JPH08116437A - 放射線画像読取りにおけるシェーディング補正方法 - Google Patents

放射線画像読取りにおけるシェーディング補正方法

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JPH08116437A
JPH08116437A JP6251048A JP25104894A JPH08116437A JP H08116437 A JPH08116437 A JP H08116437A JP 6251048 A JP6251048 A JP 6251048A JP 25104894 A JP25104894 A JP 25104894A JP H08116437 A JPH08116437 A JP H08116437A
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JP
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image
shading
correction data
sheet
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Application number
JP6251048A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Karasawa
弘行 唐澤
Shoji Nanami
昌治 名波
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓄積性蛍光体シートの両面から放射線画像を
表す画像信号を得る両面読取方法において、シェーディ
ング補正を容易かつ良好に行う。 【構成】 一様に放射線が照射された蓄積性蛍光体シー
ト1の両面から参照出力信号DA ,DB を得、各信号に
基づいて補正値演算回路20a ,20b においてシェーディ
ング補正データを求める。放射線画像が蓄積記録された
蓄積性蛍光体シート1の両面から放射線画像を表す画像
信号SA ,SB を得、各画像信号SA ,SB に対してそ
れぞれの面に対応するシェーディング補正データにより
シェーディング補正を施す。これにより、一方の面に対
応する補正データが他方の面に対応する画像信号に影響
を及ぼすことがなくなり、簡易な構成により精度良くシ
ェーディング補正を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射線画像が蓄積記録
されている蓄積性蛍光体シートに励起光を照射し、これ
によりシートから発せられる画像信号を得、この得られ
た画像信号にシェーディング補正を施す、放射線画像読
取りにおけるシェーディング補正方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】記録された放射線画像を読み取って画像
信号を得、この画像信号に適切な画像処理を施した後、
画像を再生記録することが種々の分野で行われている。
たとえば、後の画像処理に適合するように設計されたガ
ンマ値の低いフイルムを用いてX線画像を記録し、この
X線画像が記録されたフイルムからX線画像を読み取っ
て電気信号に変換し、この電気信号(画像信号)に画像
処理を施した後コピー写真等に可視像として再生するこ
とにより、コントラスト,シャープネス,粒状性等の画
質性能の良好な再生画像を得ることができるシステムが
開発されている(特公昭61−5193号公報参照)。
【0003】また本出願人により、放射線(X線,α
線,β線,γ線,電子線,紫外線等)を照射するとこの
放射線エネルギーの一部が蓄積され、その後可視光等の
励起光を照射すると蓄積されたエネルギーに応じた光量
の輝尽発光光を放射する蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)
を利用して、人体等の被写体の放射線画像を一旦シート
状の蓄積性蛍光体に撮影記録し、蓄積性蛍光体シートを
レーザ光等の励起光で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、
得られた輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号を
得、この画像信号に基づいて被写体の放射線画像を写真
感光材料等の記録材料、CRT等に可視像として出力さ
せる放射線記録再生システムがすでに提案されている
(特開昭55-12429号等)。
【0004】上述したようなシステムにおいては、画像
を読み取るために、画像情報が記録された被走査面に光
ビームを走査させて、その被走査面からの反射光、透過
光あるいは発光光を検出することにより画像情報の読取
りを行う画像情報読取装置が、従来より例えばコンピュ
ータの画像入力部、ファクシミリの画像読取部等におい
て使用されている。このような画像情報読取装置におい
ては、レーザ光源等から発せられる光ビームを光偏向器
により偏向して被走査面を走査せしめ、被走査面からの
画像情報を担持した光を光電読取手段により検出するこ
とにより画像信号が得られる。上記光電読取手段として
は、比較的小型の光電子増倍管(フォトマルチプライヤ
ー)と一端が主走査線に沿って配され他端が上記フォト
マルチプライヤーに接合するように成形された光ガイド
とからなるもの、特開昭62-16666号等に開示されてい
る、主走査線に沿って直接配される長尺のフォトマルチ
プライヤー、あるいは主走査線に沿って配されるライン
センサ等が用いられる。
【0005】ところが上述のような画像情報読取装置で
は、光偏向器の反射面の反射率ムラによる走査光ビーム
の強度ムラ、また光偏向器の偏向速度のバラツキによる
光ビームの走査速度ムラ、あるいは上記光ガイドの主走
査方向における集光ムラや長尺のフォトマルチプライヤ
ーの主走査方向における感度ムラによる光電読取手段の
検出ムラ等により、光電読取手段から得られる画像信号
が変動することがある。このような各種ムラにより光検
出効率の部分的な低下(シェーディング)が生じると、
当然ながら、被走査面に記録された画像情報を正しく検
出することが不可能となる。
【0006】そこで、本出願人は、上記シェーディング
の状態を予め検出しておき、光ビームの主走査位置に応
じて画像信号やフォトマルチプライヤーの感度を補正す
る等してシェーディングの影響を回避するようにしたシ
ェーディング補正装置を既に提案した(特開昭61-18976
3 号、同62-47259号,同62-47261号、同64-86759号、特
開平2-58973 号等)。
【0007】一方、上述した輝尽発光光を光電的に読み
取る方法として、蓄積性蛍光体シートの両面に上述した
光電読取手段を配して、蓄積性蛍光体シートの両面また
は片面にのみ励起光を走査し、この励起光走査により発
せられた輝尽発光光を蓄積性蛍光体シートの両面から光
電的に読み取る両面集光読取方法が提案されている(例
えば、特開昭55-87970号)。このような両面集光読取方
法は、蓄積性蛍光体シートに1つの放射線画像が蓄積記
録され、かつ蓄積性蛍光体シートの両面から輝尽発光光
を集光するようにしたものであるため、集光効率が向上
し、S/N比がより改善される。
【0008】上記特開昭55-87970号公報に開示された両
面集光読取方法においては、透明支持体の表面に蓄積性
蛍光体を積層することにより蓄積性蛍光体シートを形成
し、透明なホルダー上に放射線画像が蓄積記録された蓄
積性蛍光体シートを装着し、その上下に光電読取手段を
配置している。すなわち、ホルダーの上に配置された光
電読取手段では、蓄積性蛍光体シートの表面から射出し
た輝尽発光光を読み取り、ホルダーの下に配置された光
電読取手段では、蓄積性蛍光体シートの裏面から射出し
た輝尽発光光を読み取ることとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、シー
トの片面のみから得た画像信号にシェーディング補正を
行うことは種々考えられているが、上述した両面読取方
法においてシェーディング補正を行う場合は、以下に述
べるような問題がある。すなわち、シートの両面から得
られる画像信号のシェーディングの差により、シートの
場所によりシェーディングが異なるものとなるため、シ
ートの片面から得たシェーディング補正データのみで
は、シートの両面から得られた画像信号を正確な加算比
で加算することができない。また、シートの両面からシ
ェーディング補正データを得、このシェーディング補正
データを加算してシェーディング補正データを得ること
も考えられるが、シートの両面から得られた画像信号の
加算比を変えて加算画像信号を得る場合は、加算比を変
えるごとにシェーディング補正データを求める必要があ
るため、極めて面倒である。さらに、予め加算比ごとの
シェーディング補正データを求めておくことも考えられ
るが、シェーディング補正データを複数記憶しておく必
要があるため、シェーディング補正データを記憶してお
く大容量のメモリが必要となる。
【0010】本発明は上記事情に鑑み、上述した両面読
取りを行う場合であっても、シェーディング補正を簡易
かつ良好に行うことができる放射線画像読取りにおける
シェーディング補正方法を提供することを目的とするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による放射線画像
読取りにおけるシェーディング補正方法は、上述した両
面読取りを行う放射線画像読取りにおけるシェーディン
グ補正方法であって、前記各画像信号のシェーディング
を補正するシェーディング補正データを前記シートの各
面毎に予め求め、前記各画像信号を加算する前に、該各
シェーディング補正データに基づいて前記シェーディン
グによる前記各画像信号の変動を前記シートの各面に対
応して補正することを特徴とするものである。
【0012】また、上記シェーディング補正方法におい
て、放射線が一様に照射された前記シートを前記励起光
により主副両方向に走査し、該走査により該シートの両
面から発せられる輝尽発光光を各々光電的に検出するこ
とにより得、前記各シェーディング補正データのうち一
方のデータを、他方のデータの単位に対して所定量ずら
した後に、該ずらした後のシェーディング補正データお
よび他方のデータに基づいて前記各画像信号を補正する
ことが好ましい。
【0013】ここで、データの単位とあるが、シェーデ
ィング補正データをシートの主走査方向の数画素分のデ
ータを平均して求める場合があるが、その場合における
シート主走査方向の数画素分のデータを1つの単位とす
るものである。
【0014】また、前記シェーディング補正データにお
いては、前記各シェーディング補正データのうち、前記
蓄積性蛍光体シートの一方の面から得られたシェーディ
ング補正データを、該シートの両面から得られた各画像
信号の相対応する画素についての差分値に基づいて補正
することが好ましい。
【0015】
【作用】本発明による放射線画像読取りにおけるシェー
ディング補正方法は、シートの両面から得られた画像信
号に対してシェーディング補正を施した後に、加算信号
を得るようにしたため、シートの両面から得られた画像
信号はそれぞれについて最適なシェーディング補正がな
された後に加えられて、加算画像信号が得られることと
なる。したがって、一つの面に対応するシェーディング
補正データが他の面から得られる画像信号に影響を及ぼ
すことがなくなり、各面ごとに良好にシェーディング補
正がなされるため、常に最適なシェーディング補正がな
された加算画像信号が得られることとなる。また、シー
トの両面から得られる画像信号の加算比を変えて加算画
像信号を得る場合であっても、各画像信号にシェーディ
ング補正を施した後に加算比を変えて加算信号を得るよ
うにすればよいため、加算比に応じたシェーディング補
正データを有する必要がなくなる。
【0016】また、上記シェーディング補正方法におい
て、各シェーディング補正データを、放射線が一様に照
射された前記シートを前記励起光により主副両方向に読
み取ることにより得、各シェーディング補正データのう
ち一方のデータを、他方のデータの単位に対して所定量
ずらした後に、各画像信号のシェーディング補正を行う
ことにより、シェーディング補正データを記憶するメモ
リの容量を節約するためにシートの主走査方向の数画素
分のデータに基づいてシェーディング補正データを求め
ている場合、その数画素分のデータが、シートの表と裏
とで所定画素ずれた状態で重なることとなる。したがっ
て、少ないシェーディング補正データ量であるにも拘ら
ず、シェーディング補正データの位置分解能を向上させ
ることができる。
【0017】さらに、各シェーディング補正データを各
画像信号の差分値に基づいて補正することにより、シェ
ーディングが変化した場合にもシェーディング補正デー
タを、変化したシェーディングに対応したデータとする
ことができるため、経時によって、光電読取手段の感度
が変化したこと等によるシェーディングの変化を補正す
ることができ、常に最適なシェーディング補正データに
よりシェーディング補正を行うことができる。
【0018】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例について
説明する。
【0019】図1は本発明による放射線画像読取りにお
けるシェーディング補正方法を実施するための装置を内
包する放射線画像読取装置の実施例を表す図である。図
1に示すように、放射線画像読取装置は、蓄積性蛍光体
シート1が、図示しないモーターにより回転せしめられ
るエンドレスベルト9a,9b上に配置される。このシート
1の上方には、励起光である光ビームを発するレーザ光
源10と、その光ビーム11を反射偏向し、シート1を主走
査する図示しないモータにより回転される回転多面鏡12
および反射偏向された光ビーム11をシート1に収束さ
せ、かつ等速度で走査させるための走査レンズ19が配さ
れている。さらに、光ビーム11が走査される位置の上方
には、その光ビーム11の走査により発せられる輝尽発光
光を上方より集光する集光ガイド14a が近接して配置さ
れ、その位置の下方には、輝尽発光光を下方より集光す
る集光ガイド14b がシート1と垂直に配置されている。
各集光ガイド14a ,14b は、それぞれ輝尽発光光を光電
的に検出するフォトマルチプライヤ(光電子増倍管)15
a ,15b が接続されている。このフォトマルチプライヤ
15a ,15b は後述する図2に示すような対数増幅器16a
,16b に接続され、得られた画像信号に対してシェー
ディング補正がなされる。
【0020】被写体の放射線画像が蓄積記録された蓄積
性蛍光体シート1がエンドレスベルト9a,9b上にセット
される。この所定位置にセットされた蓄積性蛍光体シー
ト1は、エンドレスベルト9a,9bにより、矢印Y方向に
搬送(副走査)される。一方、レーザ光源10から発せら
れた光ビーム11は図示しないモータにより駆動され矢印
方向に高速回転する回転多面鏡12によって反射偏向さ
れ、シート1に入射し副走査の方向(矢印Y方向)と略
垂直な矢印X方向に主走査する。この光ビーム11が照射
されたシート1の箇所からは、蓄積記録されている放射
線画像情報に応じた光量の輝尽発光光13a ,13b (ここ
で、輝尽発光光13a ,13b はそれぞれシート1の上方、
下方から発散されたものを示す)が発散される。この輝
尽発光光13a は集光ガイド14a によって導かれ、フォト
マルチプライヤ(光電子増倍管)15a によって光電的に
検出される。入射端面から集光ガイド14a 内に入射した
輝尽発光光13a は、集光ガイド14a の内部を全反射を繰
り返して進み、出射端面から出射してフォトマルチプラ
イヤ15a に受光され、放射線画像を表す輝尽発光光13a
の光量がフォトマルチプライヤ15a によって電気信号に
変換される。同様に、輝尽発光光13b は集光ガイド14b
によって導かれ、フォトマルチプライヤ(光電子増倍
管)15b によって光電的に検出される。
【0021】フォトマルチプライヤ15a から出力された
アナログ出力信号SA およびSB は以下に説明するよう
にシェーディングの補正がなされる。
【0022】上述したような画像読取装置においては、
前述のように光ビームの強度ムラ、走査速度ムラおよび
長尺フォトマルチプライヤの主走査方向の感度ムラ等に
起因するシェーディングが生じることがあり、このよう
な各種ムラによるシェーディングが生じると、フォトマ
ルチプライヤ15a ,15b の上記出力信号SA ,SB は、
同じ蓄積エネルギー量の画像部分に対してもビーム走査
位置に応じて変わってしまい、正確な画像情報の読取り
が行えなくなる。
【0023】以下、このシェーディングを補正する方法
について説明する。
【0024】図2は本発明によるシェーディング補正方
法を実施するための装置の概略を表す図である。前述し
たような放射線画像情報の読取りを行う前に、蓄積性蛍
光体シート1には一様強度のX線等の放射線が照射され
る。こうしていわゆるベタ露光がなされた蓄積性蛍光体
シート1は、前記と同様に画像読取りにかけられる。光
ビーム11によって走査された蓄積性蛍光体シート1から
は、一様強度の輝尽発光光が発散され、この輝尽発光光
が光ガイド14a を介してフォトマルチプライヤ15a によ
って検出される。
【0025】この際、図2に示すスイッチ24a のみをオ
ンにしておき、スイッチ24b はオフにしておく。そして
フォトマルチプライヤ15a から出力される参照出力信号
Aは、対数増幅器16a によって増幅され、後述するア
ナログ演算部30を通過してA/D変換器17においてデジ
タル化される。デジタル化された参照出力信号D1 は一
旦メモリ18に記憶された後に補正値演算回路20a に入力
される。この補正値演算回路20a において、上記参照出
力信号の差(これは前述したシェーディングによって生
じるものであり、シェーディング特性を示している)が
求められる。
【0026】すなわち、図3に示すように蓄積性蛍光体
シート1には主走査方向Xに沿ってX1 ,X2 ,X3
……XJ のJ列の画素が並んでいるとすると、第n列の
m個の画素についての参照出力信号D1 の平均値を求
め、さらに、主走査方向についての数画素分(例えば8
画素分)の参照出力信号D1 の平均値が平均され、これ
らの平均値をそれぞれ代表信号値R1 ,R2 ,R3 ,…
…Rk とする。次いで代表信号値R1 ,R2 ,R3 ,…
…Rk の平均値R0 と、各代表信号値R1 ,R2
3 ,……Rk の差であるシェーディング補正データU
1 ,U2 ,U3 ,……Uk を求め、これらの値をメモリ
22a に記憶させる。
【0027】同様にして、スイッチ24a をオフにし、ス
イッチ24b をオンとすることによりフォトマルチプライ
ヤ15b から出力される参照出力信号DB が対数増幅器16
b によって増幅され、A/D変換器17においてデジタル
化され、デジタル化された参照出力信号D2 は一旦メモ
リ18に記憶された後に補正演算回路20b に入力される。
補正演算回路20b においては、前述した場合と同様にシ
ェーディング補正データU1 ′,U2 ′,……Uk ′が
求められ、これらの値がメモリ22b に記憶される。この
際、図4に示すようにシートの両面から得られた各デー
タを主走査方向に所定量(例えば4画素分)ずらしてシ
ェーディング補正データを求めると、補正後のデータの
位置分解能を向上させることができる。
【0028】このようにして得られたシェーディング補
正データU1 ……UJ およびU1 ′……Uk ′は、例え
ば図5(a),(b)にそれぞれ示すようなデータとな
る。ここで、シート1からの放射線画像情報の読取中に
スイッチ24a ,24b をオン/オフするようにすれば、1
枚の蓄積性蛍光体シート1の読取りにより、シート1の
両面分のシェーディング補正データを得ることができ
る。
【0029】上述したように蓄積性蛍光体シート1に蓄
積記録された放射線画像情報を読取る際には、メモリ22
a ,22b からシェーディング補正データU1 ……UJ
1′……UJ ′が順番に呼び出され、蓄積性蛍光体シ
ート1から読み取られた画像信号の補正が行われる。す
なわち、光ビームの主走査開始位置の光路上には、図示
しない走査開始検出器が設けられており、画像情報の読
取りが開始されるとこの走査開始検出器は光ビームを検
出する毎にクロック発生器21a ,21b に信号を送り、こ
の信号によりクロック発生器21a 、21b からはパルス信
号がメモリ22a,22b に向けて発振される。
【0030】ここで、前述したように、所定量ずらした
シェーディング補正データをメモリ22a ,22b に記憶し
た場合、クロック発生器21b から発せられるパルス信号
はディレイ31に入力され、これによりシェーディング補
正データU1 ′〜Uk ′は主走査方向に所定量(例えば
4画素)ずれて出力されることとなる。すなわち、シェ
ーディング補正データUk については、図4に示すよう
に画素1〜8,9〜16,17〜24……(画素の左端を1と
する)のデータの平均値を求め、シェーディング補正デ
ータUk ′については画素1〜4,5〜12,13〜20のデ
ータの平均値を求めているが、このディレイ31により、
シェーディング補正データUk の画素5〜8とシェーデ
ィング補正データUk ′の画素1〜4とが対応するよう
にデータをずらすものである。このように、シェーディ
ング補正データをずらすことにより、例えば主走査方向
に8画素分のデータを平均して有していたものが、実質
的に4画素分のデータを平均したデータとして得られる
こととなり、シェーディング補正の位置分解能を向上さ
せることができる。メモリ22a ,22b からはパルス信号
が入力されるのと同時に上記反射面に対応してシェーデ
ィング補正データU1 ……UJ 、U1 ′……Uk ′が出
力される。これとともにメモリ22a ,22b には光ビーム
の主走査と同期した同期信号が入力され、主走査方向の
画素が読み取られるときに補正値Uk が出力せしめられ
るようになっている。これらの補正値はD/A変換器23
a ,23b においてアナログ化された後、輝尽発光光を光
電的に読み取って得られた画像信号とともに、補正信号
としてアナログ演算部30に送られる。
【0031】画像信号はシェーディングの影響を受けた
ものとなっているが、この画像信号に補正信号が加えら
れることにより、シェーディングによる画像信号の変動
を補正して正確な画像情報の読取りを行うことができ
る。
【0032】アナログ演算部30においては、画像信号S
A ,SB についてそれぞれシェーディングの補正がなさ
れ、シェーディング補正がなされた画像信号SA ,SB
が加算されて加算画像信号Saddが得られる。加算画像信
号SaddはA/D変換器17によりデジタルの加算画像信号
に変換され、メモリ18に一旦記憶された後、最終的にシ
ェーディング補正がなされた画像信号Sとして出力され
図示しない画像処理手段により所定の画像処理が施さ
れ、CRT、レーザプリンタ等の再生手段において可視
像として再生される。
【0033】なお、上述した実施例においては、シェー
ディング補正された画像信号SA 、SB を加算した後に
A/D変換器17によりA/D変換する前に加算するよう
にしているが、例えば図6に示すように、2つのA/D
変換器17a ,17b および各A/D変換器17a ,17b に対
応させるメモリ25a ,25b を設け、シェーディング補正
された画像信号SA ,SB をそれぞれA/D変換器17a
,17b によりA/D変換し、A/D変換された画像信
号SA ,SB をそれぞれ一旦メモリ25a ,25b に記憶し
た後に加算して、加算画像信号Saddを得るようにしても
よい。なお、図5において図2の同一の構成については
図2と同一の番号を付し、詳細な説明は省略する。
【0034】なお、上述した両面読取りの実施例では、
1つのレーザ光源10から発生せられたレーザ光により蓄
積性蛍光体シート1を走査するようにしているが、これ
に限定されるものではなく、図7に示すように蓄積性蛍
光体シート1の表面側、裏面側にそれぞれレーザ光源10
a ,10b 、回転多面鏡12a ,12b 、走査レンズ19a ,19
b をそれぞれ設け、蓄積性蛍光体シート1の両面に光ビ
ーム11a ,11b を走査して輝尽発光光を読み取って2つ
の画像信号を得るようにしてもよい。
【0035】さらに上述した実施例においては、シェー
ディング補正データを求めるためにフォトマルチプライ
ヤ15a ,15b に受光させる参照光として、X線等の放射
線によりベタ露光した蓄積性蛍光体シート1から発せら
れた輝尽発光光を利用しているが、シェーディング補正
データを求めるための参照光はこれに限られるものでは
ない。例えば蓄積性蛍光体シート1と同サイズに形成し
た、可視光エネルギーを蓄積可能な蓄積性蛍光体シート
に可視光を一様に照射し、次いでこの蓄積性蛍光体シー
トにレーザビームを照射し、そのときこの蓄積性蛍光体
シートから発せられる輝尽発光光を参照光として利用す
ることもできる。この場合には、読取り済みの蓄積性蛍
光体シートに残存する画像を除去するために通常読取装
置に組込まれる消去用光源(消去光として可視光を放射
する)を、シェーディング補正データを求めるために利
用することができ、便利である。
【0036】また上記のような参照光を用いなくても、
メモリ22a ,22b に記憶させておくシェーディング補正
データを求めることが可能である。すなわち、フォトマ
ルチプライヤの感度ムラ特性等がそれぞれ予め求められ
ているような場合には、各特性に応じてシェーディング
補正データを決定することができる。また、片面の集光
ガイドを変換した場合には、交換した側の面のシェーデ
ィング補正を書き換えるのみでよい。しかしながら、上
述した実施例に示すように、補正値演算回路20a ,20b
を設けておけば、画像情報読取装置が実動されるように
なってから適宜補正値を求めることが可能であるから、
前記シェーディング特性の経時変化にも対応できて好ま
しい。
【0037】なお、上述した放射線画像読取装置におい
ては、時間の経過によりフォトマルチプライヤの感度が
変化する、あるいはレーザ光源の出力が変化する等し
て、シェーディングが変化することがある。このような
場合は、再度ベタ露光した蓄積性蛍光体シートから改め
てシェーディング補正データを求めることにより、シェ
ーディングの変化に対応することができるが、蓄積性蛍
光体シートの各面のシェーディングの相対関係の経時に
よる変化はさらに簡易な方法で補正することができる。
【0038】すなわち、放射線画像の読取り初期の状態
においては、図8(a)に示すようにシート各面から得
られたシェーディング補正後の画像信号のプロフィール
は略一致するものとなるが、経時により図8(b)に示
すようにずれが生じてしまう。このように、シート各面
のシェーディングの相対関係が経時により変化すると、
読取初期の段階でのシェーディング補正データではシェ
ーディングの影響を完全に除去することができない。
【0039】一方、このシート各面のシェーディングの
ずれ(図8(b)の斜線部)は、通常の放射線画像を示
す画像信号にも見られるものである。すなわち、シート
の両面から得られる画像信号の相対応する画素について
の差分値が図8(b)の斜線部に対応するものとなって
いる。したがって、通常の放射線画像読取りの段階おい
て、蓄積性蛍光体シート1の両面から得られる画像信号
A ,SB の相対応する画素についての差分値SA −S
B を求め、この差分値SA −SB に基づいて前述したシ
ェーディング補正データUk ,Uk ′を求めた場合と同
様にしてシェーディング補正データを補正する補正デー
タQを求める。そして、この補正データをシート1の裏
面用のシェーディング補正データUk ′に加えて、新た
なシェーディング補正データとするものである。
【0040】このようにして、シート各面のシェーディ
ングの相対的な経時変化を補正することにより、シェー
ディング補正後のシート各面から得られる画像信号は図
8(c)に示すように略同一のプロフィールとなり、シ
ェーディングの経時変化による影響をなくすことができ
る。
【0041】さらに上述した補正値によるシェーディン
グ補正は、最終的に読取装置から得られる画像信号をシ
ェーディングの影響のないものにすることができれば、
具体的にはどのようにして行ってもよく、上述した実施
例におけるように画像信号を直接変化させる代りに、シ
ェーディングの状態に応じてフォトマルチプライヤの感
度をシートの表面側と裏面側とで変化させたり、光ビー
ムのパワーを変化させたりしてもよい。また、光電読取
手段としては、上述した長尺のフォトマルチプライヤの
他、従来より公知の大型の光ガイドと小型のフォトマル
チプライヤを組み合わせてなるもの(特開昭55-87970号
等参照)や、ラインセンサ等を用いることもできる。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
る放射線画像読取方法におけるシェーディング補正方法
は、シートの各面から得られた画像信号に対してシェー
ディング補正を施した後に加算信号を得るようにしたた
め、一の面に対応するシェーディング補正データが他の
面から得られた画像信号に影響を及ぼすことがなくな
り、上述したような両面読取りを行う放射線画像読取方
法においても簡易かつ良好にシェーディングの補正を行
うことができる。また、シートの両面から得られた画像
信号の加算比を変えて加算画像信号を得る場合であって
も、加算比ごとにシェーディング補正データを有する必
要がなくなるため、シェーディング補正データのため大
容量メモリを有する必要がなくなる。さらに、シートの
各面から独立にシェーディング補正データを求めること
ができるため、読取装置の片面側の集光系を交換した場
合であっても、シェーディング補正データを容易に書き
替えることができる。
【0043】また、一方の面のシェーディング補正デー
タをもとの画像信号に対して所定画素ずらすことによ
り、シェーディング補正の位置分解能を向上させること
ができるため、より高精度のシェーディング補正を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】両面放射線画像読取装置の実施例を表す図
【図2】本発明によるシェーディング補正方法を実施す
るための装置の概略を表す図
【図3】本発明によるシェーディング補正を説明するた
めの図
【図4】シェーディング補正データを求める際のデータ
のずれを説明するための図
【図5】シェーディング補正データの実施例を表す図
【図6】本発明によるシェーディング補正方法を実施す
るための他の装置の概略を表す図
【図7】放射線画像読取装置の他の実施例を表す図
【図8】シェーディングの経時変化の補正を説明するた
めの図
【符号の説明】
1 蓄積性蛍光体シート 10,10a ,10b レーザ光源 11,11a ,11b 光ビーム 12,12a ,12b ミラー 13a ,13b 輝尽発光光 14a ,14b 光ガイド 15a ,15b フォトマルチプライヤ 16a ,16b 対数変換器 19,19a ,19b 走査レンズ 17,17a ,17b A/D変換器 18 メモリ 20a ,20b 補正値演算回路 21a ,21b クロック発生器 22a ,22b ,25a ,25b メモリ 23a ,23b D/A変換器 24a ,24b スイッチ 31 ディレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/04 H04N 1/04 E

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像が蓄積記録された蓄積性蛍光
    体シートの片面または両面に励起光を照射し、該励起光
    の照射により前記シートの両面から発せられる前記放射
    線画像を担持する輝尽発光光を各々光電的に検出するこ
    とにより2つの画像信号を得、該各画像信号を加算する
    ことにより前記放射線画像を表す加算画像信号を得る放
    射線画像読取りにおけるシェーディング補正方法であっ
    て、 前記各画像信号のシェーディングを補正するシェーディ
    ング補正データを前記シートの各面毎に予め求め、前記
    各画像信号を加算する前に、該各シェーディング補正デ
    ータに基づいて前記シェーディングによる前記各画像信
    号の変動を前記シートの各面に対応して補正することを
    特徴とするシェーディング補正方法。
  2. 【請求項2】 前記各シェーディング補正データを、放
    射線が一様に照射された前記シートを前記励起光により
    主副両方向に走査し、該走査により該シートの両面から
    発せられる輝尽発光光を各々光電的に検出することによ
    り得、前記各シェーディング補正データのうち一方のデ
    ータを、他方のデータの単位に対して所定量ずらした後
    に、該ずらした後のシェーディング補正データおよび他
    方のデータに基づいて前記各画像信号を補正することを
    特徴とする請求項1記載のシェーディング補正方法。
  3. 【請求項3】 前記各シェーディング補正データのう
    ち、前記蓄積性蛍光体シートの一方の面から得られたシ
    ェーディング補正データを、該シートの両面から得られ
    た各画像信号の相対応する画素についての差分値に基づ
    いて補正することを特徴とする請求項1または2記載の
    シェーディング補正方法
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