JPH08116201A - インピーダンス変換装置 - Google Patents
インピーダンス変換装置Info
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- JPH08116201A JPH08116201A JP6252365A JP25236594A JPH08116201A JP H08116201 A JPH08116201 A JP H08116201A JP 6252365 A JP6252365 A JP 6252365A JP 25236594 A JP25236594 A JP 25236594A JP H08116201 A JPH08116201 A JP H08116201A
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01P—WAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
- H01P3/00—Waveguides; Transmission lines of the waveguide type
- H01P3/02—Waveguides; Transmission lines of the waveguide type with two longitudinal conductors
- H01P3/08—Microstrips; Strip lines
- H01P3/081—Microstriplines
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01P—WAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
- H01P5/00—Coupling devices of the waveguide type
- H01P5/02—Coupling devices of the waveguide type with invariable factor of coupling
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- Waveguides (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ストリップ線路等のトリプレート構造を有す
るインピーダンス変換装置において、電磁的遮蔽効果を
損なうことなくインピーダンス変換素子の素子値を容易
に変化させる。 【構成】 トリプレート構造を有するインピーダンス変
換装置において、接地導体２ａ又は２ｂの少なくとも一
方に窓４ａ〜４ｄを形成する。そして、必要に応じて電
気力線終端条件を可変とする可変手段を設ける。この可
変手段は、例えば、金属片７ａ及び７ｂ又は付加窓１１
であり、これによって、インピーダンス変換素子の素子
値を等価的に変化させる。
るインピーダンス変換装置において、電磁的遮蔽効果を
損なうことなくインピーダンス変換素子の素子値を容易
に変化させる。 【構成】 トリプレート構造を有するインピーダンス変
換装置において、接地導体２ａ又は２ｂの少なくとも一
方に窓４ａ〜４ｄを形成する。そして、必要に応じて電
気力線終端条件を可変とする可変手段を設ける。この可
変手段は、例えば、金属片７ａ及び７ｂ又は付加窓１１
であり、これによって、インピーダンス変換素子の素子
値を等価的に変化させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、インピーダンス変換装
置に関し、特に、ストリップ線路等のトリプレート構造
を有する伝送線路を用いた高周波帯用インピーダンス変
換装置に関する。
置に関し、特に、ストリップ線路等のトリプレート構造
を有する伝送線路を用いた高周波帯用インピーダンス変
換装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、インピーダンス変換装置として
マイクロストリップ線路を用いたものが知られており、
このインピーダンス変換装置においては、オープンスタ
ブ線路又は伝送線路等のパターン形状を調整することに
よって、比較的容易にインピーダンス変換素子のリアク
タンス調整を行うことができる。つまり、インピーダン
ス装置の特性調整を容易に行うことができる。
マイクロストリップ線路を用いたものが知られており、
このインピーダンス変換装置においては、オープンスタ
ブ線路又は伝送線路等のパターン形状を調整することに
よって、比較的容易にインピーダンス変換素子のリアク
タンス調整を行うことができる。つまり、インピーダン
ス装置の特性調整を容易に行うことができる。
【０００３】ここで、図１２を参照して、マイクロスト
リップ線路を用いたインピーダンス変換装置について概
説する。
リップ線路を用いたインピーダンス変換装置について概
説する。
【０００４】図示のインピーダンス変換装置は、接地導
体２ｂを備えており、接地導体２ｂ上には誘電体３が配
設されている。誘電体３上には線路導体１が形成され、
この線路導体１には誘導性リアクタンス素子５及び容量
性リアクタンス素子６であるオープンスタブ線路が備え
られている。つまり、誘電体上には伝送線路及びオープ
ンスタブ線路が形成されている（以下、図１２において
伝送線路及びオープンスタブ線路を総称してマイクロス
トリップ線路と呼ぶ）。
体２ｂを備えており、接地導体２ｂ上には誘電体３が配
設されている。誘電体３上には線路導体１が形成され、
この線路導体１には誘導性リアクタンス素子５及び容量
性リアクタンス素子６であるオープンスタブ線路が備え
られている。つまり、誘電体上には伝送線路及びオープ
ンスタブ線路が形成されている（以下、図１２において
伝送線路及びオープンスタブ線路を総称してマイクロス
トリップ線路と呼ぶ）。
【０００５】図示のように、マイクロストリップ線路に
は金属片７ｃ及び７ｄが付加されており、これによっ
て、容易に所望のインピーダンス変換特性を得ることが
できる。
は金属片７ｃ及び７ｄが付加されており、これによっ
て、容易に所望のインピーダンス変換特性を得ることが
できる。
【０００６】このような特性の調整が容易である点は、
所謂サスペンデッド線路を用いたインピーダンス変換装
置でも同様であり、サスペンデッド線路はマイクロスト
リップ線路と類似の構造を有するとともに類似の電磁界
分布を有している。
所謂サスペンデッド線路を用いたインピーダンス変換装
置でも同様であり、サスペンデッド線路はマイクロスト
リップ線路と類似の構造を有するとともに類似の電磁界
分布を有している。
【０００７】ところで、上述のインピーダンス装置で
は、特性の調整が容易である反面、高周波信号を含む電
磁波の空間への放射及び外部からの電磁波の入射が不可
避的に発生する。そして、マイクロストリップ線路の上
側には接地導体等が存在しないため、電磁波の放射及び
入射を制約することができない。つまり、信号を含む電
磁波の遮蔽効果がほとんどないため、一般に、インピー
ダンス変換装置全体を覆って電磁波を遮蔽するための金
属カバー等を備える必要がある。
は、特性の調整が容易である反面、高周波信号を含む電
磁波の空間への放射及び外部からの電磁波の入射が不可
避的に発生する。そして、マイクロストリップ線路の上
側には接地導体等が存在しないため、電磁波の放射及び
入射を制約することができない。つまり、信号を含む電
磁波の遮蔽効果がほとんどないため、一般に、インピー
ダンス変換装置全体を覆って電磁波を遮蔽するための金
属カバー等を備える必要がある。
【０００８】このような金属カバーを伝送路に近付けて
配置すると、マイクロストリップ線路の高周波特性が変
化してしまうため、金属カバーを伝送線路から十分離し
て配置する必要がある。一般的には、伝送線路から数ｍ
ｍ程度離して金属カバーを配置している。
配置すると、マイクロストリップ線路の高周波特性が変
化してしまうため、金属カバーを伝送線路から十分離し
て配置する必要がある。一般的には、伝送線路から数ｍ
ｍ程度離して金属カバーを配置している。
【０００９】上述のように、マイクロストリップ線路を
用いたインピーダンス変換装置では、金属カバー等を必
要とするため、必然的に大型してしまう。このような不
具合は、サスペンデッド線路を用いたインピーダンス変
換装置でにおいても同様に発生する。
用いたインピーダンス変換装置では、金属カバー等を必
要とするため、必然的に大型してしまう。このような不
具合は、サスペンデッド線路を用いたインピーダンス変
換装置でにおいても同様に発生する。
【００１０】一方、ストリップ線路を用いたインピーダ
ンス変換装置では、構造的にストリップ線路が線路導体
の両側を接地導体で覆った所謂トリプレート構造を有し
ている関係上、電磁波遮蔽効果がある。このため、上述
のような金属カバー等を配置する必要がなく、小型化で
きる。
ンス変換装置では、構造的にストリップ線路が線路導体
の両側を接地導体で覆った所謂トリプレート構造を有し
ている関係上、電磁波遮蔽効果がある。このため、上述
のような金属カバー等を配置する必要がなく、小型化で
きる。
【００１１】そして、上述のトリプレート構造として、
例えば、特開昭６２−２６８２０２号公報に記載された
トリプレート線路が知られている。このトリプレート線
路では、内導体（線路導体）を内導体支持用の誘電体で
支持する構造を有しており、支持用誘電体の形状及び支
持方法によって、支持用誘電体の影響による線路インピ
ーダンスの劣化を改善するようにしている。
例えば、特開昭６２−２６８２０２号公報に記載された
トリプレート線路が知られている。このトリプレート線
路では、内導体（線路導体）を内導体支持用の誘電体で
支持する構造を有しており、支持用誘電体の形状及び支
持方法によって、支持用誘電体の影響による線路インピ
ーダンスの劣化を改善するようにしている。
【００１２】ここで、図１３を参照して、ストリップ線
路を用いたインピーダンス変換装置のついて概説する。
路を用いたインピーダンス変換装置のついて概説する。
【００１３】図示のインピーダンス変換装置は接地導体
２ａ及び２ｂを備えており、接地導体２ａ及び２ｂで規
定される空間には線路導体１が配置されている。そし
て、この線路導体１は誘導性リアクタンス素子５及び容
量性リアクタンス素子６を備えており、線路導体１は上
記の空間に充填（挿入）された誘電体３によって支持さ
れている。
２ａ及び２ｂを備えており、接地導体２ａ及び２ｂで規
定される空間には線路導体１が配置されている。そし
て、この線路導体１は誘導性リアクタンス素子５及び容
量性リアクタンス素子６を備えており、線路導体１は上
記の空間に充填（挿入）された誘電体３によって支持さ
れている。
【００１４】このようなインピーダンス変換装置では線
路導体１の両側に接地導体２ａ及び２ｂが配置されてい
るから、前述のように電磁波遮蔽効果が大きい。
路導体１の両側に接地導体２ａ及び２ｂが配置されてい
るから、前述のように電磁波遮蔽効果が大きい。
【００１５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トリプレー
ト構造を有するインピーダンス変換装置では、マイクロ
ストリップ線路等を用いたインピーダンス変換装置のよ
うに線路導体に設けられたインピーダンス変換素子のリ
アクタンスを調整して、特性の調整を行うことが難し
い。このため、トリプレート構造を有するインピーダン
ス変換装置では、高精度な理論設計及び試作等が必要と
なってしまい、生産性が低下するばかりでなく製造コス
トがアップしてしまう。
ト構造を有するインピーダンス変換装置では、マイクロ
ストリップ線路等を用いたインピーダンス変換装置のよ
うに線路導体に設けられたインピーダンス変換素子のリ
アクタンスを調整して、特性の調整を行うことが難し
い。このため、トリプレート構造を有するインピーダン
ス変換装置では、高精度な理論設計及び試作等が必要と
なってしまい、生産性が低下するばかりでなく製造コス
トがアップしてしまう。
【００１６】加えて、被変換インピーダンスを所望のイ
ンピーダンスに変換する際、被変換インピーダンスにば
らつきがあると、被変換インピーダンスのばらつきがそ
のまま変換後インピーダンスのばらつきとして現れてし
まうという問題点がある。
ンピーダンスに変換する際、被変換インピーダンスにば
らつきがあると、被変換インピーダンスのばらつきがそ
のまま変換後インピーダンスのばらつきとして現れてし
まうという問題点がある。
【００１７】本発明の目的は電磁的遮蔽効果が十分でし
かも小型で製造コストが低く、さらに特性調整の容易な
インピーダンス変換装置を提供することにある。
かも小型で製造コストが低く、さらに特性調整の容易な
インピーダンス変換装置を提供することにある。
【００１８】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第１及
び第２の接地導体と、該第１及び該第２の接地導体で規
定される空間に配設され信号を伝達するための線路導体
とを有するトリプレート構造の伝送路を用いたインピー
ダンス変換装置において、前記第１及び前記第２の接地
導体の少なくとも一方には予め定められた箇所に所定形
状の窓が形成されていることを特徴とするインピーダン
ス変換装置が得られる。
び第２の接地導体と、該第１及び該第２の接地導体で規
定される空間に配設され信号を伝達するための線路導体
とを有するトリプレート構造の伝送路を用いたインピー
ダンス変換装置において、前記第１及び前記第２の接地
導体の少なくとも一方には予め定められた箇所に所定形
状の窓が形成されていることを特徴とするインピーダン
ス変換装置が得られる。
【００１９】さらに、本発明では、前記線路導体からの
電気力線の終端条件を変化させる可変手段が備えられ
る。
電気力線の終端条件を変化させる可変手段が備えられ
る。
【００２０】
【実施例】以下本発明について実施例によって説明す
る。
る。
【００２１】図１（ａ）及び（ｂ）を参照して、図示の
インピーダンス変換装置は、線路導体１と接地導体２ａ
及び２ｂとを備えており、線路導体１は接地導体２ａ及
び２ｂに誘電体３を介して挟まれている。つまり、この
インピーダンス変換装置は、所謂トリプレート構造を有
しており、線路導体１は接地導体２ａ及び２ｂで規定さ
れた空間内に配置され、この空間には誘電体３が充填さ
れている。この誘電体３は２種類以上の誘電材料で構成
するようにしてもよい。また、上記の空間内に一様に誘
電体３を充填（挿入）するようにしてもよく、部分的に
充填するようにしてもよい。いずれにしても、誘電体３
によって線路導体１が支持できるようにすればよい。
インピーダンス変換装置は、線路導体１と接地導体２ａ
及び２ｂとを備えており、線路導体１は接地導体２ａ及
び２ｂに誘電体３を介して挟まれている。つまり、この
インピーダンス変換装置は、所謂トリプレート構造を有
しており、線路導体１は接地導体２ａ及び２ｂで規定さ
れた空間内に配置され、この空間には誘電体３が充填さ
れている。この誘電体３は２種類以上の誘電材料で構成
するようにしてもよい。また、上記の空間内に一様に誘
電体３を充填（挿入）するようにしてもよく、部分的に
充填するようにしてもよい。いずれにしても、誘電体３
によって線路導体１が支持できるようにすればよい。
【００２２】線路導体１は少なくとも一つの誘導性リア
クタンス素子及び容量性リアクタンス素子を有してお
り、図示の例では、線路導体１には誘導性リアクタンス
素子５及び容量性リアクタンス素子６が備えられてい
る。
クタンス素子及び容量性リアクタンス素子を有してお
り、図示の例では、線路導体１には誘導性リアクタンス
素子５及び容量性リアクタンス素子６が備えられてい
る。
【００２３】接地導体２ａには少なくとも一つの窓が形
成されている。図示の例では、窓４ａ乃至４ｃが接地導
体２ａに形成されており、これら窓４ａ乃至４ｃによっ
て誘導性リアクタンス素子５及び容量性リアクタンス素
子６のリアクタンスが変化する。つまり、誘導性リアク
タンス素子５及び容量性リアクタンス素子６のリアクタ
ンスが可変となる。
成されている。図示の例では、窓４ａ乃至４ｃが接地導
体２ａに形成されており、これら窓４ａ乃至４ｃによっ
て誘導性リアクタンス素子５及び容量性リアクタンス素
子６のリアクタンスが変化する。つまり、誘導性リアク
タンス素子５及び容量性リアクタンス素子６のリアクタ
ンスが可変となる。
【００２４】上述の窓４ａ乃至４ｃの形状（面積）は、
例えば、金属片又は追加窓によって変化できる。図示の
例では、接地導体２ａには窓４ａ及び４ｃの一部を覆う
ようにして金属片７ａ及び７ｂが配設され、さらに、窓
４ｂに連続するようにして接地導体２ａには追加窓１１
が形成されている。
例えば、金属片又は追加窓によって変化できる。図示の
例では、接地導体２ａには窓４ａ及び４ｃの一部を覆う
ようにして金属片７ａ及び７ｂが配設され、さらに、窓
４ｂに連続するようにして接地導体２ａには追加窓１１
が形成されている。
【００２５】このようにして、接地導体２ａに少なくと
も一つの窓を形成するとともにこの窓の形状、つまり、
面積を可変とすることによって、誘導性リアクタンス素
子及び容量性リアクタンス素子のリアクタンスを容易に
変化させることができ、その結果、所望のインピーダン
ス変換特性を容易に実現できる。
も一つの窓を形成するとともにこの窓の形状、つまり、
面積を可変とすることによって、誘導性リアクタンス素
子及び容量性リアクタンス素子のリアクタンスを容易に
変化させることができ、その結果、所望のインピーダン
ス変換特性を容易に実現できる。
【００２６】ここで、図２乃至図６を参照して、線路導
体１と接地導体２ａ及び２ｂとの間の電界分布について
説明する。なお、図２乃至図６においては、窓を参照番
号４で示し、金属片等の遮蔽体を参照番号７で示す。
体１と接地導体２ａ及び２ｂとの間の電界分布について
説明する。なお、図２乃至図６においては、窓を参照番
号４で示し、金属片等の遮蔽体を参照番号７で示す。
【００２７】線路導体１に対応して接地導体２ａに窓４
を形成した際には、電界分布は図２に実線矢印で示す状
態となる。この窓４に対応して接地導体２ａに金属片７
を配置すると、電界分布は図３に実線矢印で示す状態と
なる。窓４に連続する追加窓１１を形成した際には、電
界分布は図４に実線矢印で示す状態となる。
を形成した際には、電界分布は図２に実線矢印で示す状
態となる。この窓４に対応して接地導体２ａに金属片７
を配置すると、電界分布は図３に実線矢印で示す状態と
なる。窓４に連続する追加窓１１を形成した際には、電
界分布は図４に実線矢印で示す状態となる。
【００２８】一方、金属片７として凸形状の金属片を用
いて凸部を窓４に挿入するようにして接地導体２ａに金
属片７を配置すると、電界分布は図５に実線矢印で示す
状態となる。また、凸部を上側にして接地導体２ａに金
属片７を配置すると、電界分布は図６に実線矢印で示す
状態となる。
いて凸部を窓４に挿入するようにして接地導体２ａに金
属片７を配置すると、電界分布は図５に実線矢印で示す
状態となる。また、凸部を上側にして接地導体２ａに金
属片７を配置すると、電界分布は図６に実線矢印で示す
状態となる。
【００２９】このように、金属片７が平板状でない場合
においても、窓４の形状を変化することができ、いずれ
にしても、窓４の形状（面積）を可変とすることによっ
て、線路導体１と接地導体２ａとの間の容量を増減させ
て、等価的にリアクタンス素子のリアクタンスを可変と
することができる。
においても、窓４の形状を変化することができ、いずれ
にしても、窓４の形状（面積）を可変とすることによっ
て、線路導体１と接地導体２ａとの間の容量を増減させ
て、等価的にリアクタンス素子のリアクタンスを可変と
することができる。
【００３０】次に、図７を参照して、本発明によるイン
ピーダンス変換装置の他の実施例について説明する。な
お、図７に示すインピーダンス変換装置おいて、図１に
示すインピーダンス変換装置と同一の構成要素について
は同一の参照番号を付して説明を省略する。
ピーダンス変換装置の他の実施例について説明する。な
お、図７に示すインピーダンス変換装置おいて、図１に
示すインピーダンス変換装置と同一の構成要素について
は同一の参照番号を付して説明を省略する。
【００３１】この実施例では、金属片の代りに誘電体が
用いられる。誘電体としては、例えば、誘電材料を直方
体状に成形した誘電体８又は金属体９ｂ内に誘電材料９
ａを充填した誘電体９が用いられる。図示の例では、窓
４ａに対応して誘電体８が配置され、窓４ｃに対応して
誘電体９が配置されている（なお、誘電体９では接地導
体との接触側は誘電材料が露出している）。そして、こ
れら誘電体８及び９によって窓４ａ及び４ｃの形状を変
化させる。なお、図１に示したインピーダンス変換装置
と同様にして接地導体２ａには窓４ｂに連続して付加窓
１１が形成されている。
用いられる。誘電体としては、例えば、誘電材料を直方
体状に成形した誘電体８又は金属体９ｂ内に誘電材料９
ａを充填した誘電体９が用いられる。図示の例では、窓
４ａに対応して誘電体８が配置され、窓４ｃに対応して
誘電体９が配置されている（なお、誘電体９では接地導
体との接触側は誘電材料が露出している）。そして、こ
れら誘電体８及び９によって窓４ａ及び４ｃの形状を変
化させる。なお、図１に示したインピーダンス変換装置
と同様にして接地導体２ａには窓４ｂに連続して付加窓
１１が形成されている。
【００３２】ここで、図８乃至図１１を参照して、線路
導体１と接地導体２ａ及び２ｂとの間の電界分布につい
て説明する。
導体１と接地導体２ａ及び２ｂとの間の電界分布につい
て説明する。
【００３３】窓４に対応して接地導体２ａに誘電体８を
配置すると、電界分布は図８に実線矢印で示す状態とな
る。窓４に対応して接地導体２ａに誘電体９を配置する
と、電界分布は図９に実線矢印で示す状態となる。誘電
体８として凸部を有するものを用い、窓４に凸部を挿入
すると、電界分布は図１０に実線矢印で示す状態とな
る。同様にして、誘電体９として凸部を有するものを用
い、窓４に凸部を挿入すると、電界分布は図１１に実線
矢印で示す状態となる（図９においては、誘電体９の凸
部は誘電材料のみで形成されている）。
配置すると、電界分布は図８に実線矢印で示す状態とな
る。窓４に対応して接地導体２ａに誘電体９を配置する
と、電界分布は図９に実線矢印で示す状態となる。誘電
体８として凸部を有するものを用い、窓４に凸部を挿入
すると、電界分布は図１０に実線矢印で示す状態とな
る。同様にして、誘電体９として凸部を有するものを用
い、窓４に凸部を挿入すると、電界分布は図１１に実線
矢印で示す状態となる（図９においては、誘電体９の凸
部は誘電材料のみで形成されている）。
【００３４】図８乃至図１１から容易に理解できるよう
に、誘電体８又は誘電体９を用いることによって電界分
布を変化させて、これによって、リアクタンスを変化さ
せることができる。
に、誘電体８又は誘電体９を用いることによって電界分
布を変化させて、これによって、リアクタンスを変化さ
せることができる。
【００３５】このように、誘電体を用いても金属片を用
いた場合と同様の効果を得ることができ、いずれにして
も窓を部分的に遮蔽するリアクタンス可変手段を備える
ことによってリアクタンスを容易に変化させて所望のイ
ンピーダンス変換を行うことができる。
いた場合と同様の効果を得ることができ、いずれにして
も窓を部分的に遮蔽するリアクタンス可変手段を備える
ことによってリアクタンスを容易に変化させて所望のイ
ンピーダンス変換を行うことができる。
【００３６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、スト
リップ線路等のトリプレート構造を有するインピーダン
ス変換装置において、接地導体の予め定められた箇所に
所定形状の窓を設け、金属片、追加窓、又は誘電体等の
リアクタンス可変手段によってリアクタンスを変化させ
るようにしたから、所望のインピーダンス変換を容易に
実現できる。つまり、電磁波遮蔽効果を有するとともに
リアクタンス調整機能を有し、さらに小型のインピーダ
ンス変換装置を提供できるという効果がある。
リップ線路等のトリプレート構造を有するインピーダン
ス変換装置において、接地導体の予め定められた箇所に
所定形状の窓を設け、金属片、追加窓、又は誘電体等の
リアクタンス可変手段によってリアクタンスを変化させ
るようにしたから、所望のインピーダンス変換を容易に
実現できる。つまり、電磁波遮蔽効果を有するとともに
リアクタンス調整機能を有し、さらに小型のインピーダ
ンス変換装置を提供できるという効果がある。
【図１】本発明によるインピーダンス変換装置の一実施
例を示す図であり、（ａ）は斜視図、（ｂ）は上方から
みた図である。
例を示す図であり、（ａ）は斜視図、（ｂ）は上方から
みた図である。
【図２】接地導体に窓を形成した際の電界分布を示す図
である。
である。
【図３】接地導体に窓を形成してこの窓に金属片を配置
した際の電界分布を示す図である。
した際の電界分布を示す図である。
【図４】接地導体に窓を形成するとともにこの窓に連続
する付加窓を形成した際の電界分布を示す図である。
する付加窓を形成した際の電界分布を示す図である。
【図５】接地導体に窓を形成してこの窓に断面凸状の金
属片を挿入した際の電界分布を示す図である。
属片を挿入した際の電界分布を示す図である。
【図６】接地導体に窓を形成してこの窓に断面凸状の金
属片を配置した際の電界分布を示す図である。
属片を配置した際の電界分布を示す図である。
【図７】本発明によるインピーダンス変換装置の他の実
施例を示す斜視図である。
施例を示す斜視図である。
【図８】接地導体に窓を形成してこの窓に誘電体を配置
した際の電界分布を示す図である。
した際の電界分布を示す図である。
【図９】接地導体に窓を形成してこの窓に金属導体を有
する誘電体を配置した際の電界分布を示す図である。
する誘電体を配置した際の電界分布を示す図である。
【図１０】接地導体に窓を形成してこの窓に断面凸状の
誘電体を配置した際の電界分布を示す図である。
誘電体を配置した際の電界分布を示す図である。
【図１１】接地導体に窓を形成してこの窓に断面凸状の
金属導体を有する誘電体を配置した際の電界分布を示す
図である。
金属導体を有する誘電体を配置した際の電界分布を示す
図である。
【図１２】マイクロストリップ線路を用いたインピーダ
ンス変換装置の従来例を示す斜視図である。
ンス変換装置の従来例を示す斜視図である。
【図１３】ストリップ線路を用いたインピーダンス変換
装置の従来例を示す斜視図である。
装置の従来例を示す斜視図である。
１ 線路導体（信号導体） ２ａ，２ｂ 接地導体 ３ 誘電体（空気を含む） ４ａ〜４ｄ 窓 ５ 誘導性リアクタンス素子 ６ 容量性リアクタンス素子 ７ａ〜７ｄ インピーダンス調整用金属片 ８ インピーダンス調整用誘電体 ９ インピーダンス調整用金属付誘電体 ９ａ 誘電体 ９ｂ 金属体 １０ 電気力線 １１ 追加窓
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成６年１０月１９日
【手続補正１】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図６
【補正方法】変更
【補正内容】
【図６】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成７年５月２４日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項６
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００３１
【補正方法】変更
【補正内容】
【００３１】この実施例では、金属片の代りに誘電体が
用いられる。誘電体としては、例えば、誘電材料を直方
体状に成形した誘電体８又は金属体９ｂ内に誘電材料９
ａを充填した誘電体９が用いられる。図示の例では、窓
４ａに対応して誘電体８が配置され、窓４ｃに対応して
誘電体９が配置されている（なお、誘電体９では接地導
体との接触側は誘電材料が露出している）。そして、こ
れら誘電体８及び９によって窓４ａ及び４ｃの形状を変
化させたと等価な効果を得ることができる。なお、図１
に示したインピーダンス変換装置と同様にして接地導体
２ａには窓４ｂに連続して付加窓１１が形成されてい
る。
用いられる。誘電体としては、例えば、誘電材料を直方
体状に成形した誘電体８又は金属体９ｂ内に誘電材料９
ａを充填した誘電体９が用いられる。図示の例では、窓
４ａに対応して誘電体８が配置され、窓４ｃに対応して
誘電体９が配置されている（なお、誘電体９では接地導
体との接触側は誘電材料が露出している）。そして、こ
れら誘電体８及び９によって窓４ａ及び４ｃの形状を変
化させたと等価な効果を得ることができる。なお、図１
に示したインピーダンス変換装置と同様にして接地導体
２ａには窓４ｂに連続して付加窓１１が形成されてい
る。
Claims (7)
- 【請求項１】 第１及び第２の接地導体と、該第１及び
該第２の接地導体で規定される空間に配設され信号を伝
達するための線路導体とを有するトリプレート構造の伝
送路を用いたインピーダンス変換装置において、前記第
１及び前記第２の接地導体の少なくとも一方には予め定
められた箇所に所定形状の窓が形成されていることを特
徴とするインピーダンス変換装置。 - 【請求項２】 請求項１に記載されたインピーダンス変
換装置において、前記線路導体からの電気力線の終端条
件を変化させる可変手段が備えられていることを特徴と
するインピーダンス変換装置。 - 【請求項３】 請求項２に記載されたインピーダンス変
換装置において、前記可変手段は前記窓に対応して設け
られるようにしたことを特徴とするインピーダンス変換
装置。 - 【請求項４】 請求項３に記載されたインピーダンス装
置において、前記可変手段は金属片であり、該金属片に
よって前記窓の形状を変化させるようにしたことを特徴
とするインピーダンス変換装置。 - 【請求項５】 請求項３に記載されたインピーダンス変
換装置において、前記可変手段は前記窓に連続して前記
第１及び前記第２の接地導体の少なくとも一方に形成さ
れた付加窓であり、該付加窓によって前記窓の形状を変
化させるようにしたことを特徴とするインピーダンス変
換装置。 - 【請求項６】 請求項３に記載されたインピーダンス変
換装置において、前記可変手段は誘電体であり、該誘電
体によって前記窓の形状を変化させるようにしたことを
特徴とするインピーダンス変換装置。 - 【請求項７】 請求項６に記載されたインピーダンス変
換装置において、前記誘電体は誘電材料及び導体で構成
されていることを特徴とするインピーダンス変換装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6252365A JPH08116201A (ja) | 1994-10-18 | 1994-10-18 | インピーダンス変換装置 |
| EP95116355A EP0708489B1 (en) | 1994-10-18 | 1995-10-17 | Impedance converting device with an electromagnetic shielding effect |
| AU34320/95A AU688964B2 (en) | 1994-10-18 | 1995-10-17 | Impedance converting device capable of readily adjusting an impedance converting characteristic with an electromagnetic shielding effect |
| DE69522288T DE69522288T2 (de) | 1994-10-18 | 1995-10-17 | Impedanzwandler mit elektromagnetischem Abschirmungseffekt |
| US08/544,872 US5648748A (en) | 1994-10-18 | 1995-10-18 | Impedance converting device capable of readily adjusting an impedance converting characteristic with an electromagnetic shielding effect |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6252365A JPH08116201A (ja) | 1994-10-18 | 1994-10-18 | インピーダンス変換装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08116201A true JPH08116201A (ja) | 1996-05-07 |
Family
ID=17236288
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6252365A Pending JPH08116201A (ja) | 1994-10-18 | 1994-10-18 | インピーダンス変換装置 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5648748A (ja) |
| EP (1) | EP0708489B1 (ja) |
| JP (1) | JPH08116201A (ja) |
| AU (1) | AU688964B2 (ja) |
| DE (1) | DE69522288T2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014096642A (ja) * | 2012-11-07 | 2014-05-22 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 半導体装置及びその製造方法 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPWO2009128193A1 (ja) * | 2008-04-14 | 2011-08-04 | パナソニック株式会社 | マイクロストリップ線路 |
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| JPS62268202A (ja) | 1986-05-15 | 1987-11-20 | Mitsubishi Electric Corp | トリプレ−ト線路 |
| SU1603455A1 (ru) * | 1988-11-09 | 1990-10-30 | Предприятие П/Я А-1649 | Фазовый корректор |
| DE4120625A1 (de) * | 1991-06-22 | 1992-12-24 | Standard Elektrik Lorenz Ag | Verfahren und vorrichtung zum einstellen der daempfung einer hochfrequenzleitung |
| JPH05315806A (ja) * | 1992-05-13 | 1993-11-26 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 三導体構造フィルタの周波数調整法 |
-
1994
- 1994-10-18 JP JP6252365A patent/JPH08116201A/ja active Pending
-
1995
- 1995-10-17 DE DE69522288T patent/DE69522288T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1995-10-17 AU AU34320/95A patent/AU688964B2/en not_active Ceased
- 1995-10-17 EP EP95116355A patent/EP0708489B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1995-10-18 US US08/544,872 patent/US5648748A/en not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| AU3432095A (en) | 1996-05-02 |
| DE69522288T2 (de) | 2002-01-10 |
| DE69522288D1 (de) | 2001-09-27 |
| US5648748A (en) | 1997-07-15 |
| EP0708489B1 (en) | 2001-08-22 |
| EP0708489A1 (en) | 1996-04-24 |
| AU688964B2 (en) | 1998-03-19 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970304 |