JPH08115841A - 巻線機とこの巻線機を用いたコイルの製造方法 - Google Patents
巻線機とこの巻線機を用いたコイルの製造方法Info
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- JPH08115841A JPH08115841A JP6249305A JP24930594A JPH08115841A JP H08115841 A JPH08115841 A JP H08115841A JP 6249305 A JP6249305 A JP 6249305A JP 24930594 A JP24930594 A JP 24930594A JP H08115841 A JPH08115841 A JP H08115841A
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- pancake coil
- drum
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- temporary
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- Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】最小のスペースで導体に無理な変形を与えずに
コイルを安全で高精度に製造することにある。 【構成】リング状のベース1と、このベースの中空部の
中心に垂直に旋回可能に設けられた旋回ポール3と、こ
の旋回ポールの上部に旋回可能に取付けられ且つダブル
パンケーキコイル成形分の導体4が巻付けられたドラム
5と、旋回ポールの下部にアームを介して回転自在に取
付けられドラムより繰出される導体を所定の曲率に曲げ
成形する複数個のベンディングローラ8と、ベース上に
適宜の間隔を存して取付けられベンディングローラを通
して繰出される1パンケーキコイル分ずつの導体を仮置
きする導体仮置き台11と、ベース上に設けられ導体仮置
き台に仮置きされた1パンケーキコイル分毎に導体を下
側パンケーキコイル及び上側パンケーキコイルとして順
に巻線を行うための巻芯10とを備える。
コイルを安全で高精度に製造することにある。 【構成】リング状のベース1と、このベースの中空部の
中心に垂直に旋回可能に設けられた旋回ポール3と、こ
の旋回ポールの上部に旋回可能に取付けられ且つダブル
パンケーキコイル成形分の導体4が巻付けられたドラム
5と、旋回ポールの下部にアームを介して回転自在に取
付けられドラムより繰出される導体を所定の曲率に曲げ
成形する複数個のベンディングローラ8と、ベース上に
適宜の間隔を存して取付けられベンディングローラを通
して繰出される1パンケーキコイル分ずつの導体を仮置
きする導体仮置き台11と、ベース上に設けられ導体仮置
き台に仮置きされた1パンケーキコイル分毎に導体を下
側パンケーキコイル及び上側パンケーキコイルとして順
に巻線を行うための巻芯10とを備える。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核融合装置、超伝導エ
ネルギー貯蔵装置等に用いられる例えば超伝導コイルを
製造するための巻線機及びこの巻線機を用いたコイル製
造方法に関する。
ネルギー貯蔵装置等に用いられる例えば超伝導コイルを
製造するための巻線機及びこの巻線機を用いたコイル製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】核融合、超伝導エネルギー貯蔵等の装置
において、超伝導コイルを用いることにより、装置自身
の発生ロスを減らし、効率よくエネルギを発生又は貯蔵
することが可能となるが、そのためには安定で信頼性の
高い超伝導コイルを製作する必要がある。
において、超伝導コイルを用いることにより、装置自身
の発生ロスを減らし、効率よくエネルギを発生又は貯蔵
することが可能となるが、そのためには安定で信頼性の
高い超伝導コイルを製作する必要がある。
【0003】ところが、超伝導コイルが大型化すると、
コイルにかかる電磁力は強大なものとなり、その機械的
な支持が問題となる。また、高精度の磁場を発生する必
要があるトカマク型、ヘリカル型、あるいはミラー型等
の磁気閉込め型核融合装置では、単にコイルが電磁力に
耐えるだけでなく、コイル通電中においてコイルの変形
が小さくなるように、十分な剛性をコイル自身に持たせ
る必要がある。
コイルにかかる電磁力は強大なものとなり、その機械的
な支持が問題となる。また、高精度の磁場を発生する必
要があるトカマク型、ヘリカル型、あるいはミラー型等
の磁気閉込め型核融合装置では、単にコイルが電磁力に
耐えるだけでなく、コイル通電中においてコイルの変形
が小さくなるように、十分な剛性をコイル自身に持たせ
る必要がある。
【0004】そこで、最近ではコイル自身の剛性を高
め、変形しにくいコイルを実現するために、金属性のコ
ンジットの中に多数の細い超伝導線を収納し、コンジッ
ト内に超臨界ヘリウム等の冷媒を強制的に流すようにし
た強制冷却方式の導体が開発され、その適用例が増えて
きている。
め、変形しにくいコイルを実現するために、金属性のコ
ンジットの中に多数の細い超伝導線を収納し、コンジッ
ト内に超臨界ヘリウム等の冷媒を強制的に流すようにし
た強制冷却方式の導体が開発され、その適用例が増えて
きている。
【0005】このような強制冷却導体を用いて超伝導コ
イルを作る場合、ダブルパンケーキコイルを単位として
これを1つまたは複数個組合せる構成が多く採用され
る。ここで、ダブルパンケーキコイルとは、パンケーキ
コイル(蚊取り線香型に巻かれたコイルの形からそう呼
ばれる)を、最初から2枚分が一緒に作られたコイル
で、導体を1パンケーキコイル分ドラムに巻取った上
で、中心部を巻枠に当てて片方を左巻きに巻いてパンケ
ーキコイルを作り、残りを一段違えて右巻に巻いてパン
ケーキコイルを作り、一つのダブルパンケーキコイルを
完成させている。このようにすると、コイルの内径側で
導体を接続しないことから、特性の優れたコイルを作る
ことができる。
イルを作る場合、ダブルパンケーキコイルを単位として
これを1つまたは複数個組合せる構成が多く採用され
る。ここで、ダブルパンケーキコイルとは、パンケーキ
コイル(蚊取り線香型に巻かれたコイルの形からそう呼
ばれる)を、最初から2枚分が一緒に作られたコイル
で、導体を1パンケーキコイル分ドラムに巻取った上
で、中心部を巻枠に当てて片方を左巻きに巻いてパンケ
ーキコイルを作り、残りを一段違えて右巻に巻いてパン
ケーキコイルを作り、一つのダブルパンケーキコイルを
完成させている。このようにすると、コイルの内径側で
導体を接続しないことから、特性の優れたコイルを作る
ことができる。
【0006】図13は、強制冷却型超伝導導体でダブル
パンケーキコイルを製作する従来の巻線機の構成例を示
すものである。図13において、21はターンテーブ
ル、22はこのターンテーブル21の上に旋回軸を挿通
させて載置された巻芯、23は旋回軸の上部に着脱自在
に取付けられた仮巻きドラムである。また、24は導体
25が巻回されたドラム、26はターンテーブル21と
ドラム24との間に設けられた引張り治具で、この引張
り治具26はドラム24より引出された導体25を引張
りながら巻芯22及び仮巻きドラム23に送込むもので
ある。
パンケーキコイルを製作する従来の巻線機の構成例を示
すものである。図13において、21はターンテーブ
ル、22はこのターンテーブル21の上に旋回軸を挿通
させて載置された巻芯、23は旋回軸の上部に着脱自在
に取付けられた仮巻きドラムである。また、24は導体
25が巻回されたドラム、26はターンテーブル21と
ドラム24との間に設けられた引張り治具で、この引張
り治具26はドラム24より引出された導体25を引張
りながら巻芯22及び仮巻きドラム23に送込むもので
ある。
【0007】このような構成の巻取機において、2パン
ケーキコイル分の長さを持つ導体25はその長さ方向の
中心部から巻線を行うためにターンテーブル21を回転
させて仮巻きドラム23に1パンケーキコイル分だけ仮
巻きしておき、ドラム24に残った導体25をターンテ
ーブル21を回転させて巻芯22に巻付けて行く。この
時、導体25を巻芯22にしっかりと巻付けるために、
引張り治具26によって導体25を引張っておく。
ケーキコイル分の長さを持つ導体25はその長さ方向の
中心部から巻線を行うためにターンテーブル21を回転
させて仮巻きドラム23に1パンケーキコイル分だけ仮
巻きしておき、ドラム24に残った導体25をターンテ
ーブル21を回転させて巻芯22に巻付けて行く。この
時、導体25を巻芯22にしっかりと巻付けるために、
引張り治具26によって導体25を引張っておく。
【0008】次にドラム24の導体25の巻線が完了し
た後、仮巻きドラム23を旋回軸より取外してドラム2
4の位置に移動し、もう一つのパンケーキコイルの巻線
を前述同様に行う。
た後、仮巻きドラム23を旋回軸より取外してドラム2
4の位置に移動し、もう一つのパンケーキコイルの巻線
を前述同様に行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このようなダブルパン
ケーキコイルを製作する従来の巻線機では、導体25を
引張り治具26により直線状に伸ばして巻線を行う必要
があり、曲げ成形された導体25を直線状に成形し、巻
芯22に巻き付けるところで再度曲げ成形を行うことに
なるため、導体25に塑性変形を何回も与えることにな
り、品質確保の上で好ましくない。
ケーキコイルを製作する従来の巻線機では、導体25を
引張り治具26により直線状に伸ばして巻線を行う必要
があり、曲げ成形された導体25を直線状に成形し、巻
芯22に巻き付けるところで再度曲げ成形を行うことに
なるため、導体25に塑性変形を何回も与えることにな
り、品質確保の上で好ましくない。
【0010】また、ドラム24の直径と巻芯22の直径
の差が大きい場合、導体25を巻芯22に無理やり押付
けることになるため、巻き付けた導体間に隙間が発生し
やすく、精度の高い巻線を行うことができない。
の差が大きい場合、導体25を巻芯22に無理やり押付
けることになるため、巻き付けた導体間に隙間が発生し
やすく、精度の高い巻線を行うことができない。
【0011】特に強制冷却方式の導体は、金属製のコン
ジットを有しているために剛性が高く、巻芯22に導体
を固定したり、導体に引張り治具26を取付けることや
仮巻きドラム23をドラム24の位置に移動するときは
困難で危険な作業となり、導体を損傷する可能性も高
い。
ジットを有しているために剛性が高く、巻芯22に導体
を固定したり、導体に引張り治具26を取付けることや
仮巻きドラム23をドラム24の位置に移動するときは
困難で危険な作業となり、導体を損傷する可能性も高
い。
【0012】さらに、図13に示すような構成の巻線機
では、巻芯22、ドラム24、引張り治具26を配置す
るスペースが必要となるため、大型の超伝導コイルの製
作においては広いスペースが要求される。
では、巻芯22、ドラム24、引張り治具26を配置す
るスペースが必要となるため、大型の超伝導コイルの製
作においては広いスペースが要求される。
【0013】本発明は上記のような点を考慮し、最小の
スペースで導体に無理な変形を与えずにコイルを安全で
高精度に製造することができる巻線機とこの巻線機を用
いたコイルの製造方法を提供することを目的とする。
スペースで導体に無理な変形を与えずにコイルを安全で
高精度に製造することができる巻線機とこの巻線機を用
いたコイルの製造方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、次のような手段により巻線機とこの巻線機
を用いたコイルの製造方法を提供するものである。請求
項1に対応する発明は、ベースと、このベースに垂直に
旋回可能に設けられた旋回ポールと、この旋回ポールの
上部に独立して旋回可能に取付けられ且つダブルパンケ
ーキコイル成形分の導体が巻付けられたドラムと、前記
旋回ポールの下部にアームを介して回転自在に取付けら
れ前記ドラムより繰出される前記導体を所定の曲率に曲
げ成形する複数個のベンディングローラと、前記ベース
上に適宜の間隔を存して取付けられ前記ベンディングロ
ーラを通して繰出される1パンケーキコイル分ずつの導
体を仮置きする複数個の導体仮置き台と、前記ベース上
に設けられ前記導体仮置き台に仮置きされた1パンケー
キコイル分毎に導体を下側パンケーキコイル及び上側パ
ンケーキコイルとして順に巻線を行うための巻芯とを備
えたものである。
成するため、次のような手段により巻線機とこの巻線機
を用いたコイルの製造方法を提供するものである。請求
項1に対応する発明は、ベースと、このベースに垂直に
旋回可能に設けられた旋回ポールと、この旋回ポールの
上部に独立して旋回可能に取付けられ且つダブルパンケ
ーキコイル成形分の導体が巻付けられたドラムと、前記
旋回ポールの下部にアームを介して回転自在に取付けら
れ前記ドラムより繰出される前記導体を所定の曲率に曲
げ成形する複数個のベンディングローラと、前記ベース
上に適宜の間隔を存して取付けられ前記ベンディングロ
ーラを通して繰出される1パンケーキコイル分ずつの導
体を仮置きする複数個の導体仮置き台と、前記ベース上
に設けられ前記導体仮置き台に仮置きされた1パンケー
キコイル分毎に導体を下側パンケーキコイル及び上側パ
ンケーキコイルとして順に巻線を行うための巻芯とを備
えたものである。
【0015】請求項2に対応する発明は、請求項1に対
応する発明のドラム、旋回ポール及びベンディングロー
ラを回転駆動するモータをそれぞれ有し、且つ前記ドラ
ムより1パンケーキコイル分ずつの導体をベンディング
ローラを通して導体仮置き台に仮置きするとき前記各モ
ータを同期制御する制御手段を設けたものである。
応する発明のドラム、旋回ポール及びベンディングロー
ラを回転駆動するモータをそれぞれ有し、且つ前記ドラ
ムより1パンケーキコイル分ずつの導体をベンディング
ローラを通して導体仮置き台に仮置きするとき前記各モ
ータを同期制御する制御手段を設けたものである。
【0016】請求項3に対応する発明は、請求項1に対
応する発明のベンディングローラにより所定の曲率に曲
げ成形されて前記導体仮置き台に送込まれる導体をその
弾性限度内で保持する保持手段を設けたものである。
応する発明のベンディングローラにより所定の曲率に曲
げ成形されて前記導体仮置き台に送込まれる導体をその
弾性限度内で保持する保持手段を設けたものである。
【0017】請求項4に対応する発明は、ベースと、こ
のベースに垂直に旋回可能に設けられた旋回ポールと、
この旋回ポールの上部に独立して旋回可能に取付けられ
且つダブルパンケーキコイル成形分の導体が巻付けられ
たドラムと、前記旋回ポールの下部にアームを介して回
転自在に取付けられ前記ドラムより繰出される前記導体
を所定の曲率に曲げ成形する複数個のベンディングロー
ラと、前記ベース上に設けられた円環状の巻芯と、前記
ベース上に適宜の間隔を存して取付けられ前記ベンディ
ングローラを通して繰出される1パンケーキコイル分の
導体を仮置きする複数個の導体仮置き台とを備え、前記
ドラムより繰出した導体を前記ベンディングローラによ
り曲げ成形しながら前記導体仮置き台に1パンケーキコ
イル分を仮置きした後、下側パンケーキコイルと上側パ
ンケーキコイルの内径側渡り部を成形すると共にこの内
径側渡り部を前記巻芯に固定し、しかる後前記導体仮置
き台に仮置きされた導体を下側パンケーキコイルとして
前記巻芯に巻線を行い、次に下側パンケーキコイルの巻
線が終了すると前記ドラムより残りの導体を繰出して前
記ベンディングローラにより曲げ成形しながら前記導体
仮置き台に仮置きし、その後この仮置きされた導体を前
記巻芯に巻付けられた下側パンケーキコイル上に上側パ
ンケーキコイルとして巻線を行ってダブルパンケーキを
製造するものである。
のベースに垂直に旋回可能に設けられた旋回ポールと、
この旋回ポールの上部に独立して旋回可能に取付けられ
且つダブルパンケーキコイル成形分の導体が巻付けられ
たドラムと、前記旋回ポールの下部にアームを介して回
転自在に取付けられ前記ドラムより繰出される前記導体
を所定の曲率に曲げ成形する複数個のベンディングロー
ラと、前記ベース上に設けられた円環状の巻芯と、前記
ベース上に適宜の間隔を存して取付けられ前記ベンディ
ングローラを通して繰出される1パンケーキコイル分の
導体を仮置きする複数個の導体仮置き台とを備え、前記
ドラムより繰出した導体を前記ベンディングローラによ
り曲げ成形しながら前記導体仮置き台に1パンケーキコ
イル分を仮置きした後、下側パンケーキコイルと上側パ
ンケーキコイルの内径側渡り部を成形すると共にこの内
径側渡り部を前記巻芯に固定し、しかる後前記導体仮置
き台に仮置きされた導体を下側パンケーキコイルとして
前記巻芯に巻線を行い、次に下側パンケーキコイルの巻
線が終了すると前記ドラムより残りの導体を繰出して前
記ベンディングローラにより曲げ成形しながら前記導体
仮置き台に仮置きし、その後この仮置きされた導体を前
記巻芯に巻付けられた下側パンケーキコイル上に上側パ
ンケーキコイルとして巻線を行ってダブルパンケーキを
製造するものである。
【0018】
【作用】上記請求項1に対応する発明の巻線機にあって
は、導体が巻かれたドラム、下側及び上側パンケーキコ
イルとするための導体仮置き台及びダブルパンケーキコ
イルとして巻線される巻芯を垂直方向に立体的に組立て
られているので、巻線作業を安全に行うことができ、し
かも全体がコンパクトになると共に、設置スペースの縮
小化を図ることができる。
は、導体が巻かれたドラム、下側及び上側パンケーキコ
イルとするための導体仮置き台及びダブルパンケーキコ
イルとして巻線される巻芯を垂直方向に立体的に組立て
られているので、巻線作業を安全に行うことができ、し
かも全体がコンパクトになると共に、設置スペースの縮
小化を図ることができる。
【0019】また、請求項2に対応する発明の巻線機に
あっては、ドラム、ベンディングローラ及び旋回ポール
を同期させて回転させることにより、導体を正規の曲率
に曲げ成形しながら導体仮置き台に送込んで1パンケー
キコイル分の導体を仮置きした後、巻芯に下側及び上側
パンケーキコイルの巻線を行うので、導体に何回も塑性
変形を与えることがなく、精度の高い巻線を行うことが
できる。
あっては、ドラム、ベンディングローラ及び旋回ポール
を同期させて回転させることにより、導体を正規の曲率
に曲げ成形しながら導体仮置き台に送込んで1パンケー
キコイル分の導体を仮置きした後、巻芯に下側及び上側
パンケーキコイルの巻線を行うので、導体に何回も塑性
変形を与えることがなく、精度の高い巻線を行うことが
できる。
【0020】さらに、請求項3に対応する発明の巻線機
にあっては、ベンディングローラにより所定の曲率に曲
げ成形されて導体仮置き台に送込まれる導体をその弾性
限度内で保持することにより、導体に撓みなどによる変
形がなく、安定した状態で導体仮置き台に仮置きするこ
とができる。
にあっては、ベンディングローラにより所定の曲率に曲
げ成形されて導体仮置き台に送込まれる導体をその弾性
限度内で保持することにより、導体に撓みなどによる変
形がなく、安定した状態で導体仮置き台に仮置きするこ
とができる。
【0021】請求項4に対応する発明の巻線機を用いた
コイルの製造方法にあっては、旋回ポール、ドラム及び
ベンディングローラの回転により導体を曲げ成形しなが
ら導体仮置き台に1パンケーキコイル分を仮置きした
後、導体仮置き台の導体を巻芯側に落下させて下側パン
ケーキコイルの巻線を行い、次いでドラムより残りの導
体を繰出して同様に導体仮置き台に仮置きした後、この
仮置きされた導体を巻芯側に落下させて下側パンケーキ
コイル上に上側パンケーキコイルの巻線を行うようにし
たので、巻芯に対して仮置き台に仮置きされた導体の巻
線を行う場合、導体の引張り治具等を何等使用すること
なく、しかも導体を損傷することなく安全且つ容易にダ
ブルパンケーキを得ることができる。
コイルの製造方法にあっては、旋回ポール、ドラム及び
ベンディングローラの回転により導体を曲げ成形しなが
ら導体仮置き台に1パンケーキコイル分を仮置きした
後、導体仮置き台の導体を巻芯側に落下させて下側パン
ケーキコイルの巻線を行い、次いでドラムより残りの導
体を繰出して同様に導体仮置き台に仮置きした後、この
仮置きされた導体を巻芯側に落下させて下側パンケーキ
コイル上に上側パンケーキコイルの巻線を行うようにし
たので、巻芯に対して仮置き台に仮置きされた導体の巻
線を行う場合、導体の引張り治具等を何等使用すること
なく、しかも導体を損傷することなく安全且つ容易にダ
ブルパンケーキを得ることができる。
【0022】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明による巻線機の構成例を示す斜視
図、図2は同巻線機の構成例を示す側面図である。
する。図1は本発明による巻線機の構成例を示す斜視
図、図2は同巻線機の構成例を示す側面図である。
【0023】図1及び図2において、1はリング状に形
成されたベースで、このベース1の中空部の中心位置に
支柱2を介して旋回ポール3が旋回可能に支持されてい
る。この旋回ポール3の上部に外周面に導体4を巻付け
たドラム5が旋回ポール2の旋回とは独立して旋回可能
に支持機構6を介して取付けられている。
成されたベースで、このベース1の中空部の中心位置に
支柱2を介して旋回ポール3が旋回可能に支持されてい
る。この旋回ポール3の上部に外周面に導体4を巻付け
たドラム5が旋回ポール2の旋回とは独立して旋回可能
に支持機構6を介して取付けられている。
【0024】また、旋回ポール3の下部には水平方向に
伸びるアーム7が取付けられ、このアーム7上の先端部
に導体を正規の曲率に曲げ成形する複数個のベンディン
グローラ8が回転自在に取付けられている。
伸びるアーム7が取付けられ、このアーム7上の先端部
に導体を正規の曲率に曲げ成形する複数個のベンディン
グローラ8が回転自在に取付けられている。
【0025】さらに、アーム7と同一高さでアーム7と
は反対側の位置の旋回ポール3に導体サポート9が取付
けられている。一方、ベース1上の内周側に円環状の巻
芯10が取付けられ、その外周側にドラム5よりベンデ
ィングローラ8を介して引出される導体4の約半分を仮
置きして巻線を行うための複数個の導体仮置き台11が
等間隔を存してそれぞれ取付けられている。これら各導
体仮置き台11は、ベース1の半径方向に水平移動する
移動部材11aを備えている。
は反対側の位置の旋回ポール3に導体サポート9が取付
けられている。一方、ベース1上の内周側に円環状の巻
芯10が取付けられ、その外周側にドラム5よりベンデ
ィングローラ8を介して引出される導体4の約半分を仮
置きして巻線を行うための複数個の導体仮置き台11が
等間隔を存してそれぞれ取付けられている。これら各導
体仮置き台11は、ベース1の半径方向に水平移動する
移動部材11aを備えている。
【0026】また、旋回ポール3、ドラム5及びベンデ
ィングローラ8は、図示しないモータによりそれぞれ駆
動され、且つこれら各モータは図示しない制御装置によ
り同期制御できるようになっている。
ィングローラ8は、図示しないモータによりそれぞれ駆
動され、且つこれら各モータは図示しない制御装置によ
り同期制御できるようになっている。
【0027】次に上記のように構成された超伝導コイル
の巻線機の作用を図3乃至図10を参照しながら述べ
る。いま、図3に示すように導体4を巻付けたドラム5
が旋回ポール3の上部に取付けられた状態にあるものと
する。この状態からドラム5を旋回させながら導体4を
繰出して図4に示すようにベンディングローラ8を通し
てその先端を導体仮置き台11の移動部材11a上に仮
止めする。
の巻線機の作用を図3乃至図10を参照しながら述べ
る。いま、図3に示すように導体4を巻付けたドラム5
が旋回ポール3の上部に取付けられた状態にあるものと
する。この状態からドラム5を旋回させながら導体4を
繰出して図4に示すようにベンディングローラ8を通し
てその先端を導体仮置き台11の移動部材11a上に仮
止めする。
【0028】次にドラム5、ベンディングローラ8及び
旋回ポール3を同期させて回転させると、導体4はベン
ディングローラ8により正規の曲率を持つように曲げ成
形されながら図5に示すように導体仮置き台11に送込
まれ、この導体仮置き台11に1パンケーキコイル分の
長さの導体4が仮置きされる。この場合、導体4はベン
ディングローラ8から導体仮置き台11に至る導体4の
経路に設けられた導体サポート9により保持された状態
で移動するので、撓みなどによる変形がなく、安定した
状態で移動する。
旋回ポール3を同期させて回転させると、導体4はベン
ディングローラ8により正規の曲率を持つように曲げ成
形されながら図5に示すように導体仮置き台11に送込
まれ、この導体仮置き台11に1パンケーキコイル分の
長さの導体4が仮置きされる。この場合、導体4はベン
ディングローラ8から導体仮置き台11に至る導体4の
経路に設けられた導体サポート9により保持された状態
で移動するので、撓みなどによる変形がなく、安定した
状態で移動する。
【0029】そして、導体仮置き台11に仮置きされた
1パンケーキコイル分の導体4の仮置きが終わると、ド
ラム5、ベンディングローラ8及び旋回ポール3の回転
を停止し、仮置きされた導体4の内径側の導体部分を治
具によりS字形に曲げて図6に示すように下側パンケー
キコイルと上側パンケーキコイルの渡り部12を成形
し、この渡り部12を図7に示すように巻芯10に固定
する。
1パンケーキコイル分の導体4の仮置きが終わると、ド
ラム5、ベンディングローラ8及び旋回ポール3の回転
を停止し、仮置きされた導体4の内径側の導体部分を治
具によりS字形に曲げて図6に示すように下側パンケー
キコイルと上側パンケーキコイルの渡り部12を成形
し、この渡り部12を図7に示すように巻芯10に固定
する。
【0030】この状態で図8に示すように導体仮置き台
11の移動部材11aをベース1の中心から離れる方向
に水平方向に移動させると導体仮置き台11に巻かれた
導体4がその内径側から1ターンずつ巻芯10側に順次
落下する。そして、巻芯10側に落下した導体に適宜張
力を与えて下側パンケーキコイルの巻線を行う。
11の移動部材11aをベース1の中心から離れる方向
に水平方向に移動させると導体仮置き台11に巻かれた
導体4がその内径側から1ターンずつ巻芯10側に順次
落下する。そして、巻芯10側に落下した導体に適宜張
力を与えて下側パンケーキコイルの巻線を行う。
【0031】次に下側パンケーキコイルの巻線が完了す
ると、再びドラム5、ベンディングローラ8及び旋回ポ
ール3を同期させて回転させ、図9に示すようにドラム
5に巻かれている残り半分の導体4を前述同様に導体仮
置き台11に上側パンケーキコイル用の導体4を仮置き
する。
ると、再びドラム5、ベンディングローラ8及び旋回ポ
ール3を同期させて回転させ、図9に示すようにドラム
5に巻かれている残り半分の導体4を前述同様に導体仮
置き台11に上側パンケーキコイル用の導体4を仮置き
する。
【0032】そして、導体仮置き台11に上側パンケー
キコイル用の導体4の仮置きが終了すると、ドラム5、
ベンディングローラ8及び旋回ポール3の回転を停止
し、図10に示すように導体仮置き台11の移動部材1
1aを前述同様に移動することにより、導体仮置き台1
1に巻かれた上側パンケーキコイル用の導体4がその内
径側から1ターンずつ巻芯10側に順次落下し、既に巻
芯10に巻かれた下側パンケーキコイル上に上側パンケ
ーキコイルの巻線を行う。
キコイル用の導体4の仮置きが終了すると、ドラム5、
ベンディングローラ8及び旋回ポール3の回転を停止
し、図10に示すように導体仮置き台11の移動部材1
1aを前述同様に移動することにより、導体仮置き台1
1に巻かれた上側パンケーキコイル用の導体4がその内
径側から1ターンずつ巻芯10側に順次落下し、既に巻
芯10に巻かれた下側パンケーキコイル上に上側パンケ
ーキコイルの巻線を行う。
【0033】このように本実施例では、リング状のベー
ス1の中空部の中心に垂直に取付けられた支柱2に旋回
ポール3を旋回可能に取付け、その上部に導体4が巻か
れたドラム5を独立して旋回可能に取付け、また旋回ポ
ール3の下部にアーム7を取付けると共に,このアーム
7上に導体を正規の曲率に曲げ成形する複数個のベンデ
ィングローラ8が回転自在に取付け、さらにベース1の
内周側に円環状の巻芯10、その外周側に複数個の導体
仮置き台11を等間隔を存してそれぞれ取付ける構成と
して、導体仮置き台11にドラム5よりベンディングロ
ーラ8を介して引出される導体4の半分ずつを仮置きし
て下側パンケーキコイル分と上側パンケーキコイル分を
順次巻芯10に巻線を行い、ダブルパンケーキコイルを
製作するようにしたものである。
ス1の中空部の中心に垂直に取付けられた支柱2に旋回
ポール3を旋回可能に取付け、その上部に導体4が巻か
れたドラム5を独立して旋回可能に取付け、また旋回ポ
ール3の下部にアーム7を取付けると共に,このアーム
7上に導体を正規の曲率に曲げ成形する複数個のベンデ
ィングローラ8が回転自在に取付け、さらにベース1の
内周側に円環状の巻芯10、その外周側に複数個の導体
仮置き台11を等間隔を存してそれぞれ取付ける構成と
して、導体仮置き台11にドラム5よりベンディングロ
ーラ8を介して引出される導体4の半分ずつを仮置きし
て下側パンケーキコイル分と上側パンケーキコイル分を
順次巻芯10に巻線を行い、ダブルパンケーキコイルを
製作するようにしたものである。
【0034】従って、導体4が巻かれたドラム5、下側
及び上側パンケーキコイルとするための導体仮置き台1
1及びダブルパンケーキコイルとして巻線される巻芯1
0を垂直方向に立体的に組立てられているので、巻線作
業を安全に行うことができ、しかも全体がコンパクトに
なると共に、設置スペースの縮小化を図ることができ
る。
及び上側パンケーキコイルとするための導体仮置き台1
1及びダブルパンケーキコイルとして巻線される巻芯1
0を垂直方向に立体的に組立てられているので、巻線作
業を安全に行うことができ、しかも全体がコンパクトに
なると共に、設置スペースの縮小化を図ることができ
る。
【0035】また、複数個のベンディングローラ8によ
り導体を正規の曲率に曲げ成形しながら導体仮置き台1
1に送込んで1パンケーキコイル分の導体を仮置きした
後、巻芯10に下側及び上側パンケーキコイルの巻線が
行われるので、導体4に何回も塑性変形を与えることが
なく、精度の高い巻線を行うことができる。
り導体を正規の曲率に曲げ成形しながら導体仮置き台1
1に送込んで1パンケーキコイル分の導体を仮置きした
後、巻芯10に下側及び上側パンケーキコイルの巻線が
行われるので、導体4に何回も塑性変形を与えることが
なく、精度の高い巻線を行うことができる。
【0036】上記実施例では、巻芯10と旋回ポール3
の中心軸が同一線上にある場合について説明したが、巻
芯10の大きさがドラム5の大きさに比べて非常に大き
い場合には、図11及び図12に示すように巻芯10の
中心軸上にセンターポール13を設け、このセンターポ
ール13に隣接して旋回ポール3を設けてその相互間を
連結し、且つ巻芯10及び導体仮置き台11より上方に
位置する旋回ポール3に取付けられれたアーム7にベン
ディングローラ8を取付けることにより、前述した実施
例と同様の作用効果を得ることができる。
の中心軸が同一線上にある場合について説明したが、巻
芯10の大きさがドラム5の大きさに比べて非常に大き
い場合には、図11及び図12に示すように巻芯10の
中心軸上にセンターポール13を設け、このセンターポ
ール13に隣接して旋回ポール3を設けてその相互間を
連結し、且つ巻芯10及び導体仮置き台11より上方に
位置する旋回ポール3に取付けられれたアーム7にベン
ディングローラ8を取付けることにより、前述した実施
例と同様の作用効果を得ることができる。
【0037】また、上記実施例では超伝導コイルとして
核融合、超伝導エネルギ貯蔵等で使用される円環状のダ
ブルパンケーキコイルを例に述べたが、1パンケーキコ
イルの製作やそれ以外の例えば加速器などで使われる超
伝導コイル、あるいは超伝導以外のコイルの製作にも前
述同様の作用効果を得ることができる。
核融合、超伝導エネルギ貯蔵等で使用される円環状のダ
ブルパンケーキコイルを例に述べたが、1パンケーキコ
イルの製作やそれ以外の例えば加速器などで使われる超
伝導コイル、あるいは超伝導以外のコイルの製作にも前
述同様の作用効果を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、最小
のスペースで導体に無理な変形を与えずに超伝導コイル
を安全で高精度に製造することができる巻線機とこの巻
線機を用いたコイルの製造方法を提供できる。
のスペースで導体に無理な変形を与えずに超伝導コイル
を安全で高精度に製造することができる巻線機とこの巻
線機を用いたコイルの製造方法を提供できる。
【図1】本発明による巻線機の一実施例におけるコイル
製作状況を示す斜視図。
製作状況を示す斜視図。
【図2】同実施例の巻線機の全体構成を示す側面図。
【図3】同実施例において、導体を巻付けたドラムを旋
回ポールの上部に取付けた状態を示す図。
回ポールの上部に取付けた状態を示す図。
【図4】同実施例において、ドラムより繰出した導体を
ベンディングローラに通した状態を示す図。
ベンディングローラに通した状態を示す図。
【図5】同実施例において、導体仮置き台に1パンケー
キコイル分の導体を仮置きした状態を示す図。
キコイル分の導体を仮置きした状態を示す図。
【図6】同実施例において、下側パンケーキコイルと上
側パンケーキコイルの内径側渡り部を成形する状態を示
す図。
側パンケーキコイルの内径側渡り部を成形する状態を示
す図。
【図7】同実施例において、内径側渡り部を巻芯に固定
する状態を示す図。
する状態を示す図。
【図8】同実施例において、下側パンケーキコイルの巻
線を行う状態を示す図。
線を行う状態を示す図。
【図9】同実施例において、下側パンケーキコイルの巻
線が完了した後、上側パンケーキコイル用の導体を導体
仮置き台に置いた状態を示す図。
線が完了した後、上側パンケーキコイル用の導体を導体
仮置き台に置いた状態を示す図。
【図10】同実施例において、上側パンケーキコイルの
巻線を行っている状態を示す図。
巻線を行っている状態を示す図。
【図11】本発明の他の実施例におけるコイル製造状況
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図12】同実施例の巻線機の全体を上面と側面から見
た構成図。
た構成図。
【図13】従来の巻線機の構成例を示す斜視図。
1……ベース、2……支柱、3……旋回ポール、4……
導体、5……ドラム、6……支持機構、7……アーム、
8……ベンディングローラ、9……導体サポート、10
……巻芯、11……導体仮置き台、12……渡り部、1
3……センターポール。
導体、5……ドラム、6……支持機構、7……アーム、
8……ベンディングローラ、9……導体サポート、10
……巻芯、11……導体仮置き台、12……渡り部、1
3……センターポール。
Claims (4)
- 【請求項1】 ベースと、このベースに垂直に旋回可能
に設けられた旋回ポールと、この旋回ポールの上部に独
立して旋回可能に取付けられ且つダブルパンケーキコイ
ル成形分の導体が巻付けられたドラムと、前記旋回ポー
ルの下部にアームを介して回転自在に取付けられ前記ド
ラムより繰出される前記導体を所定の曲率に曲げ成形す
る複数個のベンディングローラと、前記ベース上に適宜
の間隔を存して取付けられ前記ベンディングローラを通
して繰出される1パンケーキコイル分ずつの導体を仮置
きする複数個の導体仮置き台と、前記ベース上に設けら
れ前記導体仮置き台に仮置きされた1パンケーキコイル
分毎に導体を下側パンケーキコイル及び上側パンケーキ
コイルとして順に巻線を行うための巻芯とを備えたこと
を特徴とする巻線機。 - 【請求項2】 前記ドラム、旋回ポール及びベンディン
グローラを回転駆動するモータをそれぞれ有し、且つ前
記ドラムより1パンケーキコイル分ずつの導体をベンデ
ィングローラを通して導体仮置き台に仮置きするとき前
記各モータを同期制御する制御手段を設けたことを特徴
とする請求項1記載の巻線機。 - 【請求項3】 前記ベンディングローラにより所定の曲
率に曲げ成形されて前記導体仮置き台に送込まれる導体
をその弾性限度内で保持する保持手段を設けたことを特
徴とする請求項1記載の巻線機。 - 【請求項4】 ベースと、このベースに垂直に旋回可能
に設けられた旋回ポールと、この旋回ポールの上部に独
立して旋回可能に取付けられ且つダブルパンケーキコイ
ル成形分の導体が巻付けられたドラムと、前記旋回ポー
ルの下部にアームを介して回転自在に取付けられ前記ド
ラムより繰出される前記導体を所定の曲率に曲げ成形す
る複数個のベンディングローラと、前記ベース上に設け
られた円環状の巻芯と、前記ベース上に適宜の間隔を存
して取付けられ前記ベンディングローラを通して繰出さ
れる1パンケーキコイル分の導体を仮置きする複数個の
導体仮置き台とを備え、前記ドラムより繰出した導体を
前記ベンディングローラにより曲げ成形しながら前記導
体仮置き台に1パンケーキコイル分を仮置きした後、下
側パンケーキコイルと上側パンケーキコイルの内径側渡
り部を成形すると共にこの内径側渡り部を前記巻芯に固
定し、しかる後前記導体仮置き台に仮置きされた導体を
下側パンケーキコイルとして前記巻芯に巻線を行い、次
に下側パンケーキコイルの巻線が終了すると前記ドラム
より残りの導体を繰出して前記ベンディングローラによ
り曲げ成形しながら前記導体仮置き台に仮置きし、その
後この仮置きされた導体を前記巻芯に巻付けられた下側
パンケーキコイル上に上側パンケーキコイルとして巻線
を行ってダブルパンケーキを製造することを特徴とする
コイルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6249305A JPH08115841A (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | 巻線機とこの巻線機を用いたコイルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6249305A JPH08115841A (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | 巻線機とこの巻線機を用いたコイルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08115841A true JPH08115841A (ja) | 1996-05-07 |
Family
ID=17191014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6249305A Pending JPH08115841A (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | 巻線機とこの巻線機を用いたコイルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08115841A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109422131A (zh) * | 2017-09-05 | 2019-03-05 | 盐城市峻珑纱线有限公司 | 一种绕线均匀的绕线机 |
-
1994
- 1994-10-14 JP JP6249305A patent/JPH08115841A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109422131A (zh) * | 2017-09-05 | 2019-03-05 | 盐城市峻珑纱线有限公司 | 一种绕线均匀的绕线机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040615 |