JPH0811569B2 - 先細り根菜類の箱詰め装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、先細り根菜類の箱詰め
装置に係り、詳しくは大根、人参、長芋、ごぼう等の適
宜の太さと長さを有し且つ根先に向かうに連れて細くな
る先細り根菜類を、容器内に一段収容毎にその根先側と
大径首部側との方向を変えながら歩留りの良い整列状態
で箱詰めを行なう箱詰め装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその問題点】従来、この種の箱詰めは
搬送コンベヤーにより搬送されてくる先細り根菜類を作
業者が１本づつ容器内に収容すると言った手作業にて行
なわれていた。従って、従来では作業性が悪く、作業者
に与える疲労も激しく、非能率的であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な従来
事情に鑑みてなされたもので、先細り根菜類の決められ
た各段本数（一段毎の収容本数）と、一段収容毎に根先
側と大径首部側との方向を変える作業を自動的に行ない
得る様に開発した箱詰め装置を提供することを目的とす
る。

【０００４】

【課題を達成するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が講じる技術的手段は、予め決められた各段本
数の先細り根菜類を、容器内に一段毎に収容方向を変え
ながら箱詰め収容する箱詰め装置であって、搬送コンベ
ヤーの搬出側端部に、搬送方向に対して直交する一方向
に根先側を向けた姿勢にて同コンベヤー上を搬送されて
くる先細り根菜類を、予め決められた前記本数分カウン
トする検出器と、カウントされた先細り根菜類が順次移
乗されて搬送されるスライドコンベヤーとを配設し、こ
のスライドコンベヤーの搬出側下方には同コンベヤーに
向けて容器を接近上昇させると共に同容器を、先細り根
菜類の決められた各段本数の一段収容毎に180 ゜度旋回
させる昇降兼旋回機構を配設し、更にこの昇降兼旋回機
構と前記スライドコンベヤーとの間に、該スライドコン
ベヤーの搬送方向に対して直交する方向に開閉スライド
する箱詰めラインシャッターを配設して、前記スライド
コンベヤーから先細り根菜類を一旦箱詰めラインシャッ
ター上に受け取らせて容器内に収容する様に構成したこ
とを特徴とする。

【０００５】又、上記搬送コンベヤーの少なくとも搬出
側を、決められた各段本数分の先細り根菜類がスライド
コンベヤーに移乗される毎にその搬送動作を制御止する
様に構成したことを特徴とする。

【０００６】更に上記スライドコンベヤーを移動機構に
連結支持させて搬送コンベヤーの搬送方向に前後スライ
ド自在に配設する一方、箱詰めラインシャッターを開閉
機構に連結支持させて、箱詰めラインシャッターをスラ
イドコンベヤーが後退スライドした後、開方向へスライ
ドする様に構成したことを特徴とする。

【０００７】そして更に、上記昇降兼旋回機構を容器搬
入コンベヤーを搭載した昇降部と、この昇降部を、先細
り根菜類の決められた各段本数の一段収容毎に180 ゜度
旋回させる旋回部から構成し、更に前記容器搬入コンベ
ヤーに、同コンベヤーとの協動で空容器を供給する容器
供給コーンベヤーと、箱詰め完了後の収容済容器を容器
搬入コンベヤーから同コンベヤーとの協動で搬出する容
器搬出コンベヤーとを配設したことを特徴とする。

【０００８】

【作 用】而して、上記した本発明の技術的手段によ
れば、搬送方向に対して直交する一方向に根先側を向け
た姿勢にて搬送コンベヤーの搬出側に搬送されてきた先
細り根菜類は同搬出側端部において検出器により予め決
められた本数分カウントされながらスライドコンベヤー
へと移乗されると共に、該スライドコンベヤーの排出側
端部へと搬送されてきた箱詰め一段分の先細り根菜類群
はスライドコンベヤーの搬送とその後退スライドにより
箱詰めラインシャッター上へと順次移乗される。一段分
の先細根菜類が箱詰めラインシャッター上に移乗受け取
られると、同ラインシャッターが移乗された先細り根菜
類の長さ方向に開動作せしめて一段分の先細り根菜類群
を、昇降兼旋回機構上に載承されて待機する容器内に一
同に収容せしめるものである。箱詰め一段分の先細り根
菜類群の容器内へ収容が終了すると、昇降兼旋回機構が
旋回せしめて収容された先細り根菜類の方向を180 ゜度
向きを変えて、搬送方向に対して直交する一方向に根先
側を向けた同一方向の姿勢にて搬送されてきて箱詰めラ
インシャッター上に移乗受け取られる箱詰め二段目以降
の先細り根菜類群の収容に備える。

【０００９】又、検出器により予め決められた一段毎の
収容本数分がカウントされると、搬送コンベヤーの搬出
側の搬送動作が制御される。それにより、余分な先細り
根菜類がスライドコンベヤーに移乗されない。

【００１０】更に、検出器により予め決められた本数分
カウントされながら搬送コンベヤーからスライドコンベ
ヤーへと先細り根菜類が移乗され、最後の先細り根菜類
がカウントされると、移動機構によりスライドコンベヤ
ーは後退スライドしながら先細り根菜類を箱詰めライン
シャッター上に移乗せしめると共に、同ラインシャッタ
ーの開動作がスライドコンベヤーが後退限まで後退スラ
イドした時点で開始する。

【００１１】そして更に、昇降兼旋回機構の容器搬入コ
ンベヤー上に、容器供給コンベヤーから容器搬入コンベ
ヤーとの協動で空容器が搬入供給されると、昇降兼旋回
機構の昇降部が同容器を搬送コンベヤーの排出側にその
下方から接近させる如く上昇移動を開始すると共に、予
め決められた本数の一段分の先細り根菜類が容器内に収
容される一段収容毎に、旋回部が旋回せしめて容器と共
に収容された先細り根菜類の方向を180 ゜度向きを変え
ながら先細り根菜類の箱詰め作業を行なう。容器内への
収容が完了すると、昇降部が下降移動を開始して先細り
根菜類が定量収容された収容済容器を容器搬入コンベヤ
ーとの協動で容器搬出コンベヤーへと送り出すとと共
に、同時に次の空容器の容器搬入コンベヤーへの搬入供
給が上述した如く行なわれる。

【００１２】

【実 施 例】本発明の実施の一例を図面に基づいて以
下説明すると、図１は本実施例箱詰め装置の全体を示し
た平面図で、Ａは搬送コンベヤー、Ｂ、Ｃは搬送コンベ
ヤーＡの搬出側端部に配設した検出器、スライドコンベ
ヤー、ＤはスライドコンベヤーＣの排出側に配設され、
搬送コンベヤーＡの搬送方向に対して直交する方向に前
後スライドする箱詰めラインシャッター、Ｅは箱詰めラ
インシャッターＤの下方に配設した昇降兼旋回機構であ
り、搬送コンベヤーＡによりその搬送方向に対して直交
する一方向に根先側を向けた姿勢にて搬送されてくる先
細り根菜類１を同搬出側端部において検出器Ｂにより予
め決められた箱詰め一段分の本数をカウントしながらス
ライドコンベヤーＣへと移乗させ、該スライドコンベヤ
ーＣの排出側端部へと搬送されてきた前記一段分の先細
り根菜類１（以後、単に根菜類と称する）を、スライド
コンベヤーＣの搬送とその後退スライドにより箱詰めラ
インシャッターＤ上へと順次移乗させ、その移乗が終了
した時点で箱詰めラインシャッターＤを開動作させるこ
とで、箱詰め一段分の根菜類１群を、昇降兼旋回機構Ｅ
上に載承されて待機する容器２内に一同に収容せしめる
様に構成してある。そして、箱詰め一段分の根菜類１群
の容器２内へ収容が終了すると、昇降兼旋回機構Ｅが旋
回せしめて容器２と共に収容された根菜類１の方向を18
0 ゜度向きを変えて、搬送方向に対して直交する一方向
に根先側を向けた同一方向の搬送姿勢にて次に搬送され
てくる箱詰め二段目以降の根菜類１群の収容に備えなが
ら箱詰め作業を行なう様に構成してある。

【００１３】搬送コンベヤーＡは、大きさ（太さや長さ
等）が異なる大小様々な根菜類１を搬送する選別コンベ
ヤーA-1 と、このコンベヤーA-1 と共に平面略Ｔ字形に
配置され、同コンベヤーA-1 から作業者Ｚにより選別さ
れて載せられた箱詰め規格の根菜類１のみを搬送する選
別処理コンベヤーA-2 と、この処理コンベヤーA-2 の搬
送側端部よりその延長方向に配設され、該処理コンベヤ
ーA-2 から順次移乗される根菜類１を上記スライドコン
ベヤーＣへと移乗すると共に、決められた各段本数分の
根菜類１がスライドコンベヤーＣに移乗される毎にその
搬送動作を一時停止する動きを成す制御コンベヤーA-3
とから構成し、選別コンベヤーA-1 は収穫され洗浄処理
された根菜類１を選別処理コンベヤーA-2 との分岐点
（作業者Ｚによる選別場所）まで搬送する周知のベルト
コンベヤーである。

【００１４】選別処理コンベヤーA-2 は、搬入側端部か
らその搬出側端部近房に至る範囲で巻回張架され、独自
のモーター３により駆動回転するベルト部４と、このベ
ルト部４端部から搬出側端部に至る範囲で数本が回転自
在に配設装備されたローラー部５からなり、作業者Ｚに
より選別されて根先側を一方向に向けた姿勢（搬送方向
に対して直交する一方向に向けた搬送姿勢）にてベルト
部４に載せられた根菜類１をローラー部５にて互いに衝
合隣接させた姿勢に整列しながら制御コンベヤーA-3 に
送り込む様に構成してなる。

【００１５】制御コンベヤーA-3 は、根菜類１の略太さ
間隔にてベルト表面に掛止縁部６を回転方向に並列状に
突設してなるベルトコンベヤーであり（図３参照）、検
出器Ｂと装置制御部を介して電気的に連繋されているブ
レーキ付きモーター７により駆動回転せしめて表面掛止
縁部６間に移乗された根菜類１をスライドコンベヤーＣ
側へ搬送すると共に、該コンベヤーＣに根菜類１が移乗
される際にその本数をカウントする検出器Ｂからの停止
信号により予め設定された時間、その搬送動作を停止す
る間欠動作（運転）を行なう様に構成してなる。即ち、
制御コンベヤーA-3 は検出器Ｂが予め決められている箱
詰め一段分の本数（図では４本）をカウントした時点で
同検出器Ｂからモーター７に出力される停止信号により
その搬送動作を一時的に停止せしめて、前記本数以上の
余分な根菜類１をスライドコンベヤーＣに送るのを取り
止める様に構成してある。

【００１６】検出器Ｂは、制御コンベヤーA-3 からスラ
イドコンベヤーＣに根菜類１が移乗される時にその本数
をカウントすると共に、予め決められている箱詰め一段
分の本数をカウントした時点で制御コンベヤーA-3 のモ
ーター７に停止信号を出力する働きを成すもので、光を
常時照射せしめて根菜類１により光が遮断されることで
スライドコンベヤーＣへの根菜類１の移乗本数をカウン
トする所謂光センサーであり、制御コンベヤーA-3 の排
出側端部に同コンベヤーA-3 の両側に図示の如く対向状
に配設して、制御コンベヤーA-3 からスライドコンベヤ
ーＣへの根菜類１の本数をカウントする様にしてある。

【００１７】スライドコンベヤーＣは、制御コンベヤー
A-3 から移乗されてきた箱詰め一段分の根菜類１を独自
のモーター８による搬送動作と後退スライドにより箱詰
めラインシャッターＤ上に移乗する働きを成すベルトコ
ンベヤーであり、制御コンベヤーA-3 の搬出側下方に枠
組み設置されている装置機枠９上面の取付け板10に、両
側にレール11を備えたスライド枠12を介して根菜類１の
搬送方向に前後スライド自在に配設すると共に、前記取
付け板10より後方に向けて配設した図示の如くエアシリ
ンダー等の移動機構13にスライド枠12を連結支持させ
て、同移動機構13により前後にスライド移動する様にし
てなる（図４参照）。

【００１８】又、スライドコンベヤーＣの搬送方向途中
部位には図示の如くライン閉鎖シャッターＦを配設し
て、箱詰め一段分の根菜類１群の最後尾の根菜類１が通
過して同コンベヤーＣの搬送側端部へと搬送された時点
でコンベヤーＣをその幅方向に亘り遮断する如く閉鎖せ
しめて、次に箱詰めされた二段目以降の根菜類１群の先
頭の根菜類１が通過した前記根菜類１群に混じり合わな
い様にそれを防ぐ様にしてある。ライン閉鎖シャッター
Ｆはエアシリンダー14により開閉回動せしめるものであ
る。

【００１９】箱詰めラインシャッターＤは、互いに昇降
隣接せしめた整列状態にて選別処理コンベヤーA-2 、制
御コンベヤーA-3 、そしてスライドコンベヤーＣへと搬
送されてきた箱詰め一段分の根菜類１群のその整列状態
を崩すことなく容器２内に収容する働きを成すもので、
根菜類１の摩擦抵抗が少なく潤滑性の高い部材例えば合
成樹脂材等を用いて形成して、スライドコンベヤーＣの
排出側下方に枠組み設置されている装置機枠９上に、ス
ライドコンベヤーＣの前後スライド範囲で根菜類１の搬
送方向に対して直交する方向に開閉スライド自在に配設
すると共に、ロッドレスシリンダー等の開閉機構15に連
結支持させて、同開閉機構15により開閉方向にスライド
移動する様にしてなる（図５参照）。

【００２０】図中16は、箱詰めラインシャッターＤを支
持する装置機枠９上に、スライド前進限にて待機するス
ライドコンベヤーＣの搬出側回り３面（コンベヤーＣの
端部側とその両側）を覆う如く立設配備した根菜類１の
落下防護壁であり、この防護壁16により根菜類１がスラ
イドコンベヤーＣから箱詰めラインシャッターＤに移乗
される際、箱詰めラインシャッターＤの開動作により根
菜類１が下方の容器２内に落下収容される際に、箱詰め
一段分の根菜類１群のその整列状態が崩れない様に受け
止める様になっている（図５参照）。

【００２１】昇降兼旋回機構Ｅは、容器２を箱詰めライ
ンシャッターＤの下面に向けて接近上昇されたり、箱詰
め一段分の根菜類１群が容器２内に収容される毎に同容
器２と共に根菜類１の方向を180 ゜度向きを変える働き
を成すもので、容器搬入コンベヤーＧを搭載した昇降部
E-1 と、この昇降部E-1 を、決められた各段本数分の根
菜類１を一段収容毎に180 ゜度旋回させる旋回部E-2 か
らなる。

【００２２】昇降部E-1 は、旋回部E-2 の旋回枠17内に
Ｘ字状に連結交差させた両側一対の支持アーム18の交差
する一方のアーム18の下端を軸支せしめると共に、もう
一方のアーム18の下端には転動輪19を取り付け、該転動
輪19の車軸20から両側アーム18の交差部近傍間に亘り架
橋状に取り付けたシリンダーナックル21にエアシリンダ
ー22を取り付けて、このシリンダー22による両側アーム
18の動きにより容器２を上昇又は下降させる様に構成し
てある（図６参照）。そして、両側アーム18の上端に容
器搬入コンベヤーＧを取り付ける。容器搬入コンベヤー
Ｇに対する両側アーム18の取り付けは、下端側と同様に
その一方をコンベヤー枠23に軸支せしめると共に、もう
一方には転動輪19を取れ付けて、コンベヤー枠23の下面
を転動する様にしてある。

【００２３】一方、旋回部E-2 は、昇降部E-1 を組み込
み構設した旋回枠17をベアリング内蔵の回転体24上に止
着配設し、該回転体24のスプロケット25からその側方に
設置した旋回モーター26のスプロケット27とに亘りチェ
ーン28を架け渡して、モーター26により旋回枠17と共に
昇降部E-1 を旋回させて該昇降部E-1 上の容器搬入コン
ベヤーＧの向きを180 ゜度変える様に構成してある。

【００２４】尚、この旋回部E-2 の旋回制御は回転体2
4、若しくは旋回枠17の回りに設けた旋回モーター26と
装置制御部を介して電気的に連繋させた不図示の１乃至
数箇所のセンサーにより行なわれる。

【００２５】昇降部E-1 上の容器搬入コンベヤーＧは、
独自のモーター29により駆動回転するベルトコンベヤー
であり、その両側のコンベヤー枠23には搬入する容器２
の左右方向（ベルト幅方向）の位置決めを行なうガイド
部材30が起立装備されている。又、この容器搬入コンベ
ヤーＧの適所には容器供給コンベヤーＨから空容器２が
搬入した際に容器２の搬入位置決めを制御するモーター
29と装置制御部を介して電気的に連繋させた不図示のセ
ンサーが配備されており、このセンサーによりモーター
29の作動が停止されることで、搬入された容器２のコン
ベヤーＧ上への位置決めが行なわれる様になっている。

【００２６】図中31は、上記旋回枠17の両側より立ち上
げた容器２のフラップ、即ち段ボール箱の折り畳み可能
に起立する蓋を外側へ開くフラップオープナーであり、
昇降部E-1 による段ボール箱の上昇時にフラップオープ
ナー31の転倒姿勢にて待機する爪32により蓋の上縁が受
け止められ、その後の爪32の起立動作により蓋が外側に
開かれる様になっている（図10参照）。

【００２７】次に、以上の如く構成した本実施例箱詰め
装置の使用例を説明すれば、選別コンベヤーA-1 により
搬送されてきた根菜類１は選別作業者Ｚにより選別され
ながら選別処理コンベヤーA-2 に、その方向性を搬送方
向に対して直交する一方向に向けられた状態で次々に載
せられ、選別処理コンベヤーA-2 のベルト部４により搬
送されながら且つその搬出側のローラー部５にて互いに
衝合隣接された状態に整列されながら制御コンベヤーA-
3 へと搬送移乗される。

【００２８】制御コンベヤーA-3 に移乗された根菜類１
はその表面の掛止縁部６間に収められた状態で搬出側端
部へと搬送され、同端部において検出器Ｂによりカウン
トされながらスライドコンベヤーＣへと搬送移乗され
る。検出器Ｂによるカウントが予め決められている箱詰
め一段分の本数になると、検出器Ｂからモーター７に停
止信号が出力されて制御コンベヤーA-3 の運転一時中断
する。この時、ライン閉鎖シャッターＦは開状態にて待
機し（図７の（イ）の状態）、カウントされた最後尾の
根菜類１が通過すると閉動作せしめて制御コンベヤーA-
3 を、その搬入側と排出側とに仕切る如く遮断する（図
７の（ハ）の状態）。このライン閉鎖シャッターＦの閉
動作の開始タイミングは最後尾の根菜類１をカウントし
た時点から時間の経過に伴うタイマーにて行なうもので
ある。

【００２９】ライン閉鎖シャッターＦの閉動作が完了す
ると略同時にスライドコンベヤーＣを連結支持する移動
機構13が作動を開始して、スライドコンベヤーＣの後退
スライドを適宜の移動速度にて開始する。すると、コン
ベヤーＣ上の互いに衝合隣接された状態で整列する箱詰
め一段分の根菜類１はコンベヤーＣの回転とその後退動
作とにより転がることなく真下に落ちて箱詰めラインシ
ャッターＤ上に次々に移乗される（図７の（ニ）の状
態）。

【００３０】箱詰めラインシャッターＤ上に箱詰め一段
分の根菜類１が移乗受け止められると、ラインシャッタ
ーＤを連結支持する開閉機構15が作動を開始して、ライ
ンシャッターＤの開方向へのスライド移動を開始する。
ラインシャッターＤの開くに連れて根菜類１は容器搬入
コンベヤーＧ上に搬入され昇降兼旋回機構Ｅの昇降部E-
1 により上昇限に上昇されて待機する容器２内に一同に
収容される（図８乃至図９の（イ）状態）。

【００３１】箱詰め一段分の根菜類１群が容器２内に収
容されると、次に旋回部E-2 が旋回せしめて根菜類１の
方向を180 ゜度向きを変えて、搬送方向に対して直交す
る一方向に根先側を向けた同一方向の姿勢にて搬送され
てきて箱詰めラインシャッターＤ上に移乗受け取られる
箱詰め二段目以降の根菜類１群の収容に備える（図９の
（ロ）（ハ）の状態）。そして、上述した動作のもとで
予め決められた段数分の根菜類１が容器２内に収容され
ると、昇降部E-1 が下降動作を開始して、容器搬入コン
ベヤーＧ上の収容済容器２を、搬出コンベヤーＩに搬出
し得る下降限まで下降せしめる（図10の（イ）から
（ロ）の状態）。

【００３２】昇降部E-1 の下降動作が完了すると、容器
搬入コンベヤーＧ、容器搬出コンベヤーＩ、そして容器
供給コンベヤーＨとが同時に動作せしめて、根菜類１が
定量収容された収容済容器２を容器搬入コンベヤーＧか
ら容器搬出コンベヤーＩへと搬出、そして空容器２を容
器供給コンベヤーＨから容器搬入コンベヤーＧへと搬入
するこれらの動作が協動で行なわれる（図11の状態）。

【００３３】以後、昇降部E-1 の昇降動作により容器搬
入コンベヤーＧ上に搬入された空容器２が箱詰めライン
シャッターＤの下面に接近する上昇限まで少々されて待
機すると、上記した動作を繰り返して容器２内への根菜
類１の決められた各段本数（一段毎の収容本数）と、一
段収容毎に根先側と大径首部側との方向を変える作業を
自動的に行ないながら歩留まりの良い定量箱詰め作業が
行なわれるものである。

【００３４】

【発明の効果】本発明先細り箱詰め装置は叙上の如く構
成してなるから、下記の作用効果を秦する。搬送コンベ
ヤーの搬出側に搬送されてきた先細り根菜類は同搬出側
端部において検出器により予め決められた本数分カウン
トされながらスライドコンベヤーへと移乗されると共
に、該スライドコンベヤーの排出側端部へと搬送されて
きた箱詰め一段分の先細り根菜類群はスライドコンベヤ
ーの搬送とその後退スライドにより箱詰めラインシャッ
ター上へと順次移乗され、箱詰め一段分の先細根菜類が
箱詰めラインシャッター上に移乗受け取られると、同ラ
インシャッターが開動作せしめて箱詰め一段分の先細り
根菜類群を、昇降兼旋回機構上に載承されて待機する容
器内に一同に収容せしめることができる。そして、箱詰
め一段分の先細り根菜類群の容器内へ収容が終了する
と、昇降兼旋回機構が旋回せしめて収容された先細り根
菜類の方向を180 ゜度向きを変えて、搬送方向に対して
直交する一方向に根先側を向けた同一方向の姿勢にて搬
送されてきて箱詰めラインシャッター上に移乗受け取ら
れる箱詰め二段目以降の先細り根菜類群の収容に備える
ことができる。従って、本考案の箱詰め装置によれば、
先細り根菜類の決められた各段本数（一段毎の収容本
数）と、一段収容毎に根先側と大径首部側との方向を変
える作業を自動的に行ないながら箱詰め作業を行なうこ
とができる。ひいては歩留まりの良い定量箱詰め作業が
可能となり、画期的な箱詰め装置となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案箱詰め装置の実施の一例を示した平面
図

【図２】 同正面図

【図３】 選別処理コンベヤーと制御コンベヤーとを示
した斜視図

【図４】 スライドコンベヤーをスライド機構を分解し
て示した斜視図

【図５】 箱詰めラインシャッターを示した斜視図

【図６】 昇降兼旋回機構を分解して示した斜視図

【図７】 本考案箱詰め装置の要部を示した概略図で、
（イ）は制御コンベヤーからスライドコンベヤーへの先
細り根菜類の移乗状態を示す、（ロ）はスライドコンベ
ヤー上での根菜類の搬送状態を示す、（ハ）は根菜類が
スライドコンベヤーの搬出側端部まで搬送された状態を
示す。（ニ）はスライドコンベヤーの回転とその後退移
動による箱詰めラインシャッターへの根菜類の移乗状態
を示す

【図８】 箱詰めラインシャッターの開動作による根菜
類の収容状態を示した概略図で、（イ）はその途中の過
程を示す、（ロ）は根菜類がシャッター上から容器内に
収容される状態を示す

【図９】 箱詰め一段分の根菜類が収容された容器を昇
降兼旋回機構によりその向きを変える旋回状態を示した
概略図で、（イ）は向きを変える前の状態を示す、
（ロ）は向きを変えている途中を示す、（ハ）は180 ゜
度向きを変えた状態を示す

【図10】 収容済容器を昇降兼旋回機構により下降限ま
で下降させる状態を示した概略図で、（イ）は下降させ
る前の状態を示す、（ロ）は下降させた状態を示す

【図11】 収容済容器を容器搬入コンベヤー上から容器
搬出コンベヤーへと搬出する状態を示した概略図

【符号の説明】

Ａ…搬送コンベヤー A-1 …選別コンベヤ
ー A-2 …選別処理コンベヤー A-3 …制御コンベ
ヤー Ｂ…検出器 Ｃ…スライドコン
ベヤー Ｄ…箱詰めラインシャッター Ｅ…昇降兼旋回機
構 E-1 …昇降部 E-2 …旋回部 Ｆ…ライン閉鎖シャッター Ｇ…容器搬入コン
ベヤー Ｈ…容器供給コンベヤー Ｉ…容器搬出コン
ベヤー １…先細り根菜類 ２…容器

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 予め決められた各段本数の先細り根菜類
   を、容器内に一段毎に収容方向を変えながら箱詰め収容
   する定量箱詰め装置であって、 搬送コンベヤーの搬出側端部に、搬送方向に対して直交
   する一方向に根先側を向けた姿勢にて同コンベヤー上を
   搬送されてくる先細り根菜類を、予め決められた前記本
   数分カウントする検出器と、カウントされた先細り根菜
   類が順次移乗されて搬送されるスライドコンベヤーとを
   配設し、このスライドコンベヤーの搬出側下方には同コ
   ンベヤーに向けて容器を接近上昇させると共に同容器
   を、先細り根菜類の決められた各段本数の一段収容毎に
   180 ゜度旋回させる昇降兼旋回機構を配設し、更にこの
   昇降兼旋回機構と前記スライドコンベヤーとの間に、該
   スライドコンベヤーの搬送方向に対して直交する方向に
   開閉スライドする箱詰めラインシャッターを配設して、
   前記スライドコンベヤーから先細り根菜類を一旦箱詰め
   ラインシャッター上に受け取らせて容器内に収容する様
   に構成したことを特徴とする先細り根菜類の箱詰め装
   置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の先細り根菜類の箱詰め
   装置において、搬送コンベヤーの少なくとも搬出側を、
   決められた各段本数分の先細り根菜類がスライドコンベ
   ヤーに移乗される毎にその搬送動作を制御する様に構成
   したことを特徴とする先細り根菜類の箱詰め装置。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の先細り根菜類の箱詰め
   装置において、スライドコンベヤーを移動機構に連結支
   持させて搬送コンベヤーの搬送方向に前後スライド自在
   に配設する一方、箱詰めラインシャッターを開閉機構に
   連結支持させて、箱詰めラインシャッターをスライドコ
   ンベヤーが後退スライドした後、開方向へスライドする
   様に構成したことを特徴とする先細り根菜類の箱詰め装
   置。
4. 【請求項４】 請求項１に記載の先細り根菜類の箱詰め
   装置において、昇降兼旋回機構を容器搬入コンベヤーを
   搭載した昇降部と、この昇降部を、先細り根菜類の決め
   られた各段本数の一段収容毎に180 ゜度旋回させる旋回
   部とで構成し、更に前記容器搬入コンベヤーに、同コン
   ベヤーとの協動で空容器を供給する供給コーンベヤー
   と、箱詰め完了後の箱詰め容器を容器搬入コンベヤーか
   ら同コンベヤーとの協動で搬出する搬出コンベヤーとを
   配設したことを特徴とする先細り根菜類の箱詰め装置。