JPH0811554A - エンジンルーム内雰囲気温制御装置 - Google Patents
エンジンルーム内雰囲気温制御装置Info
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- JPH0811554A JPH0811554A JP6151098A JP15109894A JPH0811554A JP H0811554 A JPH0811554 A JP H0811554A JP 6151098 A JP6151098 A JP 6151098A JP 15109894 A JP15109894 A JP 15109894A JP H0811554 A JPH0811554 A JP H0811554A
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- Japan
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- engine
- engine room
- rear side
- guide
- control guide
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単で小さな制御ガイドを設けるだけで、エ
ンジンの後側下方の雰囲気温を効率良く下げることがで
きるエンジンルーム内雰囲気温制御装置を提供する。 【構成】 エキゾーストマニホールド１１が前方となる
ようにエンジン１が横置きされた車両のエンジンルーム
３内において、前記エンジン１の側方上部に形成される
空気通路に、車両前方側から後方側へ向けて通過する空
気流を前記エンジン１の後側下方へ偏向する制御ガイド
５０を設けた。
ンジンの後側下方の雰囲気温を効率良く下げることがで
きるエンジンルーム内雰囲気温制御装置を提供する。 【構成】 エキゾーストマニホールド１１が前方となる
ようにエンジン１が横置きされた車両のエンジンルーム
３内において、前記エンジン１の側方上部に形成される
空気通路に、車両前方側から後方側へ向けて通過する空
気流を前記エンジン１の後側下方へ偏向する制御ガイド
５０を設けた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンルーム内の雰
囲気温度を低下させるエンジンルーム内雰囲気温制御装
置に係り、特にエキゾーストマニホールドが前方となる
ようにエンジンが横置きされた車両のエンジンルーム内
雰囲気温制御装置に関する。
囲気温度を低下させるエンジンルーム内雰囲気温制御装
置に係り、特にエキゾーストマニホールドが前方となる
ようにエンジンが横置きされた車両のエンジンルーム内
雰囲気温制御装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ＦＦ横置きエンジン車では、一般にエン
ジンの吸排気系をクロスフロー方式とするため、排気系
を効率的に冷却する必要上、エンジンの前側（ラジエー
タ通過風の上流側）にエキゾーストマニホールドを配設
し、後側（ラジエータ通過風の下流側）にインテークマ
ニホールドを配設している。
ジンの吸排気系をクロスフロー方式とするため、排気系
を効率的に冷却する必要上、エンジンの前側（ラジエー
タ通過風の上流側）にエキゾーストマニホールドを配設
し、後側（ラジエータ通過風の下流側）にインテークマ
ニホールドを配設している。
【０００３】このようなＦＦ（フロントエンジン、フロ
ントドライブ）横置きエンジン車において、中速での登
坂時に実測したエンジンルーム内の雰囲気温度分布を、
図５（ａ）、（ｂ）に示す。（ａ）はロッカーカバーの
高さでの水平面内における分布、（ｂ）はエンジンの中
心縦断面における分布を示している。図中、Ｆは車両前
方を示し、１はエンジンルーム、３はエンジン、５はト
ランスミッションを示す。なお、図示はしないが、トラ
ンスミッションにはトランスアクスルが連結されてい
る。
ントドライブ）横置きエンジン車において、中速での登
坂時に実測したエンジンルーム内の雰囲気温度分布を、
図５（ａ）、（ｂ）に示す。（ａ）はロッカーカバーの
高さでの水平面内における分布、（ｂ）はエンジンの中
心縦断面における分布を示している。図中、Ｆは車両前
方を示し、１はエンジンルーム、３はエンジン、５はト
ランスミッションを示す。なお、図示はしないが、トラ
ンスミッションにはトランスアクスルが連結されてい
る。
【０００４】図５から明らかなように、エンジンルーム
１内の両側方並びにトランスミッション５の上方は比較
的低温（８０℃〜９０℃）であり、エンジン３の後側は
高温（９０〜１０５℃）となっている。特にエンジン３
の後側下方は、非常に高温（１００〜１１０℃）となっ
ている。
１内の両側方並びにトランスミッション５の上方は比較
的低温（８０℃〜９０℃）であり、エンジン３の後側は
高温（９０〜１０５℃）となっている。特にエンジン３
の後側下方は、非常に高温（１００〜１１０℃）となっ
ている。
【０００５】ここでエンジンルーム１内での耐熱性が問
題となるものとして、エンジンの後側下方に配設される
部品があり、これら部品の熱劣化を起こす原因として、
エンジンの後側下方の雰囲気温が上記のように非常に高
温となることが上げられる。従って、エンジンの後側下
方の雰囲気温を低化させる必要がある。
題となるものとして、エンジンの後側下方に配設される
部品があり、これら部品の熱劣化を起こす原因として、
エンジンの後側下方の雰囲気温が上記のように非常に高
温となることが上げられる。従って、エンジンの後側下
方の雰囲気温を低化させる必要がある。
【０００６】この点、従来では、実開昭６０−１５１７
２３号公報に示される構造が知られている。この構造で
は、図６に示すように、エンジン１を収納したエンジン
ルーム３の側壁５の後部に送風機７を設け、この送風機
７の送風方向を、エンジン１の後側に向けている。これ
によれば、エンジンルーム３の内部へ導入される空気の
流れが、送風機７によってエンジンの後側へ偏向され、
エンジンの最も冷却を要する後側へ有効な空気流が送ら
れて、エンジンが冷却され、全体としてエンジンルーム
３内の雰囲気温度が下がる。
２３号公報に示される構造が知られている。この構造で
は、図６に示すように、エンジン１を収納したエンジン
ルーム３の側壁５の後部に送風機７を設け、この送風機
７の送風方向を、エンジン１の後側に向けている。これ
によれば、エンジンルーム３の内部へ導入される空気の
流れが、送風機７によってエンジンの後側へ偏向され、
エンジンの最も冷却を要する後側へ有効な空気流が送ら
れて、エンジンが冷却され、全体としてエンジンルーム
３内の雰囲気温度が下がる。
【０００７】また、別の従来例として、実開平２−６８
２１３号公報に示される構造が知られている。この構造
は、図７に示すように、エキゾーストマニホールド１１
が前方となるようにエンジン１が横置きされた車両のエ
ンジンルーム３内において、フード下面下に形成される
空気通路に、エンジン１のロッカーカバー１３側からト
ランスミッション１５側へ空気流を偏向させる制御ガイ
ド１７を設け、さらにその制御ガイド１７で偏向された
空気流とトランスミッション１５の上方を通過する空気
流とをエンジン１の後側へ偏向する機能を有したＡＴ
（オートマチック、トランスミッション）オイルクーラ
１９を設けたものである。なお、１０はフロントエン
ド、２１はラジエータである。
２１３号公報に示される構造が知られている。この構造
は、図７に示すように、エキゾーストマニホールド１１
が前方となるようにエンジン１が横置きされた車両のエ
ンジンルーム３内において、フード下面下に形成される
空気通路に、エンジン１のロッカーカバー１３側からト
ランスミッション１５側へ空気流を偏向させる制御ガイ
ド１７を設け、さらにその制御ガイド１７で偏向された
空気流とトランスミッション１５の上方を通過する空気
流とをエンジン１の後側へ偏向する機能を有したＡＴ
（オートマチック、トランスミッション）オイルクーラ
１９を設けたものである。なお、１０はフロントエン
ド、２１はラジエータである。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図６に示し
た従来例の場合、スペース的に限られエンジンルーム３
内に送風機７を配置する必要があるので、レイアウト上
の困難があり、さらに送風機を設ける分コスト高で、電
気負荷が増大する等の問題もある。
た従来例の場合、スペース的に限られエンジンルーム３
内に送風機７を配置する必要があるので、レイアウト上
の困難があり、さらに送風機を設ける分コスト高で、電
気負荷が増大する等の問題もある。
【０００９】また、図７に示した従来例の場合は、エキ
ゾーストマニホールド１１を通過した空気流を、ロッカ
ーカバー１３側からトランスミッション１５側へ偏向さ
せる制御ガイド１７を設けるので、制御ガイド１７が大
きくなるという問題がある。また、ＡＴオイルクーラ１
９でエンジン１の後側に空気流を偏向するが、エキゾー
ストマニホールド１１の周囲を通過し、制御ガイド１７
によってトランスミッション１５側へ偏向された高温の
空気流も、再びエンジン１の後側に導かれることになる
ので、エンジン１の後側の雰囲気温の低下性能が弱まる
という問題がある。
ゾーストマニホールド１１を通過した空気流を、ロッカ
ーカバー１３側からトランスミッション１５側へ偏向さ
せる制御ガイド１７を設けるので、制御ガイド１７が大
きくなるという問題がある。また、ＡＴオイルクーラ１
９でエンジン１の後側に空気流を偏向するが、エキゾー
ストマニホールド１１の周囲を通過し、制御ガイド１７
によってトランスミッション１５側へ偏向された高温の
空気流も、再びエンジン１の後側に導かれることになる
ので、エンジン１の後側の雰囲気温の低下性能が弱まる
という問題がある。
【００１０】本発明は、上記事情を考慮し、送風機等を
設ける必要がなく、簡単で小さな制御ガイドを設けるだ
けで、エンジンの後側下方の雰囲気温を効率良く下げる
ことができるエンジンルーム内雰囲気温制御装置を提供
することを目的とする。
設ける必要がなく、簡単で小さな制御ガイドを設けるだ
けで、エンジンの後側下方の雰囲気温を効率良く下げる
ことができるエンジンルーム内雰囲気温制御装置を提供
することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、エキ
ゾーストマニホールドが前方となるようにエンジンが横
置きされた車両のエンジンルーム内において、前記エン
ジンの側方上部に形成される空気通路に、車両前方側か
ら後方側へ向けて通過する空気流を前記エンジンの後側
下方へ偏向する制御ガイドを設けたことを特徴とする。
ゾーストマニホールドが前方となるようにエンジンが横
置きされた車両のエンジンルーム内において、前記エン
ジンの側方上部に形成される空気通路に、車両前方側か
ら後方側へ向けて通過する空気流を前記エンジンの後側
下方へ偏向する制御ガイドを設けたことを特徴とする。
【００１２】請求項２の発明は、請求項１記載のエンジ
ンルーム内雰囲気温制御装置であって、前記制御ガイド
が、車両前方側から後方側へ向けて通過する空気流を前
記エンジンの後側に偏向する第１のガイド板と、同空気
流を下方へ偏向する第２のガイド板とを一体に有する偏
流板で構成されていることを特徴とする。
ンルーム内雰囲気温制御装置であって、前記制御ガイド
が、車両前方側から後方側へ向けて通過する空気流を前
記エンジンの後側に偏向する第１のガイド板と、同空気
流を下方へ偏向する第２のガイド板とを一体に有する偏
流板で構成されていることを特徴とする。
【００１３】請求項３の発明は、請求項１又は２記載の
エンジンルーム内雰囲気温制御装置であって、前記制御
ガイドがエンジンの側部またはエンジンの側方に一体化
されたトランスアクスルに固定されていることを特徴と
する。
エンジンルーム内雰囲気温制御装置であって、前記制御
ガイドがエンジンの側部またはエンジンの側方に一体化
されたトランスアクスルに固定されていることを特徴と
する。
【００１４】請求項４の発明は、請求項１又は２記載の
エンジンルーム内雰囲気温制御装置であって、前記制御
ガイドが吸気ダクトに固定されていることを特徴とす
る。
エンジンルーム内雰囲気温制御装置であって、前記制御
ガイドが吸気ダクトに固定されていることを特徴とす
る。
【００１５】請求項５の発明は、請求項１又は２記載の
エンジンルーム内雰囲気温制御装置であって、前記制御
ガイドがディストリビュータに固定されていることを特
徴とする。
エンジンルーム内雰囲気温制御装置であって、前記制御
ガイドがディストリビュータに固定されていることを特
徴とする。
【００１６】
【作用】請求項１の発明では、トランスアクスルの上方
側を車両前方から後方へ向けて通過する比較的低温の空
気流は、制御ガイドによってエンジンの後側下方へ偏向
され、エンジンの後側下方の高温の空気と混合された
後、エンジンルーム下方から車体下面を経て大気中に導
出される。
側を車両前方から後方へ向けて通過する比較的低温の空
気流は、制御ガイドによってエンジンの後側下方へ偏向
され、エンジンの後側下方の高温の空気と混合された
後、エンジンルーム下方から車体下面を経て大気中に導
出される。
【００１７】請求項２の発明では、トランスアクスルの
上方側を車両前方から後方へ向けて通過する比較的低温
の空気流は、制御ガイドとしての偏流板の第１のガイド
板によりエンジンの後側に偏向されると共に、第２のガ
イド板により下方に偏向され、エンジンの後側下方の高
温の空気と混合された後、エンジンルーム下方から車体
下面を経て大気中に導出される。
上方側を車両前方から後方へ向けて通過する比較的低温
の空気流は、制御ガイドとしての偏流板の第１のガイド
板によりエンジンの後側に偏向されると共に、第２のガ
イド板により下方に偏向され、エンジンの後側下方の高
温の空気と混合された後、エンジンルーム下方から車体
下面を経て大気中に導出される。
【００１８】請求項３の発明では、制御ガイドを、トラ
ンスアクスル側、例えば、トランスミッションに取り付
けることができる。
ンスアクスル側、例えば、トランスミッションに取り付
けることができる。
【００１９】請求項４の発明では、制御ガイドを、吸気
ダクトに取り付けることができる。
ダクトに取り付けることができる。
【００２０】請求項５の発明では、制御ガイドを、ディ
ストリビュータに取り付けることができる。
ストリビュータに取り付けることができる。
【００２１】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【００２２】図１は本発明の第１実施例の説明図であ
り、（ａ）はエンジンルーム３の側面図、（ｂ）は同平
面図、（ｃ）は制御ガイドの斜視図である。
り、（ａ）はエンジンルーム３の側面図、（ｂ）は同平
面図、（ｃ）は制御ガイドの斜視図である。
【００２３】この車両では、エンジンルーム３内に、エ
キゾーストマニホールド１１が前方となるようにエンジ
ン１が横置きされている。車両のフロントエンド１０の
内側にはラジエータ２１が配置され、フロントエンド１
０から流入した空気は、ラジエータ２１を経て、エンジ
ンルーム３に導入されるようになっている。
キゾーストマニホールド１１が前方となるようにエンジ
ン１が横置きされている。車両のフロントエンド１０の
内側にはラジエータ２１が配置され、フロントエンド１
０から流入した空気は、ラジエータ２１を経て、エンジ
ンルーム３に導入されるようになっている。
【００２４】エンジン１の側部にはトランスミッション
１５が一直線上に結合され、このトランスミッション１
５に図示しないトランスアクスルが連結され、動力伝達
ができるようになっている。従って、トランスミッショ
ン１５の上部はトランスアクスルの上方側となる。エン
ジン１の後方にはインテークマニホールド２３が配置さ
れている。２５はインテークマニホールド２３に接続さ
れた吸気ダクト、２７はディストリビュータである。
１５が一直線上に結合され、このトランスミッション１
５に図示しないトランスアクスルが連結され、動力伝達
ができるようになっている。従って、トランスミッショ
ン１５の上部はトランスアクスルの上方側となる。エン
ジン１の後方にはインテークマニホールド２３が配置さ
れている。２５はインテークマニホールド２３に接続さ
れた吸気ダクト、２７はディストリビュータである。
【００２５】そして、この実施例では、トランスアクス
ルの上方側であるトランスミッション１５の上部に形成
される空気通路に、トランスミッション１５の上方を車
両前方側から後方側へ向かって通過する空気流を、図の
矢印Ｐで示すようにエンジン１の後側下方へ偏向させる
制御ガイドとしての偏流板５０が設けられている。この
偏流板５０は、鉄板または耐熱性を有する樹脂、ゴム等
の材料で形成されている。
ルの上方側であるトランスミッション１５の上部に形成
される空気通路に、トランスミッション１５の上方を車
両前方側から後方側へ向かって通過する空気流を、図の
矢印Ｐで示すようにエンジン１の後側下方へ偏向させる
制御ガイドとしての偏流板５０が設けられている。この
偏流板５０は、鉄板または耐熱性を有する樹脂、ゴム等
の材料で形成されている。
【００２６】この偏流板５０は、第１のガイド板５１と
第２のガイド板５２と取付片５３とを一体に有するもの
で、第１のガイド板５１は、偏流板５０の車幅方向トラ
ンスミッション１５側の端部に配置され、おおよそ垂直
に立てられていて、前端から後端に向かうに従いエンジ
ン１側に近付くように傾斜し、前方から後方へ通過する
空気流をエンジン１の後側に偏向させるようになってい
る。また、第２のガイド板５２は、後端にいくほど下り
傾斜しており、前方から後方に通過する空気流を下方に
偏向させるようになっている。そして、この偏流板５０
は、上記の姿勢でエンジン１の側部またはトランスミッ
ション１５の上面に、取付片５３をネジ止めする等して
固定されている。すなわち、偏流板５０はトランスアク
スル側に固定された構造となっている。
第２のガイド板５２と取付片５３とを一体に有するもの
で、第１のガイド板５１は、偏流板５０の車幅方向トラ
ンスミッション１５側の端部に配置され、おおよそ垂直
に立てられていて、前端から後端に向かうに従いエンジ
ン１側に近付くように傾斜し、前方から後方へ通過する
空気流をエンジン１の後側に偏向させるようになってい
る。また、第２のガイド板５２は、後端にいくほど下り
傾斜しており、前方から後方に通過する空気流を下方に
偏向させるようになっている。そして、この偏流板５０
は、上記の姿勢でエンジン１の側部またはトランスミッ
ション１５の上面に、取付片５３をネジ止めする等して
固定されている。すなわち、偏流板５０はトランスアク
スル側に固定された構造となっている。
【００２７】次に作用を説明する。
【００２８】このように構成することにより、トランス
ミッション１５の上方側を車両前方側から後方側へ向け
て通過する比較的低温の空気流は、偏流板５０の第１の
ガイド板５１によりエンジン１の後側に偏向されると共
に、第２のガイド板５２により下方に偏向され、エンジ
ン１の後側下方の非常に高温の空気と混合された後、エ
ンジンルーム３の下方から車体下面を経て大気中へ排出
される。従って、エンジン１の後側下方の雰囲気温が効
率良く低下される。特にこの場合、制御ガイド５０が小
さくてよいので、取付けが簡単にできる。
ミッション１５の上方側を車両前方側から後方側へ向け
て通過する比較的低温の空気流は、偏流板５０の第１の
ガイド板５１によりエンジン１の後側に偏向されると共
に、第２のガイド板５２により下方に偏向され、エンジ
ン１の後側下方の非常に高温の空気と混合された後、エ
ンジンルーム３の下方から車体下面を経て大気中へ排出
される。従って、エンジン１の後側下方の雰囲気温が効
率良く低下される。特にこの場合、制御ガイド５０が小
さくてよいので、取付けが簡単にできる。
【００２９】なお、偏流板５０には、必要に応じてエン
ジンルーム３内の配管やケーブル等を通すための略Ｕ字
状等の切欠を設けてもよい、そうした場合は、偏流板５
０の設置位置の自由度が広がる。また、偏流板５０によ
りそれら配管やケーブル等の保持や位置決めが可能とな
るため、配管やケーブル等の保持や位置決めのためのブ
ラケットやクランプ等を省略することができ、コスト低
減を図ることができる。また、偏流板５０は、予めトラ
ンスミッション１５のケーシング等に一体的に成形して
おいてもよい。この場合、組み付け、部品管理が容易と
なる。
ジンルーム３内の配管やケーブル等を通すための略Ｕ字
状等の切欠を設けてもよい、そうした場合は、偏流板５
０の設置位置の自由度が広がる。また、偏流板５０によ
りそれら配管やケーブル等の保持や位置決めが可能とな
るため、配管やケーブル等の保持や位置決めのためのブ
ラケットやクランプ等を省略することができ、コスト低
減を図ることができる。また、偏流板５０は、予めトラ
ンスミッション１５のケーシング等に一体的に成形して
おいてもよい。この場合、組み付け、部品管理が容易と
なる。
【００３０】図２は本発明の第２実施例の説明図であ
り、（ａ）はエンジンルーム３の側面図、（ｂ）は同平
面図、（ｃ）は制御ガイドの斜視図である。
り、（ａ）はエンジンルーム３の側面図、（ｂ）は同平
面図、（ｃ）は制御ガイドの斜視図である。
【００３１】この第２実施例では、偏流板５０を、トラ
ンスミッション１５の上方側に形成される空気通路上に
位置する吸気ダクト２５の外面に固定している。固定
は、偏流板５０を吸気ダクト２５にネジ止めしたり、接
着したりして行う。なお、偏流板５０は、予め吸気ダク
ト２５と同一材料で一体に成形しておいてもよい。
ンスミッション１５の上方側に形成される空気通路上に
位置する吸気ダクト２５の外面に固定している。固定
は、偏流板５０を吸気ダクト２５にネジ止めしたり、接
着したりして行う。なお、偏流板５０は、予め吸気ダク
ト２５と同一材料で一体に成形しておいてもよい。
【００３２】この第２実施例によれば、上記実施例と同
様の作用並びに効果が得られる。また、偏流板５０が比
較的後側に取り付けられることになり、エンジン１との
間隔も大きくとることができ、より多くの空気を導くこ
とが可能となる。偏流板５０を吸気ダクト２５に一体成
形した場合は、部品点数が増加せず、更にコスト低減を
図ることができる。
様の作用並びに効果が得られる。また、偏流板５０が比
較的後側に取り付けられることになり、エンジン１との
間隔も大きくとることができ、より多くの空気を導くこ
とが可能となる。偏流板５０を吸気ダクト２５に一体成
形した場合は、部品点数が増加せず、更にコスト低減を
図ることができる。
【００３３】図３は本発明の第３実施例の説明図であ
り、（ａ）はエンジンルーム３の側面図、（ｂ）は同平
面図、（ｃ）は制御ガイドの斜視図である。
り、（ａ）はエンジンルーム３の側面図、（ｂ）は同平
面図、（ｃ）は制御ガイドの斜視図である。
【００３４】この第３実施例では、偏流板５０を、トラ
ンスミッション１５の上方に形成される空気通路上に位
置するディストリビュータ２７の上面に固定している。
固定は、偏流板５０をディストリビュータ２７にネジ止
めしたり、接着したりして行う。なお、偏流板５０は、
予めディストリビュータ２７のケースと同一材料で一体
に成形しておいてもよい。
ンスミッション１５の上方に形成される空気通路上に位
置するディストリビュータ２７の上面に固定している。
固定は、偏流板５０をディストリビュータ２７にネジ止
めしたり、接着したりして行う。なお、偏流板５０は、
予めディストリビュータ２７のケースと同一材料で一体
に成形しておいてもよい。
【００３５】この第３実施例によれば、上記実施例１、
２と同様の作用並びに効果が得られる。また、ディスト
リビュータ２７の下側を通った空気が偏流板５０で偏流
され、トランスミッション１５との間の狭い通路からエ
ンジン１後側下方へ導かれるので流速が速くなり、エン
ジン１後側下方の熱気をより確実に掃気できる。さらに
偏流板５０をディストリビュータ２７に一体成形した場
合は、部品点数が増加せず、更にコスト低減を図ること
ができる。
２と同様の作用並びに効果が得られる。また、ディスト
リビュータ２７の下側を通った空気が偏流板５０で偏流
され、トランスミッション１５との間の狭い通路からエ
ンジン１後側下方へ導かれるので流速が速くなり、エン
ジン１後側下方の熱気をより確実に掃気できる。さらに
偏流板５０をディストリビュータ２７に一体成形した場
合は、部品点数が増加せず、更にコスト低減を図ること
ができる。
【００３６】以上の第１〜第３実施例において、偏流板
５０の第１のガイド板５１、第２のガイド板５２の傾き
は、トランスミッション１５の上方の空気通路上の位置
に応じて適当に変える。例えば、第２実施例の偏流板５
０の位置は吸気ダクト２５の上であるから、それより前
側に位置する第１実施例、第３実施例の場合よりも、第
２のガイド板５２の傾きが立っている。こうすることに
より、トランスミッション１５の上方を車体前方から後
方に通過する空気流を、エンジン１の後側下方に効率よ
く偏向させることができ、エンジン１の後側下方の雰囲
気温を下げることができる。
５０の第１のガイド板５１、第２のガイド板５２の傾き
は、トランスミッション１５の上方の空気通路上の位置
に応じて適当に変える。例えば、第２実施例の偏流板５
０の位置は吸気ダクト２５の上であるから、それより前
側に位置する第１実施例、第３実施例の場合よりも、第
２のガイド板５２の傾きが立っている。こうすることに
より、トランスミッション１５の上方を車体前方から後
方に通過する空気流を、エンジン１の後側下方に効率よ
く偏向させることができ、エンジン１の後側下方の雰囲
気温を下げることができる。
【００３７】図４は、ＦＦ横置きエンジン車のエンジン
ルーム３内において実測したトランスミッション１５の
中心縦断面の３次元風速ベクトルを示す。同図から明ら
かなように、トランスミッション１５の上方を車両前方
から後方へ通過する空気流は、速度が大きい。従って、
前記各実施例の偏流板５０によって、空気流が効果的に
エンジン１の後側下方に偏向させられ、エンジン１の後
側下方の雰囲気温が低下するのである。
ルーム３内において実測したトランスミッション１５の
中心縦断面の３次元風速ベクトルを示す。同図から明ら
かなように、トランスミッション１５の上方を車両前方
から後方へ通過する空気流は、速度が大きい。従って、
前記各実施例の偏流板５０によって、空気流が効果的に
エンジン１の後側下方に偏向させられ、エンジン１の後
側下方の雰囲気温が低下するのである。
【００３８】なお、偏流板５０の位置や形は、上記実施
例のものから大きく外れない限り任意に変更可能であ
り、いずれの場合もエンジン１の後側下方の雰囲気温を
下げるという点で効果がある。
例のものから大きく外れない限り任意に変更可能であ
り、いずれの場合もエンジン１の後側下方の雰囲気温を
下げるという点で効果がある。
【００３９】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明に
よれば、小さな制御ガイドを設けるだけで、エンジンの
後側下方の雰囲気温度を効率的に下げることができ、簡
単かつ安価に実現できる。
よれば、小さな制御ガイドを設けるだけで、エンジンの
後側下方の雰囲気温度を効率的に下げることができ、簡
単かつ安価に実現できる。
【００４０】請求項２の発明によれば、制御ガイドが、
空気流を目的の方向に偏向させる第１のガイド板と第２
のガイド板とを一体に有する偏流板で構成されているの
で、構造が簡単であり、低コストで実現できる。また、
偏流板を単独で製作すれば、後付けが可能であるから、
簡単に実施できる。
空気流を目的の方向に偏向させる第１のガイド板と第２
のガイド板とを一体に有する偏流板で構成されているの
で、構造が簡単であり、低コストで実現できる。また、
偏流板を単独で製作すれば、後付けが可能であるから、
簡単に実施できる。
【００４１】請求項３の発明によれば、エンジンの側部
またはトランスアクスル側に制御ガイドを設けるという
簡単な構造で、エンジンの後側下方の雰囲気温度を効率
的に下げることができる。特に制御ガイドを予めトラン
スアクスル側のケーシングに一体形成しておけば、部品
点数も増えない。
またはトランスアクスル側に制御ガイドを設けるという
簡単な構造で、エンジンの後側下方の雰囲気温度を効率
的に下げることができる。特に制御ガイドを予めトラン
スアクスル側のケーシングに一体形成しておけば、部品
点数も増えない。
【００４２】請求項４の発明によれば、吸気ダクトに制
御ガイドを設けるという簡単な構造で、エンジンの後側
下方の雰囲気温度を効率的に下げることができる。特に
制御ガイドを予め吸気ダクトに一体形成しておけば、部
品点数も増えない。
御ガイドを設けるという簡単な構造で、エンジンの後側
下方の雰囲気温度を効率的に下げることができる。特に
制御ガイドを予め吸気ダクトに一体形成しておけば、部
品点数も増えない。
【００４３】請求項５の発明によれば、ディストリビュ
ータに制御ガイドを設けるという簡単な構造で、エンジ
ンの後側下方の雰囲気温度を効率的に下げることができ
る。特に制御ガイドを予めディストリビュータに一体形
成しておけば、部品点数も増えない。
ータに制御ガイドを設けるという簡単な構造で、エンジ
ンの後側下方の雰囲気温度を効率的に下げることができ
る。特に制御ガイドを予めディストリビュータに一体形
成しておけば、部品点数も増えない。
【図１】本発明の第１実施例を示し、（ａ）はエンジン
ルームの側面図、（ｂ）は同平面図、（ｃ）は図（ｂ）
のＣ方向から見た制御ガイドの斜視図である。
ルームの側面図、（ｂ）は同平面図、（ｃ）は図（ｂ）
のＣ方向から見た制御ガイドの斜視図である。
【図２】本発明の第２実施例を示し、（ａ）はエンジン
ルームの側面図、（ｂ）は同平面図、（ｃ）は図（ｂ）
のＣ方向から見た制御ガイドの斜視図である。
ルームの側面図、（ｂ）は同平面図、（ｃ）は図（ｂ）
のＣ方向から見た制御ガイドの斜視図である。
【図３】本発明の第３実施例を示し、（ａ）はエンジン
ルームの側面図、（ｂ）は同平面図、（ｃ）は図（ｂ）
のＣ方向から見た制御ガイドの斜視図である。
ルームの側面図、（ｂ）は同平面図、（ｃ）は図（ｂ）
のＣ方向から見た制御ガイドの斜視図である。
【図４】トランスアクスルの中心断面におけるエンジン
ルーム内空気流の３次元速度ベクトルを示す図である。
ルーム内空気流の３次元速度ベクトルを示す図である。
【図５】従来の車両におけるエンジンルーム内雰囲気温
の分布図であり、（ａ）はロッカーカバーの高さの水平
面内における分布図、（ｂ）はエンジンの中心縦断面に
おける分布図である。
の分布図であり、（ａ）はロッカーカバーの高さの水平
面内における分布図、（ｂ）はエンジンの中心縦断面に
おける分布図である。
【図６】第１の従来例を示す平面図である。
【図７】第２の従来例を示す平面図である。
１ エンジン ３ エンジンルーム １１ エキゾーストマニホールド ５０ 偏流板（制御ガイド） ５１ 第１のガイド板 ５２ 第２のガイド板 １５ トランスアクスル ２５ 吸気ダクト ２７ ディストリビュータ
Claims (5)
- 【請求項１】 エキゾーストマニホールドが車体前後方
向の前方となるようにエンジンが横置きされた車両のエ
ンジンルーム内において、トランスアクスル上方側に形
成される空気通路に、車両前方側から後方側へ向けて通
過する空気流を前記エンジンの後側下方へ偏向する制御
ガイドを設けたことを特徴とするエンジンルーム内雰囲
気温制御装置。 - 【請求項２】 請求項１記載のエンジンルーム内雰囲気
温制御装置であって、前記制御ガイドが、前記空気流を
前記エンジンの後側に偏向する第１のガイド板と、同空
気流を下方へ偏向する第２のガイド板とを一体に有する
偏流板で構成されていることを特徴とするエンジンルー
ム内雰囲気温制御装置。 - 【請求項３】 請求項１又は２記載のエンジンルーム内
雰囲気温制御装置であって、前記制御ガイドが、トラン
スアクスル側に固定されていることを特徴とするエンジ
ンルーム内雰囲気温制御装置。 - 【請求項４】 請求項１又は２記載のエンジンルーム内
雰囲気温制御装置であって、前記制御ガイドが、前記エ
ンジンの吸気ダクトに固定されていることを特徴とする
エンジンルーム内雰囲気温制御装置。 - 【請求項５】 請求項１又は２記載のエンジンルーム内
雰囲気温制御装置であって、前記制御ガイドが、前記エ
ンジンのディストリビュータに固定されていることを特
徴とするエンジンルーム内雰囲気温制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6151098A JPH0811554A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | エンジンルーム内雰囲気温制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6151098A JPH0811554A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | エンジンルーム内雰囲気温制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0811554A true JPH0811554A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=15511298
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6151098A Pending JPH0811554A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | エンジンルーム内雰囲気温制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0811554A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100680538B1 (ko) * | 2004-10-08 | 2007-02-08 | 현대자동차주식회사 | 흡/배기 역전 엔진의 센서부 열해방지를 위한 에어 디플렉터 |
| FR2971300A1 (fr) * | 2011-02-08 | 2012-08-10 | Renault Sa | Groupe motopropulseur de vehicule automobile comportant un conduit d'eau integre a une bequille |
| DE102006060488B4 (de) * | 2005-12-28 | 2012-12-13 | Suzuki Motor Corp. | Struktur eines Turboladeluftkühlers für Motoren |
| JP2015078698A (ja) * | 2014-12-17 | 2015-04-23 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の排気浄化装置 |
| JP2018052348A (ja) * | 2016-09-29 | 2018-04-05 | 良栄 杉本 | エンジンルームの排熱装置 |
-
1994
- 1994-07-01 JP JP6151098A patent/JPH0811554A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100680538B1 (ko) * | 2004-10-08 | 2007-02-08 | 현대자동차주식회사 | 흡/배기 역전 엔진의 센서부 열해방지를 위한 에어 디플렉터 |
| DE102006060488B4 (de) * | 2005-12-28 | 2012-12-13 | Suzuki Motor Corp. | Struktur eines Turboladeluftkühlers für Motoren |
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| EP2484879A3 (fr) * | 2011-02-08 | 2018-01-03 | Renault S.A.S. | Groupe motopropulseur de véhicule automobile comportant un conduit d'eau intégré à une béquille |
| JP2015078698A (ja) * | 2014-12-17 | 2015-04-23 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の排気浄化装置 |
| JP2018052348A (ja) * | 2016-09-29 | 2018-04-05 | 良栄 杉本 | エンジンルームの排熱装置 |
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