JPH0811537A - 自動車用トリム - Google Patents
自動車用トリムInfo
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- JPH0811537A JPH0811537A JP6150805A JP15080594A JPH0811537A JP H0811537 A JPH0811537 A JP H0811537A JP 6150805 A JP6150805 A JP 6150805A JP 15080594 A JP15080594 A JP 15080594A JP H0811537 A JPH0811537 A JP H0811537A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 衝突エネルギ吸収用のリブを備えたトリム本
体の成形性の向上と、衝突エネルギ吸収効果の向上とを
図る。 【構成】 トリム本体１の裏面１ａの所要部位に、矩形
筒状のリブ２を一体成形し、その隅部外側に隅部の頂点
から各側壁３，４の延長上に延びる第１補助リブ片５
と、第１補助リブ片５の端末と該第１補助リブ片５に直
交する側壁３，４とに斜状に跨がる第２補助リブ片６と
を一体成形してある。
体の成形性の向上と、衝突エネルギ吸収効果の向上とを
図る。 【構成】 トリム本体１の裏面１ａの所要部位に、矩形
筒状のリブ２を一体成形し、その隅部外側に隅部の頂点
から各側壁３，４の延長上に延びる第１補助リブ片５
と、第１補助リブ片５の端末と該第１補助リブ片５に直
交する側壁３，４とに斜状に跨がる第２補助リブ片６と
を一体成形してある。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のドアインナパネ
ルやリヤサイドインナパネル等、車室側部のパネル面に
装着されて、該パネル面を装飾する自動車用トリムに関
する。
ルやリヤサイドインナパネル等、車室側部のパネル面に
装着されて、該パネル面を装飾する自動車用トリムに関
する。
【０００２】
【従来の技術】自動車用トリムの中には、例えば実開平
２−６４４２２号公報に示されているように、車両の側
面衝突時対策としてトリム本体の裏面にハニカム構造の
エネルギ吸収部を設け、車両の側面衝突時等に乗員が車
室側部へ慣性移動した場合に、このハニカム状のエネル
ギ吸収部の座屈変形によって衝突エネルギを吸収させ
て、乗員を保護するようにしたものが知られている。
２−６４４２２号公報に示されているように、車両の側
面衝突時対策としてトリム本体の裏面にハニカム構造の
エネルギ吸収部を設け、車両の側面衝突時等に乗員が車
室側部へ慣性移動した場合に、このハニカム状のエネル
ギ吸収部の座屈変形によって衝突エネルギを吸収させ
て、乗員を保護するようにしたものが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】エネルギ吸収部がハニ
カム構造であるため、樹脂材で型成形する場合、該エネ
ルギ吸収部をトリム本体と一体成形又は別体成形の如何
にかかわらず型抜きが困難で成形性が悪くなってしまう
ことは否めない。
カム構造であるため、樹脂材で型成形する場合、該エネ
ルギ吸収部をトリム本体と一体成形又は別体成形の如何
にかかわらず型抜きが困難で成形性が悪くなってしまう
ことは否めない。
【０００４】また、エネルギ吸収部がハニカム構造であ
るため、座屈変形時の初期反力が大きくなって理想的な
低反力の変形モードが得にくく、しかも、エネルギ吸収
部に斜め方向から衝突入力が作用した場合にエネルギ吸
収部が倒れ方向の荷重を受けるため、軸方向に衝突入力
が作用した場合と、斜め方向に衝突入力が作用した場合
とで衝突エネルギ吸収性能に差が生じてしまう。
るため、座屈変形時の初期反力が大きくなって理想的な
低反力の変形モードが得にくく、しかも、エネルギ吸収
部に斜め方向から衝突入力が作用した場合にエネルギ吸
収部が倒れ方向の荷重を受けるため、軸方向に衝突入力
が作用した場合と、斜め方向に衝突入力が作用した場合
とで衝突エネルギ吸収性能に差が生じてしまう。
【０００５】更に、前述のハニカム構造を樹脂材で形成
する場合、ハニカムの隔壁は成形上ある程度肉厚を大き
くする必要があることから、座屈変形時の初期反力を極
力低めるためには、トリム本体裏面からの突出高を大き
くする必要があり、車室内スペースを狭めてしまうのみ
ならず、トリムの重量が嵩んで車体の軽量化に逆行して
しまう不具合を生じる。
する場合、ハニカムの隔壁は成形上ある程度肉厚を大き
くする必要があることから、座屈変形時の初期反力を極
力低めるためには、トリム本体裏面からの突出高を大き
くする必要があり、車室内スペースを狭めてしまうのみ
ならず、トリムの重量が嵩んで車体の軽量化に逆行して
しまう不具合を生じる。
【０００６】そこで、本発明は成形性がよく、しかも、
座屈変形時の初期反力が低く理想的な変形モードが得ら
れ、かつ、斜め方向から作用する衝突入力に対しても優
れた衝突エネルギ吸収性能を発揮することができる衝突
エネルギ吸収用のリブを備えた自動車用トリムを提供す
るものである。
座屈変形時の初期反力が低く理想的な変形モードが得ら
れ、かつ、斜め方向から作用する衝突入力に対しても優
れた衝突エネルギ吸収性能を発揮することができる衝突
エネルギ吸収用のリブを備えた自動車用トリムを提供す
るものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１にあっては、車
室側部のパネル面に装着されて、該パネル面を装飾する
トリム本体の裏面に、矩形筒状に形成した衝突エネルギ
吸収用のリブを設けると共に、該リブの隅部外側に隅部
の頂点から各側壁の延長上に延びる第１補助リブ片と、
第１補助リブ片の端末と該第１補助リブ片に直交する側
壁とに斜状に跨がる第２補助リブ片とを一体成形してあ
る。
室側部のパネル面に装着されて、該パネル面を装飾する
トリム本体の裏面に、矩形筒状に形成した衝突エネルギ
吸収用のリブを設けると共に、該リブの隅部外側に隅部
の頂点から各側壁の延長上に延びる第１補助リブ片と、
第１補助リブ片の端末と該第１補助リブ片に直交する側
壁とに斜状に跨がる第２補助リブ片とを一体成形してあ
る。
【０００８】請求項２にあっては、リブを樹脂製のトリ
ム本体の裏面に一体成形してある。
ム本体の裏面に一体成形してある。
【０００９】請求項３にあっては、リブを樹脂材により
ベースプレートと一体成形し、該ベースプレートを介し
てトリム本体の裏面に固着してある。
ベースプレートと一体成形し、該ベースプレートを介し
てトリム本体の裏面に固着してある。
【００１０】
【作用】請求項１によれば、車両の側面衝突時等に乗員
が車室側部へ慣性移動し、もしくは、車体パネルと共に
トリム本体が車室方向に変形移動して、乗員とトリム本
体とが干渉すると、トリム本体と車体パネルとの間で矩
形筒状のリブが座屈変形して衝突エネルギを吸収する。
が車室側部へ慣性移動し、もしくは、車体パネルと共に
トリム本体が車室方向に変形移動して、乗員とトリム本
体とが干渉すると、トリム本体と車体パネルとの間で矩
形筒状のリブが座屈変形して衝突エネルギを吸収する。
【００１１】ここで、衝突入力がリブに軸方向に作用す
る場合、リブは蛇腹状に座屈変形がスムーズに行われて
変形時の初期反力を小さく抑えることができ、また、第
１補助リブ片、第２補助リブ片もスムーズに座屈変形し
て、これらリブおよび第１，第２補助リブ片の座屈変形
によって衝突エネルギを吸収する。
る場合、リブは蛇腹状に座屈変形がスムーズに行われて
変形時の初期反力を小さく抑えることができ、また、第
１補助リブ片、第２補助リブ片もスムーズに座屈変形し
て、これらリブおよび第１，第２補助リブ片の座屈変形
によって衝突エネルギを吸収する。
【００１２】また、衝突入力が斜め方向から作用する場
合、衝突入力線と直交方向のリブの側壁は倒れ変形する
傾向となるが、該衝突入力線と同方向に延在する第１補
助リブ片と、その端末に連設した斜状の第２補助リブ片
とが、該倒れ傾向にある側壁の突張り材として機能して
その倒れ変形を抑止し、リブを略適正に座屈変形させて
衝突エネルギを吸収する。
合、衝突入力線と直交方向のリブの側壁は倒れ変形する
傾向となるが、該衝突入力線と同方向に延在する第１補
助リブ片と、その端末に連設した斜状の第２補助リブ片
とが、該倒れ傾向にある側壁の突張り材として機能して
その倒れ変形を抑止し、リブを略適正に座屈変形させて
衝突エネルギを吸収する。
【００１３】一方、このような衝突エネルギ吸収特性上
の利点とは別に、リブは矩形筒状であるため樹脂材で型
成形する場合に成形型の型抜きを容易に行え、成形性を
向上することができる。
の利点とは別に、リブは矩形筒状であるため樹脂材で型
成形する場合に成形型の型抜きを容易に行え、成形性を
向上することができる。
【００１４】また、リブは座屈変形がスムーズに行われ
て変形有効ストロークを十分に確保できることから、ト
リム本体裏面からの突出高を比較的小さく抑えることが
でき、車室内スペースを狭めることはない。
て変形有効ストロークを十分に確保できることから、ト
リム本体裏面からの突出高を比較的小さく抑えることが
でき、車室内スペースを狭めることはない。
【００１５】請求項２によれば、矩形筒状のリブを樹脂
製のトリム本体の裏面に一体成形してあるため、部品点
数を削減してコストダウンを図ることができる。
製のトリム本体の裏面に一体成形してあるため、部品点
数を削減してコストダウンを図ることができる。
【００１６】しかも、リブは矩形筒状で成形型の型抜き
が容易であるから、トリム本体の成形性に些かも悪影響
を及ぼすことはない。
が容易であるから、トリム本体の成形性に些かも悪影響
を及ぼすことはない。
【００１７】請求項３によれば、矩形筒状のリブをトリ
ム本体と別体に形成してあるから、トリム本体をリブ付
き仕様とリブ無し仕様とに共用化することができる。
ム本体と別体に形成してあるから、トリム本体をリブ付
き仕様とリブ無し仕様とに共用化することができる。
【００１８】
【実施例】以下、本発明の実施例をドアトリムを例にと
って図面と共に詳述する。
って図面と共に詳述する。
【００１９】図１〜４において、１はドアインナパネル
Ｄａ面に図外のクリップ等によって装着された樹脂製の
トリム本体で、このトリム本体１の裏面１ａに矩形筒状
に形成した衝突エネルギ吸収用のリブ２を設けてある。
Ｄａ面に図外のクリップ等によって装着された樹脂製の
トリム本体で、このトリム本体１の裏面１ａに矩形筒状
に形成した衝突エネルギ吸収用のリブ２を設けてある。
【００２０】リブ２は前後方向に横長の長方形の筒状に
形成してあり、車両の側面衝突等により図外の座席に着
座した乗員と干渉して最も荷重を受け易い部位、例えば
座席に着座した乗員の着座重心となる腰部の側方に相当
する部位に、トリム本体１の裏面１ａに一体成形してあ
る。
形成してあり、車両の側面衝突等により図外の座席に着
座した乗員と干渉して最も荷重を受け易い部位、例えば
座席に着座した乗員の着座重心となる腰部の側方に相当
する部位に、トリム本体１の裏面１ａに一体成形してあ
る。
【００２１】また、このリブ２の各隅部の外側には、第
１補助リブ片５と第２補助リブ片６とを一体成形してあ
る。
１補助リブ片５と第２補助リブ片６とを一体成形してあ
る。
【００２２】第１補助リブ片５は、前記隅部の頂点から
各縦、横方向の側壁３，４の延長上に延設してあり、第
２補助リブ片６は、各第１補助リブ片５の端末と該第１
補助リブ片５に直交する側壁３，４とに斜状に跨がって
一体成形してある。
各縦、横方向の側壁３，４の延長上に延設してあり、第
２補助リブ片６は、各第１補助リブ片５の端末と該第１
補助リブ片５に直交する側壁３，４とに斜状に跨がって
一体成形してある。
【００２３】本実施例では第１補助リブ片５および第２
補助リブ片６は側面三角形に形成してあるが、これは側
面矩形に形成してもよい。
補助リブ片６は側面三角形に形成してあるが、これは側
面矩形に形成してもよい。
【００２４】ここで、リブ２の矩形の縦辺寸法をａ、横
辺寸法をｂとした場合、第２補助リブ片６が側壁３，４
に斜状に連接する点と隅部頂点との間の寸法ｃ，ｄは、
補強効果を得る上でｃ≧ａ1/3 ，ｄ≧ｂ1/3 とすること
が望ましく、また、該リブ２の矩形の縦・横寸法比はａ
／ｂ＝０．２〜１．０にすれば、その座屈変形時の初期
反力を低く抑えて十分な衝突エネルギ吸収量が得られる
ことが実験の上から確認されている。
辺寸法をｂとした場合、第２補助リブ片６が側壁３，４
に斜状に連接する点と隅部頂点との間の寸法ｃ，ｄは、
補強効果を得る上でｃ≧ａ1/3 ，ｄ≧ｂ1/3 とすること
が望ましく、また、該リブ２の矩形の縦・横寸法比はａ
／ｂ＝０．２〜１．０にすれば、その座屈変形時の初期
反力を低く抑えて十分な衝突エネルギ吸収量が得られる
ことが実験の上から確認されている。
【００２５】以上の実施例構造によれば、車両の側面衝
突時等に乗員が車室側部へ慣性移動し、もしくは、ドア
インナパネルＤａと共にトリム本体１が車室方向に変形
移動して、乗員の腰部とトリム本体１とが干渉すると、
該トリム本体１とドアインナパネルＤａとの間で矩形筒
状のリブ４が座屈変形して衝突エネルギを吸収する。
突時等に乗員が車室側部へ慣性移動し、もしくは、ドア
インナパネルＤａと共にトリム本体１が車室方向に変形
移動して、乗員の腰部とトリム本体１とが干渉すると、
該トリム本体１とドアインナパネルＤａとの間で矩形筒
状のリブ４が座屈変形して衝突エネルギを吸収する。
【００２６】これは具体的には、例えば図４の矢印Ｆａ
で示すように衝突入力がリブ２に軸方向に作用する場
合、この衝突エネルギ吸収用のリブ２は矩形筒状に形成
されていて、蛇腹状の座屈変形がスムーズに行われるた
め、変形時の初期反力を小さく抑えることができ、この
リブ２の座屈変形に伴ってその隅部外側の第１補助リブ
片５および第２補助リブ片６もスムーズに座屈変形する
から、これらリブ２および第１，第２補助リブ片５，６
の座屈変形によって衝突エネルギを吸収する。
で示すように衝突入力がリブ２に軸方向に作用する場
合、この衝突エネルギ吸収用のリブ２は矩形筒状に形成
されていて、蛇腹状の座屈変形がスムーズに行われるた
め、変形時の初期反力を小さく抑えることができ、この
リブ２の座屈変形に伴ってその隅部外側の第１補助リブ
片５および第２補助リブ片６もスムーズに座屈変形する
から、これらリブ２および第１，第２補助リブ片５，６
の座屈変形によって衝突エネルギを吸収する。
【００２７】また、図３，４の矢印Ｆｂで示すように衝
突入力がリブ２に斜め方向から作用する場合、この衝突
入力線と直交する方向のリブ２の側壁、つまり、この例
では横方向の側壁４，４は倒れ変形する傾向となるが、
該衝突入力線と同方向に延在する第１補助リブ片、この
例では縦方向の側壁３，３の延長上にある第１補助リブ
片５，５と、それらの端末に連設した斜状の第２補助リ
ブ片６，６とが、該倒れ傾向にある側壁４，４の突張り
材として機能してそれらの倒れ変形を抑止し、リブ２を
略適正に座屈変形させて衝突エネルギを吸収する。
突入力がリブ２に斜め方向から作用する場合、この衝突
入力線と直交する方向のリブ２の側壁、つまり、この例
では横方向の側壁４，４は倒れ変形する傾向となるが、
該衝突入力線と同方向に延在する第１補助リブ片、この
例では縦方向の側壁３，３の延長上にある第１補助リブ
片５，５と、それらの端末に連設した斜状の第２補助リ
ブ片６，６とが、該倒れ傾向にある側壁４，４の突張り
材として機能してそれらの倒れ変形を抑止し、リブ２を
略適正に座屈変形させて衝突エネルギを吸収する。
【００２８】従って、軸方向入力、斜め方向入力の何れ
の衝突入力に対しても良好なエネルギ吸収性能が得ら
れ、乗員を安全に保護することができる。
の衝突入力に対しても良好なエネルギ吸収性能が得ら
れ、乗員を安全に保護することができる。
【００２９】本発明者等の実験によれば、隅部に第１補
助リブ片、第２補助リブ片のない横長の矩形筒状のリブ
に斜め方向から衝突入力が作用した場合、図５のｂ線で
示す軸方向入力時の変形モードに対して同図ｃ線で示す
変形モードとなって、軸方向入力によるリブの座屈変形
時に較べて、斜め方向入力によるリブの倒れ変形時の衝
突エネルギ吸収性能が大幅に低下するが、同じ斜め方向
入力でもリブの隅部外側に前記実施例と同様の第１補助
リブ片と第２補助リブ片とを設けたものでは、同図のａ
線で示す変形モードとなって、通常の矩形筒状のリブに
軸方向に衝突入力が作用した場合の衝突エネルギ吸収性
能に漸近した優れた性能を得られることが確認されてい
る。
助リブ片、第２補助リブ片のない横長の矩形筒状のリブ
に斜め方向から衝突入力が作用した場合、図５のｂ線で
示す軸方向入力時の変形モードに対して同図ｃ線で示す
変形モードとなって、軸方向入力によるリブの座屈変形
時に較べて、斜め方向入力によるリブの倒れ変形時の衝
突エネルギ吸収性能が大幅に低下するが、同じ斜め方向
入力でもリブの隅部外側に前記実施例と同様の第１補助
リブ片と第２補助リブ片とを設けたものでは、同図のａ
線で示す変形モードとなって、通常の矩形筒状のリブに
軸方向に衝突入力が作用した場合の衝突エネルギ吸収性
能に漸近した優れた性能を得られることが確認されてい
る。
【００３０】一方、このような衝突エネルギ吸収性能と
は別に、リブ２は形状的に型抜きが容易な矩形筒状に形
成してあるから、トリム本体１の裏面１ａにリブ２を一
体成形する場合でもトリム本体１の成形性に些かも悪影
響を及ぼすことはなく、成形性を向上できてコストダウ
ンに大きく寄与することができる。
は別に、リブ２は形状的に型抜きが容易な矩形筒状に形
成してあるから、トリム本体１の裏面１ａにリブ２を一
体成形する場合でもトリム本体１の成形性に些かも悪影
響を及ぼすことはなく、成形性を向上できてコストダウ
ンに大きく寄与することができる。
【００３１】また、リブ２は前述のように座屈変形がス
ムーズに行われて変形有効ストロークを十分に確保でき
ることから、トリム本体１の裏面１ａからの突出高を比
較的小さく抑えることができ、車室内スペースを狭める
ことはない。
ムーズに行われて変形有効ストロークを十分に確保でき
ることから、トリム本体１の裏面１ａからの突出高を比
較的小さく抑えることができ、車室内スペースを狭める
ことはない。
【００３２】前記実施例ではリブ２をトリム本体１の裏
面に一体成形しているが、リブ２をトリム本体１と別体
成形して該トリム本体１の裏面１ａの所要部位に固着す
るようにしてもよい。
面に一体成形しているが、リブ２をトリム本体１と別体
成形して該トリム本体１の裏面１ａの所要部位に固着す
るようにしてもよい。
【００３３】これは例えば図２，３に符号１で示したト
リム本体を樹脂製のベースプレート１０として置き換え
て、リブ４を第１補助リブ片５、第２補助リブ片６と共
に該ベースプレート１０と一体成形すればよい。
リム本体を樹脂製のベースプレート１０として置き換え
て、リブ４を第１補助リブ片５、第２補助リブ片６と共
に該ベースプレート１０と一体成形すればよい。
【００３４】この場合、トリム本体１とリブ２とが別体
であるため、トリム本体１をリブ付き仕様とリブ無し仕
様とに共用化できる利点がある。
であるため、トリム本体１をリブ付き仕様とリブ無し仕
様とに共用化できる利点がある。
【００３５】なお、前記実施例ではトリム本体１の裏面
の所要部位に矩形筒状のリブ２を１つ設けた例を示して
いるが、これは勿論リブ２を所要部位に複数個集合配置
して、衝突エネルギ吸収量を増大するようにしてもよ
い。
の所要部位に矩形筒状のリブ２を１つ設けた例を示して
いるが、これは勿論リブ２を所要部位に複数個集合配置
して、衝突エネルギ吸収量を増大するようにしてもよ
い。
【００３６】
【発明の効果】以上、本発明によれば次に列挙する効果
を奏せられる。
を奏せられる。
【００３７】(1) トリム本体の裏面に設けたリブを矩形
筒状に形成してあるため、車両の側面衝突時等にリブに
軸方向に衝突入力が作用した場合に、リブは蛇腹状に座
屈変形がスムーズに行われて変形時の初期反力を小さく
抑えることができ、また、リブの各隅部外側に設けた第
１補助リブ片および第２補助リブ片をスムーズに座屈変
形して、これらリブおよび第１，第２補助リブ片の座屈
変形によって衝突エネルギを吸収でき、乗員を安全に保
護することができる。
筒状に形成してあるため、車両の側面衝突時等にリブに
軸方向に衝突入力が作用した場合に、リブは蛇腹状に座
屈変形がスムーズに行われて変形時の初期反力を小さく
抑えることができ、また、リブの各隅部外側に設けた第
１補助リブ片および第２補助リブ片をスムーズに座屈変
形して、これらリブおよび第１，第２補助リブ片の座屈
変形によって衝突エネルギを吸収でき、乗員を安全に保
護することができる。
【００３８】(2) 第１補助リブ片はリブの隅部の頂点か
ら各側壁の延長上に延設し、第２補助リブ片は第１補助
リブ片の端末と該第１補助リブ片に直交する側壁とに斜
状に跨がって一体成形してあるから、リブに衝突入力が
斜め方向から作用する場合、衝突入力線と直交方向のリ
ブの側壁は倒れ変形する傾向にあるが、該衝突入力線と
同方向に延在する第１補助リブ片と、その端末に連設し
た斜状の第２補助リブ片とが、該倒れ傾向にある側壁の
突張り材として機能してその倒れ変形を抑止し、リブを
略適正に座屈変形させて衝突エネルギを吸収し、斜め方
向衝突入力に対しても優れた衝突エネルギ吸収効果を発
揮することができる。
ら各側壁の延長上に延設し、第２補助リブ片は第１補助
リブ片の端末と該第１補助リブ片に直交する側壁とに斜
状に跨がって一体成形してあるから、リブに衝突入力が
斜め方向から作用する場合、衝突入力線と直交方向のリ
ブの側壁は倒れ変形する傾向にあるが、該衝突入力線と
同方向に延在する第１補助リブ片と、その端末に連設し
た斜状の第２補助リブ片とが、該倒れ傾向にある側壁の
突張り材として機能してその倒れ変形を抑止し、リブを
略適正に座屈変形させて衝突エネルギを吸収し、斜め方
向衝突入力に対しても優れた衝突エネルギ吸収効果を発
揮することができる。
【００３９】(3) リブを矩形筒状に形成してあるため、
樹脂材で型成形する場合に成形型の型抜きを容易に行
え、成形性を向上することができてコストダウンを図る
ことができる。
樹脂材で型成形する場合に成形型の型抜きを容易に行
え、成形性を向上することができてコストダウンを図る
ことができる。
【００４０】(4) リブを矩形筒状に形成してその座屈変
形をスムーズに行えるようにしてあるから、リブの変形
有効ストロークを十分に確保でき、従って、トリム本体
裏面からの突出高を比較的小さく抑えることができて、
車室内スペースを狭めることがない。
形をスムーズに行えるようにしてあるから、リブの変形
有効ストロークを十分に確保でき、従って、トリム本体
裏面からの突出高を比較的小さく抑えることができて、
車室内スペースを狭めることがない。
【００４１】(5) リブを樹脂製のトリム本体の裏面に一
体成形することにより、部品点数および部品管理工数を
削減してコストダウンに大きく寄与することができる。
体成形することにより、部品点数および部品管理工数を
削減してコストダウンに大きく寄与することができる。
【００４２】(6) リブをトリム本体の裏面に一体成形し
た場合、該リブは矩形筒状に形成して成形型の型抜きが
容易であるから、トリム本体の成形性に些かも悪影響を
及ぼすことはない。
た場合、該リブは矩形筒状に形成して成形型の型抜きが
容易であるから、トリム本体の成形性に些かも悪影響を
及ぼすことはない。
【００４３】(7) リブをベースプレートと一体成形し、
該ベースプレートを介してトリム本体の裏面に固着する
ようにして、リブをトリム本体と別体に形成することに
より、トリム本体をリブ付き仕様とリブ無し仕様とに共
用化できてコストダウンを図ることができる。
該ベースプレートを介してトリム本体の裏面に固着する
ようにして、リブをトリム本体と別体に形成することに
より、トリム本体をリブ付き仕様とリブ無し仕様とに共
用化できてコストダウンを図ることができる。
【図１】本発明の実施例のトリム本体を裏側から見た斜
視図。
視図。
【図２】同実施例の要部の拡大斜視図。
【図３】同実施例のリブの側面図。
【図４】図３のＡ矢視図。
【図５】リブの衝突エネルギ吸収特性図。
１ トリム本体 ２ リブ ３，４ 側壁 ５ 第１補助リブ片 ６ 第２補助リブ片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 昭 神奈川県横浜市神奈川区宝町２番地 日産 自動車株式会社内
Claims (3)
- 【請求項１】 車室側部のパネル面に装着されて、該パ
ネル面を装飾するトリム本体の裏面に、矩形筒状に形成
した衝突エネルギ吸収用のリブを設けると共に、該リブ
の隅部外側に隅部の頂点から各側壁の延長上に延びる第
１補助リブ片と、第１補助リブ片の端末と該第１補助リ
ブ片に直交する側壁とに斜状に跨がる第２補助リブ片と
を一体成形したことを特徴とする自動車用トリム。 - 【請求項２】 リブを樹脂製のトリム本体の裏面に一体
成形したことを特徴とする請求項１記載の自動車用トリ
ム。 - 【請求項３】 リブを樹脂材によりベースプレートと一
体成形し、該ベースプレートを介してトリム本体の裏面
に固着したことを特徴とする請求項１記載の自動車用ト
リム。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15080594A JP3153708B2 (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 自動車用トリム |
| US08/929,348 US5934730A (en) | 1994-07-01 | 1997-08-25 | Energy absorbing door panel |
| US09/332,151 US6036251A (en) | 1994-07-01 | 1999-06-14 | Energy absorbing door panel |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15080594A JP3153708B2 (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 自動車用トリム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0811537A true JPH0811537A (ja) | 1996-01-16 |
| JP3153708B2 JP3153708B2 (ja) | 2001-04-09 |
Family
ID=15504817
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15080594A Expired - Fee Related JP3153708B2 (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 自動車用トリム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3153708B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0891160A (ja) * | 1994-09-21 | 1996-04-09 | Kojima Press Co Ltd | 車両用衝撃吸収構造体 |
| US6893077B1 (en) | 2004-03-18 | 2005-05-17 | Toyota Technical Center Usa, Inc. | Door trim panel having deformable armrest |
-
1994
- 1994-07-01 JP JP15080594A patent/JP3153708B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0891160A (ja) * | 1994-09-21 | 1996-04-09 | Kojima Press Co Ltd | 車両用衝撃吸収構造体 |
| US6893077B1 (en) | 2004-03-18 | 2005-05-17 | Toyota Technical Center Usa, Inc. | Door trim panel having deformable armrest |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3153708B2 (ja) | 2001-04-09 |
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