JPH08115253A - メモリ装置およびデータ書換方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 格納データの有効利用を十分に図ることがで
きるメモリ装置を提供する。 【構成】 プリンタ１０２に接続されているメモリ装置
１０１は、各メモリＡ１０５、メモリＢ１０６、メモリ
Ｃ１０７、メモリＤ１０８を備える。各メモリへのアク
セス回数はメモリアクセスカウンタ１０４で計数され、
メモリアクセスカウンタ１０４は、各メモリへのアクセ
ス回数を示す計数値を記憶、保持する。各メモリに対す
る計数値は、プリンタ１０２のＣＰＵで読み出される。
このＣＰＵは、上述の各メモリの内のいずれか一つのプ
ログラムを他のエミレーションプログラムに書き換える
ときに、各メモリに対する計数値を読み出し、最も小さ
い計数値を示すメモリを抽出し、このメモリに格納され
ているエミレーションプログラムを他のエミュレーショ
ンプログラムに書き換える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電気的に書換可能な不
揮発性メモリに複数種の内容を格納するメモリ装置およ
びそれに用いられるデータ書換方法に関し、特に、ホス
トコンピュータからのデータを印刷する印刷装置にソフ
トウェアプログラム、フォントデータなどの内容を供給
するためのメモリ装置およびそれに用いられるデータ書
換方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、印刷装置にソフトウェアプログラ
ム、フォントデータなどのデータを供給するメモリ装置
として、複数種のデータを格納する、電気的に格納デー
タの書換可能な不揮発性メモリと、この不揮発性メモリ
に格納されているデータを一括してまたは部分的に書き
換える書換手段とを備えるものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のメモリ
装置では、前記不揮発性メモリに格納されているデータ
の全てまたは一部を書き換えるとき、どの格納データを
書き換えるかはソフトまたはハードに依存し、格納デー
タへのアクセス情報が反映されていないから、ユーザに
とって有用な格納データの書換が行われ、またユーザの
利用率が低い格納データの書換が行われないことがあ
り、格納データの有効利用を図ることができない。

【０００４】本発明の目的は、格納データの有効利用を
十分に図ることができるメモリ装置およびデータ書換方
法を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
電気的にデータの書換可能な不揮発性メモリに複数種の
データを格納するメモリ装置において、前記複数種のデ
ータに対するアクセス情報を記録する記録手段と、前記
アクセス情報に応じて前記複数種のデータのうちの少な
くとも一つのデータを書き換える書換手段とを備えるこ
とを特徴とする。

【０００６】請求項２記載の発明は、請求項１記載のメ
モリ装置において、前記アクセス情報は前記データに対
するアクセス回数であることを特徴とする。

【０００７】請求項３記載の発明は、請求項１記載のメ
モリ装置において、前記アクセス情報は現在選択されて
いるデータを示す情報であることを特徴とする。

【０００８】請求項４記載の発明は、請求項１記載のメ
モリ装置において、前記書換手段は、前記データの送受
をするための外部装置に設けられていることを特徴とす
る。

【０００９】請求項５記載の発明は、電気的にデータの
書換可能な不揮発性メモリに複数種のデータを格納する
メモリ装置に用いられるデータ書換方法おいて、記録手
段で前記複数種のデータに対するアクセス情報を記録
し、書換手段で前記アクセス情報に応じて前記複数種の
データのうちの少なくとも一つのデータを書き換えるこ
とを特徴とする。

【００１０】

【作用】請求項１記載のメモリ装置では、記録手段で複
数種のデータに対するアクセス情報を記録し、書換手段
で前記アクセス情報に応じて前記複数種のデータのうち
の少なくとも一つのデータを書き換える。従って、格納
データの有効利用を十分に図ることができる。

【００１１】請求項２記載のメモリ装置では、前記アク
セス情報として前記データに対するアクセス回数を用い
る。

【００１２】請求項３記載のメモリ装置では、前記アク
セス情報として現在選択されているデータを示す情報を
用いる。

【００１３】請求項４記載のメモリ装置では、前記書換
手段が前記データの送受をするための外部装置に設けら
れている。

【００１４】請求項５記載のデータ書換方法では、記録
手段で前記複数種のデータに対するアクセス情報を記録
し、書換手段で前記アクセス情報に応じて前記複数種の
データのうちの少なくとも一つのデータを書き換える。

【００１５】

【実施例】以下に、本発明の実施例について図を参照し
ながら説明する。

【００１６】（第１実施例）図１は本発明のメモリ装置
の第１実施例の構成を示すブロック図である。

【００１７】プリンタ１０２には、図１に示すように、
本実施例におけるメモリ装置１０１がアドレスバス１１
３、データバス１１４およびコントロールバス１１５を
介して接続されている。

【００１８】メモリ装置１０１は、プリンタ１０２に設
けられているＣＰＵ（図示せず）にメモリ装置１０１の
動作制御をさせるための制御プログラム１１６を格納し
ているＲＯＭ１０３と、メモリＡ１０５と、メモリＢ１
０６と、メモリＣ１０７と、メモリＤ１０８とを備え
る。

【００１９】メモリＡ１０５は電気的に格納データが書
換可能な不揮発メモリからなり、このメモリにはエミレ
ーションプログラムＡ１０９が格納されている。同様
に、メモリＢ１０６は電気的に格納データが書換可能な
不揮発メモリからなり、このメモリにはエミレーション
プログラムＢ１１０が格納されている。メモリＣ１０７
は電気的に格納データが書換可能な不揮発メモリからな
り、このメモリにはエミレーションプログラムＣ１１１
が格納されている。メモリＤ１０８は電気的に格納デー
タが書換可能な不揮発メモリからなり、このメモリには
エミレーションプログラムＤ１１２が格納されている。
エミレーションプログラムＡ１０９とエミレーションプ
ログラムＢ１１０とエミレーションプログラムＣ１１１
とエミレーションプログラムＤ１１２とは、異なる機種
間のプログラムの互換性をもたせるためのプログラムで
あり、これらのプログラムは互いに異なる。なお、本実
施例では、メモリＡ１０５、メモリＢ１０６、メモリＣ
１０７およびメモリＤ１０８はフラッシュメモリから構
成されている。

【００２０】メモリＡ１０５、メモリＢ１０６、メモリ
Ｃ１０７およびメモリＤ１０８とプリンタ１０２のＣＰ
Ｕとのデータのやり取りはデータバス１１４を介して行
われ、やり取りされるデータのアドレスはデータバス１
１３を介して指定される。メモリＡ１０５、メモリＢ１
０６、メモリＣ１０７およびメモリＤ１０８へのデータ
の書込およびデータの読出しは前記ＣＰＵからコントロ
ールバス１１５を介して送出されるライト信号およびリ
ード信号に基づき行われるとともに、メモリＡ１０５、
メモリＢ１０６、メモリＣ１０７およびメモリＤ１０８
への書込電圧はコントロールバス１１５内の信号線を介
してプリンタ１０２から供給される。

【００２１】同様に、ＲＯＭ１０３と前記ＣＰＵとはア
ドレスバス１１３、データバス１１４およびコントロー
ルバス１１５で接続されている。

【００２２】各メモリＡ１０５、メモリＢ１０６、メモ
リＣ１０７、メモリＤ１０８へのアクセス回数はメモリ
アクセスカウンタ１０４で計数される。メモリアクセス
カウンタ１０４はプリンタ１０２のＣＰＵにアドレスバ
ス１１３、データバス１１４およびコントロールバス１
１５で接続され、各メモリＡ１０５、メモリＢ１０６、
メモリＣ１０７、メモリＤ１０８へのアクセス回数を示
す計数値を電源遮断によって消去されないように記憶、
保持する。メモリカウンタ１０４に保持されている各メ
モリに対する計数値は、前記ＣＰＵで読み出される。

【００２３】次に、本実施例におけるメモリ装置１０１
の動作について説明する。

【００２４】メモリ装置１０１の動作はプリンタ１０２
のＣＰＵを用いて行われ、メモリ装置１０１からプリン
タ１０２へ供給されるデータはユーザによって選択され
る。エミュレーションプログラムとしてエミレーション
プログラムＡ１０９、エミレーションプログラムＢ１１
０、エミレーションプログラムＣ１１１およびエミレー
ションプログラムＤ１１２の内から対応する一つのエミ
ュレーションプログラムが選択され、この選択されたエ
ミュレーションプログラムでプリンタ１０２が動作す
る。

【００２５】例えば、ユーザがエミュレーションプログ
ラムＡ１０９を選択すると、メモリＡ１０５からエミュ
レーションプログラムＡ１０９の記述内容が読み出さ
れ、エミュレーションプログラムＡ１０９の記述内容は
プリンタ１０２のＣＰＵに与えられる。エミュレーショ
ンプログラムＡ１０９の選択に伴い、メモリアクセスカ
ウンタ１０４はメモリＡ１０５に対するアクセス回数を
示す計数値を＋１インクリメントし、このインクリメン
トされた計数値を保持する。

【００２６】同様に、エミュレーションプログラムＢ１
１０が選択されると、メモリアクセスカウンタ１０４は
メモリＢ１０６に対するアクセス回数を示す計数値を＋
１インクリメントし、このインクリメントされた計数値
を保持する。エミュレーションプログラムＣ１１１が選
択されると、メモリＣ１０７に対するアクセス回数を示
す計数値が＋１インクリメントされ、このインクリメン
トされた計数値は保持される。エミュレーションプログ
ラムＤ１１２が選択されると、メモリＤ１０８に対する
アクセス回数を示す計数値が＋１インクリメントされ、
このインクリメントされた計数値は保持される。

【００２７】次に、各メモリＡ１０５、メモリＢ１０
６、メモリＣ１０７、メモリＤ１０８の内のいずれか一
つのプログラムを他のエミレーションプログラムに書き
換える処理について図を参照しながら説明する。図２は
図１のメモリ装置の各メモリの内のいずれか一つのプロ
グラムを他のエミレーションプログラムに書き換える処
理手順を示すフローチャートである。

【００２８】ユーザがエミレーションプログラムＡ１０
９、エミレーションプログラムＢ１１０、エミレーショ
ンプログラムＣ１１１およびエミレーションプログラム
Ｄ１１２と異なる他のエミュレーションプログラムを利
用すべく、各メモリＡ１０５、メモリＢ１０６、メモリ
Ｃ１０７、メモリＤ１０８の内のいずれか一つのプログ
ラムを他のエミレーションプログラムに書き換えると
き、図２に示すように、プリンタ１０２のＣＰＵはメモ
リカウンタ１０４に保持されている各メモリＡ１０５、
メモリＢ１０６、メモリＣ１０７、メモリＤ１０８に対
する計数値を読み出し、各計数値を比較する（ステップ
Ｓ１２１，Ｓ１２２）。この比較によって、最も小さい
計数値を示すメモリが抽出され、このメモリに格納され
ているエミレーションプログラムが他のエミュレーショ
ンプログラムに書き換えられる（ステップＳ１２３，Ｓ
１２４）。このエミュレーションプログラムの書換に伴
いアクセスカウンタ１０４は新しくエミレーションプロ
グラムが書き込まれたメモリに対する計数値をリセット
し、その計数値は１になる（ステップＳ１２５）。

【００２９】以上により、各メモリＡ１０５、メモリＢ
１０６、メモリＣ１０７、メモリＤ１０８のそれぞれに
格納されているエミュレーションプログラムの使用頻度
がアクセスカウンタ１０４の計数値によって判断するこ
とができ、使用頻度が最も低いエミュレーションプログ
ラムを他のエミュレーションプログラムに書き換えるこ
とによって、新たなエミレーションプログラムをプリン
タ１０２に供給することができる。すなわち、メモリの
格納データの有効利用を十分に図ることができる。

【００３０】（第２実施例）次に第２実施例について図
を参照しながら説明する。図３は本発明のメモリ装置の
第２実施例の構成を示すブロック図である。

【００３１】プリンタ２０２には、図３に示すように、
本実施例におけるメモリ装置２０１がアドレスバス２１
３、データバス２１４およびコントロールバス２１５を
介して接続されている。

【００３２】メモリ装置２０１は、プリンタ２０２に設
けられているＣＰＵ（図示せず）にメモリ装置２０１の
動作制御をさせるための制御プログラム２１７を格納し
ているＲＯＭ２０３と、メモリＡ２０５と、メモリＢ２
０７と、メモリＣ２０８と、メモリＤ２０９とを備え
る。

【００３３】メモリＡ２０５は電気的に格納データが書
換可能な不揮発メモリからなり、このメモリにはエミレ
ーションプログラムＡ２０６が格納されている。同様
に、メモリＢ２０７は電気的に格納データが書換可能な
不揮発メモリからなり、このメモリにはエミレーション
プログラムＢ２１０が格納されている。メモリＣ２０８
は電気的に格納データが書換可能な不揮発メモリからな
り、このメモリにはエミレーションプログラムＣ２１１
が格納されている。メモリＤ２０９は電気的に格納デー
タが書換可能な不揮発メモリからなり、このメモリには
エミレーションプログラムＤ２１２が格納されている。
エミレーションプログラムＡ２０６とエミレーションプ
ログラムＢ２１０とエミレーションプログラムＣ２１１
とエミレーションプログラムＤ２１２とは、異なる機種
間のプログラムの互換性をもたせるためのプログラムで
あり、これらのプログラムは互いに異なる。なお、本実
施例では、メモリＡ２０５、メモリＢ２０７、メモリＣ
２０８およびメモリＤ２０９はフラッシュメモリから構
成される。

【００３４】メモリＡ２０５、メモリＢ２０７、メモリ
Ｃ２０８およびメモリＤ２０９とプリンタ２０２のＣＰ
Ｕとのデータのやり取りはデータバス２１４を介して行
われ、やり取りされるデータのアドレスはデータバス２
１３を介して指定される。メモリＡ２０５、メモリＢ２
０７、メモリＣ２０８およびメモリＤ２０９へのデータ
の書込およびデータの読出しは前記ＣＰＵからコントロ
ールバス２１５を介して送出されるライト信号およびリ
ード信号に基づき行われるとともに、メモリＡ２０５、
メモリＢ２０７、メモリＣ２０８およびメモリＤ２０９
への書込電力はコントロールバス２１５の内の信号線を
介してプリンタ１０２から供給される。

【００３５】同様に、ＲＯＭ２０３と前記ＣＰＵとはア
ドレスバス２１３、データバス２１４およびコントロー
ルバス２１５で接続されている。

【００３６】各メモリＡ２０５、メモリＢ２０７、メモ
リＣ２０８、メモリＤ２０９への現在のアクセス状態は
メモリ選択レジスタ２０４で把握される。メモリ選択レ
ジスタ２０４はプリンタ２０２のＣＰＵにアドレスバス
２１３、データバス２１４およびコントロールバス２１
５で接続されている。メモリ選択レジスタ２０５は、各
メモリＡ２０５、メモリＢ２０７、メモリＣ２０８、メ
モリＤ２０９の内で現在アクセスされているメモリを示
すレジスタ値を生成し、そのレジスタ値を保持する。メ
モリ選択レジスタ２０４に保持されているレジスタ値
は、前記ＣＰＵで読み出される。

【００３７】次に、本実施例におけるメモリ装置２０１
の動作について説明する。

【００３８】メモリ装置２０１の動作は制御プログラム
２１６に基づき動作されるプリンタ２０２のＣＰＵで制
御をされ、メモリ装置２０１からプリンタ２０２へ供給
されるデータはユーザによって選択される。エミュレー
ションプログラムとしてエミレーションプログラムＡ２
０６、エミレーションプログラムＢ２１０、エミレーシ
ョンプログラムＣ２１１およびエミレーションプログラ
ムＤ２１２の内から対応する一つのエミュレーションプ
ログラムが選択され、この選択されたエミュレーション
プログラムでプリンタ２０２が動作する。

【００３９】例えば、ユーザがエミュレーションプログ
ラムＡ２０６を選択すると、メモリＡ２０５からエミュ
レーションプログラムＡ２０６の記述内容が読み出さ
れ、エミュレーションプログラムＡ２０６の記述内容は
プリンタ２０２のＣＰＵに与えられる。エミュレーショ
ンプログラムＡ２０６の選択に伴い、メモリ選択レジス
タ２０４は現在メモリＡ２０５が選択されていることを
示すレジスタ値を生成し、保持する。

【００４０】同様に、エミュレーションプログラムＢ２
１０が選択されると、メモリ選択レジスタ２０４は現在
メモリＢ２０７が選択されていることを示すレジスタ値
を保持する。エミュレーションプログラムＣ２１１が選
択されると、現在メモリＣ２０８が選択されいることを
示すレジスタ値が保持され、エミュレーションプログラ
ムＤ２１２が選択されると、現在メモリＤ２０９が選択
されいることを示すレジスタ値が保持される。

【００４１】ユーザがエミレーションプログラムＡ２０
６だけを利用している状況下においてエミュレーション
ップログラムＡ２０６によるプリンタ２０２の動作中
に、例えばアウトラインフォントを展開したフォントデ
ータ２１６をメモリ装置２０１に格納する必要が生じた
とき、プリンタ２０２のＣＰＵはメモリ選択レジスタ２
０４のレジスタ値を読み出し、このレジスタ値から現在
選択されているメモリがメモリＡ２０６であることを認
識する。この認識後、フォントデータ２１６はＣＰＵの
書込制御によってメモリＡ２０６と異なる他のメモリＢ
２０７、メモリＣ２０８、メモリＤ２０９の内のいずれ
か一つまたは全てのメモリに書き込まれる。すなわち、
メモリＢ２０７、メモリＣ２０８、メモリＤ２０９の内
のいずれか一つまたは全てのメモリがキャッシュメモリ
として使用される。

【００４２】以上により、現在選択されているメモリが
メモリ選択レジスタ２０４のレジスタ値によって認識す
ることができ、現在選択されていないメモリの一つまた
は全部にフォントデータ２１６を書き込むことによって
現在選択されていないメモリをキャッシュメモリとして
使用することができる。すなわち、メモリの格納データ
の有効利用を十分に図ることができる。

【００４３】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明のメモリ
装置によれば、書換手段で前記アクセス情報に応じて前
記複数種の内容のうちの少なくとも一つの内容を書き換
えるから、使用頻度の少ない格納データを新たなデータ
に書き換えることができ、格納データの有効利用を十分
に図ることができる。

【００４４】本発明のデータ書換方法によれば、アクセ
ス情報に応じて複数種のデータのうちの少なくとも一つ
のデータを書き換えるから、使用頻度の少ない格納デー
タを新たなデータに書き換えることができ、格納データ
の有効利用を十分に図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のメモリ装置の第１実施例の構成を示す
ブロック図である。

【図２】図１のメモリ装置の各メモリの内のいずれか一
つのプログラムを他のエミレーションプログラムに書き
換える処理手順を示すフローチャートである。

【図３】本発明のメモリ装置の第２実施例の構成を示す
ブロック図である。

【符号の説明】

１０１，２０１ メモリ装置 １０２，２０２ プリンタ １０３，２０３ ＲＯＭ １０４ メモリアクセスカウンタ １０５，２０５ メモリＡ １０６，２０７ メモリＢ １０７，２０８ メモリＣ １０８，２０９ メモリＤ ２０４ メモリ選択レジスタ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電気的にデータの書換可能な不揮発性メ
   モリに複数種のデータを格納するメモリ装置において、
   前記複数種のデータに対するアクセス情報を記録する記
   録手段と、前記アクセス情報に応じて前記複数種のデー
   タのうちの少なくとも一つのデータを書き換える書換手
   段とを備えることを特徴とするメモリ装置。
2. 【請求項２】 前記アクセス情報は前記データに対する
   アクセス回数であることを特徴とする請求項１記載のメ
   モリ装置。
3. 【請求項３】 前記アクセス情報は現在選択されている
   データを示す情報であることを特徴とする請求項１記載
   のメモリ装置。
4. 【請求項４】 前記書換手段は、前記データの送受をす
   るための外部装置に設けられていることを特徴とする請
   求項１記載のメモリ装置。
5. 【請求項５】 電気的にデータの書換可能な不揮発性メ
   モリに複数種のデータを格納するメモリ装置に用いられ
   るデータ書換方法おいて、記録手段で前記複数種のデー
   タに対するアクセス情報を記録し、書換手段で前記アク
   セス情報に応じて前記複数種のデータのうちの少なくと
   も一つのデータを書き換えることを特徴とするデータ書
   換方法。