JPH08114827A - カメラの情報設定装置 - Google Patents

カメラの情報設定装置

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Publication number
JPH08114827A
JPH08114827A JP6249370A JP24937094A JPH08114827A JP H08114827 A JPH08114827 A JP H08114827A JP 6249370 A JP6249370 A JP 6249370A JP 24937094 A JP24937094 A JP 24937094A JP H08114827 A JPH08114827 A JP H08114827A
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JP
Japan
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displacement
information
camera
setting device
changed
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Application number
JP6249370A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuaki Sasagaki
信明 笹垣
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Priority to US08/543,858 priority patent/US5687410A/en
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種情報の設定を最小限の操作部材で可能と
し、その操作方法もわかり易く、誤った設定を行なうこ
とのないカメラの情報設定装置を得る。 【構成】 情報設定装置10は、外部操作可能な操作部
材の少なくとも二方向についての変位の増減をそれぞれ
検出可能な操作検出手段6を備えている。この操作検出
手段の一方向変位に連動してシャッタ速度が、他方向変
位に連動して絞り値が変更可能に構成される。また、操
作検出手段とは別に外部操作可能な操作手段7が付設さ
れる。この操作手段の操作時には、操作検出手段の一方
向変位でシャッタ速度、絞り値以外の撮影情報の選択が
行なわれ、他方向変位に連動して選択した撮影情報の内
容が変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラにおいて撮影時
等の各種情報の設定を行なうために用いられるカメラの
情報設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なカメラにおいて、撮影者がカメ
ラに入力すべき撮影時の情報としては、シャッタ速度、
絞り値等の露出情報や、露出モードの設定()、連続
撮影可否の選択()、オートフォーカス駆動の連続/
単発の選択()、露出補正量の設定()、フィルム
感度の設定()等の撮影情報が挙げられる。
【0003】このうち、露出情報の設定は、特に露出モ
ードがマニュアルモードの場合、シャッタ速度と絞り値
の両方を設定するために、二組の設定ダイヤルやアップ
ダウン釦を用いて行なわなければならないものであっ
た。
【0004】また、上述したような撮影情報を設定する
場合は、まず、設定すべき撮影情報を上述したから
の中から選択し、その後に選択された撮影情報について
の設定を行なうために、からに対応する外部操作可
能な撮影情報選択釦を設け、かつ撮影者がどの釦を押す
かによって設定すべき撮影情報の選択を行ない、その状
態下において上述したような設定ダイヤルあるいはアッ
プダウン釦を回転または押圧操作することにより、選択
されたそれぞれの撮影情報での設定を行なっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来構造では、二組の設定ダイヤルまたはアッ
プダウン釦、さらには前記からに対応する撮影情報
選択釦等といった多数の外部操作可能な操作部材が必要
なため、撮影者にとっての操作性を始め、カメラの小型
化、低コスト化を阻害していた。
【0006】特に、カメラでの限られたスペースに、上
述したような多数の外部操作可能な操作部材を配置する
ためには、個々の操作部材は小さくならざるを得ず、操
作性の面で問題となっている。
【0007】また、前述したような露出情報と撮影情報
とを共通の操作部材で変更しようとする場合において、
シャッタ速度や絞り値を素早く変更できるように操作部
材の検出感度を上げると、操作部材の感度が敏感過ぎ
て、撮影情報の設定時に誤った情報設定を行なってしま
うという問題もある。
【0008】さらに、外部操作可能な操作部材の共用化
を図るうえでは、各種情報の撮影時における使用頻度を
考慮し、操作性をよくすることが必要であり、このよう
な点をも含めて配慮し、上述したような問題点を一掃で
きる何らかの対策を講じることが望まれている。
【0009】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、露出情報や撮影情報等といった各種情報の設
定を、必要最小限の外部操作可能な操作部材で簡単に行
なえるようにし、かつその操作方法もわかり易く、誤っ
た設定を行なうことのなく、操作性に優れかつ高い信頼
性をも有するカメラの情報設定装置を得ることを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係るカメラの情報設定装置は、外部操作
可能な操作部材の少なくとも二方向についての変位の増
減をそれぞれ検出可能なトラックボール等による操作検
出手段を備え、この操作検出手段の一方向変位に連動し
てシャッタ速度を、他方向変位に連動して絞り値を変更
可能に構成したものである。
【0011】また、本発明に係るカメラの情報設定装置
は、外部操作可能な操作部材の少なくとも二方向につい
ての変位の増減をそれぞれ検出可能な操作検出手段と、
この操作検出手段とは別に設けられた押圧操作釦等によ
る操作手段を備え、この操作手段の操作が行なわれてい
ない場合は、操作検出手段の一方向変位に連動してシャ
ッタ速度を、他方向変位に連動して絞り値を変更可能に
構成するとともに、操作手段の操作が行なわれている場
合には、操作検出手段の一方向変位に連動してシャッタ
速度と絞り値以外の変更可能な撮影情報の選択を行ない
かつ他方向変位に連動して選択された撮影情報の内容を
変更するように構成したものである。
【0012】さらに、本発明に係るカメラの情報設定装
置は、撮影者によってもたらされる操作部材の変位を検
出可能な操作検出手段と、この操作検出手段の検出結果
から前記変位に応じた出力を発生させる第1出力手段
と、この第1出力手段に基づきパラメータの変換を行な
う変換信号を出力する第2出力手段と、これら第1出力
手段と第2出力手段の比率を変更する比率変更手段とを
備え、この比率変更手段を、変換すべきパラメータがシ
ャッタ速度、絞り値のいずれかである場合や数値情報で
ある場合には、それ以外の場合に比べて操作検出手段の
変位に対するパラメータの変換量が小さくなるように比
率を変更する構成としたものである。
【0013】
【作用】本発明によれば、操作検出手段としての任意の
方向に回転変位可能なトラックボール等を、外部操作に
よって少なくとも二方向に変位させることにより、シャ
ッタ速度と絞り値とのそれぞれを任意に設定変更するこ
とができる。このようなトラックボールは親指等で二方
向に簡単に回転変位させることができる。
【0014】また、本発明によれば、トラックボール等
による操作検出手段に加えて、外部操作可能な押圧操作
釦等による別の操作手段を用い、この操作手段を操作し
た状態で前記操作検出手段を操作することにより、シャ
ッタ速度と絞り値の露出情報の設定以外の各種情報設
定、たとえば露出モードの変更等の撮影情報の設定を行
なうことができる。
【0015】さらに、本発明によれば、比率変更手段に
よってパラメータの変換量を小さくしたりすることによ
り、操作検出手段での感度を、操作手段での感度に比較
して切り替え可能としているので、各設定条件に応じた
設定が可能で、迅速さ、敏感さの要求される情報設定時
(数値情報等)と、確実さの要求される情報設定時(モ
ード変更等)とに合わせた操作が可能となる。
【0016】
【実施例】図1ないし図5は本発明に係るカメラの情報
設定装置の一実施例を示し、これらの図において、ま
ず、図2に示したカメラ本体の上面図を用いて本発明を
適用した一眼レフカメラで例示したカメラ1の概略構成
を簡単に説明する。すなわち、全体の図示は省略してい
るが、カメラ本体2の上面部には、周知の通り、電源ス
イッチ3、レリーズ釦4、表示手段である液晶表示板
(LCD)等による表示パネル5(またはその観察用
窓)が設けられている。
【0017】図中6は撮影者が外部操作により各種の情
報入力を行なうために用いる本発明を特徴づける操作検
出手段としての操作部材であり、本実施例では、この操
作部材6として、たとえば球状であっていずれの方向に
も回転変位可能になっている、いわゆるトラックボール
と呼ばれるものを用いている。以下、トラックボール6
として説明する。
【0018】すなわち、本発明では、複数方向に回転可
能で、外部操作によって少なくとも二方向についての増
減変位をそれぞれ検出可能なトラックボール6を用い、
これにより従来複数の操作手段を用いていた各種の情報
設定、たとえばシャッタ速度や絞り値の設定、各種モー
ド設定を、最小限の操作部材によって簡単にしかも確実
に行なえるようにしたものである。トラックボール6の
二方向変位としては、互いに直交する垂直方向変位と水
平方向変位とを用いるとよい。
【0019】ここで、上述したようなカメラでの情報設
定を行なう操作部材としてトラックボールを用いたもの
は、たとえば米国特許第5121152号明細書等によ
り既に提案されている。しかし、この従来例では、単一
の設定対象であるオートフォーカスの測距ポイントを撮
影画面内で移動させて選択するために用いているだけの
ものであり、測距ポイントの設定は比較的簡単に行なえ
るが、他の情報設定のためには別の操作部材を設けるこ
とが必要である。
【0020】これに対し、本発明は、後述するようにト
ラックボール6の複数方向への変位をそれぞれの情報設
定を行なうために利用した点を特徴としており、これに
より単一の操作部材の共用化を、各種情報の関連条件や
使用頻度等を配慮して図っているものである。
【0021】図中7は撮影情報の選択、設定を行なう際
に操作されるファンクション釦である操作釦であり、上
述したトラックボール6とは別の操作手段であって、し
かもこれをトラックボール6と併用して操作可能とする
ことにより、トラックボール6による操作対象を最大限
に利用できるようにしている。この場合、この操作釦7
は、後述する通り、これを押圧操作した状態でトラック
ボール6をいずれかの方向に回転変位させることで適宜
の情報設定を行なえるようになっている。
【0022】なお、上述したような図2に例示したカメ
ラ1において、上述した以外の構成等についての説明は
省略するが、カメラ1として必要な機構部品等が適宜付
設されていることは言うまでもない。
【0023】図1は本発明に係る情報設定装置10の要
部構成のブロック図であり、同図中符号11はカメラの
制御を司るマイクロコンピュータ(以下MCUという)
を示している。そして、このMCU11には、前記表示
パネル5、シャッタや絞り、およびフィルムの巻上げ等
の駆動を行なう駆動手段12が接続されている。
【0024】さらに、このMCU11には、前記トラッ
クボール6の外部操作による垂直方向の変位を検出ロー
ラ13により検出しその変位量に応じたパルスを発生す
る垂直変位検出手段14と、同じくトラックボール6の
水平方向の変位を検出ローラ15により検出しその変位
量に応じたパルスを発生する水平変位検出手段16とが
接続されている。
【0025】また、このMCU11には、四個の操作ス
イッチSW1〜SW4も接続されている。ここで、SW
1は電源スイッチ3によりON/OFFされる。さら
に、SW2はレリーズ釦4を途中まで押し込んだ際にO
Nする、いわゆる半押しスイッチであり、SW3はレリ
ーズ釦4を最後まで押し込んだ際にONする全押しスイ
ッチとなるレリーズスイッチである。また、SW4は操
作釦7を押し込んだときにONするスイッチである。
【0026】このような構成において、トラックボール
6を外部操作によって任意の方向に回転させると、その
垂直方向の回転量は検出ローラ13で、水平方向の回転
量は検出ローラ15でそれぞれ検出され、各ローラ1
3,15の回転量と回転方向を垂直変位検出手段14お
よび水平変位検出手段16でパルス信号に変換し、MC
U11に伝達する。
【0027】したがって、トラックボール6を水平方向
に回転させた場合には水平変位検出手段16のみからパ
ルスが発生し、垂直方向に回転させた場合には垂直変位
検出手段14のみからパルスが発生する。また、斜め方
向に回転させた場合には、垂直変位検出手段14と水平
変位検出手段16の両方からパルスが発生する。
【0028】図3は表示手段である表示パネル5の全表
示内容を点灯表示させた場合を示している。この表示パ
ネル5は液晶等の表示素子によって構成される。ここ
で、20〜24は撮影情報の設定、表示部であり、その
詳細は以下の通りである。
【0029】すなわち、20は露出モード表示部で、プ
ログラムオートを示す「P」、シャッタ優先オートを示
す「S」、絞り優先オートを示す「A」、マニュアル露
出を示す「M」が表示可能になっている。また、21は
連続撮影の可否表示部で、連続撮影を示すシンボル21
bと単発撮影を示すシンボル21aのいずれかが表示さ
れる。さらに、22はオートフォーカス駆動の連続/単
発の選択状態を示す表示部で、連続(コンティニアスA
F)の場合は「AF−C」が、単発(シングルAF)の
場合は「AF−S」がそれぞれ表示される。また、23
は露出補正の設定を示すマーク、24はフィルム感度設
定時に点灯するマークである。
【0030】一方、25,26はシャッタ速度と絞り値
の露出情報表示部で、25にシャッタ速度が、26に絞
り値がそれぞれ表示される。27はフィルム感度がDX
オートの場合に点灯するマーク、28は露出補正および
フィルム感度設定時にその内容を表示する表示部、29
はフィルムこま数の表示部である。
【0031】次に、この実施例における情報入力の方法
について述べる。ここで、表1には「P」、「S」、
「A」、「M」の各露出モードにおいてトラックボール
6を回転させた場合に変化する内容を示す。
【0032】
【表1】
【0033】すなわち、露出モードが「P」の場合は、
トラックボール6を水平方向に回転させると、露光量を
変化させずにシャッタ速度と絞り値の組み合わせを変化
させる、いわゆるプログラムシフトを行なう。また、垂
直方向の回転は無効となっている。さらに、斜め方向に
回転させた場合には、その水平方向成分のみでプログラ
ムシフトを行なう。
【0034】また、露出モードが「S」の場合は、トラ
ックボール6を水平方向に回転させると、シャッタ速度
が変化する。また、垂直方向の回転は無効となってい
る。さらに、斜め方向に回転させた場合には、その水平
方向成分のみでシャッタ速度の変更を行なう。
【0035】一方、露出モードが「A」の場合は、トラ
ックボール6を垂直方向に回転させると、絞り値が変化
する。また、ここでは水平方向の回転は無効となってい
る。さらに、斜め方向に回転させた場合には、その垂直
方向成分のみで絞り値の変更を行なう。
【0036】また、露出モードが「M」の場合は、トラ
ックボール6を水平方向に回転させるとシャッタ速度
が、垂直方向に回転させると絞り値がそれぞれ変化す
る。さらに、斜め方向に回転させた場合には、シャッタ
速度と絞り値を同時に変更させるようになっている。
【0037】図4に表示パネル5での表示状態を示す。
この図4は露出モードが「P」の場合を示している。な
お、他の露出モードにおいても露出モード表示部20が
変化するだけで、他の表示は同じである。
【0038】ここで、露出モード表示部20は現在の露
出モードである「P」を表示する。連続撮影可否表示部
21は単発撮影を示すシンボル21aが点灯し、単発撮
影モードに設定されていることを示している。また、オ
ートフォーカス(AF)駆動モード表示部22は「AF
−S」が点灯し、駆動が単発駆動であることを示してい
る。
【0039】さらに、シャッタ速度表示部25、絞り表
示部26にはそれぞれ現在のシャッタ速度と絞り値が表
示される。また、フィルム感度設定がDXオートである
ことを示すマーク27と、フィルムこま数表示部29も
点灯する。
【0040】なお、図2から明らかなように、トラック
ボール6は、カメラ本体2の外側に若干飛び出している
ため、指等で回してしまわないようにカメラ本体2の外
観形状をとったり、積極的に回さない限り、回転しない
ように構成するとよい。また、トラックボール6を操作
時に押圧しながら回転させるようにしてもよい。
【0041】次に、操作釦7を押しながらトラックボー
ル6を回転させた場合について、以下に述べる。ここ
で、表2にこの際に変化する内容を示す。また、その際
の表示を図5の(A)〜(E)に示す。
【0042】
【表2】
【0043】たとえば操作釦7を押しながらトラックボ
ール6を水平方向に回転させると、露出モード設定、連
続撮影可否選択、AFモード選択、露出補正量設定、フ
ィルム感度設定の各選択モードが順次選択されるように
構成する。さらに、それぞれの選択モードにおいて、ト
ラックボール6を垂直方向に回転させるとその内容が変
化するようにする。
【0044】まず、最初に操作釦7を押すと露出モード
設定状態となり、図5の(A)の表示が行なわれる。こ
の状態で、トラックボール6を水平方向に回転させる
と、表2に示した五つの選択モードに順次切り替わる。
また、水平方向に逆回転させると選択モードが逆方向に
おいて切り替わる。
【0045】露出モード設定状態において、トラックボ
ール6を垂直方向に回転させると、露出モードが「P」
→「S」→「A」→「M」と変化し、その露出モードが
露出モード表示部20に表示される。また、垂直方向で
逆側に回転させると逆向きに露出モードが変化する。そ
して、所望の露出モードとなった時点で、操作釦7をは
なすとその露出モードが選択され、表示は図4の状態に
戻る。また、所望の露出モードとなった時点でトラック
ボール6を水平方向に回転させると、その露出モードを
設定した上で、次の選択モードに移る。
【0046】連続撮影可否選択状態において、トラック
ボール6を垂直方向に回転させると、連続撮影21bと
単発撮影21aが交互に切り替わり、図5の(B)に示
されるように、表示部21に表示される。ここで、垂直
方向で逆側に回転させた場合も同様である。そして、所
望のモードとなった時点で、操作釦7をはなすとそのモ
ードが選択され、表示は図4の状態に戻る。また、所望
のモードとなった時点でトラックボール6を水平方向に
回転させると、そのモードを設定した上で、次の選択モ
ードに移る。
【0047】AFモード選択状態において、トラックボ
ール6を垂直方向に回転させると、連続駆動「AF−
C」と単発駆動「AF−S」が交互に切り替わり、図5
の(C)に示されるように、表示部22に表示される。
ここで、垂直方向で逆側に回転させた場合も同様であ
る。そして、所望のモードとなった時点で、操作釦7を
はなすとそのモードが選択され、表示は図4の状態に戻
る。また所望のモードとなった時点でトラックボール5
を水平方向に回転させると、そのモードを設定した上
で、次の選択モードに移る。
【0048】露出補正マーク23が点灯している図5の
(D)に示した露出補正量設定状態において、トラック
ボール6を垂直方向に回転させると、露出補正量が回転
方向に応じて増減し、その値が図5の(D)に示される
ように表示部28に表示される。そして、所望の補正量
となった時点で、操作釦7をはなすとその補正量が設定
され、表示は図4の状態に戻る。なお、この場合に露出
補正量が「0」以外に設定された場合には、露出補正マ
ーク23を点灯させる。また、所望の補正量となった時
点でトラックボール6を水平方向に回転させると、その
補正量を設定した上で、次の選択モードに移る。
【0049】フィルム感度マーク24が点灯している図
5の(E)に示したフィルム感度設定状態において、ト
ラックボール6を垂直方向に回転させると、フィルム感
度が回転方向に応じて増減し、その値が図5の(E)に
示されるように表示部28に表示される。そして、所望
の感度となった時点で、操作釦7をはなすとその感度が
設定され、表示は図4の状態に戻る。なお、この場合に
DXで自動的に読み取られたフィルム感度と異なる値に
設定した場合には、DXマーク27を消灯させる。ま
た、所望の感度となった時点でトラックボール6を水平
方向に回転させると、その感度を設定した上で、次の選
択モードに移る。
【0050】なお、この外部操作される操作釦7を押し
た状態において、トラックボール6を斜めに回転させた
場合は全て無視され、何も変化しない。
【0051】次に、図6ないし図16のフローチャート
を用いて、本実施例の動作を以下に説明する。ここで、
図6から図8に示すフローチャートは、本実施例におけ
るトラックボール6の回転検出方法を示している。ま
た、本実施例では、図6〜図8の三種類の検出方法を備
え、場合によって切り替えて使用するようになってい
る。
【0052】図1においてトラックボール6が回転され
ると、その水平方向の回転量はローラ15によって検出
され、水平変位検出手段16からパルスとなってMCU
11に送られる。このMCU11内には、入力された水
平変位パルスによって増減するアップダウンカウンタH
がRAM上に設けられている。同様に、垂直方向の回転
量はローラ13によって検出され、垂直変位検出手段1
4からパルスとなってMCU11に送られる。そして、
このMCU11内には、入力された垂直変位パルスによ
って増減するアップダウンカウンタVがRAM上に設け
られている。
【0053】また、これらのカウンタV、Hのパルス数
に応じて前記表1、表2の各種設定内容を変化させる信
号を出力する信号出力手段DV 、DH を備えている。
【0054】ここで、図6に示す検出方法は、水平変位
と垂直変位を独立して検出するものであり、Pモード、
Sモード、Aモード時の露出情報設定時に用いられる。
#100でスタートし、#101において、まずRAM
上のアップダウンカウンタVとHをそれぞれリセットす
る。
【0055】#102で垂直変位検出手段14および水
平変位検出手段16からの信号を入力し、アップダウン
カウンタVとHを増減させる。
【0056】#103でアップダウンカウンタVの絶対
値が4パルスを超えたか否かの検出を行なう。4パルス
以上であれば#104でアップダウンカウンタVの正負
を判定し、正であれば#105で信号出力手段DV に+
1を出力し、負であれば#106で信号出力手段DV に
−1を出力する。そして、いずれの場合も#107へ進
み、アップダウンカウンタVの内容をリセットして#1
02へ戻る。
【0057】一方、#103でアップダウンカウンタV
が4パルス未満の場合は#108へ進み、アップダウン
カウンタHの絶対値が4パルスを超えたか否かの検出を
行なう。4パルス以上であれば#109でアップダウン
カウンタHの正負を判定し、正であれば#110で信号
出力手段DH に+1を出力し、負であれば#111で信
号出力手段DH に−1を出力する。そして、いずれの場
合も#112へ進み、アップダウンカウンタHの内容を
リセットして#102へ戻る。なお、#108でアップ
ダウンカウンタHも4パルス未満の場合は、即座に#1
02に戻り、パルス検出を続行する。
【0058】図7に示す検出方法は、水平変位と垂直変
位に加え、斜め変位も検出するもので、Mモード時の露
出情報設定時に用いられる。#120でスタートし、#
121において、まずRAM上のアップダウンカウンタ
VとHをそれぞれリセットする。
【0059】#122で垂直変位検出手段14および水
平変位検出手段16からの信号を入力し、アップダウン
カウンタVとHを増減させる。
【0060】#123でアップダウンカウンタVの絶対
値が4パルスを超えたか否かの検出を行なう。4パルス
以上であれば#124でアップダウンカウンタHの絶対
値が2パルス未満か否かの検出を行なう。そして、2パ
ルス以上であれば斜めに回転したと判定し、#125か
ら#127でアップダウンカウンタHとVの正負を判定
し、それぞれの場合に応じて#128から#131で信
号出力手段DH とDV にそれぞれ+1または−1を出力
する。その後、#121へ戻る。
【0061】一方、#124でアップダウンカウンタH
が2パルス未満の場合は、垂直方向に回転したと判定
し、#132でアップダウンカウンタVの正負を判定し
て#133、#134で信号出力手段DV に+1または
−1を出力し、その後に#121へ戻る。
【0062】また、#123でアップダウンカウンタV
が4パルス未満の場合は#135へ進み、アップダウン
カウンタHの絶対値が4パルス以上か否かを判定する。
4パルス未満であれば#122へ戻り検出を続行する。
【0063】#135でアップダウンカウンタHが4パ
ルス以上の場合は#136へ進み、アップダウンカウン
タVの絶対値が2パルス未満か否かの検出を行なう。2
パルス以上であれば斜めに回転したと判定し、#125
へ進み、以下は前述の場合と同様である。
【0064】#136でアップダウンカウンタVが2パ
ルス未満の場合は水平方向に回転したと判定し、#13
7でアップダウンカウンタHの正負を判定して#13
8、#139で信号出力手段DH に+1または−1を出
力し、#121へ戻る。
【0065】本処理においては、任意に回転するトラッ
クボール6の回転を、あたかも水平、垂直、および45
度の斜め方向のみとなっているように処理を行なってい
る。これは、トラックボール6がどの方向へも回転する
ため、水平に回してシャッタ速度のみを変化させようと
した場合でも若干垂直にも回ってしまい、意図しない絞
り値が変化するということを防止するためである。
【0066】また、Mモード(マニュアルモード)にお
いてシャッタ速度と絞り値の組み合わせを同時に変更す
る場合、シャッタ速度を2段、絞り値を1段変化させる
というような組み合わせは撮影者にわかりづらく、使用
頻度も少ないため、斜めに回した場合には必ずシャッタ
速度と絞り値が1:1で変化するようにしている。
【0067】図8に示す検出方法は、水平変位と垂直変
位のみを検出し、斜め変位は無視するもので、撮影情報
設定時に用いられる。#140でスタートし、#141
において、まずRAM上のアップダウンカウンタVとH
をそれぞれリセットする。
【0068】#142で垂直変位検出手段14および水
平変位検出手段16からの信号を入力し、アップダウン
カウンタVとHを増減させる。
【0069】#143でアップダウンカウンタVの絶対
値が4パルスを超えたか否かの検出を行なう。4パルス
以上であれば#144でアップダウンカウンタHの絶対
値が2パルス未満か否かの検出を行なう。2パルス以上
であれば斜めに回転したと判定し、即座に#141へ戻
り、アップダウンカウンタVとHをリセットする。
【0070】#144でアップダウンカウンタHが2パ
ルス未満の場合は垂直方向に回転したと判定し、#14
5でアップダウンカウンタVの正負を判定して#14
6、#147で信号出力手段DV に+1または−1を出
力し、#141へ戻る。
【0071】#143でアップダウンカウンタVが4パ
ルス未満の場合は#148へ進み、アップダウンカウン
タHの絶対値が4パルス以上か否かを判定する。4パル
ス未満であれば#142へ戻り検出を続行する。
【0072】#148でアップダウンカウンタHが4パ
ルス以上の場合は#149へ進み、アップダウンカウン
タVの絶対値が2パルス未満か否かの検出を行なう。2
パルス以上であれば斜めに回転したと判定し、前述した
場合と同様に、#141へ戻る。
【0073】#149でアップダウンカウンタVが2パ
ルス未満の場合は水平方向に回転したと判定し、#15
0でアップダウンカウンタHの正負を判定して#15
1、#152で信号出力手段DH に+1または−1を出
力し、#141へ戻る。
【0074】本処理においては、任意に回転するトラッ
クボール6の回転を、あたかも水平、垂直、および45
度の斜め方向のみとなっているように処理を行ない、斜
め方向に回転した場合にはその回転を無視している。こ
れは、斜め方向に回転させて二つの要素を同時に変更す
るということがあり得ない撮影情報設定のような場合に
適している。
【0075】また、水平、垂直方向に回転した場合に
は、若干回転方向が水平、垂直からずれた場合でも、あ
る範囲までは水平、垂直とみなしているので、使用者は
厳密に回転角度をあわせる必要が無く、気軽に操作でき
るという利点がある。
【0076】なお、以上の実施例においては、アップダ
ウンカウンタVまたはHが複数パルス(上述した実施例
では4パルス)変化した際に信号出力手段DV またはD
H を1変化させるようにしたので、トラックボール6の
斜め方向の回転を45度方向に認めるという処理が簡単
にできるようになっている。
【0077】図9は各露出モードにおける露出情報設定
処理を示したものである。#160でスタートし、#1
61において前述した操作釦7が押しこまれたときにO
NするスイッチSW4の状態を判定する。ここで、スイ
ッチSW4がON、すなわち、操作釦7が押されていた
場合には、後述する図10における#200以後の処理
にジャンプする。
【0078】また、スイッチSW4がOFFの場合には
#162でPモードか否かを判定する。Pモードの場合
には#163へ進み、前述の図6で示した#100以降
のトラックボール6の検出処理を行なう。そして、この
検出の結果、信号出力手段DH に+1が出力された場合
には、#165でシャッタ速度と絞り値をそれぞれ1段
づつ反対側に変化させ、プログラムシフトを行なう。
【0079】同様に、信号出力手段DH に−1が出力さ
れた場合には、#167で#165とは逆のプログラム
シフトを行なう。そして、#161へ戻る。なお、Pモ
ードである場合、トラックボール6の垂直方向の変化、
すなわち信号出力手段DV の出力は無視される。
【0080】#162でPモード以外の場合は#168
へ進みSモードか否かを判定する。Sモードの場合には
#169へ進み、前述の図6で示した#100以降のト
ラックボール6の検出処理を行なう。そして、この検出
の結果、信号出力手段DH に+1が出力された場合に
は、#171でシャッタ速度を1段変化させる。
【0081】同様に、信号出力手段DH に−1が出力さ
れた場合には、#173で#171とは逆の方向にシャ
ッタ速度を1段変化させる。そして、#161へ戻る。
なお、Sモードの場合、トラックボール6の垂直方向の
変化すなわち信号出力手段DV の出力は無視される。
【0082】#168でSモード以外の場合は#174
へ進み、Aモードか否かを判定する。そして、Aモード
の場合には#175へ進み、前述の図6で示した#10
0以降のトラックボール6の検出処理を行なう。そし
て、この検出の結果、信号出力手段DV に+1が出力さ
れた場合には、#177で絞り値を1段変化させる。
【0083】同様に、信号出力手段DV に−1が出力さ
れた場合には、#179で#177とは逆の方向に絞り
値を1段変化させる。そして、#161へ戻る。なお、
Aモードの場合、トラックボール6の水平方向の変化す
なわち信号出力手段DH の出力は無視される。
【0084】#174でAモード以外の場合はMモード
と判定し、#180へ進み、前述の図7で示した#12
0以降のトラックボール6の検出処理を行なう。そし
て、この検出の結果、信号出力手段DH に+1が出力さ
れた場合には、#182でシャッタ速度を1段変化させ
る。
【0085】同様に、信号出力手段DH に−1が出力さ
れた場合には、#184で#182とは逆の方向にシャ
ッタ速度を1段変化させる。また、信号出力手段DV に
+1が出力された場合には、#186で絞り値を1段変
化させる。さらに同様に、信号出力手段DV に−1が出
力された場合には、#188で#186とは逆の方向に
絞り値を1段変化させる。そして、#161へ戻る。
【0086】このようにしてMモードではトラックボー
ル6の水平方向の回転でシャッタ速度を、垂直方向の回
転で絞り値を変化させる。また、図7の説明で述べた通
り、斜め方向に回転させた場合には、シャッタ速度と絞
り値を1:1の関係で増減させることができる。
【0087】図10は操作釦7を押した場合の撮影情報
設定処理を示している。前述した図9における#161
でスイッチSW4がONの場合は#200でスタートし
て#201へ進み、前述の図8で示した#140以降の
トラックボール6の検出処理を行なう。そして、この検
出の結果、信号出力手段DH に+1または−1が出力さ
れた場合には、#203で選択モードを、前記表2の五
つのモードの中で順次変化させる。
【0088】また、信号出力手段DH に出力がない場合
は#204へ進み、露出モード設定状態か否かを判定す
る。そして、露出モード設定状態であれば#205へ進
み、#220のサブルーチンをコールしてリターンす
る。
【0089】さらに、#204で露出モード設定状態で
ない場合は#206へ進み、連続撮影可否選択状態か否
かを判定する。そして、連続撮影可否選択状態であれば
#207へ進み、#230のサブルーチンをコールして
リターンする。
【0090】また、#206で連続撮影可否選択状態で
ない場合は#208へ進み、AFモード選択状態か否か
を判定する。そして、AFモード選択状態であれば#2
09へ進み、#240のサブルーチンをコールしてリタ
ーンする。
【0091】さらに、#208でAFモード選択状態で
ない場合は#210へ進み、露出補正量設定状態か否か
を判定する。そして、露出補正量設定状態であれば#2
11へ進み、#250のサブルーチンをコールしてリタ
ーンする。
【0092】また、#210で露出補正量設定状態でな
い場合はフィルム感度設定状態と判定し、#212へ進
んで#260のサブルーチンをコールしてリターンす
る。
【0093】図11は図10の#205でコールされる
サブルーチンを示している。#220でスタートし、#
221で前述したと同様に図8における#140以降の
検処理出を行ない、#222で信号出力手段DV に+1
または−1が出力されたか否かを判定する。
【0094】そして、信号出力手段DV に出力があった
場合は、それに応じて露出モードを表1の中から順次変
更し、その結果を露出モード表示部20に表示する。P
モードの場合の例を図5の(A)に示す。その後、リタ
ーンする。また、信号出力手段DV に出力がない場合は
即座にリターンする。
【0095】図12は図10の#207でコールされる
サブルーチンを示している。#230でスタートし、#
231で前述したと同様に図8における#140以降の
検出処理を行ない、#232で信号出力手段DV に+1
または−1が出力されたか否かを判定する。
【0096】そして、信号出力手段DV に出力があった
場合は、それに応じて連続撮影の可否を変更し、その結
果を連続撮影可否表示部21に表示する。なお、連続撮
影可の場合の例を図5の(B)に示す。その後リターン
する。また、信号出力手段DV に出力がない場合は即座
にリターンする。
【0097】図13は図10の#209でコールされる
サブルーチンを示している。#240でスタートし、#
241で前述したと同様に図8における#140以降の
検出処理を行ない、#242で信号出力手段DV に+1
または−1が出力されたか否かを判定する。
【0098】そして、信号出力手段DV に出力があった
場合は、それに応じてAFモードの駆動の連続/単発を
変更し、その結果をAF駆動用の表示部22に表示す
る。なお、連続駆動の場合の例を図5の(C)に示す。
その後、リターンする。また、信号出力手段DV に出力
がない場合は即座にリターンする。
【0099】図14は図10の#211でコールされる
サブルーチンを示している。#250でスタートし、#
251で前述したと同様に図8での#140以降の検出
処理を行ない、#252で信号出力手段DV に+1が出
力されたか否かを判定する。そして、信号出力手段DV
に+1が出力された場合は、#253で露出補正量を1
段変化させ、#254へ進む。
【0100】#252で信号出力手段DV に+1の出力
がなかった場合は、即座に#254へ進む。次に、#2
54で信号出力手段DV に−1が出力されたか否かを判
定する。信号出力手段DV に−1が出力された場合は、
#255で露出補正量を#253とは逆側に1段変化さ
せリターンする。また、#254で信号出力手段DV に
−1の出力がなかった場合は即座にリターンする。この
サブルーチンの表示状態が図5の(D)である。
【0101】図15は図10の#212でコールされる
サブルーチンを示している。#260でスタートし、#
261で前述したと同様に図8での#140以降の検出
処理を行ない、#262で信号出力手段DV に+1が出
力されたか否かを判定する。そして、信号出力手段DV
に+1が出力された場合は、#263でフィルム感度を
1段変化させ、#264へ進む。
【0102】#262で信号出力手段DV に+1の出力
がなかった場合は、即座に#264へ進む。次に、#2
64で信号出力手段DV に−1が出力されたか否かを判
定する。信号出力手段DV に−1が出力された場合は、
#265でフィルム感度を#263とは逆側に1段変化
させてリターンする。また、#264で信号出力手段D
V に−1の出力がなかった場合は、即座にリターンす
る。なお、このサブルーチンの表示状態が図5の(E)
である。
【0103】以上述べたように撮影情報の入力時には、
図8に示した検出方法を用いることによって、トラック
ボール6の斜め回転を無効にしているので、各種情報の
確実な設定が可能となっている。
【0104】図16は図8の検出方法の他の実施例であ
る。前述した図8との違いは、#343、#344、#
348、#349で判定するアップダウンカウンタHと
Vのパルス数が図8よりも増加している点のみである。
なお、#340のスタートから#352までの各ステッ
プでの動作は、図8の#140〜#152と同等であ
り、具体的な説明は省略する。
【0105】そして、この実施例のように、上述したア
ップダウンカウンタHとVでの判断のためのパルス数を
増加させることによって、信号出力手段DV もしくはD
H に+1または−1を出力するまでに回転させるトラッ
クボール6の回転量が増加する。
【0106】したがって、このような実施例において
は、図6または図7を用いる露出情報設定時には前述し
た実施例と同様に、素早いシャッタ速度や絞り値の変更
ができ、図16を用いる撮影情報設定時には意図的にト
ラックボール6の感度を下げることにより、確実な設定
が可能となっている。
【0107】なお、本発明は上述した実施例構造には限
定されず、一眼レフカメラで例示したカメラ1の情報設
定装置10を構成する各部の形状、構造等を適宜変形、
変更し得ることは言うまでもない。
【0108】たとえば、上述した実施例において、撮影
情報設定の中で露出補正量の設定とフィルム感度の設定
のみは、判定パルス数を図6や図7と同一にしておいて
もよい。このようにすれば、シャッタ速度や絞り値、露
出補正量、フィルム感度等の数値情報を変更する際に
は、トラックボール6の感度が高くなって(つまりトラ
ックボール6の所定の変位量に対して、パラメータの変
換の度合いがこまかくなって)素早い設定が可能とな
る。また、数値情報以外の状態を切り替えるような場合
には、トラックボール6の感度が低くなって(つまりト
ラックボール6の所定の変位量に対して、パラメータの
変換の度合いがあらくなって)確実な設定が可能とな
る。したがって、たとえばトラックボール6の所定の変
化量に対して、順次変化可能な5回のパラメータの切り
替え回数を情報の種類によって、10回あるいは3回に
切り替えることが可能となる。
【0109】さらに、以上の実施例においては、操作検
出手段(操作部材)として球状のトラックボール6を用
いた場合を例示したが、本発明はこれに限定されず、操
作面が略平坦面である半球状のものであってもよく、ま
た外部操作により少なくとも二方向についての変位の増
減をそれぞれ検出可能である操作部材であれば適用して
効果を発揮できる。たとえば平板状の検出部材を指等の
接触子で方向性を持たせた変位検出が行なえるようなも
のや、二方向に操作可能なレバー等の操作部を有するジ
ョイスティクのようなものを用いてもよい。
【0110】また、上述した実施例では、操作検出手段
であるトラックボール6の垂直変位の検出によってシャ
ッタ速度変更を、水平変位の検出によって絞り値変更を
行なったり、操作釦7を押圧操作した状態でのトラック
ボール6の水平変位検出で選択モード変更を、垂直変位
検出でそれぞれのモードでの設定変更を行なう場合を説
明したが、垂直変位と水平変位とを逆に読み変えてもよ
い。さらに、カメラ1に姿勢検出手段を付設すること
で、カメラ1の構える向きを縦方向または横方向とした
場合に、操作検出手段による変位検出と設定変更とを交
互に入れ替えて操作可能とし、撮影者にとっての操作性
に配慮してもよい。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るカメラ
の情報設定装置によれば、外部操作可能な操作部材の少
なくとも二方向についての変位の増減をそれぞれ検出可
能なトラックボール等による操作検出手段を備え、この
操作検出手段の一方向変位に連動してシャッタ速度を、
他方向変位に連動して絞り値を変更可能に構成したの
で、簡単な構成であるにもかかわらず、トラックボール
等による単一の第1操作部材によって、シャッタ速度と
絞り値の露出情報の設定が簡単にかつ適切に行なえ、操
作性や信頼性の面で優れ、しかも操作部材の数が従来に
比べてきわめて少なくなるので、カメラの小型化、低コ
スト化をも達成できるという優れた効果を奏する。
【0112】特に、本発明において、操作検出手段とし
て任意の方向に回転変位可能なトラックボールを用い、
その横方向(水平方向)と縦方向(垂直方向)の変位を
検出して二つの情報設定を行なえるようにしたので、使
用者は同じ状態でカメラをホールディングしたまま、親
指等で回すことで両者の設定を簡単に行なうことがで
き、操作性に優れている。
【0113】また、本発明に係るカメラの情報設定装置
によれば、外部操作可能な操作部材の二方向についての
変位を検出可能な操作検出手段と、これとは別に設けら
れた押圧操作釦等による操作手段を備え、この操作手段
が操作されていない場合は、操作検出手段の一方向変位
に連動してシャッタ速度を、他方向変位に連動して絞り
値を変更可能に構成するとともに、操作手段が操作され
ている場合には、操作検出手段の一方向変位に連動して
シャッタ速度と絞り値以外の変更可能な撮影情報の選択
を行ない、かつ他方向変位に連動して選択された撮影情
報の内容を変更するようにしたので、簡単な構成である
にもかかわらず、上述した操作検出手段と共に、別に操
作部材を一個加えることにより、露出情報以外の各種情
報設定、たとえば撮影モード設定や露出補正量の設定等
がきわめて簡単に行なえる。
【0114】特に、本発明によれば、露出情報や撮影情
報等といった各種情報の設定を、必要最小限の操作部
材、つまり操作検出手段や別の操作手段を用いるだけで
簡単に行なえ、その操作方法もわかり易く、誤った設定
を行なうことのなく、操作性に優れ、信頼性をも得ら
れ、またカメラの小型化、低コスト化が達成できる。
【0115】さらに、本発明によれば、撮影者によって
もたらされる操作部材の変位を検出可能な操作検出手段
と、その検出結果から変位に応じた出力を発生させる第
1出力手段と、この第1出力手段に基づきパラメータの
変換を行なう変換信号を出力する第2出力手段と、これ
ら両出力手段の比率を変更する比率変更手段を備え、こ
の比率変更手段を、変換すべきパラメータがシャッタ速
度、絞り値のいずれかである場合や数値情報である場合
には、それ以外の場合に比べて操作検出手段の変位に対
するパラメータの変換量が小さくなるように比率を変更
する構成としたので、操作検出手段での感度と操作手段
での感度との切り替えを、各設定条件に応じて所要の状
態に設定することができ、迅速さ、敏感さの要求される
情報設定時(数値情報等)と、確実さの要求される情報
設定時(モード変更等)のいずれに対しても優れた操作
を行なえるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るカメラの情報設定装置の一実施
例を示し、要部構成のブロック図である。
【図2】 本発明に係るカメラの情報設定装置を適用し
て好適なカメラの上面図である。
【図3】 本発明に係るカメラの情報設定装置の一実施
例を示し、表示手段の全表示内容を点灯表示させた場合
の概略図である。
【図4】 図3の表示手段による表示状態の一例を示す
図である。
【図5】 図3の表示手段において各モード設定時の表
示状態を(A)〜(E)に示す概略説明図である。
【図6】 本発明に係るカメラの情報設定装置において
検出方法の一例を示すフローチャートである。
【図7】 本発明に係るカメラの情報設定装置において
検出方法の別の例を示すフローチャートである。
【図8】 本発明に係るカメラの情報設定装置において
検出方法のさらに別の例を示すフローチャートである。
【図9】 本発明に係るカメラの情報設定装置において
各露出モードにおける露出情報設定処理を示すフローチ
ャートである。
【図10】 図9に連続する#200以降の撮影情報設
定処理を示すフローチャートである。
【図11】 図10の#205でコールされるサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図12】 図10の#207でコールされるサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図13】 図10の#209でコールされるサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図14】 図10の#211でコールされるサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図15】 図10の#212でコールされるサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図16】 図8に示した本発明に係るカメラの情報設
定装置による検出方法の他の実施例を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1…カメラ(一眼レフカメラ)、2…カメラ本体、3…
電源スイッチ、4…レリーズ釦、5…表示パネル、6…
情報入力用の操作検出手段としてのトラックボール(操
作部材)、7…操作釦(操作手段)、10…情報設定装
置、11…マイクロコンピュータ(MCU;制御装
置)、12…駆動手段、13…垂直方向変位の検出ロー
ラ、14…垂直変位検出手段、15…水平方向変位の検
出ローラ、16…水平変位検出手段、20…露出モード
表示部、21…連続撮影可否表示部、22…オートフォ
ーカス駆動用の表示部、23…露出補正マーク、24…
フィルム感度マーク、25…シャッタ速度の露出情報表
示部、26…絞り値の露出情報表示部、27…フィルム
感度のDXマーク、28…露出補正、フィルム感度設定
内容の表示部、29…フィルムこま数表示部、SW1…
電源スイッチ、SW2…半押しスイッチ、SW3…全押
しレリーズスイッチ、SW4…操作スイッチ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部操作可能な操作部材の少なくとも二
    方向についての変位の増減をそれぞれ検出可能な操作検
    出手段を備えており、 この操作検出手段の一方向変位に連動してシャッタ速度
    を、他方向変位に連動して絞り値を変更可能に構成した
    ことを特徴とするカメラの情報設定装置。
  2. 【請求項2】 外部操作可能な操作部材の少なくとも二
    方向についての変位の増減をそれぞれ検出可能な操作検
    出手段と、 この操作検出手段とは別に設けられた操作手段とを備え
    ており、 この操作手段の操作が行なわれていない場合には、前記
    操作検出手段の一方向変位に連動してシャッタ速度を、
    他方向変位に連動して絞り値を変更可能に構成するとと
    もに、 前記操作手段の操作が行なわれている場合には、前記操
    作検出手段の一方向変位に連動してシャッタ速度と絞り
    値以外の変更可能な撮影情報の選択を行ない、かつ他方
    向変位に連動して選択された撮影情報の内容を変更する
    ように構成したことを特徴とするカメラの情報設定装
    置。
  3. 【請求項3】 撮影者によってもたらされる操作部材の
    変位を検出可能な操作検出手段と、 この操作検出手段の検出結果から前記変位に応じた出力
    を発生させる第1出力手段と、 この第1出力手段に基づきパラメータの変換を行なう変
    換信号を出力する第2出力手段と、 これら第1出力手段と第2出力手段の比率を変更する比
    率変更手段とを備えていることを特徴とするカメラの情
    報設定装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のカメラの情報設定装置に
    おいて、 比率変更手段は、変換すべきパラメータがシャッタ速
    度、絞り値のいずれかである場合には、それ以外の場合
    に比べて操作検出手段の変位に対するパラメータの変換
    両が小さくなるように比率を変更することを特徴とする
    カメラの情報設定装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のカメラの情報設定装置に
    おいて、 比率変更手段は、変換すべきパラメータが数値情報であ
    る場合には、それ以外の場合に比べて操作検出手段の変
    位に対するパラメータの変換量が小さくなるように比率
    を変更することを特徴とするカメラの情報設定装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4または請求項5記載のカメラの情報設定装置におい
    て、 操作検出手段として、任意の方向に回転変位可能なトラ
    ックボールを用いたことを特徴とするカメラの情報設定
    装置。
JP6249370A 1994-10-14 1994-10-14 カメラの情報設定装置 Pending JPH08114827A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010276674A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Canon Inc 撮像装置、及びその制御プログラム

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JP2010276674A (ja) * 2009-05-26 2010-12-09 Canon Inc 撮像装置、及びその制御プログラム

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