JPH08113469A - 旋回式作業機 - Google Patents

旋回式作業機

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Publication number
JPH08113469A
JPH08113469A JP27603394A JP27603394A JPH08113469A JP H08113469 A JPH08113469 A JP H08113469A JP 27603394 A JP27603394 A JP 27603394A JP 27603394 A JP27603394 A JP 27603394A JP H08113469 A JPH08113469 A JP H08113469A
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JP
Japan
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counterweight
traveling body
revolving structure
holding mechanism
revolving
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Application number
JP27603394A
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English (en)
Inventor
Makoto Hasegawa
眞 長谷川
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 傾斜地での上部旋回体の旋回動作により車体
の安定性が損なわれるのを防止し、傾斜地における作業
の安全性を向上させる。 【構成】 カウンタウェイト37と下部走行体21との
間に支持アーム23を介して走行体側保持機構25を設
けると共に、カウンタウェイト37と上部旋回体29と
の間に旋回体側保持機構32を設け、運転室4内に配設
された操作レバー41Aに対する操作に応じて、カウン
タウェイト37を上部旋回体29の後部側で保持する態
様と、下部走行体21側で保持する態様とを随時選択で
きるように構成する。これにより、傾斜地での作業時等
において上部旋回体29の旋回動作を行う場合には、カ
ウンタウェイト37を下部走行体21側で保持すること
により傾斜地に対する下部走行体21の安定性を保つこ
とができ、作業の安全性を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば油圧ショベル、
油圧クレーン等の下部走行体に上部旋回体が搭載された
旋回式作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等
の旋回式作業機は、下部走行体上に旋回可能に搭載され
た上部旋回体を備え、該上部旋回体の前部側にはショベ
ルやクレーン等の作業装置が設けられ、後部側には作業
装置と重量バランスをとるためのカウンタウェイトがボ
ルト等を介して着脱可能に設けられている。
【0003】ここで、図11ないし図13に、この種の
従来技術による旋回式作業機として油圧ショベルを例に
挙げて示す。
【0004】図において、1は下部走行体、2は該下部
走行体1に旋回可能に搭載された上部旋回体を示し、該
上部旋回体2は旋回装置(図示せず)を介して下部走行
体1に旋回可能に設けられた旋回フレーム3と、該旋回
フレーム3の前部左側に位置して設けられた運転室4
と、旋回フレーム3上に設けられエンジン、油圧ポンプ
(いずれも図示せず)等を収容した機械室5と、該機械
室5の後側に位置し旋回フレーム3の後部側に設けられ
たカウンタウェイト6等とから大略構成され、旋回フレ
ーム3の前部側中央には作業装置7が俯仰動可能に設け
られている。
【0005】そして、作業装置7は旋回フレーム3の前
部に俯仰動可能に設けられたブーム8と、該ブーム8の
先端側に回動可能に設けられたアーム9と、該アーム9
の先端側に回動可能に設けられたバックホウ式のバケッ
ト10とからなり、これらのブーム8、アーム9および
バケット10は、ブームシリンダ11、アームシリンダ
12およびバケットシリンダ13によってそれぞれ作動
する。
【0006】上述の如く構成された油圧ショベルは、例
えばエンジンを作動させて油圧ポンプを駆動し、ブーム
シリンダ11、アームシリンダ12によってブーム8、
アーム9を俯仰動させつつ、バケットシリンダ13によ
ってバケット10を回動させることにより、土砂等の掘
削作業を行う。そして、ブーム8やアーム9を前方に大
きく伸長させた状態でバケット10による土砂等の掘削
作業を行った場合には、油圧ショベルを前側に傾倒させ
ようとするモーメントが発生するが、上部旋回体2の後
部側に設けられたカウンタウェイト6により、このモー
メントに抗して下部走行体1が地面に対して略水平な姿
勢を維持し車体の安定性が保たれるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による油圧ショベルでは、平地での土砂等の掘削
作業時等において上部旋回体2が旋回動作を行った場合
には、カウンタウェイト6により車体の安定性が保たれ
るが、例えば図12および図13に示すように、傾斜地
においてカウンタウェイト6を傾斜上側にした状態で上
部旋回体2が旋回動作を行った場合には、カウンタウェ
イト6の重心Gが傾斜下側に移動することにより車体の
安定性が損なわれ、作業の安全性が低下してしまうとい
う問題がある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、傾斜地での作業時等において上部旋回体
が旋回動作を行った場合でも車体の安定性を保つことが
でき、作業の安全性を向上できる旋回式作業機を提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、下部走行体と、該下部走行体に旋回可
能に搭載され運転室および機械室が設けられた上部旋回
体と、該上部旋回体の前部側に位置して俯仰動可能に設
けられた作業装置と、前記上部旋回体の後部側に位置し
該作業装置に対する重量バランスをとるためのカウンタ
ウェイトとからなる旋回式作業機に適用される。
【0010】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記カウンタウェイトを前記下部走行体側に着
脱可能に保持させる第1の保持手段と、前記カウンタウ
ェイトを前記上部旋回体の後部側に着脱可能に保持させ
る第2の保持手段とを備えることにある。
【0011】この場合、請求項2に記載したように、前
記カウンタウェイトを前記第1,第2の保持手段のう
ち、いずれか一方の保持手段で保持すべく、前記第1,
第2の保持手段を選択的に作動させる作動選択手段を備
えるのが望ましい。
【0012】
【作用】請求項1の構成によれば、平地において上部旋
回体が下部走行体に対して旋回動作を行う場合には、第
2の保持手段によりカウンタウェイトが上部旋回体の後
部側に保持され、上部旋回体の前部側に設けられた作業
装置との重量バランスが保たれる。一方、傾斜地におい
て上部旋回体が旋回動作を行う場合には、第1の保持手
段によりカウンタウェイトが下部走行体側に保持され、
地面に対する下部走行体の安定性が保たれる。
【0013】そして、請求項2の構成によれば、平地に
おいて上部旋回体が旋回動作を行う場合には、作動選択
手段により第2の保持手段が選択的に作動し、カウンタ
ウェイトが上部旋回体の後部側に保持される。一方、傾
斜地において上部旋回体が旋回動作を行う場合には、作
動選択手段により第1の保持手段が選択的に作動し、カ
ウンタウェイトが下部走行体側に保持される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を油圧ショベルに適用
した場合を例に挙げて図1ないし図10に基づき説明す
る。なお、実施例では上述した図11ないし図13に示
す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その
説明を省略する。
【0015】まず、図1ないし図8は本発明の第1の実
施例を示している。
【0016】図において、21は本実施例による下部走
行体を示し、該下部走行体21は、従来技術による下部
走行体1と略同様に構成されるものの、トラックフレー
ム22の後部側に、後方に向かって伸長する一対の支持
アーム23,23が設けられている点で従来技術とは異
なっている。ここで、各支持アーム23は後述するカウ
ンタウェイト37の下側まで伸長し、その先端側には内
部に段付きの収容凹部24Aが形成されたホルダ24,
24が設けられている。
【0017】25,25は各支持アーム23を介してト
ラックフレーム22とカウンタウェイト37との間に設
けられた第1の保持手段としての走行体側保持機構を示
し、該各走行体側保持機構25は図3に示すように、ホ
ルダ24の収容凹部24A内に固定された油圧式のシリ
ンダ26と、該シリンダ26のロッド26A先端に設け
られた受板27と、該受板27に一体的に設けられたテ
ーパ状の嵌合突起28と、カウンタウェイト37に穿設
された後述の嵌合穴40Aとから大略構成されている。
【0018】そして、該各走行体側保持機構25は、シ
リンダ26に対する作動圧油の給排により受板27およ
び嵌合突起28を伴ってロッド26Aを伸縮させ、例え
ばロッド26Aを縮小させて嵌合突起28をホルダ24
の収容凹部24A内に収容することにより、嵌合突起2
8と嵌合穴40Aとが嵌合しない状態(非作動状態)を
維持し、ロッド26Aを伸長させることにより、嵌合突
起28とカウンタウェイト37の嵌合穴40Aとが嵌合
した状態(作動状態)を維持するようになっている。
【0019】29は上部旋回体を示し、該上部旋回体2
9は従来技術による上部旋回体2と略同様に構成される
ものの、図2に示すように機械室30を画成する後壁部
31の形状が、旋回中心Oを中心とする曲率半径Rの円
弧状に形成されている点で従来技術とは異なっている。
そして、該後壁部31の所定量離間した2か所(1か所
のみ図示)には、後述する旋回体側連結機構32のシリ
ンダ34および着脱フック36等を収容する収容凹部3
1Aが形成されている。
【0020】32,32は上部旋回体29とカウンタウ
ェイト37との間に設けられた第2の保持手段としての
旋回体側保持機構で、該各旋回体側保持機構32は図3
および図4に示すように、上部旋回体29の後壁部31
に形成された収容凹部31A内に支持ピン33を介して
揺動可能に設けられた油圧式のシリンダ34と、支軸3
5を介して収容凹部31A内に揺動可能に設けられ、作
動レバー部36Aおよびフック部36Bを有する着脱フ
ック36と、カウンタウェイト37に設けられた後述の
係合軸39とから大略構成されている。
【0021】そして、該各旋回体側保持機構32は、シ
リンダ34に対する作動圧油の給排によりロッド34A
を伸縮させて着脱フック36を揺動させるようになって
おり、例えばロッド34Aを縮小させることにより、着
脱フック36のフック部36Bがカウンタウェイト37
に設けた係合軸39に係合した状態(作動状態)を維持
し、ロッド34Aを伸長させて着脱フック36のフック
部36Bを収容凹部31A内に収容することにより、着
脱フック36のフック部36Bと係合軸39とが係合し
ない状態(非作動状態)を維持するようになっている。
【0022】37は上部旋回体29の後部側に位置する
カウンタウェイトを示し、上部旋回体29の後壁部31
に対向する該カウンタウェイト37の前壁部38は、図
2に示すように、旋回中心Oを中心とし上部旋回体29
の後壁部31の曲率半径Rよりも若干大きい曲率半径
R′をもった円弧状に形成され、カウンタウェイト37
の前壁部38と上部旋回体29の後壁部31とは微小な
隙間をもって対向するようになっている。
【0023】38Aはカウンタウェイト37の前壁部3
8に形成された係合凹部で、該係合凹部38Aは、上部
旋回体29の後壁部31とカウンタウェイト37の前壁
部38とが正対した状態で、該後壁部31に形成された
収容凹部31Aに対向する2か所(1か所のみ図示)に
形成されている。そして、該係合凹部38A内には、後
壁部31の収容凹部31A内に収容された着脱フック3
6のフック部36Bと係合する係合軸39が設けられて
いる。
【0024】40Aはカウンタウェイト37の底面部4
0に設けられた嵌合穴を示し、該嵌合穴40Aは、上部
旋回体29の後壁部31とカウンタウェイト37の前壁
部38とが正対した状態で、各走行体側保持機構25の
嵌合突起28に対向する2か所(1か所のみ図示)に穿
設されている。そして、嵌合穴40Aは嵌合突起28と
等しい勾配をもったテーパ状に形成されている。
【0025】41は作動選択手段としての手動操作式の
切換制御弁を示し、該切換制御弁41は図5に示すよう
に、各シリンダ26,34のロッド側油室26B,34
Bに連通する縮小側管路42、および各シリンダ26,
34のボトム側油室26C,34Cに連通する伸長側管
路43と、油圧ポンプ44およびタンク45との間に設
けられている。
【0026】ここで、切換制御弁41は、運転室4内に
配設された操作レバー41Aを図1中に実線で示す通常
位置と一点鎖線で示す切換位置との間で操作することに
より、弁位置をノーマル位置(イ)とオフセット位置
(ロ)との間で切換えるようになっている。そして、例
えば操作レバー41Aが通常位置にあるときには、切換
制御弁41はノーマル位置(イ)をとり、油圧ポンプ4
4からの作動圧油を縮小側管路42を介して各シリンダ
26,34のロッド側油室26B,34Bに供給するこ
とにより各ロッド26A,34Aを縮小させる。また、
操作レバー41Aが切換位置にあるときには、切換制御
弁41はオフセット位置(ロ)をとり、油圧ポンプ44
からの作動圧油を伸長側管路43を介して各シリンダ2
6,34のボトム側油室26C,34Cに供給すること
により各ロッド26A,34Aを伸長させる。
【0027】即ち、切換制御弁41は、操作レバー41
Aが通常位置をとる場合には各旋回体側保持機構32を
作動状態とし、操作レバー41Aが切換位置をとる場合
には各走行体側保持機構25を作動状態とすることによ
り、各走行体側保持機構25および各旋回体側保持機構
32のうち、いずれか一方によってカウンタウェイト3
7を保持させるようになっている。
【0028】上述の如くに構成された本実施例による油
圧ショベルでは、例えば平地での土砂等の掘削作業時に
おいて上部旋回体29の旋回動作を行う場合には、運転
室4内の操作レバー41Aが通常位置をとる。これによ
り、切換制御弁41がノーマル位置(イ)をとって各シ
リンダ26と各シリンダ34とが縮小状態に保持される
から、図3に示すように、走行体側保持機構25の嵌合
突起28がホルダ24の収容凹部24A内に収容される
と共に、旋回体側保持機構32における着脱フック36
のフック部36Bが、カウンタウェイト37の係合凹部
38A内に設けた係合軸39に係合する。従って、カウ
ンタウェイト37は各旋回体側保持機構32を介して上
部旋回体29側に保持され、上部旋回体29とカウンタ
ウェイト37とが一体となって旋回動作を行うことによ
り車体の安定性が保たれる。
【0029】一方、例えば傾斜地においてカウンタウェ
イト37が傾斜上側にある状態で上部旋回体29の旋回
動作を行う場合には、運転者が操作レバー41Aを通常
位置から切換位置へと切換える。これにより、切換制御
弁41がノーマル位置(イ)からオフセット位置(ロ)
に切換わり、各シリンダ26と各シリンダ34とが伸長
状態に保持されるから、図7に示すように、走行体側保
持機構25の嵌合突起28がカウンタウェイト37の嵌
合穴40Aに嵌合した状態で、受板27がカウンタウェ
イト37の底面部40を支持すると共に、旋回体側保持
機構32の着脱フック36が上部旋回体29の後壁部3
1に形成された収容凹部31A内に収容される。このよ
うにして、カウンタウェイト37は各走行体側保持機構
25の嵌合突起28により位置決めされた状態で、各支
持アーム23およびトラックフレーム22等を介して下
部走行体21側に保持される。
【0030】従って、上部旋回体29は図8に示すよう
に、カウンタウェイト37を伴わずに旋回動作を行う。
このとき、上部旋回体29の後壁部31とカウンタウェ
イト37の前壁部38とは、互いに相似形の円弧面をも
って対向しているから、上部旋回体29は下部走行体2
1側に支持されたカウンタウェイト37と干渉すること
なく旋回動作を行うことができる。
【0031】このようにして、傾斜地において上部旋回
体29の旋回動作を行う場合に、カウンタウェイト37
を下部走行体21側に支持することにより、カウンタウ
ェイト37は傾斜上側に保持され、その重心が上部旋回
体29の旋回動作に伴って傾斜下側に移動するのを防止
できるから、車体の安定性を適正に維持することがで
き、作業の安全性を向上させることができる。
【0032】次に、図9および図10は本発明による第
2の実施例を示す。なお、本実施例では前述した図1な
いし図8に示す第1の実施例と同一の構成要素には同一
の符号を付し、その説明を省略する。
【0033】図において、51,51は各支持アーム2
3を介してトラックフレーム22とカウンタウェイト3
7との間に設けられた本実施例による走行体側保持機構
を示し、該各走行体側保持機構51はホルダ24の収容
凹部24A内に固定された油圧式のシリンダ52と、該
シリンダ52のロッド52A先端に設けられた電磁石5
3と、カウンタウェイト37の底面部40に設けられ該
電磁石53が吸着する後述の下側受板57とから大略構
成されている。
【0034】そして、各走行体側保持機構51は、後述
の操作レバー59が図9中に実線で示す通常位置をとる
場合には、シリンダ52のロッド52Aを縮小させると
共に電磁石53を消磁し、図10中に実線で示すよう
に、電磁石53をホルダ24の収容凹部24A内に収容
して電磁石53と下側受板57とが吸着しない状態(非
作動状態)を維持する。また、操作レバー59が図9中
に一点鎖線で示す切換位置をとる場合には、シリンダ5
2のロッド52Aを伸長させると共に電磁石53を励磁
し、図10中に一点鎖線で示すように電磁石53が下側
受板57に吸着する状態(作動状態)を維持する。
【0035】54,54は上部旋回体29とカウンタウ
ェイト37との間に設けられた本実施例による旋回体側
保持機構で、該各旋回体側保持機構54は上部旋回体2
9の後壁部31に設けられた収容凹部31A内に固定さ
れた油圧式のシリンダ55と、該シリンダ55のロッド
55A先端に設けられた電磁石56と、カウンタウェイ
ト37の前壁部38に設けられ該電磁石56が吸着する
後述の上側受板58とから大略構成されている。
【0036】そして、各旋回体側保持機構54は、操作
レバー59が通常位置をとる場合には、シリンダ55の
ロッド55Aを伸長させると共に電磁石56を励磁し、
図10中に実線で示すように電磁石56が上側受板58
に吸着する状態(作動状態)を維持する。また、操作レ
バー59が切換位置をとる場合には、シリンダ55のロ
ッド55Aを縮小させると共に電磁石56を消磁し、図
10中に一点鎖線で示すように、電磁石56を後壁部3
1の収容凹部31A内に収容して電磁石56と上側受板
58とが吸着しない状態(非作動状態)を維持する。
【0037】57はカウンタウェイト37の底面部40
に埋設された下側受板を示し、58はカウンタウェイト
37の前壁部38に埋設された上側受板を示す。ここ
で、下側受板57および上側受板58はそれぞれ板状の
磁性体からなり、上部旋回体29の後壁部31とカウン
タウェイト37の前壁部38とが正対した状態で、下側
受板57は各走行体側保持機構51の電磁石53に対向
する2か所(1か所のみ図示)に設けられ、上側受板5
8は各旋回体側保持機構54の電磁石56に対向する2
か所(1か所のみ図示)に設けられている。
【0038】59は運転室4内に配設された本実施例に
よる作動選択手段としての操作レバーを示し、該操作レ
バー59は、運転者により図9中に実線で示す通常位置
と一点鎖線で示す切換位置との間で操作され、例えば通
常位置にあるときには各旋回体側保持機構54を選択的
に作動させ、切換位置にあるときには各走行体側保持機
構51を選択的に作動させるようになっている。
【0039】上述の如くに構成された本実施例によるカ
ウンタウェイト装置を備えた油圧ショベルでは、例えば
平地での土砂等の掘削作業時において上部旋回体29の
旋回動作を行う場合には、運転室4内の操作レバー59
が通常位置をとることにより各走行体側保持機構51が
非作動状態をとると共に各旋回体側保持機構54が作動
状態をとる。これにより、各走行体側保持機構51の電
磁石53が消磁されてホルダ24の収容凹部24A内に
収容されると共に、各旋回体側保持機構54の電磁石5
6が励磁されてカウンタウェイト37の上側受板58に
吸着する。従って、カウンタウェイト37は各旋回体側
保持機構54を介して上部旋回体29側に保持され、上
部旋回体29とカウンタウェイト37とが一体となって
旋回動作を行うことにより車体の安定性が保たれる。
【0040】一方、例えば傾斜地においてカウンタウェ
イト37が傾斜上側にある状態で上部旋回体29の旋回
動作を行う場合には、運転者が操作レバー59を切換位
置へと操作することにより、各走行体側保持機構51が
作動状態に切換わると共に各旋回体側保持機構54が非
作動状態に切換わる。これにより、各走行体側保持機構
51の電磁石53が励磁されてカウンタウェイト37の
下側受板57に吸着すると共に、各旋回体側保持機構5
4の電磁石56が消磁されて後壁部31の収容凹部31
A内に収容される。従って、カウンタウェイト37は各
走行体側保持機構51の電磁石53と下側受板57とが
吸着した状態で、各支持アーム23およびトラックフレ
ーム22等を介して下部走行体21側に保持される。
【0041】このようにして、カウンタウェイト37を
下部走行体21側に保持することにより、上部旋回体2
9がカウンタウェイト37を伴わずに旋回動作を行うか
ら、カウンタウェイト37は傾斜上側に保持され、その
重心が上部旋回体29の旋回動作に伴って傾斜下側に移
動するのを防止でき、車体の安定性および作業の安全性
を向上させることができる。
【0042】本実施例における他の構成および作用効果
は第1の実施例と同様である。
【0043】なお、前記各実施例では、カウンタウェイ
ト37を下部走行体21側で保持する態様と、上部旋回
体29側で保持する態様とを、運転室4内に配設された
操作レバー(41A,59)に対する手動操作により切
換えるようにした例について説明したが、本発明はこれ
に限るものではなく、例えば車体の傾きを検出するセン
サ等を設け、該センサからの検出出力が示す車体の傾き
に応じて各態様のうちの一方を自動的に選択するように
構成してもよい。
【0044】また、前記各実施例では、油圧ショベルを
例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではな
く、例えば油圧クレーン等の下部走行体および上部旋回
体を備えた旋回式作業機に適用することができる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、カウンタウェイトを下部走行体側に着脱可能に保
持させる第1の保持手段と、カウンタウェイトを上部旋
回体の後部側に着脱可能に保持させる第2の保持手段と
を設けることにより、カウンタウェイトを上部旋回体の
後部側で保持する態様と、下部走行体側で保持する態様
とを選択できるように構成したから、平地において上部
旋回体が旋回動作を行う場合には、第2の保持手段を介
してカウンタウェイトを上部旋回体の後部側で保持する
ことにより、上部旋回体の前部側に設けられた作業装置
との重量バランスを保つことができる。一方、傾斜地に
おいて上部旋回体が旋回動作を行う場合には、第1の保
持手段を介してカウンタウェイトを下部走行体側で保持
することにより地面に対する下部走行体の安定性を保つ
ことができるから、作業の安全性を向上することができ
る。
【0046】また、請求項2の発明によれば、第1の保
持手段と第2の保持手段のうち一方を選択的に作動させ
る作動選択手段を設けることにより、カウンタウェイト
を上部旋回体の後部側で保持する態様と下部走行体側で
保持する態様とを随時切換えることができ、地面の傾斜
等に応じてカウンタウェイトを保持する位置を切換える
ことにより、下部走行体の安定性を常時最適な状態に保
つことができ、作業の安全性を大幅に向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による油圧ショベルを示
す外観図である。
【図2】図1に示す油圧ショベルの平面図である。
【図3】図1に示す油圧ショベルのカウンタウェイト、
旋回体側保持機構および走行体側保持機構等を拡大して
示す一部破断の外観図である。
【図4】図3中の矢示IV−IV方向拡大断面図である。
【図5】図3に示す旋回体側保持機構および走行体側保
持機構を構成する各シリンダの作動制御を説明する油圧
回路図である。
【図6】図2に示す油圧ショベルの上部旋回体が平地で
旋回動作を行った状態を示す平面図である。
【図7】図3に示す旋回体側保持機構および走行体側保
持機構等の動作を説明する図3と同様位置の外観図であ
る。
【図8】図2に示す油圧ショベルの上部旋回体が傾斜地
で旋回動作を行った状態を示す平面図である。
【図9】本発明の第2の実施例による油圧ショベルを示
す外観図である。
【図10】図9に示す旋回体側保持機構および走行体側
保持機構等を拡大して示す図3と同様位置の外観図であ
る。
【図11】従来技術による油圧ショベルを示す外観図で
ある。
【図12】図11に示す油圧ショベルが傾斜地にある状
態を示す外観図である。
【図13】図12に示す油圧ショベルの平面図である。
【符号の説明】
4 運転室 7 作業装置 21 下部走行体 22 トラックフレーム 23 支持アーム 25,51 走行体側保持機構(第1の保持手段) 29 上部旋回体 30 機械室 32,54 旋回体側保持機構(第2の保持手段) 37 カウンタウェイト 41 切換制御弁(作動選択手段) 41A,59 操作レバー(作動選択手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部走行体と、該下部走行体に旋回可能
    に搭載され運転室および機械室が設けられた上部旋回体
    と、該上部旋回体の前部側に位置して俯仰動可能に設け
    られた作業装置と、前記上部旋回体の後部側に位置し該
    作業装置に対する重量バランスをとるためのカウンタウ
    ェイトとからなる旋回式作業機において、前記カウンタ
    ウェイトを前記下部走行体側に着脱可能に保持させる第
    1の保持手段と、前記カウンタウェイトを前記上部旋回
    体の後部側に着脱可能に保持させる第2の保持手段とを
    備える構成としたことを特徴とする旋回式作業機。
  2. 【請求項2】 前記カウンタウェイトを前記第1,第2
    の保持手段のうち、いずれか一方の保持手段で保持すべ
    く、前記第1,第2の保持手段を選択的に作動させる作
    動選択手段を備えてなる請求項1に記載の旋回式作業
    機。
JP27603394A 1994-10-14 1994-10-14 旋回式作業機 Pending JPH08113469A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011148595A (ja) * 2010-01-21 2011-08-04 Kobelco Cranes Co Ltd ホイールクレーン
JP2012077525A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Mitsui Miike Mach Co Ltd 海底鉱床掘削機
WO2014092367A1 (ko) * 2012-12-12 2014-06-19 볼보 컨스트럭션 이큅먼트 에이비 건설기계용 카운터웨이트 탈착장치 구조

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