JPH08112537A - ピペットチップ - Google Patents

ピペットチップ

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JPH08112537A
JPH08112537A JP25035294A JP25035294A JPH08112537A JP H08112537 A JPH08112537 A JP H08112537A JP 25035294 A JP25035294 A JP 25035294A JP 25035294 A JP25035294 A JP 25035294A JP H08112537 A JPH08112537 A JP H08112537A
Authority
JP
Japan
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tip
pipette tip
liquid
pipette
wall
Prior art date
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Pending
Application number
JP25035294A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiyunko Momose
潤子 百瀬
Kenji Yasuda
健二 保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】外壁面の液切れの良い、また、外壁面に液体の
付着の少ない、分注性能の良いピペットチップを提供す
る。 【構成】ピペットチップはポリプロピレン等の合成樹脂
素材からなる逆円錐筒状体1に、液体吸引・吐出用小孔
3と,ピペット装置との接続域4,液体吸引・吐出用小
孔3側の外壁面の曲線形域2で構成されていて、最も好
ましい液体吸引・吐出側先端部直径と曲線形域2のRの
値,液体吸引・吐出用小孔3の直径はそれぞれ0.9〜
1.5mm,0.1〜0.2mm,0.4〜0.5mmである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、血漿,血清の
ような生体試料中の化学成分の定量測定を行う際に試料
または試薬等の分注に使用されるピペットチップに関す
る。
【0002】
【従来の技術】血漿,血清のような生体試料中の化学成
分の定量を行う際に、試料,試薬の分注に使用されるピ
ペットチップは従来から種々提案されているが、微量の
試料を正確に分注し、かつ、試料間のクロスコンタミネ
ーションを防止する目的でピペットチップは、ピペット
に着脱可能で、かつ、使い捨てになっているものが多
い。
【0003】ピペットチップの分注量の正確性,再現性
を決定する要因はピペットチップ内に正確に設定量だけ
吸引されているか、また、吸引された液体が正しく吐出
されるかどうかといったことの他、ピペットチップの外
壁に分注する液体がどのくらい付着し、持ち出されるか
ということも重要な要因となっている。
【0004】特に、同一のピペットチップで複数のサン
プルを吸引,吐出するマルチピペッティングを行うよう
な場合にはピペットチップの外壁への液体の付着量の低
減はキャリーオーバの低減のためにも必要である。
【0005】キャリーオーバを減らすことは、試料の正
確な量の分注以外にも、コンタミネーションという問題
と関連しているためディスポーザブルチップの性能を評
価する上で極めて重要である。
【0006】これを解決する方法の一つとして、特開昭
63−23749 号公報はピペットチップの最先端部における
外周面に先細り状テーパ面を形成することにより液切れ
を良くし、ピペットチップの外壁への液体の付着量を低
減させることにより、キャリーオーバを減らしている。
【0007】また、特開平5−168954 号公報は液体の表
面張力や、液体の質量密度等から計算した形状をピペッ
トチップ先端に用いることにより、液切れを良くし、ピ
ペットチップの外壁への液体の付着量を低減させてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このうち、特開昭63−
23749号公報に開示されているピペットチップは、ピペ
ットチップの外壁の最先端部のみに先細状のテーパ面を
形成してあるため、形成してあるテーパ部分より高い位
置までピペットチップ先端を液中に挿入した場合、テー
パ部分とその上部との境目に液が残りやすく、かえって
液体の付着量を増加させることが認められた。また、製
造時にも、ピペットチップにばりがでるなどの問題があ
る。
【0009】また、特開平5−168954 号公報は液体の表
面張力や、液体の質量密度等から計算した形状をピペッ
トチップ先端に用いているため、一つの先端形状が全て
の種類の液体に適応するとは限らない。また、液体試料
とピペットチップ外壁面との接触面積が液体の付着量の
多少に関係していることは明らかである。
【0010】本発明の目的は、外壁面の液切れの良い、
また、外壁面に液体の付着の少ない、分注性能の良いピ
ペットチップを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的はピペットに着
脱可能なピペットチップの液の吸引・吐出口側の先端が
先端に向かって、曲線形を持つことで達成される。
【0012】また、ピペットチップの壁の肉厚を液の吸
引・吐出口側に行くに従って徐々に薄くしていくことで
も達成される。
【0013】
【作用】本発明のピペットに着脱可能なピペットチップ
は液の吸引・吐出口側の先端が先端に向かって、曲線形
を持つ。このため、ピペットチップ外壁に付着した液体
はピペットチップ先端部の角に溜ること無く速やかに落
下し、液切れが良くなるので、外壁面への液体の付着を
減少させ、分注性能を向上させることが可能になる。
【0014】また、本発明のピペットチップは壁の肉厚
を液の吸引・吐出口側に行くに従って徐々に薄くしてい
る。このため、分注液と接する面積が少なくなり、ま
た、先端部の肉厚が薄いため液体自身の表面張力により
液が速やかに落下するため、ピペットチップ外壁に付着
する液量を減少させ、分注性能を向上させることが可能
になる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。
【0016】図1は本発明によるピペットチップの一実
施例の断面図であり、図2(a),(b)は図1に示したピ
ペットチップの先端部分を拡大した断面図である。ま
た、図3は本発明による別のピペットチップの一実施例
を表す断面図である。
【0017】図1において、本発明からなるピペットチ
ップはポリプロピレン等の合成樹脂素材からなる逆円錐
筒状体1に、液体吸引・吐出用小孔3と、ピペット装置
との接続域4が形成されている。また、液体吸引・吐出
用小孔3側の外壁面には曲線形域2が形成されている。
【0018】以下、試料量が10〜300μl程度を採
取するためのピペットチップの一実施例を示す。
【0019】ピペットチップ先端部は図2に示すとおり
液体吸引・吐出側先端部直径と曲線形域2の曲率半径
(以下Rと記す。)の値の関係から(a)曲線と平坦面
を有する形状と、(b)半球状曲線部のみを有する形状
の、2種類の形状をとることができる。図2(a)の様
な形状の場合、最も好ましい液体吸引・吐出側先端部直
径とRの値、そして、液体吸引・吐出用小孔3の直径は
それぞれ0.9〜1.5mm,0.1〜0.2mm,0.4〜0.
5mmである。
【0020】また、図2(b)の様な形状の場合、最も
好ましい液体吸引・吐出側先端部直径とRの値、そし
て、液体吸引・吐出用小孔3の直径はそれぞれ0.8〜
1.6mm,0.2〜0.5mm,0.4〜0.6mmである。
【0021】また、本発明の別の実施例は図3に示すよ
うなピペットチップにおいてである。
【0022】ピペットチップはポリプロピレン等の合成
樹脂素材からなる逆円錐筒状体1に、液体吸引・吐出用
小孔3と,ピペット装置との接続域4が形成されてい
る。また、液体吸引・吐出用小孔3側の先端部には薄壁
域5が形成されている。この薄壁域5は逆円錐筒状体1
の外壁面と内壁面のテーパの角度を異なるものにして形
成するのが好ましい例である。
【0023】また、ピペットチップの最も好ましい形状
の例は液体吸引・吐出側先端部直径が0.8〜2.0mm,
液体吸引・吐出用小孔3の直径が0.4〜0.6mmで液体
吸引・吐出側先端部の壁厚が0.1〜0.4mmとなるもの
である。この際、ピペット装置との接続域4側の壁厚は
0.3〜1.0mmであるのが好ましい例の一つである。こ
のような改良をした結果、本発明のピペットチップは液
体吸引・吐出側先端部の外壁面への液の付着量が他のタ
イプのピペットチップ(図示せず)に比べて、1/2〜
1/10となった。
【0024】なお、上記例は試料量10〜300μl程
度の分注に使用する場合のピペットチップであり、これ
に限定されるものではなく、他の応用も可能である。
【0025】また、本発明はハンディタイプのピペッタ
に接続して使用されるだけでなく、自動分析装置等に使
用される使い捨てのピペットチップなどにも応用が可能
である。
【0026】また、本発明のピペットチップは前述の通
り、液体吸引・吐出側先端部の外壁面への液の付着量が
他のタイプのピペットチップ(図示せず)に比べて、低
く抑えることができるので、特に一つのピペットチップ
で、複数の試薬や,試料を吸引・吐出や,分注を行うマ
ルチピペッティング方式を用いる方法・装置に有効であ
る。
【0027】本発明を用いてマルチピペッティングを行
う一実施例を、2種類の試薬(以下、第1試薬,第2試
薬とする。)を用いて血清等の生体試料中の化学成分を
定量するような反応系を用いた例で、以下に簡単に記述
する。
【0028】まず、第1試薬を本発明のピペットチップ
を接続したピペットで必要量だけ吸引する。その後、吸
引した第1試薬を吐出することなしに続けて必要量の第
2試薬を吸引し、続けて測定する試料を必要量だけ吸引
し、反応容器内に吸引した第1試薬,第2試薬,試料を
吐出し、反応させ、目的の化学成分の定量を行う。この
際、各試薬,試料を吸引する前または後に、空気を吸引
したり、ピペットチップの先端を清浄な流水等で洗浄す
ると試薬−試薬間,試薬−試料間のキャリーオーバがよ
り一層低減させることが可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、液の吸引・吐出口側の
先端が先端に向かって、曲線形を持たせたり、壁の肉厚
を液の吸引・吐出口側に行くに従って徐々に薄くなるよ
うにするだけで、吸引時の外壁への液の付着量を低減さ
せることができ、分注性能の良い、そして、一つのピペ
ットチップで、複数の試薬や,試料を吸引・吐出や,分
注を行うマルチピペッティング方式を用いる方法・装置
に有効なピペットチップを簡単に提供することが可能に
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるピペットチップの一実施例の断面
図。
【図2】図1に示したピペットチップの先端部分を拡大
した断面図。
【図3】本発明による別のピペットチップの一実施例を
表す断面図。
【符号の説明】
1…逆円錐筒状体、2…曲線形域、3…液体吸引・吐出
用小孔、4…ピペット装置との接続域。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試薬・サンプルの分注に用いる着脱可能な
    ピペットチップにおいて、前記ピペットチップの液の吸
    引・吐出口側の先端が先端に向かって、曲線形を持つこ
    とを特徴とするピペットチップ。
  2. 【請求項2】試薬・サンプルの分注に用いる着脱可能な
    ピペットチップにおいて、前記ピペットチップの壁の肉
    厚がピペット接続部から液の吸引・吐出口側に行くにつ
    れて徐々に薄くなっていくことを特徴とするピペットチ
    ップ。
JP25035294A 1994-10-17 1994-10-17 ピペットチップ Pending JPH08112537A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006098396A (ja) * 2004-08-30 2006-04-13 Taiton Kk ピペットチップおよびその製造方法
JP2010510488A (ja) * 2006-11-16 2010-04-02 アイデックス ラボラトリーズ インコーポレイテッド ピペットチップ
JP2013000051A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Medica Tekku Kk 検体塗布装置
CN109939759A (zh) * 2019-04-18 2019-06-28 马占龙 一种高精度双管酸碱通用滴定管

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