JPH08112475A - 水平釜空冷装置 - Google Patents

水平釜空冷装置

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JPH08112475A
JPH08112475A JP24929494A JP24929494A JPH08112475A JP H08112475 A JPH08112475 A JP H08112475A JP 24929494 A JP24929494 A JP 24929494A JP 24929494 A JP24929494 A JP 24929494A JP H08112475 A JPH08112475 A JP H08112475A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
kettle
hook
blades
pot
cooling device
Prior art date
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Pending
Application number
JP24929494A
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English (en)
Inventor
Isamu Tanaka
勇 田中
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KATSUMI SHOKAI KK
Original Assignee
KATSUMI SHOKAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄物縫製において釜の回転数を上げても内釜
と外釜との間に発生する回転摩擦による熱を放散するこ
とができて、釜の温度上昇を効果的に抑制することがで
きる水平釜空冷装置を提供する。 【構成】 内釜1と外釜2との間にこもる熱を空冷羽根
6により釜外部に吐き出させるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工業ミシンの2本針本
縫い薄物ミシン釜等において使用される水平釜空冷装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工業ミシンの2本針本縫い厚物ミ
シン釜に対し、釜を構成している内釜と外釜の素材が鉄
同士であっても縫製品が厚物の場合、釜結合部に給油す
ることにより、縫製時の糸が太く糸に強度があり問題な
く縫製が出来ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同ミシ
ンにおいてY−シャツ等の薄物縫製に対し、回転数を
2,500回転に上げた場合、釜を構成している内釜と
外釜との間の回転摩擦により釜自身が温度上昇し、それ
により糸切れ、縫いチジミ(パッカリンング)が発生し
てしまうため、回転数を2,000回転位しか上げるこ
とができないという問題があった。従って、本発明の目
的は、上記問題を解決することにあって、薄物縫製にお
いて釜の回転数を上げても内釜と外釜との間に発生する
回転摩擦による熱を放散することができて、釜の温度上
昇を効果的に抑制することができる水平釜空冷装置を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、内釜と外釜との間にこもる熱を空冷羽根
により釜外部に吐き出させるように構成する。すなわ
ち、請求項1にかかる発明は、内釜に対して回転する外
釜側の内釜対向部分に、内釜と外釜との隙間に発生する
熱を吐き出させる空冷羽根が配置されているように構成
している。請求項2にかかる発明は、請求項1の発明に
おいて、上記羽根は2つの対向する壁を有しており、該
2つの壁は所定間隔をおいて大略ハの字状に外釜中心か
ら径方向外側に向かうに従い広がって配置されるように
構成することができる。請求項3にかかる発明は、請求
項1又は2の発明において、上記羽根は、外釜の回転面
に対して、90±0〜15度の角度で起立して配置され
るように構成することができる。請求項4にかかる発明
は、請求項1〜3の発明において、上記羽根は、外釜の
径方向に対して5〜20度傾斜させて配置されるように
構成することができる。請求項5にかかる発明は、請求
項1〜4のいずれかの発明において、上記羽根は、外釜
に固定される針受けに固定されるように構成することが
できる。請求項6にかかる発明は、請求項5の発明にお
いて、上記羽根は2個備えられ、これらの羽根は上記針
受けに外釜中心に対して180度の間隔をおいて配置さ
れて、外釜の釜先空間及びこの空間とは外釜中心に対し
て180度位相の異なる位置に貫通して設けられたバラ
ンス穴内にそれぞれそ配置され、内釜の底面に対向する
ように構成することができる。
【0005】
【発明の効果】本発明の構成によれば、内釜を回転不自
在に固定して外釜を回転させると、外釜と一体的に配置
された羽根が内釜に対して回転することになる。従来、
内釜に対して外釜を回転させたとき、内釜と外釜との金
属同士で摩擦熱が発生し、内釜と外釜との隙間にそれら
の摩擦熱が篭ることにより、糸切れ、縫いチジミ(パッ
カリング)が発生していた。しかしながら、本発明で
は、この隙間に上記羽根が配置されているので、内釜と
外釜との間の隙間に溜った摩擦熱を、釜外部に吐き出さ
せることができ、釜温度の上昇を効果的に抑制すること
ができる。
【0006】
【実施例】以下に、本発明にかかる実施例を図1〜図5
に基づいて詳細に説明する。本実施例にかかる水平釜空
冷装置の一例としての2本針釜薄物用空冷装置を備えた
2本針釜は、図1,5に示すように、内釜キャップ10
と内釜1との間に下糸巻きボビン20を収納するととも
に、これを外釜2内に回転自在に嵌合し上方より内釜押
さえギブ12をネジ21,21で外釜1に固定して、内
釜1と内釜キャップ10とが外釜2から容易には離脱し
ないようにしている。一方、外釜2に下方より上記空冷
装置としての機能を有する空冷羽根6,6を有する針受
け4を固定し、内釜1を回転不自在とした上で該上釜1
に対して外釜2が回転するようにしている。このような
ミシン釜では、内釜1を回転不自在にした状態で、外釜
2を回転させて、該外釜2の釜先2aの先端で針糸すな
わち上糸を引っかけて上糸ループを形成している。な
お、例えば、内釜1と外釜2はそれぞれSCM435、
針受け4及び羽根6はそれぞれSPCCのような金属よ
り構成されている。
【0007】上記上釜キャップ10は、その側面に下糸
調子バネ11をネジ23,23により取り付け、糸穴1
0bより下糸巻きボビン20の下糸を引き出し、上記下
糸調子バネ11により下糸に適度の張力を付与してい
る。この内釜キャップ10は、内釜1の釜先2dで引っ
掛けた上糸がループとなって内釜キャップ10の上面1
0aと内釜1の底面1cとを通るため、内釜キャップ1
0はその外面が滑らかに仕上げられている。上記内釜1
は、その中心軸1dにボビン20の貫通穴20dを通過
させ、該ボビン20を回転自在に内釜1と内釜キャップ
10との間に収納し、図5に示すように上記中心軸1d
内のバネ32で上方に付勢されたピン31により係止又
は係止解除する。すなわち、係止ピン30を上記中心軸
1dに対して倒して、内釜1の中心軸1dから内釜キャ
ップ10が抜け出ないように両者の係合を維持する一
方、係止ピン30を中心軸1d沿いに起立させて、内釜
1の中心軸1dから内釜キャップ10とボビン20とを
抜き出しうるようにしている。内釜1の内釜支え1b
は、この支え1bにより内釜1の回転を防止するもので
ある。内釜1の側面の外側には、径方向に突出した鍔1
aを備え、該鍔1aが外釜2の対向する外釜内周面の凹
部に相対回転可能に係合して、内釜1に対する外釜2の
回転を案内するようになっている。内釜1の底面1c
は、図5に示すように、その縦断面の角部分が湾曲した
凸部になっており、この湾曲凸部に対応する湾曲凹部が
外釜2の底面2dに形成されている。よって、内釜1の
底面1cと外釜2の底面2dとの間に隙間5が形成され
ている。この外釜2の底面2dは、ミシン針に通した上
糸が通過する部分であって釜先2aに隣接する釜先空間
としての切欠部2bと、該切欠部2bに対して外釜2の
中心に対して180度位相の異なる位置に、上記切欠部
2bに見合うだけの重量を軽減させてのバランスをとる
ための貫通したバランス穴2cとを有している。上記底
面2dの下面より下方には、外釜軸2eが延びている。
【0008】この外釜2の上面には、円弧板状の内釜押
さえギブ12がネジ21,21により固定され、内釜1
が外釜2より抜け出ないようにしている。一方、外釜2
の切欠部2bには、針受け4の突出部4aが入り込むよ
うに、針受け4の貫通穴4aを外釜2の軸2eに通し
て、外釜2の下方より針受け4を外釜2にネジ22,2
2で固定する。この針受け4の上面には、外釜中心を挟
んで180度の位置にそれぞれ上記羽根6を配置してい
る。上記針受け4は、針が振ら付くのを防ぐため外釜2
に外設するものである。上記羽根6,6は、図2〜4に
示すように、180度間隔で針受け4の上面に2個配置
して、上記外釜2の底面2dの切欠部2bとバランス穴
2c内にそれぞれ位置し、内釜1の底面側に向けて突出
している。この羽根6は、通常は2〜3個配置するが、
外釜2の形状に応じて6〜8個配置してもよい。上記各
羽根6は、2つの対向する壁6a,6aを有しており、
この壁6a,6aが所定間隔をおいて大略「ハ」の字状
に中心から外向きに広がっていて、発生する熱を効率良
く排出できるようにしている。このように2つの壁6
a,6aより構成するのは、熱を発散させるための風の
流れを一定方向にしておき、上糸ループに上記風の流れ
が当たらないようにするためである。上記羽根6の2つ
の壁6a,6aの間でなす角度αは、外釜2の形状によ
り熱の発散場所が限定されるが、外釜2の形状により5
〜50度の範囲が好ましく、特に30度が好ましい。ま
た、上記羽根6の各壁6aは、外釜2の回転数に関係
し、風が押し出されるようにするため、針受け4の径方
向に対してβ=5〜20度、好ましくは15度傾斜する
のがよい。各壁6aは、その上端部が上糸ループに当た
らないようにするため、図4,5に示すように、外釜2
の底面2dの湾曲凹部と同様に湾曲してくぼまされてい
る。各壁6aは針受け4の上面に対して、θ=90度±
0〜15度の範囲で起立して設けられており、上糸に風
の流れが当たらないようにする。
【0009】上記構成によれば、内釜1を回転不自在に
固定して外釜2を回転させると、外釜2と一体的に固定
された針受け4の一対の羽根6,6が内釜1に対して回
転することになる。従来、内釜1に対して外釜2を回転
させたとき、内釜2と外釜1との金属同士で摩擦熱が発
生し、内釜1と外釜2との隙間5にもそれらの摩擦熱が
篭ることにより、糸切れ、縫いチジミ(パッカリング)
が発生していた。しかしながら、本実施例では、この隙
間5に上記一対の羽根6,6が配置されているので、内
釜1と外釜2との間の隙間5に溜った摩擦熱を、釜外部
に吐き出させることができ、釜温度の上昇を効果的に抑
制することができる。この結果、本実施例にかかるミシ
ンでは、3,000回転の縫製が可能になり、増産効果
と高品質化を計ることが出来る。なお、本発明は上記実
施例に限定されるものではなく、その他種々の態様で実
施できる。例えば、上記羽根6は、2つの壁6a,6a
より構成したが、外釜2の形状により1つの壁より構成
するようにしてもよい。また、各羽根6の各壁6aの形
状は図示した形状に限定されるものではなく、隙間5の
熱を排出できるものなら任意の形状でもよい。また、上
記羽根6は、針受け4に設ける代わりに、直接、外釜2
に対して、該外釜2の切欠部2bとバランス穴2cの部
分に位置するように設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例にかかる2本針釜薄物用空
冷装置を備えた2本針釜の分解斜視図である。
【図2】 図1の外釜の斜視図である。
【図3】 図1の外釜の側面図である。
【図4】 (A)は図1の空冷羽根付き針受けの平面
図、(B)は針受けに取り付けられた羽根の側面図、
(C)は上記羽根の壁の側面図、(D)は針受けの正面
図である。
【図5】 図1の針釜の縦断面図である。
【符号の説明】 1…内釜、1a…鍔、1b…内釜支え、1c…内釜底面、
1d…軸、2…外釜、2a…釜先、2b…切欠部、2c…バ
ランス穴、2d…底面、2e…軸、4…針受け、4a…
貫通穴、6…空冷羽根、6a…壁、10…内釜キャッ
プ、10a…上面、10b…糸穴、11…下糸調子バ
ネ、12…内釜押さえギブ、20…下糸巻きボビン、2
0d…貫通穴、21,22,23…ネジ、30…係止ピ
ン、31…ピン、32…バネ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内釜(1)に対して回転する外釜(2)
    側の内釜対向部分に、内釜と外釜との隙間(5)に発生
    する熱を吐き出させる空冷羽根(6)が配置されている
    ようにしたことを特徴とする水平釜空冷装置。
  2. 【請求項2】 上記羽根(6)は2つの対向する壁(6
    a)を有しており、該2つの壁は所定間隔をおいて大略
    ハの字状に外釜中心から径方向外側に向かうに従い広が
    って配置されている請求項1に記載の水平釜空冷装置。
  3. 【請求項3】 上記羽根(6)は、外釜の回転面に対し
    て、90±0〜15度の角度で起立して配置されている
    請求項1又は2に記載の水平釜空冷装置。
  4. 【請求項4】 上記羽根(6)は、外釜の径方向に対し
    て5〜20度傾斜させて配置された請求項1〜3のいず
    れかに記載の水平釜空冷装置。
  5. 【請求項5】 上記羽根(6)は、外釜に固定される針
    受け(4)に固定されている請求項1〜4のいずれかに
    記載の水平釜空冷装置。
  6. 【請求項6】 上記羽根(6)は2個備えられ、これら
    の羽根は上記針受けに外釜中心に対して180度の間隔
    をおいて配置されて、外釜の釜先空間(2b)及びこの
    空間(2b)とは外釜中心に対して180度位相の異な
    る位置に貫通して設けられたバランス穴(2c)内にそ
    れぞれそ配置され、内釜の底面に対向するようにした請
    求項5に記載の水平釜空冷装置。
JP24929494A 1994-10-14 1994-10-14 水平釜空冷装置 Pending JPH08112475A (ja)

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JP24929494A JPH08112475A (ja) 1994-10-14 1994-10-14 水平釜空冷装置

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JPH08112475A true JPH08112475A (ja) 1996-05-07

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ID=17190840

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JP24929494A Pending JPH08112475A (ja) 1994-10-14 1994-10-14 水平釜空冷装置

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JP (1) JPH08112475A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018131169A1 (ja) * 2017-01-16 2018-07-19 株式会社広瀬製作所 気流発生具

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