JPH08111675A - 同期回路 - Google Patents

同期回路

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JPH08111675A
JPH08111675A JP24406694A JP24406694A JPH08111675A JP H08111675 A JPH08111675 A JP H08111675A JP 24406694 A JP24406694 A JP 24406694A JP 24406694 A JP24406694 A JP 24406694A JP H08111675 A JPH08111675 A JP H08111675A
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self
signal
latch
synchronous
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JP24406694A
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Inventor
Satoshi Nishio
諭 西尾
Tsutomu Yoshimura
勉 吉村
Harufusa Kondo
晴房 近藤
Shigeki Kohama
茂樹 小浜
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Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F5/00Methods or arrangements for data conversion without changing the order or content of the data handled
    • G06F5/06Methods or arrangements for data conversion without changing the order or content of the data handled for changing the speed of data flow, i.e. speed regularising or timing, e.g. delay lines, FIFO buffers; over- or underrun control therefor
    • G06F5/08Methods or arrangements for data conversion without changing the order or content of the data handled for changing the speed of data flow, i.e. speed regularising or timing, e.g. delay lines, FIFO buffers; over- or underrun control therefor having a sequence of storage locations, the intermediate ones not being accessible for either enqueue or dequeue operations, e.g. using a shift register
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
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    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/081Details of the phase-locked loop provided with an additional controlled phase shifter
    • H03L7/0812Details of the phase-locked loop provided with an additional controlled phase shifter and where no voltage or current controlled oscillator is used
    • HELECTRICITY
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    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/0016Arrangements for synchronising receiver with transmitter correction of synchronization errors
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/02Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information
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    • H04L7/0337Selecting between two or more discretely delayed clocks or selecting between two or more discretely delayed received code signals
    • H04L7/0338Selecting between two or more discretely delayed clocks or selecting between two or more discretely delayed received code signals the correction of the phase error being performed by a feed forward loop
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部クロックの並走を行わずに外部データの
取り込み・位相合わせを可能とする、小型で低消費電力
な同期回路を実現する。 【構成】 内部クロック2をディレイライン1で遅延し
てディレイクロック3を生成し、ディレイクロック3の
内でその立上がりが外部データ信号6のそれとほぼ一致
したものをセレクトクロック5とする。エラスティック
ストア回路7は、D−ラッチ列をC素子列で制御する回
路である。これにより、エラスティックストア回路7
は、セレクトクロック5のタイミングで、外部データ信
号6を十分なセットアップホールド時間で以て取り込ん
だ後、内部クロック2に同期して、取り込んだ外部デー
タを内部データ信号8として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体集積回路の入
力部における、ビット同期を含む同期回路、又はビット
同期及びセル同期を含めた同期回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の技術開発が進
み、多くの機能を持つブロックを一チップ上に搭載でき
るようになった。しかしながら、パッケージやボードの
制限上、配線できる入出力数には限界があるというピン
ネックの問題がある。また、動作の高速化に伴い、クロ
ックスキューの面から、即ち、チップ間にデータ線とク
ロック線とを別々に配線していたのでは配線長の違いか
ら位相差が生じるので、これを解消すべく、データ線と
クロック線とを並走させて外部データ信号と外部クロッ
クとを同位相化することが必要となる。しかし、データ
線とクロック線とを並走させたとしても、動作が高速化
するにつれて反射やクロストークという物理現象の発生
が顕著となるため、この面から、高速なクロック線をチ
ップ間伝送すること自体が困難な状況となってきてい
る。
【0003】以上のことから、データ線ごとのクロック
並走を行わずに、チップ内にクロックスキューフリー
(クロックの位相に遅れのない状態)の同期回路を組み
込んで、外部データの取り込み、位相あわせを可能とす
る技術がいくつか提案されている。これらの技術によ
り、入力数を減らすことが出来ると共に、高速な伝送に
も対応することが出来る。
【0004】その一つが、ディレイラインを用いたタイ
ミング発生回路を利用したものであり、その構成のブロ
ック図を図43に示す。本技術は、Internatinal Solid
-State Circuits Conference(ISSCC)-90 FEBRUARY 15,1
990 P104,IEEEのFig.1に開示されている。
【0005】同図に示された方法は、外部データ124
をディレイライン120を用いて遅延し、遅延された外
部データの中から、セレクト回路121を用いて、内部
クロック125に対して十分なセットアップ・ホールド
時間をもつ位相のデータをセレクトデータ126として
選択し、このセレクトデータ126を、D−フリップフ
ロップ(以下、D−F/Fと称す)123において、内
部クロック125に打ち直すものである。ここで、十分
なセットアップ・ホールド時間をもつ位相とは、内部ク
ロック125の立上がり又は立下がりが、外部データが
‘H’レベルにある時間の内でほぼ中間のタイミングに
ある場合である。
【0006】上記ディレイライン120の遅延値を制御
する方法としては、直接的にはビット同期回路用として
提案されたものではないが、特公平3−62052号
(米国特許412490号)公報に開示された方法が挙
げられる。この方法は、デューティ値を厳密に制御した
2相クロックの生成に関している。
【0007】また、第二の従来技術は、セル位相同期の
従来例に関しており、これは特開平4−92534号公
報の従来技術の欄に開示されている。この技術のブロッ
ク構成図を、図44に示す。
【0008】同図に示す技術では、内部クロック144
を基準カウンタ155を用いて数ビットに分け、外部デ
ータ141をシリアル/パラレル変換器(単にS/Pと
称す)146によってパラレルに分解する際に、セル位
相比較器156によって各クロック145を制御し、そ
の後、P/S147で再度元に戻して内部データ150
を生成するという方法を採用している。
【0009】ここで、セル同期とは、取り込んだ外部デ
ータの一フレーム中のデータの内で先頭に属するデータ
を抽出するために行う同期処理であり、その際、外部セ
ルパルス142が外部データ141のデータ線と並走し
て入力されるが、外部データを出力する各チップ毎に配
線長が異なるため、各外部セルパルス142の位相がず
れている。
【0010】そこで、本従来技術では、S/P146を
構成する各D−F/F149で以て外部データ141を
パラレル信号に分解して、分解された外部データ151
〜154の周期を長周期化している。これにより、各外
部データ151〜154は内部クロック144に対して
十分なセットアップ・ホールド時間をもつこととなり、
内部クロック144によるセル同期を可能としている。
このセル同期におけるタイミングチャートを、図45に
示す。
【0011】尚、図44において、143は基準セルパ
ルスを、148はセレクト信号を示している。また、図
46のブロック図に示す第三の従来技術は、外部データ
を取り込むためのビット同期に関するものであり、S/
P129のビット幅を広げることにより、外部データ1
35〜138の動作を十分低速にし、確実に外部データ
131を取り込める伝達速度でのビット同期を実現して
いる。この場合、外部データ131と外部クロック13
2とは並走されて入力するため同位相であり、D−ラッ
チ134によって外部データは長周期化される。このと
き十分なセットアップ・ホールド時間を取るために、両
端のD−ラッチ134のクロックと内部クロック139
とが一致する場合には、それを検出し、ちょうど中間の
タイミングでデータを取り込めるような制御が必要とな
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した第一の従来技
術では、外部データの入線毎にディレイラインとセレク
ト回路の組合わせが必要になるという問題がある。ま
た、ディレイラインの遅延値の制御に関しては、ループ
構成が必要となり回路構成が複雑になると共に、ディレ
イラインでの総遅延値を厳密に外部データの一周期に等
しく制御する必要があり、そのために制御が容易ではな
く実用的でないという問題がある。
【0013】他方、第二の従来技術では、S/P,P/
S,カウンタの各々の部分にセル位相調整のビット幅分
のレジスタないしD−F/Fが必要となるので回路規模
が大きくなる上に、セルの先頭が常に同一のレジストな
いしD−F/F上にこなくてはいけないので、セル位相
調整パルス幅に比例して回路規模が大きくなってしまう
と同時に、調整幅がセル周期の約数でなくてはならない
という制限がある。例えば、一セルが110ビットの場
合には、調整幅は2ビット、5ビット、10ビット、1
1ビット・・・となる。
【0014】又、第三の従来技術では、基本的に外部ク
ロックを外部データと並走させているので、データ線ご
とのクロック並走を行わずにデータの取り込み・位相同
期を可能にするという要求に全く応えきれていないとい
う問題点がある。加えて、ラッチが常に動作するという
回路構成を採用しているため、消費電力も大きくならざ
るを得ないという問題点がある。
【0015】本発明は、この様な従来技術の問題点に鑑
み成されたものであり、データ線毎のクロック並走を行
わずに外部データの取り込み・位相合わせを可能とす
る、小規模且つ低消費電力な高速の同期回路を1チップ
(LSI)内に実現することを目的としている。そし
て、本同期回路が行う同期機能を、ビット同期に加え
て、セル同期にも適用可能としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の同
期回路では、外部データ信号を入力する第1端子と、内
部クロックを入力する第2端子と、前記第2端子に接続
され、前記内部クロックを順次に遅延させて複数のディ
レイクロックを生成するディレイラインと、前記第1端
子と前記ディレイラインとに接続され、前記複数のディ
レイクロックの内から前記外部データ信号が所定のレベ
ルにある間にレベル変化を生じるものを一つ選択して、
選択された前記ディレイクロックをセレクトクロックと
して出力するクロックセレクト回路と、前記第1及び第
2端子と前記クロックセレクト回路とに接続され、前記
セレクトクロックの前記レベル変化に応じて前記外部デ
ータ信号を取込み、取込まれた前記外部データ信号をそ
の位相を前記内部クロックに同期させて内部データ信号
として出力するエラスティックストア回路とを備える。
【0017】請求項2に係る発明では、請求項1記載の
同期回路において、前記エラスティックストア回路は、
シリアルに接続された複数のラッチを備え、前記外部デ
ータ信号を順次にラッチして前記内部データ信号を出力
するラッチ列と、前記ラッチ毎に設けられてシリアルに
接続された複数の自己同期C素子を有する自己同期C素
子列とを備えており、前記複数の自己同期C素子の内
で、初段の前記自己同期C素子は前記セレクトクロック
をそのリクエスト信号として入力し、最終段の前記自己
同期C素子は前記内部クロックをそのアクノレッジ信号
として入力し、前記複数の自己同期C素子のそれぞれ
は、その前段に当たる前記自己同期C素子が出力した前
記リクエスト信号の入力を受けたときに対応する前記ラ
ッチが空状態の場合には、前記ラッチを保持状態に制御
し、その後段及び前記前段に当たる前記自己同期C素子
の各々に対して前記リクエスト信号及びアクノレッジ信
号を出力し、その後、前記後段の自己同期C素子が出力
する前記アクノレッジ信号の入力に応じて前記ラッチを
開放状態に制御する一方、前記前段に当たる自己同期C
素子が出力した前記リクエスト信号の入力を受けたとき
に対応する前記ラッチが占有状態の場合には、前記後段
の自己同期C素子が出力する前記アクノレッジ信号の入
力に応じて前記ラッチを前記保持状態から前記開放状態
へと制御し、更に前記リクエスト信号及びアクノレッジ
信号をそれぞれ前記後段及び前段の自己同期C素子へ出
力することを特徴とする。
【0018】請求項3に係る発明では、請求項2記載の
同期回路において、前記クロックセレクト回路は、前記
外部データ信号の立上がりに応じて前記複数のディレイ
クロックをラッチする第1ラッチ回路と、前記複数のデ
ィレイクロックの内で、その前段の前記ディレイクロッ
クがLレベルにあるのに対してHレベルとなる最初の前
記ディレイクロックに対してのみ前記Hレベルのエンコ
ード信号を出力するエンコード回路と、前記外部データ
信号の立下がりと同一のタイミングで前記エンコード信
号をラッチする第2ラッチ回路と、前記第2ラッチ回路
の出力に応じて、前記複数のディレイクロックから前記
Hレベルにある前記エンコード信号に対応した前記ディ
レイクロックを前記セレクトクロックとして選択するセ
レクト回路とを、備えたことを特徴とする。
【0019】請求項4に係る発明は、請求項2記載の同
期回路であって、前記内部データ信号を出力する第3端
子と、外部リセットを入力する第4端子とを更に備え、
前記エラスティックストア回路は、前記第4端子から入
力した前記外部リセットによってリセットされた直後
に、前記第2端子から入力する前記内部クロックの出力
をその周期の所定周期分だけ停止させた上で、出力停止
後の前記内部クロックを前記最終段の自己同期C素子の
前記アクノレッジ信号として出力する制御回路を、更に
備えたことを特徴とする。
【0020】請求項5に係る発明では、請求項4記載の
同期回路であって、前記エラスティックストア回路は、
前記制御回路を第2制御回路として有し、前記第2及び
第4端子と前記自己同期C素子列と前記第2制御回路と
に接続され、前記初段の自己同期C素子が出力する占有
信号が当該初段の前記ラッチが開放状態にあることを示
している場合には、前記外部リセットを前記自己同期C
素子列と前記第2制御回路とに出力してリセットする一
方、前記占有信号が前記初段のラッチが占有状態にある
ことを示している場合には内部リセットを生成し、当該
内部リセットを前記自己同期C素子列と前記第2制御回
路とに出力して再リセットする第1制御回路を、更に備
えたことを特徴とする。
【0021】請求項6に係る発明では、請求項1又は請
求項2記載の同期回路であって、前記第1端子は、前記
外部データ信号に並走されて送信されてくる、ビット同
期及びセル同期前の内部セル位相パルスに対応する信号
をも入力し、前記エラスティックストア回路は、シリア
ルに接続された複数の新たなラッチを有し、前記内部デ
ータ信号を順次にラッチしてセル同期データ信号として
出力する新たなラッチ列と、前記新たなラッチ毎に設け
られて当該新たなラッチを制御する新たな自己同期C素
子が複数個シリアルに接続された新たな自己同期C素子
列と、前記新たな自己同期C素子列の最終段の新たな自
己同期C素子が出力する前記内部セル位相パルスとリフ
ァレンスセル位相パルスとを比較して、前記内部セル位
相パルスが前記リファレンスセル位相パルスよりも遅延
しているときには第1セル位相調整信号を出力し、前記
内部セル位相パルスが前記リファレンスセル位相パルス
よりも進んでいるときには第2セル位相調整信号を出力
するセル位相比較器と、前記第1セル位相調整信号に応
じて、書込みクロックをリクエスト信号として初段の前
記新たな自己同期C素子に出力する第1セル位相制御部
と、前記第2セル位相調整信号に応じて、読出しクロッ
クをアクノレッジ信号として前記最終段の新たな自己同
期C素子に出力する第2セル位相制御部とを更に備え、
前記新たな自己同期C素子は前記自己同期C素子と同一
の機能を有する。
【0022】請求項7に係る発明は、請求項1又は請求
項2記載の同期回路であって、PLL回路内のVCO制
御電圧信号を入力するVCO制御電圧信号入力端子と、
前記VCO制御電圧信号を受けて駆動されるカレントミ
ラー回路とを更に備え、前記ディレイラインは、前記カ
レントミラー回路が発生するカレント電流によって駆動
されることを特徴とする。
【0023】請求項8に係る発明は、入力したデータの
変化点で自身のデータをラッチする、シリアルに接続さ
れた複数のラッチから成る自己ラッチによって、外部デ
ータ信号の取込み及び位相合わせを行う同期回路におい
て、前記自己ラッチによるラッチのタイミング調整を、
前記ラッチ毎に設けられた自己同期C素子がシリアルに
接続されて成る自己同期C素子列によって制御すること
を特徴とする。
【0024】請求項9に係る発明は、外部データ信号を
入力する第1端子と、内部クロックを入力する第2端子
と、前記第1端子に接続され、前記外部データ信号の変
化点に同期したパルス信号を発生するデータ変化点パル
ス発生回路と、前記第1端子に接続され、複数のラッチ
がシリアルに接続されてなるラッチ列と、前記ラッチ毎
に設けられ、当該ラッチに対してラッチ信号を出力して
制御する自己同期C素子がシリアルに接続されてなる自
己同期C素子列とを有するビット同期部と、前記自己同
期C素子列及び前記ラッチ列の内でそれぞれ最終段の自
己同期C素子及びラッチと前記第2端子とに接続され、
前記最終段のラッチが出力するデータ信号を前記最終段
の自己同期C素子が出力するアクノレッジ信号に同期し
て取込み、更に取込んだ前記データ信号を前記内部クロ
ックに同期して出力するセル同期部とを備え、前記自己
同期C素子列の内で初段の自己同期C素子は、前記パル
ス信号をそのリクエスト信号として入力し、前記最終段
の自己同期C素子は、前記第2端子に接続されて、前記
内部クロックを前記アクノレッジ信号として入力し、前
記自己同期C素子の各々は、その前段に当たる前記自己
同期C素子が出力した前記リクエスト信号の入力を受け
たときに対応する前記ラッチが空状態の場合には、前記
ラッチを保持状態に制御し、その後段及び前記前段に当
たる前記自己同期C素子の各々に対して前記リクエスト
信号及びアクノレッジ信号を出力し、その後、前記後段
の自己同期C素子が出力する前記アクノレッジ信号の入
力に応じて前記ラッチを開放状態に制御する一方、前記
前段に当たる自己同期C素子が出力した前記リクエスト
信号の入力を受けたときに対応する前記ラッチが占有状
態の場合には、前記後段の自己同期C素子が出力する前
記アクノレッジ信号の入力に応じて前記ラッチを前記占
有状態から前記開放状態へと制御し、更に前記リクエス
ト信号及びアクノレッジ信号をそれぞれ前記後段及び前
段の自己同期C素子へ出力することを特徴とする。
【0025】
【作用】請求項1に係る発明では、セレクトクロック
は、外部データ信号が所定のレベルにある間にそのレベ
ルを変化させるので、エラスティックストア回路は、外
部データ信号が所定のレベルにある間に、セレクトクロ
ックのレベル変化に応じて上記外部データ信号を取り込
む。従って、エラスティックストア回路は、外部データ
信号の取り込みの際に十分なセットアップ・ホールド時
間を確保することができる。その後、エラスティックス
トア回路は、取込まれた前記外部データ信号の位相を内
部クロックに同期させて出力する。
【0026】請求項2に係る発明では、各自己同期C素
子がその前段及び後段の自己同期C素子との間でリクエ
スト信号とアクノレッジ信号とをやり取りすることで、
対応するラッチの開放・保持状態を制御し、これによっ
て外部データが順次に転送されていく。その際、初段の
自己同期C素子は、セレクトクロックの入力に同期して
外部データを対応するラッチに保持させる。
【0027】その後の各自己同期C素子は、対応するラ
ッチが空の状態、即ちデータを保持していない状態のと
きには、リクエスト信号の入力に同期して対応するラッ
チを保持状態として、前段のラッチから転送されてくる
データを当該ラッチに取り込んだ上で、後段の自己同期
C素子にデータの取込みを指令するリクエスト信号を出
力し、後段の自己同期C素子から、出力された当該デー
タを取り込んだ旨を教示するアクノレッジ信号を受け取
った上で、対応するラッチを開放状態とする。
【0028】これに対して、対応するラッチが既に占有
状態となっているときには、自己同期C素子は、その後
段の自己同期C素子からアクノレッジ信号が送信されて
くるまでは、対応するラッチを依然保持状態に保つ。こ
のため、前段の自己同期C素子も、対応するラッチを開
放状態とすることができず、保持状態に保つ。そして、
上記アクノレッジ信号の送信を受けて、当該自己同期C
素子は、対応するラッチを開放状態とし、データの取り
込みができる旨を教示するアクノレッジ信号を前段の自
己同期C素子に出力する。
【0029】最終段の自己同期C素子は、その入力する
アクノレッジ信号である内部クロックを受けて、データ
の取り込みを行う。従って、セレクトクロックに同期し
て取り込まれた外部データ信号と内部クロックとの位相
差は、自己同期C素子列の制御による上記転送によって
吸収されてしまうこととなり、内部クロックに同期した
内部信号が得られる。
【0030】請求項3に係る発明では、エンコード回路
は、(前段のディレイクロックのレベル,当該ディレイ
クロックのレベル)が(Lレベル,Hレベル)となる当
該ディレイクロックをエンコード信号として出力する。
第2ラッチ回路は、外部データ信号の立下がりのタイミ
ングでエンコード信号をラッチし、セレクト回路はエン
コード信号に対応したディレイクロックをセレクトクロ
ックとして出力する。従って、ディレイクロックの総遅
延量を外部データ信号の一周期内に厳密に制御すること
なく、外部データ信号の取り込みタイミングを与えるセ
レクトクロックが生成される。
【0031】請求項4に係る発明では、制御回路は、最
終段の自己同期C素子に入力すべきアクノレッジ信号の
入力タイミングを、外部リセットによるリセット時より
も、内部クロックの周期の所定倍分だけ遅延させる。他
の自己同期C素子は、外部リセットによってリセットさ
れ、動作する。従って、最終段の自己同期C素子は、上
記アクノレッジ信号の入力タイミングの遅延時間分だ
け、占有状態にある対応するラッチを開放状態に制御す
ることができず、当該最終段のラッチは遅延時間分だけ
占有状態を保つ。これにより、始動時に最終段のラッチ
が開放状態にあるために、転送されてくるデータが取り
込まれずに抜けてしまうという事態の発生が防止され
る。
【0032】請求項5に係る発明では、初段の自己同期
C素子は、初段のラッチが占有状態に保持され続けてい
ることを示す占有信号を第1制御回路へ出力する。この
占有信号を受けて第1制御回路は、自己同期C素子列と
第2制御回路とに対して、外部リセットを出力して再リ
セットする。この再リセットにより、初段のラッチは開
放状態となる。
【0033】請求項6に係る発明では、各新たな自己同
期C素子がその前段及び後段の新たな自己同期C素子と
の間でリクエスト信号とアクノレッジ信号とをやり取り
することで、対応するラッチの開放・保持状態を制御
し、これによって内部データが順次に転送されていく。
【0034】そして、セル位相比較器は、最終段の新た
な自己同期C素子が出力する内部セル位相パルスがリフ
ァレンスセル位相パルスよりも遅延しているときには、
第1セル位相調整信号を第1セル位相制御部へ出力し、
第1セル位相制御部は、書込みクロックを初段の新たな
自己同期C素子へ出力する。これにより、初段の新たな
自己同期C素子は、書込みクロックをリクエスト信号と
して入力して、対応する新たなラッチを制御する。その
結果、データの転送が早まり、最終段の新たな自己同期
C素子から出力されるセル同期データ信号は、リファレ
ンスセル位相パルスと同位相となる。
【0035】一方、最終段の新たな自己同期C素子が出
力する内部セル位相パルスがリファレンスセル位相パル
スよりも進んでいるときには、セル位相比較器は第2セ
ル位相調整信号を第2セル位相制御部へ出力し、第2セ
ル位相制御部は、読出しクロックを最終段の新たな自己
同期C素子へ出力する。これにより、最終段の新たな自
己同期C素子は、読出しクロックをアクノレッジ信号と
して入力して、対応する最終段の新たなラッチを制御す
る。その結果、データの転送が遅まり、最終段の新たな
自己同期C素子から出力されるセル同期データ信号は、
リファレンスセル位相パルスと同位相となる。
【0036】請求項7に係る発明では、温度変化等に対
応して適切に変化するVCO制御電圧信号によってカレ
ントミラー回路は駆動され、そのカレント電流によって
ディレイラインは駆動される。
【0037】請求項8に係る発明では、ラッチのタイミ
ング調整自己同期C素子列によって制御される。
【0038】請求項9に係る発明では、各自己同期C素
子がその前段及び後段の自己同期C素子との間でリクエ
スト信号とアクノレッジ信号とをやり取りすることで、
対応するラッチの開放・保持状態が制御され、これによ
って外部データが順次に転送されていき、ビット同期が
実行される。ここでは、初段の自己同期C素子は、デー
タ変化点パルス発生回路が発生するパルス信号のタイミ
ングで、外部データ信号の取込みが行われ、最終段の自
己同期C素子は、内部クロックのタイミングに応じてデ
ータ取込みを行う。これにより、外部データ信号と内部
クロックとの位相差が吸収された上、最終段のラッチが
出力するデータは、更にセル同期部によってセル同期さ
れて出力される。
【0039】
【実施例】
(実施例1) 実際のチップ間インターフェースでは、
数ビットが同様なチップから出力されたデータであるこ
とが多く、その場合、複数ビットをまとめて同一のタイ
ミングで取り込んだ方が回路を節約する面で有利であ
る。係る観点をも含めて、本発明は、同期回路を構成し
ている。
【0040】以下、図面に基づき、この発明の第一実施
例に係る同期回路について説明する。
【0041】図1は、二つのチップ(LSI)間のデー
タ伝送を模式的に示したブロック図であり、第一実施例
としての同期回路10がLSI13内に組み込まれてい
る。同じくLSI13内に設けられた内部クロック発生
器11は、内部クロック2を発振して、同期回路10へ
この内部クロック2を出力する。LSI12は、外部デ
ータ信号6(シリアルな信号)をLSI13へ送信し、
同期回路10は、内部クロック2に同期した、外部デー
タ信号6の取り込み(ビット同期)を行う。
【0042】図2は、同期回路10の構成を示すブロッ
ク図である。第一端子T1は外部データ信号6を同期回
路10へ入力する入力端子であり、第二端子T2は内部
クロック2を同期回路10へ入力する入力端子である。
又、第三端子T3は、内部クロック2に同期して取込ま
れた外部データ信号である内部データ信号8を、LSI
13内の他の機能回路部へ出力する出力端子である。1
は、n個(n≧2)のバッファが直列接続されて構成さ
れるディレイラインであり、4はクロックセレクト回路
であり、7はエラスティックストア回路である。
【0043】第2入力端子T2が内部クロック2をディ
レイライン1に入力すると、ディレイライン2は、その
有する内部のバッファ(図示せず)によって内部クロッ
ク2をn回連続的に遅延させて、得られた各バッファの
出力をディレイクロック3(その数はn個)としてクロ
ックセレクト回路4に与える。
【0044】一方、第1入力端子T1は、外部データ信
号6を、クロックセレクト回路4とエラスティックスト
ア回路7とへ入力する。
【0045】クロックセレクト回路4は、ディレイクロ
ック3を受けて、それらの中から外部データ信号6に同
期したものを選出して、選出されたディレイクロック3
をセレクトクロック5として出力する。エラスティック
ストア回路7は、第2入力端子T2が入力する内部クロ
ック2とセレクトクロック5とにより、外部データ信号
6を内部データ信号8に移し換える働きをする。
【0046】図3は、クロックセレクト回路4の内部構
成を示すブロック図である。同回路4は、第1ラッチ回
路18,エンコード回路19,第2ラッチ回路18A,
セレクト回路20に大別される。
【0047】第1ラッチ回路18は、外部データ信号6
によって、順次に遅延されたn個のディレイクロック3
を取り込み、その出力22(以後、状態信号と称す)を
エンコード回路19に出力し、エンコード回路19は、
状態信号22よりエンコード信号21へ変換し、第2ラ
ッチ回路18Aは、エンコード信号21を、インバータ
9による外部データ信号6の反転出力に同期して取り込
む。セレクト回路20は、第2ラッチ回路18Aの出力
14によって、ディレイクロック3の内の一つをセレク
トして、セレクトされたディレイクロック3をセレクト
クロック5として出力する。
【0048】次に、この回路4の各部の詳細な構成と動
作とについて説明する。
【0049】図4は、第1ラッチ回路18の構成を示す
ブロック図であり、同回路18は、入力するディレイク
ロック3の数に対応して、n個のアップエッジ動作型の
D−フリップフロップ(以下、D−F/Fと称す)15
より成る。勿論、ダウンエッジ動作型のD−F/Fを用
いて、外部データ信号6の立ち下がりで本回路18を動
作させることも可能である。第一ラッチ回路18は、外
部データ信号6の立ち上がりに応じて、ディレイクロッ
ク3の値を取り込み、エンコード回路18へ出力する。
【0050】図5は、エンコード回路19の内部構成を
示す回路図である。入力する状態信号22の一つに対し
てエンコード信号21を出力する回路部分を、図5中
に、一点鎖線で囲んだ領域51として表わしている。こ
の回路部分51に於ける真理値表を、表1として以下に
示す。
【0051】
【表1】
【0052】但し、表1における前段クロック52,自
段クロック54及びセレクト出力53は、それぞれ図5
中の当該回路部分51の前段の回路部分の状態信号2
2,当該回路部分51の状態信号22及びエンコード信
号21に相当している。又、表1中のフラグ入力、フラ
グ出力は、各々、図5中のフラグ入力信号55a,フラ
グ出力信号55bに対応している。
【0053】エンコード回路19は、第1ラッチ回路1
8の出力22から、次の様なエンコード信号21を出力
する。まず、ある状態信号22と一つ前の段の状態信号
22(一つ手前のディレイクロック3からの出力)との
値を比較して、前段出力(前段クロック52)・自段出
力(自段クロック54)がそれぞれ‘H’・‘L’レベ
ルの組合わせの時にのみ、エンコード信号21を‘H’
レベルとする。例えば、図6のタイミングチャートに示
す様に、外部データ信号6の変化に対して隣り合う3つ
のディレイクロック3のタイミングがそれぞれA,B,
Cの時には、図中Bで表わされたディレイクロック3に
対応したエンコード信号21のレベルが、‘H’レベル
となる。
【0054】これに対して、ディレイライン1の全ディ
レイ値が外部データ信号6の1周期より大きく、‘H’
レベル・‘L’レベルとなる組合わせが複数個存在する
場合には、常にその内の一つのみを優先的に選択する必
要がある。そこで、一度エンコード信号21の一つのレ
ベルが‘H’レベルへ立ち上がったときには、それ以降
のエンコード信号21を強制的に‘L’レベルとするた
めのフラグ信号23を設けている。こうすることによ
り、ディレイライン1の総遅延値を、外部データ信号6
の1周期に対して厳密に制御する必要がなくなり、外部
データ信号6のクロック周期以上の遅延であれば必ずエ
ンコード信号21が出力される。
【0055】第2ラッチ回路18Aは、エンコード回路
19における処理時間を考慮して、エンコード回路19
の出力信号21を外部データ信号6の立ち下がりで以て
取り込み、セレクト信号14としてセレクト回路14へ
出力する。ここで、第2ラッチ回路18Aは、図4で示
した第1ラッチ回路18と同一の構成を有している。
【0056】図7は、セレクト回路20の内部構成を示
す回路図であり、n本のセレクト信号14の各々は、対
応するディレイクロック3と共にAND回路56に入力
される。n個のAND回路56は、並列接続されてお
り、この内の一つのAND回路56、即ち‘H’レベル
にある一本のセレクト信号14が入力するAND回路5
6の出力が、セレクトクロック5として出力される。従
って、出力されるセレクトクロック5のレベルは、対応
するAND回路56に入力するディレイクロック3のレ
ベル変化に応じて変化する。
【0057】尚、セレクト回路20の構成としては、図
7に示したものに代えて、図8に示す構成20Aを採用
することもできる。図8において、57はAND回路、
58はOR回路である。
【0058】この結果、セレクトクロック5の立ち上が
りと外部データ6の立ち上がりとがほぼ一致することに
なり、後述するエラスティックストア回路7において、
セレクトクロック5の立ち下がりで外部データ信号6を
取り込むことにより、十分なセットアップ/ホールド時
間がとれることとなる(例えば、図6のBで表わされた
ディレイクロック3がセレクトクロック5としてセレク
トされる場合を参照。)。
【0059】クロックセレクト回路4を以上のように構
成することで、外部クロックを外部データ信号6と並走
させること無くして、しかもレジスト等を多数使用する
ことなく、規模の小さい回路による外部データ取り込み
機能を実現できる。また、外部データ信号6の一周期時
間内でセレクトクロック5をロックする構成になってい
るので(即ち、外部データ信号6の立上がりで内部クロ
ック2のラッチ,立下がりでセレクトクロック5を確定
しているので)、ジッタなどの影響による外部データ信
号6の一時的な不安定に即時に対応することが可能とな
る。
【0060】尚、図4では、第1(及び第2)ラッチ回
路18(18A)の構成素子としてD−F/F22を用
いていたが、これに代えてD−ラッチを採用することも
できる。この場合の例を、図9に示す。同図で、16は
D−ラッチであり、インバータとAND回路とより成る
ゲート回路16Aは、外部データ信号6の‘L’レベル
から‘H’レベルへの立上がり時に応答して‘H’レベ
ルへ立上がり、その後すぐに‘L’レベルへ立下がる、
パルス幅の短いパルスを生成して、そのパルスを各D−
ラッチ16のE端子へ入力する。従って、この場合に
は、特にロックした状態(セレクトクロック5が固定さ
れている状態)では、セレクトクロック回路4はほとん
ど動作していないため、消費電力が小さく抑えられてい
るという利点がある。この点で、S/P・P/S回路を
使用した従来技術の場合と比べても、消費電力を格段に
節約できる。
【0061】図10は、図2中のエラスティックストア
回路7の構成例を示したブロック図である。同回路7
は、複数のD−ラッチ17がシリアル接続されてなるD
−ラッチ列と、各D−ラッチ17毎に設けられた、当該
Dラッチ17を制御する自己同期C素子24がシリアル
接続されてなる自己同期C素子列とを備えている。これ
らの自己同期C素子24の内で、外部データ信号6が入
力するD−ラッチ17に対してラッチ信号27を出力す
る、初段の自己同期C素子24iに、セレクトクロック
5の反転信号が後述するリクエスト入力信号として入力
する。又、内部データ信号8を出力する最終段のD−ラ
ッチ17にラッチ信号27を出力する、最終段の自己同
期C素子24fには、内部クロック2が当該自己同期C
素子24f用のアクノレッジ入力信号として入力する。
又、25及び26は、それぞれリクエスト信号及びアク
ノレッジ信号を総称する符号である。以下、自己同期C
素子24の動作を説明する。
【0062】ここでは、図11の模式図と図12及び図
13のタイミングチャートとに基づいて、自己同期C素
子24の動作を説明する。図11においては、ある自己
同期C素子24に入力するリクエスト信号及びアクノレ
ッジ信号を、それぞれリクエスト入力信号25及びアク
ノレッジ入力信号26として記述しており、又、上記自
己同期C素子24より出力されるリクエスト信号及びア
クノレッジ信号を、それぞれリクエスト出力信号25’
及びアクノレッジ出力信号26’として記述している。
【0063】先ず、D−ラッチ17が開いた状態(アン
ラッチ状態)、即ち、空の場合を考える。このときのタ
イミングチャートは、図12である。
【0064】自己同期C素子24は、前段の自己同期C
素子24aが出力するリクエスト入力信号25の入力に
応じて、D−ラッチ17を保持状態にするラッチ信号2
7を対応するD−ラッチ17に送ると共に、アクノレッ
ジ出力信号26’を前段の自己同期C素子24aへ出力
する。更に、自己同期C素子24は、次段の自己同期C
素子24bに対して、リクエスト出力信号25’を送
る。一方、次段の自己同期C素子24bは、リクエスト
出力信号25’を受けてアクノレッジ入力信号26を前
段の自己同期C素子24へ返し、そのアクノレッジ入力
信号26を受けて、その自己同期C素子24はD−ラッ
チ17を開放すると共に、リクエスト出力信号25’の
出力を停止する。
【0065】他方、D−ラッチ17が占有状態(ラッチ
状態)ないし保持状態の場合には、図13のタイミング
チャートに示す通り、自己同期C素子24は、アクノレ
ッジ入力信号26の‘L’レベルへの立下がりに応じ
て、ラッチ信号27を‘H’レベルへと立上げてD−ラ
ッチ17を開放状態にする(ラッチ信号27が‘H’レ
ベルのときにD−ラッチ17を開放とし、‘L’レベル
のときにD−ラッチ17を保持とする)と共に、リクエ
スト出力信号25’を‘L’レベルへ立下げる。そし
て、同C素子24は、その後のアクノレッジ信号26の
‘H’レベルへの立上がりに応じて、リクエスト出力信
号25’を次段の自己同期C素子24bへ出力すると共
に、ラッチ信号27を‘L’レベルへと立下げてD−ラ
ッチ17を保持状態とする。そして、D−ラッチ17が
前段のデータを取り込んだので、自己同期C素子24
は、その前段の自己同期C素子24aへ、前段のデータ
信号を取り込む様に指示するアクノレッジ出力信号2
6’を出力する。
【0066】尚、「空状態」及び「占有状態」という2
つの概念をより理解しやすくするために、それらの模式
的な概念図を、それぞれ図41及び図42に示す。
【0067】この様に、ここで言う自己同期C素子24
とは、リクエスト信号25とアクノレッジ信号26と
を、その次段又は前段の自己同期C素子との間でやりと
りする事により、データの転送を実現する回路一般を指
している。図14に、その様な自己同期C素子24の回
路構成例を示す。同図に示す通り、自己同期C素子24
は、2つのR−S−F/F60、2つのNAND回路5
9,63、2つのインバータ61,64、AND回路6
2、遅延素子28(複数のインバータを直列接続して成
る。)より構成されている。
【0068】図7に示した様に、本実施例では、セレク
トクロック5を自己同期C素子列の初段のリクエスト入
力信号として、内部クロック2を最終段のアクノレッジ
入力信号として入力しているので、これにより、両クロ
ック5,2の位相差を吸収して、外部データ信号を内部
クロック2の位相での動作に打ち直すことが可能とな
る。従って、最終段のD−F/F17に保持された内部
データ信号18は、内部クロック2に同期して出力され
る。
【0069】ここで、従来の例でみられる様にS/P・
P/S回路を利用する同期回路では、S/P側、P/S
側の両方にレジスタが必要となる上に、カウンタ部分に
も展開ビット数分のレジストが必要となる。これに対
し、図7の様に自己同期C素子列を用いた構成とするこ
とにより、レジスタ等が不要となるので回路数を節約し
て消費電力を抑えることが可能となる。
【0070】(実施例2) 次に、この発明の第二実施
例としての同期回路について説明する。
【0071】図15は、第2実施例としての同期回路1
0Aが組み込まれたLSI13Aと、LSI13Aに対
して外部データ信号6を送信するLSI12とを示した
ブロック図である。同図に示す通り、LSI13Aに
は、同期回路10Aと内部クロック発生器11に加え
て、新たにリセット回路65及びエラー検出回路66が
組み込まれており、リセット回路65は、外部リセット
67を同期回路10Aへ出力する。
【0072】図16は、同期回路10Aの構成を示すブ
ロック図である。第1〜第3端子T1〜T3、ディレイラ
イン1、クロックセレクト回路4は、それぞれ同期回路
10における対応するものと同一である。第4端子T4
は、外部リセット67を同期回路10Aに入力するため
の入力端子である。そして、外部リセット67は、イン
バータ68によって反転された上で、エラスティックス
トア回路7Aに入力される。又、第5端子T5は、内部
リセット31を同期回路10Aから出力するための出力
端子である。本実施例2における特徴部は、エラスティ
ックストア回路7Aの構成にある。本回路7Aは、前述
のエラスティックストア回路7の構成を基本にして、こ
れに改良を加えたものである。
【0073】図17は、エラスティックストア回路7A
の構成を示すブロック図である。この実施例では、次の
観点から図17の構成を採用している。先ず、リセット
後に、外部データ信号の取り込みの抜けが生じる場合が
あるため、これを防ぐために、最終段の自己同期C素子
24A2を‘占有状態’(アクノレッジ入力信号が
‘H’レベルへ立ち上がるまで、次の外部データ信号の
取り込みを待つ状態)にしておく必要がある。そのため
に、図17に示す様に、内部クロック2を直接アクノレ
ッジ入力信号として最終段の自己同期C素子24A2に
入力させるのではなく、第2制御回路29を付加して、
本回路29によって内部クロック2から生成した新たな
クロック33を、アクノレッジ入力信号として上記C素
子24A2に入力する。
【0074】図18に、第2制御回路29の回路例を示
す。同図に示す通り、第2制御回路29は、D−ラッチ
74、D−F/F75及びOR回路76から成る。D−
ラッチ74のD端子に入力する内部リセット31は、こ
こでは、外部リセットの反転30に相当している。
【0075】図19に、外部リセットの反転30、従っ
て内部リセット31が入力した直後の第2制御回路29
の動作チャートを示す。内部リセット31が、‘L’レ
ベルから‘H’レベルに立上がった時点では、D−ラッ
チ74のQ出力は‘L’レベルのままであり、従って、
OR回路76の出力たるクロック33は‘H’レベルに
ある。クロック33が‘H’レベルにある状態は、内部
クロック2がその後立上がった後に再び‘L’レベルへ
立下がるときまで続く。即ち、最終段の自己同期C素子
24A2のアクノレッジ入力信号たるクロック33は、
内部クロック2よりもその一周期分だけ遅延して出力さ
れるわけである。従って、アクノレッジ入力信号33の
入力を一周期分だけ止めたことによって、最終段の自己
同期C素子24A2を占有状態にすることが出来る。
尚、位相差によっては、自己同期C素子24A2の一つ
前段のC素子24Aもまた、占有状態となる場合もあ
る。
【0076】一方、何らかの原因(例えば、回路内ノイ
ズや外部データ信号6のジッタ等)によって、自己同期
C素子列が全て占有状態になってしまう場合も考えられ
る。その様な場合には、その情報を他の回路(エラー検
出回路66)に知らせて、現在のデータを廃棄する必要
がある。
【0077】この場合、自己同期C素子列の数を単純に
増やして、その様な状態が発生するのを防止するという
ことも考えられないわけではない。しかし、これでは、
自己同期C素子がやみくもに増えるだけであり、同期回
路の小型化という目的に逆行する。
【0078】そこで、本実施例2では、第1制御回路2
8を設けて、初段の自己同期C素子24A1の占有信号
32を検出することにより内部リセット31を第1制御
回路28内で生成し、この内部リセット31によって、
各自己同期C素子24Aと第2制御回路29とを全てリ
セットしなおすという構成を採っている。この再リセッ
トにより、各D−F/F17内のデータは消される。
尚、占有信号32が占有状態を示さない場合には、第1
制御回路28は、外部リセットの反転30を、そのまま
内部リセット31として出力する。
【0079】ここで、第1制御回路28の回路構成例
を、図20に示す。同図に示す通り、第1制御回路28
は、ゲート回路71,D−F/F70及びAND回路7
2を有している。また、図17で示した占有信号32と
は、図20に示す第1及び第2占有信号32−1,32
−2の総称である。この内、第1占有信号32−1はセ
レクトクロック5の反転信号(初段の自己同期C素子2
4A1のリクエスト入力信号)に該当し、第2占有信号
32−2は初段の自己同期C素子24A1のリクエスト
出力信号25に該当している。
【0080】第1制御回路28の動作チャートを、図2
1に示す。同図に示す通り、初期時ではD−F/F70
のQバー出力は‘H’レベルであるため、外部リセット
の反転30がそのまま内部リセット31となって、各部
24A、29をリセットする。しかし、その後、自己同
期C素子24が全て占有状態となった場合には、初段の
自己同期C素子24A1にリクエスト入力信号(32−
1)が入力しても、当該C素子24A1は、アクノレッ
ジ入力信号が立下がるまでは、リクエスト出力信号25
(32−2)のレベルを‘H’レベルに保つ(図21の
時刻t1)。従って、内部リセット31は‘L’レベル
に立下がり、リセット状態となる。これにより、各部2
4A、29は再リセットされる。その後、リクエスト出
力信号25(32−2)が‘L’レベルへ立下がるの
で、図21の時刻t2において、内部リセット31は、
外部リセットの反転30が‘H’レベルにあるにも拘わ
らず、‘H’レベルへ立上がる。
【0081】そして、本実施例2では、上記内部リセッ
ト31によるリセットに対応可能とするために、実施例
1における自己同期C素子24にリセット付加回路を設
けることで、各自己同期C素子24Aを構成している。
その回路構成を、図22に示す。即ち、自己同期C素子
24のNAND回路63の出力と内部リセット31とを
入力とするAND回路73を設けることで、自己同期C
素子24Aはアクノレッジ出力信号26’を生成してい
る。
【0082】これにより、全ての自己同期C素子24A
が占有状態となるのを回避しつつ自己同期C素子の数を
節約でき(最小で3つ)、入力データのノイズ等による
誤データの取り込みを検出することが出来る。
【0083】尚、本実施例は、第1及び第2制御回路2
8,29の双方を用いる場合であったが、これに代え
て、第1制御回路28のみを適用しても良いし、第2制
御回路29のみを適用しても良い。後者の場合には、外
部リセットの反転30をそのまま本回路29に入力す
る。
【0084】(実施例3)実施例1及び実施例2は、い
ずれも外部データ信号6を内部クロック2の位相に直す
という、ビット同期回路に関するものであった。そこで
用いられた方法は、基準となるセル位相パルスと外部か
らのセル位相パルスとを比較することで、セル同期回路
にも拡張できる。この観点から、ビット同期制御及びセ
ル同期制御の両方を含んだ同期回路を実現したのが、本
実施例3である。
【0085】図23は、実施例3に係る同期回路10B
が組込まれたLSI13Bと当該LSI13Bへ外部デ
ータ信号6を送信するLSI12とを模式的に示したブ
ロック図である。尚、図23には図示していないが、L
SI12は、外部データ信号6と共に、後述する内部セ
ル位相パルス(図26の37)に対応する、ビット同期
及びセル同期処理を受ける前のデータ信号をも並走させ
て、同期回路10Bに送信している。
【0086】LSI13Bは、そのインターフェース部
として、同期回路10Bの他に、内部クロック発生器1
1、リファレンスセル位相パルス発生器77及びリセッ
ト回路65を有している。リファレンスセル位相パルス
発生器77は、外部からのセル位相パルスとして、リフ
ァレンスセル位相パルス38を出力する。又、リセット
回路65は、外部リセット67を同期回路10Bに出力
する一方、同期回路10Bが出力する2つのセル位相エ
ラー信号41,42を入力する。
【0087】図24は、同期回路10Bの構成を示すブ
ロック図であり、第1〜第4端子T1〜T4,ディレイラ
イン1,クロックセレクト回路4及びインバータ68
は、同期回路10Aの対応するそれぞれと同一である。
第5端子T5’は、リファレンスセル位相パルス38を
同期回路10Bに入力する入力端子である。又、第6及
び第7端子T6,T7は、それぞれ、第1及び第2セル位
相エラー41,42を同期回路10Bより出力する出力
端子である。本実施例3の特徴部分も又、エラスティッ
クストア回路7Bにある。以下、本回路7Bについて説
明する。
【0088】図25は、エラスティックストア回路7B
が二つの部分、即ち、ビット同期部7B1とセル同期部
7B2とに大別されることを示すブロック図である。こ
の内、ビット同期部7B1は、前述した実施例2におけ
るエラスティックストア回路7Aと同一である(勿論、
ビット同期部7B1を、実施例1のエラスティックスト
ア回路7と同一構成としても良い。)。ここでいう内部
信号8には、後述する内部セル位相パルス37に対応す
る、セル同期前の信号をも含んでいる。
【0089】図26は、セル同期部7B2の構成を示す
ブロック図である。同図に示す通り、エラスティックス
トア回路7Bのセル同期部7B2は、D−ラッチ(17
B)列(新たなラッチ列)、自己同期C素子(24B)
列(新たな自己同期C素子列),初段の自己同期C素子
24B1を制御する第1セル位相制御部43,最終段の
自己同期C素子24B2を制御する第2セル位相制御部
44,内部セル位相パルス37とリファレンスセル位相
パルス38とを比較して第1及び第2セル位相調整信号
39,40を出力するセル位相比較器45を有してい
る。
【0090】又、図27は、第1セル位相制御部43の
回路構成例を示すブロック図である。同制御部43は、
OR回路78,AND回路79,D−F/F80を備え
ている。又、ここでは、外部リセットの反転30が、そ
のまま内部リセット31となる。
【0091】図28は、第2セル位相制御部44の回路
構成例を示すブロック図である。同制御部44は、D−
F/F88の直列接続群89,OR回路91,AND回
路90,D−F/F92を備えている。
【0092】又、図29は、セル位相比較器45の具体
的構成例を示すブロック図である。同比較器45は、D
−F/F81,82、AND回路86,87、ゲート回
路84,85、エッジトリガ型J−K−F/F46,4
6A、D−ラッチ83,84を備えている。参考とし
て、エッジトリガ型J−K−F/F46(46A)の構
成例を図30に示す。
【0093】尚、自己同期C素子24B(新たな自己同
期C素子)の内部の回路構成は、前述した自己同期C素
子24Aのそれと同一である。
【0094】以下、動作について説明する。まず、内部
リセット31によるリセット直後に、第2セル位相制御
部44により、D−F/F列群89におけるシフトレジ
スタ分だけ、自己同期C素子24Bを占有状態にする。
この点は、実施例2の第2制御回路29を用いた場合と
同じ原理である。但し、これは、自己同期C素子24B
の数の半分((調整可能なビットずれ−1)の半分)と
するのが望ましい。
【0095】自己同期C素子(24B)列によって転送
される内部セル位相パルス37と基準となるリファレン
スセル位相パルス38とが、ビット単位で一致している
ときには、セル位相比較器45は第1及び第2セル位相
調整信号39,40を出力せず(両信号39,40とも
に0レベルの出力)、セル同期は予めとれていることに
なる。ここで、両セル位相パルス37,38に、調整可
能なビット幅分だけ幅をもたせるようにする。例えば、
図31で示された、セル位相比較器45の動作例を表わ
すタイミングチャートでは、調整可能なビット幅を3ビ
ットとして表している。
【0096】しかし、内部セル位相パルス37とリファ
レンスセル位相パルス38の位相がずれている場合に
は、以下に示す方法でセル位相を合わせる。
【0097】先ず、図31にケース1として示すよう
に、内部セル位相パルス37がリファレンスセル位相パ
ルス38より早いときには、セル位相比較器45は、早
いビット数分の時間だけ、第2セル位相調整信号(B)
40を‘H’レベルにする。逆に、内部セル位相パルス
37がリファレンス位相パルス38より遅いときには、
図31のケース2に示す通り、セル位相比較器45は、
その遅いビット数分の時間だけ、第1セル位相調整信号
(F)39を‘H’レベルとして出力する。第1及び第
2セル位相制御部43,44は、それぞれ第1及び第2
セル位相調整信号39,40を受けて、書き込みクロッ
ク35、読み出しクロック36による自己同期C素子2
4B1,24B2の制御を行う。尚、図31の例では、
一ビット分の位相ずれにおける、各信号の出力波形を表
している。
【0098】第1セル位相制御部43では、第1セル位
相調整信号(F)39が‘H’レベルのときに、書き込
みクロック35を‘H’レベルに固定する。書き込みク
ロック35は、初段の自己同期C素子24B1のリクエ
スト入力信号に該当する。これにより、前述した通り、
占有状態にある自己同期C素子24Bは、アクノレッジ
入力信号を受けて、対応するD−ラッチ17Bを開放す
る。従って、占有状態となっている自己同期C素子(2
4B)列により保持状態となっているデータの数が、上
記書き込みクロック35が‘H’レベルとなっているビ
ット数分だけ減少し、データの伝達を早める動作が行わ
れる。これにより、内部セル位相パルス37は、リファ
レンスセル位相パルス38と同位相となる。
【0099】また、その際に調節できるビット幅を越え
てしまい、初段の自己同期C素子24B1が占有状態に
なってしまったときには、実施例2の図20に示したの
と同様に占有信号32によって占有状態を検出し、得ら
れた第1セル位相エラー(F)41を他の回路(ここで
は、リセット回路65)に出力する。そして、リセット
回路65は第1セル位相エラー41を検出したら、再び
外部リセット67の反転30を‘H’レベルに立上げ
て、これにより各部24B,43,44に対して再リセ
ットをかけるものとする。これによって、全ての自己同
期C素子24Bが誤動作により占有状態となってしまっ
ても、再びセル同期を行える状態に回復させることがで
きる。この場合の各D−ラッチ17Bの占有状態の変化
を、図32に模式的に示す。但し、図32では、一ビッ
ト分だけ上記位相ずれがある場合を示しており、17B
Eは、空の状態にあるD−ラッチ、17BFは占有状態
にあるD−ラッチである。
【0100】一方、第2セル位相制御部44では、第2
セル位相調整信号(B)40が‘H’レベルのときに、
読み出しクロック36を‘H’レベルに固定する。この
読み出しクロック36は、最終段の自己同期C素子24
B2のアクノレッジ入力信号に該当する。これにより、
自己同期C素子列の中で保持状態にある自己同期C素子
24Bが、上記位相ずれのビット数分だけ増加し、これ
によりデータの伝送を遅らせる動作をする。この遅延動
作により、内部セル位相パルス37は、リファレンスセ
ル位相パルス38と同位相となる。また、その際に、調
整できるビット幅を越えてしまい、最終段の自己同期C
素子24B2が空状態(アクノレッジ入力信号が立ち下
がったときに既にリクエスト出力信号が立ち上がってい
る状態)になってしまったときには、第2セル位相エラ
ー(B)42をリセット回路65に出力する。このと
き、リセット回路65は、再び外部リセットの反転30
を‘H’レベルに立上げて、各部24B,43,44を
再リセットする。
【0101】図26に示す様なセル同期部7B2を含め
たエラスティックストア回路7Bの構成を採用すること
で、ビット同期及びセル同期を統一した方法で以て制御
することができ、同期回路の回路構成を容易に簡単化す
ることができる。
【0102】また、この実施例によれば、セル位相比較
器45自体は従来のセル位相同期部(図40)のそれと
同様な構成ではあるものの、従来技術においてカウンタ
回路やセル位相比較器やS/P及びP/S利用によるセ
レクト回路の構成により実現していたビット同期及びセ
ル同期を、自己同期C素子列の初段と最終段とを制御す
ることで容易に実現できる。この点で、調整可能なビッ
ト幅が大きくなるにつれて、本実施例による方式の方が
回路規模の面で格段に有利であると言える。何故なら
ば、本実施例では、自己同期C素子24Bの数が増加す
るだけであって、他の部分43,44,45は、それぞ
れ一つずつ設けるだけで良いからである。
【0103】更に従来の方式では、セルの先頭が常に同
じ位置に来るようにする必要があるために、常に調整可
能なビット幅をセルビット数の約数としなければならな
かった。しかし、本方式では、そのような制限を考慮す
ることなく、同期回路を構成することができる利点があ
る。
【0104】(実施例4) 図33は、この発明の第4
の実施例に係る同期回路10Cをインターフェース部と
して組込んだLSI13Cと、当該LSI13Cに外部
データを送信するLSI12とを模式的に示したブロッ
ク図である。この同期回路10Cでは、自己ラッチ機能
を自己同期C素子列で構成している。ここで、自己ラッ
チとは、データの変化点で、自身のデータをラッチする
回路一般のことを言う。
【0105】図34は、同期回路10Cの内部構成を示
すブロック図である。本回路10Cは、D−ラッチ(1
7)列と自己同期C素子(24C)列とデータ変化点パ
ルス発生回路47とからなるビット同期部93と、2つ
のD−F/F94,95からなるセル同期部とに大別さ
れる。この同期回路10Cは、エラスティックストア回
路そのものを形成している。第1〜第3端子T1〜T
3は、実施例1における対応する各端子と同一である。
【0106】又、図35は、データ変化点パルス発生回
路47の回路構成例を示したブロック図である。同回路
47は、インバータ96〜98、AND回路99,10
0、OR回路101及び遅延素子28A(例えば、複数
のバッファないしインバータの直列接続構造を有する)
を有する。以下、動作を説明する。
【0107】データ変化点パルス発生回路47は、外部
データ信号6の立ち上がり・立ち下がり変化時からパル
スを発生させ、そのパルスを初段の自己同期C素子24
C1にそのリクエスト入力信号48として入力する。こ
の点を、図36のタイミングチャートに示す。
【0108】最終段の自己同期C素子24C2のアクノ
レッジ入力信号は、内部クロック2そのものである。
【0109】一方、セル同期部側では、第1D−F/F
94は、最終段の自己同期C素子24C2が出力するア
クノレッジ出力信号26を取り込みエッジ26Aとして
取り込み、当該取り込みエッジ26Aに応じて最終段の
D−ラッチ17Eが出力するデータ8Aを取り込む。こ
の取り込んだデータ8Aを第2D−F/F95において
内部クロック2で打ち直すことにより、内部クロック2
に同期した内部データ信号8として、データ8Aを取り
込むことが可能となる。
【0110】即ち、最終段のD−ラッチ17Eが閉状態
(占有状態)にあったときに、内部クロック2が‘L’
レベルへ立下がると、その後、最終段の自己同期C素子
24C2が出力するアクノレッジ出力信号26が立下が
り、第1D−F/F94の取り込みエッジ26Aの反転
が立上がる。このとき、同C素子24C2は、D−ラッ
チ17Eを開放状態にする。従って、データ8Aは第1
D−F/F94によって取り込まれ、更にデータ8A
は、第2D−F/F95において内部クロック2に同期
して出力される。
【0111】この同期回路10Cによれば、図2のディ
レイライン1やクロックセレクト回路4を使用すること
無く、内部クロック2と外部データ信号6とから内部デ
ータ信号8を出力することが可能となる。
【0112】尚、従来の自己ラッチ回路では、「IEEE I
SSCC '92 SESSION 5 PP94-95 M.Bagheri et.al」のFi
g.5に示されたPhase Comparator部におけるように、
書き込みクロック(WCK)の‘Low’と、内部クロ
ックに相当する読み出しクロック(RCK)の立ち下が
りエッジ(ED)がタイミング的に一致するときにの
み、読み出しクロックを反転させている(立ち下がりラ
ッチから立ち上がりラッチにする。上記文献のFig.
6を参照。)。この従来方式では、読み出しクロックの
一周期の数分の一のタイミング検出を必要とするので、
高速回路では実現が困難であると考えられる。これに対
して、本方式では、自己同期C素子24C内のリクエス
ト信号25とアクノレッジ信号26とのやりとりで以て
外部データ信号6と内部クロック2との位相差を吸収す
るため、上記した従来の様なタイミング検出回路が全く
不要となり、高速化・小規模回路構成化対応の自己ラッ
チ回路を実現できる。
【0113】(実施例5) 既述した第一の従来技術で
は、厳密な遅延値制御を必要としているの対し、本実施
例5の場合では、遅延値の制御はかなり緩く、ディレイ
ライン1Aの総遅延値が外部データの一周期以上であれ
ばよい仕組みになっている。
【0114】実施例5は、図2のディレイライン1の改
良に係わる。その他の部分は、他の実施例1〜4と同一
である。
【0115】図37に、本実施例のディレイライン1A
の回路構成例を示す。この実施例は、ディレイライン1
Aの全ディレイ値を、プロセスばらつきや温度変化に対
して一定値に保つ様にすることを目的としており、その
ために、PLL回路49を設け、その中の電圧制御発振
器(VCO)の制御電圧信号50そのものを利用するこ
とにより、ディレイライン1Aの全ディレイ値を調整す
る。尚、PLL回路49のVCO制御電圧信号50の出
力端を、VCO制御電圧信号入力端と呼んでいる。
【0116】この場合、ディレイライン1A内の各バッ
ファ部分については、ほぼその特性にばらつきがないと
考えることができるので、ディレイライン1Aの全ディ
レイ値を一定に制御できれば、各ディレイクロック3の
遅延量も常に一定となる。
【0117】そこで、本実施例5では、PLL回路49
のVCO制御電圧信号50を受けて駆動されるカレント
ミラー回路を設け、このカレントミラー回路に流れるカ
レント電流によって、ディレイライン1Aの駆動力を制
御している。PLL回路49の構成は、「IEEE ISSCC '
87 PP251〜261,D.K.Jeong et.al」のFig.3に示さ
れたものと同一であるが、その内部構成を図38に示
す。更に、図38に示されたPLL回路49中のVCO
のブロック構成の一例を図39に示し、当該VCOのd
elayセルの構成例を図40に示す。ここで、リファ
レンスクロックとは、データ毎のクロックの並走を意味
するものではなく、データの動作周波数と等しい周波数
のクロックを、各チップに1つずつ入力するもので構成
される。
【0118】図37に示す様に、先ずP型FET10
6,107とN型FET105とが第1のカレントミラ
ー回路102を構成し、更にP型FET107とN型F
ET108,109とが第2のカレントミラー回路10
3を構成し、更にP型FET110とディレイライン1
A内のP型FET112及びN型FET111の各組合
わせとが、第3のカレントミラー回路104を構成して
いる。ディレイライン1Aには、上記P型FET112
及びN型FET111の組み合わせが複数個(ディレイ
クロック3の数をnとすれば、上記組み合わせ数は2
n)設けられており、P型FET112と対応するN型
FET111との間に、インバータ113が設けられて
いる。即ち、このインバータ113のゲートで、P型F
ET112とN型FET111間の電流を制限している
のである。しかも、このインバータ113の個数(従っ
て、インバータ113を介して接続されたP型FET1
12とN型FET111との組合わせ数)は、PLL回
路49内のVCOディレイセル(上記文献のFig.3
(c)又は図38を参照)のインバータ総数と同じとし
ている。こうすることによって、ディレイライン1の全
ディレイ値を外部データ信号のクロック周期の1/2と
することができる。
【0119】この制御によって、異なるチップ間でのイ
ンバータ111のプロセスばらつきや温度変化によるデ
ィレイ値の変化を抑えることができる。また、VCO制
御電圧信号50の電圧値によってカレント電流を制御し
て各インバータ113の駆動力を抑えているので、ディ
レイライン1Aでの消費電力を格段に節約することがで
きる。
【0120】以上述べた各実施例の説明をまとめれば、
次の通りである。即ち、本発明は、同期関係にあるチッ
プ間インタフェースにおける重要な技術であり、マイク
ロプロセッサのI/Oインターフェースや、データ通信
システム等での同期回復機能としての利用が考えられ
る。本発明によって、小規模、低消費電力且つ高速ロッ
ク可能な同期回路を実現することが可能となるが、この
点は、上記の各システムにとってはこれから一層重要と
なる点であり、この発明の様々な応用・適用が期待され
得る。各実施例の効果は、次の通りである。
【0121】(1) 実施例1〜3及び実施例5では、デ
ィレイライン1,1Aを利用して、外部クロックの並走
無しでの外部データ信号の取り込みを可能とする。
【0122】(2) 実施例1によれば、小規模かつ高速
ロックでビット同期を実現することができる。
【0123】(3) 実施例1〜4によれば、自己同期
C素子列によるES回路を実現することができる。
【0124】(4) 実施例3によれば、自己同期C素子
列を用いたES回路で、ビット同期及びセル同期の両方
を実現することができる。
【0125】(5) 実施例4によれば、高速且つ小規模
の自己ラッチ回路を実現することができる。
【0126】(6) 実施例5によれば、ディレイ値を常
に一定に制御可能な低消費電力型のディレイラインを実
現することができる。
【0127】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、外部クロ
ックを並走させることなく、外部データを内部クロック
に同期して取込むことができ、しかも、その様なビット
同期を小規模、高速ロック可能な回路構成で実現でき
る。
【0128】請求項2に係る発明によれば、ビット同期
を行う同期回路を自己同期C素子列による制御で実現で
きるので、小規模、高速ロック可能、低消費電力な同期
回路を実現することができる。
【0129】請求項3に係る発明によれば、ディレイラ
インの出力をエンコードすることによってセレクトクロ
ックを実現しているので、回路規模を小規模化、低消費
電力化することができ、しかも、ディレイラインの遅延
量を外部データ信号の一周期に厳密に制御することな
く、外部データ信号を取り込むためのセレクトクロック
を生成することができる。
【0130】請求項4に係る発明によれば、外部データ
が最終段の自己同期C素子に取り込まれずに抜けてしま
うのを防止することができる。
【0131】請求項5に係る発明によれば、回路規模を
大きくすることなく、ノイズ等の影響による誤動作を検
出して、正常な動作へ復帰させることができる。
【0132】請求項6に係る発明によれば、外部クロッ
クを並走させることもなく、ビット同期制御とセル同期
制御の両方を、自己同期C素子列を用いた小規模・低消
費電力型の回路構成で実現することができる。
【0133】請求項7に係る発明によれば、常にディレ
イ値を一定とすることができる低消費電力型のディレイ
ラインを実現することができ、これにより、プロセスに
よるばらつきや温度変化による影響を受けない安定した
同期回路を実現することが可能となる。
【0134】請求項8に係る発明によれば、自己ラッチ
のタイミング調整に自己同期C素子列を用いるので、高
速でビット同期及びセル同期を行う小型な同期回路を実
現することができる。
【0135】請求項9に係る発明によれば、高速で小型
且つ低消費電力型の同期回路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の同期回路を組み込んだLSIを示
すブロック図である。
【図2】 実施例1の同期回路の構成を示すブロック図
である。
【図3】 クロックセレクト回路の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図4】 第1ラッチ回路の構成例を示すブロック図で
ある。
【図5】 エンコード回路の構成例を示す説明図であ
る。
【図6】 クロックセレクト回路の動作を説明するタイ
ミングチャートである。
【図7】 セレクト回路の構成例を示す説明図である。
【図8】 セレクト回路の別の構成例を示す説明図であ
る。
【図9】 第1ラッチ回路の別の構成例を示す説明図で
ある。
【図10】 エラスティックストア回路の構成例を示す
説明図である。
【図11】 ある一つの自己同期C素子におけるリクエ
スト信号及びアクノレッジ信号の入出力を示す説明図で
ある。
【図12】 空状態における自己同期C素子の動作を示
すタイミングチャートである。
【図13】 占有状態における自己同期C素子の動作を
示すタイミングチャートである。
【図14】 自己同期C素子の回路例を示す説明図であ
る。
【図15】 実施例2の同期回路を組込んだLSIを示
すブロック図である。
【図16】 実施例2の同期回路の構成を示すブロック
図である。
【図17】 実施例2のエラスティックストア回路の構
成を示すブロック図である。
【図18】 第2制御回路の構成例を示す説明図であ
る。
【図19】 第2制御回路の動作を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【図20】 第1制御回路の構成例を示す説明図であ
る。
【図21】 第1制御回路の動作を説明するためのタイ
ミングチャートである。
【図22】 実施例2の自己同期C素子の回路構成を示
す説明図である。
【図23】 実施例3におけるLSIチップ間のデータ
伝送を示すブロック図である。
【図24】 実施例3の同期回路の構成を示すブロック
図である。
【図25】 実施例3のエラスティックストア回路の構
成を示すブロック図である。
【図26】 エラスティックストア回路のセル位相同期
部の回路構成を示すブロック図である。
【図27】 第1セル位相制御部の回路構成例を示す説
明図である。
【図28】 第2セル位相制御部の回路構成例を示す説
明図である。
【図29】 セル位相比較器の回路構成例を示す説明図
である。
【図30】 エッジトリガ型J−Kフリップフロップの
回路構成例を示す説明図である。
【図31】 セル位相比較器の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図32】 D−ラッチ列の占有状態の変化を示す説明
図である。
【図33】 実施例4におけるLSIチップ間のデータ
伝送を示すブロック図である。
【図34】 実施例4の同期回路の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図35】 データ変化点パルス発生回路の回路例を示
す説明図である。
【図36】 データ変化点パルス発生回路の動作を示す
タイミングチャートである。
【図37】 実施例5のディレイラインの構成例を示す
説明図である。
【図38】 PLL回路の構成例を示す説明図である。
【図39】 PLL回路内のVCOの構成を示すブロッ
ク図である。
【図40】 VCOのdelayセルの構成を示す回路
図である。
【図41】 空状態の場合を示す概念図である。
【図42】 占有状態の場合を示す概念図である。
【図43】 ディレイラインを用いたビット同期回路の
従来例を示す説明図である。
【図44】 セル同期回路の従来例の構成を示す説明図
である。
【図45】 従来のセル同期回路におけるS/Pのタイ
ミングチャートである。
【図46】 S/P・P/S回路を用いたビット同期回
路の従来例の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1,1A ディレイライン、2 内部クロック、3 デ
ィレイクロック、4クロックセレクト回路、5 セレク
トクロック、6 外部データ信号、7,7A,7B エ
ラスティックストア回路、8 内部データ信号、10,
10A,10B,10C 同期回路、17 D−ラッ
チ、18 第1ラッチ回路、19 エンコード回路、2
0 セレクト回路、21 エンコード信号、22 状態
信号、24 自己同期C素子、25 リクエスト信号、
26 アクノレッジ信号、27ラッチ信号。
フロントページの続き (72)発明者 吉村 勉 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社システムエル・エス・アイ開発研 究所内 (72)発明者 近藤 晴房 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社システムエル・エス・アイ開発研 究所内 (72)発明者 小浜 茂樹 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社通信機製作所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部データ信号を入力する第1端子と、 内部クロックを入力する第2端子と、 前記第2端子に接続され、前記内部クロックを順次に遅
    延させて複数のディレイクロックを生成するディレイラ
    インと、 前記第1端子と前記ディレイラインとに接続され、前記
    複数のディレイクロックの内から前記外部データ信号が
    所定のレベルにある間にレベル変化を生じるものを一つ
    選択して、選択された前記ディレイクロックをセレクト
    クロックとして出力するクロックセレクト回路と、 前記第1及び第2端子と前記クロックセレクト回路とに
    接続され、前記セレクトクロックの前記レベル変化に応
    じて前記外部データ信号を取込み、取込まれた前記外部
    データ信号をその位相を前記内部クロックに同期させて
    内部データ信号として出力するエラスティックストア回
    路とを、備えた同期回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の同期回路において、 前記エラスティックストア回路は、 シリアルに接続された複数のラッチを備え、前記外部デ
    ータ信号を順次にラッチして前記内部データ信号を出力
    するラッチ列と、 前記ラッチ毎に設けられてシリアルに接続された複数の
    自己同期C素子を有する自己同期C素子列とを備えてお
    り、 前記複数の自己同期C素子の内で、初段の前記自己同期
    C素子は前記セレクトクロックをそのリクエスト信号と
    して入力し、最終段の前記自己同期C素子は前記内部ク
    ロックをそのアクノレッジ信号として入力し、 前記複数の自己同期C素子のそれぞれは、 その前段に当たる前記自己同期C素子が出力した前記リ
    クエスト信号の入力を受けたときに対応する前記ラッチ
    が空状態の場合には、前記ラッチを保持状態に制御し、
    その後段及び前記前段に当たる前記自己同期C素子の各
    々に対して前記リクエスト信号及びアクノレッジ信号を
    出力し、その後、前記後段の自己同期C素子が出力する
    前記アクノレッジ信号の入力に応じて前記ラッチを開放
    状態に制御する一方、 前記前段に当たる自己同期C素子が出力した前記リクエ
    スト信号の入力を受けたときに対応する前記ラッチが占
    有状態の場合には、前記後段の自己同期C素子が出力す
    る前記アクノレッジ信号の入力に応じて前記ラッチを前
    記保持状態から前記開放状態へと制御し、更に前記リク
    エスト信号及びアクノレッジ信号をそれぞれ前記後段及
    び前段の自己同期C素子へ出力する、ことを特徴とする
    同期回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の同期回路において、 前記クロックセレクト回路は、 前記外部データ信号の立上がりに応じて前記複数のディ
    レイクロックをラッチする第1ラッチ回路と、 前記複数のディレイクロックの内で、その前段の前記デ
    ィレイクロックがLレベルにあるのに対してHレベルと
    なる最初の前記ディレイクロックに対してのみ前記Hレ
    ベルのエンコード信号を出力するエンコード回路と、 前記外部データ信号の立下がりと同一のタイミングで前
    記エンコード信号をラッチする第2ラッチ回路と、 前記第2ラッチ回路の出力に応じて、前記複数のディレ
    イクロックから前記Hレベルにある前記エンコード信号
    に対応した前記ディレイクロックを前記セレクトクロッ
    クとして選択するセレクト回路とを、備えたことを特徴
    とする同期回路。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の同期回路であって、 前記内部データ信号を出力する第3端子と、 外部リセットを入力する第4端子とを更に備え、 前記エラスティックストア回路は、 前記第4端子から入力した前記外部リセットによってリ
    セットされた直後に、前記第2端子から入力する前記内
    部クロックの出力をその周期の所定周期分だけ停止させ
    た上で、出力停止後の前記内部クロックを前記最終段の
    自己同期C素子の前記アクノレッジ信号として出力する
    制御回路を、更に備えたことを特徴とする同期回路。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の同期回路であって、 前記エラスティックストア回路は、 前記制御回路を第2制御回路として有し、 前記第2及び第4端子と前記自己同期C素子列と前記第
    2制御回路とに接続され、前記初段の自己同期C素子が
    出力する占有信号が当該初段の前記ラッチが開放状態に
    あることを示している場合には、前記外部リセットを前
    記自己同期C素子列と前記第2制御回路とに出力してリ
    セットする一方、前記占有信号が前記初段のラッチが占
    有状態にあることを示している場合には内部リセットを
    生成し、当該内部リセットを前記自己同期C素子列と前
    記第2制御回路とに出力して再リセットする第1制御回
    路を、更に備えたことを特徴とする同期回路。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項2記載の同期回路で
    あって、 前記第1端子は、前記外部データ信号に並走されて送信
    されてくる、ビット同期及びセル同期前の内部セル位相
    パルスに対応する信号をも入力し、 前記エラスティックストア回路は、 シリアルに接続された複数の新たなラッチを有し、前記
    内部データ信号を順次にラッチしてセル同期データ信号
    として出力する新たなラッチ列と、 前記新たなラッチ毎に設けられて当該新たなラッチを制
    御する新たな自己同期C素子が複数個シリアルに接続さ
    れた新たな自己同期C素子列と、 前記新たな自己同期C素子列の最終段の新たな自己同期
    C素子が出力する前記内部セル位相パルスとリファレン
    スセル位相パルスとを比較して、前記内部セル位相パル
    スが前記リファレンスセル位相パルスよりも遅延してい
    るときには第1セル位相調整信号を出力し、前記内部セ
    ル位相パルスが前記リファレンスセル位相パルスよりも
    進んでいるときには第2セル位相調整信号を出力するセ
    ル位相比較器と、 前記第1セル位相調整信号に応じて、書込みクロックを
    リクエスト信号として初段の前記新たな自己同期C素子
    に出力する第1セル位相制御部と、 前記第2セル位相調整信号に応じて、読出しクロックを
    アクノレッジ信号として前記最終段の新たな自己同期C
    素子に出力する第2セル位相制御部とを更に備え、 前記新たな自己同期C素子は前記自己同期C素子と同一
    の機能を有する、同期回路。
  7. 【請求項7】 請求項1又は請求項2記載の同期回路で
    あって、 PLL回路内のVCO制御電圧信号を入力するVCO制
    御電圧信号入力端子と、 前記VCO制御電圧信号を受けて駆動されるカレントミ
    ラー回路とを更に備え、 前記ディレイラインは、前記カレントミラー回路が発生
    するカレント電流によって駆動されることを特徴とする
    同期回路。
  8. 【請求項8】 入力したデータの変化点で自身のデータ
    をラッチする、シリアルに接続された複数のラッチから
    成る自己ラッチによって、外部データ信号の取込み及び
    位相合わせを行う同期回路において、 前記自己ラッチによるラッチのタイミング調整を、前記
    ラッチ毎に設けられた自己同期C素子がシリアルに接続
    されて成る自己同期C素子列によって制御することを特
    徴とする同期回路。
  9. 【請求項9】 外部データ信号を入力する第1端子と、 内部クロックを入力する第2端子と、 前記第1端子に接続され、前記外部データ信号の変化点
    に同期したパルス信号を発生するデータ変化点パルス発
    生回路と、 前記第1端子に接続され、複数のラッチがシリアルに接
    続されてなるラッチ列と、前記ラッチ毎に設けられ、当
    該ラッチに対してラッチ信号を出力して制御する自己同
    期C素子がシリアルに接続されてなる自己同期C素子列
    とを有するビット同期部と、 前記自己同期C素子列及び前記ラッチ列の内でそれぞれ
    最終段の自己同期C素子及びラッチと前記第2端子とに
    接続され、前記最終段のラッチが出力するデータ信号を
    前記最終段の自己同期C素子が出力するアクノレッジ信
    号に同期して取込み、更に取込んだ前記データ信号を前
    記内部クロックに同期して出力するセル同期部とを備
    え、 前記自己同期C素子列の内で初段の自己同期C素子は、
    前記パルス信号をそのリクエスト信号として入力し、前
    記最終段の自己同期C素子は、前記第2端子に接続され
    て、前記内部クロックを前記アクノレッジ信号として入
    力し、 前記自己同期C素子の各々は、 その前段に当たる前記自己同期C素子が出力した前記リ
    クエスト信号の入力を受けたときに対応する前記ラッチ
    が空状態の場合には、前記ラッチを保持状態に制御し、
    その後段及び前記前段に当たる前記自己同期C素子の各
    々に対して前記リクエスト信号及びアクノレッジ信号を
    出力し、その後、前記後段の自己同期C素子が出力する
    前記アクノレッジ信号の入力に応じて前記ラッチを開放
    状態に制御する一方、 前記前段に当たる自己同期C素子が出力した前記リクエ
    スト信号の入力を受けたときに対応する前記ラッチが占
    有状態の場合には、前記後段の自己同期C素子が出力す
    る前記アクノレッジ信号の入力に応じて前記ラッチを前
    記占有状態から前記開放状態へと制御し、更に前記リク
    エスト信号及びアクノレッジ信号をそれぞれ前記後段及
    び前段の自己同期C素子へ出力する、ことを特徴とする
    同期回路。
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