JPH08111616A - 演算増幅回路 - Google Patents

演算増幅回路

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JPH08111616A
JPH08111616A JP26814294A JP26814294A JPH08111616A JP H08111616 A JPH08111616 A JP H08111616A JP 26814294 A JP26814294 A JP 26814294A JP 26814294 A JP26814294 A JP 26814294A JP H08111616 A JPH08111616 A JP H08111616A
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JP
Japan
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output
terminal
operational amplifier
voltage
input
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP26814294A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Tatsuta
哲男 多津田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 下限電圧制限機能、絶対値変換出力機能、最
大電圧値セレクト機能並びに最小電圧値セレクト機能を
もつように構成できる、少数の素子で消費電力の低減化
した演算増幅回路を提供する。 【構成】 非反転入力端子1と反転入力端子2に入力さ
れた差電圧を検出する差動入力部4と、差動入力部4の
出力信号を増幅する増幅部5と、増幅部5の出力信号を
低インピーダンスに変換し出力信号を取り出すための出
力部6と、出力部6の出力端子3に接続された出力電圧
を必要に応じレベル変換する電圧変換部7と、電圧変換
部7の出力電圧と信号入力端子9・・・mに入力された
信号電圧VS1,・・・Vsmとを比較し、出力部6の入力
電流II を制御する比較器8とで演算増幅回路を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、演算増幅回路に関
し、特に、所定の基準電圧によって出力振幅に制限を与
えることが可能な下限電圧制限機能を有する演算増幅回
路、入力信号の電圧値を絶対値に変換して出力する演算
増幅回路、複数の入力信号の中から最大電圧値を選択し
出力できる最大電圧値セレクト機能を有する演算増幅回
路、及び複数の入力信号の中から最小電圧値を選択し出
力できる最小電圧値セレクト機能を有する演算増幅回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下限電圧制限機能を有する演算増
幅回路としては、図16に示す構成のものが知られてい
る。図16において、入力端子101 は入力抵抗R1を介し
演算増幅器OP1の反転入力端子に接続され、更にこの
反転入力端子は帰還抵抗R2を介し出力端子103 に接続
されている。また、帰還抵抗R2と並列接続になるよう
にダイオードD1,D2が順方向に直列接続され、ダイ
オードD1のカソード端子とダイオードD2のアノード
端子は演算増幅器OP1の出力に接続されている。基準
電圧入力端子102 は、入力抵抗R3を介し演算増幅器O
P2の反転入力端子に接続され、更にこの反転入力端子
は帰還抵抗R4を介し出力端子103 に接続されている。
また、帰還抵抗R4と並列接続になるようにダイオード
D3,D4が順方向に直列接続され、ダイオードD4の
カソード端子とダイオードD3のアノード端子は演算増
幅器OP2の出力に接続されている。更に、演算増幅器
OP1,OP2の非反転入力端子はグランドに接続され
ている。
【0003】このように構成されている演算増幅回路に
おいて、演算増幅器OP2,抵抗R3,R4及びダイオ
ードD3,D4が設けられていない場合は、図17の破線
部と直線(ロ)に示すような特性の通常の反転増幅回路
として動作する。但し、ダイオードD1,D2が接続さ
れているため負の出力は得ることはできない。これに対
し、図16に示した演算増幅回路の基準電圧入力端子102
に制限電圧−VC を供給すると、ダイオードのステアリ
ング回路が働き、出力端子103 の出力電圧VOUT はVC
以下には低下しない。すなわち、まず、基準電圧入力端
子102 に制限電圧−VC を供給し、VC >(R2/R
1)×VINの時は、演算増幅器OP1の出力はダイオー
ドD2によって出力端子103 から切り離され、ダイオー
ドD1の順方向電圧の分だけ負の方向に振れている。逆
に、演算増幅器OP2の出力はダイオードD3の順方向
電圧とVC の和の電圧まで正の方向に振れており、ダイ
オードD4は逆バイアスの状態になり、図17の(イ)に
示す制限動作の出力になる。ところが、入力電圧VIN
(R2/R1)×VIN≧VC を満足するようになると、
前記ダイオードのバイアスの関係は全く逆になり、図17
の(ロ)に示す線形動作の出力になる。
【0004】次に、従来の絶対値回路としては、図18に
示す構成のものが知られている。入力端子201 は入力抵
抗R1を介し演算増幅器OP1の反転入力端子に接続さ
れ、さらにこの反転入力端子は帰還抵抗R2を介し出力
端子202 に接続されている。また、帰還抵抗R2と並列
接続になるようにダイオードD1,D2が順方向に直列
接続され、ダイオードD1のカソード端子とダイオード
D2のアノード端子は演算増幅器OP1の出力に接続さ
れている。また、入力端子201 は演算増幅器OP2の非
反転入力端子にも接続されている。更に、演算増幅器O
P1の非反転入力端子はグランドに接続されている。そ
して、演算増幅器OP2の反転入力端子は、帰還抵抗R
3を介し出力端子202 に接続されている。また、帰還抵
抗R3と並列接続になるようにダイオードD3,D4が
順方向に直列接続され、ダイオードD4のカソード端子
とダイオードD3のアノード端子は演算増幅器OP2の
出力に接続されている。
【0005】このように構成されている絶対値回路にお
いて、演算増幅器OP2,抵抗R3,ダイオードD3,
D4が設けられていない場合は、通常の反転増幅回路と
して動作する。但し、ダイオードD1,D2が接続され
ているため負の出力は得ることはできない。これに対
し、図18に示した絶対値回路において、信号入力端子20
1 に負の電圧−Vn を供給すると、演算増幅器OP1,
抵抗R1,R2で構成される回路部は、ダイオードD1
が逆バイアスとなり、通常の反転増幅回路として動作す
る。ここで、抵抗R1,R2の抵抗値を同一にしておく
ことで、出力端子202 にVn の電圧値を出力することが
できる。この時、ダイオードD3は逆バイアスとなって
いるため、演算増幅器OP2の出力はダイオードD3に
よって出力端子202 から切り離される。
【0006】次に、信号入力端子201 に正の電圧VK
供給すると、演算増幅器OP2,抵抗R3,ダイオード
D3,D4で構成される回路部は、ダイオードD3のア
ノード端子がVK とダイオードD3の順方向電圧の和の
分だけ正の方向に振れており、ダイオードD4は逆バイ
アスになっているため、演算増幅器OP2,抵抗R3,
ダイオードD3で構成された、通常のボルテージホロワ
回路として動作し、出力端子202 にVK の電圧値を出力
することができる。この時演算増幅器OP1出力は、ダ
イオードD2が逆バイアスになっているため、ダイオー
ドD2によって出力端子202 から切り離される。このよ
うに、この絶対値回路においては、入力信号の電圧値を
絶対値に変換して出力する。
【0007】次に、従来の最大電圧値セレクト回路とし
ては、図19に示す構成のものが知られている。図19にお
いて、信号入力端子301 ,302 ・・・mは演算増幅器O
P1,OP2・・・OPnの非反転入力端子に接続さ
れ、この演算増幅器OP1,OP2・・・OPnの出力
端子は、ダイオードD1,D2・・・Dqのアノード端
子に接続されている。更に、ダイオードD1,D2・・
・Dqのカソード端子は、この最大電圧値セレクト回路
の出力端子303 と演算増幅器OP1,OP2・・・OP
nの反転入力端子、並びに抵抗Rに接続され、この抵抗
Rの他端子は、負側電源端子304 に接続されている。
【0008】このように構成された最大電圧値セレクト
回路において、例えば演算増幅器OP1の非反転入力端
子に入力される信号S1が、他の演算増幅器OP2・・
・OPnの非反転入力端子に入力される信号S2・・・
Smより大きい電圧値だと考える。この場合、演算増幅
器OP1,OP2・・・OPnの出力には、ダイオード
D1,D2・・・Dqが順方向に接続されているため、
出力端子303 には演算増幅器OP1,OP2・・・OP
nの非反転入力端子に入力される信号S1,S2・・・
Smの中で最も大きい電圧値の信号S1が出力される。
【0009】この時の演算増幅器OP2・・・OPnの
出力は、それぞれ(S2の電圧値−S1の電圧値)×
(演算増幅器OP2の増幅率)・・・(Smの電圧値−
S1の電圧値)×(演算増幅器OPnの増幅率)によっ
て、出力ダイナミックレンジの下限電圧値に振れる。ま
た、演算増幅器OP1の出力は、ダイオードD1の順方
向電圧とS1の和の電圧まで振れている。つまり、ダイ
オードD2・・・Dqは逆バイアスとなり、演算増幅器
OP2・・・OPnの出力はダイオードD2・・・Dq
によって出力端子303 から切り離され、演算増幅器OP
1とダイオードD1で構成された回路だけが、ボルテー
ジホロワ回路として動作する。
【0010】ここで、演算増幅器OP1の非反転入力端
子に入力された信号S1より他の入力信号S2・・・S
mの電圧値が大きくなった時、前記と同様に、最も大き
い電圧値の信号が非反転入力端子に入力された演算増幅
器と、その出力に接続されたダイオードとで構成された
ボルテージホロワ回路1回路だけの動作に切り替わる。
つまり、演算増幅器OP1,OP2・・・OPnの非反
転入力端子に入力された入力信号S1,S2・・・Sm
の中で最も大きい電圧値の信号を入力した演算増幅器の
み、イマージナルショートのボルテージホロワ回路とし
て動作し、他の演算増幅器の出力は遮断されることで最
大電圧値を選択できるようになっている。
【0011】次に、従来の最小電圧値セレクト回路とし
ては、図20に示す構成のものが知られている。図20にお
いて、信号入力端子401 ,402 ・・・mは演算増幅器O
P1,OP2・・・OPnの非反転入力端子に接続さ
れ、この演算増幅器OP1,OP2・・・OPnの出力
端子は、ダイオードD1,D2・・・Dqのカソード端
子に接続されている。更に、ダイオードD1,D2・・
・Dqのアノード端子は、この最小電圧値セレクト回路
の出力端子403 と演算増幅器OP1,OP2・・・OP
nの反転入力端子、並びに抵抗Rに接続され、この抵抗
Rの他端子は、正側電源端子404 に接続されている。
【0012】このように構成された最小電圧値セレクト
回路において、例えば演算増幅器OP1の非反転入力端
子に入力される信号S1が、他の演算増幅器OP2・・
・OPnの非反転入力端子に入力される信号S2・・・
Smより小さい電圧値だと考える。この場合、演算増幅
器OP1,OP2・・・OPnの出力には、ダイオード
D1,D2・・・Dqが逆方向に接続されているため、
出力端子403 には演算増幅器OP1,OP2・・・OP
nの非反転入力端子に入力される信号S1,S2・・・
Smの中で最も小さい電圧値の信号S1が出力される。
【0013】この時の演算増幅器OP2・・・OPnの
出力は、それぞれ(S2の電圧値−S1の電圧値)×
(演算増幅器OP2の増幅率)・・・(Smの電圧値−
S1の電圧値)×(演算増幅器OPnの増幅率)によっ
て、出力ダイナミックレンジの上限電圧値に振れる。ま
た、演算増幅器OP1の出力は、S1からダイオードD
1の順方向電圧分だけ低い電圧に振れている。つまり、
ダイオードD2・・・Dqは逆バイアスとなり、演算増
幅器OP2・・・OPnの出力はダイオードD2・・・
Dqによって出力端子403 から切り離され、演算増幅器
OP1とダイオードD1で構成された回路だけが、ボル
テージホロワ回路として動作する。
【0014】ここで、演算増幅器OP1の非反転入力端
子に入力された信号S1より他の入力信号S2・・・S
mの電圧値が小さくなった時、前記と同様に、最も小さ
い電圧値の信号が非反転入力端子に入力された演算増幅
器と、その出力に接続されたダイオードとで構成された
ボルテージホロワ回路1回路だけの動作に切り替わる。
つまり、演算増幅器OP1,OP2・・・OPnの非反
転入力端子に入力された入力信号S1,S2・・・Sm
の中で最も小さい電圧値の信号を入力した演算増幅器の
み、イマージナルショートのボルテージホロワ回路とし
て動作し、他の演算増幅器の出力は遮断されることで最
小電圧値を選択できるようになっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の下限
電圧制限機能を有する演算増幅回路、絶対値変換出力機
能を有する演算増幅回路、最大電圧値セレクト機能を有
する演算増幅回路並びに最小電圧値セレクト機能を有す
る演算増幅回路には、次に述べるような問題点がある。
まず図16に示した下限電圧制限機能を有する演算増幅回
路においては、ダイオードと帰還抵抗を用いて制限回路
を構成しているため、帰還抵抗を用いないような演算増
幅回路への応用、例えば、ボルテージホロワ回路での電
圧制限などには利用できない。また図16に示すように単
純な構成にすると、入力電圧と基準電圧に負側の電圧が
必要である。片電源の場合には、各抵抗値、演算増幅器
の各端子の電位を複雑に考慮しなければならない。また
回路構成には、2つの演算増幅器が必要で、半導体集積
回路の小型化には適さず、更に低消費電流化にも適さな
い。
【0016】図18に示した絶対値変換出力機能を有する
演算増幅回路においては、2つの演算増幅器が必要で、
半導体集積回路の小型化には適さず、また低消費電流化
にも適さないという問題点がある。
【0017】また、図19に示した従来の最大電圧値セレ
クト機能を有する演算増幅回路には、次のような問題点
がある。すなわち、複数の入力信号から最大電圧値を選
択したい時、その入力信号の数だけ演算増幅器及びダイ
オード素子が必要となり、回路規模が大きくなり、消費
電流が大きくなる。また演算増幅器の出力端子にダイオ
ード素子が順方向に接続されているため、上限の出力電
圧値は、演算増幅回路の出力ダイナミックレンジの上限
より更にダイオード素子の順方向電圧分(約0.7 V)低
下してしまう。
【0018】また、図20に示した従来の最小電圧値セレ
クト機能を有する演算増幅回路には、次のような問題点
がある。すなわち、複数の入力信号から最小電圧値を選
択したい時、その入力信号の数だけ演算増幅器及びダイ
オード素子が必要となり、回路規模が大きくなり、消費
電流が大きくなる。また演算増幅器の出力端子にダイオ
ード素子が順方向に接続されているため、下限の出力電
圧値は、演算増幅回路の出力ダイナミックレンジの下限
より更にダイオード素子の順方向電圧分(約0.7 V)上
昇してしまう。
【0019】本発明は、従来の各機能を有する演算増幅
回路における上記問題点を解決するためになされたもの
で、出力の制限電圧及び入力電圧に負電源を考慮せず簡
単に設定でき、小型化に適すると共に消費電流を軽減で
き、且つ演算増幅回路としての応用に制限を受けない、
下限電圧制限機能を有する演算増幅回路を提供すること
を目的とする。
【0020】また本発明は、小型化に適し、消費電流を
軽減できる、絶対値変換出力機能をもつ演算増幅回路を
提供することを目的とする。また本発明は、少数の素子
で実現でき、回路全体での消費電流の低減が可能であ
り、また使用する演算増幅器の出力ダイナミックレンジ
をフルに活用でき、演算増幅器の応用へ制約を与えない
最大電圧値セレクト機能をもつ演算増幅回路を提供する
ことを目的とする。
【0021】更にまた本発明は、少数の素子で実現で
き、回路全体での消費電流の低減が可能であり、また使
用する演算増幅器の出力ダイナミックレンジをフルに活
用でき、演算増幅器の応用へ制約を与えない最小電圧値
セレクト機能をもつ演算増幅回路を提供することを目的
とする。
【0022】
【課題を解決するための手段及び作用】上記問題点を解
決するため、本発明は、差動入力部と、該差動入力部の
信号を増幅する増幅部と、該増幅部の出力信号をインピ
ーダンス変換する出力部と、該出力部の出力電圧と前記
差動入力部の信号とは別の1つ又は複数の入力電圧信号
とを比較する比較手段とを備えた演算増幅回路におい
て、前記比較手段の出力により前記インピーダンス変換
出力部の入力電流を制御することにより前記出力部の出
力電圧を制限するように構成するものである。
【0023】このような構成の演算増幅回路において、
前記比較手段を、前記出力部の出力電圧と比較される入
力電圧信号を所定の基準電圧信号とし、前記出力部の入
力電流を制限して該出力部の出力電圧下限値を制限する
ように構成することにより、所定の基準電圧によって出
力振幅に制限を与えることが可能な下限電圧制限機能を
もつ演算増幅回路を実現することができる。
【0024】また、前記比較手段を、複数の入力電圧信
号の中から最大電圧値を選択し、前記出力部から最大電
圧値を出力するように構成することにより、複数の入力
信号の中から最大電圧値を選択し出力できる最大電圧値
セレクト機能をもつ演算増幅回路を実現することができ
る。
【0025】また、前記比較手段を、複数の入力電圧信
号の中から最小電圧値を選択し、前記出力部から最小電
圧値を出力するように構成することにより、複数の入力
信号の中から最小電圧値を選択し出力できる最小電圧値
セレクト機能をもつ演算増幅回路を実現することができ
る。
【0026】また更に、前記差動入力部の非反転入力端
子を接地すると共に、反転入力端子と比較手段への入力
電圧信号の入力端子及び出力部の出力端子との間に、同
一の抵抗値を有する第1及び第2の抵抗を設け、前記出
力端子から、前記入力端子への入力電圧信号の電圧値を
絶対値に変換して出力するように構成することにより、
入力信号の電圧値を絶対値に変換して出力する機能をも
つ演算増幅回路を実現することができる。
【0027】
【実施例】次に実施例について説明する。まず各機能を
もつ演算増幅回路の実施例を説明する前に、本発明に係
る包括的な演算増幅回路の構成を図1に示す概念図に基
づいて説明する。本発明に係る演算増幅回路は、非反転
入力端子1と反転入力端子2に入力された差電圧を検出
する差動入力部4と、この出力信号を更に増幅する増幅
部5と、この出力信号を低インピーダンスに変換し出力
信号を取り出すための出力部6と、この出力端子3に接
続された出力電圧を必要に応じレベル変換する電圧変換
部7と、この電圧変換部7の出力電圧と信号入力端子
9,10・・・mに入力された信号電圧VS1,VS2・・・
Smとを比較するための比較器8とで構成されている。
【0028】そして下限電圧制限機能をもたせるには、
前記比較器8は、電圧変換部7の出力電圧と信号入力端
子9に与えた1つの基準電圧とを比較するように構成さ
れ、この比較器8による比較結果により前記出力部6の
入力電流II を制限することにより、下限電圧が制限さ
れた出力電圧を得るようにする。
【0029】また、絶対値変換出力機能をもたせるに
は、非反転入力端子1をグランドに接続し、絶対値回路
の入力端子と反転入力端子2との間及び反転入力端子2
と出力端子3との間に同一抵抗値の抵抗素子を接続す
る。更に、絶対値回路の入力端子を比較器8の信号入力
端子9と接続して、出力部6の入力電流II を制限する
ことにより、絶対値変換の出力電圧を得るようにする。
【0030】また、最大電圧値セレクト機能をたせる場
合には、電圧変換部7の出力電圧と、信号入力端子9,
10・・・mに入力された信号電圧VS1,VS2・・・VSm
とを、比較器8で比較した結果によって、前記出力部6
の入力電流II を制限することにより、複数の入力電圧
信号の中から最大電圧値の出力電圧を得るようにするも
のである。
【0031】また、最小電圧値セレクト機能をたせる場
合には、電圧変換部7の出力電圧と、信号入力端子9,
10・・・mに入力された信号電圧VS1,VS2・・・VSm
とを、比較器8で比較した結果によって、前記出力部6
の入力電流II を制限することにより、複数の入力電圧
信号の中から最小電圧値の出力電圧を得るようにするも
のである。
【0032】次に、各機能を有する演算増幅回路の具体
的な実施例について説明する。図2は本発明に係る演算
増幅回路の第1実施例を示す回路構成図である。この実
施例は、下限電圧制限機能をもつものの実施例である。
図2において、非反転入力端子11と反転入力端子12に加
えられた信号の差電圧は、PNPトランジスタQ1及び
Q2とNPNトランジスタQ3及びQ4からなる差動入
力部により検出され、その検出された差電圧信号はNP
NトランジスタQ5と該トランジスタQ5のコレクタ・
ベース間に接続した容量C1とからなる増幅部により増
幅される。更に、PNPトランジスタQ8からなる出力
部によりインピーダンス変換され、低い出力インピーダ
ンスとして出力端子13から出力される。また、NPNト
ランジスタQ6及びQ7と電流供給回路19とからなる比
較器のNPNトランジスタQ7のベースは、出力端子13
とグランドとの間に直列接続された2個の抵抗R1及び
R2の接続点に接続されており、出力端子13の出力電圧
をVOUT とすると、NPNトランジスタQ7のベース電
位VB は、抵抗R1及びR2により、VB =(R2/R
1+R2)×VOUT と電圧変換されるようになってい
る。なお図2において、14は正側電源端子、15は負側電
源端子、17〜20は電流供給回路である。
【0033】このように構成された演算増幅回路におい
て、NPNトランジスタQ6のベースに印加される基準
電圧VR とNPNトランジスタQ7のベース電位VB
R<VB なる関係の時は、NPNトランジスタQ6は
オフ状態となり、VR >VBなる関係の時は、NPNト
ランジスタQ6はオン状態となる。NPNトランジスタ
Q6がオン状態にあるとき、NPNトランジスタQ6の
コレクタはPNPトランジスタQ8のベースに接続され
ているため、PNPトランジスタQ8のベース電流を供
給する方向にNPNトランジスタQ6のコレクタ電流が
流れる。この時、電流供給回路18の電流I1 より比較器
を構成する電流供給回路19のIS を大きく設定しておく
ことにより、NPNトランジスタQ6がオン状態になっ
たとき、PNPトランジスタQ8のベース電流を供給す
ることができる。
【0034】一方、NPNトランジスタQ6がオフ状態
にある時は、出力部を構成するPNPトランジスタQ8
は何の制約も受けずに正常に動作する。すなわち、V
OUT >(1+R1/R2)×VR の状態においては、出
力電圧VOUT は何ら制約も受けないが、出力電圧VOUT
より(1+R1/R2)×VR が大きくなったところで
出力部に入力電流が供給され、出力電圧VOUT は(1+
R1/R2)×VR の電圧に制限される。
【0035】したがって、本実施例では出力電圧VOUT
の制限値を、基準電圧VR 又は抵抗R1,R2の比を可
変にすることにより、連続的な値に任意に設定すること
ができる。また、本実施例の電圧制限の手段は、演算増
幅回路の応用として接続される外部の素子に依存してい
ないため、反転増幅器、非反転増幅器、ボルテージホロ
ワへの応用に対し使用が可能となる。
【0036】次に、本発明の第2実施例を図3に基づい
て説明する。図2に示した第1実施例において、比較器
を構成するNPNトランジスタQ7のベースを、電圧変
換部を構成する抵抗R1,R2を介さずに、直接出力端
子13に接続して構成したものである。
【0037】本実施例においても、第1実施例と同様に
出力電圧VOUT に制限を与えることは説明するまでもな
い。但し、この実施例の出力電圧VOUT の制限値は基準
電圧入力端子16に印加される基準電圧VR に等しくな
る。
【0038】次に第3実施例を図4を参照しながら説明
する。非反転入力端子11と反転入力端子12に加えられた
信号の差電圧は、NPNトランジスタQ11及びQ12とP
NPトランジスタQ13及びQ14とPNPトランジスタQ
14のコレクタ・ベース間に接続した容量C1とからなる
差動入力部により検出され、その検出された差電圧信号
はPNPトランジスタQ15からなる増幅部により増幅さ
れる。更に、PNPトランジスタQ18からなる出力部に
よりインピーダンス変換され、低い出力インピーダンス
として出力端子13から出力される。また、PNPトラン
ジスタQ16及びQ17と電流供給回路19とからなる比較器
のPNPトランジスタQ17のベースは、出力端子13とグ
ランドとの間に直列接続された2個の抵抗R1及びR2
の接続点に接続されており、出力端子13の出力電圧をV
OUT とすると、PNPトランジスタQ17のベース電位V
B は、抵抗R1及びR2により、VB =(R2/R1+
R2)×VOUT と電圧変換されるようになっている。な
お図4において、14は正側電源端子、15は負側電源端
子、17〜20は電流供給回路である。
【0039】このように構成された演算増幅回路におい
て、PNPトランジスタQ16のベースに印加される基準
電圧VR とNPNトランジスタQ17のベース電位VB
R<VB なる関係の時は、PNPトランジスタQ17は
オフ状態となり、VR >VBなる関係の時は、PNPト
ランジスタQ17はオン状態となる。PNPトランジスタ
Q17がオン状態にあるとき、PNPトランジスタQ17の
コレクタはPNPトランジスタQ18のベースに接続され
ているため、PNPトランジスタQ18のベース電流を遮
断する方向にPNPトランジスタQ17のコレクタ電流が
流れる。この時、電流供給回路18の電流I1 より比較器
を構成する電流供給回路19のIS を大きく設定しておく
ことにより、PNPトランジスタQ17がオン状態になっ
たとき、PNPトランジスタQ18のベース電流を完全に
遮断することができる。
【0040】一方、PNPトランジスタQ17がオフ状態
にある時は、出力部を構成するPNPトランジスタQ18
は何の制約も受けずに正常に動作する。すなわち、V
OUT >(1+R1/R2)×VR の状態においては、出
力電圧VOUT は何ら制約も受けないが、出力電圧VOUT
より(1+R1/R2)×VR が大きくなったところで
出力部の入力電流が遮断され、出力電圧VOUT は(1+
R1/R2)×VR の電圧に制限される。
【0041】したがって、本実施例では出力電圧VOUT
の制限値を、基準電圧VR 又は抵抗R1,R2の比を可
変にすることにより、連続的な値に任意に設定すること
ができる。また、本実施例の電圧制限の手段は、第1実
施例と同様に演算増幅回路の応用として接続される外部
の素子に依存していないため、反転増幅器、非反転増幅
器、ボルテージホロワへの応用に対し使用が可能とな
る。
【0042】次に、本発明の第4実施例を図5に基づい
て説明する。この実施例は、図4に示した第3実施例に
おいて、比較器を構成するPNPトランジスタQ17のベ
ースを、電圧変換部を構成する抵抗R1,R2を介さず
に、直接出力端子13に接続して構成したものである。
【0043】本実施例においても、第3実施例と同様に
出力電圧VOUT に制限を与えることは説明するまでもな
い。但し、この実施例の出力電圧VOUT の制限値は基準
電圧入力端子16に印加される基準電圧VR に等しくな
る。
【0044】次に、第5実施例を図6を参照しながら説
明する。この実施例は図3に示した第2実施例の下限電
圧制限機能をもつ演算増幅回路をそのまま用いて、絶対
値変換出力機能をもつ演算増幅回路を構成したものであ
る。第2実施例の下限電圧制限機能をもつ演算増幅回路
の非反転入力端子はグランドに接続し、反転入力端子と
絶対値変換出力機能をもつ演算増幅回路の入力端子21と
の間に抵抗R11を接続し、反転入力端子と出力端子22と
の間に抵抗R12を接続する。更に入力端子21と第2実施
例における基準電圧入力端子とを接続して絶対値変換出
力機能をもつ演算増幅回路を構成する。
【0045】このように構成した演算増幅回路におい
て、信号入力端子21に負の電圧−Vnを供給したとき、
PNPトランジスタQ2のベース電位は下限電圧制限回
路のイマジナルショート構成によりグランドレベルとな
る。よって、入力端子21に負の電圧−Vn を入力する
と、抵抗R11,R12の反転増幅器によって、(R12/R
11)×Vn を出力端子22より出力する。ここで、抵抗R
11,R12の抵抗値を同一にしておくことにより、出力端
子22にVn の電圧値を出力することができる。この時、
比較器を構成しているNPNトランジスタQ6のベース
電位は、入力端子21に入力している負の電圧−Vn にな
り、一方のNPNトランジスタQ7のベース電位は、出
力端子22の出力電圧Vn の電位となる。その結果、NP
NトランジスタQ6はオフ状態となり、何の制約も受け
ずに抵抗R11,R12と演算増幅器で構成された反転増幅
器として動作する。
【0046】次に、信号入力端子21に正の電圧VK を供
給すると、PNPトランジスタQ2のベース電位はイマ
ジナルショート構成によりグランドレベルとなり、入力
端子21に正の電圧VK を入力すると、抵抗R11,R12の
反転増幅器によって、−(R12/R11)×VK を出力端
子22より出力しようとする。しかしこの時、比較器を構
成しているNPNトランジスタQ6のベース電位は、入
力端子21に入力している正の電圧VK になり、一方のN
PNトランジスタQ7のベース電位は、出力端子22の出
力電圧である、−(R12/R11)×VK の電位になろう
とするため、NPNトランジスタQ6はオン状態にな
り、PNPトランジスタQ8のベース電流を制限し、抵
抗R11,R12と演算増幅器で構成された反転増幅器とし
て動作せず、正の入力電圧VK が出力端子22にそのまま
出力される。
【0047】すなわち、この実施例においては、信号入
力端子21に負の電圧−Vn を供給したときは、何の制約
も受けずに抵抗R11,R12と演算増幅器で構成された反
転増幅器として動作し、抵抗R11,R12の抵抗値を同一
にしておくことによって、出力端子22にVn の電圧値を
出力することができる。また、信号入力端子21に正の電
圧VK を供給したとき、出力部に入力電流が供給され、
出力電圧VOUT はVKの電圧に制限される。
【0048】次に、第6実施例を図7に基づいて説明す
る。この実施例は図5に示した第4実施例の下限電圧制
限機能をもつ演算増幅回路をそのまま用いて、絶対値変
換出力機能をもつ演算増幅回路を構成したものである。
第4実施例の下限電圧制限機能をもつ演算増幅回路の非
反転入力端子はグランドに接続し、反転入力端子と絶対
値変換出力機能をもつ演算増幅回路の入力端子21との間
に抵抗R11を接続し、反転入力端子と出力端子22との間
に抵抗R12を接続する。更に入力端子21と第4実施例に
おける基準電圧入力端子とを接続して絶対値変換出力機
能をもつ演算増幅回路を構成する。
【0049】このように構成した演算増幅回路におい
て、信号入力端子21に負の電圧−Vnを供給したとき、
NPNトランジスタQ11のベース電位は下限電圧制限回
路のイマジナルショート構成によりグランドレベルとな
る。よって、入力端子21に負の電圧−Vn を入力する
と、抵抗R11,R12の反転増幅器によって、(R12/R
11)×Vn を出力端子22より出力する。ここで、抵抗R
11,R12の抵抗値を同一にしておくことにより、出力端
子22にVn の電圧値を出力することができる。この時、
比較器を構成しているPNPトランジスタQ16のベース
電位は、入力端子21に入力している負の電圧−Vn にな
り、一方のPNPトランジスタQ17のベース電位は、出
力端子22の出力電圧Vn の電位となる。その結果、PN
PトランジスタQ17はオフ状態となり、何の制約も受け
ずに抵抗R11,R12と演算増幅器で構成された反転増幅
器として動作する。
【0050】次に、信号入力端子21に正の電圧VK を供
給すると、NPNトランジスタQ11のベース電位はイマ
ジナルショート構成によりグランドレベルとなり、入力
端子21に正の電圧VK を入力すると、抵抗R11,R12の
反転増幅器によって、−(R12/R11)×VK を出力端
子22より出力しようとする。しかしこの時、比較器を構
成しているPNPトランジスタQ16のベース電位は、入
力端子21に入力している正の電圧VK になり、一方のP
NPトランジスタQ17のベース電位は、出力端子22の出
力電圧である、−(R12/R11)×VK の電位になろう
とするため、PNPトランジスタQ17はオン状態にな
り、PNPトランジスタQ18のベース電流を遮断し、抵
抗R11,R12と演算増幅器で構成された反転増幅器とし
て動作せず、正の入力電圧VK が出力端子22にそのまま
出力される。
【0051】すなわち、この実施例においては、信号入
力端子21に負の電圧−Vn を供給したときは、何の制約
も受けずに抵抗R11,R12と演算増幅器で構成された反
転増幅器として動作し、抵抗R11,R12の抵抗値を同一
にしておくことによって出力端子22にVn の電圧値を出
力することができる。また、信号入力端子21に正の電圧
K を供給したとき、出力部に入力電流が遮断され、出
力電圧VOUT はVK の電圧に制限される。
【0052】次に、第7実施例を図8を参照しながら説
明する。この実施例は、最大電圧セレクト機能を備えた
演算増幅回路に関するものである。図8において、非反
転入力端子11と反転入力端子12に加えられた信号の差電
圧は、PNPトランジスタQ1及びQ2とNPNトラン
ジスタQ3及びQ4からなる差動入力部により検出さ
れ、その検出された差電圧信号はNPNトランジスタQ
5からなる増幅部により増幅される。更に、PNPトラ
ンジスタQ8からなる出力部によりインピーダンス変換
され、低い出力インピーダンスとして出力端子13から出
力される。NPNトランジスタQ24及びQ21,Q22,Q
23と電流供給回路19とからなる回路は、比較器を構成し
ており、該比較器のNPNトランジスタQ24のベース
は、出力端子13に接続されている。なお図8において、
14は正側電源端子、15は負側電源端子、17〜20は電流供
給回路、31〜33は入力信号端子である。
【0053】次に、この実施例の動作について説明す
る。NPNトランジスタQ24のベース電位をVOUT 、入
力信号端子31,32,33に接続されているNPNトランジ
スタQ21,Q22,Q23のベースの電位を、それぞれ
S1,VS2,VS3とすると、(VS1又はVS2又はVS3
>VOUT の関係で、VS1,VS2,VS3の中で最も高い電
位がVS1のとき、NPNトランジスタQ21がオン状態、
Q22,Q23,Q24はオフ状態となる。NPNトランジス
タQ21がオン状態にある時、NPNトランジスタQ21の
コレクタはPNPトランジスタQ8のベースに接続され
ているため、PNPトランジスタQ8のベース電流を供
給する方向に、NPNトランジスタQ21のコレクタ電流
が流れる。
【0054】この時、電流供給回路18の電流I1 より比
較器を構成する電流供給回路19のIS を大きく設定して
おくことにより、NPNトランジスタQ21がオン状態に
なったとき、PNPトランジスタQ8のベース電流I2
を供給することができる。その結果、出力端子13にはV
S1が出力される。
【0055】一方、(VS1及びVS2及びVS3)<VOUT
の関係にあるとき、NPNトランジスタQ21,Q22,Q
23はオフ状態、Q24はオン状態となる。そのため、比較
器を構成する電流供給回路19の電流値IS は、正側電源
端子14にコレクタが接続されたQ24のコレクタ電流から
供給される。このようにNPNトランジスタQ21及びQ
22及びQ23がオフ状態にあるときは、出力部を構成する
PNPトランジスタQ8は何の制約も受けずに正常に動
作する。
【0056】すなわち、(VS1及びVS2及びVS3)<V
OUT の状態においては、出力電圧は何の制約も受けない
で通常の演算増幅回路の動作をするが、出力電圧VOUT
がVS1又はVS2又はVS3の電圧を下まわったところで、
出力部の入力電流がNPNトランジスタQ21又はQ22又
はQ23のコレクタ電流により供給される。その結果、出
力端子13にはVS1又はVS2又はVS3の電圧が出力され
る。その時、出力電圧VOUT 、はNPNトランジスタQ
21,Q22,Q23のベース電位VS1,VS2,VS3の中で最
も大きい電圧値が選択される。
【0057】したがって、本実施例では、入力信号電圧
値を比較しその中から最大電圧値を出力したい場合、そ
の対象となる入力電圧信号の数と同じだけのNPNトラ
ンジスタを演算増幅器に付加するだけの小規模の回路構
成で、且つ比較する入力電圧信号の数に関係なく、およ
そ演算増幅器1回路分の消費電流で、最大電圧値セレク
ト機能をもつ演算増幅回路を実現できる。また、本実施
例では、最大電圧値セレクト機能をもつ演算増幅回路の
出力が通常の演算増幅器の出力回路になっているため、
出力ダイナミックレンジは演算増幅器の出力ダイナミッ
クレンジと同等で、電流制限用のダイオードなどによっ
て出力ダイナミックレンジの低下を招くことはない。
【0058】次に、図9に本発明の第8実施例を示す。
この実施例は、図8に示した第7実施例において比較器
を構成するNPNトランジスタQ24のベースに電圧変換
部を構成する抵抗R1及びR2を接続したものである。
この場合、出力端子13の出力電圧をVOUT とすると、N
PNトランジスタQ24のベース電位VB は、VB =(R
2/R1+R2)×VOUT と電圧変換される。つまり、
NPNトランジスタQ21,Q22,Q23のベースを入力信
号端子31,32,33に接続し、その電位をそれぞれVS1
S2,VS3とすると、図8で示した第7実施例と同一動
作により、VB,VS1,VS2,VS3の中から最大電圧値
をセレクトして、出力端子13からこの電圧値を出力とし
て得ることができる。この実施例においても、図8で示
した第7実施例と同一の効果を得ることができる。
【0059】次に、第9実施例を図10に基づいて説明す
る。非反転入力端子11と反転入力端子12に加えられた信
号の差電圧は、NPNトランジスタQ11及びQ12とPN
PトランジスタQ13及びQ14からなる差動入力部により
検出され、その検出された差電圧信号はPNPトランジ
スタQ15からなる増幅部により増幅される。更に、PN
PトランジスタQ18からなる出力部によりインピーダン
ス変換され、低い出力インピーダンスとして出力端子13
から出力される。PNPトランジスタQ32及びQ31と電
流供給回路34とからなる回路は、比較器を構成してお
り、同様に、PNPトランジスタQ34及びQ33と電流供
給回路35とからなる回路、並びにPNPトランジスタQ
36及びQ35と電流供給回路36とからなる回路も比較器を
構成している。PNPトランジスタQ32,Q34,Q36の
ベースは、出力端子13に接続されている。
【0060】次に、このように構成された第9実施例の
動作について説明する。PNPトランジスタQ32,Q3
4,Q36のベース電位をVOUT 、入力信号端子31,32,3
3に接続されているPNPトランジスタQ31,Q33,Q3
5のベース電位を、それぞれV S1,VS2,VS3とする
と、(VS1又はVS2又はVS3)>VOUT の関係で、
S1,VS2,VS3の中で最も高い電位がVS1のとき、P
NPトランジスタQ32がオン状態、Q31はオフ状態とな
る。PNPトランジスタQ32がオン状態の時、コレクタ
電流(=IS1)をQ18のベース電流供給回路18の電流値
1 より、比較器を構成する電流供給回路34の電流値I
S1を大きく設定しておくことにより、PNPトランジス
タQ18のベース電流I2 を遮断することができる。
【0061】その結果、出力端子13にはVS1が出力され
る。この時、VS2とVOUT を比較し、PNPトランジス
タQ33がオン状態、PNPトランジスタQ34はオフ状態
となり、同様にVS3とVOUT を比較し、PNPトランジ
スタQ35がオン状態、PNPトランジスタQ36はオフ状
態となる。この比較結果による電流供給回路35,36の電
流は、PNPトランジスタQ33,PNPトランジスタQ
35のコレクタ電流として負電源端子15に流れる。電流供
給回路34の電流値IS1=電流供給回路35の電流値IS2
電流供給回路36の電流値IS3と設定しておくことによ
り、VS1でなくVS2又はVS3が最も高い電位の場合も、
前記と同じ動作をする。
【0062】一方、(VS1及びVS2及びVS3)<VOUT
の関係にあるとき、PNPトランジスタQ32,Q34,Q
36はオフ状態、PNPトランジスタQ31,Q33,Q35は
オン状態となる。そのため、比較器を構成する電流供給
回路34, 35,36の電流値IS1,IS2,IS3は、PNPト
ランジスタQ31,Q33,Q35のコレクタ電流として負側
電源端子15に流れる。このようにPNPトランジスタQ
32及びQ34及びQ36がオフ状態のときは、出力部を構成
するPNPトランジスタQ18は何の制約も受けずに正常
に動作する。
【0063】すなわち、(VS1及びVS2及びVS3)<V
OUT の状態においては、出力電圧は何の制約も受けない
で通常の演算増幅回路の動作をするが、出力電圧VOUT
がVS1又はVS2又はVS3の電圧を下まわったところで、
出力部の入力電流がPNPトランジスタQ32又はQ34又
はQ36のコレクタ電流により遮断され、出力端子13に
は、VS1又はVS2又はVS3の電圧が出力される。その
時、出力電圧VOUT は、PNPトランジスタQ31,Q3
3,Q35のベース電位VS1,VS2,VS3の中で最も大き
い電圧値が選択される。
【0064】したがって、本実施例では、入力信号電圧
値を比較しその中から最大電圧値を出力したい場合、そ
の対象となる入力電圧信号の数と同じだけのPNPトラ
ンジスタ2個と1つの電流供給回路で構成した比較回路
を、演算増幅器に付加するだけの小規模の回路構成で、
且つおよそ演算増幅器1回路分の消費電流で、最大電圧
値セレクト機能をもつ演算増幅回路を実現できる。
【0065】また、本実施例では、最大電圧値セレクト
機能をもつ演算増幅回路の出力が通常の演算増幅器の出
力回路になっているため、出力ダイナミックレンジは演
算増幅器の出力ダイナミックレンジと同等で、電流制限
用のダイオードなどによって出力ダイナミックレンジの
低下を招くことはない。
【0066】次に、図11に本発明の第10実施例を示す。
この実施例は、図10に示した第9実施例において比較器
を構成するPNPトランジスタQ32,Q34,Q36のベー
スに、電圧変換部を構成する抵抗R1及びR2を接続し
たものである。この場合、出力端子13の出力電圧をV
OUT とすると、PNPトランジスタQ32、Q34,Q36の
ベース電位VB は、VB =(R2/R1+R2)×V
OUT と電圧変換される。つまり、PNPトランジスタQ
31,Q33,Q35のベースを入力信号端子31,32,33に接
続し、その電位をそれぞれVS1,VS2,VS3とすると、
図10で示した第9実施例と同一動作により、VB
S1,VS2,VS3の中から最大電圧値をセレクトして、
出力端子13からこの電圧値を出力として得ることができ
る。この実施例においても、図10で示した第9実施例と
同一の効果を得ることができる。
【0067】次に、第11実施例を図12を参照して説明す
る。この実施例は、最小電圧値セレクト機能をもつ演算
増幅回路に関するものである。図12において、非反転入
力端子11と反転入力端子12に加えられた信号の差電圧
は、PNPトランジスタQ1及びQ2とNPNトランジ
スタQ3及びQ4からなる差動入力部により検出され、
その検出された差電圧信号はNPNトランジスタQ5か
らなる増幅部により増幅される。更に、NPNトランジ
スタQ8からなる出力部によりインピーダンス変換さ
れ、低い出力インピーダンスとして出力端子13から出力
される。NPNトランジスタQ42及びQ41と電流供給回
路44とからなる回路は、比較器を構成しており、同様
に、NPNトランジスタQ44及びQ43と電流供給回路45
とからなる回路、並びにNPNトランジスタQ46及びQ
45と電流供給回路46とからなる回路も比較器を構成して
いる。NPNトランジスタQ42,Q44,Q46のベース
は、出力端子13に接続されている。なお図12において、
14は正側電源端子、15は負側電源端子、17〜20は電流供
給回路、41〜43は入力信号端子である。
【0068】次に、この実施例の動作について説明す
る。NPNトランジスタQ42,Q44,Q46のベース電位
をVOUT 、入力信号端子41,42,43に接続されているN
PNトランジスタQ41,Q43,Q45のベースの電位を、
それぞれVS1,VS2,VS3とすると、(VS1又はVS2
はVS3)<VOUT の関係で、VS1,VS2,VS3の中で最
も低い電位がVS1のとき、NPNトランジスタQ41がオ
フ状態、Q42はオン状態となる。NPNトランジスタQ
42がオン状態にある時、NPNトランジスタQ42のコレ
クタはNPNトランジスタQ8のベースに接続されてい
るため、NPNトランジスタQ8のベース電流を遮断す
る方向に、NPNトランジスタQ42のコレクタ電流が流
れる。
【0069】この時、電流供給回路18の電流I1 より比
較器を構成する電流供給回路44の電流値IS1を大きく設
定しておくことにより、NPNトランジスタQ42がオン
状態になったとき、NPNトランジスタQ8のベース電
流を遮断することができる。その結果、出力端子13には
S1が出力される。電流供給回路44の電流値IS1=電流
供給回路45の電流値IS2=電流供給回路46の電流値IS3
と設定しておくことにより、VS1でなくVS2又はVS3
最も低い電位の場合も前記と同じ動作をする。
【0070】一方、(VS1及びVS2及びVS3)>VOUT
の関係にあるとき、NPNトランジスタQ41,Q43,Q
45オン状態、NPNトランジスタQ42,Q44,Q46はオ
フ状態となる。そのため、比較器を構成する電流供給回
路44, 45,46の電流値IS1,IS2,IS3は、正側電源端
子14にコレクタが接続されたQ41,Q43,Q45のコレク
タ電流から供給される。このようにNPNトランジスタ
Q42及びQ44及びQ46がオフ状態のときは、出力部を構
成するNPNトランジスタQ8は何の制約も受けずに正
常に動作する。
【0071】すなわち、(VS1及びVS2及びVS3)>V
OUT の状態においては、出力電圧は何の制約も受けない
で通常の演算増幅回路の動作をするが、出力電圧VOUT
がVS1又はVS2又はVS3の電圧を上まわったところで、
出力部の入力電流がNPNトランジスタQ42又はQ44又
はQ46のコレクタ電流により遮断される。その結果、出
力端子13にはVS1又はVS2又はVS3の電圧が出力され
る。その時、出力電圧VOUT は、NPNトランジスタQ
41,Q43,Q45のベース電位VS1,VS2,VS3の中で最
も小さい電圧値が選択される。
【0072】したがって、本実施例では、入力信号電圧
値を比較しその中から最小電圧値を出力したい場合、そ
の対象となる入力電圧信号の数と同じだけのNPNトラ
ンジスタ2個と1つの電流供給回路で構成した比較回路
を、演算増幅器に付加するだけの小規模の回路構成で、
且つおよそ演算増幅器1回路分の消費電流で、最小電圧
値セレクト機能をもつ演算増幅回路を実現できる。ま
た、本実施例では、最小電圧値セレクト機能をもつ演算
増幅回路の出力が通常の演算増幅器の出力回路になって
いるため、出力ダイナミックレンジは演算増幅器の出力
ダイナミックレンジと同等で、電流制限用のダイオード
などによって出力ダイナミックレンジの低下を招くこと
はない。
【0073】次に、図13に本発明の第12実施例を示す。
この実施例は、図12に示した第11実施例において、比較
器を構成するNPNトランジスタQ42,Q44,Q46のベ
ースに電圧変換部を構成する抵抗R1及びR2を接続し
たものである。この場合、出力端子13の出力電圧をV
OUT とすると、NPNトランジスタQ42、Q44,Q46の
ベース電位VB は、VB =(R2/R1+R2)×V
OUT と電圧変換される。つまり、NPNトランジスタQ
41,Q43,Q45のベースを入力信号端子41,42,43に接
続し、その電位をそれぞれVS1,VS2,VS3とすると、
図12で示した第11実施例と同一動作により、VB
S1,VS2,VS3の中から最小電圧値をセレクトして、
出力端子13からこの電圧値を出力として得ることができ
る。この実施例においても、図12で示した第11実施例と
同一の効果を得ることができる。
【0074】次に、第13実施例を図14に基づいて説明す
る。非反転入力端子11と反転入力端子12に加えられた信
号の差電圧は、NPNトランジスタQ11及びQ12とPN
PトランジスタQ13及びQ14からなる差動入力部により
検出され、その検出された差電圧信号はPNPトランジ
スタQ15からなる増幅部により増幅される。更に、PN
PトランジスタQ18からなる出力部によりインピーダン
ス変換され、低い出力インピーダンスとして出力端子13
から出力される。PNPトランジスタQ54及びQ51,Q
52,Q53と電流供給回路19とからなる回路は、比較器を
構成しており、そしてPNPトランジスタQ54のベース
は、出力端子13に接続されている。
【0075】次に、この実施例の動作について説明す
る。PNPトランジスタQ54のベース電位をVOUT 、入
力信号端子41, 42,43に接続されているPNPトランジ
スタQ51,Q52,Q53のベース電位を、それぞれVS1
S2,VS3とすると、(VS1又はVS2又はVS3)<V
OUT の関係で、VS1,VS2,VS3の中で最も低い電位が
S1のとき、PNPトランジスタQ51がオン状態、Q5
2,Q53,Q54はオフ状態となる。PNPトランジスタ
Q51がオン状態にある時、PNPトランジスタQ51のコ
レクタはPMPトランジスタQ18のベースに接続されて
いるため、PNPトランジスタQ18のベース電流を遮断
する方向に、PNPトランジスタQ51のコレクタ電流が
流れる。
【0076】この時、電流供給回路18の電流I1 より比
較器を構成する電流供給回路19の電流値IS を大きく設
定しておくことにより、PNPトランジスタQ51がオン
状態になったとき、PNPトランジスタQ18のベース電
流I2 を遮断することができる。その結果、出力端子13
にはVS1が出力される。
【0077】一方、(VS1及びVS2及びVS3)>VOUT
の関係にあるとき、PNPトランジスタQ51,Q52,Q
53はオフ状態、PNPトランジスタQ54はオン状態とな
る。そのため、負側電源端子15にコレクタが接続された
Q54のコレクタ電流は、比較器を構成する電流供給回路
19の電流値IS から供給される。このようにPNPトラ
ンジスタQ51及びQ52及びQ53がオフ状態のときは、出
力部を構成するPNPトランジスタQ18は何の制約も受
けずに正常に動作する。
【0078】すなわち、(VS1及びVS2及びVS3)>V
OUT の状態においては、出力電圧は何の制約も受けない
で通常の演算増幅回路の動作をするが、出力電圧VOUT
がVS1又はVS2又はVS3の電圧を上まわったところで、
出力部の入力電流がPNPトランジスタQ51又はQ52又
はQ53のコレクタ電流により遮断される。その結果、出
力端子13にはVS1又はVS2又はVS3の電圧が出力され
る。その時、出力電圧VOUT は、PNPトランジスタQ
51,Q52,Q53のベース電位VS1,VS2,VS3の中で最
も小さい電圧値が選択される。
【0079】したがって、本実施例では、入力信号電圧
値を比較しその中から最小電圧値を出力したい場合、そ
の対象となる入力電圧信号の数と同じだけのPNPトラ
ンジスタを演算増幅器に付加するだけの小規模の回路構
成で、且つ比較する入力電圧信号の数に関係なく、およ
そ演算増幅器1回路分の消費電流で、最小電圧値セレク
ト機能をもつ演算増幅回路を実現できる。また、本実施
例では、最小電圧値セレクト機能をもつ演算増幅回路の
出力が通常の演算増幅器の出力回路になっているため、
出力ダイナミックレンジは演算増幅器の出力ダイナミッ
クレンジと同等で、電流制限用のダイオードなどによっ
て出力ダイナミックレンジの低下を招くことはない。
【0080】次に、図15に本発明の第14実施例を示す。
この実施例は、図14に示した第13実施例において、比較
器を構成するPNPトランジスタQ54のベースに、電圧
変換部を構成する抵抗R1及びR2を接続したものであ
る。この場合、出力端子13の出力電圧をVOUT とする
と、PNPトランジスタQ54のベース電位VB は、VB
=(R2/R1+R2)×VOUT と電圧変換される。つ
まり、PNPトランジスタQ51,Q52,Q53のベースを
入力信号端子41,42,43に接続し、その電位をそれぞれ
S1,VS2,VS3とすると、図14で示した第13実施例と
同一動作により、VB ,VS1,VS2,VS3の中から最小
電圧値をセレクトして、出力端子13からこの電圧値を出
力として得ることができる。この実施例においても、図
14で示した第13実施例と同一の効果を得ることができ
る。
【0081】
【発明の効果】以上実施例に基づいて説明したように、
本発明によれば、少数の素子で構成でき、消費電流の低
減が可能で、また出力電圧の制限値を連続的に任意に設
定でき、しかも演算増幅回路の応用へ制約を与えないよ
うにした下限電圧制限機能付の演算増幅回路を提供する
ことができる。また、上記下限電圧制限機能付の演算増
幅回路に抵抗素子を用いて簡単に絶対値変換出力回路を
実現でき、したがって、少数の素子で構成でき、消費電
流の低減も可能な絶対値変換出力機能付の演算増幅回路
を提供することができる。
【0082】また複数の入力信号電圧から最大電圧値を
容易に選択でき、少数の素子で回路全体での消費電流の
低減が可能であり、回路で使用する演算増幅器の出力ダ
イナミックレンジをフルに活用でき、しかも演算増幅回
路の応用へ制約を与えないようにした最大電圧値セレク
ト機能をもつ演算増幅回路を提供することができる。ま
た、複数の入力信号電圧から最小電圧値を容易に選択で
き、少数の素子で回路全体での消費電流の低減が可能で
あり、回路で使用する演算増幅器の出力ダイナミックレ
ンジをフルに活用でき、しかも演算増幅回路の応用へ制
約を与えないようにした最小電圧値セレクト機能をもつ
演算増幅回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る演算増幅回路の概念を説明するた
めの概念図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す回路構成図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す回路構成図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す回路構成図である。
【図5】本発明の第4実施例を示す回路構成図である。
【図6】本発明の第5実施例を示す回路構成図である。
【図7】本発明の第6実施例を示す回路構成図である。
【図8】本発明の第7実施例を示す回路構成図である。
【図9】本発明の第8実施例を示す回路構成図である。
【図10】本発明の第9実施例を示す回路構成図である。
【図11】本発明の第10実施例を示す回路構成図である。
【図12】本発明の第11実施例を示す回路構成図である。
【図13】本発明の第12実施例を示す回路構成図である。
【図14】本発明の第13実施例を示す回路構成図である。
【図15】本発明の第14実施例を示す回路構成図である。
【図16】従来の下限電圧制限回路の構成例を示すブロッ
ク構成図である。
【図17】図16に示した下限電圧制限回路の入力電圧と出
力電圧との関係を示す図である。
【図18】従来の絶対値回路の構成例を示すブロック構成
図である。
【図19】従来の最大電圧値セレクト回路の構成例を示す
ブロック構成図である。
【図20】従来の最小電圧値セレクト回路の構成例を示す
ブロック構成図である。
【符号の説明】
1 非反転入力端子 2 反転入力端子 3 出力端子 4 差動入力部 5 増幅部 6 出力部 7 電圧変換部 8 比較器 9〜m 信号入力端子

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動入力部と、該差動入力部の信号を増
    幅する増幅部と、該増幅部の出力信号をインピーダンス
    変換する出力部と、該出力部の出力電圧と前記差動入力
    部の信号とは別の1つ又は複数の入力電圧信号とを比較
    する比較手段とを備えた演算増幅回路において、前記比
    較手段の出力により前記インピーダンス変換出力部の入
    力電流を制御することにより前記出力部の出力電圧を制
    限するように構成したことを特徴とする演算増幅回路。
  2. 【請求項2】 前記インピーダンス変換出力部と前記比
    較手段との間に、電圧変換手段を備えていることを特徴
    とする請求項1記載の演算増幅回路。
  3. 【請求項3】 前記比較手段において、前記出力部の出
    力電圧と比較される入力電圧信号を所定の基準電圧信号
    とし、前記出力部の入力電流を制限して該出力部の出力
    電圧下限値を制限するように構成したことを特徴とする
    請求項1又は2記載の演算増幅回路。
  4. 【請求項4】 前記比較手段は、前記出力部の出力端子
    にベース端子を接続し、コレクタ端子を正側電源端子に
    接続し、エミッタ端子を電流源の電流を引き込む側に接
    続した第1のNPNトランジスタと、ベース端子を所定
    の基準電圧信号入力端子に接続し、コレクタ端子を前記
    出力部の入力端子に接続し、エミッタ端子を前記第1の
    NPNトランジスタのエミッタ端子に接続した第2のN
    PNトランジスタとで構成されていることを特徴とする
    請求項3記載の演算増幅回路。
  5. 【請求項5】 前記比較手段は、前記出力部の出力端子
    にベース端子を接続し、コレクタ端子を前記出力部の入
    力端子に接続し、エミッタ端子を電流源の電流のはき出
    す側に接続した第1のPNPトランジスタと、ベース端
    子を所定の基準電圧信号入力端子に接続し、コレクタ端
    子を負側電源端子に接続し、エミッタ端子を前記第1の
    PNPトランジスタのエミッタ端子に接続した第2のP
    NPトランジスタとで構成されていることを特徴とする
    請求項3記載の演算増幅回路。
  6. 【請求項6】 前記比較手段は、複数の入力電圧信号の
    中から最大電圧値を選択し、前記出力部から最大電圧値
    を出力するように構成したことを特徴とする請求項1又
    は2記載の演算増幅回路。
  7. 【請求項7】 前記比較手段は、前記出力部の出力端子
    にベース端子を接続し、コレクタ端子を正側電源端子に
    接続し、エミッタ端子を電流源の電流を引き込む側に接
    続した第1のNPNトランジスタと、ベース端子を入力
    電圧信号入力端子に接続し、コレクタ端子を前記出力部
    の入力端子に接続し、エミッタ端子を前記第1のNPN
    トランジスタのエミッタ端子に接続した、入力電圧信号
    入力数に対応した数の第2のNPNトランジスタとで構
    成されていることを特徴とする請求項6記載の演算増幅
    回路。
  8. 【請求項8】 前記比較手段は、電流源と、前記出力部
    の出力端子にベース端子を接続し、コレクタ端子を前記
    出力部の入力端子に接続し、エミッタ端子を前記電流源
    の電流をはき出す側に接続した第1のPNPトランジス
    タと、ベース端子を入力電圧信号入力端子に接続し、コ
    レクタ端子を負側電源端子に接続し、エミッタ端子を前
    記第1のPNPトランジスタのエミッタ端子に接続した
    第2のPNPトランジスタとからなる単位回路を、入力
    電圧信号入力数に対応して並列に接続して構成されてい
    ることを特徴とする請求項6記載の演算増幅回路。
  9. 【請求項9】 前記比較手段は、複数の入力電圧信号の
    中から最小電圧値を選択し、前記出力部から最小電圧値
    を出力するように構成したことを特徴とする請求項1又
    は2記載の演算増幅回路。
  10. 【請求項10】 前記比較手段は、電流源と、前記出力部
    の出力端子にベース端子を接続し、コレクタ端子を前記
    出力部の入力端子に接続し、エミッタ端子を前記電流源
    の電流を引き込む側に接続した第1のNPNトランジス
    タと、ベース端子を入力電圧信号入力端子に接続し、コ
    レクタ端子を正側電源端子に接続し、エミッタ端子を前
    記第1のNPNトランジスタのエミッタ端子に接続した
    第2のNPNトランジスタとからなる単位回路を、入力
    電圧信号入力数に対応して並列に接続して構成されてい
    ることを特徴とする請求項9記載の演算増幅回路。
  11. 【請求項11】 前記比較手段は、前記出力部の出力端子
    をベース端子に接続し、コレクタ端子を負側電源端子に
    接続し、エミッタ端子を電流源の電流をはき出す側に接
    続した第1のPNPトランジスタと、ベース端子を入力
    電圧信号入力端子に接続し、コレクタ端子を前記出力部
    の入力端子に接続し、エミッタ端子を前記第1のPNP
    トランジスタのエミッタ端子に接続した、入力電圧信号
    入力数に対応した数の第2のPNPトランジスタとで構
    成されていることを特徴とする請求項9記載の演算増幅
    回路。
  12. 【請求項12】 前記差動入力部の非反転入力端子を接地
    すると共に、反転入力端子と比較手段への入力電圧信号
    の入力端子及び出力部の出力端子との間に、同一の抵抗
    値を有する第1及び第2の抵抗を設け、前記出力端子か
    ら、前記入力端子への入力電圧信号の電圧値を絶対値に
    変換して出力するように構成したことを特徴とする請求
    項1記載の演算増幅回路。
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