JPH08111535A - 半導体力学量センサ及びその製造方法 - Google Patents

半導体力学量センサ及びその製造方法

Info

Publication number
JPH08111535A
JPH08111535A JP9274095A JP9274095A JPH08111535A JP H08111535 A JPH08111535 A JP H08111535A JP 9274095 A JP9274095 A JP 9274095A JP 9274095 A JP9274095 A JP 9274095A JP H08111535 A JPH08111535 A JP H08111535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable
semiconductor
gate electrode
semiconductor substrate
range limiting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9274095A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3508286B2 (ja
Inventor
Yoshinori Otsuka
義則 大塚
Yukihiro Takeuchi
竹内  幸裕
Tadashi Hattori
服部  正
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP9274095A priority Critical patent/JP3508286B2/ja
Priority to US08/516,414 priority patent/US5622633A/en
Priority to DE19530510A priority patent/DE19530510B4/de
Publication of JPH08111535A publication Critical patent/JPH08111535A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3508286B2 publication Critical patent/JP3508286B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Micromachines (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特性劣化を回避できるMISFET型力学量
センサ及びその製造方法を提供することにある。 【構成】 P型シリコン基板1の上面にはシリコン酸化
膜2,3、シリコン窒化膜4が形成され、シリコン窒化
膜4の上方に所定の間隔を隔てて薄膜よりなる可動部5
が配置され、可動部5の一部に可動ゲート電極部を有
し、加速度により変位する。P型シリコン基板1には不
純物拡散層よりなる固定電極(ソース・ドレイン部)が
形成され、加速度による可動ゲート電極部との相対的位
置の変化により、流れる電流が変化する。可動ゲート電
極部以外の可動部5の下面には、可動範囲制限用突起1
7が設けられ、P型シリコン基板1と可動ゲート電極部
との間の間隔よりも狭い間隔を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加速度,ヨーレイト,
振動等の力学量を検出するための半導体力学量センサに
係り、詳しくは、MISFET(Metal−Insu
lator−Semiconductor Field
Effect Transistor)型の半導体力
学量センサとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から自動車制御技術の一環として、
加速度,ヨーレイト,振動等の力学量を検出して各種制
御に反映させることが行われている。そして、例えば、
自動車用の加速度センサにおいて低加速度レベル、低周
波数レベルを精度良く検出でき、安価で大量生産に向い
ている方式として半導体加速度センサが有望視されてお
り、その中でも低加速度レベル,低周波数レベルを精度
良く検出でき、安価で大量生産に向いている方式とし
て、特開平2−134570号公報に開示された静電容
量式加速度センサや、特開平4−25764号公報に開
示されたMISFET型加速度センサがある。そして、
この中でも特に小型化が可能なものとして、後者のMI
SFET型加速度センサが有望視されている。図19,
20は特開平4−25764号公報に示されたMISF
ET型加速度センサを示す図である。これは、加速度検
出基板31に梁状部を介して保持されたゲート電極32
が加速度に伴って上下運動すると、P型半導体基板33
内に形成されるチャネル領域のキャリア密度が変化し、
ソース・ドレイン(35,36)間に流れる電流量が増
減することを利用して加速度を検出するものである。
尚、図中、34はカンチレバー、35はソース電極、3
6はドレイン電極、37は溝、38,39,40は配
線、41はパッケージである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図19,20
に示された従来のMISFET型加速度センサはゲート
電極32を取り付けたカンチレバー34に過大な加速度
が加わった時、MISFETのゲート電極32がトラン
ジスタ特性を決定する基板33のチャネル領域に接触
し、MISFETの電圧−電流特性を劣化させ、検出誤
差や経時変化を引き起こすという問題がある。
【0004】そこで、この発明の目的は、特性劣化を回
避できるMISFET型力学量センサ及びその製造方法
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、半導体基板と、前記半導体基板の上方に所定の間隔
を隔てて配置され、その一部に可動ゲート電極部を有
し、力学量の作用に伴って変位する梁構造の可動部と、
前記半導体基板に不純物拡散層を形成することで構成さ
れ、前記力学量の作用による前記可動ゲート電極部との
相対的位置の変化により、流れる電流が変化するソース
・ドレイン部と、前記半導体基板と前記可動部との間に
設けられ、前記半導体基板と前記可動ゲート電極部との
間の間隔よりも狭い間隔を形成するための可動範囲制限
部とを備えた半導体力学量センサをその要旨とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の半導体力学量センサにおいて、前記可動部は薄膜より
なる半導体力学量センサをその要旨とする。請求項3に
記載の発明は、請求項1に記載の半導体力学量センサに
おいて、前記可動範囲制限部は、前記可動ゲート電極部
以外の前記可動部の下面に設けた突起にて構成した半導
体力学量センサをその要旨とする。
【0007】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の半導体力学量センサにおいて、前記可動範囲制限部
は、前記半導体基板の上面に設けた突起にて構成した半
導体力学量センサをその要旨とする。
【0008】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の半導体力学量センサにおいて、前記梁構造の可動部は
重り部を有し、前記可動範囲制限部は、前記可動部の梁
部における前記重り部に近接する位置に設けた半導体力
学量センサをその要旨とする。
【0009】請求項6に記載の発明は、請求項3に記載
の半導体力学量センサにおいて、前記可動部は薄膜より
なり、前記突起は、前記可動部を構成する薄膜を下方に
させて形成した半導体力学量センサをその要旨とする。
【0010】請求項7に記載の発明は、請求項3に記載
の半導体力学量センサにおいて、前記可動部は薄膜より
なり、前記突起は、前記可動部を構成する薄膜の膜厚を
部分的に厚くすることにより形成した半導体力学量セン
サをその要旨とする。
【0011】請求項8に記載の発明は、半導体基板と、
前記半導体基板の上方に所定の間隔を隔てて配置され、
その一部に可動ゲート電極部を有し、力学量の作用に伴
って変位する薄膜よりなる梁構造の可動部と、前記半導
体基板に不純物拡散層を形成することで構成され、前記
力学量の作用による前記可動ゲート電極部との相対的位
置の変化により、流れる電流が変化するソース・ドレイ
ン部とを備えた半導体力学量センサの製造方法であっ
て、半導体基板の主表面に厚さが均一なる犠牲層を形成
する第1工程と、前記犠牲層の一部である可動範囲制限
用突起の形成箇所を薄くする第2工程と、前記犠牲層の
上に、薄膜よりなる可動部形成膜を形成する第3工程
と、前記可動部形成膜の下の前記犠牲層をエッチング除
去して、可動ゲート電極部以外の可動部の下面に、半導
体基板と可動ゲート電極部との間の間隔よりも狭い間隔
を形成するための可動範囲制限用突起を形成する第4工
程とを備えた半導体力学量センサの製造方法をその要旨
とする。
【0012】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の半導体力学量センサの製造方法において、第2工程
を、犠牲層の上にレジストを形成し、露光機の解像度以
下の微細パターンを有するフォトマスクを用いて露光し
現像することでレジストの一部を薄くし、前記犠牲層の
一部をエッチング除去することで前記犠牲層の一部を薄
くした半導体力学量センサの製造方法をその要旨とす
る。
【0013】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の半導体力学量センサの製造方法において、前記フォ
トマスクは前記微細パターンを有するとともに可動部の
アンカー部形成箇所のレジストを開口するパターンを有
するものである半導体力学量センサの製造方法をその要
旨とする。
【0014】
【作用】請求項1,2に記載の発明によれば、力学量が
作用すると、ソース・ドレイン部と可動ゲート電極部と
の相対的位置が変化し、この位置変化によりソース・ド
レイン部に流れる電流が変化して力学量が検出される。
このとき、可動範囲制限部においては、半導体基板と可
動ゲート電極部との間の間隔よりも狭い間隔となってい
る。よって、過大な力学量により可動部が半導体基板に
接近する方向に変位すると、可動ゲート電極部が半導体
基板に接触する前に可動範囲制限部が接触し可動ゲート
電極部のそれ以上の半導体基板への接近が阻止される。
このようにして、可動ゲート電極部と半導体基板との接
触が回避され、MISFET型トランジスタ特性が変化
することはない。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加え、可動ゲート電極部以外の可
動部の下面に設けた突起により可動範囲制限部が構成さ
れる。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加え、半導体基板の上面に設けた
突起により可動範囲制限部が構成される。請求項5に記
載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加
え、可動範囲制限部が、可動部の梁部における重り部に
近接する位置に設けられ、過大な力学量が作用し重り部
が変形しようとしても可動範囲制限部によりその変形が
防止される。
【0017】請求項6に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の作用に加え、突起が可動部を構成する薄
膜を下方に変位させて形成される。請求項7に記載の発
明によれば、請求項3に記載の発明の作用に加え、突起
が可動部を構成する薄膜の膜厚を厚くすることにより形
成される。この場合、過大な力学量が作用した際の耐衝
撃性に優れる。
【0018】請求項8に記載の発明によれば、第1工程
により半導体基板の主表面に厚さが均一なる犠牲層が形
成され、第2工程により犠牲層の一部である可動範囲制
限用突起の形成箇所が薄くされる。そして、第3工程に
より犠牲層の上に、薄膜よりなる可動部形成膜が形成さ
れ、第4工程により可動部形成膜の下の犠牲層をエッチ
ング除去して、可動ゲート電極部以外の可動部の下面
に、半導体基板と可動ゲート電極部との間の間隔よりも
狭い間隔を形成するための可動範囲制限用突起が形成さ
れる。その結果、請求項1に記載の半導体力学量センサ
が製造される。
【0019】請求項9に記載の発明によれば、請求項8
に記載の発明の作用に加え、第2工程において、犠牲層
の上にレジストが形成され、露光機の解像度以下の微細
パターンを有するフォトレジストを用いて露光し現像す
ることでレジストの一部が薄くされ、前記犠牲層の一部
をエッチング除去することで前記犠牲層の一部が薄くな
る。よって、フォトマスクの増加なしで可動範囲制限用
突起を製作することができる。その結果、プロセスを増
やすことなく請求項1に記載の半導体力学量センサが製
造される。
【0020】請求項10に記載の発明によれば、請求項
9に記載の発明の作用に加え、1枚のフォトマスクで可
動部を基板に固定するアンカー部および可動範囲制限用
突起を製作するため前記犠牲層の加工ができる。
【0021】
【実施例】以下、この発明を半導体加速度センサに具体
化した一実施例を図面に従って説明する。
【0022】図1は、本実施例の半導体加速度センサの
平面図を示す。又、図2には図1のA−A断面を示し、
図3には図1のB−B断面を示し、図4には図1のC−
C断面を示す。本半導体加速度センサは表面マイクロマ
シニング技術を用いたものである。
【0023】P型シリコン基板1の上の一部には、ゲー
ト絶縁膜としてのシリコン酸化膜2が形成されている。
このシリコン酸化膜2は基板表面のリーク電流を低減す
るとともにトランジスタ特性の経時変化を抑制するため
のものである。又、同様に、P型シリコン基板1の上の
一部には所定の厚みを有する絶縁分離用シリコン酸化膜
3(本実施例ではLOCOS酸化膜)が形成されてい
る。さらに、シリコン酸化膜2とシリコン酸化膜3の上
には、後述する犠牲層をエッチングする時のシリコン酸
化膜2の保護用として、シリコン窒化膜(絶縁膜)4が
形成されている。本実施例では、P型シリコン基板1と
シリコン酸化膜2とシリコン酸化膜3とシリコン窒化膜
4とから半導体基板が構成されている。
【0024】シリコン酸化膜3の形成領域におけるシリ
コン窒化膜4上には4つのアンカー部6が配置され、シ
リコン酸化膜2の形成領域の上方においてアンカー部6
を基端とする可動部5が架設されている。可動部5は4
本の梁部7と重り部8と可動ゲート電極部9,10とか
らなり、梁構造をなしている。より詳しくは、アンカー
部6から帯状の梁部7が延び、四角形状の重り部8が支
持されている。又、重り部8には長方形状の可動ゲート
電極部9,10が相反する方向に突設されている。可動
部5とアンカー部6とは、厚さが2μm程度のポリシリ
コン薄膜よりなる。又、可動部5(梁部7、重り部8、
可動ゲート電極部9,10)は、シリコン基板1(シリ
コン窒化膜4)の上方に所定の間隔を隔てて配置されて
いる。このように、可動ゲート電極部9,10は両持ち
梁状部(梁部7)によって支えられ、シリコン基板1の
表面に垂直な方向と平行な方向とに変位できるようにな
っている。
【0025】又、重り部8は矩形の開口部11が開けら
れており、後述する犠牲層エッチングの際のエッチング
液が浸透しやすくなっている。図4に示すように、可動
部5の可動ゲート電極部10の下方でのシリコン基板1
には、可動ゲート電極部10に対しその両側にN型不純
物拡散層よりなるソース・ドレイン部としての固定電極
12,13が形成されている。同様に、図1に示すよう
に、可動部5の可動ゲート電極部9の下方でのシリコン
基板1には、可動電極部9に対しその両側にN型不純物
拡散層よりなるソース・ドレイン部としての固定電極1
4,15が形成されている。図4に示すように、シリコ
ン基板1における固定電極12,13間にはチャネル領
域16が形成され、同チャネル領域16はシリコン基板
1と可動ゲート電極部10との間に電圧を印加すること
により生じたものである。そして、固定電極12,13
間に電圧を印加することによりこのチャネル領域16に
ドレイン電流が流れる。同様に、シリコン基板1におけ
る固定電極14,15間にはチャネル領域(図示略)が
形成され、同チャネル領域はシリコン基板1と可動ゲー
ト電極部9との間に電圧を印加することにより生じたも
のである。そして、固定電極14,15間に電圧を印加
することによりこのチャネル領域にドレイン電流が流れ
る。
【0026】図2に示すように、可動部5の各梁部7に
おける重り部8の近接位置には、シリコン基板1に向か
って突出(変位)する可動範囲制限用突起(可動範囲制
限部)17がそれぞれ形成されている。この可動範囲制
限用突起17とシリコン基板1の上のシリコン窒化膜4
とのギャップ(距離)L1は、図4に示すように、可動
部5の可動ゲート電極部9,10とシリコン基板1の上
のシリコン窒化膜4とのギャップ(距離)L2よりも小
さくなっている。このように、可動範囲制限用突起17
は、梁部7における重り部8に近接した位置に設けられ
るとともに、ポリシリコン薄膜よりなる可動部5を下方
に変位させて形成している。
【0027】又、シリコン基板1の表面には、可動部5
と対向した部分での固定電極12,13,14,15の
ない領域においてN型不純物拡散層よりなる下部電極1
8が形成されている。この下部電極18は可動部5の電
位と等電位に保たれており、シリコン基板1と可動部5
との間で発生する静電気力を抑えるものである。
【0028】シリコン基板1における可動部5の配置領
域の周辺には周辺回路(図示略)が形成されている。そ
して、周辺回路と可動部5(可動ゲート電極部9,1
0)とが電気的に接続されるとともに、周辺回路と固定
電極12,13,14,15とが電気的に接続され、さ
らに、周辺回路と下部電極18とが電気的に接続されて
いる。
【0029】次に、この半導体加速度センサの動作を説
明する。可動部5とシリコン基板1との間、および固定
電極12,13(14,15)間に電圧をかけると、チ
ャネル領域16が形成され、固定電極12,13(1
4,15)間に電流が流れる。ここで、本半導体加速度
センサが加速度を受けて、図1に示すX+ 方向(基板1
の表面に平行な方向)に可動ゲート電極部9,10(可
動部5)が変位した場合には、固定電極間のチャネル領
域の面積(トランジスタでいうチャネル幅)が変わるこ
とにより、固定電極12,13に流れる電流は減少し、
固定電極14,15に流れる電流は増大する。又、図1
に示すX- 方向(基板1の表面に平行な方向)に可動ゲ
ート電極部9,10(可動部5)が変位した場合には、
固定電極間のチャネル領域の面積(トランジスタでいう
チャネル幅)が変わることにより、固定電極12,13
に流れる電流は増加し、固定電極14,15に流れる電
流は減少する。一方、本半導体加速度センサが加速度を
受けて、図4に示すZ+ 方向(基板1の表面に垂直で、
かつ、基板1から離間する方向)に可動ゲート電極部
9,10が変位した場合には、電界強度の変化によって
チャネル領域16のキャリア濃度が減少するため、前記
電流は同時に減少する。
【0030】このようにして、加速度による可動ゲート
電極部9,10と固定電極12,13、および14,1
5との相対的位置の変化により固定電極12,13間と
固定電極14,15間に流れる電流が変化し、この電流
変化の大きさ、位相により二次元の加速度が検出され
る。
【0031】又、半導体基板(P型シリコン基板1、シ
リコン酸化膜2,3、シリコン窒化膜4)と、可動ゲー
ト電極部9,10以外の可動部5との間、つまり、梁部
7の下面に可動範囲制限用突起17を設けて、シリコン
窒化膜4と可動ゲート電極部9,10との間の間隔(L
2)よりも狭い間隔(L1)とし、可動部5(可動ゲー
ト電極部9,10)が基板1に接近する方向(図4にて
- で示す)での移動範囲が制限される。よって、通常
の加速度範囲であれば、正常に加速度センサとして作用
するが、可動部5が基板1から離間する方向に過大な加
速度が加わると、可動部5(可動ゲート電極部9,1
0)はその加速度により基板1に接近する方向に変形し
ようとする。この際に、可動ゲート電極部9,10がシ
リコン基板1(シリコン窒化膜4)に接触する前に、可
動範囲制限用突起17がシリコン窒化膜4に接触し、可
動ゲート電極部9,10のそれ以上のシリコン基板1側
への接近が阻止される。即ち、その過大変形が抑えられ
る。このようにして、可動ゲート電極部9,10とシリ
コン基板1(シリコン窒化膜4)との接触が回避され、
MISFETのトランジスタ特性が劣化しない。
【0032】このように本実施例では、可動ゲート電極
部9,10以外の可動部5の下面に可動範囲制限用突起
17を設け、シリコン窒化膜4と可動ゲート電極部9,
10との間の間隔よりも狭い間隔を形成した。その結
果、可動ゲート電極部9,10に過大な加速度が加わっ
た場合にも、可動ゲート電極部9,10がシリコン基板
1(シリコン窒化膜4)に接触する前に可動範囲制限用
突起17が先に接触し、MISFET型トランジスタ特
性が変化することなく、半導体加速度センサの検出誤差
や経時変化を小さくできる。
【0033】又、4本の梁部7のそれぞれに可動範囲制
限用突起17を設けているので、可動部5(梁部7)に
捩じれが発生しても各梁部7に設けた可動範囲制限用突
起17により確実に可動ゲート電極部9,10がシリコ
ン基板1(シリコン窒化膜4)に接触する前に可動範囲
制限用突起17を接触させることができる。
【0034】さらに、可動部5の梁部7における重り部
8に近接する位置に可動範囲制限用突起17を設けたの
で、過大な加速度が加わり重り部8が変形しようとして
も可動範囲制限用突起17によりその変形を防止でき
る。
【0035】さらには、可動範囲制限用突起17は可動
部5を構成する薄膜を下方に変位させて形成しているの
で、容易に突起17を形成することができる。次に、本
実施例の半導体加速度センサの製造工程を、図1のA−
A断面について、図5〜図11および図2を用いて説明
する。
【0036】図5に示すように、まずP型シリコン基板
1を用意し、その主表面の所定領域にシリコン酸化膜3
(本実施例ではLOCOS酸化膜)を形成する。そし
て、P型シリコン基板1の上のシリコン酸化膜3以外の
表面にシリコン酸化膜2を熱酸化により形成し、さらに
その下に、N型不純物拡散層よりなる下部電極18並び
に図示しないMISFETのソース部(12),(1
4)とドレイン部(13),(15)を形成すべく、同
時にイオン注入等により不純物を導入し、熱処理を行
う。さらに、シリコン酸化膜2およびシリコン酸化膜3
の上に全面にシリコン窒化膜4を減圧CVD等により形
成する。
【0037】引き続き、図6に示すように、シリコン窒
化膜4の上に犠牲層となるシリコン酸化膜19をプラズ
マCVD等により全面に形成する。このシリコン酸化膜
19は厚さが均一である。
【0038】その後、図7に示すように、シリコン酸化
膜19の上に、ポジ型レジスト20を全面にスピンコー
トにより塗布する。そして、図8に示すように、ポジ型
レジスト20を図12,13に示すフォトマスク21を
用いて露光、現像し、ポジ型レジスト20をすべて除去
する部分M1と、ポジ型レジスト20の厚み方向に一部
を除去する部分(可動範囲制限用突起形成箇所)M2
と、ポジ型レジスト20を全て残す部分M3を形成す
る。
【0039】この処理について詳細に説明する。図12
は可動部5の形成領域に対して、ハッチングにて示した
犠牲層をパターニングするフォトマスク21を示す。図
13はこのフォトマスク21における一部であるD部の
拡大図である。ここで、ハッチング部はクロム等で形成
された遮光部分を示す。図13におけるE部のように、
梁部7に相当する部分の一部(可動範囲制限用突起形成
箇所)に、露光機の解像度以下の微細パターンとしての
分布露光部22が形成されている。この分布露光部22
は、光が透過する微小な矩形の多数の窓23が図14に
示すような所定の密度で分布形成されている。この矩形
の窓23の大きさは、このフォトマスク21を使って露
光する露光機の解像度以下の寸法である。例えば、使用
する露光機が10対1の縮小露光機で、その解像度が1
ミクロンであれば、1個の矩形の一辺の大きさは10倍
のレチクルサイズで1ミクロン以下が適当である。図1
4には、図13のフォトマスク21のうち、分布露光部
22をさらに拡大したものと、そのフォトマスク21の
光の透過量を対応して示す。分布露光部22でない領域
K1,K3における光の透過量はゼロである。一方、分
布露光部22である領域K2における光の透過量は、中
央に行くほど大きくなるように、個々の窓部23の密度
(個数/単位面積)が変えられている。尚、分布露光部
22である領域K2における光の透過量は、中央に行く
ほど大きくなっているが、中央部分においては光の透過
量が最大値で一定となる領域K2’を有している。
【0040】以上、図12から図14で説明したフォト
マスク21を使って、分布露光した後、現像すると、図
8に示すように、完全に光が透過した部分M1は、完全
に現像されるため、レジスト20が完全に除去される。
又、完全に光が遮光された部分M3は、レジスト20が
完全に残る。一方、部分的に光が透過した部分M2は、
レジスト20の膜厚が減少する。
【0041】次に、図9に示すように、現像されたレジ
スト20をフォトマスクとして、犠牲層となるシリコン
酸化膜19をウエットエッチングもしくはドライエッチ
ングする。望ましくは、CF4 とO2 によるドライエッ
チングを行う。CF4 はシリコン酸化膜19をエッチン
グし、O2 はレジスト20をエッチングする。この時、
CF4 によるシリコン酸化膜19のエッチングレートと
2 によるレジスト20のエッチングレートが等しくな
るように、それぞれのガスの流量や圧力を設定すると、
現像されたレジスト20の形状がそのまま犠牲層となる
シリコン酸化膜19に転写される。即ち、犠牲層となる
シリコン酸化膜19に、一部分その膜厚が薄くなった部
分19aと全く膜厚が変化しない部分19bが形成され
る。この膜厚が薄くなった部分19aが可動範囲制限用
突起17の形成箇所である。又、シリコン酸化膜19が
無くなった領域の一部がアンカー部6の形成箇所とな
る。即ち、フォトマスク21は微細パターンとしての分
布露光部22を有するとともに可動部5のアンカー部形
成箇所のレジスト20を開口するパターンを有する。
【0042】次に、図10に示すように、可動部形成膜
としてのポリシリコン薄膜24を、減圧CVD等により
成膜する。次に、図11に示すように、ポリシリコン薄
膜24をパターニングし、アンカー部6、開口部11、
梁部7、重り部8、可動ゲート電極部9,10、可動範
囲制限用突起17を一括形成する。
【0043】最後に、図2に示すように、シリコン酸化
膜19(犠牲層)をエッチングすると、アンカー部6を
除いて、梁部7、重り部8、可動ゲート電極部9,1
0、および可動範囲制限用突起17が、下地であるシリ
コン窒化膜4から離間され、可動構造が形成される。
【0044】このシリコン酸化膜19(犠牲層)のエッ
チング工程をより詳しく説明すると、基板をエッチング
液中に入れてシリコン酸化膜19(犠牲層)をエッチン
グし、その後、基板をエッチング液から取り出す。この
状態では基板の表面にエッチング液が付着しているの
で、基板を純水中に入れてエッチング液と置換し、その
後、基板を純水から取り出し、基板を乾燥させる。この
基板の乾燥の際に、可動部(梁部7、重り部8、可動ゲ
ート電極部9,10)と基板1との間に純水が存在し、
乾燥の進行により純水が液滴状になり、液滴の表面張力
により可動部(梁部7、重り部8、可動ゲート電極部
9,10)が基板1の表面に引っ張られる形で固着して
可動構造が形成できない場合がある。これに対し、本実
施例では可動範囲制限用突起17の存在により、上述の
基板表面への可動部の固着を防ぐことができる。これ
は、次の理由によるものと推測される。即ち、可動範囲
制限用突起17と基板1との間に前述の純水の液滴(図
2においてWで示す)が形成され、かつ、この液滴は小
さなものである。よって、可動部(梁部7、重り部8、
可動ゲート電極部9,10)と基板1との間に働く液滴
の表面張力が小さくなり、基板表面への可動部の固着を
防ぐことができる。又、液滴の表面張力が小さくなるこ
とにより仮に可動部が基板表面に一時的に付いたとして
も梁の剛性(復元力)にて可動部が基板表面から離れて
元の状態に戻る。このように、容易にかつ確実に可動構
造を形成できる。
【0045】このように、半導体基板(P型シリコン基
板1、シリコン酸化膜2,3、シリコン窒化膜4)の主
表面に厚さが均一なるシリコン酸化膜19(犠牲層)を
形成し(第1工程)、シリコン酸化膜19の一部である
可動範囲制限用突起形成箇所を薄くし(第2工程)、シ
リコン酸化膜19の上に、ポリシリコン薄膜24(薄膜
よりなる可動部形成膜)を形成し(第3工程)、ポリシ
リコン薄膜24の下のシリコン酸化膜19をエッチング
除去して、可動ゲート電極部9,10以外の可動部5の
下面に、シリコン窒化膜4と可動ゲート電極部9,10
との間の間隔よりも狭い間隔を形成するための可動範囲
制限用突起17を形成した(第4工程)。又、この第2
工程において、シリコン酸化膜19の上にレジスト20
を形成し、露光機の解像度以下の微細パターン(分布露
光部22)を有するフォトマスク21を用いて露光し現
像することでレジスト20の一部を薄くし、シリコン酸
化膜19の一部をエッチング除去することでシリコン酸
化膜19の一部を薄くした。このようにして、シリコン
酸化膜19の一部を薄くすることにより、フォトマスク
の増加なしで可動範囲制限用突起17を作製することが
できる。その結果、プロセスを増加することなく図1に
示す半導体加速度センサを製造することができる。
【0046】以下に、本実施例の応用例を説明する。上
記実施例では、4本の梁部7のそれぞれに可動範囲制限
用突起17を形成したが、可動範囲制限用突起17の形
状,構成位置,数等は任意に変更することができる。例
えば、上記実施例では可動範囲制限用突起17を梁7に
形成したが、重り部8に形成してもよい。この場合に
は、感度を高くすべく重り部8の面積を大きくした際に
は加速度により重り部8の変形が生じるが四角形の重り
部8の各隅部に可動範囲制限用突起17を設けると、重
り部8の変形が防止できる。又、4本の梁部7のそれぞ
れに可動範囲制限用突起17を1つずつ設けたが、1本
の梁部7に対し複数個設けてもよい。
【0047】又、上記実施例では可動部5は両持ち梁構
造としたが、片持ち梁構造であってもよい。さらに、半
導体加速度センサの他にも、半導体ヨーレイトセンサ、
振動センサ等に具体化してもよい。
【0048】又、可動部5に可動範囲制限用突起17を
設けるのではなく、図15に示すように、P型シリコン
基板1(半導体基板)の上面に可動範囲制限部としての
可動範囲制限用突起25を形成してもよい。図15にお
いては、LOCOS酸化膜にて可動範囲制限用突起25
を形成している。
【0049】さらに、可動部5に可動範囲制限用突起1
7を設けると共にP型シリコン基板1(半導体基板)の
上面にも可動範囲制限用突起を設けてもよい。この場
合、可動部5の下面に第1の突起を設けるとともにこの
第1の突起と対向する基板の上面に第2の突起を形成し
てもよい。
【0050】又、図2に示したように可動範囲制限用突
起17は前記実施例ではポリシリコン薄膜よりなる可動
部5を下方に変位させることにより形成しており可動部
5の膜厚と同じ膜厚であったが、図16に示すように、
可動範囲制限部としての可動範囲制限用突起26は可動
部5の膜厚を厚くすることにより形成してもよい。この
場合、過大な加速度が加わった際の耐衝撃性に優れたも
のとなる。
【0051】さらに、図17,図18に示すように実施
してもよい。図18は図17のG−G断面図である。各
梁部7には2個ずつの可動範囲制限用突起17a〜17
hが離間して設置され、この各可動範囲制限用突起17
a〜17hの間隔は50μm以上となっている。さら
に、重り部8においても四角形状の重り部8の各辺に対
し2個ずつの四角形状の可動範囲制限用突起17i〜1
7qが離間して設置され、この各可動範囲制限用突起1
7i〜17qの間隔も50μm以上となっている。可動
範囲制限用突起17a〜17qの間隔を50μm以上と
したのは、可動範囲制限用突起17a〜17qと基板表
面(下部電極18)との対向面積の総和をより小さくし
て、犠牲層エッチング工程での可動範囲制限用突起17
a〜17qと基板表面との間に形成される液滴(エッチ
ング液の置換液)の表面張力の総和を小さくし、可動部
が基板表面に引っ張られて固着するのを回避するためで
ある。
【0052】さらに、図17,18において、図1の可
動ゲート電極部9,10およびソース・ドレイン部とし
ての固定電極12,13,14,15については、重り
部8の中央に開口部(貫通孔)50が設けられ、X+
向に延びる片持ち梁状可動ゲート電極部51とX- 方向
に延びる片持ち梁状可動ゲート電極部52を形成してい
る。つまり、開口部50により対向する一対の梁状可動
ゲート電極部51,52が形成されている。又、図1の
トランジスタの位置関係と同様に、片持ち梁状可動ゲー
ト電極51,52に相対する位置にソート・ドレイン部
としての固定電極53,54,55,56が形成されて
いる。このように重り部8の中央部において一対の梁状
可動ゲート電極部51,52を接近して配置することが
できる。その結果、図1に示す重り部8における対辺か
ら可動ゲート電極部9,10を突設した場合に比べ、例
えば、重り部8が反った場合にも可動ゲート電極部5
1,52を基板に接触しにくくでき、又、基板の結晶構
造が等しい部位(領域)に2つのトランジスタを近接し
て形成でき素子特性の均一化を図ることが可能となる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1,2,3,
4に記載の発明によれば、過大な力学量が作用した場合
にもMISFET型トランジスタ特性の劣化を回避でき
る優れた効果を発揮する。
【0054】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、重り部の変形が防止でき
る。請求項6に記載の発明によれば、請求項3に記載の
発明の効果に加え、容易に突起を形成できる。
【0055】請求項7に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の効果に加え、耐衝撃性に優れたものにで
きる。請求項8に記載の発明によれば、請求項1に記載
の半導体力学量センサを容易に製造できる。
【0056】請求項9に記載の発明によれば、請求項8
に記載の発明の効果に加え、プロセスを増やすことなく
請求項1に記載の半導体力学量センサを製造できる。請
求項10に記載の発明によれば、請求項9に記載の発明
の効果に加え、プロセスを増やすことなく、可動部固定
用のアンカー部を備えた半導体力学量センサを製造でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の半導体加速度センサの平面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図1のB−B断面図。
【図4】図1のC−C断面図。
【図5】半導体加速度センサの製造工程を示す断面図。
【図6】半導体加速度センサの製造工程を示す断面図。
【図7】半導体加速度センサの製造工程を示す断面図。
【図8】半導体加速度センサの製造工程を示す断面図。
【図9】半導体加速度センサの製造工程を示す断面図。
【図10】半導体加速度センサの製造工程を示す断面
図。
【図11】半導体加速度センサの製造工程を示す断面
図。
【図12】犠牲層をパターニングするためのフォトマス
クの平面図。
【図13】フォトマスクの一部拡大図。
【図14】フォトマスクの分布露光部および光の透過量
を表す説明図。
【図15】別例の半導体加速度センサの断面図。
【図16】別例の半導体加速度センサの断面図。
【図17】別例の半導体加速度センサの断面図。
【図18】図17のG−G断面図。
【図19】従来のMISFET型半導体加速度センサの
平面図。
【図20】図19のF−F断面図。
【符号の説明】
1…半導体基板を構成するシリコン基板、2…半導体基
板を構成するシリコン酸化膜、3…半導体基板を構成す
るシリコン酸化膜、4…半導体基板を構成するシリコン
窒化膜、5…可動部、7…梁部、8…重り部、9…可動
ゲート電極部、10…可動ゲート電極部、12…ソース
・ドレイン部としての固定電極、13…ソース・ドレイ
ン部としての固定電極、14…ソース・ドレイン部とし
ての固定電極、15…ソース・ドレイン部としての固定
電極、17…可動範囲制限部としての可動範囲制限用突
起、19…犠牲層としてのシリコン酸化膜、20…ポジ
型レジスト、21…フォトマスク、22…微細パターン
としての分布露光部、24…可動部形成膜としてのポリ
シリコン薄膜、25…可動範囲制限部としての可動範囲
制限用突起、26…可動範囲制限部としての可動範囲制
限用突起

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板の上方に所定の間隔を隔てて配置され、
    その一部に可動ゲート電極部を有し、力学量の作用に伴
    って変位する梁構造の可動部と、 前記半導体基板に不純物拡散層を形成することで構成さ
    れ、前記力学量の作用による前記可動ゲート電極部との
    相対的位置の変化により、流れる電流が変化するソース
    ・ドレイン部と、 前記半導体基板と前記可動部との間に設けられ、前記半
    導体基板と前記可動ゲート電極部との間の間隔よりも狭
    い間隔を形成するための可動範囲制限部とを備えたこと
    を特徴とする半導体力学量センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体力学量センサに
    おいて、前記可動部は薄膜よりなる半導体力学量セン
    サ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体力学量センサに
    おいて、前記可動範囲制限部は、前記可動ゲート電極部
    以外の前記可動部の下面に設けた突起にて構成したもの
    である半導体力学量センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の半導体力学量センサに
    おいて、前記可動範囲制限部は、前記半導体基板の上面
    に設けた突起にて構成したものである半導体力学量セン
    サ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の半導体力学量センサに
    おいて、前記梁構造の可動部は重り部を有し、前記可動
    範囲制限部は、前記可動部の梁部における前記重り部に
    近接する位置に設けたものである半導体力学量センサ。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の半導体力学量センサに
    おいて、前記可動部は薄膜よりなり、前記突起は、前記
    可動部を構成する薄膜を下方に変位させて形成したもの
    である半導体力学量センサ。
  7. 【請求項7】 請求項3に記載の半導体力学量センサに
    おいて、前記可動部は薄膜よりなり、前記突起は、前記
    可動部を構成する薄膜の膜厚を部分的に厚くすることに
    より形成したものである半導体力学量センサ。
  8. 【請求項8】 半導体基板と、 前記半導体基板の上方に所定の間隔を隔てて配置され、
    その一部に可動ゲート電極部を有し、力学量の作用に伴
    って変位する薄膜よりなる梁構造の可動部と、 前記半導体基板に不純物拡散層を形成することで構成さ
    れ、前記力学量の作用による前記可動ゲート電極部との
    相対的位置の変化により、流れる電流が変化するソース
    ・ドレイン部とを備えた半導体力学量センサの製造方法
    であって、 半導体基板の主表面に厚さが均一なる犠牲層を形成する
    第1工程と、 前記犠牲層の一部である可動範囲制限用突起の形成箇所
    を薄くする第2工程と、 前記犠牲層の上に、薄膜よりなる可動部形成膜を形成す
    る第3工程と、 前記可動部形成膜の下の前記犠牲層をエッチング除去し
    て、可動ゲート電極部以外の可動部の下面に、半導体基
    板と可動ゲート電極部との間の間隔よりも狭い間隔を形
    成するための可動範囲制限用突起を形成する第4工程と
    を備えたことを特徴とする半導体力学量センサの製造方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の半導体力学量センサの
    製造方法において、第2工程は、犠牲層の上にレジスト
    を形成し、露光機の解像度以下の微細パターンを有する
    フォトマスクを用いて露光し現像することでレジストの
    一部を薄くし、前記犠牲層の一部をエッチング除去する
    ことで前記犠牲層の一部を薄くした半導体力学量センサ
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の半導体力学量センサ
    の製造方法において、前記フォトマスクは前記微細パタ
    ーンを有するとともに可動部のアンカー部形成箇所のレ
    ジストを開口するパターンを有するものである半導体力
    学量センサの製造方法。
JP9274095A 1994-08-18 1995-04-18 半導体力学量センサの製造方法 Expired - Fee Related JP3508286B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9274095A JP3508286B2 (ja) 1994-08-18 1995-04-18 半導体力学量センサの製造方法
US08/516,414 US5622633A (en) 1994-08-18 1995-08-17 Semiconductor sensor with suspended microstructure and method for fabricating same
DE19530510A DE19530510B4 (de) 1994-08-18 1995-08-18 Verfahren zur Herstellung eines Halbleitersensors mit aufgehängter bzw. beweglich gehaltener Mikrostruktur

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-194395 1994-08-18
JP19439594 1994-08-18
JP9274095A JP3508286B2 (ja) 1994-08-18 1995-04-18 半導体力学量センサの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08111535A true JPH08111535A (ja) 1996-04-30
JP3508286B2 JP3508286B2 (ja) 2004-03-22

Family

ID=26434119

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9274095A Expired - Fee Related JP3508286B2 (ja) 1994-08-18 1995-04-18 半導体力学量センサの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3508286B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6043524A (en) * 1997-02-03 2000-03-28 Motorola, Inc. Transducer and interface circuit
US7004030B2 (en) 2002-09-27 2006-02-28 Oki Electric Industry Co., Ltd. Acceleration sensor
JP2008301430A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Omron Corp 音響センサ
WO2008149571A1 (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Omron Corporation 音響センサ
JP2012135041A (ja) * 2012-03-15 2012-07-12 Omron Corp 音響センサ

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6043524A (en) * 1997-02-03 2000-03-28 Motorola, Inc. Transducer and interface circuit
US7004030B2 (en) 2002-09-27 2006-02-28 Oki Electric Industry Co., Ltd. Acceleration sensor
JP2008301430A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Omron Corp 音響センサ
WO2008149570A1 (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Omron Corporation 音響センサ
WO2008149571A1 (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Omron Corporation 音響センサ
KR101101483B1 (ko) * 2007-06-04 2012-01-03 오므론 가부시키가이샤 음향 센서
US8379887B2 (en) 2007-06-04 2013-02-19 Omron Corporation Acoustic sensor
US8699728B2 (en) 2007-06-04 2014-04-15 Omron Corporation Acoustic sensor
JP2012135041A (ja) * 2012-03-15 2012-07-12 Omron Corp 音響センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3508286B2 (ja) 2004-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5824608A (en) Semiconductor physical-quantity sensor and method for manufacturing same
US5627083A (en) Method of fabricating semiconductor device including step of forming superposition error measuring patterns
US5622633A (en) Semiconductor sensor with suspended microstructure and method for fabricating same
US20130258301A1 (en) Test Structures and Methods
US20080268381A1 (en) Pattern forming method performing multiple exposure so that total amount of exposure exceeds threshold
JPH07307478A (ja) 半導体加速度センサ及びその製造方法
US6242363B1 (en) Method of etching a wafer layer using a sacrificial wall to form vertical sidewall
JPH09127707A (ja) レジストパターンの形成方法
JP3508286B2 (ja) 半導体力学量センサの製造方法
US5903011A (en) Semiconductor device having monitor pattern formed therein
JP3500780B2 (ja) 半導体力学量センサの製造方法
JP3536544B2 (ja) 半導体力学量センサの製造方法
JPH09181337A (ja) 半導体素子におけるサブミクロン構造の製造方法
CN112466803B (zh) 半导体器件的制作方法
US5918126A (en) Method of fabricating an integrated circuit having devices arranged with different device densities using a bias differential to form devices with a uniform size
JPH06196722A (ja) 半導体加速度センサ及びその製造方法
JP3477924B2 (ja) 半導体力学量センサの製造方法
JPH06196721A (ja) 半導体加速度センサ及びその製造方法
KR100214531B1 (ko) 반도체 메모리장치 제조방법
US5212117A (en) Method of manufacturing a semiconductor device contact structure using lift
KR0166824B1 (ko) 반도체 소자의 제조방법
WO2004082000A1 (en) Method for forming pattern in semi-conductor device
KR100257770B1 (ko) 반도체 소자의 미세한 전도막 패턴 형성 방법
KR950007168A (ko) 반도체 장치의 캐패시터 전극 제조 방법
KR100256809B1 (ko) 반도체 소자의 콘택홀 형성방법

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031215

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110109

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140109

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees