JPH0811042Y2 - モータ - Google Patents
モータInfo
- Publication number
- JPH0811042Y2 JPH0811042Y2 JP6637489U JP6637489U JPH0811042Y2 JP H0811042 Y2 JPH0811042 Y2 JP H0811042Y2 JP 6637489 U JP6637489 U JP 6637489U JP 6637489 U JP6637489 U JP 6637489U JP H0811042 Y2 JPH0811042 Y2 JP H0811042Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stator core
- magnet
- motor
- shaft
- facing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Brushless Motors (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Description
本考案は、ラジアル軸受として動圧空気軸受を用いる
と共に、マグネットとステータコアとの磁気吸引力を利
用してスラスト軸受作用を行わせているモータに関する
ものである。
と共に、マグネットとステータコアとの磁気吸引力を利
用してスラスト軸受作用を行わせているモータに関する
ものである。
ラジアル軸受は、回転軸に対して直角の方向に力が働
いても、回転の中心が所定の位置よりズレないようにす
るための軸受である。 モータには、このラジアル軸受として動圧空気軸受を
使用したものがある。 第2図に、従来のモータを示す。これは、光偏何器の
多面鏡の回転駆動用として用いた場合を示している。 第2図において、1は軸、1−1は動圧発生用溝、2
はハウジング、3は回転スリーブ、4はバランス調整用
部材付着溝、5はヨーク、6はマグネット、7はステー
タコア、8はスタッド、9は基板、10は磁気検出素子、
11は多面鏡、12はフランジ、13はネジ、15は軸1と回転
スリーブ3との隙間である。 モータのロータ部は、軸1に隙間15を隔てて嵌挿した
部分であり、次のものから構成されている。即ち、回転
スリーブ3、それに圧入あるいは接着等により固着され
たヨーク5およびマグネット6、フランジ12を当て、ネ
ジ13によって回転スリーブ3に取り付けられた多面鏡11
である。 一方、モータのステータ部は、次のものから構成され
ている。即ち、ハウジング2、ハウジング2に一端が圧
入等によって固着された軸1、同じくハウジング2に固
着されたステータコア7(なお、図示されていないが、
ステータコア7にはトロイダルコイルが巻回されてい
る)、ステータコア7に取り付けられたスタッド8によ
って吊り下げられている基板9、基板9上に植立設置さ
れた磁気検出素子10等から構成される。 マグネット6は永久磁石であり、対向するステータコ
ア7との間には磁気吸引力が働く。この吸引力は、マグ
ネット6とステータコア7との対向位置を、モータの軸
方向(スラスト方向)に見て所定位置に保つ作用をす
る。 つまり、第2図において、マグネット6が上に移動し
た時には、前記吸引力に下方に引き下げる成分が現れて
引き下げられ、下に移動した時には、上方に引き上げる
成分が現れて引き上げられる。かくして、マグネット6
とステータコア7とは、前記磁気吸引力により、軸方向
の所定位置にて対向せしめられる。即ち、マグネット6
とステータコア7により、磁気的スラスト軸受が構成さ
れている。 磁気検出素子10としては、例えば、ホール素子が用い
られる。これは、マグネット6の漏れ磁束を検出して、
マグネット6が回転する場合、N極が通過したかS極が
通過したかを検出する。 検出信号は、基板9に印刷された配線を通して、図示
しない制御部へ送られる。制御部では、この検出信号を
基に、ステータコア7の各個所に巻回されているトロイ
ダルコイルに流す電流の向きを決める。その結果、マグ
ネット6との相互作用により回転を持続する極性の磁界
が発生させられる。 動圧発生用溝1−1を設けることにより、回転スリー
ブ3が回転した場合、軸1の周囲(隙間15の部分)に高
い圧力の空気層が生ぜしめられる。この圧力により、回
転スリーブ3は軸1より浮いた状態で支持されることに
なる。即ち、動圧空気軸受が構成される。 なお、上例では、動圧発生用溝を軸1の外周に設けて
いるが、回転スリーブ3の内壁に設けるようにしてもよ
い。 そして、前記空気層が、ロータ部の回転中心を一定に
保つ作用をする。例えば、回転スリーブ3が第2図の右
方にズレたとすると、右方の隙間は大となり、その部分
の隙間の圧力はズレる前より小となる。他方、左方の隙
間は小となるから、その部分の隙間の圧力はズレる前よ
り大となる。圧力の大小関係が上記のようになると、回
転スリーブ3は左方に押され、最終的には元の位置へ戻
されることになる。 多面鏡11は、軸方向の上方から見た場合、多角形を成
しており、その周側面には多数の鏡面を有している。そ
の鏡面には、例えば、レーザー等の光ビームが照射され
る。第1の鏡面に光ビームが照射されていて、多面鏡11
が回転すると、該光ビームの反射光ビームは徐々に向き
を変えさせられる。つまり、偏向される。 回転が進んで、前記した第1の鏡面には照射出来なく
なると、次の第2の鏡面が回転して来て、これが照射さ
れる。今度はこの第2の鏡面により、先と同じような偏
向が行われる。従って、反射光ビームは、一定の角度範
囲内を走査する形となる。走査速度は、多面鏡11の回転
速度に依存する。
いても、回転の中心が所定の位置よりズレないようにす
るための軸受である。 モータには、このラジアル軸受として動圧空気軸受を
使用したものがある。 第2図に、従来のモータを示す。これは、光偏何器の
多面鏡の回転駆動用として用いた場合を示している。 第2図において、1は軸、1−1は動圧発生用溝、2
はハウジング、3は回転スリーブ、4はバランス調整用
部材付着溝、5はヨーク、6はマグネット、7はステー
タコア、8はスタッド、9は基板、10は磁気検出素子、
11は多面鏡、12はフランジ、13はネジ、15は軸1と回転
スリーブ3との隙間である。 モータのロータ部は、軸1に隙間15を隔てて嵌挿した
部分であり、次のものから構成されている。即ち、回転
スリーブ3、それに圧入あるいは接着等により固着され
たヨーク5およびマグネット6、フランジ12を当て、ネ
ジ13によって回転スリーブ3に取り付けられた多面鏡11
である。 一方、モータのステータ部は、次のものから構成され
ている。即ち、ハウジング2、ハウジング2に一端が圧
入等によって固着された軸1、同じくハウジング2に固
着されたステータコア7(なお、図示されていないが、
ステータコア7にはトロイダルコイルが巻回されてい
る)、ステータコア7に取り付けられたスタッド8によ
って吊り下げられている基板9、基板9上に植立設置さ
れた磁気検出素子10等から構成される。 マグネット6は永久磁石であり、対向するステータコ
ア7との間には磁気吸引力が働く。この吸引力は、マグ
ネット6とステータコア7との対向位置を、モータの軸
方向(スラスト方向)に見て所定位置に保つ作用をす
る。 つまり、第2図において、マグネット6が上に移動し
た時には、前記吸引力に下方に引き下げる成分が現れて
引き下げられ、下に移動した時には、上方に引き上げる
成分が現れて引き上げられる。かくして、マグネット6
とステータコア7とは、前記磁気吸引力により、軸方向
の所定位置にて対向せしめられる。即ち、マグネット6
とステータコア7により、磁気的スラスト軸受が構成さ
れている。 磁気検出素子10としては、例えば、ホール素子が用い
られる。これは、マグネット6の漏れ磁束を検出して、
マグネット6が回転する場合、N極が通過したかS極が
通過したかを検出する。 検出信号は、基板9に印刷された配線を通して、図示
しない制御部へ送られる。制御部では、この検出信号を
基に、ステータコア7の各個所に巻回されているトロイ
ダルコイルに流す電流の向きを決める。その結果、マグ
ネット6との相互作用により回転を持続する極性の磁界
が発生させられる。 動圧発生用溝1−1を設けることにより、回転スリー
ブ3が回転した場合、軸1の周囲(隙間15の部分)に高
い圧力の空気層が生ぜしめられる。この圧力により、回
転スリーブ3は軸1より浮いた状態で支持されることに
なる。即ち、動圧空気軸受が構成される。 なお、上例では、動圧発生用溝を軸1の外周に設けて
いるが、回転スリーブ3の内壁に設けるようにしてもよ
い。 そして、前記空気層が、ロータ部の回転中心を一定に
保つ作用をする。例えば、回転スリーブ3が第2図の右
方にズレたとすると、右方の隙間は大となり、その部分
の隙間の圧力はズレる前より小となる。他方、左方の隙
間は小となるから、その部分の隙間の圧力はズレる前よ
り大となる。圧力の大小関係が上記のようになると、回
転スリーブ3は左方に押され、最終的には元の位置へ戻
されることになる。 多面鏡11は、軸方向の上方から見た場合、多角形を成
しており、その周側面には多数の鏡面を有している。そ
の鏡面には、例えば、レーザー等の光ビームが照射され
る。第1の鏡面に光ビームが照射されていて、多面鏡11
が回転すると、該光ビームの反射光ビームは徐々に向き
を変えさせられる。つまり、偏向される。 回転が進んで、前記した第1の鏡面には照射出来なく
なると、次の第2の鏡面が回転して来て、これが照射さ
れる。今度はこの第2の鏡面により、先と同じような偏
向が行われる。従って、反射光ビームは、一定の角度範
囲内を走査する形となる。走査速度は、多面鏡11の回転
速度に依存する。
(問題点) しかしながら、前記した従来のモータでは、マグネッ
トの軸方向の長さをステータコアの軸方向の長さより長
くしなければならないため、モータの軸長が長くなると
いう問題点があった。 (問題点の説明) 第3図は、従来のモータにおけるマグネット6とステ
ータコア7の部分の拡大図である。第3図において、符
号は第2図に対応する。そして、Fはロータ部の自重、
O6はマグネット6の中心線、O7はステータコアの中心
線、Lは中心線間のずれ、Hは軸方向の長さの差、Φは
磁束である。 従来、マグネット6とステータコア7の対向面の断面
は、平行な直線となっている。マグネット6からステー
タコア7へ入る磁束Φが磁気吸引力の源となっており、
この磁束Φがスラスト軸受作用を行なう。 もし、マグネット6とステータコア7が、それらの中
心線O6,O7とが一致するように位置したとすると、磁束
Φの分布はその中心線を境にして上下で対称となる。し
かし、そのような位置関係には、維持されない。 なぜなら、マグネット6を含むロータ部は浮動してい
て、その自重Fが下方に働いているが、前記のような位
置関係であれば、この自重Fとつり合う上方への力は発
生されないからである。 つり合う力を発生するためには、マグネット6が下降
して、マグネット6の下端部からステータコア7の下端
部へ入る斜め上向きの磁束Φの密度が、マグネット6の
上端部からステータコア7の上端部へ入る斜め下向きの
磁束Φの密度より大になるようにする必要がある。 磁束Φの密度の差が大になるにつれ、磁気吸引力の上
方への成分は大になる。そして、その成分の大きさが自
重Fとつり合う大きさになる位置で、下降は停止する。
第3図は、上記のように下降した状態を示している。下
降した結果、中心線O6と中心線O7との間には、ずれLを
生じる。 しかし、マグネット6が下降した結果、そのマグネッ
ト6の上端がステータコア7の上端より下方になってし
まったのでは、ステータコア7に巻回されているトロイ
ダルコイルのマグネット6に対向している部分の上部付
近に到達する磁束Φが少なくなり、発生する回転力が小
となる。 そこで、マグネット6が下降したとき、その上端が少
なくともステータコア7の上端より下方にならないよ
う、マグネット6の軸方向の長さはステータコア7のそ
れより長くされている。図中のHは、それによって生じ
た軸方向の長さの差である。 このように、マグネット6の軸方向の長さをステータ
コア7のそれより長くしなければならないので、モータ
の軸長もそれだけ長くせざるを得ない。また、軸方向の
長さの差Hの分だけ、無駄な内部空間を生じてしまう。 本考案は、以上のような問題点を解決することを課題
とするものである。
トの軸方向の長さをステータコアの軸方向の長さより長
くしなければならないため、モータの軸長が長くなると
いう問題点があった。 (問題点の説明) 第3図は、従来のモータにおけるマグネット6とステ
ータコア7の部分の拡大図である。第3図において、符
号は第2図に対応する。そして、Fはロータ部の自重、
O6はマグネット6の中心線、O7はステータコアの中心
線、Lは中心線間のずれ、Hは軸方向の長さの差、Φは
磁束である。 従来、マグネット6とステータコア7の対向面の断面
は、平行な直線となっている。マグネット6からステー
タコア7へ入る磁束Φが磁気吸引力の源となっており、
この磁束Φがスラスト軸受作用を行なう。 もし、マグネット6とステータコア7が、それらの中
心線O6,O7とが一致するように位置したとすると、磁束
Φの分布はその中心線を境にして上下で対称となる。し
かし、そのような位置関係には、維持されない。 なぜなら、マグネット6を含むロータ部は浮動してい
て、その自重Fが下方に働いているが、前記のような位
置関係であれば、この自重Fとつり合う上方への力は発
生されないからである。 つり合う力を発生するためには、マグネット6が下降
して、マグネット6の下端部からステータコア7の下端
部へ入る斜め上向きの磁束Φの密度が、マグネット6の
上端部からステータコア7の上端部へ入る斜め下向きの
磁束Φの密度より大になるようにする必要がある。 磁束Φの密度の差が大になるにつれ、磁気吸引力の上
方への成分は大になる。そして、その成分の大きさが自
重Fとつり合う大きさになる位置で、下降は停止する。
第3図は、上記のように下降した状態を示している。下
降した結果、中心線O6と中心線O7との間には、ずれLを
生じる。 しかし、マグネット6が下降した結果、そのマグネッ
ト6の上端がステータコア7の上端より下方になってし
まったのでは、ステータコア7に巻回されているトロイ
ダルコイルのマグネット6に対向している部分の上部付
近に到達する磁束Φが少なくなり、発生する回転力が小
となる。 そこで、マグネット6が下降したとき、その上端が少
なくともステータコア7の上端より下方にならないよ
う、マグネット6の軸方向の長さはステータコア7のそ
れより長くされている。図中のHは、それによって生じ
た軸方向の長さの差である。 このように、マグネット6の軸方向の長さをステータ
コア7のそれより長くしなければならないので、モータ
の軸長もそれだけ長くせざるを得ない。また、軸方向の
長さの差Hの分だけ、無駄な内部空間を生じてしまう。 本考案は、以上のような問題点を解決することを課題
とするものである。
前記課題を解決するため、本考案では、一端がハウジ
ングに固着され他端が自由端とされた軸と、該軸の周囲
に隙間を隔てて嵌挿され、前記軸と共に動圧空気軸受を
構成している回転スリーブと、該回転スリーブに固着さ
れたマグネットと、該マグネットに対向して前記ハウジ
ングに固着されたステータコアとを少なくとも具え、該
マグネットと該ステータコアの磁気吸引力を利用してス
ラスト軸受作用を行わせているモータにおいて、前記ス
テータコアの前記マグネットとの対向面の中央より上部
にステータコア突部を設けることとした。
ングに固着され他端が自由端とされた軸と、該軸の周囲
に隙間を隔てて嵌挿され、前記軸と共に動圧空気軸受を
構成している回転スリーブと、該回転スリーブに固着さ
れたマグネットと、該マグネットに対向して前記ハウジ
ングに固着されたステータコアとを少なくとも具え、該
マグネットと該ステータコアの磁気吸引力を利用してス
ラスト軸受作用を行わせているモータにおいて、前記ス
テータコアの前記マグネットとの対向面の中央より上部
にステータコア突部を設けることとした。
ステータコア突部を対向面の中央より上部に設けるこ
とにより、マグネットとステータコアとを正対させた状
態で、ステータコア突部の上下で磁束Φの分布を非対称
とすることができ、磁気吸引力の上方へ向かう成分をロ
ータ部の自重につり合う大きさとすることが出来る。 そのため、マグネットの軸長をステータコアの軸長よ
り長くする必要はない。その結果、モータの軸長を従来
より短くすることが出来ると共に、無駄な内部空間を生
ずることもなくなる。
とにより、マグネットとステータコアとを正対させた状
態で、ステータコア突部の上下で磁束Φの分布を非対称
とすることができ、磁気吸引力の上方へ向かう成分をロ
ータ部の自重につり合う大きさとすることが出来る。 そのため、マグネットの軸長をステータコアの軸長よ
り長くする必要はない。その結果、モータの軸長を従来
より短くすることが出来ると共に、無駄な内部空間を生
ずることもなくなる。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。 第1図は、本考案の実施例にかかわるモータである。
第2図の場合と同様、光偏向器の多面鏡を回転するのに
使用した例を示している。 符号は、第2図のものに対応している。そして、7−
1はステータコア突部である。 構成上、従来のものと異なる点は、ステータコア7の
マグネット6との対向面の中央より上部に、ステータコ
ア突部7−1を設けた点である。 第4図は、本考案におけるマグネットとステータコア
の部分の拡大図である。符号は、第3図のものに対応し
ている。 ステータコア突部7−1が、ステータコア7の中央よ
り上部に設けてあるので、マグネット6の中心線O6とス
テータコア7の中心線O7が一致するように正対(正面に
対向)させた時、ステータコア突部7−1の上下で、磁
束Φの分布状態が非対称になる。 即ち、マグネット6からステータコア突部7−1の下
端部に向かう磁束Φの密度は、上端部に向かう磁束Φの
密度より大となる。その結果、磁気吸引力に上方へ向か
う成分を生ずる。 ステータコア突部7−1の位置を上部にすればするほ
ど、磁束Φの密度の差は大となり、磁気吸引力の上方へ
向かう成分の大きさも大にすることが出来る。そこで、
該成分がロータ部の自重Fにつり合う大きさとなるよ
う、ステータコア突部7−1の位置を選定する。 以上のようにステータコア突部7−1を設けることに
より、マグネット6とステータコア7とをモータの軸方
向の中心線を一致させた状態で正対させることが出来る
ので、マグネット6の軸長をステータコア7のそれより
長くする必要はなくなる。そのため、モータの軸長を従
来より短くすることが出来、モータ内部に無駄な空間を
生ずることもなくなる。 なお、ステータコア突部7−1はロータの周囲を取り
巻く周状の凸条を成すことになるが、その凸条は必ずし
も完全に連続したものでなくともよい。マグネット6を
ステータコア7に正対する位置に保つ力を発生し得る限
り、途中でところどころ途切れたものとしてもよい。 なお、第4図に示すような断面を有するステータコア
であると、トロイダルコイルを巻回するに当たり、トロ
イダルコイルの一部は宙に浮いてしまい、機械的堅固さ
の観点からは好ましくない。 そこで、宙に浮くことがないようにするため、断面が
長方形になるようにステータコア突部7−1の両側に絶
縁部材を充填してもよい。そうすると、トロイダルコイ
ルは、絶縁部材で整形されたステータコア7に密着して
巻回でき、一部が宙に浮くことを避けることが出来る。
る。 第1図は、本考案の実施例にかかわるモータである。
第2図の場合と同様、光偏向器の多面鏡を回転するのに
使用した例を示している。 符号は、第2図のものに対応している。そして、7−
1はステータコア突部である。 構成上、従来のものと異なる点は、ステータコア7の
マグネット6との対向面の中央より上部に、ステータコ
ア突部7−1を設けた点である。 第4図は、本考案におけるマグネットとステータコア
の部分の拡大図である。符号は、第3図のものに対応し
ている。 ステータコア突部7−1が、ステータコア7の中央よ
り上部に設けてあるので、マグネット6の中心線O6とス
テータコア7の中心線O7が一致するように正対(正面に
対向)させた時、ステータコア突部7−1の上下で、磁
束Φの分布状態が非対称になる。 即ち、マグネット6からステータコア突部7−1の下
端部に向かう磁束Φの密度は、上端部に向かう磁束Φの
密度より大となる。その結果、磁気吸引力に上方へ向か
う成分を生ずる。 ステータコア突部7−1の位置を上部にすればするほ
ど、磁束Φの密度の差は大となり、磁気吸引力の上方へ
向かう成分の大きさも大にすることが出来る。そこで、
該成分がロータ部の自重Fにつり合う大きさとなるよ
う、ステータコア突部7−1の位置を選定する。 以上のようにステータコア突部7−1を設けることに
より、マグネット6とステータコア7とをモータの軸方
向の中心線を一致させた状態で正対させることが出来る
ので、マグネット6の軸長をステータコア7のそれより
長くする必要はなくなる。そのため、モータの軸長を従
来より短くすることが出来、モータ内部に無駄な空間を
生ずることもなくなる。 なお、ステータコア突部7−1はロータの周囲を取り
巻く周状の凸条を成すことになるが、その凸条は必ずし
も完全に連続したものでなくともよい。マグネット6を
ステータコア7に正対する位置に保つ力を発生し得る限
り、途中でところどころ途切れたものとしてもよい。 なお、第4図に示すような断面を有するステータコア
であると、トロイダルコイルを巻回するに当たり、トロ
イダルコイルの一部は宙に浮いてしまい、機械的堅固さ
の観点からは好ましくない。 そこで、宙に浮くことがないようにするため、断面が
長方形になるようにステータコア突部7−1の両側に絶
縁部材を充填してもよい。そうすると、トロイダルコイ
ルは、絶縁部材で整形されたステータコア7に密着して
巻回でき、一部が宙に浮くことを避けることが出来る。
以上述べた如く、本考案では、ステータコアのマグネ
ットとの対向面の上部にステータコア突部を設けて、浮
動しているマグネットとステータコアに正対する位置に
維持する磁気吸引力を生ぜしめるようにした。 その結果、マグネットの軸長をステータコアのそれよ
り大にしなくとも良くなり、モータの軸長が従来より小
に出来ると共に、モータ内に無駄な空間を生ずることも
なくなった。
ットとの対向面の上部にステータコア突部を設けて、浮
動しているマグネットとステータコアに正対する位置に
維持する磁気吸引力を生ぜしめるようにした。 その結果、マグネットの軸長をステータコアのそれよ
り大にしなくとも良くなり、モータの軸長が従来より小
に出来ると共に、モータ内に無駄な空間を生ずることも
なくなった。
第1図…本考案の実施例にかかわるモータ 第2図…従来のモータ 第3図…従来のモータにおけるマグネットとステータコ
アの部分の拡大図 第4図…本考案のモータにおけるマグネッットとステー
タコアの部分の拡大図 図において、1は軸、1−1は動圧発生用溝、2はハウ
ジング、3は回転スリーブ、4はバランス調整用部材付
着溝、5はヨーク、6はマグネット、7はステータコ
ア、7−1はステータコア突部、8はスタッド、9は基
板、10は磁気検出素子、11は多面鏡、12はフランジ、13
はネジ、15は隙間、Fはロータ部の自重、Lは中心線間
のずれ、Hは軸方向の長さの差、O6はマグネット6の中
心線、O7はステータコアの中心線、Φは磁束である。
アの部分の拡大図 第4図…本考案のモータにおけるマグネッットとステー
タコアの部分の拡大図 図において、1は軸、1−1は動圧発生用溝、2はハウ
ジング、3は回転スリーブ、4はバランス調整用部材付
着溝、5はヨーク、6はマグネット、7はステータコ
ア、7−1はステータコア突部、8はスタッド、9は基
板、10は磁気検出素子、11は多面鏡、12はフランジ、13
はネジ、15は隙間、Fはロータ部の自重、Lは中心線間
のずれ、Hは軸方向の長さの差、O6はマグネット6の中
心線、O7はステータコアの中心線、Φは磁束である。
Claims (1)
- 【請求項1】一端がハウジングに固着され他端が自由端
とされた軸と、該軸の周囲に隙間を隔てて嵌挿され、前
記軸と共に動圧空気軸受を構成している回転スリーブ
と、該回転スリーブに固着されたマグネットと、該マグ
ネットに対向して前記ハウジングに固着されたステータ
コアとを少なくとも具え、該マグネットと該ステータコ
アの磁気吸引力を利用してスラスト軸受作用を行わせて
いるモータにおいて、前記ステータコアの前記マグネッ
トとの対向面の中央より上部にステータコア突部を設け
たことを特徴とするモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6637489U JPH0811042Y2 (ja) | 1989-06-07 | 1989-06-07 | モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6637489U JPH0811042Y2 (ja) | 1989-06-07 | 1989-06-07 | モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH037640U JPH037640U (ja) | 1991-01-24 |
JPH0811042Y2 true JPH0811042Y2 (ja) | 1996-03-29 |
Family
ID=31599040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6637489U Expired - Lifetime JPH0811042Y2 (ja) | 1989-06-07 | 1989-06-07 | モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0811042Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-06-07 JP JP6637489U patent/JPH0811042Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH037640U (ja) | 1991-01-24 |
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