JPH08110243A - 挿入形検出器 - Google Patents

挿入形検出器

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JPH08110243A
JPH08110243A JP6244233A JP24423394A JPH08110243A JP H08110243 A JPH08110243 A JP H08110243A JP 6244233 A JP6244233 A JP 6244233A JP 24423394 A JP24423394 A JP 24423394A JP H08110243 A JPH08110243 A JP H08110243A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 断熱材の有無や断熱材の設置箇所に応じて使
い分けることができ、部品点数の増加をまねかずにすむ
挿入形検出器を得る。 【構成】 検出器本体と、検出器本体に突設されパネル
の挿入孔から測定対象空間内に挿入される保護管と、保
護管の先端部内に収容されたセンサとからなる挿入型検
出器において、パネルの挿入孔に挿入可能で内部に保護
管を挿入可能な筒部71と、その外周に一体化されパネ
ルに固定されるフランジ部72とを有し、フランジ部7
2から筒部71の一端部までの長さH1と、他端部まで
の長さH2を異ならせると共に、筒部71の一端部と他
端部とに、それぞれ検出器本体の係合部とロックする同
一形式の被係合部74を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工業用の電子式温湿
度計等の挿入形検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図23は従来の挿入形検出器を示す。こ
の挿入形検出器1は、検出器本体2に保護管3を突設
し、該保護管3の先端部3a内にセンサ(図示略)を収
容した構造をなしている。4はケーブルである。この挿
入形検出器1を使用する場合は、検出器本体2をブラケ
ット20によりダクトの壁面を構成するパネル5に固定
することで、パネル5の挿入孔5aから測定対象空間6
内に、センサを収容した保護管3の先端部3aを挿入す
る。そして、これにより測定対象空間6内の温度や湿度
等を測定する。
【0003】この場合のブラケット20は、パネル5に
ねじ止め固定される当板21と、当板21の端部に折曲
形成された所定高さの側板22と、側板22の先端に折
曲形成されたフランジ23とを備えており、フランジ2
3に検出器本体2をネジ止めすることにより、挿入形検
出器1をパネル5に固定している。なお、側板22の高
さは、パネル5の外面に配した断熱材7の厚さに対応す
る寸法に設定されており、検出器本体2は断熱材7の外
側に保持されている。
【0004】図23に示すように、断熱材7がパネル5
の外側にある場合は問題ないが、図24に示すように断
熱材が無い場合は、ブラケット20の高さのために余分
な取付空間が必要となる。特に、空調機内設置の場合余
分なスペースは少なく、ごく限られたタイプにしか取付
けられなかった(又は、特別な加工が必要となった)。
しかも、検出器本体2をパネル5に取付けて内蔵するこ
とが困難なことが多かった。また、図25に示すよう
に、ブラケット20の高さの分だけ、保護管3の測定対
象空間6に対する挿入長が短くなって、センサの検出性
能に悪影響を及ぼすダクト外部の温度が保護管を伝わっ
てセンサ部の温度に影響を及ぼす可能性があった。特
に、図25に示すように、パネル5の内面側に断熱材7
がある場合は、実質的な保護管3の測定対象空間6に対
する挿入長がより短くなるので、機能確保の上で問題が
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のブラ
ケット20は断熱材7のあるなしに拘らず、一定の形態
で使われるものであったため、断熱材の有無や断熱材の
設置箇所等に応じて、高さを違えた2種類のブラケット
を用意することが必要であるが、そうすると部品点数が
増大し、かつ、部品管理が面倒となり、コスト高になる
という問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、断熱材の有無や断熱材の設置箇
所に応じて使い分けることができ、部品点数の増加をま
ねかずにすむ挿入形検出器を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る挿
入形検出器は、検出器本体と、該検出器本体に突設され
パネルの挿入孔から測定対象空間内に配置される保護管
と、該保護管の先端部内に収容されたセンサとからなる
挿入形検出器を前記パネルに取付ける取付ブラケットに
おいて、前記パネルの挿入孔に挿入可能で内部に前記保
護管を挿入可能な筒部と、その外周に一体化されパネル
に固定されるフランジ部とを有し、前記フランジ部から
前記筒部の一端部までの長さと、他端部までの長さを異
ならせると共に、前記筒部の一端部と他端部とを、それ
ぞれ前記検出器本体にロック可能に構成したことを特徴
とする。
【0008】請求項2の発明に係る挿入形検出器は、請
求項1記載の挿入形検出器の取付ブラケットの筒部の一
端部と他端部に同種の被係合部が設けられると共に、前
記検出器本体に前記被係合部とロックする係合部が設け
られ、前記係合部と被係合部は、前記係合部を前記被係
合部との嵌合可能位置に位置決めして、該係合部を前記
保護管の長手方向に移動することにより前記被係合部に
嵌め込み、その状態で被係合部に対して係合部を前記保
護管の回りに回転させることにより前記被係合部に係合
部をロックするものであることを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1の発明における挿入形検出器は、パネ
ルの外面側に筒部の長い方の部分(以下「長管部」とい
う)を突出させて取付ブラケットをパネルに固定し、長
管部の先端に検出器本体をロックさせた場合、検出器本
体の位置がパネルから遠くなると共に、パネルの挿入孔
からの保護管の挿入長さが短くなる。また、パネルの挿
入孔に長管部を挿入し、パネルの外面側に筒部の短い方
の部分(以下「短管部」という)を突出させて取付ブラ
ケットをパネルに固定し、短管部の先端に検出器本体を
ロックさせた場合は、検出器本体の位置がパネルに近く
なると共に、パネルの挿入孔からの保護管の挿入長さが
長くなる。
【0010】請求項2の発明における挿入形検出器は、
取付ブラケットをパネルに固定し、取付ブラケットの筒
部の一端部または他端部に設けた被係合部に、検出器本
体の係合部を位置合わせして嵌め込み、その状態で係合
部を回して被係合部にロックさせることにより、簡単に
挿入形検出器をブラケットを介してパネルに固定するこ
とができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。図1(a)は実施例の取付装置の一部を含む
挿入形検出器の斜視図で、図1(b)はその要部の断面
図、図2は正面図、図3、図4は図2のA−A線、B−
B線に沿う断面図、図5は図4の囲み部cの拡大図であ
る。この挿入形検出器30は、検出器本体31と、検出
器本体31の前壁面に突設されパネルの挿入孔から測定
対象空間内に挿入される保護管32と、保護管32の先
端部内に収容された図示しないセンサとからなる。
【0012】保護管32は、検出器本体31のケーシン
グと一体に樹脂で成形された基端部管33と、基端部管
33の先端に着脱自在に連結される中間部管34と、基
端部管33および中間部管34の各先端に選択的に着脱
される保護キャップ(先端部管)35とからなり、全体
が円筒状をなしている。中間部管34、保護キャップ3
5も樹脂の成形品として構成されている。そして、図6
に保護キャップ35と中間部管34の関係を示すよう
に、相互にネジ部38、39で連結できるようになって
いる。
【0013】保護キャップ35の周壁には、縦長のスロ
ット状の通気窓36が周方向に間隔をおいて複数あいて
おり、端面は端壁35aにより塞がれている。保護キャ
ップ35の内部には、センサ基板40が収容されてお
り、センサ基板40には湿度センサ41や温度センサ4
2等のセンサ素子が取付けられている。保護キャップ3
5の内部には保護フィルタ43が挿入されている。保護
フィルタ43は、一端が塞がれた円筒キャップ状をな
し、四ふっ化エチレン樹脂の多孔質成形体により構成さ
れており、ダストや水滴の侵入を防止すると共に通気性
を具えている。保護フィルタ43は、端壁を保護キャッ
プ35の先端側に向けて保護キャップ35内に挿入さ
れ、基端側開口縁が、保護キャップ35と中間部管34
又は基短部管33の連結部に配したシール材(図示せ
ず)に密着させられている。センサ基板40は、保護フ
ィルタ43の内部に挿入され、ダストや水滴から保護さ
れている。
【0014】中間部管34は必要に応じて挿入されるも
ので、図7(a)に示すように長い保護管32を作る場
合は、中間部管34を基端部管33と保護キャップ35
の間に挿入し、基端部管33、中間部管34、保護キャ
ップ35とを順次連結して長い保護管32を構成する。
また、図7(b)に示すように短い保護管32を作る場
合は、中間部管34を省略して、基端部管33の先端に
直接保護キャップ35を連結して短い保護管32を構成
する。
【0015】検出器本体31の前壁面には、図1に示す
ように保護管32の基端部管33と同心的に円形の浅い
凹部46が形成されており、その凹部46内に円環板状
のストッパ50が嵌め込まれている。この円環板状のス
トッパ50は、保護管32を中心に回動可能とされてお
り、ストッパ50の取付孔51に通したネジ52により
検出器本体31が回転可能に支持されている。取付孔5
1は周方向に長い長孔として形成され、ストッパ50の
所定範囲の回動を許すように、その周方向長さ(中心
角)が定められている。ストッパ50の内周には断面矩
形の係合爪(係合部)55が半径方向内方に向かって図
示例は4等配に突設され、外周部には上方に延びるレバ
ー57が一体的に設けられている。レバー57は、指を
かけやすくするために、先端部57aが検出器本体31
の上端から突き出ており、その移動範囲の両端は上記取
付孔51の両端で規制されている。
【0016】また、保護管32の基端部管33の基部外
周には、外径を一回り大きくした大径部33aが形成さ
れ、その大径部33aに、位置決め溝33bが形成され
ている。位置決め溝33bは、周方向に等配して4本形
成され、それぞれが保護管32の長手方向に延びてい
る。そして、位置決め溝33bの入口を三角形に切り開
くことにより、位置決め溝33bへの案内部33cが形
成されている。
【0017】次に、挿入形検出器30をパネルに取付け
るためのブラケット(取付ブラケット)について説明す
る。ブラケット70は図8(a)〜(e)に示すよう
に、パネルの挿入孔に挿入可能で内部に保護管32を挿
通可能な円筒部71と、その外周に一体化されパネルに
固定されるフランジ部72とを備えている。フランジ部
72には、パネルにネジ止めするためのネジ通し溝72
aが複数形成されている。図8(a)に示すように、フ
ランジ部72から円筒部71の一端縁73Aまでの長さ
H1は、他端縁73Bまでの長さH2よりも長く形成さ
れている。ここでは、長い方を長管部71A、短い方を
短管部71Bと称する。長管部71Aの長さは、パネル
に張り付ける断熱材の厚さよりも大きく設定されてい
る。そして、長管部71Aの端部外周面と、短管部71
Bの端部外周面に、それぞれ同じ形式の被係合部74が
設けられている。
【0018】被係合部74は、検出器本体31に連結し
たストッパ50の係合爪55とロックするものであり、
円筒部71の周方向に等配して4つ設けられている。図
8(e)に示すように、各被係合部74は、円筒部71
の周方向に沿う係合溝75を有しており、各係合溝75
は、周方向の一端部に設けた嵌合用開口75aにより、
円筒部71の端縁(先端壁)73A(73B)側に開放
している。そして、この嵌合用開口75aからストッパ
50の係合爪55を係合溝75内に挿入できるようにな
っている。
【0019】係合溝75は、端縁73Aと略平行に形成
されており、嵌合用開口75aに隣接する端縁73A側
の内側壁が、傾斜壁75bで構成されている。傾斜壁7
5bは、端縁73Aからの距離が、嵌合用開口75a側
で小さく、係合溝75の他端部(奥)側に行く程大きく
なるように形成されている。そして、傾斜壁75bの奥
には、傾斜壁75bの末端に係止壁75cが形成されて
いる。この係止壁75cは、ストッパ50の係止爪55
が係止する壁であり、端縁73Aからの距離が、係止壁
75cの位置での距離よりも小さい。なお、嵌合用開口
75aの入口には導入しやすいように円弧が付けられて
いる。
【0020】また、円筒部71の内周面には、周方向に
等配して縦に延びる4本の位置決め用の突条71aが形
成されている。突条71aの端部73F、73Gは保護
管32を挿入しやすくするため面取りされている。これ
らの突条71aは、保護管32の基端部管33に設けた
位置決め溝33bに挿入されるもので、突条71aの先
端を通る円の径は、保護管32の外径よりもわずかに大
きめに形成されている。
【0021】なお、位置決め用の突条71aの位置と、
保護管32の基端部管33の位置決め溝33bの位置
と、ストッパ50の係合爪55の位置と、ブラケット7
0の係合溝75の嵌合用開口75aの位置と、ストッパ
50のレバー57の位置は、相互に関連を持って設定さ
れており、ブラケット70の突条71aを位置決め溝3
3bに嵌めたとき、係合爪55が嵌合用開口75aに対
して位置決めされ、同時にレバー57の位置が嵌合可能
位置にあるようになっている。上記突条71aは4点等
分割固設のため、検出器本体を90°ごとに任意に取付
けられる。
【0022】図9はブラケット70の組み付け状態を示
す図、図10は図9のD−D線に沿う横断面図である。
この組み付け状態において、ブラケット70の円筒部7
1の先端壁(長管部71Aの先端壁あるいは短管部71
Bの先端壁)と対向する検出器本体31側の壁、つまり
ストッパ50を嵌めた円形の凹部46の底壁(ここでは
突当壁という)46aと、ブラケット70の円筒部71
の先端縁73Aまたは73Bとの間には、Oリング85
が挿入されている。Oリング85は、保護管32の基端
部管33の根元部に嵌合されている。このOリング85
は、係合爪55と係合溝75をロックした際に、円筒部
71の先端縁73A、73Bと突当壁46aの接近に伴
い、ブラケット70の端面の面取部73D(73E)で
押圧され、クッション材としての機能及びロック位置で
突当壁46aを予圧し、取付状態を保持する機能を果た
すものである、同時に円筒部71の先端縁73A、73
Bと検出器本体31の隙間をシールすると共に円筒の周
囲に均等に隙間を設けるものである。
【0023】次に作用を説明する。ブラケット70の取
付け方は大別して2通りある。一つは、図11、12に
示すように、パネル5の外面に断熱材7がある場合にと
られる方法であり、長管部71Aまたは短管部71Bを
パネル5の外面側に向けて、ブラケット70のフランジ
部72をボルト81でパネル5に固定する。また、もう
一つは、図13、14に示すように長管部71Aまたは
短管部71Bをパネル5の外面側に突出させ、長管部7
1Aをパネル5の挿入孔5aから測定対象空間内に突出
させて取付ける方法である。
【0024】ここでは、まず短い保護管32として組み
立てた挿入形検出器30〔図7(b)参照〕を、図11
に示すように取付けたブラケット70に固定する場合に
ついて説明する。
【0025】この場合は、図15に示すように、パッキ
ン83を介してブラケット70のフランジ部72を、パ
ネル5の外面にネジ81で固定した後、保護管32をブ
ラケット70の円筒部71内に挿入する。挿入するに従
い、円筒部71の内周面に形成した突条71aが、案内
部33cの作用で位置決め溝33bに自動的に誘導さ
れ、図10に示すように突条71aが位置決め溝33b
に入ることで、検出器本体31の回転方向の位置決めが
90°ごとになされる。また、突条71aの突出高さに
応じて、円筒部71の内周面と保護管32の外周面との
間には、所定幅(2〜2.5mm程度)の隙間90が確
保される。この隙間90は、短管部71B側において、
測定対象空間6と連通している。
【0026】このように検出器本体31とブラケット7
0の位置決めが行われた状態においてレバー57が嵌合
可能位置にある場合は、ストッパ50の係合爪55が被
係合部74の嵌合用開口〔図8(e)参照〕に位置決め
されるので、そのまま検出器本体31を保護管32の長
手方向前方に移動して、被係合部74の係合溝75にス
トッパ50の係合爪55を挿入し嵌め合わせる〔図17
(a)参照〕。
【0027】ついで、この状態から、レバー57を図7
(b)の点線矢印方向に操作すると、検出器本体31は
動かないままストッパ50のみが回動して、係合爪55
が係合溝75内を周方向に移動する。この際、係合爪5
5は、図8(e)に示す傾斜壁75bを摺動しながら移
動し〔図17(b)参照〕、段部を乗り越えた段階で、
係止壁75c側に落ち込んで、係止壁75cと係止爪5
5が係合する。
【0028】この動作中、係止爪55は傾斜壁75bを
摺動しながら、端縁73Aから離れる方向に変位させら
れ、ストッパ50が図15(a)中の左方に微小変位す
る。従って、ストッパ50を収容した凹部46の突当壁
46aが、ブラケット70の端縁73A側に接近し、図
16に示すようにOリング85を圧縮する。
【0029】このため、その弾性反力により、係止爪5
5が弾力性をもって傾斜壁75bを摺動し、係止壁75
cと係合する。このようにしてロックが完了する。この
ロック状態において、Oリング85は常に適度に圧縮さ
れており、そのため、突当壁46aはブラケット70の
端縁73Aから離れる方向に予圧されることになる。こ
の予圧により係止爪55が係止壁75cに押しつけられ
るので〔図17(c)参照〕、空調機の運転による振動
がダクトのパネルを介して挿入形検出器1に伝っても、
係止爪55が段部を乗り越えてしまうことはない。従っ
て振動によってロックが外れてしまうといった事故を防
止できる。このロック状態において、Oリング85は常
に、係止爪55と係止壁75cとの間に作用する衝撃や
振動を吸収することになるので、ロック部に発生する摩
耗が軽減されると共に、ロック部の緩みが押えられる。
【0030】そして、図16に示すようにレバー57を
ロック位置まで操作することにより、係合爪55と係合
溝75とのロックが達成され、検出器本体31がブラケ
ット70に固定される。この状態において、Oリング8
5は、ブラケット70の円筒部71の端面の面取部73
Dに圧接して検出器本体31との間をシールする。従っ
て、保護管32は外周より均等に押圧されるので、ブラ
ケット70の円筒部71の内周面と保護管32の外周面
との間に確保された隙間90が検出器本体31側で塞が
れ、この隙間90が測定対象空間6内の雰囲気で満たさ
れる。係合部55と係合溝75が当配位置に設けられて
いるので、Oリング85は均等に圧縮されており、もれ
のないシールを達成している。
【0031】このように、保護管32をブラケット70
の円筒部71に挿入した後、検出器本体31をブラケッ
ト70側に嵌め、その状態でストッパ50を回転させる
だけで、ワンタッチで検出器本体31をブラケット70
に固定することができる。この場合、ストッパ50はレ
バー57によって回動させるため、その回動が小さな力
で容易にできる。従って、取付け作業が簡単にできる。
特に、検出器本体31を回さずストッパ50を回すだけ
で、検出器本体31をブラケット70にロックさせるこ
とができるので、検出器本体31から延びるケーブル4
の取り回しの面倒がない上、取り回しスペースも少なく
できる。
【0032】また、保護管32をブラケット70に挿入
するだけで自動的に検出器本体31の位置決めができ、
そのままストッパ50の係合爪をブラケット70の係合
溝75に嵌めることができるから、操作が簡単である。
その際、レバー57の位置を嵌合可能位置に規制してお
くことができるので、係合爪55の位置を目視確認しな
くても、係合溝75に嵌め入れることができ、後はレバ
ー57をロック位置まで回すだけでよく、ワンタッチで
取付けが簡単にできる。
【0033】また、ロックを行うストッパ50とは独立
して、検出器本体31の位置決めを行うことができるの
で、検出器本体31を常に一定の位置に保持できる上、
検出器本体31を確実に回り止めすることができる。こ
のためストッパ50が検出器本体31の回転に伴って回
るおそれがなく、ロックが緩む心配も全くない。
【0034】また、保護管32の外周面とブラケット7
0の円筒部71の内周面との間に、測定対象雰囲気に連
通する隙間90が確保されるので、その部分の空気層の
断熱効果により保護管32が熱的に保護される、測定対
象空間が実質的に円筒部71の長さ分だけ延長されるこ
とになり、保護管32の測定対象空間6に対する挿入長
さが増加し、それだけパネル外環境の影響を小さくする
ことができる。また、実質的な挿入長さが長くなる分、
保護管32自身の長さの短縮化を図ることも可能とな
る。
【0035】また、Oリング85をクッション材として
設けたので、振動、衝撃が加わった場合のロック部の保
護を果たす。特に緩み防止効果は、Oリング85の弾性
復元力によって、ブラケットと係止爪55との間に生じ
る摩擦力によっても生まれる。また、ストッパ50を回
す際の操作反力が生れ、確実な操作感が得られる上、構
造が簡単でコスト安となる。
【0036】また、実施例の挿入形検出器30では、検
出器本体31のケーシングと保護管32の基端部管33
を樹脂の一体成形品により構成したので、図7(b)に
示す短いタイプにおいては別の保護管部品が不要とな
り、また、保護管基端部がケースと同一部品であるた
め、検出器本体31の位置決めの溝がずれることなく一
定となり、しかも容易に形成できる。
【0037】次に、保護管32を長くして使う場合の取
付け方法を説明する。この場合は、図18に示すよう
に、単に基端部管33と保護キャップ35との間に中間
部管34を挿入する。そして、上と同じようにブラケッ
ト70に固定する。この長い保護管32を用いると、セ
ンサ部分(保護キャップ35)を測定対象空間6内に深
く挿入することができる。図19はダクトの側壁部に挿
入形検出器30を取付けた状態を示している。
【0038】このように、基端部管33と保護キャップ
35の間に中間部管34を挿入するか否かで、保護管3
2の長さを調節することができ、挿入長さ毎に挿入形検
出器を用意しておく必要がなくなり、機器の主要部を共
通化できる。
【0039】次に、図13に示すように取付けたブラケ
ット70に挿入形検出器30を固定する場合について説
明する。
【0040】この場合は、図20に示すように、長管部
71Aをパネル5の挿入孔5aに挿入した状態で、パッ
キン83を介してブラケット70のフランジ部72を、
パネル5の外面にネジ81で固定した後、保護管32を
ブラケット70の円筒部71内に挿入する。そして、上
記と同様に、短管部71B(図20では隠れて見えな
い)側の被係合部74に対してストッパ50の係合爪5
5を係合させることにより、検出器本体31をブラケッ
ト70に固定する。この取付け構造は、パネル5の外面
側に断熱材が無い場合に用いる。パネル5の内面側に断
熱材7がある場合にも用いることができる。
【0041】図21は測定対象空間6の雰囲気と検出器
本体31を配置する空間の雰囲気が同一の場合の取付け
例である。この図の場合は、保護管32を短く設定し、
ブラケット70も図13の態様で取付けている。このよ
うな取付け構造は、図22に示すように、検出器本体3
1の空調機械内の同一雰囲気内に配置し、外部ダクトと
の連結口の内部パネルに取付ける場合に適している。こ
の場合、検出器本体31の挿入長は、検出器本体31と
検出部には温度差がないため、空調機内の風の流れを疎
外しない程度の長さが求ればよく、検出器本体31は風
が当たらない位置に配置する。
【0042】以上のように保護管32の挿入長さをブラ
ケット70の取付け態様で断熱材の有無や位置に応じて
取付けられる上、保護管32の挿入長さも選定できる。
図11に示すように長管部71Aを外に突出させて取付
けた場合は、検出器本体31の位置をパネル5から遠い
位置に支持できると共に、パネル5の挿入孔5aからの
保護管32の挿入長さを短くできる。また、図16に示
すようにパネル5の挿入孔5aに長管部を挿入し、パネ
ル5の外面側に短管部71Bを突出させて取付けた場合
は、検出器本体31の位置をパネル5に近付けることが
できると共に、パネル5の挿入孔5aからの保護管32
の挿入長さを長くできる。
【0043】なお、上記実施例では、ブラケット70の
円筒部71の内周面に突条71aを設け、保護管32の
外周面に位置決め溝33bを設けて検出器本体31の位
置決めを行うようにしたが、突条と溝を逆に設けてもよ
い。また、突条71aと位置決め溝33bの組み合わせ
以外の位置決め手段を設けてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、取付ブラケットの筒部の長い方の部分をパネルの外
側に向けて取付けるか、内側に向けて取付けるかで、検
出器本体の取付け高さを変えることができる。つまり、
取付ブラケットの向きにより、検出器本体とパネルとの
間の間隔を変えることができる。従って、パネルの外面
に適当な厚さの断熱材がある場合は、前者の態様で取付
ブラケットを固定することにより、検出器本体とパネル
との間に適当な間隔を確保して、それにより断熱材の外
側に検出器本体を配置することができる。また、パネル
の内側に断熱材がある場合は、反対向きに取付ブラケッ
トを取付けることにより、検出器本体をパネルに近付け
て固定することができ、それによりパネルからの保護管
の挿入長さを長くすることができる。機内設置タイプに
おいては、本体の取付スペースと引込みダクトの大きさ
により(検出部は中央にしたい)その時々で選定でき
る。
【0045】請求項2の発明によれば、係合部を取付ブ
ラケットの被係合部に嵌めて回すだけで、簡単に挿入形
検出器をパネルに固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の挿入形検出器を示す図で
あり、(a)は全体斜視図、(b)はその要部の断面図
である。
【図2】同挿入形検出器の正面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図2のB−B線に沿う断面図である。
【図5】図4の囲み部cの拡大図である。
【図6】同挿入形検出器の先端部の分解斜視図である。
【図7】同挿入形検出器の2種の使用形態を示す側面図
であり、(a)は挿入長が大きい場合、(b)は挿入長
が小さい場合の形態を示す図である。
【図8】この発明の一実施例による挿入形検出器をパネ
ルに固定するためのブラケットの構成を示す図であり、
(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は背面図、
(d)は側断面図、(e)は図(a)の部分拡大図であ
る。
【図9】挿入形検出器の取付状態を示す側面図である。
【図10】図9のD−D線に沿う横断面図である。
【図11】同ブラケットの使用形態を示す斜視図であ
る。
【図12】同ブラケットの使用形態を示す斜視図であ
る。
【図13】同ブラケットの使用形態を示す斜視図であ
る。
【図14】同ブラケットの使用形態を示す斜視図であ
る。
【図15】同ブラケットに挿入形検出器の検出器本体を
固定する場合の動作途中の状態を示す側断面図である。
【図16】同ブラケットに挿入形検出器の検出器本体を
固定する場合の動作完了した状態を示す側断面図であ
る。
【図17】同ブラケットに検出器本体を固定する過程を
説明する図である。
【図18】この発明の一実施例の挿入形検出器の第1の
取付形態を示す側断面図である。
【図19】この発明の一実施例の挿入形検出器の使用例
を示す斜視図である。
【図20】この発明の一実施例の挿入形検出器の第2の
取付形態を示す側面図である。
【図21】この発明の一実施例の挿入形検出器の第2の
取付形態を示す側断面図である。
【図22】この発明の一実施例の挿入形検出器の使用例
を示す図である。
【図23】従来の挿入形検出器の取付構造例を示す断面
図である。
【図24】従来の挿入形検出器の他の取付構造例を示す
断面図である。
【図25】従来の挿入形検出器の更に他の取付構造例を
示す断面図である。
【符号の説明】 5 パネル 5a 挿入孔 6 測定対象空間 30 挿入形検出器 31 検出器本体 32 保護管 41 湿度センサ 42 温度センサ 50 ストッパ 55 係合爪(係合部) 70 ブラケット(取付ブラケット) 71 円筒部(筒部) 72 フランジ部 74 被係合部 75 係合溝 75a 嵌合用開口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出器本体と、該検出器本体に突設され
    パネルの挿入孔から測定対象空間内に配置される保護管
    と、該保護管の先端部内に収容されたセンサとからなる
    挿入形検出器において、前記パネルの挿入孔に挿入可能
    で内部に前記保護管を挿入可能な筒部と、その外周に設
    けられパネルに固定されるフランジ部とを有し、前記フ
    ランジ部から前記筒部の一端部までの長さと、他端部ま
    での長さを異ならせると共に、前記筒部の一端部と他端
    部とを、それぞれ前記検出器本体にロック可能に構成し
    たことを特徴とする挿入形検出器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の挿入形検出器の取付ブラ
    ケットの筒部の一端部と他端部に同種の被係合部が設け
    られると共に、前記検出器本体に前記被係合部とロック
    する係合部が設けられ、前記係合部と被係合部は、前記
    係合部を前記被係合部との嵌合可能位置に位置決めし
    て、該係合部を前記保護管の長手方向に移動することに
    より前記被係合部に嵌め込み、その状態で被係合部に対
    して係合部を前記保護管の回りに回転させることにより
    前記被係合部に係合部をロックするものであることを特
    徴とする挿入形検出器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006300649A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Yokohama Rubber Co Ltd:The 温度測定器
JP2018151135A (ja) * 2017-03-14 2018-09-27 清水建設株式会社 温度検出部取付構造
JP2019196844A (ja) * 2018-05-07 2019-11-14 日本ハウジング株式会社 環境制御システム、このシステムに用いられるセンシングユニット体、及び、環境制御方法

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