JP4083476B2 - エアクリーナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアクリーナケースとエアクリーナキャップとクランプとを有し、クランプの正規の回転位置でクランプを回転させてエアクリーナキャップをエアクリーナケースに固定するエアクリーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、クランプの正規の回転位置でクランプを回転させてエアクリーナキャップをエアクリーナケースに固定するエアクリーナは、特開2001−304207に開示されている。
上記公報に開示されたエアクリーナでは、図10〜図12に示すように、回転の軸部4aの横断面が樽状の樹脂クランプ4を用い、軸部4aの横断面の軸方向長さAと軸方向と直交する方向の長さBとの差を利用してエアクリーナキャップ3をエアクリーナケース2に固定する。
クランプ4の正規の回転位置以外の場所Cでは、クランプ通路部の上下方向の幅Dはクランプ4の軸部4aの横断面の軸方向長さAより小である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のエアクリーナには、つぎの問題点(課題)がある。
クランプ4が樹脂製であるため、クランプ4が金属製である場合に比べて、コスト・質量・環境上有利であるが、強度が低い。そのため、クランプ4を正規の回転位置以外の場所Cで無理やり倒そう(回転させよう)とすると、D<Aであるため、クランプ4の軸部4aがクランプ通路部の上下面と干渉し、クランプ4の軸部4aがねじ切れてしまう。
本発明の目的は、正規の回転位置以外でクランプが回転されることを阻止し、樹脂クランプの折損を防止できるエアクリーナを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) エアクリーナケースと、エアクリーナキャップと、前記エアクリーナケースとエアクリーナキャップを固定するクランプとを有し、前記クランプの正規の回転位置で該クランプを回転させて前記エアクリーナキャップを前記エアクリーナケースに固定するエアクリーナにおいて、
前記エアクリーナケースまたはエアクリーナキャップと前記クランプとの少なくとも一方に、前記クランプの正規の回転位置以外の場所で前記クランプを回転させた場合に前記クランプまたは該クランプと一体的に動く部材と干渉してそれ以上の前記クランプの回転を阻止する、1以上の突起を設けたことを特徴とする、エアクリーナ。
(2) 前記突起は、前記クランプに設けられ該クランプの回転軌跡を含む面と直交する方向に延びる第1のリブと、前記エアクリーナケースまたはエアクリーナキャップの少なくとも一方に設けられ前記クランプの回転軌跡を含む面と直交する方向に延びる第2のリブと、を含む、(1)記載のエアクリーナ。
(3) 前記クランプの回転軌跡を含む面と平行方向に延びる第3のリブが前記第2のリブに一体に設けられている、(2)記載のエアクリーナ。
【0005】
上記(1)〜(3)のエアクリーナでは、クランプの正規の回転位置以外の場所でクランプを回転させた場合にクランプと干渉してそれ以上のクランプの回転を阻止する突起を設けたので、クランプが正規の回転位置以外の場所にあるときクランプを倒すことができない。そのため、正規の回転位置以外でのクランプ回転操作によるクランプ折損を防止できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1、図2は、本発明実施例1のエアクリーナを示しており、図3〜図5は、本発明実施例2のエアクリーナを示しており、図6〜図9は、本発明実施例1と本発明実施例2の両方に適用されるエアクリーナを示している。
本発明実施例1と本発明実施例2にわたって共通する部分には、本発明実施例1と本発明実施例2にわたって共通する符号を付してある。
まず、本発明実施例1と本発明実施例2にわたって共通する部分を、たとえば図1、図2、図6〜図9を参照して、説明する。
本発明実施例のエアクリーナ10は、図1に示すように、エアクリーナケース(以下、ケース)20と、エアクリーナキャップ(以下、キャップ)30と、ケース20とキャップ30を固定するクランプ40と、突起50を、有する。
【0007】
ケース20は、樹脂製である。ケース20は、図示略の底壁と、該底壁の外縁から上方に立ち上がる側壁21と、側壁21の上端部に少なくとも1個設けられたケース側突設部22を、有する。
ケース側突設部22は、側壁21と一体に形成されるか、または、側壁21と別体に形成されて側壁21に固定して取り付けられる。
ケース側突設部22は、側壁21から離れる方向に突出し、突出方向先端部で上方に折れ曲がり上方に延びている。ケース側突設部22の上端部は、キャップ30の鍔部32の上面32aより上方に位置する。
ケース側突設部22の上端部の側壁には、ケース側凹部22aが設けられている。ケース側凹部22aは、クランプ40を後述のクランプ開位置Qから後述のクランプ閉位置Sにスライドさせるときのクランプスライド方向と反対方向に開口している。図6に示すように、ケース側凹部22aの下面22bは、キャップ30の鍔部32の上面32aと同じか、または鍔部32の上面32aより下側に位置する。ケース側凹部22aの上面22cは、キャップ30の鍔部32の上面32aより上側に位置する。
ケース側凹部22aの開口部に位置する下面22bまたは上面22cの少なくとも一方に、ケース側凹部22aの開口の上下方向幅を小とする方向に突出する突起23が設けられている。
【0008】
ケース側凹部22aの上面22cとキャップ30の鍔部32の上面32aとの間は、クランプ40の回転の軸部41が通ることができる、ケース側クランプ通路24となっている。ケース側クランプ通路24のうち、突起23が設けられていない部分の上下方向の通路幅Eは、クランプ40の軸部41の横断面の軸方向長さAと同じかまたは軸方向長さAとほぼ同じである。ケース側クランプ通路24のうち、突起23が設けられている部分の上下方向の通路幅Fは、クランプ40の軸部41の横断面の軸方向長さAより小で、クランプ40の軸部41の横断面の軸方向と直交する方向の長さBより大である。
【0009】
キャップ30は、樹脂製である。キャップ30は、図1に示すように、上方からケース20に被せられる。キャップ30は、図示略の上壁と、該上壁の外縁から下方に延びる側壁31と、側壁31の下端部に設けられ側壁31から離れる方向に延びる鍔部32と、側壁31の下端部または鍔部32に設けられたキャップ側突設部33を、有する。
キャップ側突設部33は、側壁31または鍔部32と一体に形成されるか、または、側壁31または鍔部32と別体に形成されて側壁31または鍔部32に固定して取り付けられる。キャップ側突設部33は、ケース側突設部22と同数設けられている。キャップ側突設部33は、側壁31から離れる方向に突出し、突出方向先端部で上方に折れ曲がり上方に延びている。
キャップ側突設部33の上端部の側壁には、キャップ側凹部33aが設けられている。キャップ側凹部33は、クランプ40をクランプ開位置Qからクランプ閉位置Sにスライドさせるときのクランプスライド方向と同方向に開口している。キャップ側凹部33aの開口は、ケース側凹部22aの開口に対向している。キャップ側凹部33aの開口とケース側凹部22aの開口との間の距離は、クランプ40の軸部41の横断面の長さBより小である。図7に示すように、キャップ側凹部33aの下面33bは、鍔部32の上面32aと同じか、または鍔部32の上面32aより下側に位置する。キャップ側凹部33aの上面33cは、鍔部32の上面32aより上側に位置する。
【0010】
キャップ側凹部33aの上面33cと鍔部32の上面32aとの間は、クランプ40の軸部41が通ることができる、キャップ側クランプ通路34となっている。キャップ側クランプ通路34の上下方向の通路幅Dは、クランプ40の軸部41の横断面の長さAより小で、クランプ40の軸部41の横断面の長さBより大である。
【0011】
クランプ40は、樹脂製である。クランプ40は、図8、図9に示すように、ケース20およびキャップ30とは、独立した単独の部材である。クランプ40は、クランプ40の回転の軸部41と、軸部41からクランプ40の回転軸芯Pが延びる方向と直交する方向に延びるアーム部42と、からなる。
軸部41は、クランプ40の回転軸芯Pが延びる方向と同方向に延びる、棒状である。軸部41の横断面形状は、樽状である。
アーム部42は、軸部41の軸方向(クランプ40の回転軸芯Pが延びる方向)中間部から延びている。アーム部42の延び方向は、軸部41の横断面の軸方向と直交している。
【0012】
クランプ40は、図1に示すように、軸部41がキャップ側クランプ通路34内に位置するクランプ開位置Qと、軸部41がケース側クランプ通路24のうち突起23が設けられていない部分に位置するクランプ閉位置Sとの間で、スライド可能である。また、クランプ40は、クランプ閉位置Sと、クランプ閉位置Sでクランプ40をクランプ軸芯Pまわりに90度または約90度回転させたクランプロック位置Uとの間で、回転可能である。なお、図1のRは、クランプ40をクランプ開位置Qとクランプ閉位置Sとの間でスライドさせるときのクランプスライド軌跡を示しており、図1のTは、クランプ40をクランプ閉位置Sとクランプロック位置Uとの間で回転させるときのクランプ回転軌跡を示している。
【0013】
突起50は、たとえば、樹脂製である。突起50は、図1、図2に示すように、ケース20またはキャップ30とクランプ40との少なくとも一方に設けられている(図示例では、ケース20またはキャップ30とクランプ40との両方に設けられている場合を示している)。以下、本発明実施例では、突起50は、ケース20またはキャップ30とクランプ40との両方に設けられている場合を例にとって説明する。
突起50は、第1のリブ51と、第2のリブ52を、有する。
【0014】
第1のリブ51は、クランプ40のアーム部42に設けられている。第1のリブ51は、アーム部42の軸芯方向中間部とアーム部42の軸芯方向先端部との間に設けられている。第1のリブ51は、アーム部42と一体に形成されているか、または、アーム部42と別体に形成されてアーム部42に固定して取り付けられる。第1のリブ51は、アーム部42から、クランプ40の回転軌跡Tを含む面と直交する方向に突出している。
【0015】
第2のリブ52は、ケース20またはキャップ30の少なくとも一方に設けられている(図示例では、キャップ30にのみ設けられている場合を示している)。以下、本発明実施例では、第2のリブ52がキャップ30にのみ設けられている場合を例にとって説明する。
第2のリブ52は、キャップ30の側壁31の下端部またはその近傍に設けられている。第2のリブ52は、キャップ30の側壁31に一体に形成されるか、または、キャップ30の側壁31と別体に形成されてキャップ30の側壁31に固定して取り付けられる。第2のリブ52は、キャップ30の側壁31からクランプ40の回転軌跡Tを含む面と直交する方向に突出している。第2のリブ52の下端は、キャップ30の鍔部32の上面32aに連なっている。
【0016】
第2のリブ52は、クランプ40がクランプ開位置Qまたはクランプ開位置Qとクランプ閉位置Sとの間にあるとき(正規の回転位置以外の位置にあるとき)にクランプ40を無理やり回転させると、第1のリブ51と干渉する(第1のリブ51が第2のリブ52に当る)。
第2のリブ52は、クランプ40がクランプ閉位置Sにあるとき(正規の回転位置にあるとき)にクランプ40を回転させたとき、第1のリブ51と干渉しない。
【0017】
ここで、キャップ30をケース20に取り付けるときを説明する。
キャップ側クランプ通路34内にクランプ40の軸部41を入れ、クランプ40がついたキャップ30をケース20に被せる(クランプ開位置Q)。
【0018】
クランプ40がクランプ開位置Qにあるときを説明する。
軸部41は、キャップ側クランプ通路34内にある。軸部41の横断面の軸方向は、鍔部32の上面32aと平行またはほぼ平行であり、アーム部42は鍔部32の上面32aと直交またはほぼ直交する方向に上方に延びている。
通路幅D(図7参照)は軸部41の横断面の長さA(図8参照)より小であるため、クランプ40がクランプ開位置Qにあるとき、クランプ40を90度またはほぼ90度回転させて倒すことは不可能である。無理やりクランプ40を倒そうとすると、クランプ40の軸部41がキャップ側クランプ通路34の上下面(キャップ側凹部33aの上面33cと鍔部32の上面32a)と干渉してねじ切れる前に、第1のリブ51と第2のリブ52が干渉する。
【0019】
クランプ40をクランプ開位置Qからクランプ閉位置Sに移動させるとき(クランプ40がクランプ閉位置Sに達していないとき)を説明する。
軸部41は、キャップ側クランプ通路34またはケース側クランプ通路24の突起23が設けられている部分にある。軸部41の横断面の軸方向は、鍔部32の上面32aと平行またはほぼ平行であり、アーム部42は鍔部32の上面32aと直交またはほぼ直交する方向に上方に延びている。
通路幅D(図7参照)と通路幅F(図6参照)は軸部41の横断面の長さA(図8参照)より小であるため、クランプ40がクランプ閉位置Sに達していないとき、クランプ40を90度またはほぼ90度回転させて倒すことは不可能である。無理やりクランプ40を倒そうとすると、クランプ40の軸部41がキャップ側クランプ通路34またはケース側クランプ通路24の上下面と干渉してねじ切れる前に、第1のリブ51と第2のリブ52が干渉する。
【0020】
クランプ40がクランプ閉位置Sに達したとき(クランプ40が正規の回転位置に達したとき)を説明する。
軸部41は、ケース側クランプ通路24の突起23が設けられていない部分にある。軸部41の横断面の軸方向は、鍔部32の上面32aと平行またはほぼ平行であり、アーム部42は鍔部32の上面32aと直交またはほぼ直交する方向に上方に延びている。
通路幅E(図6参照)は軸部41の横断面の長さA(図8参照)と同じかほぼ同じであるため、クランプ40を90度またはほぼ90度回転させて倒すことができる。クランプ40を倒すとき、第1のリブ51と第2のリブ52は干渉しない。
【0021】
クランプ40をクランプ閉位置Sからクランプロック位置Uに回動させるとき(クランプ40がクランプロック位置Uに達していないとき)を説明する。
軸部41は、ケース側クランプ通路24の突起23が設けられていない部分にある。軸部41は、クランプ40をクランプ閉位置Sからクランプロック位置Uに回転させるにつれて、横断面の軸方向が鍔部32の上面32aと平行またはほぼ平行な方向から上面32aと直交またはほぼ直交する方向に、回転する。アーム部42は、クランプ40をクランプ閉位置Sからクランプロック位置Uに回転させるにつれて、延び方向が鍔部32の上面32aと直交またはほぼ直交する方向から上面32aと平行またはほぼ平行となる方向に、回転する。
【0022】
クランプ40がクランプロック位置Uに達したとき、軸部41は、ケース側クランプ通路24の突起23が設けられていない部分にある。軸部41の横断面の軸方向は、鍔部32の上面32aと直交またはほぼ直交しており、アーム部42の延び方向は鍔部32の上面32aと平行またはほぼ平行である。通路幅Eが軸部41の横断面の長さAと同じかほぼ同じであるため、軸部41の上端はケース側凹部22aの上面22cに接触しており、軸部41の下端は鍔部32の上面32aに接触している。そのため、キャップ30がケース20に固定される。
【0023】
つぎに、本発明実施例1と本発明実施例2にわたって共通する作用を説明する。
クランプ40が正規の回転位置以外の場所(クランプ開位置Qまたはクランプ開位置Qとクランプ閉位置Sとの間にあるとき)でクランプ40を無理やり回転させた場合、クランプ40の軸部41がねじ切れる前に第1のリブ51と第2のリブ52が干渉し、それ以上のクランプ40の回転は阻止される。そのため、正規の回転位置(クランプ閉位置S)以外でのクランプ回転操作によるクランプ折損を防止できる。
【0024】
つぎに、本発明各実施例に特有な部分を説明する。
本発明実施例1の構成・作動・作用は、本発明実施例1と本発明実施例2にわたって共通する部分の構成・作動・作用と同じである。
【0025】
本発明実施例1では、本発明実施例1と本発明実施例2にわたって共通する部分の作用・効果は得られるが、なお、次の問題がある。
その問題を図5を用いて説明すると、以下の通りである。
第1のリブ51の下端の位置(軸部41側端の位置)は、▲1▼ケース20、キャップ30、クランプ40、第1のリブ51、第2のリブ52の製造誤差、▲2▼ケース側クランプ通路24およびキャップ側クランプ通路34内でのクランプ40の上下方向のガタ等により、上下方向にばらつくことがある。
第1のリブ51の下端位置が上下方向にばらつくため、第1のリブ51と第2のリブ52だけでは、クランプ40が正規の回転位置以外の位置にある場合でも、第1のリブ51と第2のリブ52が干渉せずクランプ40の回転操作を阻止できない場合が存在する。すなわち、図5において、第1のリブ51の下端位置が範囲αにあるときには、第1のリブ51と第2のリブ52が干渉してクランプ40の回転操作を阻止できるが、第1のリブ51の下端位置が範囲βにあるときには、第1のリブ51と第2のリブ52が干渉せずクランプ40の回転操作を阻止できない。
【0026】
本発明実施例1に存在する問題を解決するために(図5の範囲βをカバーするために)、第2のリブ52の上端位置を高くすることが考えられるが、第2のリブ52の上端位置を高くすると、クランプ40が正規の回転位置にあるときにも第1のリブ51と第2のリブ52が干渉する。そのため、クランプ40が正規の位置にあるにもかかわらずクランプ40を回転させることができなくなる。
【0027】
上記の本発明実施例1に存在する問題は、本発明実施例2によれば、つぎのように解決できる。
本発明実施例2では、図3〜図5に示すように、突起50は、第1のリブ51と第2のリブ52に加えて、さらに第3のリブ53を有している。
第3のリブ53は、第2のリブ52の突出方向先端部に設けられている。第3のリブ53は、第2のリブ52と一体に形成されていてもよく、第2のリブ52と別体に形成されて第2のリブ52に固定して取り付けられていてもよい。第3のリブ53は、第2のリブ52の突出方向先端部から、クランプ40の回転軌跡Tを含む面と平行な方向に突出している。第3のリブ53は、第2のリブ52の突出方向先端部から、クランプ開位置Qからクランプ閉位置Sへのクランプスライド方向と同方向に延びている。第3のリブ53の上端は、第2のリブ52の上端と同じ上下方向位置にある。第3のリブ53の下端は、キャップ30の鍔部32の上面32aに連なっている。
【0028】
本発明実施例2の作動、作用を説明する。
第1のリブ51の下端位置が図5のβにあるときに無理やりクランプ40を回転させると、クランプ40の軸部41がねじ切れる前に第1のリブ51と第3のリブ53が干渉する(第1のリブ51が第3のリブ53の上端に当る)。第1のリブ51と第3のリブ53が干渉するので、その位置でのそれ以上のクランプ40の回転は阻止される。
第1のリブ51が第3のリブ53の上端に当った後、さらにクランプ40を正規の回転位置側に押し込むと、第1のリブ51が第3のリブ53上を摺動しながら、クランプ40が正規の回転位置側に移動する。
クランプ40が正規の回転位置に達したとき、第1のリブ51と第3のリブ53は干渉している。このとき、第1のリブ51と第3のリブ53が干渉するまでクランプ40を回転させているので(クランプ40が傾いているので)、クランプ40の軸部41とケース側クランプ通路24の奥壁(ケース側凹部22aの奥壁)との間にはクランプスライド方向隙間G(図3参照)が存在している。
隙間Gを使ってさらにクランプ40を押し込むと、第1のリブ51が第3のリブ53を超える位置に達する。
第1のリブ51が第3のリブ53を超えたとき、クランプ40をクランプロック位置Uまで回転させることができる。
【0029】
本発明実施例2では、クランプ40が正規の回転位置以外の場所(クランプ開位置Qまたはクランプ開位置Qとクランプ閉位置Sとの間にあるとき)にあるときにクランプ40を無理やり回転させた場合、第1のリブ51の上下方向位置にばらつきが生じ第1のリブ51と第2のリブ52が干渉しない場合でも、クランプ40の軸部41がねじ切れる前に第1のリブ51と32のリブ53が干渉する。そのため、本発明実施例1で存在していた問題(クランプ40が正規の回転位置以外の位置にあるときにもクランプ40の回転操作を阻止できないという問題)を解決することができる。
また、第3のリブ53が設けられているので、第3のリブ53が設けられていない場合に比べて、第2のリブ52の剛性が高まる。
【0030】
【発明の効果】
請求項1〜請求項3記載のエアクリーナによれば、クランプの正規の回転位置以外の場所でクランプを回転させた場合にクランプと干渉してそれ以上のクランプの回転を阻止する突起を設けたので、クランプが正規の回転位置以外の場所にあるときクランプを倒すことができない。そのため、正規の回転位置以外でのクランプ回転操作によるクランプ折損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1のエアクリーナの部分正面図である。
【図2】本発明実施例1のエアクリーナの部分平面図である。
【図3】本発明実施例2のエアクリーナの部分正面図である。
【図4】本発明実施例2のエアクリーナの部分平面図である。
【図5】本発明実施例2のエアクリーナを示す模式図である。
【図6】本発明実施例1と本発明実施例2に適用可能な、ケース側突設部の正面図である。
【図7】本発明実施例1と本発明実施例2に適用可能な、キャップ側突設部の正面図である。
【図8】本発明実施例1と本発明実施例2に適用可能な、クランプの正面図である。
【図9】本発明実施例1と本発明実施例2に適用可能な、クランプの側面図である。
【図10】従来のエアクリーナの部分正面図である。
【図11】従来のエアクリーナのクランプの正面図である。
【図12】従来のエアクリーナのクランプの側面図である。
【符号の説明】
10 エアクリーナ
20 ケース
22 ケース側突設部
22a ケース側凹部
24 ケース側クランプ通路
30 キャップ
32 キャップの鍔部
32a 鍔部の上面
33 キャップ側突設部
33a キャップ側凹部
34 キャップ側クランプ通路
40 クランプ
41 軸部
42 アーム部
50 突起
51 第1のリブ
52 第2のリブ
53 第3のリブ
A 軸部の横断面の軸方向長さ
B 軸部の横断面の軸方向と直交する方向の長さ
D キャップ側クランプ通路の通路幅
E ケース側クランプ通路の突起が設けられている部分の通路幅
F ケース側クランプ通路の突起が設けられていない部分の通路幅
Claims (3)
- エアクリーナケースと、エアクリーナキャップと、前記エアクリーナケースとエアクリーナキャップを固定するクランプとを有し、前記クランプの正規の回転位置で該クランプを回転させて前記エアクリーナキャップを前記エアクリーナケースに固定するエアクリーナにおいて、
前記エアクリーナケースまたはエアクリーナキャップと前記クランプとの少なくとも一方に、前記クランプの正規の回転位置以外の場所で前記クランプを回転させた場合に前記クランプまたは該クランプと一体的に動く部材と干渉してそれ以上の前記クランプの回転を阻止する、1以上の突起を設けたことを特徴とする、エアクリーナ。 - 前記突起は、前記クランプに設けられ該クランプの回転軌跡を含む面と直交する方向に延びる第1のリブと、前記エアクリーナケースまたはエアクリーナキャップの少なくとも一方に設けられ前記クランプの回転軌跡を含む面と直交する方向に延びる第2のリブと、を含む、請求項1記載のエアクリーナ。
- 前記クランプの回転軌跡を含む面と平行方向に延びる第3のリブが前記第2のリブに一体に設けられている、請求項2記載のエアクリーナ。
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