JPH0810979Y2 - 遅延ロックループ - Google Patents

遅延ロックループ

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JPH0810979Y2
JPH0810979Y2 JP1990004102U JP410290U JPH0810979Y2 JP H0810979 Y2 JPH0810979 Y2 JP H0810979Y2 JP 1990004102 U JP1990004102 U JP 1990004102U JP 410290 U JP410290 U JP 410290U JP H0810979 Y2 JPH0810979 Y2 JP H0810979Y2
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JP
Japan
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delay
signal
signals
pseudo noise
noise signal
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JP1990004102U
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義克 中川
邦博 山田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、スペクトラム拡散通信方式に用いられる擬
似雑音信号の同期回路として用いられる遅延ロックルー
プに関する。
従来の技術 近年、雑音に強く、秘匿性に優れる等の特徴を持ち符
号分割多重による多元接続可能なスペクトラム拡散通信
方式(SS方式)が注目され、その原理、実用化等につい
て各種文献等により紹介されている。このようなSS通信
にあっては、擬似雑音(PN)信号が利用される。ここ
に、雑音の中からPN信号を取り出す有効な回路として、
PN信号に同期する遅延ロックループがあり、広く用いら
れている。
第4図に従来の基本的な遅延ロックループの構成例を
示す。これは、2つの乗算器1,2と加算器3とからなる
相関器4と、ループフィルタ5と、電圧制御クロックVC
C6と、局部PN信号発生器7とをループ構成し、局部PN信
号発生器7から同期したPN信号(t)を得るものであ
る。局部PN信号発生器7はn段のシフトレジスタ構成に
より、遅れ、進みの局部参照PN信号を1チップずつ取り
出し、乗算器1,2に各々出力する。よって、乗算器1は
受信PN信号S(t)と遅れ局部参照PN信号とを乗算し、
乗算器2は受信PN信号S(t)と進み局部参照PN信号と
を乗算する。そして、加算器3により逆相加算した後、
ループフィルタ5(実際はLPF使用)で積分することに
より、遅延時間制御出力が得られる。
この場合の遅延弁別特性は第5図に示すようになる。
即ち、遅延時間制御電圧D(τ)が出力される範囲は受
信PN信号S(t)と参照PN信号との時間差|τ|が高々
PN信号の1チップの時間長Δの2倍以下であり、その線
形領域(遅延時間に比例した制御電圧が出力される範
囲)が−Δ<τ<Δしかない。
そこで、遅延ロックループの遅延時間制御電圧の出力
範囲を拡大する方法としては、改良型遅延ロックループ
がある。例えば電子通信学会論文誌′84/12Vol.J67-B N
o.12中のp.1385〜1391「改良型遅延ロックループの位相
追従特性について」に示されており、第6図に示すよう
に構成されている。これは、局部PN信号発生器7と乗算
器1,2との間に各々加算器8,9を介在させ、受信PN信号S
(t)に対して複数個、ここでは3チップずつの遅れ信
号、進み信号を局部PN信号発生器7より取り出し、加算
器8,9により加算した後で乗算、逆相加算処理して相関
をとるようにしたものである。
第7図はこの場合の遅延弁別特性を示すもので、同期
制御のための遅延時間制御電圧を出力できる時間誤差範
囲が−4Δ<τ<4Δに拡大され、改善されていること
が判る。
考案が解決しようとする課題 ところが、この方式によると、遅延弁別特性の線形領
域は−Δ<τ<Δのままであり、拡大されていない。よ
って、例えばスペクトラム拡散通信方式の一つであるク
ロック周波数変調方式における復調回路に用いた場合に
は、最大変調周波数が小さく抑えられてしまうものであ
る。即ち、クロック周波数変調方式は第8図に示すよう
に送信PN信号のクロック周波数を情報信号で変調する方
式であり、復調信号は同期に用いられる遅延ロックルー
プの遅延時間制御電圧そのものとなる(DIXON,“Spread
Spectrum Systems",John Wiley & Sons,pp.116-117 1
977参照)。第9図はこのようにクロック周波数変調さ
れたPN信号の復調を第4図の遅延ロックループで行なっ
た場合の波形特性図であり、−Δ<τ<Δに対応する範
囲内の振幅の情報しか復調できないことが判る。
課題を解決するための手段 局部擬似雑音信号発生器が出力する局部参照擬似雑音
信号中より、受信擬似雑音信号に対する遅れ信号、進み
信号の各々を複数個ずつ取り出し、各々加算器により加
算した後、相関器によりこれらの加算信号を参照信号と
して前記受信擬似雑音信号との相関をとり、相関出力を
ループフィルタにより積分して遅延時間制御出力を得る
ようにした遅延ロックループにおいて、前記局部擬似雑
音信号発生器から取り出される複数個の遅れ信号、進み
信号の各々に遅れ、進み時間の増加に応じて比例的に増
加する係数を乗じて前記加算器に出力する係数乗算器を
設けた。
作用 改良型遅延ロックループに対して、複数個の係数乗算
器を追加し、複数個の局部参照擬似雑音信号に各々の遅
れ、進み時間の増加に応じて比例的に増加する係数を乗
じてから加算し、これを参照信号として受信擬似雑音信
号との相関をとることにより、遅延時間制御電圧を出力
できる範囲はもちろん、遅延弁別特性における線形領域
も拡大することができる。よって、時間誤差に対して制
御範囲の広い遅延弁別特性を持つものとなり、クロック
周波数変調方式における情報信号の復調のような用途で
あっても、より大きい最大周波数偏移の変調信号に同期
可能で、より大きい振幅の情報信号の復調が可能とな
る。
実施例 本考案の一実施例を第1図ないし第3図に基づいて説
明する。第4図ないし第9図で示した部分と同一部分は
同一符号を用いて示す。本実施例も第6図の場合と同様
に遅れ、進み各々3チップずつの参照信号を用いるもの
であるが、各々加算器8,9により加算する前に、係数乗
算器10,11,12,13により適当な係数を乗ずるようにした
ものである。具体的には、チップ数が係数とされてお
り、1チップ遅れ信号、1チップ進み信号はそのままで
あるが(係数1に相当)、2チップ遅れ信号、2チップ
進み信号は各々係数乗算器10,11により係数2を乗じ、
3チップ遅れ信号、3チップ進み信号は各々係数乗算器
12,13により係数3を乗ずるようにしたものである。
このような係数乗算処理された信号を、遅れ側と進み
側とで各々の加算器8,9により加算して参照信号とし、
乗算器1,2による受信PN信号との乗算に供する。そし
て、加算器3により進み側信号との乗算値に対して遅れ
側信号との乗算値を逆相加算した後、ループフィルタ5
で積分することにより遅延時間制御出力が得られること
になる。
この場合の遅延弁別特性は第2図に示すようになる。
即ち、遅延時間制御電圧D(τ)が出力される範囲が−
4Δ<τ<4Δに拡大され、かつ、その線形領域も−3
Δ<τ<3Δで、従来に比して3倍に拡大されているこ
とが判る。
第3図は、クロック周波数変調されたPN信号の復調を
本実施例の遅延ロックループで行なった場合の波形特性
図であり、−3Δ<τ<3Δに対応する範囲内の振幅の
情報を復調できることが判る。即ち、従来に比して3倍
大きい情報信号の復調が可能である。
一般論で考えれば、線形領域を参照信号の数に比例し
て拡大することができ、同時に、遅延時間制御電圧を出
力できる範囲も拡大することができる。
考案の効果 本考案は、上述したように改良型遅延ロックループに
対して、複数個の係数乗算器を追加した構成とし、複数
個の局部参照擬似雑音信号に各々の遅れ、進み時間の増
加に応じて比例的に増加する係数を乗じてから加算し、
これを参照信号として受信擬似雑音信号との相関をとる
ようにしたので、遅延時間制御電圧を出力できる範囲は
もちろん、遅延弁別特性における線形領域も拡大するこ
とができ、よって、時間誤差に対して制御範囲の広い遅
延弁別特性を持たせることができ、クロック周波数変調
方式における情報信号の復調のような用途であっても、
より大きい最大周波数偏移の変調信号に同期可能で、よ
り大きい振幅の情報信号の復調が可能となるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すブロック図、第2図は
その遅延弁別特性を示す特性図、第3図はクロック周波
数変調方式による復調特性図、第4図は従来例を示すブ
ロック図、第5図はその遅延弁別特性を示す特性図、第
6図は改良された従来例を示すブロック図、第7図はそ
の遅延弁別特性を示す特性図、第8図はクロック周波数
変調方式を示すブロック図、第9図はクロック周波数変
調方式による従来の復調特性図である。 4……相関器、5……ループフィルタ、7……局部擬似
雑音信号発生器、8,9……加算器、10〜13……係数乗算

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】局部擬似雑音信号発生器が出力する局部参
    照擬似雑音信号中より、受診擬似雑音信号に対する遅れ
    信号、進み信号の各々を複数個ずつ取り出し、各々加算
    器により加算した後、相関器によりこれらの加算信号を
    参照信号として前記受診擬似雑音信号との相関をとり、
    相関出力をループフィルタにより積分して遅延時間制御
    出力を得るようにした遅延ロックループにおいて、前記
    局部擬似雑音信号発生器から取り出される複数個の遅れ
    信号、進み信号の各々に遅れ、進み時間の増加に応じて
    比例的に増加する係数を乗じて前記加算器に出力する係
    数乗算器を設けたことを特徴とする遅延ロックループ。
JP1990004102U 1990-01-19 1990-01-19 遅延ロックループ Expired - Lifetime JPH0810979Y2 (ja)

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JPH0394852U JPH0394852U (ja) 1991-09-27
JPH0810979Y2 true JPH0810979Y2 (ja) 1996-03-29

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6384219A (ja) * 1986-09-29 1988-04-14 Kenwood Corp 遅延ロツクドル−プのロツク・アンロツク検出回路

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6384219A (ja) * 1986-09-29 1988-04-14 Kenwood Corp 遅延ロツクドル−プのロツク・アンロツク検出回路

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