JPH08109640A - ニューマチックケーソンにおける掘削土砂排出装置 - Google Patents

ニューマチックケーソンにおける掘削土砂排出装置

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JPH08109640A
JPH08109640A JP27456794A JP27456794A JPH08109640A JP H08109640 A JPH08109640 A JP H08109640A JP 27456794 A JP27456794 A JP 27456794A JP 27456794 A JP27456794 A JP 27456794A JP H08109640 A JPH08109640 A JP H08109640A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 土砂バケットを交換するためのロスタイムを
解消し、掘削作業能率を大幅に向上させ得るニューマチ
ックケーソンにおける掘削土砂排出装置を提供するこ
と。 【構成】 ニューマチックケーソンのケーソン作業室2
の外部から内部に土砂バケット昇降用のワイヤ42を挿
通し、このワイヤ42の下端部に土砂バケット把持装置
43を取り付け、前記ケーソン作業室2あるいは回収ロ
ック内に、ワイヤ移動装置12とワイヤ把持装置21と
を設置し、前記ワイヤ移動装置12およびワイヤ把持装
置21を、空の土砂バケット35をこれに土砂を入れる
ために適する平面座標上の位置に誘導可能に、また掘削
土砂を入れた土砂バケット36をケーソン作業室2から
搬出するために土砂バケット把持装置43を土砂バケッ
ト43上に誘導可能に構成し、前記ケーソン作業室2内
の土砂バケットの状態を監視する監視手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニューマチックケーソ
ンにおける掘削土砂排出装置に係り、さらに詳しくは掘
削土砂を入れた土砂バケットと空の土砂バケットを交換
するためのロスタイムを解消するために適するニューマ
チックケーソンにおける掘削土砂排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、有人時のケーソン作業室内での地
山の掘削においては、2台の土砂バケットを用い、作業
室内で作業員により土砂バケットの入れ替えを行ってい
た。
【0003】しかし、無人化ケーソン掘削作業における
ケーソン作業室内での地山の掘削においては、土砂バケ
ットを入れ替える作業員がいないため、1台の土砂バケ
ットを用い、これに掘削土砂を入れ、満杯になったと
き、その土砂バケットを地上のホッパ部まで搬出し、排
土を行い、空になった土砂バケットを再度ケーソン作業
室内に搬入し、着底させて使用するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】無人化ケーソンでは、
従来土砂バケットの適当な入れ替え方法がなく、掘削土
砂を入れた土砂バケットをケーソン作業室から搬出し、
排土後、空の土砂バケットをケーソン作業室内に再び搬
入し、着底させるまで、土砂上げを中断しなければなら
なかった。したがって、土砂バケットの交換のためのロ
スタイムが長いという問題があった。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、土砂バケットを交換する
ためのロスタイムを解消し、掘削作業能率を大幅に向上
させ得るニューマチックケーソンにおける掘削土砂排出
装置を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、ケーソン作業室内へ
の空の土砂バケットの搬入およびケーソン作業室からの
掘削土砂を入れた土砂バケットの搬出を、高い信頼性を
もって遠隔操作で行い得るニューマチックケーソンにお
ける掘削土砂排出装置を提供することにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、ケーソン作業
室内での地山の掘削作業をより一層安全にかつ能率よく
行い得るニューマチックケーソンにおける掘削土砂排出
装置を提供することにある。
【0008】さらに、本発明の他の目的はワイヤにより
土砂バケットを簡単な構造で安全に吊り下げ,吊り上げ
可能なニューマチックケーソンにおける掘削土砂排出装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明はニューマチックケーソンのケーソン作業室
2の外部から内部に土砂バケット昇降用のワイヤ42を
挿通し、このワイヤ42の端末に土砂バケット把持装置
43を取り付け、前記ケーソン作業室2あるいは回収ロ
ック内に、ワイヤ把持装置21とワイヤ把持装置21の
移動を行うワイヤ移動装置12とを設置し、前記ワイヤ
移動装置12およびワイヤ把持装置21により、土砂バ
ケット35をシャフト孔7′付近の位置に誘導可能にす
るとともに、前記ワイヤ移動装置12およびワイヤ把持
装置21により、土砂バケット36上に土砂バケット把
持装置43を誘導可能に構成し、前記ケーソン作業室2
内の土砂バケットの状態を監視する監視手段を設けると
ともに、前記ワイヤ移動装置12とワイヤ把持装置21
により、ワイヤ42と土砂バケット把持装置43とをケ
ーソン作業室2の外部より操縦可能に構成したものであ
る。
【0010】また、前記目的を達成するため、本発明は
前記ケーソン作業室2内における土砂バケット35,3
6の状態を撮影するモニタカメラ55を設置し、ケーソ
ン躯体1の外部に設置された遠隔制御室に少なくともワ
イヤ把持装置21,ワイヤ移動装置12,バケット把持
装置43の制御装置とモニタTVとを配備し、前記モニ
タカメラ55で撮影した映像をモニタTVに映し出すと
ともに、前記制御装置からの指令により前記ワイヤ移動
装置12とワイヤ把持装置21により、ワイヤ42と土
砂バケット把持装置43とを遠隔操作可能に構成したも
のである。
【0011】さらに、前記目的を達成するため、本発明
は前記ワイヤ42の端末に、コーン状のバケット吊り上
げ器72を取り付け、前記土砂バケットの吊り環39の
ほぼ中央部に、ワイヤ収納装置73を取り付け、このワ
イヤ収納装置73に、周囲の1部から内部に向かって形
成されたワイヤ収納用開口部74と、内部にコーン状に
形成されたバケット吊り上げ器用の収納孔75と、前記
ワイヤ収納用開口部74を開閉するワイヤ外れ止め76
とを設けたものである。
【0012】
【作用】本発明では、ニューマチックケーソンのケーソ
ン作業室2の外部から内部に挿通されるワイヤ42の端
末に取り付けられた土砂バケット把持装置43と、ケー
ソン作業室2あるいは回収ロック内に設置されたワイヤ
移動装置12およびワイヤ把持装置21と、ケーソン作
業室2内の土砂バケットの状態の監視手段とを備えてい
る。
【0013】そこで、前記監視手段によりケーソン作業
室2内の、掘削土砂を入れている土砂バケット36を監
視し、土砂バケット36が満杯になる前に、ケーソン作
業室2の外部から内部に空の土砂バケット35を搬入す
る。ついで、ワイヤ把持装置21でワイヤ42を把持
し、このワイヤ把持装置21とワイヤ移動装置12との
協働により、前記空の土砂バケット35をこれに土砂を
入れるために適する平面座標上の位置に誘導し、ワイヤ
42を介して前記空の土砂バケット35を引き降ろし、
着底させて設置する。ここで、土砂バケット把持装置4
3は空の土砂バケット35の把持を解除する。そして、
前記監視手段からの、掘削土砂を入れている土砂バケッ
ト36が満杯になったことの監視結果に基づいて、ワイ
ヤ移動装置12およびワイヤ把持装置21の協働により
土砂バケット把持装置43を掘削土砂を入れた土砂バケ
ット36を把持し得る位置に移動させ、土砂バケット把
持装置43により前記掘削土砂を入れた土砂バケット3
6を把持する。ついで、前記ワイヤ把持装置21よりワ
イヤ42を解放し、ワイヤ移動装置12をシャフト孔
7′外に移動させる。その後、ワイヤ42によりケーソ
ン作業室2から前記土砂バケット36を搬出し、排土位
置まで引き上げ、排土を行う。前記掘削土砂を入れた土
砂バケット36を搬出している間に、ケーソン作業室2
内の地山Gを掘削し、その掘削土砂を前記ケーソン作業
室2内に搬入し、着底させた空の土砂バケット35に入
れ、掘削作業を継続して行う。
【0014】以上により、本発明ではニューマチックケ
ーソンにおいて土砂バケットを交換するためのロスタイ
ムを解消できるので、ケーソン作業室2内での地山Gの
掘削作業能率を大幅に高めることができる。
【0015】また、本発明では前記ケーソン作業室2内
における土砂バケット35,36の状態を撮影するモニ
タカメラ55を設置し、ケーソン躯体1の外部に設置さ
れた遠隔制御室に少なくともワイヤ把持装置21,ワイ
ヤ移動装置12,バケット把持装置43の制御装置とモ
ニタTVとを配備し、前記モニタカメラ55で撮影した
映像をモニタTVに映し出すとともに、前記制御装置か
らの指令により前記ワイヤ移動装置12とワイヤ把持装
置21により、ワイヤ42と土砂バケット把持装置43
とを遠隔操作可能に構成しているので、ケーソン作業室
2内への空の土砂バケット35を搬入するための操縦、
掘削土砂を入れた土砂バケット36を搬出するための操
縦とも、高い信頼性をもって遠隔操作することができ
る。
【0016】さらに、本発明ではワイヤ42の端末に、
コーン状のバケット吊り上げ器72を取り付け、土砂バ
ケットの吊り環39のほぼ中央部に、ワイヤ収納装置7
3を取り付けている。そして、前記ワイヤ収納装置73
にはワイヤ収納用開口部74と、バケット吊り上げ器用
の収納孔75と、ワイヤ外れ止め76とを設けている。
【0017】しかして、空の土砂バケット35をワイヤ
移動装置12とワイヤ把持装置21により、着底地点に
導く。空の土砂バケット35の着底後、天井走行式掘削
機11により、土砂バケットの吊り環39に取り付けら
れているワイヤ収納装置73のワイヤ外れ止め76を開
放し、土砂バケット35をワイヤ42から切り離す。
【0018】ついで、ワイヤ移動装置12により、バケ
ット吊り上げ器72を掘削土砂を入れた土砂バケット3
6の上部に移動させ、ワイヤ収納装置73に設けられた
ワイヤ収納用開口部74からワイヤ収納装置73内にワ
イヤ42を挿入し、収納する。収納確認後、天井走行式
掘削機11により、ワイヤ収納装置73に設けられたワ
イヤ外れ止め76を閉じる。その後、ワイヤ移動装置1
2を待避地点に移動させる。
【0019】ついで、クレーン等により、ワイヤ42を
巻き上げ、掘削土砂を入れた土砂バケット36を引き上
げると、その土砂バケット36はワイヤ収納装置73内
に設けられたコーン状の収納孔75に、同じくコーン状
に形成されたバケット吊り上げ器72が収納され、かつ
ワイヤ外れ止め76によりワイヤ42が外れないように
掛け止められた状態で、ケーソン作業室2から地上に引
き上げられる。その後、土砂バケット36内の土砂は地
上のホッパ等に落下され、処分される。
【0020】以上のように、本発明によれば土砂バケッ
トを安全に吊り下げ,吊り上げすることが可能となる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0022】図1〜図11は本発明の第1実施例を示す
図である。
【0023】まず、本発明を適用するためのニューマチ
ックケーソンのこの実施例のものは、図1に示すよう
に、ケーソン躯体1と、これの下部に形成されたケーソ
ン作業室2と、作業室スラブ3と、マテリアルロック4
と、シャフト5と、下部ロック6と、アンカリング7と
を備えて構成されている。なお、図1中符号8はロック
テンダを示す。
【0024】前記作業室スラブ3の下面には、2条1組
の第1走行レール9と、これも2条1組の第2走行レー
ル10とが取り付けられている。前記第1走行レール9
は、図1から分かるように、同心円のリング状に形成さ
れ、作業室スラブ3の下面の中央部よりも外側寄りに敷
設されている。前記第2走行レール10は、図1〜図3
に示すように、アンカリング7をはさんで平面座標上の
前後方向Y−Y′に長く敷設されている。
【0025】前記第1走行レール9には、図1に示すよ
うに、天井走行式掘削機11が懸架されている。一方、
第2走行レール10には掘削土砂排出装置のワイヤ移動
装置12が懸架されている。
【0026】ところで、本発明ニューマチックケーソン
における掘削土砂排出装置の第1実施例では、図1に示
すように、前記第2走行レール10に懸架されたワイヤ
移動装置12と、これに搭載されたワイヤ把持装置21
と、土砂バケット35,36と、地上部とケーソン作業
室2の内部間を昇降するワイヤ42の端末に取り付けら
れた土砂バケット把持装置43と、ニューマチックケー
ソンの下部ロック6内に設置された監視手段であるモニ
タカメラ55と、ケーソン躯体1の外部に設置された遠
隔制御室(図示せず)と、この遠隔制御室に配備された
ワイヤ移動装置12,ワイヤ把持装置21,バケット把
持装置43の制御装置およびモニタTV(いずれも図示
せず)とを備えて構成されている。
【0027】前記ワイヤ移動装置12は、図2,図3お
よび図4に示すように、2条1組の第2走行レール10
に横架されたガーダ13と、このガーダ13の走行駆動
装置16とを備えて構成されている。前記ガーダ13
は、この実施例では図3に示すように、I型鋼で形成さ
れている。このガーダ13における平面座標上の左右方
向X−X′の両端部には、それぞれ内側ローラ14と外
側ローラ15とが設けられており、これら内側ローラ1
4および外側ローラ15は前記第2走行レール10の内
側と外側に配置されていて、ガーダ13は前記内側ロー
ラ14と外側ローラ15の組を介して第2走行レール1
0に沿って前後方向Y−Y′に走行可能に装架されてい
る。前記ガーダ13の走行駆動装置16は、図2〜図4
に示すように、ガーダ13の左右方向X−X′の一方の
端部側に配置されている。このガーダ13の走行駆動装
置16は、モータ17と、これに連結された駆動スプロ
ケットホイール18と、これと前後方向Y−Y′に所定
の間隔をおいて軸支された被動スプロケットホイール1
9と、駆動,被動両スプロケットホイール18,19間
に掛け渡されかつガーダ13の端部に結合されたチェー
ン20とを有して構成されており、ガーダ13を前後方
向Y−Y′の任意の位置に移動させ得るようになってい
る。
【0028】前記ワイヤ把持装置21は、図2,図4〜
図6に示すように、走行体22と、これの前後方向Y−
Y′の両端部に取り付けられたワイヤ把持部26と、走
行体22の走行駆動装置30とを備えて構成されてい
る。前記走行体22には、図6に示すように、前記ガー
ダ13の上部フランジの上面に接するローラ24と、ロ
ーラブラケット23に支持されかつガーダ13のウエブ
の両側に接するローラ25とを介して、ガーダ13に沿
って左右方向X−X′に走行可能に搭載されている。前
記ワイヤ把持部26は、図2,図5および図6に示すよ
うに、走行体22の前後方向Y−Y′の両端部に1組ず
つ設けられている。そして、各ワイヤ把持部26は、カ
ギ型に形成された固定金具28と、シリンダ27内に嵌
挿されかつソレノイド(図示せず)により出没自在に設
けられたロッド29とを有して構成されており、図5に
示すように、固定金具28とロッド29とにより囲まれ
た空間内にワイヤ42を収容して把持し、ロッド29を
没入させたときに、ワイヤ42を解放し得るようになっ
ている。前記走行駆動装置30は、図2および図3に示
すように、前記ガーダ13の前後方向Y−Y′の一方の
端面側に設けられている。また、この走行駆動装置30
はモータ31と、これに連結された駆動スプロケットホ
イール32と、この駆動スプロケットホイール32との
間に左右方向X−X′に所定の間隔をおいて軸支された
被動スプロケットホイール33と、駆動,被動両スプロ
ケットホイール32,33間に掛け渡されかつ走行体2
2に取り付けられたローラブラケット23に連結された
チェーン34とを有して構成されており、走行体22を
ガーダ13に沿って左右方向X−X′の任意の位置に移
動させ得るようになっている。
【0029】前記土砂バケット35,36のうち、この
実施例では空の土砂バケットを符号35で示し、掘削土
砂を入れた土砂バケットを符号36で示す。前記土砂バ
ケット35,36は、図7および図8に示すように、吊
り環39と、この吊り環39のストッパ41とを有して
いる。前記吊り環39は、土砂バケット35,36の上
端部において直径方向に取り付けられたブラケット37
にピン38を介して回動可能に取り付けられている。ま
た、吊り環39の内側の中央部には、後述の土砂バケッ
ト把持装置43のロッド収納用の凹部40が設けられて
いる。前記ストッパ41は、土砂バケット35,36を
引き上げまたは引き降ろすときに、前記吊り環39をほ
ぼ起立状態に保持するようになっている。なお、この実
施例ではケーソン作業室2内に持ち込まれた空の土砂バ
ケット35の吊り環39の引き倒し、および掘削土砂を
入れた土砂バケット36の吊り環39を持ち上げる作業
を、前記天井走行式掘削機11のバケットを使って行う
ようにしている。
【0030】前記土砂バケット把持装置43は、ワイヤ
42の下端部に取り付けられている。前記ワイヤ42
は、図1から分かるように、地上部からマテリアルロッ
ク4,シャフト5,下部ロック6の内部を通ってケーソ
ン作業室2内に繰り出され、かつケーソン作業室2から
前記各部の内部を経て地上部に引き上げられるようにな
っている。前記土砂バケット把持装置43は、図9〜図
11に示すように、内側に斜面を有する第1,第2ブロ
ック44,45と、第1,第2ブロック44,45の上
端部間に一体に取り付けられたワイヤ止め金具46と、
第1ブロック44内に設けられたシリンダ48およびロ
ッド49と、第2ブロック45内に設けられたロッド挿
入穴50と、第2ブロック45に組み込まれたバッテリ
51と、第1ブロック44内に組み込まれた無線操縦装
置52と、シリンダ48の周りに設けられたソレノイド
53と、シリンダ48内に設けられた戻しばね54とを
備えて構成されている。また、この土砂バケット把持装
置43は前記ワイヤ止め金具46を介してワイヤ42の
下端部に結合されている。前記第1,第2ブロック4
4,45は、互いに斜面を内側にして対向配置され、か
つ前記ワイヤ止め金具46により一体に結合されてい
て、第1,第2ブロック44,45間には土砂バケット
35,36の吊り環39を受け入れる空間47が形成さ
れている。前記ロッド49は、シリンダ48内に嵌挿さ
れ、没入状態から前記空間47内に土砂バケット35,
36の吊り環39が入ったとき、無線操縦装置52によ
りバッテリ51が作動され、このバッテリ51によりソ
レノイド53が励磁され、このソレノイド53により進
出付勢され、ロッド挿入穴50に向かって進出し、前記
吊り環39を把持するように構成されている。そして、
前記ロッド49はソレノイド53が消磁されると、戻し
ばね54によりシリンダ48内に没入されるようになっ
ている。
【0031】前記監視手段であるモニタカメラ55は、
図1に示すように、下部ロック6内に設置され、シャフ
ト孔7′を通じてケーソン作業室2内の土砂バケット3
5,36の状態を撮影し、その映像を遠隔制御室に配備
されたモニタTVに映し出すようにしている。
【0032】遠隔制御室内のオペレータは、前記モニタ
TVを観察しながら制御装置を通じて、掘削土砂搬出装
置のこの実施例との関係では、ワイヤ移動装置12のガ
ーダ用の走行駆動装置16と、ワイヤ把持装置21の走
行体用の走行駆動装置30と、ケーソン作業室2内で地
山Gを掘削するほかに土砂バケット35,36の吊り環
39の操作をも掌る天井走行式掘削機11と、ワイヤ把
持装置21のワイヤ把持部26のロッド用のソレノイド
と、土砂バケット把持装置43の無線操縦装置52と、
ワイヤ42の巻き取り繰り出し装置(図示せず)とに指
令を送信し得るように構成されている。
【0033】次に、前記構成の掘削土砂排出装置におけ
る第1実施例の動作を説明する。
【0034】ケーソン躯体1の外部に設置された遠隔制
御室で、ケーソン作業室2内に設置された天井走行式掘
削機11を操縦し、地山Gを掘削し、その掘削土砂を土
砂バケット36に入れる。
【0035】これらの作業状況を下部ロック6内に設置
されたモニタカメラ55により撮影し、その映像を前記
遠隔制御室内に配備されたモニタTVに映し出し、遠隔
制御室内にいるオペレータは前記モニタTVに映し出さ
れた映像を観察しながら制御装置を通じて各部に指令を
送り、次のように制御する。
【0036】まず、ケーソン作業室2内の土砂バケット
36が満杯になる前に、ワイヤ42の下端部に取り付け
られた土砂バケット把持装置43により、空の土砂バケ
ット35を把持し、ケーソン作業室2内に搬入する。前
記土砂バケット把持装置43により土砂バケット35を
把持するには、図9〜図11に示す土砂バケット把持装
置43のロッド49をシリンダ48内に没入させ、第
1,第2ブロック44,45間に形成された吊り環受け
入れ用の空間47を開けておく。一方、土砂バケット3
5の吊り環39を持ち上げ、起立させた後、その吊り環
39を前記第1,第2ブロック44,45間の空間47
に入れる。ついで、前記無線操縦装置52によりバッテ
リ51からソレノイド53に電力を送り、ソレノイド5
3を励磁し、このソレノイド53によりロッド49をそ
の対方のロッド挿入穴50に向かって進出させ、図9に
示すように、ロッド49により空間47を閉じ、土砂バ
ケット35の吊り環39を把持する。このとき、土砂バ
ケット35を無造作に吊り上げても、図11から分かる
ように、土砂バケット35の吊り環39の内面に沿っ
て、土砂バケット把持装置43が吊り環39の中央部に
自動的に移動し、吊り環39に設けられたロッド収納用
の凹部40に土砂バケット把持装置43のロッド49が
係合し、土砂バケット35を安定した状態に把持する。
【0037】前述のごとく、土砂バケット把持装置43
で土砂バケット35を把持した後、ワイヤ42を介して
土砂バケット35を図1から分かるように、マテリアル
ロック4,シャフト5,下部ロック6,アンカリング7
を通してケーソン作業室2内に挿入する。
【0038】さらに、ワイヤ把持装置21のワイヤ把持
部26のロッド29を没入させておき、固定金具28と
ロッド29間の空間からワイヤ42を挿入可能に開いた
状態で、ワイヤ移動装置12のガーダ用の走行駆動装置
16を駆動し、ワイヤ把持装置21の走行体22を搭載
しているガーダ13を第2走行レール10に沿って前後
方向Y−Y′に移動させ、前記走行体22をワイヤ42
が通っている位置に接近させる。また、ワイヤ把持装置
21の走行体用の走行駆動装置30を駆動し、走行体2
2を左右方向X−X′に移動させ、ワイヤ42にワイヤ
把持部26の前記固定金具28とロッド29間の空間の
位置を合わせ、この空間にワイヤ42を入れ、ワイヤ把
持部26のソレノイドによりワイヤ把持部26のロッド
29を突出させ、前記空間を閉じ、ワイヤ把持部26内
でワイヤ42を把持する。
【0039】ついで、前記ワイヤ移動装置12のガーダ
用の走行駆動装置16によりガーダ13を前後方向Y−
Y′に移動させ、これによりワイヤ把持装置21の走行
体22およびワイヤ把持部26ならびにワイヤ42を介
して、土砂バケット35をケーソン作業室2内において
前後方向Y−Y′の任意の位置に誘導し、ワイヤ把持装
置21の走行体用の走行駆動装置30により走行体22
を左右方向X−X′に移動させ、これによりワイヤ把持
部26およびワイヤ42を介して土砂バケット35をケ
ーソン作業室2内において左右方向X−X′の任意の位
置に誘導し、ワイヤ42を引き下げ、空の土砂バケット
35を掘削土砂を入れるために適する位置に引き降ろ
し、着底させ設置する。
【0040】空の土砂バケット35を着底させ設置した
後、土砂バケット把持装置43の無線操縦装置52によ
りソレノイド53を消磁する。これにより、土砂バケッ
ト把持装置43のロッド49が戻しばね54によりシリ
ンダ48内に没入され、吊り環受け入れ用の空間47が
開く。前記空間47を開けたうえで、ワイヤ42を少し
引き上げ、前記土砂バケット35の吊り環39から土砂
バケット把持装置43を外す。
【0041】このようにケーソン作業室2内に空の土砂
バケット35を搬入後、天井走行式掘削機11のバケッ
トにより、土砂バケット35の吊り環39を引き倒し、
掘削土砂を入れるときに邪魔にならないようにする。ま
た、同天井走行式掘削機11のバケットにより、掘削土
砂を入れた土砂バケット36の吊り環39を持ち上げ、
土砂バケット把持装置43の吊り環受け入れ用の空間4
7にスムーズに入るようにセットしておく。
【0042】続いて、前記ワイヤ移動装置12のガーダ
用の走行駆動装置16およびワイヤ把持装置21の走行
体用の走行駆動装置30を駆動し、前述の各部の連動を
介してワイヤ把持部26を、掘削土砂が入っている土砂
バケット36の吊り環39の上部に接近させ、かつこの
土砂バケット36の吊り環39に、開いた状態で土砂バ
ケット把持装置43の吊り環受け入れ用の空間47を位
置合わせし、空間47に吊り環39を入れ、空間47を
閉じ、ワイヤ42を少し引き上げる。これにより、この
実施例では図11に示すように、吊り環39の内面側の
中央部に形成された凹部40に土砂バケット把持装置4
3のロッド49が自動的に入り、土砂バケット36を安
定的に把持する。その後、ワイヤ把持装置21のワイヤ
把持部26のソレノイドによりロッド29を没入させ、
固定金具28とロッド29間の空間を開き、ワイヤ42
を外した後、ワイヤ移動装置12をシャフト孔7′外に
移動させ、ワイヤ42を引き上げ、掘削土砂を入れた土
砂バケット36を地上部のホッパの上部まで引き上げ、
排土する。
【0043】前記掘削土砂を入れた土砂バケット36を
ケーソン作業室2内から搬出すると同時に、再び天井走
行式掘削機11により地山Gを掘削し、その掘削土砂を
新たな土砂バケット35に入れ、掘削を継続して行う。
【0044】以上の操作により、土砂バケットを交換す
るためのロスタイムを解消し、掘削作業能率を大幅に高
めることができる。また、天井走行式掘削機11の操縦
はもとより、土砂バケットの交換作業も、全て遠隔制御
室に設置された制御装置を通じて遠隔操作することがで
きる。
【0045】なお、この第1実施例において、ワイヤ把
持装置21のワイヤ把持部26は、必ずしも走行体22
の前後方向Y−Y′の両端部に設ける必要がなく、前後
方向Y−Y′の一方の端部にのみ設けてもよい。
【0046】次に、図12〜図14は本発明の第2実施
例を示す図である。
【0047】これらの図に示す第2実施例は、前記第1
実施例に対して土砂バケット把持装置43の電源および
操縦部分が異なっている。
【0048】すなわち、図12に示すように、マテリア
ルロック4からシャフト5,下部ロック6,アンカリン
グ7を通って土砂バケット把持装置43にケーブル60
が導入されている。このケーブル60には、電源に接続
された電線と、信号線が内蔵されている。
【0049】一方、前記マテリアルロック4内にはリー
ル61が設置されており、このリール61に前記ケーブ
ル60が繰り出し自在に巻き取られている。
【0050】他方、前記土砂バケット把持装置43の第
1ブロック44上には図13,図14に示すように、コ
ネクタ62が設けられており、このコネクタ62に前記
ケーブル60が接続されている。そして、ケーブル60
は前記コネクタ62を介してロッド操作用のソレノイド
53に接続されている。
【0051】しかして、空の土砂バケット35または掘
削土砂を入れた土砂バケット36の把持時に、前記ケー
ブル60内の電線および信号線を通じて、土砂バケット
把持装置43のロッド操作用のソレノイド53に電力と
制御信号を送り、このソレノイド53を励磁し、ロッド
49を進出操作するようしている。
【0052】したがって、第1実施例で用いていたバッ
テリ51および無線操縦装置52は、この第2実施例で
は不要なため省略されている。
【0053】この第2実施例の他の構成および作用につ
いては、前記第1実施例と同様である。
【0054】また、第1,第2実施例とも、モニタカメ
ラ55を作業室スラブ3のケーソン作業室2側に取り付
けてもよい。さらに、モニタカメラ55の代わりに作業
室スラブ3に覗き窓を設け、作業員が覗き窓を通じてケ
ーソン作業室2内の土砂バケット35,36の状況を監
視し、監視結果に基づいて遠隔制御室側と情報交換し、
遠隔操作してもよく、作業員自からワイヤ移動装置12
やワイヤ把持装置21および土砂バケット把持装置43
をケーソン作業室2の外部で操縦するようにしてもよ
い。
【0055】さらに、第1,第2実施例とも第1,第2
走行レール9,10間に、継なぎレールを設置し、非使
用時にワイヤ移動装置12とこれに付属の部材とを地山
掘削の邪魔にならない位置に移動させ、待機させるよう
にしてもよい。このようにすれば、ケーソン作業室2内
での地山Gの掘削作業をより一層安全にかつ能率よく行
うことができる。
【0056】次に、図15〜図26は本発明の第3実施
例を示す図である。
【0057】この第3実施例は、ケーソン掘削機回収シ
ステムを利用した掘削土砂排出装置である。
【0058】まず、地上部には遠隔制御室と、クレーン
と、ホッパとが設置されているが図面では省略されてい
る。
【0059】前記遠隔制御室には、天井走行式掘削機の
運転席と、排土バケット交換装置の制御装置と、排土バ
ケット交換装置監視用のモニタTVとが設置されている
が、これらの装置および機器も図面では省略されてい
る。
【0060】作業室スラブ3の下面には、2条1組の第
1走行レール9が敷設されている。ケーソン作業室2内
には、天井走行式掘削機11が設置されている。前記第
1走行レール9と、天井走行式掘削機11とは、前記第
1実施例と同様である。
【0061】回収下部ロック71内には、土砂バケット
交換装置監視用のモニタカメラ55が設置されている。
このモニタカメラ55は、ケーソン作業室2内の土砂バ
ケット35,36の状態を撮影してその映像を前記モニ
タTVに送り、モニタTVはその映像を映し出すように
なっている。
【0062】回収上部ロック70内には、2条1組の第
2走行レール10と、ワイヤ移動装置12と、ワイヤ把
持装置21とが設置されている。これら第2走行レール
10,ワイヤ移動装置12およびワイヤ把持装置21
は、設置場所が異なる外は前記第1実施例と同様であ
る。
【0063】クレーンワイヤ42の端末には、コーン状
のバケット吊り上げ器72が取り付けられている。
【0064】土砂バケット35,36の吊り環39のほ
ぼ中央部には、ワイヤ収納装置73が取り付けられてい
る。このワイヤ収納装置73には、図16〜図19に示
すように、周囲の1部から内部に向かって形成されたワ
イヤ収納用開口部74と、内部にコーン状に形成された
バケット吊り上げ器用の収納孔75と、前記ワイヤ収納
用開口部74を開閉するワイヤ外れ止め76とが設けら
れている。前記ワイヤ収納用開口部74とバケット吊り
上げ器用の収納孔75とは、クレーンワイヤ42の長さ
方向と直交する方向からクレーンワイヤ42を挿入し得
るように連通している。前記ワイヤ外れ止め76は、ほ
ぼ倒7字型に形成されており、その長片を介して開閉操
作され、短片がワイヤ収納用開口部74を横切り、この
部分を開閉するようになっている。
【0065】次に、この第3実施例の動作について説明
する。
【0066】オペレータが遠隔制御室内のモニタTVを
見ながら、同遠隔制御室内に設置された制御装置を介し
てワイヤ移動装置12およびワイヤ把持装置21を操作
し、空の土砂バケット35をケーソン作業室2内の着底
地点に導く。
【0067】空の土砂バケット35の着底後、天井走行
式掘削機11により、土砂バケットの吊り環39に取り
付けられているワイヤ収納装置73のワイヤ外れ止め7
6を開放する。その後、土砂バケット35をクレーンワ
イヤ42から切り離す。
【0068】ついで、ワイヤ移動装置12により、バケ
ット吊り上げ器72を掘削土砂を入れた土砂バケット3
6の上部に移動させ、図21および図22に示すよう
に、ワイヤ収納装置73のワイヤ収納用開口部74から
ワイヤ収納装置73内にクレーンワイヤ42を挿入し、
収納する。
【0069】前記ワイヤ収納装置73へのクレーンワイ
ヤ42の収納確認後、天井走行式掘削機11により、ワ
イヤ収納装置73に設けられたワイヤ外れ止め76を、
図23および図24に示すように閉じる。
【0070】その後、ワイヤ移動装置12を待避地点に
移動させる。
【0071】ついで、地上に設置されたクレーンによ
り、クレーンワイヤ42を巻き上げると、図25および
図26から分かるように、ワイヤ収納装置73内に設け
られたコーン状の収納孔75に、同じくコーン状に形成
されたバケット吊り上げ器72が納まり、かつワイヤ外
れ止め76によりクレーンワイヤ42が外れないように
掛け止められた状態となる。
【0072】この状態からさらにクレーンワイヤ42が
巻き上げられるに伴い、掘削土砂を入れた土砂バケット
36はシャフト3,マテリアルロック2を経由し、地上
部のホッパの上部まで運搬され、土砂バケット36から
土砂をホッパに落下させる。
【0073】以上説明したところからも分かるように、
この第3実施例によればクレーンワイヤ42の端末に取
り付けられたコーン状のワイヤ吊り上げ器73と、ワイ
ヤ収納用開口部74およびバケット吊り上げ器用のコー
ン状の収納孔75ならびにワイヤ外れ止め76を有する
ワイヤ収納装置73とにより、土砂バケットの吊り下
げ,吊り上げを簡単な構造で安全に行うことができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の発明ではニューマチックケーソンのケーソン作業
室2の外部から内部に土砂バケット昇降用のワイヤ42
を挿通し、このワイヤ42の端末に土砂バケット把持装
置43を取り付け、前記ケーソン作業室2に、ワイヤ把
持装置21とワイヤ把持装置21の移動を行うワイヤ移
動装置12とを設置し、前記ワイヤ移動装置12および
ワイヤ把持装置21により、土砂バケット35をシャフ
ト孔7′付近の位置に誘導可能にするとともに、前記ワ
イヤ移動装置12およびワイヤ把持装置21により、土
砂バケット36上に土砂バケット把持装置43を誘導可
能に構成し、前記ケーソン作業室2内の土砂バケットの
状態を監視する監視手段を設けるとともに、前記ワイヤ
移動装置12とワイヤ把持装置21により、ワイヤ42
と土砂バケット把持装置43とをケーソン作業室2の外
部より操縦可能にしており、ケーソン作業室2内の土砂
バケット36が満杯になる前に、ケーソン作業室2の外
部からの操作により、ケーソン作業室2の内部に空の土
砂バケット35を搬入し、掘削土砂を入れるために適す
る位置に設置し、掘削土砂を入れた土砂バケット36と
交換できるので、ニューマチックケーソンにおいて土砂
バケットを交換するためのロスタイムを解消でき、した
がってケーソン作業室2内での地山Gの掘削作業能率を
大幅に高め得る効果がある。
【0075】また、本発明の請求項2記載の発明では、
前記ケーソン作業室2内における土砂バケット35,3
6の状態を撮影するモニタカメラ55を設置し、ケーソ
ン躯体1の外部に設置された遠隔制御室に少なくともワ
イヤ把持装置21,ワイヤ移動装置12,バケット把持
装置43の制御装置とモニタTVとを配備し、前記モニ
タカメラ55で撮影した映像をモニタTVに映し出すと
ともに、前記制御装置からの指令により前記ワイヤ移動
装置12とワイヤ把持装置21により、ワイヤ42と土
砂バケット把持装置43とを遠隔操作可能に構成してい
るので、ケーソン作業室2内への空の土砂バケット35
を搬入するための操縦、掘削土砂を入れた土砂バケット
36を搬出するための操縦とも、高い信頼性をもって遠
隔操作し得る効果がある。
【0076】さらに、本発明の請求項3記載の発明で
は、前記ワイヤ42の端末に、コーン状のバケット吊り
上げ器72を取り付け、前記土砂バケットの吊り環39
のほぼ中央部に、ワイヤ収納装置73を取り付け、この
ワイヤ収納装置73に、周囲の1部から内部に向かって
形成されたワイヤ収納用開口部74と、内部にコーン状
に形成されたバケット吊り上げ器用の収納孔75と、前
記ワイヤ収納用開口部74を開閉するワイヤ外れ止め7
6とを設けているので、ワイヤ42により土砂バケット
を簡単な構造で安全に吊り下げ,吊り上げ操作し得る効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の装置全体の概要を示す縦
断面図である。
【図2】第1実施例における第2走行レールとワイヤ移
動装置とワイヤ把持装置の拡大平面図である。
【図3】図2のA−A矢視図である。
【図4】図2の正面図である。
【図5】第1実施例におけるワイヤ把持装置をさらに拡
大して示した平面図である。
【図6】図5のB−B矢視図である。
【図7】土砂バケットの拡大正面図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】第1実施例における土砂バケット把持装置の拡
大縦断面図である。
【図10】図9のC−C線断面図である。
【図11】同土砂バケット把持装置の使用状態の説明図
である。
【図12】本発明の第2実施例の装置全体の概要を示す
縦断面図である。
【図13】第2実施例における土砂バケット把持装置の
拡大縦断面図である。
【図14】図13のD−D線断面図である。
【図15】本発明の第3実施例の装置全体の概要を示す
縦断面図である。
【図16】第3実施例における土砂バケットの拡大正面
図である。
【図17】第3実施例におけるワイヤ収納装置の平面図
である。
【図18】ワイヤ収納装置をさらに拡大して示した平面
図である。
【図19】図18の正面図である。
【図20】第3実施例におけるバケット吊り上げ器の拡
大正面図である。
【図21】ワイヤ収納装置にワイヤを挿入する直前の状
態を示す正面図である。
【図22】図21のワイヤ収納装置と、ワイヤおよびバ
ケット吊り上げ器部分の平面図である。
【図23】図21に続いてワイヤ収納装置内にワイヤを
挿入し、ワイヤ外れ止めを閉じた状態を示す正面図であ
る。
【図24】図23のワイヤ収納装置と、ワイヤおよびバ
ケット吊り上げ器部分の平面図である。
【図25】図23に続いてワイヤを巻き上げ、ワイヤ収
納装置内にバケット吊り上げ器を収納した状態を示す正
面図である。
【図26】図25のワイヤ収納装置と、ワイヤおよびバ
ケット吊り上げ器部分の平面図である。
【符号の説明】
1 ケーソン躯体 2 ケーソン作業室 3 作業室スラブ 7′ シャフト孔 9 第1走行レール 10 第2走行レール 11 天井走行式掘削機 12 ワイヤ移動装置 13 土砂バケット誘導装置のガーダ 16 ガーダ用の走行駆動装置 21 ワイヤ把持装置 22 ワイヤ把持装置の走行体 26 ワイヤ把持装置のワイヤ把持部 30 走行体用の走行駆動装置 35 空の土砂バケット 36 掘削土砂を入れた土砂バケット 39 土砂バケットの吊り環 42 ワイヤ 43 土砂バケット把持装置 44,45 土砂バケット把持装置の第1,第2ブロッ
ク 49 同ロッド 50 同ロッド挿入穴 51 同バッテリ 52 同無線操縦装置 53 同ソレノイド 55 モニタカメラ 60 土砂バケット把持装置用のケーブル 61 同ケーブルのリール 62 同ケーブルのコネクタ 70 回収上部ロック 71 回収下部ロック 72 バケット吊り上げ器 73 ワイヤ収納装置 74 ワイヤ収納用開口部 75 バケット吊り上げ器用の収納孔 76 ワイヤ外れ止め

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニューマチックケーソンのケーソン作業
    室2の外部から内部に土砂バケット昇降用のワイヤ42
    を挿通し、このワイヤ42の端末に土砂バケット把持装
    置43を取り付け、前記ケーソン作業室2あるいは回収
    ロック内に、ワイヤ把持装置21とワイヤ把持装置21
    の移動を行うワイヤ移動装置12とを設置し、前記ワイ
    ヤ移動装置12およびワイヤ把持装置21により、土砂
    バケット35をシャフト孔7′付近の位置に誘導可能に
    するとともに、前記ワイヤ移動装置12およびワイヤ把
    持装置21により、土砂バケット36上に土砂バケット
    把持装置43を誘導可能に構成し、前記ケーソン作業室
    2内の土砂バケットの状態を監視する監視手段を設ける
    とともに、前記ワイヤ移動装置12とワイヤ把持装置2
    1により、ワイヤ42と土砂バケット把持装置43とを
    ケーソン作業室2の外部より操縦可能に構成したことを
    特徴とするニューマチックケーソンにおける掘削土砂排
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記ケーソン作業室2内における土砂バ
    ケット35,36の状態を撮影するモニタカメラ55を
    設置し、ケーソン躯体1の外部に設置された遠隔制御室
    に少なくともワイヤ把持装置21,ワイヤ移動装置1
    2,バケット把持装置43の制御装置とモニタTVとを
    配備し、前記モニタカメラ55で撮影した映像をモニタ
    TVに映し出すとともに、前記制御装置からの指令によ
    り前記ワイヤ移動装置12とワイヤ把持装置21によ
    り、ワイヤ42と土砂バケット把持装置43とを遠隔操
    作可能に構成したことを特徴とする請求項1記載のニュ
    ーマチックケーソンにおける掘削土砂排出装置。
  3. 【請求項3】 前記ワイヤ42の端末に、前記ワイヤ把
    持装置43に代えて、コーン状のバケット吊り上げ器7
    2を取り付け、前記土砂バケットの吊り環39のほぼ中
    央部に、ワイヤ収納装置73を取り付け、このワイヤ収
    納装置73に、周囲の1部から内部に向かって形成され
    たワイヤ収納用開口部74と、内部にコーン状に形成さ
    れたバケット吊り上げ器用の収納孔75と、前記ワイヤ
    収納用開口部74を開閉するワイヤ外れ止め76とを設
    けたことを特徴とする請求項1記載のニューマチックケ
    ーソンにおける掘削土砂排出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011089249A (ja) * 2009-10-20 2011-05-06 Hazama Corp バケット受け渡し装置
JP2012067456A (ja) * 2010-09-21 2012-04-05 Kajima Corp ニューマチックケーソン工法における設備能力決定方法及び設備
JP2018127822A (ja) * 2017-02-08 2018-08-16 オリエンタル白石株式会社 排土装置

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