JPH08109146A - ポリプレニルハライドの精製方法 - Google Patents
ポリプレニルハライドの精製方法Info
- Publication number
- JPH08109146A JPH08109146A JP24751894A JP24751894A JPH08109146A JP H08109146 A JPH08109146 A JP H08109146A JP 24751894 A JP24751894 A JP 24751894A JP 24751894 A JP24751894 A JP 24751894A JP H08109146 A JPH08109146 A JP H08109146A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solvent
- polyprenyl
- halide
- added
- nonpolar solvent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C17/00—Preparation of halogenated hydrocarbons
- C07C17/38—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
表す〕で示されるポリプレニルハライド(I)を非極性
の溶媒に溶解し、この非極性溶媒と混和しない溶媒で抽
出洗浄するポリプレニルハライドの精製方法。 【効果】 既知のカラムクロマトグラフィー、蒸留等の
精製方法に比較して高収率で高純度のポリプレニルハラ
イドが得られる。
Description
の精製方法に関する。ポリプレニルハライドは化学薬
品、医薬品、例えば抗癌剤などの合成中間体として重要
な物質である。
イド誘導体の製造方法としては、種々の方法が知られて
いる。例えば、アリルクロライド誘導体の合成法として
は、Ph3P、CCl4を用いる方法(Org. Syn., 54, 6
3 (1974))、MsCl、LiCl、collidineを用いる方
法(J. Org. Chem., 36, 3044 (1971))、NCS、Me2
Sを用いる方法(J. Org. Chem., 51, 3098 (1986)等が
知られており、また、アリルブロマイド誘導体の合成法
としては、NBS、Me2Sを用いる方法(Tetrahedron
Lett., 42, 4339 (1972))、MsCl、LiBrを用い
る方法(J. Am. Chem. Soc., 107, 2712 (1985)) 等が知られている。これらの各文献では、アリルハライ
ド誘導体は、カラムクロマトグラフィー、蒸留等の方法
により精製されている。
イド誘導体は不安定な物質であることが多く、カラムク
ロマトグラフィーを用いた精製方法では、精製中に分解
が起こりやすいため、通常は蒸留で精製を行なう。しか
しながら、高沸点アリルハライド誘導体を精製する場
合、蒸留が困難な場合があり、このような場合にはカラ
ムクロマトグラフィーで精製を行なうか、未精製のまま
次反応を行なわなければならないことがある。またカラ
ムクロマトグラフィーで精製を行なう際には、化合物の
安定性より、出来るだけ短時間で精製を終わらせる必要
がある。工業化スケールの大量生産時には、カラム精製
に多くの時間がかかり、アリルハライド誘導体をシリカ
ゲル等のカラム充填剤に長時間吸着させておくことは、
化合物の分解を引き起こすことになる。その結果、収率
のばらつき、収率の低下を招く原因となる。また、アリ
ルハライド誘導体を未精製のままに、次の反応を行なう
場合には、ハロゲン化剤の残留物等が悪影響を及ぼし、
次反応での収率が低下する原因となることがある。した
がって、このような問題点を解決し、アリルハライド誘
導体、特にポリプレニルハライドを効率的に、かつ安定
的に精製する方法が望まれていた。
ために、本発明者等は研究した結果、ポリプレノールを
ハロゲン化した後、反応溶媒を蒸発留去し、得られた粗
ポリプレニルハライドを非極性の溶媒に溶解し、この非
極性溶媒と混和しない溶媒で抽出洗浄することによりポ
リプレニルハライドを精製する方法を見出し、本発明を
完成した。
ル、ソラネソール、ファルネシルファルネシルゲラニオ
ール、ファルネシルゲラニルゲラニオール、ファルネシ
ルファルネソール、ファルネシルゲラニオール、ゲラニ
ルゲラニオール等が挙げられ、ポリプレニルハライドと
しては、デカプレニルクロライド、デカプレニルブロマ
イド、ソラネシルクロライド、ソラネシルブロマイド、
ファルネシルファルネシルゲラニルクロライド、ファル
ネシルファルネシルゲラニルブロマイド、ファルネシル
ゲラニルゲラニルクロライド、ファルネシルゲラニルゲ
ラニルブロマイド、ファルネシルファルネシルクロライ
ド、ファルネシルファルネシルブロマイド、ファルネシ
ルゲラニルクロライド、ファルネシルゲラニルブロマイ
ド、ゲラニルゲラニルクロライド、ゲラニルゲラニルブ
ロマイド等が挙げられる。
炭素と、アルキルホスフィンあるいはアリールホスフィ
ン、例えば、トリn−ブチルホスフィン、トリフェニル
ホスフィン等を、それぞれモル比で1〜10倍の範囲
で、好ましくは1.2〜6倍の範囲で用いる。反応は、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオ
キサン、1,2−ジエトキシエタン等のエーテル系溶媒
または、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン等の
ハロゲン系溶媒中で行なう。反応温度は通常0〜40℃
で、反応時間は通常5分間〜3時間である。
後、反応溶媒を蒸発留去し、得られた粗ポリプレニルハ
ライドを非極性の溶媒に溶解する。ここで、非極性の溶
媒としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン
等の飽和炭化水素系溶媒が好ましく、ヘキサンが特に好
ましい。また、溶媒量は、ポリプレニルハライドに対し
て2倍以上あればよく、普通5倍から30倍量用いる。
この溶液に、非極性の溶媒と混和しない溶媒を加えて不
純物を抽出洗浄する。非極性溶媒と混和しない溶媒とし
ては、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、メタノール等があるが、アセトニトリ
ルが特に好ましい。また、溶媒量は、ポリプレニルハラ
イドに対して2倍以上あればよく、普通2倍から20倍
量用いる。抽出温度は0〜50℃の範囲であればよく、
普通は室温で行なう。抽出回数は、不純物が十分に除去
されるのを確認しながら行ない、普通2回以上、好まし
くは2〜5回行なう。以下に本発明を実施例によって詳
しく説明するが、これらは本発明を限定するものではな
い。
製 ソラネソール(25.85g)、トリn−ブチルホスフ
ィン(31ml)のテトラヒドロフラン(150ml)溶液
に、氷冷下、四塩化炭素(24ml)を加え、2時間撹拌
した。その後、溶媒を減圧留去しヘキサン(200ml)
を加えた。ヘキサン層をアセトニトリル(50ml)で3
回洗浄した後、溶媒を減圧留去し標題化合物(25.9
8g、収率98%、純度97.3%)を得た。核磁気共
鳴スペクトル(CDCl3): δ1.60(24H, s)、 1.68(3H,
s)、1.73(3H, s)、1.96〜2.12(32H, m)、 4.10(2H, d, J
=7.8Hz)、5.08〜5.22(8H, m)、5.45(1H,t, J=7.8Hz)
製 ソラネソール(1.0g)、トリn−ブチルホスフィン
(1.2ml)のテトラヒドロフラン(15ml)溶液に、
四塩化炭素(0.9ml)を加え室温で1時間撹拌した。
その後、溶媒を減圧留去しヘキサン(30ml)を加え
た。ヘキサン層をメタノール(10ml)で3回洗浄した
後、溶媒を減圧留去し、標題化合物(0.76g、収率
74%、純度96.9%)を得た。
製 ソラネソール(1.0g)、トリn−ブチルホスフィン
(1.2ml)のテトラヒドロフラン(15ml)溶液に、
四塩化炭素(0.9ml)を加え室温で1時間撹拌した。
その後、溶媒を減圧留去しヘキサン(30ml)を加え
た。ヘキサン層をジメチルホルムアミド(10ml)で3
回洗浄した。更に、水、飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸
マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシウムを濾過後、
溶媒を減圧留去し、標題化合物(0.91g、収率88
%、純度96.5%)を得た。
精製 デカプレノール(2.0g)のテトラヒドロフラン(5
0ml)溶液に、四臭化炭素(1.9g)、トリフェニル
ホスフィン(2.3g)を加え、室温で1時間撹拌した
後、溶媒を減圧留去した。濃縮物にヘキサン(20ml)
を加え、アセトニトリル(10ml)で3回洗浄した後、
溶媒を減圧留去し、標題化合物(2.1g、収率96
%、純度90.8%)を得た。 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3): δ1.60(27H, s)、 1.6
8(3H, s)、1.73(3H, s)、1.96〜2.10(36H, m)、 4.02(2
H, d, J=8.64Hz)、5.09〜5.14(9H, m)、 5.53(1H, t, J=
8.64Hz)
ドの精製 ゲラニルゲラニオール(2.9g)、トリn−ブチルホ
スフィン(6.0g)のテトラヒドロフラン(20ml)
溶液に、四塩化炭素(9.2g)を加え、室温で5分間
撹拌した。その後、溶媒を減圧留去しヘキサン(80m
l)を加えた。ヘキサン層をアセトニトリル(50ml)
で3回洗浄した後、溶媒を減圧留去し、標題化合物
(2.3g、収率74%、純度95.0%)を得た。 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3): δ1.60(9H, s)、 1.68
(3H, s)、1.76(3H, s)、1.95〜2.13(12H, m)、 4.10(2H,
d, J=7.8Hz)、5.08〜5.11(3H, m)、 5.45(1H,t, J=7.8H
z)
製 ソラネソール(2.8g)のジクロロメタン(50ml)
溶液に、四臭化炭素(2.2g)、トリフェニルホスフ
ィン(1.4g)を加え、室温で5分間撹拌した。溶媒
を減圧留去後、濃縮物にヘキサン(50ml)を加え、ア
セトニトリル(30ml)で2回洗浄した後、溶媒を減圧
留去し、標題化合物(3.1g、収率100%、純度9
3.2%)を得た。 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3): δ1.60(24H, s)、 1.6
8(3H, s)、1.73(3H, s)、1.96〜2.10(32H, m)、 4.02(2
H, d, J=8.3Hz)、5.10〜5.13(8H, m)、 5.53(1H,t, J=8.
3Hz)
製 ソラネソール(20.0g)、トリn−ブチルホスフィ
ン(23ml)のテトラヒドロフラン(100ml)溶液
に、氷冷下、四塩化炭素(18ml)を加え、2時間撹拌
した後、溶媒を減圧留去した。得られた残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル300g
(MERCK 7734)、5%酢酸エチル−ヘキサ
ン)で精製し、標題化合物(3.13g、収率15%、
純度96.3%)を得た。
精製 デカプレノール(10.0g)、トリフェニルホスフィ
ン(11.5g)のジクロロメタン(100ml)溶液
に、氷冷下、四臭化炭素(9.5g)を加え、1時間撹
拌した。その後、溶媒を減圧留去し、ヘキサン100ml
を加え室温で30分間撹拌した。不溶物を濾別後、溶媒
を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル300g(MERCK 7
734)、5%酢酸エチル−ヘキサン)で精製し、標題
化合物(4.36g、収率40%、純度92.5%)を得
た。なお、実施例および比較例中の生成物の純度は、H
PLC〔カラム:CAPCEL PAK C18,φ4.
6×250mm、移動相:エタノール−アセトニトリル
(2:3)、検出波長:220nm〕により測定した。
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 〔式中、Xはハロゲン原子を表し、nは3〜9の整数を
表す〕で示されるポリプレニルハライド(I)を非極性
の溶媒に溶解し、この非極性溶媒と混和しない溶媒で抽
出洗浄することを特徴とするポリプレニルハライドの精
製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24751894A JP3623813B2 (ja) | 1994-10-13 | 1994-10-13 | ポリプレニルハライドの精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24751894A JP3623813B2 (ja) | 1994-10-13 | 1994-10-13 | ポリプレニルハライドの精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08109146A true JPH08109146A (ja) | 1996-04-30 |
JP3623813B2 JP3623813B2 (ja) | 2005-02-23 |
Family
ID=17164684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24751894A Expired - Fee Related JP3623813B2 (ja) | 1994-10-13 | 1994-10-13 | ポリプレニルハライドの精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3623813B2 (ja) |
-
1994
- 1994-10-13 JP JP24751894A patent/JP3623813B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3623813B2 (ja) | 2005-02-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7179928B2 (en) | Synthesis of triphenylphosphonium quinols and quinones | |
JP3512412B2 (ja) | フラーレン誘導体、それらの製造方法およびそれらの使用 | |
JPH08133999A (ja) | ゲラニルゲラニオ−ルの製造方法 | |
JP3777408B2 (ja) | カルボン酸誘導体の製造法 | |
JPH08109146A (ja) | ポリプレニルハライドの精製方法 | |
JPH0248585A (ja) | リン脂質誘導体及びその製造方法 | |
JPS6322040A (ja) | モノ−若しくはジヒドロキシフルオルアルカンの合成方法 | |
JP2502936B2 (ja) | 新規なアセチレン系誘導体 | |
JP2002030044A (ja) | テトラアルキルアンモニウムハライドの製造方法 | |
JP3396097B2 (ja) | 4−イソプロピルシクロヘキサンカルボン酸エステル誘導体の製法 | |
EP0521449B1 (en) | Process for producing pyrethrolone and its intermediate compound | |
CN116396142A (zh) | 一种3,4,5-三氟溴苯的生产工艺 | |
JP2000034275A (ja) | 13―シス―レチノイン酸の製造方法 | |
JPH01287046A (ja) | エポキシ化合物のヨウ素化方法およびヨウドヒドリンの製造方法 | |
JPS63267738A (ja) | 光学活性2−クロロ−1−アルカノ−ル類の製造方法 | |
JP4825969B2 (ja) | 第3級アルコールの製造方法 | |
JP2002128735A (ja) | 高純度ヒドロキシマロン酸ジエステルの製造法 | |
JPH08245455A (ja) | トランス−2−ブロモインダン−1−オールの製造方法 | |
JPH0345049B2 (ja) | ||
JPH06172300A (ja) | 3−含硫基置換−2−ベンジルプロピオン酸類の製造法、その中間体及びその製造法 | |
JPS632251B2 (ja) | ||
JPH06172327A (ja) | 2−アセチルピラジンの製造法 | |
JPH07109244A (ja) | 5−ブロモ−2−ペンタノンの製法 | |
JPS63188652A (ja) | 5−ヒドロキシ−2−アルキン酸エステルの製法 | |
JPS60255740A (ja) | 1−エチル−3−ハロゲノ−トリシクロ〔2.2.1.0↑2’↑6〕ヘプタン及びその製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040223 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040309 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040706 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20040903 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20041102 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041126 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |