JPH0345049B2 - - Google Patents

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JPH0345049B2
JPH0345049B2 JP57114124A JP11412482A JPH0345049B2 JP H0345049 B2 JPH0345049 B2 JP H0345049B2 JP 57114124 A JP57114124 A JP 57114124A JP 11412482 A JP11412482 A JP 11412482A JP H0345049 B2 JPH0345049 B2 JP H0345049B2
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JP
Japan
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mol
acid
methyl
methanol
product
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JP57114124A
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JPS5810530A (ja
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Sooshu Rudorufu
Nemeshu Yoojefu
Uidora Raasuroo
Suereshutei Mikurooshu
Koaachu Gaaboru
Seekeri Ishutoaan
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KINOIN GIOGISUZERU ESU BEGIESUZECHI TERUMEKEKU GIARA RUTO
Original Assignee
KINOIN GIOGISUZERU ESU BEGIESUZECHI TERUMEKEKU GIARA RUTO
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Publication of JPS5810530A publication Critical patent/JPS5810530A/ja
Publication of JPH0345049B2 publication Critical patent/JPH0345049B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/361Preparation of halogenated hydrocarbons by reactions involving a decrease in the number of carbon atoms
    • C07C17/363Preparation of halogenated hydrocarbons by reactions involving a decrease in the number of carbon atoms by elimination of carboxyl groups

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は不飽和gem−ジハロゲン化合物の新規
な製造方法に関する。更に詳細には、本発明は下
記の式()の化合物類の製造に関する。
{式中、 Xはハロゲンである; R1は炭素原子を1個〜6個有する直鎖または
分枝鎖アルキル基(ここで、該アルキル基は1個
以上のハロゲンで置換されていてもよい)または
炭素原子を2個〜6個有する直鎖または分枝鎖ア
ルケニル基である。} 本発明によれば、式()の化合物類は1−置
換2,2,2−トリハロエチルエステルの開裂に
よつて製造される。
2,2,2−トリクロロエトキシ基は1966年以
来カルボン酸の保護用に使用されてきた。このこ
とは“J.Am.Chem.Soc.”,88,852(1966);“J.
Org.Chem.34,3552(1969)および“J.Am.Chem.
Soc.”94,1022(1972)に開示されている。
トリクロロエトキシカルボニル基はヒドロキシ
基およびアミノ基の保護用に広く使用されてき
た。このことは“Tetrahedron Letters”2555
(1967);“J.Am.Chem.Soc.94,1411(1972)およ
び“Can.J.Chem.”47,2906(1969)に開示され
ている。
これらの保護基はその独特な特性によつて、酢
酸または温アルコール中で金属亜鉛によつて容易
に除去できる。
前掲の公知文献は、2,2,2−トリクロロエ
トキシ基が特にセフアロスポリンおよびその他の
敏感な分子の合成に使用されてきたことを明確に
例証している。保護基の脱離は3〜15当量の亜鉛
によつて行なわれた(“Chemicle Listy”,52
688−694(1958))。そして少量の目的最終生成物
は比較的によくコントロールされた方法により高
収率で製造できた。多量に製造する場合、多大な
量の亜鉛をとりあつかうことは益々不便となり、
そして、反応をコントロールすることは極めて困
難である。この反応はしばしば、一定の誘導期の
後、開始され、その後、反応の発熱特性により突
然迅速になる。そして、その結果、反応混合物は
しばしば泡立つて反応容器外へ流れ出る。このよ
うな欠点は3〜5モル未満の亜鉛を使用する場合
に特におこる。
亜鉛、エーテルおよび氷酢酸の混合物または亜
鉛およびメタノールの混合物を使用した場合、
2,2,2−トリクロロエチルエステル類(例え
ば、一般式()において、Rがメチルを示し、
R1が2,2−ジメチルビニルである場合)の還
元的脱離の際に誘導期および反応速度の急上昇が
よくみられる。この反応をコントロールするため
に冷却することは適当でない。なぜなら、冷却す
ると反応が停止してしまうかもしれないからであ
る。
驚ろくべきことに、0.01〜1.5モル量の無機酸
を同時に添加すると、反応は瞬時に起こり、転化
率は100%となることが発見された。更に、溶剤
を沸騰させる必要もない。なぜなら、反応は0℃
であつても円滑に進行するからである。また、亜
鉛のような適当な金属を約1モル使用すれば全く
申し分のない所望の結果が得られる。
1−置換2,2,2−トリクロロエチルエステ
ル出発物質および無機酸を同時に添加する場合、
続いて亜鉛懸濁液中に添加されるエステルの全量
が瞬時に反応する。添加速度を適当に調節するこ
とによつて反応速度をコントロールできる。所望
ならば、反応混合物を冷却することもできる。な
ぜなら、反応は0℃であつても迅速に進行するか
らである。本発明による方法は連続的に行なうこ
ともできる。
本発明による方法は電気化学的に説明できる。
SemmelhackおよびHeinsohnは様々な条件をコ
ントロールして電気分解することによつて2,
2,2−トリクロロエトキシ基のような各種の保
護基を脱離することに関する実験を行なつた。こ
のことは“J.Am.Chem.Soc.”94,5139(1972)
に報告されている。彼らは、作動電極としてHg
を、また、参照電極としてカロメルを使用し、−
1.65Vの電圧で電気分解を行なうと、2,2,2
−トリクロロエチルベンゾエートの還元は下記の
反応式で例証できるという結論に達した。
第1工程として、ハロゲンの還元によつて作動
電極上にアニオンが生成される。このアニオンは
1,1−ジクロロエチレンおよびベンゾエートア
ニオンの生成の結果としての共同脱離によつて安
定化されている。更に、同時反応において、アニ
オンのプロトン化によりジクロロエチルベンゾエ
ート副生物が6%得られる。副生物対主生成物の
比率は脱離基の関数である。良好な脱離基および
陰荷電と脱離基とのアンチペリプラナリツク
(antiperiplanaric)な位置は還元的脱離にとつて
望ましい。このことは“Zh.Obshch.Khim.”43
515(1973)に開示されている。
本明細書に開示された反応も同様に電気的還元
である。酸を0.01〜1.5モル存在させると局部電
池が生成され、そして水素の過電圧によつて、水
素が放出されるかわりに、塩素化2,2,2−ト
リクロロエチル基が還元される。亜鉛/氷酢酸ま
たは亜鉛/アルコール系によつて1−置換−2,
2,2−トリクロロエチルまたはトリクロロエト
キシカルボニル基を還元する場合、反応は亜鉛−
ハロアルキル錯体(いわゆる、レフオルマトスキ
−中間体)の形成により進行し、その際、共同脱
離が炭素と亜鉛間の電子対の形成によりおこる。
この電子対は炭素の方に強く分極している。この
機構によつて、2,2−ジクロロエチルエステル
は生成物中に存在しないことが合理的に説明でき
る。このことは、“J.Am.Chem.Soc.”94,5140、
第2欄(1972)に開示されている。一方、1,
1,1−トリクロロ−2−アセトキシ−4−メト
イルペンタンを本発明の方法によつて還元する場
合、1,1−ジクロロ−2−アセトキシ−4−メ
チルペンタンの存在がみとめられる。この事実
は、該反応が電気的還元、更に詳細には、化学的
な電気的還元であることを裏付けている。
本発明によれば、強無機酸を0.01〜1.5モル反
応混合物中に添加するが、そのPH値は実際上中性
に保たれている。このことは必須要件である。な
ぜなら、例えば、1,1−ジクロロ−4−メチル
−1,3−ペンタジエンのような酸に敏感な分子
を還元する場合、該反応は、丁度、反応溶剤とし
て酢酸またはアルコールを使用する場合のよう
に、中性または極くわずかに酸性の条件下でなけ
れば実施できないからである。更にまた、本発明
によれば、反応の信頼性は極めて高い。該反応は
極めて容易にコントロールすることができ、ま
た、すぐれた収率が得られる。
良好な脱離基と思われるベンジルオキシ基また
はアルカノイルオキシ基の場合、プロトン化され
た2,2−ジクロロアルキルオキシ副生物の比率
はかなり低い。
本発明によれば、次の一般式() (式中、XおよびR1は前記に定義したとおりの
ものである; Rは水素、炭素原子を1〜6個有する直鎖また
は分枝鎖アルキル基または置換された、あるいは
置換されていないアリール若しくはアラルキル基
である。) の化合物を亜鉛、アルミニウム、スズ、鉄または
マグネシウム1〜2モルおよび鉱酸および/また
はその酸性塩0.01〜1.5モルと、水混和性有機溶
剤中で、0℃〜200℃の温度で反応させる。
該反応の好ましい実施態様によれば、亜鉛末お
よび水混和性有機溶剤からなる懸濁液に1−置換
−2,2,2−トリクロロエチルエステルおよび
鉱酸水溶液を同時に添加する。従つて、反応速度
は添加速度をコントロールすることによつて容易
にコントロールできる。
0℃〜反応混合物の沸点の間の温度で反応は瞬
間的に起こる。このようにして、還元的脱離は当
業界で公知のどの方法よりもかなり穏和な条件下
で実施できる。本発明による方法では出発物質の
純度は問題とならない。アシル化によつて得られ
た粗生成物および蒸留によつて精製された出発物
質は同等に使用できる。例えば、1−置換−2,
2,2−トリクロロエタノール化合物類は、例え
ば、触媒として硫酸の存在下で公知の方法によつ
て無水酢酸で対応するアセチル誘導体類に変換で
きる。また、得られた反応混合物は所定量の無機
酸と共に亜鉛末のメタノール性懸濁液に直接添加
できる。アシル化が行なわれている間は、反応混
合物は無水条件下に維持される。従つて、酸化還
元電位は水性溶剤におけるものと同一ではない。
5〜10モル%の硫酸触媒は前記の機構に従つて化
学的な電気的還元を触媒する。無水条件下のため
に、瞬間的反応を達成するには5〜10モル%の硫
酸で十分である。
本発明の一層好ましい実施態様によれば、5〜
10モル%の硫酸を含有するアシル化混合物をマグ
ネシウム、鉄、または、好ましくは亜鉛のアルコ
ール性懸濁液に添加する。この方法はピレスロイ
ド合成用中間体の製造に好んで使用できる。
下記の実施例によつて本発明を更に詳細に説明
する。しかし、本発明は下記の実施例によつて限
定されるものではない。
実施例 1 亜鉛末16g(245ミリモル)をメタノール200ml
に懸濁させた。次いで、1,1,1−トリクロロ
−2−アセトキシ−4−メチル−3−ペンテン50
g(0.203モル)をメタノール50mlにとかして作
つた溶液および2M硫酸水素ナトリウム水溶液
101.5ml(0.203モル)を10〜15℃の外部水浴上で
20分間かけて同時に添加した。添加速度を規制す
ることによつて反応混合物の温度を40℃以下に保
つことができた。
添加終了後、ブチルヒドロキシトルエン0.1g
を反応混合物に添加した。次いで、沈殿した塩類
およびその他の固形物類をG−2ガラス過器に
よつて別した。別した塩をメタノール50ml中
で、続いて、塩化メチレン1回分50ml中で2回ス
ラリー化させ、その後、吸収過した。液をあ
わせ、このあわせられた二相系を水1で希釈
し、そして、下層の有機相を分離した。水相を塩
化メチレン1回分50mlで3回抽出した。有機相を
あわせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして、
過した。常圧下で長さ50cmのVigreuxカラムを使
用して有機溶剤類を留去させた。残留物を25〜35
mmHgの圧力下で分別蒸留した。90℃〜100℃の間
の温度のところで留出した画分を主生成物として
集めた。蒸留後、1,1−ジクロロ−4−メチル
−1,3−ペンタジエンが28.6g(収率93.2%)
得られた。
シリカゲルGプレート(メルク社製品番号No.
5719)をヘキサン中で展開させた薄層クロマトグ
ラフ(以下、「TLC」と略す)のRf値:0.6。生成
物は紫外線照明によつて検出できた。
NMR(CDCl3,δ):5.98(ddq,1H,C=C/
CH3/2); 6.62(d,1H,C=CCl2) 1.88および1.8(d+d,3H+3H,=C
(C 32)。
アリコートサンプルから、出発物質に対して
5.5%の1,1−ジクロロ−2−アセトキシ−4
−メチル−3−ペンテン副生物が単離できた。こ
の単離は溶離剤としてベンゼン/ヘキサン(1:
1)混液を使用しシリカゲルカラムで行なわれる
カラムクロマトグラフイーによつて行なつた。溶
離後、シリカゲルGプレートでRf=0.19に対応す
る画分を集め、そして蒸発させた。
展開溶剤としてヘキサン/ベンゼン(1:1)
混液を使用しメルクシリカゲルGプレート(製品
番号No.5719)で副生物をTLC分析したところRf
値は0.19であつた。10%ホスホロモリブデン酸溶
液で検出した。
NMR(CDCl3,):5.8(q,1H,COAc); 5.75(d,1H,CCl2); 5.27(dq,1H,C=C(CH32); 2.1(s,3H,COC 3); 1.8(s,6H,=C(CH32)。
実施例 2 亜鉛末26.6g(407ミリモル)をメタノール250
mlに懸濁させた。次いで、1,1,1−トリクロ
ロ−2−エチルカルボニルオキシ−4−メチル−
3−ペンテン50g(0.203モル)を添加した。こ
の懸濁液を氷水浴上で10℃にまで冷却し、そし
て、0℃に冷却された2M硫酸水素ナトリウム水
溶液101.5ml(0.203モル)を添加した。添加後、
実施例1に述べたようにして反応混合物を処理し
た。蒸留して1,1−ジクロロ−4−メチル−
1,3−ペンタジエン留出物を24.3g(収率82.2
%)得た。この生成物の分析特性値は実施例1の
生成物の分析特性値と同一であつた。
また、出発物質に対して8〜10%の1,1,−
ジクロロ−2−アセトキシ−4−メチル−3−ペ
ンテン副生物が検出された。
実施例 3 1,1,1,−トリクロロ−2−アセトキシ−
4−メチル−3−ペンテンのかわりに1,1,1
−トリクロロ−2−エトキシカルボニル−4−メ
チル−3−ペンテンを使用したこと以外は実施例
1の方法に従つて行ない、1,1−ジクロロ−4
−メチル−1,3−ペンタジエンを29.2g(収率
95.3%)得た。副生物として、1,1−ジクロロ
−2−エトキシカルボニルオキシ−4−メチル−
3−ペンテンが2.6%得られた。
実施例 4 1,1,1−トリクロロ−2−アセトキシ−4
−メチル−3−ペンテンのかわりに1,1,1−
トリクロロ−2−アセトキシ−4−メチル−4−
ペンテンを使用したこと以外は実施例1の方法に
従つて行ない、1,1−ジクロロ−4−メチル−
1,4−ペンタジエンを28.4g(収率92.6%)得
た。沸点40〜60℃(10〜15mmHg) NMR(CDCl3):/5.9/t,1H,CCCl2
1; 4.8(s,2H,C=C 2); 2.9(d,Cl2CCHC 2); 1.77(s,3H,C 3)。
主生成物の他に、1,1−ジクロロ−2−アセ
トキシ−4−メチル−4−ペンテンが6%得られ
た。
分析結果: 展開溶剤としてベンゼンを使用し、シリカゲル
Gプレート(メルク社製品番号No.5719)で行なつ
たTLCのRf値:0.65 展開溶剤がベンゼン/ヘキサン(1:1)混液
の場合のRf値:0.375 10%ホスホルモリブデン酸で検出した。
実施例 5 亜鉛末16gのかわりに亜鉛末26.6g(406ミリ
モル)を使用したこと以外は実施例1に述べた方
法に従つて行ない、1,1−ジクロロ−4−メチ
ル−1,3−ペンタジエン留出物を28.8g(収率
93.8%)得た。生成物の分析特性値は実施例1の
分析特性値と同一であつた。
実施例 6 硫酸水素ナトリウム溶液のかわりに、2M塩酸
水溶液101.5mlを添加したこと以外は実施例1に
述べた方法に従つて行なつた。この場合、生成物
を製造するのに過は省略できる。なぜなら、生
成される亜鉛塩は水溶液中に溶解したままの状態
でとどまるからである。斯くして、1,1−ジク
ロロ−4−メチル−1,3−ペンタジエンが28g
(収率91.2%)得られた。生成物の物性値は実施
例1の生成物の物性値と同一であつた。本例で
は、約7%の副生物が生成された。
実施例 7 硫酸水素ナトリウムのかわりに1M硫酸水溶液
101.5mlを添加したこと以外は実施例1に述べた
方法に従つて行なつた。斯くして、1,1−ジク
ロロ−4−メチル−1,3−ペンタジエン留出物
が27.3g(収率89.1%)得られた。生成物の分析
特性値は実施例1の生成物の分析特性値と同一で
あつた。出発物質に対して9%の量の1,1−ジ
クロロ−2−アセトキシ−4−メチル−3−ペン
テン副生物が生成された。
実施例 8 1,1,1−トリクロロ−2−アセトキシ−4
−メチル−3−ペンテンのかわりに1,1,1−
トリクロロ−2−ホルミルオキシ−4−メチル−
3−ペンテンを使用したこと以外は実施例1に述
べた方法に従つて行なつた。1,1−ジクロロ−
4−メチル−1,3−ペンタジエンが24.8g(収
率81%)得られた。留出生成物の分析特性値は実
施例1の生成物の分析特性値と同一であつた。
実施例 9 1,1,1−トリクロロ−2−アセトキシ−4
−メチル−3−ペンテンのかわりに、1,1,1
−トリクロロ−2−ベンゾイルオキシ−4−メチ
ル−3−ペンテン62.5gを使用したこと以外は実
施例1に述べた方法に従つて行なつた。1,1−
ジクロロ−4−メチル−1,3−ペンタジエン留
出物が28.7g(収率93.8%)得られた。この生成
物の分析特性値は実施例1の生成物の分析特性値
と同一であつた。
主生成物の他に、蒸留残留物から1,1−ジク
ロロ−2−ベンゾイルオキシ−4−メチル−3−
ペンテン副生物が1.95g(収率3.5%)得られた。
実施例 10 純粋な1,1,1−トリクロロ−2−アセトキ
シ−4−メチル−3−ペンテンのかわりに、異性
体形の1,1,1−トリクロロ−2−アセトキシ
−4−メチル−4−ペンテンを10%含有する1,
1,1−トリクロロ−2−アセトキシ−4−メチ
ル−3−ペンテンを使用したこと以外は実施例1
に述べた方法に従つて行なつた。1,1−ジクロ
ロ−4−メチル−1,3−ペンタジエン留出物が
25.8g(収率84%)得られた。この生成物の分析
特性値は実施例1の分析特性値と同一であつた。
残留物から副生物が8.1%単離された。
実施例 11 反応を0℃で行なつたこと以外は実施例1に述
べた方法に従つて行なつた。1,1−ジクロロ−
4−メチル−1,3−ペンタジエンが27.9g(収
率91%)得られた。
実施例 12 1,1,1−トリクロロ−2−ヒドロキシ−4
−メチル−4−ペンテン50.0g(0.246モル)を
無水酢酸30.1g(0.295モル)と混合し、次いで、
この混合物に濃硫酸溶液を3滴添加した。その
後、10分間撹拌した。この反応において、1,
1,1−トリクロロ−2−アセトキシ−4−メチ
ル−4−ペンテンが得られた。この生成物は
TLC分析によつて検出できた。メルク社製品番
号No.5715分析シート;展開溶剤:ベンゼン;Rf
=0.34(出発物質);Rf=0.66(アセチル化生成
物)。得られた反応混合物と2N硫酸水素ナトリウ
ム水溶液123mlを亜鉛末32.2g(0.492モル)およ
びメタノール200mlからなる懸濁液に激しく撹拌
しながら、反応容器を水浴上で10〜15℃に維持し
ながら、10分間かけて同時に添加した。添加が終
了したら、この混合物を更に5分間撹拌し、その
後、固形物を別した。
過器上に残つた物質をメタノール50mlおよび
ジクロロメタン1回分50mlで3回洗浄した。液
をあわせ、この混合物に水800mlを添加した。こ
の二相の液相を分液ロート中で振とうし、有機相
を分離し、そして、水相を塩化メチレン1回分30
mlで3回抽出した。有機相をあわせ、硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、過し、そして、長さ50cmの
Vigreauxカラムを使用して有機溶剤を留去させ
た。10〜15mmHgの圧力下で残留物を分別蒸留し
た。40〜60℃の温度で留出した画分中に生成物が
含有されていた。1,1−ジクロロ−4−メチル
−1,4−ペンタジエンが33.0g(収率89%)得
られた。この生成物の分析特性値は実施例4で得
られた生成物の分析特性値と同一であつた。
実施例 13 1,1,1−トリクロロ−2−ヒドロキシ−4
−メチル−4−ペンテン50g(0.246モル)を無
水酢酸30.1g(0.295モル)と混合した。この混
合物に濃硫酸2.5g(0.025モル)を10分間かけて
添加した。この混合物を10分間撹拌した。1,
1,1−トリクロロ−2−アセトキシ−4−メチ
ル−4−ペンテンが得られた。生成物の製造は
TLC分析によつて確認した。メルク社製品番号
No.5715;展開溶剤:ベンゼン;Rf=0.4(出発物
質);Rf0.63(アセチル化生成物) 得られた反応混合物を亜鉛末32.2g(0.492モ
ル)およびメタノール200mlからなる懸濁液に、
激しく撹拌しながら、フラスコを水浴上で10〜15
℃に維持しながら、10分間かけて添加した。添加
後、この混合物を更に5分間撹拌し、次いで固形
物を別した。過器上の固形物をジクロロメタ
ン1回分10mlで3回洗浄した。液をあわせ、こ
の混合物に水400mlを添加した。分液ロートで二
相に分離させ、水相を四塩化炭素1回分30mlで2
回抽出した。
有機相をあわせ、これを硫酸ナトリウムで乾燥
させ、過し、長さ25cmのVigreuxカラムを使用
して有機溶剤を留去させた。10〜20mmHgの圧力
下で残留物を分別蒸留した。
1,1−ジクロロ−4−メチル−1,4−ペン
タジエンが33.0g(収率80%)得られた。この生
成物の物理化学特性値は実施例4の物理化学特性
値と同一であつた。
実施例 14 亜鉛末−メタノール懸濁液に代えて亜鉛末−
1,2−ジメトキシエタン懸濁液を添加し、過
器上の物質をメタノール50mlに代えて1,2−ジ
メトキシエタン50mlで洗浄した以外は、実施例12
に記載の方法にしたがつた。1,1−ジクロロ−
4−メチル−1,3−ペンタジエンが27.0g(収
率72.8%)得られた。生成物の物理的化学的性質
は、実施例4で得られた生成物のそれと同一であ
つた。
実施例 15 亜鉛末−メタノール懸濁液に代えて亜鉛末−テ
トラヒドロフラン懸濁液を添加し、過器上の物
質をメタノール50mlに代えてテトラヒドロフラン
50mlで洗浄した以外は、実施例12に記載の方法に
したがつた。1,1−ジクロロ−4−メチル−
1,3−ペンタジエンが30.3g(収率81.7%)得
られた。生成物の物理的化学的性質は、実施例4
で得られた生成物のそれと同一であつた。
実施例 16 亜鉛末−メタノール懸濁液に代えて亜鉛末−酢
酸懸濁液を添加し、過器上の物質をメタノール
50mlに代えて酢酸50mlで洗浄した以外は、実施例
12に記載の方法にしたがつた。1,1−ジクロロ
−4−メチル−1,3−ペンタジエンが24.7g
(収率66.6%)得られた。生成物の物理的化学的
性質は、実施例4で得られた生成物のそれと同一
であつた。
実施例 17 硫酸水素ナトリウムに代えて1Mリン酸水溶液
101.50mlを添加した以外は、実施施1に記載の方
法にしたがつた。1,1−ジクロロ−4−メチル
−1,3−ペンタジエンが22.2g(収率72.5%)
得られた。生成物を分析したところ、その性質
は、実施例1で得られた生成物のそれと同一であ
つた。出発物質に対し、8%の量の1,1−ジク
ロロ−2−アセトキシ−4−メチル−3−ペンテ
ンが副生物として得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の式(): 〔式中、 Xは塩素であり; R1は炭素原子を1個〜6個有する直鎖または
    分枝鎖アルキル(ここで、該アルキル基は1個以
    上のハロゲンで置換されていてもよい)または炭
    素原子2個〜6個を有する直鎖または分枝鎖アル
    ケニル基である。〕 の化合物の製造方法であつて、 次の式 (式中、XおよびR1は前記に定義したとおりの
    ものである。 Rは水素、炭素原子を1〜6個有する直鎖また
    は分枝鎖アルキル基または置換されたもしくは置
    換のアリール若しくはアラルキル基である。)の
    化合物を、該式()の化合物1モルに対し、亜
    鉛1〜2モル、塩酸、硫酸、硫酸水素ナトリウム
    ならびにリン酸から選択される鉱酸および/また
    はその酸性塩0.01〜1.5モルと、メタノール、酢
    酸、テトラヒドロフランまたはジメトキシエタン
    中で、0℃〜200℃の温度で反応させることから
    なる方法。 2 特許請求の範囲第1項に記載の製造方法であ
    つて、式()の化合物のメタノール、酢酸、テ
    トラヒドロフランまたはジメトキシエタン溶液お
    よび該鉱酸の水溶液を、該式()の化合物1モ
    ルに対し1〜2モルの亜鉛末をメタノール、酢
    酸、テトラヒドロフランまたはジメトキシエタン
    中に懸濁させた懸濁液に同時に添加することから
    なる方法。 3 特許請求の範囲第1項に記載の製造方法であ
    つて、式()の化合物の溶液、該式()の化
    合物1モルに対し、0.01〜0.1モルの該鉱酸およ
    び/またはその酸性塩をメタノール、酢酸、テト
    ラヒドロフランまたはジメトキシエタン中に溶解
    させた溶液を、該式()の化合物1モルに対し
    1〜2モルの亜鉛をメタノール、酢酸、テトラヒ
    ドロフランまたはジメトキシエタン中に懸濁させ
    た懸濁液に添加することからなる方法。 4 特許請求の範囲第1〜3項のいずれかに記載
    の製造方法であつて、反応をメタノール、酢酸、
    テトラヒドロフランまたはジメトキシエタンと水
    との混合物の沸点で行なうことからなる方法。
JP57114124A 1981-07-03 1982-07-02 不飽和gem−ジハロゲン化合物の製造方法 Granted JPS5810530A (ja)

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HU811945A HU183505B (en) 1981-07-03 1981-07-03 Process for cleaving 1-substituted 2,2,2-trihalogenoethyl-esters

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JPS5810530A JPS5810530A (ja) 1983-01-21
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IT1078770B (it) * 1976-01-21 1985-05-08 Cheminova As Procedimento per produrre (vinil-2,2-bisostituito)gamma-butirro-lattoni e prodotti ottenuti
CA1146977A (en) * 1979-03-27 1983-05-24 Petrus A. Kramer Process for the preparation of dihalovinyl compounds

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DD204240A5 (de) 1983-11-23
HU183505B (en) 1984-05-28
GB2101997A (en) 1983-01-26
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GB2101997B (en) 1985-06-05

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