JPH08107116A - ヘテロ接合バイポーラトランジスタ - Google Patents

ヘテロ接合バイポーラトランジスタ

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JPH08107116A
JPH08107116A JP24128194A JP24128194A JPH08107116A JP H08107116 A JPH08107116 A JP H08107116A JP 24128194 A JP24128194 A JP 24128194A JP 24128194 A JP24128194 A JP 24128194A JP H08107116 A JPH08107116 A JP H08107116A
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JP
Japan
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layer
emitter
guard ring
conductivity type
electrode
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JP24128194A
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English (en)
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Tadao Ishibashi
忠夫 石橋
Hiroshi Ito
弘 伊藤
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘテロ接合バイポーラトランジスタにおける
過剰ベース電流の抑制と簡便な素子の微細化とを同時に
満足できるようにすることを目的とする。 【構成】 ショットキー障壁の存在によりこれに隣接す
るエミッタ層11はバンドが持ち上げられ、このショッ
トキー障壁が形成されている領域の内側の部分はキャリ
アが空乏化する。すなわち、エミッタ層11のショット
キー電極下の部分がガードリングとして機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、III−V族化合物
半導体などを用いた動作速度の速いヘテロ接合バイポー
ラトランジスタの素子構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】III−V族化合物半導体を用いたヘテ
ロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)は、従来のS
iバイポーラトランジスタに比べて動作速度が速いこと
が特徴であり、これは、用いる半導体材料の電気的特性
が優れていることが主な理由である。ここで、高速化と
低消費電力化のために「素子の微細化」が要求される点
は、HBTにとってもSiバイポーラトランジスタにと
っても同様のことである。すなわち、微細化により、寄
生抵抗や寄生容量を低減しなければ、HBTの本来の高
速性を有効に発揮させることはできない。
【0003】素子の微細化をするときにHBTにおいて
問題となるのは、「過剰ベース電流」の影響により、電
流利得が低下することである。この過剰ベース電流は、
エミッタ/ベース接合の周辺に集中するため、エミッタ
の寸法が縮小され接合周辺長が接合面積に対して相対的
に大きくなると顕著になってくる。化合物半導体を用い
たHBTで最も一般的なAlGaAs/GaAsHBT
では、エミッタ寸法が約10μm程度となると問題とな
ってくる。
【0004】ここで、過剰ベース電流の原因は、エミッ
タから注入されたキャリアの一部が、コレクタに流れ込
まずに、コレクタが形成されていないベース層上(表
面)で表面再結合することにある。特に、GaAsにお
ける表面再結合速度は大きく、単位面積当たりの再結合
率で比較しても、真性部分すなわちバルクの再結合と同
程度かあるいはより大きくなる。
【0005】この再結合を抑制する一手段としては、図
4に示すように、エミッタ/ベース接合周辺のベース面
上を、エミッタ層の一部を空乏化させることで保護す
る、いわゆる「ガードリング構造」がある。図4はガー
ドリング構造をもったnpn形AlGaAs/GaAs
HBTの構成を示す断面図であり、40は高濃度のn形
InGaAsからなるエミッタキャップ層、41はn形
AlGaAsからなるエミッタ層である。また、41a
はエミッタ層41を周囲に延長して形成したガードリン
グ、42はp形GaAsからなるベース層、43はn形
GaAsからなるコレクタ層、44はn型GaAsから
なるサブコレクタ層、45はエミッタ電極、46はベー
ス電極、47はコレクタ電極である。
【0006】また、同図(b)は同図(a)に示したn
pn形AlGaAs/GaAsHBTの無バイアス時の
ガードリング41a部分のバンドダイアグラム、同図
(c)は、バイアス(動作)時のガードリング41a部
分のバンドダイアグラムを示し、48は素子部のエミッ
タ41のバンド形状、49は表面準位(トラップ)であ
る。このガードリング41aは、ベース層42上の表面
再結合を押さえる方法としては有効である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このガ
ードリング41aも完全ではない。図4(b),(c)
に示すように、ガードリング41aの表面には深いエネ
ルギー準位が高密度に存在するためフェルミ準位が固定
され、その結果生じるガードリング41a表面の表面チ
ャネルに電子が流れ込むからである。ここで、この表面
チャネル形状(ガードリングのポテンシャル分布)は、
ガードリング表面の深い準位の位置と、その準位にトラ
ップされた電荷の量に左右される。
【0008】典型的なAlGaAs/GaAsHBTや
InGaP/GaAsHBTにおいても、ガードリング
表面の深い準位はベース層と熱平行がとられており、図
4(c)にも示したように、「エミッタのバンド形状4
8の端よりもガードリング41a表面の表面チャネルの
エネルギーが低くなる」ことに関しては避けられない。
【0009】この不完全さを解消するのは、第2の手段
である「広いバンドギャップpn接合」によるベース層
カバー構造である。図5は、この構成を示す断面図であ
り、同図において、50は高濃度のn形InGaAsか
らなるエミッタキャップ層、51はn形のGaAsから
なるエミッタ層、52はp形のGaAsからなるベース
層、53はn形のGaAsからなるコレクタ層、54は
n形のGaAsからなるサブコレクタ層、55はエミッ
タ電極、56はベース電極、57はコレクタ電極、58
は伝導形を反転した反転領域である。また図5(b),
(c)は、それぞれ無バイアス時とバイアス時の反転領
域58部分のバンドダイヤグラムであり、59は形成さ
れる素子内部のエミッタ層51のバンド形状である。
【0010】この場合、ベース層52に注入された少数
キャリアは、エミッタ/ベース電圧には無関係に、広い
バンドギャップ材料で形成されるエネルギー障壁で閉じ
込められ、ベース層52の表面やベース電極56に流れ
込むことはない。しかしながら、この第2の手段は、エ
ミッタ層51を不純物拡散などの方法により不純物を導
入して伝導形を反転させる必要があるため、これを製造
するためのプロセス温度が高く、かつ、拡散マスクの形
成などの工程が必要となり複雑な製造工程となる。ま
た、電極形成のセルフアライン化が比較的難しいので、
素子の微細化には必ずしも適していない。
【0011】以上のことにより、上述した従来よりある
「ガードリング構造」あるいは「広いバンドギャップp
n接合」は、過剰ベース電流の抑制と簡便な素子の微細
化とを同時に満足できるものではないという問題があっ
た。
【0012】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたものであり、過剰ベース電流の抑制と
簡便な素子の微細化とを同時に満足できるようにするこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明のヘテロ接合バ
イポーラトランジスタは、エミッタ層より低抵抗率で第
1導電形のエミッタキャップ層が、第1導電形のエミッ
タ層の周辺部を残すようにエミッタ層上に形成される。
そして、このエミッタ層周辺部およびエミッタキャップ
層上に形成されるエミッタ電極は、そのエミッタ層の周
辺部とショットキー接合していることを特徴とする。ま
た、この発明のヘテロ接合バイポーラトランジスタは、
第2導電形のガードリング制御層がエミッタ層上の周辺
部に形成され、エミッタ電極と接続していることを特徴
とする。また、この発明のヘテロ接合バイポーラトラン
ジスタは、上述したガードリング制御層が、エミッタキ
ャップ層を介してエミッタ電極と接続し、かつエミッタ
キャップ層とはトンネル接合をしていることを特徴とす
る。そして、この発明のヘテロ接合バイポーラトランジ
スタは、エミッタ層上に形成されたガードリング制御層
が第2導電形のベース層と電気的に接続していることを
特徴とする。
【0014】
【作用】エミッタ層周辺には、その中のポテンシャル分
布を電気的に制御されて空乏化され、エミッタ層中央部
のエミッタとなる部分のバンド端よりも表面のエネルギ
ー位置が高い状態となる、能動的なガードリングが形成
される。
【0015】
【実施例】以下この発明の1実施例を図を参照して説明
する。図1は、この発明の1実施例であるHBTの構成
を示す断面図とバンドギャップ図である。同図(a)に
おいて、10は高濃度のn形InGaAsからなるエミ
ッタキャップ層、11はn形InGaPからなるエミッ
タ層、12はp形GaAsからなるベース層、13はn
型GaAsからなるコレクタ層、14はn型GaAsか
らなるサブコレクタ層、15はエミッタ電極、16はベ
ース電極、17はコレクタ電極である。
【0016】ここで、エミッタ電極15は、エミッタキ
ャップ層10に対してはオーム性電極として働き、エミ
ッタ層11に対してはショットキー電極として働く。そ
して、このエミッタ電極15のショットキー電極として
の部分は、エミッタ層11の一部をはさんでベース層1
2と対向する。また、図1(b),(c)は、図1
(a)の破線AA’に沿ってみた断面のバンドダイアグ
ラムであり、それぞれ無バイアス状態とバイアス状態と
を示す。
【0017】いずれの状態においても、ショットキー障
壁の存在によりこれに隣接するエミッタ層11はバンド
が持ち上げられ、このショットキー障壁が形成されてい
る領域の内側の部分はキャリアが空乏化する。すなわ
ち、エミッタ層11のショットキー電極下の部分がガー
ドリングとして機能する。そしてこれは、そのポテンシ
ャルがエミッタ電極15のショットキー電極としての部
分とベース層12の2つの電位で意図的に制御されてい
るので、従来のガードリングとは別種のものであり、こ
こでは「能動的ガードリング」と呼ぶ。
【0018】図1(c)の動作状態のバンドダイアグラ
ムで、能動的ガードリング部分のバンド形状と、その内
側の素子内部のエミッタバンド形状18を比較すると、
能動的ガードリング部分11aの方がポテンシャルが高
くなることが分かる。すなわち、本願発明における能動
的ガードリングは、電子に対してはポテンシャルバリア
として働き、過剰ベース電流の抑制が可能となる。そし
て、この能動ガードリングを形成するようにしても、素
子の微細化を阻害するものではない。一方、図4(c)
に示した従来の場合、素子内部のエミッタ部分に比べて
ガードリング部分(48)のバンド端が低くなるので、
素子内部からガードリングの表面チャネルへの電流パス
が存在する。
【0019】能動ガードリングが機能する1つの必要条
件は、素子の動作状態でガードリングの内側が完全に空
乏化していることである。エミッタ層の不純物濃度が一
定の階段形エミッタ構造の場合、厚さWGRのガードリン
グの内側が空乏化するための条件は、WGR≦W1+W2
[(2εs /qNE )(ΔEC −2kT/q)]0.5
[(2εs /qNE )(φ−kT/q)]0.5 で近似的
に与えられる。
【0020】ここで、W1 はエミッタ/ベース接合の空
乏化厚膜、W2 はショットキー障壁側の空乏化層厚、N
E はエミッタ濃度、ΔEC はエミッタ/ベース接合のバ
ンド不連続エネルギー、φはショットキー障壁の高さで
ある。なお、εs は誘電率,qは電子電荷であり、ま
た、2kT/qとkT/qは空乏層のボケによる補正項
である。例えば、エミッタ濃度NE が2×1017/cm
3 のnpn形InGaP/GaAsHBTの場合、最大
のWGRは約1000Å程度と計算される。
【0021】一方、WGAを狭く(薄く)していくと、エ
ミッタ/ベース接合界面のエミッタ側のベース界面から
のバンドの立ち上がりが、「一度下がってから立ち上が
っていく」状態より「ほぼ平坦な状態から下がることな
く立ち上がっていく」(図1(c)能動的ガードリング
部分11a)ようになり、そして、「初めから立ち上が
っていく」ような状態となっていく。この、初めから立
ち上がっていく状態、すなわち逆電界に反転した状態で
はガードリングの機能はそれ以上向上せず、このように
ならない条件は、WGR≧[(2εs /qNE )(φ−Δ
C )]0.5 で与えられる。
【0022】この条件においては、上述と同様に、NE
が2×1017/cm3 の場合、最小のWGRは740Åと
計算され、これが「ほぼ平坦な状態から下がることなく
立ち上がっていく」状態となり、設計上の最適値とな
る。この厚さは、通常用いられるガードリングのそれよ
りも厚く、素子作成上、また耐圧の点で、特に障害とな
ることはない。以上のことにより、例えば、エミッタ濃
度NE が2×1017/cm3 のnpn形InGaP/G
aAsHBTの場合、WGRは740Å以上1000Å以
下とすることが良い。
【0023】実施例2.上記実施例では、能動的ガード
リング中のポテンシャルを制御するのに、ショットキー
電極を用いたが、この構成に限るものではない。エミッ
タ層と逆の導電形をもつ半導体層でショットキー電極を
置き換えることによっても可能である。図2は、この発
明の第2の実施例であるHBTの構成を示す断面図とバ
ンドギャップ図である。
【0024】図2(a)において、20は高濃度のn形
InGaAsからなるエミッタキャップ層、21はAl
GaAs組成傾斜層を組み合わせたn形AlGaAs/
InGaPからなるエミッタ層、22はp形GaAsか
らなるベース層、23はn型GaAsからなるコレクタ
層、24はn型GaAsからなるサブコレクタ層、25
はエミッタ電極、26はベース電極、27はコレクタ電
極、28はp形高濃度のGaAsからなるガードリング
制御層である。ここで、ガードリング制御層28は、エ
ミッタキャップ層20とトンネル接合で電気的に接触さ
せ、さらにエミッタ層21の一部をはさんでベース層2
2と対向させる。
【0025】図2(b),(c)は図2(a)に示され
た破線AA’に沿って見た断面のバンドダイアグラムで
あり、それぞれ無バイアス状態と動作状態とを示す。い
ずれの状態においても、ガードリング制御層28の存在
により、これに隣接するエミッタ層21のガードリング
制御層28下の部分21aはバンドが持ち上げられてキ
ャリアは空乏化する。そして、これは動作状態において
も、素子部のエミッタ層21のバンド状態を示すエミッ
タバンド形状29より高いポテンシャルとなっており、
すなわち、このエミッタ層21のガードリング制御層2
8下の部分は、能動的ガードリングとして機能する。
【0026】ところで、実施例1で示した、n形InG
aPに対するショットキー障壁の高さに比べて、この実
施例におけるガードリング制御層28によるエミッタ電
極25とのバンドギャップエネルギーは大きい。すなわ
ち、図1(c)と図2(c)との比較でも明らかなよう
に、上記実施例1に比較してこの実施例2の方が、さら
に電子に対するポテンシャルバリアを高くできる。この
ため、実施例2の方が、能動的ガードリングとしての効
果がより高く、過剰ベース電流の抑制をより効果的に行
え、かつ、このガードリング制御層28の形成は、上記
実施例と同様に素子の微細化を阻害するものではない。
【0027】なお、この実施例2においては、ガードリ
ング制御層28はエミッタキャップ層20を介してエミ
ッタ電極25に接続しているが、これに限るものではな
い。ガードリング制御層28上にはエミッタキャップ層
20を設けずに直接エミッタ電極25を形成し、ガード
リング制御層28とエミッタ電極25が直接接するよう
にしても良い。
【0028】実施例3.上記実施例2では、形成される
能動的ガードリング中のポテンシャルを制御するのに、
エミッタ電極に電気的に接続する高濃度のp形GaAs
からなるガードリング制御層を用いたが、これに限るも
のではない。能動的ガードリングの効果は、ガードリン
グ制御層をベース電極に電気的に接触させることによっ
ても得られる。
【0029】図3は、この発明の第3の実施例である、
npn形InGaP/GaAsHBTの構成を示す断面
図とバンドギャップ図である。同図(a)において、3
0は高濃度のn型GaAsからなるエミッタキャップ
層、31はInGaPからなるエミッタ層、32はp形
GaAsからなるベース層、33はn型GaAsからな
るコレクタ層、34はn形GaAsからなるサブコレク
タ層、35はエミッタ電極、36はベース電極、37は
コレクタ電極、38は高濃度のp形InGaPからなる
ガードリング制御層である。ここで、ガードリング制御
層38は、ベース電極36を介してベース層32と電気
的に接触している。
【0030】図3(b),(c)は、図3(a)の破線
AA’に沿って見た断面のバンドダイアグラムであり、
それぞれ無バイアス状態と動作状態を示す。この実施例
3の構成では、エミッタ層31のガードリング制御層3
8下の能動ガードリング部分における、ベース層32か
らガードリング制御層38へのバンドが高くなる部分3
1aは、バイアスの状態に関係なく、能動ガードリング
内側の素子部のエミッタ層31のバンド状態を示すエミ
ッタバンド形状39より高い状態となっている。
【0031】すなわち、能動ガードリングの内側はキャ
リアが空乏化し、この能動ガードリングは電子に対して
常に高いポテンシャル障壁をもつ状態となる。このた
め、能動的ガードリングとして過剰ベース電流の抑制を
効果的に行え、かつ、上記実施例と同様に、この能動ガ
ードリング形成のためのガードリング制御層38の存在
が素子の微細化を阻害するものではない。
【0032】なお、上記実施例では、npn形のInG
aP/GaAsHBTについて説明したが、これに限る
ものではない。pnpHBTにおいても同様に適用で
き、また、用いる化合物半導体材料の種類を問うもので
はない。例えば、InP/InGaAsHBT,InA
lAs/InGaAsHBTなどにも応用できるもので
ある。ただし、一部の材料では、ショットキー障壁が小
さいものがあるので、上記実施例2,3の構成の方が効
果的な場合がある。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、エミッタ層周辺にその中のポテンシャル分布を電気
的に制御された動的なガードリングを形成するようにし
たので、素子を微細化した際の過剰ベース電流を抑制で
きるという効果がある。このため、電流利得の劣化を防
ぐので、より効率の良い電流注入が可能となり電流利得
を向上できる。また、微細化が可能になったことによ
り、寄生容量や寄生抵抗の低減がなされ、マイクロ波H
BTなどの電力利得の向上や、超高速集積回路の動作速
度の向上に寄与する。
【0034】また、この発明によれば、HBTの低電力
化にとっても有効である。この発明によるHBTの真性
部分のエミッタ/ベース接合面積は、エミッタキャップ
層で規定される。このため、これを形成するリソグラフ
ィーの精度が許す範囲で、エミッタ電極の寸法とは独立
に真性エミッタ/ベース領域を任意に縮小することが可
能である。このことにより、素子の動作電流密度を下げ
ることなく、すなわち良好な動作速度を保ちながら、動
作電流を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の1実施例であるHBTの構成を示
す断面図とバンドギャップ図である。
【図2】 この発明の第2の実施例であるHBTの構成
を示す断面図とバンドギャップ図である。
【図3】 この発明の第3の実施例である、npn形I
nGaP/GaAsHBTの構成を示す断面図とバンド
ギャップ図である。
【図4】 ガードリング構造をもったnpn形AlGa
As/GaAsHBTの構成を示す断面図とバンドギャ
ップ図である。
【図5】 広いバンドギャップpn接合によるベース層
カバー構造を有するHBTの構成を示す断面図とバンド
ギャップ図である。
【符号の説明】
10…ミッタキャップ層、11…エミッタ層、12…ベ
ース層、13…コレクタ層、14…サブコレクタ層、1
5…エミッタ電極、16…ベース電極、17…コレクタ
電極、18…エミッタバンド形状。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電形のコレクタ層上に形成された
    第2導電形のベース層と、 前記ベース層上に形成され、前記ベース層より広い禁止
    帯幅を有する第1導電形のエミッタ層と、 その周辺を露出するように前記エミッタ層上に形成さ
    れ、このエミッタ層より低抵抗率で第1導電形のエミッ
    タキャップ層と、 前記エミッタ層の周辺の露出部とエミッタキャップ層と
    の上に形成され、前記露出部とはショットキー接合を成
    すエミッタ電極とを備えていることを特徴とするヘテロ
    接合バイポーラトランジスタ。
  2. 【請求項2】 第1導電形のコレクタ層上に形成された
    第2導電形のベース層と、 前記ベース層上に形成され、前記ベース層より広い禁止
    帯幅を有する第1導電形のエミッタ層と、 前記エミッタ層の上の周辺部に形成された第2導電形の
    ガードリング制御層と、 前記エミッタ層上に形成され、このエミッタ層より低抵
    抗率で第1導電形のエミッタキャップ層と、 前記エミッタキャップ層上に周辺部では前記ガードリン
    グ制御層と接続するように形成されたエミッタ電極とを
    備えていることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトラ
    ンジスタ。
  3. 【請求項3】 第1導電形のコレクタ層上に形成された
    第2導電形のベース層と、 前記ベース層上に形成され、前記ベース層より広い禁止
    帯幅を有する第1導電形のエミッタ層と、 前記エミッタ層の上の周辺部に形成され、前記ベース層
    と電気的に接続された第2導電形のガードリング制御層
    と、 前記ガードリング制御層およびエミッタ層上に形成さ
    れ、このエミッタ層より低抵抗率で第1導電形で、前記
    ガードリング制御層とトンネル接合を形成するエミッタ
    キャップ層と、 前記エミッタキャップ層上に形成されたエミッタ電極と
    を備えていることを特徴とするヘテロ接合バイポーラト
    ランジスタ。
  4. 【請求項4】 第1導電形のコレクタ層上に形成された
    第2導電形のベース層と、 前記ベース層上に形成され、前記ベース層より広い禁止
    帯幅を有する第1導電形のエミッタ層と、 前記エミッタ層の上の周辺部に形成され、前記ベース層
    と電気的に接続された第2導電形のガードリング制御層
    と、 前記ガードリング制御層およびエミッタ層上に形成さ
    れ、このエミッタ層より低抵抗率で第1導電形のエミッ
    タキャップ層と、 前記エミッタキャップ層上に形成されたエミッタ電極と
    を備えていることを特徴とするヘテロ接合バイポーラト
    ランジスタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003044861A1 (en) * 2001-11-21 2003-05-30 Koninklijke Philips Electronics N.V. Heterojunction semiconductor device and method of manufacturing such device
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