JPH08106314A - 加工進行状況の表示方法及びその制御装置 - Google Patents

加工進行状況の表示方法及びその制御装置

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JPH08106314A
JPH08106314A JP26306094A JP26306094A JPH08106314A JP H08106314 A JPH08106314 A JP H08106314A JP 26306094 A JP26306094 A JP 26306094A JP 26306094 A JP26306094 A JP 26306094A JP H08106314 A JPH08106314 A JP H08106314A
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JP
Japan
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machining
time
tool
machine
progress
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Application number
JP26306094A
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English (en)
Inventor
Osamu Mitsuizumi
修 三ツ泉
Yuichi Nishikawa
裕一 西川
Yoshiharu Maruta
義晴 丸田
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Hitachi Seiki Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 現在の加工サイクルにおける加工時間と使用
工具を含む正確な現在加工進行状況を自動的に且つ一目
で分かるように表示して、作業者が表示画面に近づくこ
となく加工進行状況等を把握できる。 【構成】 被加工物を加工した時の一加工サイクルの総
加工時間と、被加工物を加工するために使用された工具
毎の工具使用時間とを積算測定し、前回加工時の機械状
態を加味して積算測定された総加工時間を100%とし
機械状態を加味して積算測定された工具使用時間を百分
率の割合で示すデータベースを演算し、機械状態を加味
して積算測定された総加工時間及びデータベースを記憶
し、被加工物を加工する際、前回加工時のデータベース
を読取り、円グラフ33として表示するとともに、この
円グラフ33中に現在加工中の前記被加工物の現在の加
工進行状況を表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械における加工
進行状況の表示方法及びその制御装置に関し、特に、N
C加工プログラムに従って被加工物(ワーク)の加工を
行うNC工作機械の加工進行状況の表示方法及びその制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】NC加工プログラム(以下、プログラム
と記載)に基づいてNC工作機械を制御して加工を行っ
ている時に、作業者が、機械の稼動状態,加工の進行状
況,現在の加工個数等を把握したい場合がある。ところ
が、スプラッシュカバーで囲まれた加工領域にはクーラ
ント等が飛散しているので目視での加工進行状況の確認
は難しい。
【0003】そのため、特開平1−304504号公報
には、最初の数値制御時に加工時間を測定して記憶し、
加工プログラム実行時に残加工時間を表示できる技術が
開示されている。しかしながら、この技術では、残加工
時間が数値表示されているため、作業者がCRT画面前
面に近づいて見ないと表示内容即ち残加工時間が分から
ないという問題点があった。
【0004】また、特開昭61−221905号公報に
は、累積時間,累積加工数よりワーク1個あたりの平均
加工時間を算出し、ワーク進行時間よりワーク1個の加
工進行率を棒グラフとして表示する技術が開示されてい
る。しかしながら、この技術は、ワークの加工に使用す
る工具毎の進行状況を表示するものではなく、どこまで
加工が進行しているのか作業者が実態を正確に把握でき
るものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さらに、特開平1−3
04504号公報及び特開昭61−221905号公報
では、1個目のワーク加工の際に加工寸法の確認を行い
ながら加工を行ういわゆる試し削りの状態では加工時間
を求めることができないという問題点も生じていた。
【0006】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、現在の加工サイクルにおける加工時間と
使用工具を含む正確な現在加工進行状況を自動的に且つ
一目で分かるように表示して、作業者が表示画面に近づ
くことなく加工進行状況等を把握できるようにすること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は本発明に係る加工
進行状況表示制御装置(以下、制御装置と記載)の概略
構成を示すブロック図である。図示するように、被加工
物(以下、ワークと記載)の加工進行状況を表示するた
めの制御装置1は、一加工サイクルにおける総加工時間
Tを測定する加工時間計2と、前記一加工サイクルにお
ける使用工具毎の工具使用時間tを測定する工具使用時
間計3と、工作機械の機械状態を監視し、この機械状態
に対応した機械状態信号5を出力する機械状態監視部6
と、この機械状態監視部6より出力された前記機械状態
信号5がプログラム実行休止状態とするための信号の場
合には前記加工時間計2及び前記工具使用時間計3の積
算を中断し、前記機械状態信号5が1ブロックずつ加工
を行うシングルブロック状態とするための信号の場合に
は実行中の時間のみ積算し、前記機械状態信号5がプロ
グラム動作指令値の変更を行うための信号の場合にはプ
ログラム指令値に従ったプログラムが実行されたとして
前記加工時間計2及び前記工具使用時間計3の各測定値
を補正する演算をして前記総加工時間T及び前記工具使
用時間tを求める積算時間計4と、この積算時間計4で
求められた前回加工時総加工時間Tを100%とし、前
回加工時工具使用時間tを百分率の割合に換算したベー
スデータを演算するとともに、現在加工時の進行状況を
前記積算時間計4より求め、前回加工時総加工時間Tに
対する百分率の割合である進行状況データを演算する演
算部11と、この演算部11で演算された前回加工時総
加工時間T及び前記加工時工具使用時間tを百分率に換
算したベースデータが記憶される進行状況記憶部8と、
この進行状況記憶部8に記憶されたベースデータに、前
記演算部11で求めた現在加工時の進行状況データを重
ねて表示する表示手段12とを備えている。
【0008】また、本発明に係る方法は、工作機械にお
けるワークの加工進行状況を表示する表示方法であっ
て、前回、前記ワークを加工した時の一加工サイクルの
総加工時間Tと、前記ワークを加工するために使用され
た工具毎の工具使用時間tとを積算測定し、前記工作機
械の状態がプログラム実行休止状態の場合には前記総加
工時間T及び前記工具使用時間tの積算を中断し、シン
グルブロック状態の場合には実行時間のみ積算し、オー
バライド機能有効の時には前記積算測定した値を補正す
る処理を行い、前回加工時の前記機械状態を加味して積
算測定された前記総加工時間Tを100%とし前記機械
状態を加味して積算測定された前記工具使用時間tを百
分率の割合で示すデータベースを演算し、前記機械状態
を加味して積算測定された前記総加工時間T及び前記デ
ータベースを記憶し、前記ワークを加工する際、前回加
工時の前記データベースを読取り、グラフとして表示す
るとともに、このグラフ中に現在加工中の前記ワークの
現在の加工進行状況を表している。
【0009】なお、前記グラフを円グラフとし、前記工
具の使用順序及び前記工具使用時間tに対応する位置及
び割合の扇形部分をそれぞれ色分け又は輝度の明暗によ
り表示し、現在加工中の前記ワークの前記加工進行状況
も色分け又は輝度の明暗により表示するのが好ましい。
【0010】
【作用】本発明においては、前回加工時の一加工サイク
ルにおける総加工時間Tと工具毎の工具使用時間tとを
積算時間計4で積算している。また、工作機械にオーバ
ライド機能が有効になっている場合など所定の機械状態
の場合には、補正演算部7が積算測定値を補正している
ので、その積算結果はオーバライド等を考慮した実質的
な積算測定値を基にした時間になる。
【0011】このように補正された積算測定値である総
加工時間T,工具使用時間t及び使用工具を進行状況記
憶部(以下、記憶部と記載)8に一旦記憶する。そし
て、この記憶されたデータを現在加工時に呼出してグラ
フで表示するとともにこのグラフに現在の加工進行状況
を重ねて表示する。これにより、総加工時間Tに対する
各工具毎の工具使用時間tの割合及び現在の加工進行状
況が同じグラフに表示され、現在の加工時には、加工が
進むにつれグラフ上で現在加工進行部分が一定速度で拡
がっていく。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図5を参
照して説明する。図2は制御装置1を含むNC装置のブ
ロック図、図3及び図4はそれぞれ本発明の動作例を示
す説明図、図5は本発明の動作を示すフローチャートで
ある。
【0013】工作機械はプログラムに従って一加工サイ
クルの動作を実行することによりワークを順次加工す
る。図1において、加工時間計2は、一加工サイクルが
スタートしてから終了するまでの時間を測定している。
なお、「一加工サイクル」とは、通常は1個のワークを
1本又は複数本の工具により加工する一連の動作である
が、同種又は異種の複数のワークがワーク取付け治具に
取付けられていてこれらワークを一サイクルの間に加工
する場合も含む。工具使用時間計3は、工具を使った時
間を測定しており、新たな工具が呼出された時から次回
の工具が呼出されるまでの時間を積算している。
【0014】機械状態信号5としては、例えば一加工サ
イクルをスタートさせた時に出力されるサイクルスター
ト信号、一加工サイクルが終了した時に出力されるサイ
クル終了信号、プログラムを1ブロックずつ実行するモ
ードである場合に出力されるシングルブロック信号、プ
ログラム実行を休止した場合に出力される休止信号、及
び、送り速度指令値等を変更するためにオーバライドが
かけられた場合に出力されるオーバライド信号等があ
る。この機械状態信号5は、機械操作盤25等の操作用
スイッチの操作に従って出力される。また、オーバライ
ドには、早送りオーバライド,送りオーバライド及び主
軸オーバライド等がある。機械状態監視部6は工作機械
の機械状態を常に監視しており、この機械状態に対応し
た機械状態信号5を積算時間計4に出力している。
【0015】積算時間計4は補正演算部7を含んでお
り、試し削り時のように加工寸法を確認しながらプログ
ラムを実行するとき、機械状態信号5によって補正演算
を行う。積算時間計4は、機械状態監視部6からの信号
5により工作機械が所定の機械状態例えば休止信号が出
力されている場合には、休止中の積算を停止する。シン
グルブロック信号出力中は、シングルブロックで実行し
ている時間のみを積算する。また、オーバライドがかけ
られている場合には、補正演算部7によりオーバライド
を考慮して積算測定値(即ち、総加工時間Tと工具使用
時間t)を補正している。これにより、オーバライドが
かかっていないプログラムの指令値を実行した状態とし
て実質的に正確な各時間T,tを算出している。積算時
間計4は、一加工サイクルのあいだ時間を積算するが、
この加工サイクルが終了し、次のサイクルスタート信号
により零にリセットされる。
【0016】記憶部8は書き換え可能なメモリであり、
前回加工時のデータが記憶される。記憶部8は、揮発性
メモリであっても良いが、記憶された積算測定値を工作
機械の電源オフ後再び使用して表示させる場合には不揮
発性メモリであることが好ましい。演算部11は、積算
測定された総加工時間Tを100%とし、使用工具毎の
工具使用時間tを百分率の割合でグラフ表示するための
演算を行うものである。また、前回の総加工時間T及び
工具使用時間tに対する現在の加工進行状況の演算も行
う。表示手段12は表示部9と表示器(例えば、CR
T)10とにより構成されており、記憶部8に記憶され
たベースデータに、演算部11で求めた現在加工時の進
行状況データを重ねて表示する。表示部9は、演算部1
1の演算結果を受けて表示器10に加工進行状況等を表
示するための制御を行うものである。
【0017】次に、制御装置1を含むNC装置を図2に
従って説明する。CPU(中央処理装置)20にはバス
ライン21が接続されている。バスライン21には、N
C工作機械のNCシステムプログラムを記憶しているR
OM22,パラメータ等データを記憶しているRAM2
3,NC加工プログラムデータを記憶しているNC加工
プログラムメモリ24,及び制御装置1が接続されてい
る。また、機械操作盤25,ワーク個数カウンタ26,
ワーク加工数設定値メモリ27及び工具補正値メモリ2
8等もバスライン21に接続され、CPU20に統括制
御されている。この工具補正値メモリ28には工具番号
に対して各工具の工具補正量が記憶されている。更に、
工具名称もこのメモリ28に記憶しておく。
【0018】図3及び図4は、一加工サイクルで1個の
ワークを6本の工具により加工する場合に、加工進行モ
ニタ画面(以下、モニタ画面と記載)30が、表示器1
0に表示された状態を示している。図3はサイクルスタ
ート時の表示状態を、図4は加工実行中の表示状態をそ
れぞれ示している。
【0019】本実施例では、1個のワークを下記に示す
乃至の加工用の工具により順に加工している。 (1)工具の名称 外径荒 (外径荒加工用工具) DRILL1(ドリル) 外径仕上 (外径仕上加工用工具) 端面荒 (端面荒加工用工具) 端面溝仕上 (端面溝仕上加工用工具) 端面仕上 (端面仕上加工用工具) (2)総加工時間:3分17秒 (3)ワーク加工数:100個
【0020】図3に示すように、モニタ画面30の工具
名表示エリア31には最大20本の工具レイアウトの工
具名を加工順に表示できるようになっており、本実施例
では、前記乃至の工具名を表示している。なお、2
1本以上の工具を用いる場合には、モニタ画面30のペ
ージを切換えることにより例えば最大100本まで順次
表示できる。
【0021】モニタ画面30の進行モニタ表示エリア3
2には、記憶部8から呼出された前回加工時のデータが
表示されている。すなわち、現在加工時に前回の総加工
時間Tを100%とし、工具毎の前回の工具使用時間t
の百分率の割合を表すグラフとして表示している。
【0022】本実施例のグラフは円グラフ33であり、
前記総加工時間Tを100%即ち360度とし、前回の
各工具毎の工具乃至の使用順に対応する位置及び前
記工具使用時間tに対応する割合即ち使用時間比率の扇
形部分A乃至Fをそれぞれ赤,青,緑など6色にそれぞ
れ色分け表示している。
【0023】更に、図4に示すように、この円グラフ3
3には、前記加工サイクルにおける現在の加工時間(ラ
ップタイム)等を含む現在加工進行状況を重ねて表示し
ており、前記A乃至Fの部分の色以外の色(例えば黄色
の一色)で加工進行部分Gをリアルタイムで表示してい
る。図4では、2番目の工具である「DRILL1」に
より加工実行中であるので、工具名表示エリア31の
「DRILL1」を特に明るくするか又は色別表示して
識別できるようにしている。
【0024】工具名表示エリア31の下部エリアには
「次加工有り」又は「次加工無し」の表示をして、工具
名表示エリア31に表示された工具以外の工具による加
工の有無を知らせている。例えば、工具を21本以上使
用する場合に「次加工有り」と表示すれば、現在表示の
工具以外の工具による加工があることが分かる。また、
その下部エリアのワーク加工終了個数表示エリア(以
下、個数表示エリアと記載)34には加工済のワーク個
数(58個)を表示している。個数表示エリア34の文
字及び数字は他の表示エリアの文字等より大きく(例え
ば4倍角の文字)表示されている。
【0025】進行モニタ表示エリア32には、前回の一
加工サイクルにおける総加工時間T(3分17秒)と、
この総加工時間Tから現在加工の加工時間を減算した残
り時間T1 (図3ではサイクルスタート時なのでT1
3分17秒,図4ではT1 =2分20秒)とを表示して
いる。更に、進行モニタ表示エリア32には現在時刻を
示す時計35も表示されている。
【0026】次に、図5により本発明の動作を説明す
る。図2及び図5に示すように、先ず、サイクルスター
ト信号を機械操作盤25より入力して工作機械をサイク
ルスタートさせるとともに加工時間計2の積算をスター
トさせる。即ち、サイクルスタートの機械状態信号5が
機械状態監視部6から出力されて、この信号5を受けた
積算時間計4が総加工時間Tと工具使用時間tの積算を
開始する。そして、ワークの数を数えるためのワーク個
数カウンタ26を初期化してN=1とする(ステップ1
01)。次に、機械操作盤25のキーボード25a等に
より入力されてワーク加工数設定値メモリ27に記憶さ
れている加工予定のワーク数の設定値(100個)を読
取る(ステップ102)。
【0027】次いで、1個のワークを加工するプログラ
ムをNC加工プログラムメモリ24から1ブロック読取
る(ステップ103)。機械状態監視部6によりシング
ルブロック状態であるか否か,サイクル休止状態である
か否か,及びオーバライド機能を有効としているか否か
等を判別して積算測定値の補正が必要か否かを判断す
る。即ち、試し削り等を行っている時でも、このワーク
の総加工時間T及び工具使用時間tを正確に積算測定す
るために機械状態を判断するのである(ステップ10
4)。
【0028】補正の必要がない場合には指令ブロックを
実行する。最初の工具によりワークの「外径荒」加工を
開始する。積算時間計4は、加工時間計2及び工具使用
時間計3の計測結果に基づいて一加工サイクルの総加工
時間Tと工具毎の工具使用時間tとをリアルタイムで積
算測定する(ステップ105)。ステップ104でオー
バライド中などと判定されると、補正演算部7により積
算時間計4の積算測定値の補正を行う(ステップ10
6)。即ち、サイクル休止中には積算を停止し、シング
ルブロック中には実行中のみを積算する。また、オーバ
ライド有効中には、オーバライド100%の状態に換算
して積算するのである。
【0029】次いで、記憶部8に記憶している前回加工
時の一加工サイクルの総加工時間T,使用工具,及び工
具毎の工具使用時間tを呼出すとともに、現在の加工進
行状況を演算部11により演算して、表示部9を介して
表示器10に表示する(ステップ107)。なお、ワー
クが1個目の場合には前回加工時のデータが記憶部8に
記憶されていないので、表示器10の進行モニタ表示エ
リア32には、円グラフ33の代りに「1個目の測定
中」等と表示すれば分かり易く誤解も生じないので好ま
しい。
【0030】次いで、実行した指令が加工サイクルを終
了させるためのプログラムエンド指令であるか否かを判
別して加工サイクルが終了したか否かを判断する(ステ
ップ108)。加工サイクルが終了しない場合には再び
ステップ103に戻る。そして、同一のワークに各工具
によって順に加工を行うための加工プログラムを1ブロ
ックずつ読取り且つ実行する。
【0031】もし読取ったブロックが自動工具交換装置
(ATC)による工具交換指令やタレット刃物台の割出
し指令等の場合には、使用工具が変更になったので、こ
の指令の工具番号で示される使用工具の使用時間の積算
を開始する。こうして、ステップ103乃至108の工
程をサイクル終了まで何回か繰り返して、ワークに対し
て1番目の工具(外径荒)から6番目の工具(端面仕
上)までの加工をプログラムに従って順次行う。また、
総加工時間Tはプログラムエンド指令を実行するまで積
算し、工具使用時間tは工具交換指令及びタレット割出
し指令を実行するまで積算する。読取ったプログラムの
指令がプログラムエンド指令の場合にはステップ109
に移行する。
【0032】こうして終了した現在加工における一加工
サイクルの総加工時間Tと各工具毎の工具使用時間t
は、積算時間計4で積算されているので、この結果を演
算部11で演算して各工具の使用時間比率で算出したの
ち記憶部8に使用工具とともに一旦記憶する(ステップ
109)。次いで、ワーク加工数設定値(100個)の
ワークの加工が完了したか否かを判別する(ステップ1
10)。加工が完了していない場合には、ワーク個数カ
ウンタ26によりN=N+1の演算をして(ステップ1
11)、次のワーク(N+1個目のワーク)の加工をす
べくステップ103以降の処理を繰り返す。
【0033】本具体例では、次に、2番目のワークの加
工をステップ103以降で行う。その場合、ステップ1
07においては、1番目のワークの加工をした前回加工
時の使用工具及び各時間T,tのデータが記憶部8に記
憶されているので、このデータを演算部11に呼出して
図3及び図4に示すように円グラフ33で色分割表示す
る。このデータは各工具の加工予定時間を表示している
ことになる。
【0034】ステップ105で加工が実行されると、図
4に示すように、ステップ107で各工具に対する現在
の加工進行率を演算部11で算出し、現在の加工進行状
況を円グラフ33に加工進行部分Gとしてリアルタイム
で表示する。この扇形の加工進行部分Gは、加工が進む
につれ矢印Hに示すように一定の速度で時計廻り方向に
拡がっていく。
【0035】こうしてステップ103乃至111を繰り
返してワークを加工する。加工済のワーク個数はワーク
個数カウンタ26でカウントされているので、その結果
を個数表示エリア34に表示する。また、1個のワーク
に関する残り時間T1 も、演算部11で演算して進行モ
ニタ表示エリア32にリアルタイムで表示する。設定個
数(100個)のワークの加工が全て完了した場合に
は、ステップ110で加工作業完了と判断して動作は終
了する。
【0036】このように、本発明は前回加工時の使用工
具,その各使用時間,及び総加工時間を自動的に常に積
算測定してベースデータとして保存している。そして、
機械状態を常に監視して積算測定値の補正を行っている
ので、機械状態に限定されず、すなわち連続加工時だけ
でなく試し削り等でもデータベースを求めることができ
る。そして、前回加工時の総加工時間Tを100%とし
使用工具毎の工具使用時間tの割合を百分率で表す円グ
ラフ33を画面一杯に表示して加工予定時間とし、この
円グラフ33に現在の加工進行状況を重ねて表示してい
る。これにより、現在の加工進度に応じて円グラフ33
の中の加工進行部分Gは一定の速度で拡がり、加工が順
調に進んでいることが確認できる。
【0037】同様に、現在加工の使用工具とその各使用
時間t及び一加工サイクルの総加工時間Tを常に保存し
て次回加工時のベースデータとしている。そのため、一
加工サイクルが終了すれば、次の加工サイクル時の表示
のためのベースデータが既に出来上がって記憶されてい
る。従って、作業者が本機能に対するデータの設定を行
わなくても加工進行状況が自動的に常に表示される。
【0038】前記各公報に示す従来技術では工具毎の進
行状況は分からなかったが、本発明では円グラフ33が
工具毎に色分けされているので、現在どの工具による工
程が進んでいるかが確認できる。更に、工具名表示エリ
ア31には、加工順に工具レイアウトの工具名を表示す
るとともに現在使用中の工具名を識別可能に表示し、個
数表示エリア34にはワーク加工終了個数を大きく表示
している。なお、モニタ画面30の右下に加工終了個数
を表示しているが、加工残数を「残数**個」と表示し
てもよい。従って、作業者が工作機械より離れた位置で
作業をしている場合でも現在の加工進行状況が一目で容
易に確認できる。このことにより、段取り換え作業の有
無等を判別することができる。
【0039】なお、前記説明ではグラフが円グラフ33
の場合であったが、棒グラフや立体的な円柱状のグラフ
等を用いて工具毎に色分割してもよい。表示手段がモノ
クロームの場合には、色の輝度の明暗によって分割,進
行表示を行ってもよい。また、前記実施例ではCPU2
0とは別に演算部7,11を設けた場合を示したが、C
PU20が演算部7,11を含むものであってもよい。
なお、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0040】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、作
業者が予めデータを設定しなくても、現在の加工サイク
ルにおける加工時間と使用工具を含む正確な現在加工進
行状況を自動的に且つ一目で分かるように表示できる。
また、試し削りなどプログラムを連続実行していない場
合でも、このワークの一サイクル加工の総加工時間,使
用工具毎の工具使用時間を正確に積算測定することがで
きるので、試し削り時のデータもベースデータとして使
用して表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加工進行状況表示制御装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図2】前記制御装置を含むNC装置のブロック図であ
る。
【図3】本発明の動作例を示す説明図である。
【図4】本発明の動作例を示す説明図である。
【図5】本発明の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 加工進行状況表示制御装置 2 加工時間計 3 工具使用時間計 4 積算時間計 5 機械状態信号 6 機械状態監視部 8 進行状況記憶部 11 演算部 12 表示手段 33 円グラフ(グラフ) T 総加工時間 t 工具使用時間
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 23/02 L 7618−3H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械における被加工物の加工進行状
    況を表示する方法であって、 前回、前記被加工物を加工した時の一加工サイクルの総
    加工時間と、前記被加工物を加工するために使用された
    工具毎の工具使用時間とを積算測定し、 前記工作機械の状態がプログラム実行休止状態の場合に
    は前記総加工時間及び前記工具使用時間の積算を中断
    し、シングルブロック状態の場合には実行時間のみ積算
    し、オーバライド機能有効の時には前記積算測定した値
    を補正する処理を行い、 前回加工時の前記機械状態を加味して積算測定された前
    記総加工時間を100%とし前記機械状態を加味して積
    算測定された前記工具使用時間を百分率の割合で示すデ
    ータベースを演算し、 前記機械状態を加味して積算測定された前記総加工時間
    及び前記データベースを記憶し、 前記被加工物を加工する際、前回加工時の前記データベ
    ースを読取り、グラフとして表示するとともに、このグ
    ラフ中に現在加工中の前記被加工物の現在の加工進行状
    況を表すことを特徴とする加工進行状況の表示方法。
  2. 【請求項2】 前記グラフは円グラフであり、前記工具
    の使用順序及び前記工具使用時間に対応する位置及び割
    合の扇形部分をそれぞれ色分け又は輝度の明暗により表
    示し、 現在加工中の前記被加工物の前記加工進行状況も色分け
    又は輝度の明暗により表示することを特徴とする請求項
    1に記載の加工進行状況の表示方法。
  3. 【請求項3】 被加工物の加工進行状況を表示するため
    の加工進行状況表示制御装置であって、 一加工サイクルにおける総加工時間を測定する加工時間
    計と、 前記一加工サイクルにおける使用工具毎の工具使用時間
    を測定する工具使用時間計と、 工作機械の機械状態を監視し、この機械状態に対応した
    機械状態信号を出力する機械状態監視部と、 この機械状態監視部より出力された前記機械状態信号が
    プログラム実行休止状態とするための信号の場合には前
    記加工時間計及び前記工具使用時間計の積算を中断し、
    前記機械状態信号が1ブロックずつ加工を行うシングル
    ブロック状態とするための信号の場合には実行中の時間
    のみ積算し、前記機械状態信号がプログラム動作指令値
    の変更を行うための信号の場合にはプログラム指令値に
    従ったプログラムが実行されたとして前記加工時間計及
    び前記工具使用時間計の各測定値を補正する演算をして
    前記総加工時間及び前記工具使用時間を求める積算時間
    計と、 この積算時間計で求められた前回加工時総加工時間を1
    00%とし、前回加工時工具使用時間を百分率の割合に
    換算したベースデータを演算するとともに、現在加工時
    の進行状況を前記積算時間計より求め、前回加工時総加
    工時間に対する百分率の割合である進行状況データを演
    算する演算部と、 この演算部で演算された前回加工時総加工時間及び前記
    加工時工具使用時間を百分率に換算したベースデータが
    記憶される進行状況記憶部と、 この進行状況記憶部に記憶されたベースデータに、前記
    演算部で求めた現在加工時の進行状況データを重ねて表
    示する表示手段とを備えてなることを特徴とする加工進
    行状況表示制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006068901A (ja) * 2005-11-16 2006-03-16 Makino Milling Mach Co Ltd 工作機械の制御装置
JP2010234472A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Brother Ind Ltd 工作機械及び工作機械の工具交換処理方法
JP2020161083A (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 ブラザー工業株式会社 数値制御装置と制御方法

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