JPH08105332A - エンジンの回転速度制御装置 - Google Patents

エンジンの回転速度制御装置

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Publication number
JPH08105332A
JPH08105332A JP6241088A JP24108894A JPH08105332A JP H08105332 A JPH08105332 A JP H08105332A JP 6241088 A JP6241088 A JP 6241088A JP 24108894 A JP24108894 A JP 24108894A JP H08105332 A JPH08105332 A JP H08105332A
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JP
Japan
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idle
speed
engine
cylinder
idle speed
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Pending
Application number
JP6241088A
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English (en)
Inventor
Masahiko Kubo
雅彦 久保
Shinichi Murata
真一 村田
Katsunori Ueda
克則 上田
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 A/T車の休筒Nレンジにおける車両の振動
を小さくする。 【構成】 エンジン1のアイドル検出手段、運転状態検
出手段、シフトレバー位置検出手段9、エンジンの全筒
運転と休筒運転とを選択指示する運転気筒設定手段3
0、35、エンジンの目標アイドル回転数として標準ア
イドル回転数と標準アイドル回転数よりも高い増量アイ
ドル回転数とを設定する目標アイドル回転数設定手段
6、アイドル状態のときに全筒運転が行われ、且つシフ
トレバー8がDレンジにあると検出されたときに標準ア
イドル回転数に設定し、休筒運転が行われ、且つシフト
レバーがNレンジにあることが検出されたときに増量ア
イドル回転数に設定する制御手段7とを備えた構成とし
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの回転速度制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載する多気筒エンジンとして、
吸・排気バルブ用カムシャフトのプロフィールをエンジ
ン低速運転時と高速運転時で切り換えることにより、低
・中速でのトルクアップと高速での高出力化を図るよう
にした可変バルブタイミング・リフト機構を備えたエン
ジンがある。更にエンジンに低負荷運転域(アイドリン
グ、低速走行時)に一部の気筒例えば、4気筒エンジン
の場合には第1、第4気筒の2気筒の各吸・排気バルブ
を閉じて休筒させ、残りの2気筒を効率よく運転するこ
とにより、実用燃費の向上を達成し、しかも、加速や発
進など機敏なパワーを必要とするときには、瞬時に4気
筒(全筒)運転となる可変排気量エンジンがある。尚、
以後このようなエンジンを説明の便宜上「休筒式エンジ
ン」と称する。
【0003】このような休筒式エンジンにおいて、アイ
ドル運転時に全筒運転の場合にはエンジンの1回転当た
りの爆発回数が多く、安定したアイドル回転が行われ、
エンジン振動が小さく、従って、車体に伝わる振動も小
さい。一方、休筒運転の場合には爆発回数が少なくな
り、エンジン振動が変化する。このため休筒運転時のエ
ンジン振動が車体等の固有振動数と共振し、車体伝わる
振動が大きくなる。
【0004】また、自動変速機を備えた車両(以下「A
/T車」という)においては、アイドル運転中にシフト
レバーをDレンジからNレンジにシフトした場合、アイ
ドル回転数がエンジン負荷の変化分(トルコン回転分)
の約50〜100rpm上昇する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、休筒式
エンジンを搭載したA/T車において、前述したように
アイドル運転中にDレンジ全筒運転からNレンジ休筒運
転に移行された場合、アイドル回転数が50〜100r
pm上昇しても、この程度のエンジン回転数の上昇では
エンジンから車体に伝わる振動が許容値内(実用域)に
収まらないという問題がある。
【0006】また、特開昭58−202340号公報に
は、アイドル運転時に、シフト位置によりNレンジのと
き休筒運転を行いDレンジのときには全筒運転行う技術
が開示されている。しかし、さらに燃費向上を計ってア
イドル回転数を低下させた場合には、Nレンジの休筒運
転時に車両の振動が発生し乗り心地が著しく悪化する等
の問題がある。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、アイドル運転中にDレンジの全筒運転からNレンジ
の休筒運転に移行した場合、休筒による燃費効果を保持
しつつエンジンから車体に伝わる振動を低減して実用域
内に収めるようにしたエンジンの回転速度制御装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、エンジンのアイドル運転を検出する
アイドル検出手段と、前記エンジンの運転状態を検出す
る運転状態検出手段と、前記運転状態検出手段の検出結
果に基づき前記エンジンの全筒運転と休筒運転を選択指
示する運転気筒設定手段と、シフトレバーのシフト位置
を検出するシフト位置検出手段と、前記エンジンの目標
アイドル回転数として標準アイドル回転数と増量アイド
ル回転数とを設定する目標アイドル回転数設定手段と、
前記アイドル検出手段により前記エンジンがアイドル状
態にある状況下で前記運転気筒設定手段により全筒運転
が行われ且つ前記シフト位置検出手段により前記シフト
レバーがDレンジにあることが検出されたときに前記目
標アイドル回転数を前記標準アイドル回転数として設定
し前記運転気筒設定手段により休筒運転が行われ且つ前
記シフト位置検出手段によりNレンジにあることが検出
されたときに前記目標アイドル回転数を前記標準アイド
ル回転数より高い前記増量アイドル回転数に設定する制
御手段とを備えた構成としたものである。
【0009】請求項2では、エンジンのアイドル運転を
検出するアイドル検出手段と、シフトレバーのシフト位
置を検出するシフト位置検出手段の出力に応じて前記エ
ンジンの全筒運転と休筒運転を選択指示する運転気筒設
定手段と、前記エンジンの目標アイドル回転数として標
準アイドル回転数と増量アイドル回転数とを設定する目
標アイドル回転数設定手段と、前記アイドル検出手段に
よりアイドル状態にある状況下で前記シフト位置検出手
段により前記シフトレバーがDレンジにあることが検出
されたときに前記運転気筒設定手段により全筒運転が行
われ且つ前記目標アイドル回転数を前記標準アイドル回
転数として設定し、前記シフト位置検出手段によりNレ
ンジにあることが検出されたときに前記運転気筒設定手
段により休筒運転が行われ且つ前記目標アイドル回転数
を前記標準アイドル回転数より高い前記増量アイドル回
転数に設定する制御手段とを備えた構成としたものであ
る。
【0010】請求項3では、増量アイドル回転数を標準
アイドル回転数より200〜500rpm高い値に設定
する。請求項4では、増量アイドル回転数をエンジンの
排気量及び全気筒数に対する休気筒数に基づき設定す
る。請求項5では、休筒運転を、DレンジからNレンジ
にシフトされ、アイドル回転数が増量アイドル回転数に
高められた後に行う。
【0011】
【作用】エンジンがアイドル状態にある状況下で全筒運
転が行われ、且つシフトレバーがDレンジにあることが
検出されたときに目標アイドル回転数を標準アイドル回
転数として設定する。そして、エンジンの休筒運転が行
われ、且つシフトレバーがNレンジにあることが検出さ
れたときに目標アイドル回転数を標準アイドル回転数よ
り高い増量アイドル回転数に設定する。これにより、ア
イドル運転時における燃費の向上と車体振動の低減が図
られる。
【0012】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。図1は、本発明を適用した休筒式エンジンの
要部構成を示し、エンジン1は、例えば、可変バルブタ
イミング及びリフト機構、及び可変排気量制御機構を備
えた4気筒エンジンで、第1、第4気筒が休筒可能とさ
れ、シリンダヘッド2に軸支されたカムシャフト3、第
1気筒の吸気弁の動弁機構4、この動弁機構4を制御す
る油圧装置5、アイドルスピードコントロールシステム
6、電子制御装置(ECU)7等を備えている。また、
当該車両は、A/T車で、符号8は、シフトレバーであ
る。
【0013】尚、第1気筒の排気弁の動弁機構、第4気
筒の吸気弁及び排気弁の各動弁機構も第1気筒の吸気弁
の動弁機構4と同様に構成されており、油圧装置5に接
続される。また、休筒しない第2、第3気筒の吸気弁及
び排気弁の各動弁機構は、可変バルブタイミング及びリ
フト機構、及び休筒機構を備えた第1、第4気筒の動弁
機構と異なり、可変バルブタイミング及びリフト機構の
みを備えており、前記各動弁機構と共に油圧装置5に接
続される。
【0014】動弁機構4は、T形のレバー10の基端の
両側に低速用のロッカアーム11と高速用のロッカアー
ム12の各基端が夫々回動可能に軸支されており、低速
ロッカアーム11は、ピストン13とスプリング14と
の協働により、高速ロッカアーム12は、ピストン15
とスプリング16との協働により夫々T形レバー10と
結合、又は解放可能とされている。ピストン13、15
は、T型レバー10の各端面から軸心に設けられた油路
10a、10bに供給される油圧により各別に駆動され
る。
【0015】T形レバー10の先端両側10c、10d
の下面は、夫々吸気バルブ(図示せず)の上端面に圧接
しており、回動に応じてこれらの吸気バルブを開閉す
る。これらの低速用ロッカアーム11、高速用ロッカア
ーム12は、夫々先端に設けられたローラ16、17を
介してカムシャフト3に形成されている低速用カム、高
速用カム(共に図示せず)に夫々当接されて駆動され
る。
【0016】油圧装置5は、シリンダヘッド2に設けら
れたオイルフィーダ20とアキュームレータ21と、高
速・低速切換油圧制御弁30、休筒用油圧制御弁35を
備え、オイルフィーダ20は、入力側が逆止弁22を介
してシリンダヘッド2に設けられた油路2aに、吐出側
が逆止弁23を介して油路2b及びアキュームレータ2
1に夫々接続されている。油路2bにはリリーフ弁24
が接続されている。そして、油路2aは、当該エンジン
1のオイルポンプ(図示せず)に接続されている。
【0017】オイルフィーダ20は、油圧供給用のピス
トン25とスプリング26、及びピストン25を駆動す
るためのピストン27とスプリング28により構成され
ている。ピストン27は、先端がカムシャフト3に形成
されているカム3aに当接され、基端がピストン25の
先端面と対向しており当接可能とされている。スプリン
グ28は、ピストン25と27との間に縮設されてお
り、ピストン27の先端をカム3aに圧接させている。
また、ピストン25は、スプリング26によりピストン
27側に押圧力を付与されている。
【0018】高速・低速切換油圧制御弁30は、電磁弁
で構成されており(以下「高速・低速切換電磁弁30」
という)、ハウジング31に設けられたポート31aが
シリンダヘッド2の油路2aに、ポート31bがシリン
ダヘッド2に設けられた油路2cを介してT形レバー1
0の油路10bに、ポート31cがシリンダヘッド2に
設けられたリターン油路(図示せず)に接続されてい
る。プランジャ32は、ソレノイド33が消勢されてい
るときにはスプリング34のばね力により図示のように
ポート31aと31bとを遮断し、ポート31bと31
cとを連通し、ソレノイド33が付勢されるとポート3
1aと31bとを連通し、ポート31bと31cとを遮
断する。
【0019】休筒用油圧制御弁35は、電磁弁で構成さ
れており(以下「休筒用電磁弁35」という)、ハウジ
ング36のポート36aが油路2bに、ポート36bが
シリンダヘッド2に設けられた油路2dを介してT形レ
バー10の油路10aに、ポート36cがシリンダヘッ
ド2に設けられたリターン油路(図示せず)に接続され
ている。プランジャ37は、ソレノイド38が消勢され
ているときにはスプリング39のばね力により図示のよ
うにポート36aと36bとを遮断し、ポート36bと
36cとを連通し、ソレノイド38が付勢されるとポー
ト36aと36bとを連通し、ポート36bと36cと
を遮断する。これらの電磁弁30、35のソレノイド3
3、38は、電子制御装置7に接続される。
【0020】アイドルスピードコントロールシステム6
は、エンジン1の吸気通路40に設けられたスロットル
バルブ41をバイパスするバイパス通路42と、このバ
イパス通路42を開閉するサーボ弁43、開閉弁44に
より構成されており、サーボ弁43は、電子制御装置7
により制御され、開閉弁44は、エンジンの冷却水温に
より開閉制御される。スロットルバルブ41には、当該
スロットルバルブがアイドル開度であることを検出する
アイドルスイッチ(図示せず)、スロットルバルブ42
の開度を検出するスロットル開度センサ45が設けられ
ており、これらは、電子制御装置7に接続されている。
吸気通路40は、スロットルバルブ42の上流側がエア
クリーナ(図示せず)に、下流側がサージタンク46に
接続されている。
【0021】サーボ弁43は、ステッパモータを備えて
おり、このステッパモータは、電子制御装置7からの信
号により駆動されてアイドル時のスロットルバルブバイ
パス通路42の空気量(スロットルバルブバイパス空気
量)を制御する。即ち、アイドル運転時にエンジン回転
数を予め設定したアイドル目標回転数に維持するように
ステッパモータを駆動してスロットルバルブバイパス空
気量を制御する。
【0022】シフトレバー8には、当該シフトレバー8
のDレンジ位置、Nレンジ位置を検出するシフト位置セ
ンサ9、シフトレバー8をP又はNレンジにするとイグ
ニッション回路が形成されるインヒビタスイッチ(図示
せず)が設けられており、これらのシフト位置センサ9
及びインヒビタスイッチは、電子制御装置7に接続され
ている。
【0023】電子制御装置7は、前記各センサ及び機器
の他にエアフローセンサ、吸気温センサ、大気圧セン
サ、クランク角センサ、車速センサ、エアコンスイッチ
パワーステアリングスイッチフルードプレッシャスイッ
チ、オールタネータ端子(何れも図示せず)が接続され
ており、これらの入力信号に基づいて車両の運転状態を
検出し、運転状態に応じて高速・低速切換電磁弁30、
休筒用電磁弁35、アイドルスピードコントロールシス
テム6等を制御する。
【0024】電子制御装置7は、エンジン1が高速運転
状態にあるときには、高速・低速切換電磁弁30を制御
して高速ロッカアーム12を作動させ、低・中速運転状
態にあるときには低速ロッカアーム11を作動させて全
筒運転を行わせる。また、電子制御装置7は、アイドル
運転状態又は低速走行時には休筒用電磁弁35を制御し
て休筒運転させる。
【0025】電子制御装置7は、エンジン1がアイドル
運転状態にあり、全筒運転が行われており、且つシフト
レバー8がDレンジにあるときには、目標アイドル回転
数を標準アイドル回転数とするようにアイドルスピード
コントロールシステム6を制御し、エンジン1がアイド
ル運転状態にあり、休筒運転が行われており、且つシフ
トレバー8がNレンジにあるときには目標アイドル回転
数を前記標準アイドル回転数よりも高い増量アイドル回
転数とするようにアイドルスピードコントロールシステ
ム6を制御する。この増量アイドル回転数は、エンジン
の排気量及び全気筒数に対する休筒数に基づいて設定さ
れる。
【0026】以下に作用を説明する。エンジン1の運転
時にカムシャフト3のカム3aがオイルフィーダ20の
スプリング28と協働してピストン27を往復動させ、
当該ピストン27がスプリング26と協働してピストン
25を往復動させる。オイルフィーダ20は、ピストン
25の往復動により油路2aから逆止弁22を介して油
圧を取り込み、逆止弁23を介して油路2b、アキュー
ムレータ21に供給する。油路2bの油圧は、所定圧以
上になるとリリーフ弁24からリリーフされる。これに
より油路2bの油圧が前記所定圧に保持されている。
【0027】エンジン1が全筒(4気筒)低・中速運転
時には高速・低速切換電磁弁30及び休筒用電磁弁35
が共に消勢されており、図示のように高速・低速切換電
磁弁30は、ポート31aと31bとが遮断され、ポー
ト31bと31cとが連通され、休筒用電磁弁35は、
ポート36aと36bとが遮断され、ポート36bと3
6cとが連通されている。従って、動弁機構4のT形レ
バー10の油路10a、10bには油圧が供給されな
い。
【0028】低速ロッカアーム11のピストン13は、
油圧が供給されないときにはスプリング14のばね力に
よりT形レバー10のピストン孔から押し出されてその
先端が低速ロッカアーム11の穴11aに嵌合し、T形
レバー10に低速ロッカアーム11を結合する。一方、
高速ロッカアーム12のピストン15は、油圧が供給さ
れないときにはスプリング16のばね力によりT形レバ
ー10のピストン孔内に引き込まれてT形レバー10と
高速ロッカアーム12との結合を解除する。この結果、
T形レバー10は、低速ロッカアーム11により駆動さ
れて低速用カムのプロフィールに応じて吸気弁を開弁さ
せる。これにより動弁機構4が低速カムにより制御され
る。
【0029】エンジン1が全筒高速運転時には高速・低
速切換電磁弁30及び休筒用電磁弁35が共に付勢され
る。高速・低速切換電磁弁30は、ポート31aと31
bとが連通され、ポート31bと31cとが遮断され
る。休筒用電磁弁35は、ポート36aと36bとが連
通され、ポート36bと36cとが遮断される。この結
果、T形レバー10の油路10aには油路2bから、油
路10bには油路2aから夫々油圧が供給される。
【0030】低速ロッカアーム11のピストン13は、
油圧が供給されるとスプリング14のばね力に抗してT
形レバー10のピストン孔内に引き込まれ、T形レバー
10と低速ロッカアーム11との結合を解除する。一
方、高速ロッカアーム12のピストン15は、油圧が供
給されるとスプリング16のばね力に抗してT形レバー
10のピストン孔から押し出され、先端が高速ロッカア
ーム12の穴12aに嵌合してT形レバー10と高速ロ
ッカアーム12とを結合する。この結果、T形レバー1
0は、高速ロッカアーム12により駆動されて高速用カ
ムのプロフィールに応じて吸気弁を開弁させる。これに
より動弁機構4が高速カムにより制御される。
【0031】エンジン1が休筒運転時には高速・低速切
換電磁弁30が消勢され、休筒用電磁弁35が付勢され
る。高速・低速切換電磁弁30は、ポート31aと31
bとが遮断され、ポート31bと31cとが連通され
る。一方、休筒用電磁弁35は、ポート36aと36b
とが連通され、ポート36bと36cとが遮断される。
この結果、動弁機構4のT形レバー10の油路10aに
は油路2b油圧が供給され、油路10bには油圧が供給
されない。
【0032】低速ロッカアーム11のピストン13は、
油圧が供給されるとスプリング14のばね力に抗してT
形レバー10のピストン孔内に引き込まれ、T形レバー
10と低速ロッカアーム11との結合を解除する。一
方、高速ロッカアーム12のピストン15は、油圧が供
給されないとスプリング16のばね力によりT形レバー
10のピストン孔内に引き込まれてT形レバー10と高
速ロッカアーム12との結合を解除する。この結果、T
形レバー10は、低速ロッカアーム11及び高速ロッカ
アーム12との結合が解除され、動弁機構4が不作動状
態となり、吸気弁が閉弁状態に保持される。このように
して第1気筒が休筒される。
【0033】図2は、アイドル運転時のエンジン回転数
−燃費特性、及びエンジン回転数−エンジン回転変動の
特性を示し、曲線I、IIは、全筒時、休筒時の各燃費
の変化を示し、曲線IIIは、Dレンジ全筒時のエンジ
ン回転変動を、曲線IVは、Nレンジ休筒時のエンジン
回転変動を示す。この特性図から明らかなようにアイド
ル運転時の燃費は、休筒運転の方が優れており(曲線I
I)、エンジン回転変動は、Dレンジ全筒運転の方が優
れている(曲線IV)。そして、Nレンジ休筒運転の目
標アイドル回転数を、Dレンジ全筒運転の目標アイドル
回転数よりもある選定範囲内で高くする(増量する)こ
とにより、エンジン回転変動を許容値以下に収めること
が可能である。
【0034】そして、Dレンジ全筒運転時の目標アイド
ル回転数(標準アイドル回転数)に対してNレンジ休筒
運転時の目標アイドル回転数(増量アイドル回転数)を
高くする選定範囲は、図2から約200rpm以上50
0rpm以下の範囲である。即ち、レンジ全筒アイドル
回転数+200rpm≦Nレンジ休筒アイドル回転数≦
Dレンジアイドル回転数+500rpmの範囲である。
増量分の下限の回転数200rpmは、曲線VIのエン
ジンの回転変動許容値によって設定される値であり、上
限の回転数500rpmは、曲線IIによって燃費の良
くなる範囲の値である。従って、この選定範囲内にNレ
ンジ休筒運転時の目標アイドル回転数を選定することに
より休筒による燃費の向上の効果を図りつつ、車両の振
動を実用域に抑えることが可能である。尚、増量アイド
ル回転数は、前述したようにエンジン1の排気量及び全
気筒数に対する休筒数に基づいて設定される。
【0035】次に、図3に示すフローチャートを参照し
つつNレンジ休筒運転時におけるアイドル回転数制御に
ついて説明する。電子制御装置7は、Dレンジ全筒運転
による高速運転状態から中・低速運転状態になるとの高
速・低速切換電磁弁30、休筒用電磁弁35を共に消勢
して図1に示すように低速ロッカアーム11をT形レバ
ー10に結合させる。そして、当該車両が一時停止する
とエンジン1は、Dレンジ全筒運転の目標アイドル回転
数(標準アイドル回転数)で回転する。そして、シフト
レバー8がDレンジからNレンジに操作されると、電子
制御装置7は、シフト位置センサ9からの信号によりニ
ュートラルになったか否かを判定し(ステップS1)、
シフトレバー8がNレンジにあると判定するとサーボ弁
43を開弁させてバイパス通路42のスロットルバルブ
バイパス空気量を増加させ、目標アイドルエンジン回転
数を増量アイドル回転数に上昇させる(ステップS
2)。
【0036】次に、電子制御装置7は、Nレンジにおけ
る目標アイドル回転数が前記所定の範囲内即ち、Dレン
ジ全筒アイドル回転数よりも200rpm以上500r
pm以下の範囲内に上昇したか否かを判定し(ステップ
S3)、当該範囲内にあるときにはエアコンスイッチが
オンであるか否かを判定する(ステップS4)。これは
エアコンが作動しているときにはエンジン負荷が大きく
休筒運転を行うとエンストを起こす虞があるためであ
る。
【0037】電子制御装置7は、エアコンスイッチがオ
フの時には休筒用電磁弁35が付勢されているか否かを
判定し(ステップS5)、付勢されていないとき即ち、
全筒運転状態にあるときには当該休筒用電磁弁35を付
勢して低速ロッカアーム11とT形レバー10との結合
を解除して休筒運転を行い当該制御を終了する(ステッ
プS6)。電子制御装置7は、ステップS1の判定が否
定(No)のとき(シフトレバーがニュートラル位置に
ないとき)、又はステップS3の判定が否定(No)の
とき(Nレンジのアイドル回転数が選定範囲内にないと
き)、又はステップS4の判定結果が肯定(Yes)の
とき(エアコンが作動しているとき)、又はステップS
5の判定結果が肯定(Yes)のとき(エンジンが既に
休筒運転状態にあるとき)には当該制御を行わない。
【0038】このようにしてアイドル運転状態にある状
況下でDレンジ全筒運転からNレンジ休筒運転に移行し
たときに目標アイドル回転数を、Dレンジ全筒運転時の
目標アイドル回転数(標準アイドル回転数)よりも所定
範囲(200〜500rpm)高い増量アイドル回転数
に制御して、休筒により得られる燃費の向上を図りつ
つ、車両に伝わるエンジン振動を許容範囲内に収める。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1、2では、エンジンのアイドル運転時において休
筒にすることにより得られる燃費効果を守りつつ、当該
休筒することにより大きくなる車体振動を実用域内に収
めることが可能となり、燃費の向上と乗り心地とを両立
させることが可能となる。
【0040】請求項3では、Nレンジ休筒運転時におけ
る目標アイドル回転数をDレンジ全筒運転時における目
標アイドル回転数よりも200〜500rpmの範囲内
で高く設定することにより、エンジンから伝わる車両振
動数をより低減することが出来る。請求項4では、Nレ
ンジ休筒運転時における目標アイドル回転数をエンジン
の排気量と全気筒数に対する休筒数により設定すること
により、休筒する気筒数を任意に選択する制御装置にも
適用することが可能である。
【0041】請求項5では、休筒運転を、Dレンジから
Nレンジにシフトされ、アイドル回転数が増量アイドル
回転数に高められた後に行うことにより、エンストが防
止されると共に、エンジン振動が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンジンの回転速度制御装置の一
実施例を示す構成図である。
【図2】休筒エンジンにおけるDレンジ全筒及びNレン
ジ休筒運転時のアイドル回転数−アイドル運転時の燃
費、アイドル回転数−エンジン回転変動を示す特性図で
ある。
【図3】Dレンジ全筒アイドル運転からNレンジ休筒ア
イドル運転に移行する際の制御手順を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 休筒エンジン 2 シリンダヘッド 3 カムシャフト 4 動弁機構 5 油圧装置 6 アイドルスピードコントロールシステム 7 電子制御装置 8 シフトレバー 9 シフト位置センサ 10 T形レバー 11 低速ロッカアーム 12 高速ロッカアーム 13、15 ピストン 14、16 スプリング 20 オイルフィーダ 21 アキュームレータ 22、23 逆止弁 24 リリーフ弁 30 高速・低速切換電磁弁 31 休筒用電磁弁 40 吸気通路 41 スロットルバルブ 42 バイパス通路 43 サーボ弁
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 45/00 312 M

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのアイドル運転を検出するアイ
    ドル検出手段と、 前記エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段
    と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき前記エンジン
    の全筒運転と休筒運転を選択指示する運転気筒設定手段
    と、 シフトレバーのシフト位置を検出するシフト位置検出手
    段と、 前記エンジンの目標アイドル回転数として標準アイドル
    回転数と増量アイドル回転数とを設定する目標アイドル
    回転数設定手段と、 前記アイドル検出手段により前記エンジンがアイドル状
    態にある状況下で前記運転気筒設定手段により全筒運転
    が行われ且つ前記シフト位置検出手段により前記シフト
    レバーがDレンジにあることが検出されたときに前記目
    標アイドル回転数を前記標準アイドル回転数として設定
    し前記運転気筒設定手段により休筒運転が行われ且つ前
    記シフト位置検出手段によりNレンジにあることが検出
    されたときに前記目標アイドル回転数を前記標準アイド
    ル回転数より高い前記増量アイドル回転数に設定する制
    御手段とを備えたことを特徴とするエンジンの回転速度
    制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンのアイドル運転を検出するアイ
    ドル検出手段と、 シフトレバーのシフト位置を検出するシフト位置検出手
    段の出力に応じて前記エンジンの全筒運転と休筒運転を
    選択指示する運転気筒設定手段と、 前記エンジンの目標アイドル回転数として標準アイドル
    回転数と増量アイドル回転数とを設定する目標アイドル
    回転数設定手段と、 前記アイドル検出手段によりアイドル状態にある状況下
    で前記シフト位置検出手段により前記シフトレバーがD
    レンジにあることが検出されたときに前記運転気筒設定
    手段により全筒運転が行われ且つ前記目標アイドル回転
    数を前記標準アイドル回転数として設定し、前記シフト
    位置検出手段によりNレンジにあることが検出されたと
    きに前記運転気筒設定手段により休筒運転が行われ且つ
    前記目標アイドル回転数を前記標準アイドル回転数より
    高い前記増量アイドル回転数に設定する制御手段とを備
    えたことを特徴とするエンジンの回転速度制御装置。
  3. 【請求項3】 増量アイドル回転数が標準アイドル回転
    数より200から500rpm高い値に設定されている
    請求項1又は2のエンジンの回転速度制御装置。
  4. 【請求項4】 増量アイドル回転数がエンジンの排気量
    及び全気筒数に対する休気筒数に基づき設定される請求
    項1又は2のエンジンの回転速度制御装置。
  5. 【請求項5】 休筒運転は、DレンジからNレンジにシ
    フトされ、アイドル回転数が増量アイドル回転数に高め
    られた後に行う請求項1又は2のエンジン回転速度制御
    装置。
JP6241088A 1994-10-05 1994-10-05 エンジンの回転速度制御装置 Pending JPH08105332A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014091398A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Toyota Motor Corp 車両の走行制御装置
CN106812613A (zh) * 2015-11-27 2017-06-09 长城汽车股份有限公司 双燃料发动机的控制方法、系统及车辆
US10955047B2 (en) 2018-10-05 2021-03-23 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle control apparatus

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