JPH0810525B2 - ディスク演奏装置 - Google Patents

ディスク演奏装置

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JPH0810525B2
JPH0810525B2 JP4294604A JP29460492A JPH0810525B2 JP H0810525 B2 JPH0810525 B2 JP H0810525B2 JP 4294604 A JP4294604 A JP 4294604A JP 29460492 A JP29460492 A JP 29460492A JP H0810525 B2 JPH0810525 B2 JP H0810525B2
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JP
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disc
disk
base
gripping
chassis
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真彦 宮下
静雄 稲葉
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Pioneer Corp
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Pioneer Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスク演奏装置に関
し、特に複数枚のディスクを収納できかつその収納され
た任意のディスクを順次選択して連続した演奏が可能な
ディスク演奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数枚のディスクを連続して演奏し得る
ディスク演奏装置は既に種々提案されかつ使用されてい
るが、基本的には複数枚のディスクを所定ピッチで順に
配列収納するディスク収納部と、ターンテーブル及びピ
ックアップ等を含むディスク演奏手段と、上記ディスク
収納部における任意のディスクを順次選択してこれを採
取し、演奏位置、即ち上記ターンテーブル上へ搬送する
ディスク搬送機構とを備えている。
【0003】ここで、ディスク取出搬送機構は、ディス
ク収納部に収納されるディスクの配列方向に沿って移動
自在であるベースと、ベース上に設けられ選択したディ
スクを採取するディスク採取手段とからなるが、ベース
が選択されたディスクを採取し得る位置に達したことを
検出して該ベースを停止せしめるための手段として位置
検出手段が用いられている。
【0004】この位置検出手段は上記ディスク収納部の
各ディスク収納位置に対応してベースの移動方向に沿っ
て設けられた位置指標群と、該ベースと共に移動して該
位置指標群を検知する検知手段とからなるものである
が、ベースをディスク収納位置に対して正確に停止させ
るためには各位置指標をディスク収納位置に対応して正
確に設ける必要がある。
【0005】しかし使用条件によっては、熱膨張等の理
由でディスク収納部がディスク配列方向に伸縮し、各位
置指標がディスク収納位置に一致しなくなるといった不
具合を生じてしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した点に
鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
ディスク収納部のディスク配列方向に沿って移動自在な
ベースをディスク収納部に正確に停止せしめることがで
きるディスク演奏装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるディスク演
奏装置は、シャーシと、複数枚のディスクを順に配列収
納すべく各々のディスクに対応して独立して設けられた
ディスク収納部と、ディスク演奏手段と、前記ディスク
収納部における任意のディスクを順次選択して演奏位置
に搬送するディスク取出搬送機構とを含み、前記ディス
ク取出搬送機構は前記シャーシに固着された案内部材に
より前記ディスク収納部のディスク配列方向に沿って移
動自在に案内されるベースと、前記ベース上に設けられ
選択したディスクを採取するディスク採取手段と、前記
ディスク採取手段が前記任意のディスクを採取し得る位
置に前記ベースが達したことを検出して該ベースを停止
せしめるための位置検出手段とを有し、前記位置検出手
段は前記ディスク収納部のディスク収納位置に対応して
前記ベースの移動方向に沿って各々設けられた複数の位
置指標群と、前記ベースと共に移動して前記位置指標群
を検知する検知手段とを含み、前記位置指標群は前記デ
ィスク収納部に一体に設けられ、前記ディスク収納部は
前記シャーシに固着されているディスク演奏装置であっ
て、前記検知手段は、前記ディスク収納部に収納された
ディスクの記録面に平行な方向において並設された複数
の検知部を有し、 前記位置指標群の各々は、前記ディス
ク収納位置の各々において前記複数の検知部に各々対応
する複数の位置指標部を有し、 前記複数の位置指標部
は、前記ディスクの記録面と垂直な方向においてお互い
にずらして配置されていることを特徴としている。
【0008】
【実施例】以下、本発明によるディスク選択演奏装置の
実施例について、その作用と共に添付図面によって説明
する。図において、参照符1はビデオディスク等の情報
記録ディスク複数枚を用意しておいて択一的に演奏する
ディスク演奏装置の全体を示している。
【0009】図1に示される如く、ハウジング2は全体
として例えば直方体状に形成されており、該ハウジング
の前面には後述するディスク収納部へのディスク出し入
れをなすための窓が左側に偏倚して設けられている。但
し、ここで言う左方とは、例えば図2において矢印Yに
て示される前方に向ってのものであり、矢印Xにて示さ
れている。また、矢印Z方向は上方である。ディスク出
し入れ用の上記窓はハウジング2の上下方向略全長に亘
って形成されており、該窓を閉塞する為のドア3が設け
られている。ドア3の略全面は透明なガラス板3a 等か
ら成り、ハウジング2内の機構が該ハウジングの外部か
ら見通せるようになっている。なお、当該ディスク演奏
装置の操作をなす為の操作部5がハウジング2の上に載
置されている。操作部5は、音量等の調節をなす為の調
節部6と、選曲を行なうためのキーボード7a を含む選
曲部7とを有しており、該調節部及び選曲部の左方には
コインを受けるコイン受部8が配置されている。また、
ハウジング2の底面には当該ディスク演奏装置の運搬を
容易にするキャスタ10が設けられている。
【0010】図2に示されるように、ハウジング2は該
ハウジングの底部をなすアンダーベース11と、枢体と
してのフレーム12を有している。このフレーム12は
軽量山形鋼などより成る。ハウジング2内には上記ディ
スク出し入れ用窓の奥、即ち、該ハウジングの後部左側
に、複数枚のディスク15を順に所定ピッチで配列収納
できるディスク収納部16が配設されている。この場
合、複数枚のディスク15は上下方向(矢印Z方向及び
その反対方向)において配列収納されている。なお、こ
れらディスク15は、例えばレーザ光を用いて信号を記
録し且つ読み取る光学式ディスクと称されるものであ
る。図3及び図4から明らかなように、ディスク収納部
16はディスク配列方向において互いに積み重ねられた
多数のディスク担持ユニット17を有している。図3は
ディスク収納部16の最上層部分を示し、また、図4は
ディスク収納部16の最下層部分を示している。
【0011】図3に示されるように、各ディスク担持ユ
ニット17は、互いに直角な2辺18a ,18b を有し
且つ主面に半円状ディスク収納部18c が設けられた板
状部材18から成り、各ディスク15は該板状部材の主
面に突設された位置決め突起18d にディスク中心孔が
嵌合することによって位置決め収納されている。この板
状部材18は軽量化のために、2辺18a ,18b の頂
点部分18e を略三角形に切り取られている。図から明
らかなように、2辺18a ,18b の各延長線と半円状
ディスク収納部18c の直径Dの延長線とが直角三角形
を形成するようになされている。各ディスク担持ユニッ
ト17には上記2辺18a ,18b の頂点近傍において
単一のシャフト20が嵌合している。また、各ディスク
担持ユニット17には2辺18a 及び18b の端部近傍
において一対のシャフト21,22が夫々嵌合してい
る。図2に示されるように、各シャフト20,21及び
22は下端部においてアンダーベース11に固定されて
いる。これら各シャフト20,21及び22によって、
各ディスク担持ユニット17のずれ止めをなすずれ止め
手段が構成されている。
【0012】図4に示されるように、各ディスク担持ユ
ニット17は、シャフト20,21及び22の下端部近
傍に設けられた受けプレート24上に積み重ねられてい
る。この受けプレート24は各シャフト20,21,2
2に嵌合し、且つ3つの止めリング24a によって下方
への移動を規制されたものである。図3に示されるよう
に、積み重ねられた各ディスク担持ユニット17の上に
はシャフト20,21,22に嵌合する押えプレート2
5が設けられている。例えばシャフト20の上端第1ネ
ジ部20a にはナット26が螺合している。また、他の
シャフト21及び22の上端部にも同様にナット26が
螺合している。ナット26と押えプレート25との間に
はコイルスプリング27が、座金27a を介して縮設さ
れている。 上記受けプレート24と、押えプレート2
5と、ナット26と、コイルスプリング27と、これら
に関連する周辺小部材とによって、各ディスク担持ユニ
ット17を積み重ね方向において押圧する押圧手段が構
成されている。なお、この押圧手段と、シャフト20等
から成る上記ずれ止め手段はディスク収納部16に含ま
れるものである。
【0013】図2において明らかなように、積み重ねら
れた各ディスク担持ユニット17の上方に設けられた押
えプレート25の更に上にはアッパーベース29が設け
られており、且つ、例えばシャフト20の最上端部に形
成された第2ネジ部20b (図3示)にナット30によ
って固定されている。図2に示されるように、アンダー
ベース11の略中央部にはターンテーブル31、スピン
ドルモータ32及び光学式ピックアップ33等を含みデ
ィスクの演奏をなすディスク演奏手段が配置されてい
る。このディスク演奏手段は、本願出願人が例えば実願
昭58−169560にて出願したフロントローディン
グディスクプレーヤに含まれるディスク演奏手段と略同
構成のものであり、その具体的構成についてはここでは
詳述しない。
【0014】次いで、ディスク収納部16に配列収納さ
れた複数枚のディスク15のうち、任意のディスクを順
次選択して演奏位置、即ち、ターンテーブル31上に搬
送するディスク取出搬送機構について説明する。図2に
示されるように、ディスク収納部16のディスク配列方
向に沿って、即ち上下方向において伸長する一対の案内
部材としてのガイドシャフト36,37が設けられてお
り、且つ下端部においてアンダーベース11に固定され
ている。また、両ガイドシャフト36,37の上端部は
アッパーベース29に固定されている。両ガイドシャフ
ト36,37にはベース40が摺動自在に取り付けられ
ている。両ガイドシャフト36及び37はハウジング2
の前面に沿って伸長しており、故に、ベース40はディ
スク出し入れ用の上記窓が設けられた該ハウジング前面
の近傍を移動するようになされている。図5からも明ら
かなように、ベース40は全体として一本の直線的なバ
ー状であるように形成されている。各ガイドシャフト3
6及び37に対するベース40の取り付け状態を詳しく
述べると、該ベースは該ベースの長手方向略中央部に設
けられた円筒状部40a にてガイドシャフト37に摺動
自在に密接嵌合しており、左端部においてボールベアリ
ング等から成る一対のローラ41a ,41b を介してガ
イドシャフト36に摺動自在に係合している。一対設け
られたローラのうち、前方のローラ41a は、ベース4
0に該ベースの移動方向に直角な面内において揺動自在
に取り付けられたレバー41c の揺動端部に設けられて
いる。このレバー41c はコイルスプリング41d によ
って、ローラ41a がガイドシャフト36に近づく方向
に付勢されている。
【0015】図6において特に明らかなように、アンダ
ーベース11上にはブラケット43a を介して小スピン
ドル43b が回動自在に設けられており、該小スピンド
ルの両端部には一対の歯付ベルト車43c 及び43d が
夫々嵌着されている。ブラケット43a の近傍には固定
プレート44a を介してモータ44が固設されており、
該モータの出力軸に嵌着された歯付ベルト車44b と歯
付ベルト車43d とには歯付ベルト46が架設されてい
る。一方、アッパーベース29にもブラケット29a 及
び小スピンドル29b を介して歯付ベルト車29c が回
転自在に取り付けられており、この歯付ベルト車29c
と歯付ベルト車43c とに歯付ベルト47が架設されて
いる。歯付ベルト47の一部はベース40に固着されて
いる。すなわち、モータ44が正逆転することによって
ベース40が上下に往復動するようになされているので
ある。
【0016】図2及び図6に示されるように、ベース4
0の前方にはガイドシャフト37と平行に案内部材とし
てのレール49が設けられている。レール49はその長
手方向に直角な断面形状が略C字状であるように形成さ
れており、該レールの内部空間にカウンタウェイト50
が上下方向において移動自在に嵌挿されている。図6に
おいて明らかなように、カウンタウェイト50は、レー
ル49の上端部及び下端部に一対ずつ設けられたプーリ
51,52間に架設されたワイヤ53によってベース4
0と連結されている。すなわち、カウンタウェイト50
はレール49により案内されてベース40に対して相対
移動するようになっているのである。
【0017】図6において示されるように、カウンタウ
ェイト50のレール49との係合一端部、即ち右端部に
は一対の揺動部材55が該カウンタウェイトの移動方向
において離隔して設けられており、且つ、該カウンタウ
ェイトの移動方向において揺動自在にブラケット55a
を介して取り付けられている。各揺動部材55の揺動端
部にはレール49の内面に当接する一対のローラ56が
設けられている。また、一対の揺動部材55の間には単
一のコイルスプリング57が設けられており、両揺動部
材55は該コイルスプリングによって互いに近づく方向
に付勢されている。カウンタウェイト50のレール49
との係合他端部、即ち左端部にはレール49の内面に当
接するローラ59がブラケット59a を介して回動自在
に取り付けられている。
【0018】上記した一対の揺動部材55と、一対のロ
ーラ56と、コイルスプリング57と、ローラ59と、
これらに関連する周辺小部材とによって、カウンタウェ
イト50を案内部材たるレール49に密接せしめる密接
手段が構成されている。ここで、カウンタウェイト50
はハウジンク2の前面右側に偏倚して配置され、且つハ
ウジング前面の近傍を移動するようになされている。カ
ウンタウェイト50をこのように配置することによっ
て、当該カウンタウェイトとベース40の合成重心位置
をハウジング2の右前部に寄せることができ、このこと
と、ハウジング2の左後部に配置されたディスク収納部
16の重心位置との相互作用によって当該ディスク演奏
装置全体の前後左右における重量バランスが良好となっ
ているのである。
【0019】図2及び図5に示されるように、ベース4
0にはディスク収納部16のディスク配列方向に垂直な
方向、この場合左右方向に伸長するガイドシャフト61
が設けられている。図7及び図8において特に明らかな
ように、このガイドシャフト61には2つの分割シャー
シ62,63を互いに連結してなる可動シャーシ64が
摺動自在に取り付けられている。
【0020】図5に示されるように、ベース40右端部
及び左端部には一対の歯付ベルト車66a ,66b が回
動自在に設けられており、該両歯付ベルト車には歯付ベ
ルト67が架設されている。右方の歯付ベルト車66b
の近傍にはモータ68がブラケット68a を介して固定
されており、該モータの出力軸に嵌着されたウォーム6
8b が歯付ベルト車66b と一体に形成されたウォーム
ホィール66c と噛合している。すなわち、モータ68
の正逆転によって可動シャーシ64が左右に往復動する
ようになっているのである。
【0021】2つの分割シャーシ62,63から成る可
動シャーシ64にはディスク収納部16のディスク配列
方向(上下方向)に垂直な方向に伸長するスピンドル7
1が軸中心を中心として回動自在に取り付けられてい
る。スピンドル71の左端部には略C字状に屈曲して形
成されたフレーム72が固定されている。フレーム72
には把持アーム対73及び74が設けられている。これ
らフレーム72及び把持アーム対73,74によって、
ディスク15の外周を把持する把持アーム機構が構成さ
れている。なお、把持アーム対73,74はその各先端
部73a ,74aにてディスク15の外周に係合する。
スピンドル71はまた、その軸方向、即ち長手方向にお
いて移動自在であり、把持アーム対73,74と協働し
てディスクの外周を把持する把持ロッドとしての作用を
もなす。スピンドル71の左端部には該スピンドルの一
部をなす把持ブロック71a が設けられており、スピン
ドル71はこの把持ブロック71a にてディスク15の
外周に係合する。把持アーム対73及び74は把持ロッ
ドとして作用するスピンドル71の長手方向に関して対
称かつ互いに非平行な2つの方向(図5において矢印
A,Bにて示される方向)において移動自在になされて
いる。
【0022】スピンドル71の左端部に設けられた把持
ブロック71a には、その移動方向に関する両側面にラ
ック部71b が形成されている。一方、把持アーム対7
3,74にもラック部73b ,74b が夫々形成されて
いる。ラック部71b とラック部73b に共に噛合する
ように歯車75a が設けられており、また、ラック部7
1b とラック部74b に共に噛合するように歯車75b
が設けられている。これら各ラック部71b ,73b ,
74b と、歯車75a 及び75b とによって、把持ロッ
ドとしてのスピンドル71と把持アーム対73,74と
を互いに反対方向にかつ同期して移動せしめる駆動機構
が構成されている。スピンドル71と把持アーム対7
3,74とを同期して移動させる該駆動機構としては他
にも種々の構成のものが考えられるが、該駆動機構を上
述のように歯車及びラック部などの簡単な構成とするこ
とによって、コストの低減が図り易くなっている。
【0023】ここで、把持ロッドたるスピンドル71の
先端、すなわち、把持ブロック71a のディスク15と
の係合点を第1ディスク係合点とし、把持アーム対7
3,74の各先端部73a ,74a のディスク15との
係合点を夫々第2及び第3ディスク係合点とした場合、
第1,第2ディスク係合点間の距離:La が第1,第3
ディスク係合点間の距離:Lb と等しくなっており、上
記第1,第2及び第3ディスク係合点を結ぶ直線が鋭角
二等辺三角形を形成するようになっている。把持アーム
対73,74の移動方向(図5において矢印A,Bで示
される方向)は、この鋭角二等辺三角形の中心と上記第
2,第3ディスク係合点とを結ぶ直線に略平行であるよ
うになされている。すなわち、上記第1,第2及び第3
ディスク係合点が、把持されるディスク15の中心に向
うように移動するようになされているのである。
【0024】把持アーム対73,74を含む上記把持ア
ーム機構にディスク把持のための駆動力を付与せしめる
駆動源について説明する。図7,図8において示される
ように、可動シャーシ64にはスピンドル71の前方に
モータ77が固設されている。モータ77は該モータの
出力軸がスピンドル71と平行であるように配置されて
いる。スピンドル71とモータ77の間には該スピンド
ルと平行に伸長するスクリューシャフト78が回動自在
に設けられており、該スクリューシャフトの先端部に嵌
着された歯車78a が、モータ77の出力軸に嵌着され
た歯車77a と噛合している。なお、スクリューシャフ
ト78にはその中央部分にのみスクリュー部78b が設
けられている。スクリューシャフト78のスクリュー部
78b 以外の滑らかな部分に、可動ブラケット79が摺
動自在に取り付けられている。可動ブラケット79には
張出部79a が形成されており、可動ブラケット79は
この張出部79a においてスピンドル71の右端に連結
している。スクリューシャフト78のスクリュー部78
b にはスライダ81が螺合しており、且つ該スクリュー
シャフトの軸方向においてのみ移動自在であるようにな
されている。可動ブラケット79とスライダ81との間
には一対のコイルスプリング82a ,82b が設けられ
ており、且つ各々スクリューシャフト78に外嵌してい
る。かかる構成においてはモータ77が正逆転すること
によってスピンドル71が、歯車77a ,78a ,スク
リューシャフト78,スライダ81,コイルスプリング
82a ,82b ,可動ブラケット79を順次介して軸方
向に往復動せしめられるのである。従って把持アーム対
73,74を含む上記把持アーム機構によるディスク1
5の把持及び把持解除がなされるのである。なお、コイ
ルスプリング82a は、該把持アーム機構がディスク1
5を把持した後のスライダ81の移動に応じて該スライ
ダにバイアス力を与えるバイアス力付与手段として作用
する。
【0025】上記したモータ77と、歯車77a と、ス
クリューシャフト78と、歯車78a と、可動ブラケッ
ト79と、スライダ81と、コイルスプリング82a ,
82b とによって、把持アーム対73,74を含む上記
把持アーム機構に駆動力を付与せしめる駆動源が構成さ
れている。一方、スクリューシャフト78の近傍には上
記把持アーム機構がディスク15を把持した後のスライ
ダ81の移動を検知する検知手段たるフォトセンサ84
が設けられている。スライダ81に形成された光遮蔽板
81a がフォトセンサ84に設けられた検知ギャップ内
を移動することによって上記検知がなされ、モータ77
を停止させる為の信号が該フォトセンサから発せられ
る。
【0026】上記スクリューシャフト78と、スライダ
81と、コイルスプリング82a と、フォトセンサ84
とによって、上記把持アーム機構がディスク15を把持
したときにモータ77を含む上記駆動源を停止させる停
止手段が構成されている。なお、フォトセンサ84は別
として、この停止手段が上記駆動源の一部として構成さ
れているが、該停止手段を該駆動源とは別に設けても良
い。但し、この場合、上記把持アーム機構は、スライダ
81及びバイアス力付与手段としてのコイルスプリング
82a を介して上記駆動源が駆動力を与えられるように
しておく必要がある。
【0027】話は前後するが、例えば図8に示されるよ
うに、把持アーム対73及び74は該把持アーム対に夫
々形成された長孔73d ,74d がフレーム72に突設
されたピン72a に摺動自在に係合することによって移
動自在となっているのであるが、把持アーム対73,7
4がディスク15を把持したときに長孔73d ,74d
の外端縁がピン72a に当接して該把持アーム対の把持
動作は規制される。すなわち、長孔73d ,74d 及び
ピン72a は把持アーム対73,74のガイドをなすと
共に、把持アーム対73,74を含む把持アーム機構の
把持動作をディスク把持状態にて規制する規制手段とし
て作用するのである。
【0028】次いで、スピンドル71に、従って上記把
持アーム機構に回転駆動力を付与せしめる駆動源につい
て説明する。図7及び図8に示されるように、分割シャ
ーシ62,63から成る可動シャーシ64にはモータ8
6を保持した保持部材87が設けられている。保持部材
87はスピンドル71を中心として揺動自在となってい
る。モータ86は該モータの出力軸がスピンドル71と
交差するように配置されている。保持部材87にはスピ
ンドル71と平行に伸びる小スピンドル88が回動自在
に取り付けられている。この小スピンドル88の一端
部、この場合、右端部にはウォームホィール88a が嵌
着されており、該ウォームホィールはモータ86の出力
軸にカプラ86aを介して固定されたウォーム86b と
噛合している。また、小スピンドル88の他端部には歯
車88b が固設されており、該歯車はスピンドル71の
先端部近傍に嵌着された歯車71b と噛合している。
【0029】上記したモータ86と、カプラ86a と、
ウォーム86b と、小スピンドル88と、ウォームホィ
ール88a と、歯車88b 及び71b とによって、スピ
ンドル71に、従って上記把持アーム機構に回転駆動力
を付与せしめる駆動源が構成されている。一方、上記把
持アーム機構の一部であるフレーム72の右端部には張
出部72c (図8示)が設けられている。これに対し
て、図7に示されるように、分割シャーシ63には該張
出部72c に対応してストッパ90が設けられている。
また、このストッパ90には張出部72c に係合するコ
イルスプリング91が外嵌せられている。これら張出部
72c 、ストッパ90及びコイルスプリング91によっ
て、上記把持アーム機構が上記駆動源により回動せしめ
られて所定回動位置に達すると該把持アーム機構の回動
を規制する規制手段が構成されている。
【0030】モータ86を保持した保持部材87は、上
記把持アーム機構の回動が該規制手段により規制された
ときに生ずる上記回転駆動力の反力によって揺動せしめ
られる。一方、保持部材87の揺動端部近傍には該保持
部材が揺動したことを検知するための検知手段たるフォ
トセンサ93が設けられている。保持部材87の揺動端
部に固設された光遮蔽板87a がフォトセンサ93に形
成された検知ギャップ内を移動することによって上記検
知がなされ、モータ86を停止させる為の信号が該フォ
トセンサから発せられる。この光遮蔽板87a にはピン
87b が突設されており、該ピンには可動駒95が固定
されている。可動駒95は、可動シャーシ64の一部を
なす分割シャーシ63に形成されたガイド部63a 内に
挿入されており、保持部材87の揺動にともなってこの
ガイド部63a 内を往復動する。可動駒95の両端部に
は一対のコイルスプリング96a ,96b が設けられて
いる。これらコイルスプリング96a ,96b は、保持
部材87が揺動したときに該保持部材にバイアス力を与
えるバイアス力付与手段として作用する。
【0031】上記フォトセンサ93と、バイアス力付与
手段たるコイルスプリング96a ,96b とによって、
上記スピンドル71、従って上記把持アーム機構が回動
することによって該把持アーム機構により把持されたデ
ィスク15が反転したときにモータ86を含む上記駆動
源を停止させる停止手段が構成されている。また、上述
した可動シャーシ64と、スピンドル71と、把持アー
ム対73,74を含む把持アーム機構と、歯車75a ,
75b を含み該スピンドル及び把持アーム対の動作を同
期させる駆動機構と、モータ77を含み上記把持アーム
機構にディスク把持のための駆動力を付与せしめる駆動
源と、該把持アーム機構の把持動作をディスク把持状態
にて規制する規制手段(把持アーム対73,74に設け
られた長孔73d ,74d 等から成る)と、検知手段た
るフォトセンサ84等から成り上記把持アーム機構がデ
ィスクを把持したときにモータ77を含む上記駆動源を
停止させる停止手段と、モータ86を含み、スピンドル
71、従って該把持アーム機構に回転駆動力を付与せし
める駆動源と、該把持アーム機構が該駆動源により回動
せしめられて所定回動位置に達すると該把持アーム機構
の回動を規制する規制手段(ストッパ90及びコイルス
プリング91とから成る)と、モータ86を保持した保
持部材87と、フォトセンサ93を含み上記把持アーム
機構が回動することによって該把持アーム機構により把
持されたディスクが反転したときにモータ86を含む上
記駆動源を停止させる停止手段とによって、ベース40
にディスク収納部16のディスク配列方向に垂直な方向
において移動自在に設けられて選択したディスクを把持
し且つ反転せしめるディスク把持手段が構成されてい
る。
【0032】ここで、図8から明らかなように、把持ア
ーム対73,74の回転中心軸、即ち、スピンドル71
の軸中心は上記ディスク把持手段の移動方向、この場合
左右方向(矢印X方向及びその反対方向)に対して鋭角
θa をなしている。把持アーム対73,74の回転中心
軸を上記ディスク把持手段の移動方向に対してこのよう
に傾斜せしめたことと、ディスク担持ユニット17を前
述のように形成したこととは関連している。ディスク担
持ユニット17を前述のような形状とすることによっ
て、ハウジング2の前面左側に設けられたディスク出し
入れ用の窓からのディスクの出し入れ作業が容易となっ
ている。
【0033】また、図8から明らかなように、上記ディ
スク把持手段が選択したディスクを把持したことを検知
する検知手段として作用する検知スイッチ99が把持ア
ーム73の先端部73a に設けられている。検知スイッ
チ99はディスク把持の際にディスクの外周と係合する
のである。次いで、上記ディスク把持手段がディスク収
納部16における任意のディスクを把持し得る位置にベ
ース40が達したことを検出して該ベースを停止せしめ
るための位置検出手段について説明する。
【0034】図2及び図6に示されるように、カウンタ
ウェイト50の案内をなすレール49の右端には複数の
スリットが形成されハウジング2に対するベース40の
絶対番地を6ビットで示すアドレス板100が取り付け
られている。これに対して、図5にも示されるように、
ベース40の右端部に該アドレス板100に対応して6
ビットのフォトセンサ101が設けられている。また、
図2にも示されるように、各ディスク担持ユニット17
の前端部にはベース40の移動方向、即ち上下方向に沿
って並ぶ4ビットのスリット群102が該各ディスク担
持ユニット17と一体的に設けられている。ベース40
の左端部にはこのスリット群102に対応して検知手段
たる4ビットのフォトセンサ103が設けられている。
これらアドレス板100、フォトセンサ101、スリッ
ト群102及びフォトセンサ103によって、上記ディ
スク把持手段がディスク収納部16における任意のディ
スクを把持し得る位置にベース40が達したことを検出
して該ベースを停止せしめるための位置検出手段が構成
されているのである。
【0035】図2及び図5に示されるように、ベース4
0にはガイドシャフト61と平行に伸長し、両端部にス
リット105a ,105b が形成されたアドレス板10
5が取り付けられている。これに対して、図7において
特に明らかなように、可動シャーシ64上にフォトセン
サ106が設けられている。これらアドレス板105及
びフォトセンサ106によって、可動シャーシ64、従
って上記ディスク把持手段が所定位置に達したことを検
出して該ディスク把持手段を停止せしめるための位置検
出手段が構成されている。
【0036】ディスク収納部16の各ディスク収納位置
におけるディスクの有無を検知するディスク有無検知手
段について説明する。図3に示されるように、各ディス
ク担持ユニット17の上面前端部には移動部材108が
設けられている。移動部材108の略中央部にはピン部
108a が設けられ、該ピン部がディスク担持ユニット
17上に形成された支持突起17a に係合することによ
って該移動部材はディスク配列方向(上下方向)におい
て揺動自在となっている。ディスク15がディスク担持
ユニット17上に位置決めされて担持されたとき、該デ
ィスクの下面の一部が移動部材108の後端部108b
に係合し、これによって移動部材108の前端部108
c が上方に揺動するようになっている。また、移動部材
108はピン部108a を中心として前端部の方が後端
部より重く形成されており、故に、ディスク担持ユニッ
ト17からディスク15が取り除かれたときには移動部
材108の前端部108c が下方に揺動するようになさ
れている。この前端部108c が下方に揺動している状
態を移動部材108の第1位置と称し、また、前端部1
08c が上方に揺動している状態を該移動部材の第2位
置と称する。すなわち、移動部材108はディスクの有
無に応じて該第1位置と第2位置の間を移動するのであ
る。
【0037】移動部材108の前端部108c の表面に
は光を反射するためのアルミ箔が貼られている。図5に
示されるように、ベース40には、フォトセンサ103
の近傍に一対の小さなフォトセンサ109a ,109b
が設けられている。これらフォトセンサ109a 及び1
09b は移動部材108が上記第1位置及び第2位置の
いずれにあるかを検知する為のものである。なお、フォ
トセンサ109a ,109b による該検知は各ディスク
担持ユニット17に形成された小窓17c を通じてなさ
れる。フォトセンサ109a を第1検知センサと称し、
これに対してフォトセンサ109b を第2検知センサと
称する。
【0038】上記した移動部材108と、フォトセンサ
109a ,109b とによって、ディスク収納部16の
各ディスク収納位置におけるディスクの有無を検知する
ディスク有無検知手段が構成されている。 また、該デ
ィスク有無検知手段と、ベース40と、可動シャーシ6
4等を含む上記ディスク把持手段と、スリット群102
を含む上記位置検出手段と、カウンタウェイト50と、
レール49と、該カウンタウェイトをレール49に密接
せしめる上記密接手段と、ガイドシャフト36,37
と、これらに関連する周辺小部材とによって、ディスク
収納部16における任意のディスクを順次選択して演奏
位置、即ちターンテーブル31上に搬送するディスク取
出搬送機構が構成されている。
【0039】ここで、上記一対のフォトセンサ109a
及び109b について詳しく説明する。まず、第1検知
センサとしてのフォトセンサ109a は、上記ディスク
把持手段がディスクを把持し得る位置にベース40が達
したときに移動部材108が上記第1位置及び第2位置
のいずれにあるかを検知するためのものである。一方、
フォトセンサ109b は、ベース40が上記ディスク把
持手段がディスクを把持し得る位置から所定距離だけ上
方に移動しているときに移動部材108が上記第1位置
及び第2位置のいずれにあるかを検知する為のものであ
って、フォトセンサ109a に対して例えば3mm以上、
上方にずれて設けられている。
【0040】図6に示されるように、レール49の下端
部左側面にはブラケット110がネジ固定されている。
図10(b)から特に明らかなように、ブラケット110
にはロックネジ110a が嵌合し、且つ、止めリング1
10b によって抜け止めがなされている。ロックネジ1
10a は、これを締め込んでべース40に突設された雌
ネジ部40b に螺合せしめることによってベース40を
ハウジング2に対してロックするためのものである。な
お、ロックネジ110a には該ロックネジにバイアス力
を付与するためのコイルスプリング110c が嵌挿され
ている。ブラケット110にはまた、検知スイッチ11
1がネジにて固定されている。この検知スイッチ111
は、ロックネジ110a が締め込まれてベース40がロ
ックされたときに該ロックネジの一部が該検知スイッチ
のアーマチャ111a と係合するように配置されてい
る。ロックネジ110a が締め込まれてベース40がロ
ックされたときに検知スイッチ111が動作して、当該
ディスク演奏装置のすべての動作がなされないようにな
っている。
【0041】次いで、上記ディスク取出搬送機構によっ
てターンテーブル31上に搬送されたディスクをクラン
プするクランプ機構について説明する。図2に示される
ように、アンダーベース11上であって、ターンテーブ
ル31の後方にはブラケット112が固定されている。
図9(a)及び(b)に示されるように、ブラケット112の
上端部にはピン113a を介して支持部材113が揺動
自在に取り付けられている。支持部材113の揺動一端
部にはターンテーブル31と協働してディスククランプ
作用をなす押圧部材114が回動自在に設けられてい
る。なお、押圧部材114が磁力によってターンテーブ
ル31に吸着することによってディスククランプがなさ
れる。また、図9(a)において2点鎖線にて示される位
置を支持部材113の非クランプ位置と称し、また、図
9(a)において実線にて示される位置を該支持部材のク
ランプ位置と称する。支持部材113の揺動角度:θb
は例えば110°となっている。
【0042】ブラケット112の右端にはギアードモー
タ115が固定されている。ギアードモータ115の出
力軸115a には第1レバー部材116が嵌着されてい
る。第1レバー部材116の回転端部には第2レバー部
材117が一端部においてピン117a を介して回動自
在に取り付けられている。この第2レバー部材117の
他端部は支持部材113の揺動他端部にピン117b を
介して枢着されている。なお、ブラケット112には第
1レバー部材116と共に回動する補助レバー部材11
8が設けられ、更に、該補助レバー部材の回動角度を検
出することによってディスククランプが完了したことを
検知する検知スイッチ119が設けられている。
【0043】上記したギアードモータ115と、第1レ
バー部材116と、第2レバー部材117とによって、
支持部材113を駆動する駆動手段が構成されている。
また、該駆動手段と、支持部材113と、押圧部材11
4とによって、ディスククランプをなすクランプ機構が
構成されている。図10(a)は各ディスク担持ユニット
17に形成されたスリット群102の詳細を示すもので
ある。
【0044】図10(a)に示されるように、各ディスク
担持ユニット17には4つずつのスリット102a ,1
02b ,102c 及び102d が形成されている。フォ
トセンサ103に一直線上に設けられた4つのフォトカ
プラ103a ,103b ,103c 及び103d によっ
て各ディスク担持ユニット17に対するベース40の位
置を検知するのである。
【0045】ここで、アドレス板100、フォトセンサ
101及び103の調整方法について説明しておく。な
お、ディスクを収納担持する各ディスク担持ユニット1
7は全部で60枚である。 まず、4ビットのフォトセ
ンサ103の水平度を確認し、6ビットのフォトセンサ
101を水平に調整する。次いで、フォトセンサ103
の中心軸(図10(a)にて103e にて示される)と3
0枚目のディスク担持ユニット17に形成されたスリッ
ト102b の中心軸102e (図10(a)図示)とを一
致させ、この状態でアドレス板100を上下させて6ビ
ットのフォトセンサ101の中心軸と該アドレス板の下
位ビットのスリットの中心軸とを合わせる。また、この
とき、アドレス板100を適当に傾斜させて該アドレス
板とフォトセンサ101の水平方向における位置調整も
行なう。次に、フォトセンサ103の中心軸103e と
2枚目及び60枚目のディスク担持ユニット17のスリ
ット102b の中心軸102e とを一致させ、このとき
に6ビットのフォトセンサ101の中心軸がアドレス板
100の下位ビットのスリット中心軸と一致しているか
を確認する。この後、4ビットのフォトセンサ103の
水平位置をディスク担持ユニット17のスリットに一致
させる。かくして調整が完了する。
【0046】次に、上記した構成のディスク演奏装置の
動作を図11及び図12をも参照しつつ演奏手順に沿っ
て簡単に説明する。 装置への電源投入直後、制御回路
120(図11示)は機構部が輸送準備状態あるいはロ
ック状態(前述)にないことを判断し、選曲部7のキー
ボード7a が操作されることにより演奏さるべきディス
クが指定されると、モータ44に駆動電圧を供給し、該
モータは回転を始める。よってベース40が、上記ディ
スク把持手段が指定されたディスクを把持し得る位置ま
で移動する。このとき、制御回路120はフォトセンサ
101によってアドレス板100の絶対番地を読み取
り、また、フォトセンサ103によってディスク担持ユ
ニット17のスリット群102を読み取る。なお、輸送
準備状態とは押圧部材114及び支持部材113からな
るクランパがディスクをターンテーブル上に押圧し且つ
把持アーム対73,74が該ディスクを把持した状態、
すなわち、フォトセンサ84及び検知スイッチ99,1
19からオン信号が得られる状態をいう。
【0047】フォトセンサ103によるスリット群10
2の読み取りに伴うベース40の動作について詳述す
る。図10(a)において、三段重なって描かれたディス
ク担持ユニット17のうち、指定されたディスクを担持
するディスク担持ユニット17が中央のものであるとす
ると、フォトセンサ103のフォトカプラ103a ,1
03b がスリット102a ,102b に夫々一致してフ
ォトカプラ103a ,103b からオン信号が得られる
とモータ44への駆動電圧供給が断たれ、ベース40が
停止せしめられるのである。
【0048】ディスク把持手段がディスクを把持し得る
位置にベース40が停止したら、制御回路120はモー
タ68を駆動し、可動シャーシ64を含むディスク把持
手段はディスクに向って移動する。該ディスク把持手段
が移動してディスク把持位置に達したことがフォトセン
サ106により確認されるとモータ68、従ってディス
ク把持手段は停止する。次いで、フォトセンサ109a
(図5示)によってディスク有無検出がなされる。ディ
スクの存在が確認されると、モータ77が駆動され、デ
ィスクは把持ロッドたるスピンドル71と把持アーム対
73,74とによって3点にて把持される。ディスクが
把持されたことがフォトセンサ84及び検知スイッチ9
9によって検知されると、再びモータ44がフォトカプ
ラ103b ,103c からオン信号が得られるまで回動
せられてベース40が例えば約3mm上方に移動する。こ
の3mmの移動によって、ディスク中心孔に嵌合してディ
スクの位置決めをなしている位置決め突起18d とディ
スク中心孔との嵌合状態が解除される。次いで、モータ
68が逆回転せられ、ディスク把持手段はディスクを把
持した状態で右方に移動する。ディスク把持手段が右方
に所定距離だけ移動して把持されたディスクがターンテ
ーブルの直上に達したことがフォトセンサ106により
確認されると、モータ68が停止される。
【0049】その後、ベース40が下方に移動せられて
ディスクがターンテーブル上に載置されるのであるが、
選ばれた曲がディスクのB面、すなわち、ディスク収納
状態における上面に記録されている場合、モータ86が
駆動されてディスクは反転される。ここで、ディスクの
反転動作について詳述する。
【0050】選ばれた曲がディスクのB面にある場合、
制御回路120はまず、ベース40が上から50枚目の
ディスクに対応する位置より上方にあるか下方にあるか
を確認する。ベース40が上から50枚目のディスクに
対応する位置より下方にある場合はベース40は49枚
目のディスク位置まで上昇せしめられる。その後、モー
タ86が駆動されてディスクの反転がなされ、同時にベ
ースが下降する。なお、ディスクの反転が完了したこと
はフォトセンサ93によって検知される。
【0051】ディスクがターンテーブル上に載置される
と、ギアードモータ115が回動してディスククランプ
がなされる。ディスクがクランプされたことが検知スイ
ッチ119によって検知されると、ディスク把持手段に
よるディスク把持状態が解除される。かくして演奏可能
となり、スピンドルモータ32及び光学式ピックアップ
33等が作動して演奏が開始される。
【0052】演奏が終了すると、ディスクは上記と逆の
過程を辿って元の収納位置に収納される。
【0053】以下、指定された曲数に応じて上記の動作
が繰返される。図13は、輸送準備動作をなすために制
御回路120に記憶されかつ実行されるプログラムに例
を示すフローチャートである。すなわち、このフローチ
ャートによって示されるサブルーチンにおいては、キー
ボード7a 若しくは手動スイッチ(図示せず)によって
供給される輸送準備指令に応答して制御回路120(図
11)が実行するサブルーチンプログラムを示すフロー
チャートである。このフローチャートから明らかな如
く、輸送準備指令に応答して制御回路120は、所定位
置に格納されているダミーディスクを取り出して演奏部
のターンテーブル31に載置するように搬送機構に指令
を与える。次いで、クランパとしての支持部材113及
び押圧部114を作動せしめるべくギアードモータ11
5を駆動し、ダミーディスクをターンテーブル上にクラ
ンプする。通常演奏の場合、把持アーム対72,74を
ディスクから離すのであるが、この場合、把持アーム対
によるディスク保持を維持したままで輸送準備モードを
終了する。
【0054】このような状態で電源を切っても機構部は
そのままの状態を継続し、把持アームを含む搬送機構は
ダミーディスクを介して演奏手段と堅固に結合している
故、輸送中の外部衝撃に対しても充分に耐えられるので
ある。
【0055】
【効果】以上詳述した如く、本発明によるディスク演奏
装置においては複数枚のディスクを順に配列収納す
、ディスク配列方向において互いに積み重ねられた多
数のディスク収納部としてのディスク担持ユニット(1
7)を備えている。このようにすることによってディス
ク収納部の成形が簡単となり、且つ、ディスク担持ユニ
ットを成形するための装置も小型のもので済むのでコス
トが安くなっているのである。また、ディスク担持ユニ
ットを適宜加えることによってディスク収納量を増大で
きるのである。
【0056】また、本発明によるディスク演奏装置にお
いてはシャーシに対して固着されたディスク収納部にお
ける任意のディスクを順次選択して演奏位置に搬送する
ディスク取出搬送機構が、シャーシに固着された案内部
材(37)によりディスク収納部(16)のディスク配列方
向に沿って移動自在に案内されるベース(40)と、該
ベースにディスク配列方向に略垂直な方向において移動
自在に設けられて選択したディスクを採取するディスク
採取手段と、該ディスク採取手段が任意のディスクを採
取し得る位置に上記ベースが達したことを検出して該ベ
ースを停止せしめるための位置検出手段を有し、該位置
検出手段は上記ディスク収納部のディスク収納位置に対
応して上記ベースの移動方向に沿って各々設けられた複
数の位置指標群たるスリット群(102)と、該ベース
と共に移動して該スリット群を検知する検知手段(フォ
トセンサ103)とを含み、該スリット群はディスク収
納部としての上記ディスク担持ユニットに一体的に設け
られている。
【0057】このように、スリット群(102)がディ
スク担持ユニットに一体的に設けられていることによっ
て、多数のディスク担持ユニットによって構成されるデ
ィスク収納部(16)が熱膨脹などでディスク配列方向
において伸縮しても、スリットは常にディスク収納位置
と一致しているので、ディスク採取手段を担持するベー
ス(40)はディスク収納位置に対して正確に停止し、
ディスク採取手段によるディスクの採取が確実になされ
るのである。また、ディスク収納部をシャーシに固着
し、かつ、検知手段を有するベースをシャーシに固着し
た案内部材によりディスクの配列方向に案内するように
して、シャーシを基準としてベースの移動範囲とディス
ク収納部の収納範囲とが予め固定されるようにし、その
上でディスク収納位置と位置指標とを一体的に形成して
両者の相対的な位置ズレを防止するようにしたことによ
り、各ディスクの収納位置と位置指標群とベースの停止
位置(ディスク採取手段の位置)との三者の位置関係を
高精度に確保することができる。また、ディスク収納部
がシャーシに固着されている故に、脱着自在のものに比
べ、ベースの移動範囲を極力所定の範囲に設定すること
ができ、もって、ディスク取出搬送機構の耐久性の面か
らも優れたものとなる。さらに、1つのディスク収納位
置について、ディスクの記録面に平行な方向に並設され
た複数の検知部(103a〜103b)に対応する複数
(同数)の位置指標部(102a〜102d)が、さら
にディスクの記録面に垂直な方向においてお互いにずら
して配置されている故、ベースの移動方向における位置
指標部の大きさよりも細かい位置検出、すなわち高精度
な位置検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るディスク演奏装置の正面図であ
る。
【図2】 ディスク演奏装置の内部構造の全体斜視図で
ある。
【図3】 ディスク収納部の詳細斜視図である。
【図4】 ディスク収納部の詳細斜視図である。
【図5】 ベースとその周辺部材を示す斜視図である。
【図6】 ベースとその周辺部材を示す斜視図である。
【図7】 ディスクを採取するディスク採取手段の詳細
斜視図である。
【図8】 ディスク採取手段の一部断面を含む平面図で
ある。
【図9】 本図(a)及び(b)はクランプ機構の各々側面図
及び背面図である。
【図10】 本図(a)は上記ディスク収納部の構成部材
であるディスク担持ユニットに形成されたスリットと検
知センサを説明するための図であり、本図(b)は上記内
部構造の一部詳細図である。
【図11】 ディスク演奏装置における駆動制御系の構
成を示す図である。
【図12】 ディスク演奏装置の動作を説明するための
フローチャートである。
【図13】 本発明によるディスク選択演奏装置の輸送
準備動作モードを示すフローチャートである。
【主要部分の符号の説明】
1 ディスク演奏装置 2 ハウジング 3 ドア 3a ガラス板 5 操作部 6 調節部 7 選曲部 8 コイン受部 10 キャスタ 11 アンダーベース 12 フレーム 15 ディスク 16 ディスク収納部 17 ディスク担持ユニット 17a 支持突起 17c 小窓 18 板状部材 18c 半円状ディスク収納部 18d 位置決め突起 18e 頂点部分 20,21,22 シャフト 20a 第1ネジ部 20b 第2ネジ部 24 受けプレート 24a 止めリング 25 押えプレート 26 ナット 26a 座金 27,41d ,57,82a ,82b ,91,96a ,
96b コイルスプリング 29 アッパーベース 29a ,43a ,55a ,59a ,68a ,110,1
12 ブラケット 29b ,43b ,88 小スピンドル 29c ,43c ,43d ,44b ,66a ,66b 歯
付ベルト車 31 ターンテーブル 32 スピンドルモータ 33 光学式ピックアップ 36,37,61 ガイドシャフト 40 ベース 40a 筒状部 41a ,41b ,56,59 ローラ 41c レバー 44,68,77,86 モータ 44a 固定プレート 46,47,67 歯付ベルト 49 レール 50 カウンタウェイト 51,52 プーリ 53 ワイヤ 55 揺動部材 62,63 分割シャーシ 63a ガイド部 64 可動シャーシ 66c ,88a ウォームホィール 68b ,86b ウォーム 71 スピンドル 71a 把持ブロック 71b ,75a ,75b ,77a ,78a ,88b 歯
車 72 フレーム 72a ,87b ,113a ,117a ピン 72c ,79a 張出部 73,74 把持アーム 73a ,74a 先端部 73b ,74b ラック部 73d ,74d 長孔 78 スクリューシャフト 78b スクリュー部 79 可動ブラケット 81 スライダ 81a ,87a 光遮蔽板 84,93,101,103,106,109a ,10
9b フォトセンサ 86a カプラ 87 保持部材 90 ストッパ 95 可動駒 99,111,119 検知スイッチ 100,105 アドレス板 102 スリット群 102a ,102b ,102c ,102d ,105a ,
105b スリット 103a ,103b ,103c ,103d フォトカプ
ラ 103e 中心軸 108 移動部材 108a ピン部 108b 後端部 108c 前端部 110a ロックネジ 113 支持部材 114 押圧部材 115 ギアードモータ 115a 出力軸 116 第1レバー部材 117 第2レバー部材 118 補助レバー部材 120 制御回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャーシと、複数枚のディスクを順に配
    列収納すべく各々のディスクに対応して独立して設けら
    れたディスク収納部と、ディスク演奏手段と、前記ディ
    スク収納部における任意のディスクを順次選択して演奏
    位置に搬送するディスク取出搬送機構とを含み、前記デ
    ィスク取出搬送機構は前記シャーシに固着された案内部
    材により前記ディスク収納部のディスク配列方向に沿っ
    て移動自在に案内されるベースと、前記ベース上に設け
    られ選択したディスクを採取するディスク採取手段と、
    前記ディスク採取手段が前記任意のディスクを採取し得
    る位置に前記ベースが達したことを検出して該ベースを
    停止せしめるための位置検出手段とを有し、前記位置検
    出手段は前記ディスク収納部のディスク収納位置に対応
    して前記ベースの移動方向に沿って各々設けられた複数
    の位置指標群と、前記ベースと共に移動して前記位置指
    標群を検知する検知手段とを含み、前記位置指標群は前
    記ディスク収納部に一体に設けられ、前記ディスク収納
    部は前記シャーシに固着されているディスク演奏装置で
    あって、 前記検知手段は、前記ディスク収納部に収納されたディ
    スクの記録面に平行な方向において並設された複数の検
    知部を有し、 前記位置指標群の各々は、前記ディスク収納位置の各々
    において前記複数の検知部に各々対応する複数の位置指
    標部を有し、 前記複数の位置指標部は、前記ディスクの記録面と垂直
    な方向においてお互いにずらして配置されている ことを
    特徴とするディスク演奏装置。
JP4294604A 1992-11-02 1992-11-02 ディスク演奏装置 Expired - Lifetime JPH0810525B2 (ja)

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