JPH0810501A - 金属イオン等の超音波霧化分溜装置 - Google Patents

金属イオン等の超音波霧化分溜装置

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JPH0810501A
JPH0810501A JP17193094A JP17193094A JPH0810501A JP H0810501 A JPH0810501 A JP H0810501A JP 17193094 A JP17193094 A JP 17193094A JP 17193094 A JP17193094 A JP 17193094A JP H0810501 A JPH0810501 A JP H0810501A
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Masanori Sato
正典 佐藤
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、超音波による霧化工程を通して質量
又はイオン半径の異なる原子又はイオンを分溜する金属
イオン等の超音波霧化分溜装置を提供するものである。 【構成】第1の容器1に前記セラミック振動子3を傾け
て装着し、前記セラミック振動子からの超音波振動によ
り前記第1の容器1に注入された原液6の液柱6aを傾
斜して発生し、該液柱6aの先端から垂れる液滴を受け
る第1の受け部9を前記容器1内に形成し、前記容器1
内に設けたモータ10によって回転される回転羽根11
で前記液柱6aからの霧化粒子6bを跳ね飛ばし、跳ね
飛ばされた液滴を受ける第2の受け部12を前記容器1
内に設け、前記第1の容器1内の空気を循環するようフ
ァン13を設け、前記第1の受け部9で受けた液体を新
たな原液として前記第1の容器1又は前記第1の容器1
と同じ構成の第2の容器で分溜するものである。このよ
うにすることにより、第1の容器で分溜した液体をそれ
ぞれ同じ容器又は他の容器で分溜することにより、質量
又はイオン半径の異なる原子又はイオンを純度が高くな
るように分溜することができる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波による霧化工程
を通して質量又はイオン半径の異なる原子又はイオンを
分溜する金属イオン等の超音波霧化分溜装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の金属イオンを含む溶液から
特定の金属を分離する場合、化学法、遠心分離法、レー
ザー法が用いられていた(日経サイエンス、1994、
2月号)。
【0003】例えば、遠心分離法では、軽い金属と重い
金属をそれぞれ含む溶液を分離するには、2つの金属イ
オンを含む溶液を容器に入れて遠心分離機にかけること
により、重い金属イオンと軽い金属イオンの溶液を取り
分けて分離することを繰り返すようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法では、分離の効率が悪く、コスト面での改善が
望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、セラミック振
動子からの超音波によって容器の金属イオン又は同位体
を含む原液を霧化し、該霧化粒子を回収して原液を分溜
するようにした超音波霧化分溜装置において、第1の容
器に前記セラミック振動子を傾けて装着し、前記セラミ
ック振動子からの超音波振動により前記第1の容器に注
入された原液の液柱を傾斜して発生し、該液柱の先端か
ら垂れる液滴を受ける第1の受け部を前記容器内に形成
し、前記容器内に設けたモータによって回転される回転
羽根で前記液柱からの霧化粒子を跳ね飛ばし、跳ね飛ば
された液滴を受ける第2の受け部を前記容器内に設け、
前記第1の容器内の空気を循環するようにし、前記第1
の受け部で受けた液体を新たな原液として前記第1の容
器又は前記第1の容器と同じ構成の第2の容器で分溜す
るものである。
【0006】
【作用】本発明では、第1の容器の底部に傾斜部を設
け、超音波振動を傾斜部を通して原液に照射することに
より、斜めに液柱が形成され、この液柱の先端の液滴を
第1の容器の第1の受け部で受け、又、液柱から霧化し
た霧化粒子は第1の容器の上部に設けたモータで回転さ
れる回転羽根により容器の壁に当てて第2の受け部で受
け、さらに、回転羽根の上部に設けたファンにより第1
の容器内の空気を循環させ、さらに、第1の受け部で受
けた液体を第1の容器と同様の構成を持つ第2の容器で
分溜することにより、 質量又はイオン半径の異なる原
子又はイオンを分溜することができる。
【0007】
【実施例】図1は本発明の実施例の金属等の超音波霧化
分溜装置の第1の容器の断面図で、第1の容器1の下部
に振動子装着部2を設け、この振動子装着部2にPZT
系のセラミック振動子3が装着され、この振動子装着部
2のセラミック振動子3の周囲は超音波伝搬液体4で充
満され、セラミック振動子3が装着された第1の容器1
の底部に傾斜部1aが形成され、さらに、傾斜部1aに
超音波を送る通路1bが形成され、この通路1bに合成
樹脂のフィルム5が装着され、容器1の底部に入れられ
た原液6が超音波伝搬液体4と混合しないように構成さ
れている。
【0008】又、第1の容器1に供給口1cにタンク7
よりコック8を通して原液が供給され、このコック8は
原液6の液面がコック8の下面に接触すると、供給が停
止されるように構成されている。
【0009】ここで、セラミック振動子3に入力される
電力は20Wで、周波数が2.5MHzの高い周波数を
使用し、この超音波を原液中に照射すると、噴水状態の
液柱6aが生じ、この液柱6aにキャピラリー波と呼ば
れる細かな波が立ち、その波頭から霧化した粒子6bが
気体中に飛ぶ。
【0010】そして、第1の容器1の底部に傾斜部1a
が設けられているので、セラミック振動子3によって発
生した超音波で原液6の液柱6aは傾斜して形成され、
この液柱6aの先端は第1の容器1内に設けた第1の受
け部9で受けられ、第1の受け部9で受けた液体15は
送り出し管9aから回収される。
【0011】ここで、送り出し管9aからの流量を調整
し、一部を第1の受け部9からオーバーフローさせて原
液6に混ぜてもよい。
【0012】又、液柱6aの波頭より発生した霧化粒子
6bは、第1の容器1の上壁に装着されたモータ10の
回転軸10aに固着された回転羽根11に当たって跳ね
飛ばされ、第1の容器内に当たり、第1の容器内に形成
された第2の受け部12で液体16が回収され、第1の
容器1に設けた送り出し管12aから送り出され、さら
に、モータ10の回転軸10aに固着されたファン13
で容器1内の空気は容器1の側壁に形成されたダクト1
4で下方に送られ、原液6の液柱6aから発生する霧化
粒子6bを上方へ送るようにする。
【0013】このように構成した第1の容器の第1の受
け部9からの液体15は、図2に示すように、送出管9
aから第2の容器101の供給口101cに供給され、
又、第2の受け部12から送出管12aを通った液体は
タンク17で回収され、さらに、第1の容器1と同様
に、振動子装着部102に充填した超音波伝搬液体10
4内にセラミック振動子103が装着され、第2の容器
101の傾斜部101aに合成樹脂のフィルム105が
設けられ、フィルム105を通して超音波を照射するこ
とによって、液体15の液柱15aが斜めに噴射され、
この液柱15aの先端の液滴は第1の受け部109で回
収され、送出管109aから送り出され、液柱15aか
ら霧化された霧化粒子15bはモータ110によって回
転される回転羽根111で跳ね飛ばされて第2の容器1
01の壁に当たって第2の受け部112で回収され、送
出管112aから送り出され、さらに、第2の容器10
1内の空気はモータ110で回転するファン113によ
ってダクト114を通り、第2の容器内の下方から上方
に循環される。
【0014】又、第1の容器1の第2の受け部12で回
収された液体16は、図3に示すように、送出管112
aから第3の容器201の供給口201cに供給され、
又、第1の受け部9で回収された液体は送出管9aから
タンク18で回収され、さらに、第1の容器1と同様
に、振動子装着部202に充填した超音波伝搬液体20
4内にセラミック振動子203が装着され、第2の容器
201の傾斜部201aに合成樹脂のフィルム205が
設けられ、フィルム205を通して超音波を照射するこ
とによって、液体16の液柱16aが斜めに噴射され、
この液柱16aの先端の液滴は第1の受け部209で回
収され、送出管209aから外部に送り出され、液柱1
6aから霧化された霧化粒子16bはモータ210によ
って回転される回転羽根211で跳ね飛ばされて第3の
容器201の壁に当たって第2の受け部212で回収さ
れ、又、第2の容器201内の空気はモータ210で回
転するファン213によってダクト214を通り、第2
の容器内の下方から上方に循環される。
【0015】本実施例では、このように、第1の容器1
で回収した液体15及び16それぞれを第2の容器10
1及び第3の容器201でさらに分溜することにより、
純度の高い液体がそれぞれ得られ、さらに、回収した液
体を分溜することにより、回収液体の純度が高くなると
いう利点がある。
【0016】又、タンク17又は18で回収した液を原
液として容器1台で繰り返し作業を行ってもよい。
【0017】なお、上記実施例において、回転羽根1
1、111、211を板状に構成した例を示したが、板
状の代わりにメッシュ状に構成してもよい。
【0018】又、上記実施例において、容器1、10
1、201に傾斜部1a、101a、201aを設けた
が、セラミック振動子3、103、203を容器1、1
01、201の底部に傾けて装着してもよい。
【0019】上記実施例において、モータ10、11
0、210の回転軸にファン13、113、213を設
けた例を示したが、ファンを別に設けるか、他の循環手
段を設けてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の金属等の
超音波霧化分溜装置では、第1の容器で分溜した液体を
それぞれ第2、第3の容器で分溜することにより、質量
又はイオン半径の異なる原子又はイオンを純度が高くな
るように分溜することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の金属等の超音波霧化分溜装置
の第1の容器の構成図である。
【図2】本発明の1実施例の金属等の超音波霧化分溜装
置の構成図である。
【図3】本発明の他の実施例の金属等の超音波霧化分溜
装置の構成図である。
【符号の説明】
1、101、201 第1、第2、第3の容
器 2、102、202 振動子装着部 3、103、203 セラミック振動子 4、104、204 超音波伝搬液体 5、105、205 合成樹脂のフィルム 6 原液 7 タンク 8 コック 9、109、209 第1の受け部 10、110、210 モータ 11、111、211 回転羽根 12、112、212 第2の受け部 13、113、213 ファン 14、114、214 ダクト 15、16 回収された液体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック振動子からの超音波によって
    容器の金属イオン又は同位体を含む原液を霧化し、該霧
    化粒子を回収して原液を分溜するようにした超音波霧化
    分溜装置において、第1の容器に前記セラミック振動子
    を傾けて装着し、前記セラミック振動子からの超音波振
    動により前記第1の容器に注入された原液の液柱を傾斜
    して発生し、該液柱の先端から垂れる液滴を受ける第1
    の受け部を前記容器内に形成し、前記容器内に設けたモ
    ータによって回転される回転羽根で前記液柱からの霧化
    粒子を跳ね飛ばし、跳ね飛ばされた液滴を受ける第2の
    受け部を前記容器内に設け、前記第1の容器内の空気を
    循環するようにし、前記第1の受け部で受けた液体を新
    たな原液として前記第1の容器又は前記第1の容器と同
    じ構成の第2の容器で分溜することを特徴とする金属イ
    オン等の超音波霧化分溜装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の容器の下部にセラミ
    ック振動子を装着する振動子装着部を設け、該振動子装
    着部に超音波伝搬液体を充満させたことを特徴とする請
    求項1記載の金属イオン等の超音波霧化分溜装置。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2の容器の下部に傾斜部を
    設け、該傾斜部に前記セラミック振動子を装着したこと
    を特徴とする請求項1記載の金属イオン等の超音波霧化
    分溜装置。
  4. 【請求項4】 前記モータの回転軸に前記第1の容器内
    の空気を循環するファンを設けたことを特徴とする請求
    項1記載の金属イオン等の超音波霧化分溜装置。
  5. 【請求項5】 前記回転羽根は板状及びメッシュ状であ
    ることを特徴とする請求項1記載の金属イオン等の超音
    波霧化分溜装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の容器にタンクから供給する原
    液の水位を一定に保つ手段を装着したことを特徴とする
    請求項1記載の金属イオン等の超音波霧化分溜装置。
  7. 【請求項7】 セラミック振動子からの超音波によって
    容器の金属イオン又は同位体を含む原液を霧化し、該霧
    化粒子を回収して原液を分溜するようにした超音波霧化
    分溜装置において、第1の容器に前記セラミック振動子
    を傾斜して装着し、前記セラミック振動子からの超音波
    振動により前記第1の容器に注入された原液の液柱を傾
    斜して発生し、該液柱の先端から垂れる液滴を受ける第
    1の受け部を前記容器内に形成し、前記液柱の上部に設
    けたモータによって回転される回転羽根で前記液柱から
    の霧化粒子を跳ね飛ばし、跳ね飛ばされた液滴を受ける
    第2の受け部を前記液柱の上部の側壁に設け、前記モー
    タの回転軸にファンを設けて前記第1の容器内の空気を
    循環するようにし、前記第2の受け部で受けた液体新た
    な原液として、前記第1の容器又は前記第1の容器と同
    じ構成の第3の容器で分溜することを特徴とする金属イ
    オン等の超音波霧化分溜装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005066553A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Choonpa Jozosho Kk 溶液の超音波分離方法とこの方法に使用される超音波分離装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005066553A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Choonpa Jozosho Kk 溶液の超音波分離方法とこの方法に使用される超音波分離装置

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