JPH0824501A - 超音波によるアルコール分溜装置 - Google Patents

超音波によるアルコール分溜装置

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JPH0824501A
JPH0824501A JP18076394A JP18076394A JPH0824501A JP H0824501 A JPH0824501 A JP H0824501A JP 18076394 A JP18076394 A JP 18076394A JP 18076394 A JP18076394 A JP 18076394A JP H0824501 A JPH0824501 A JP H0824501A
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正典 佐藤
Kazuo Matsuura
一雄 松浦
Hiroshi Sasaki
浩 佐々木
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Honda Electronics Co Ltd
Seiko Corp
Ozeki Corp
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OOZEKI KK
Honda Electronics Co Ltd
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    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B17/00Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups
    • B05B17/04Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods
    • B05B17/06Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations
    • B05B17/0607Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers
    • B05B17/0615Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers spray being produced at the free surface of the liquid or other fluent material in a container and subjected to the vibrations

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  • Special Spraying Apparatus (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 原液を霧化するときに、キャビテーションを
発生しないように高周波数の超音波を超音波によるアル
コール分溜装置を提供する。 【構成】 セラミック振動子3からの超音波振動により
容器1に注入された原液6の液柱6aを傾斜して発生
し、液柱の先端から垂れる液滴を受ける第1の受け部9
を容器内に形成し、モータ10によって回転される回転
羽根11で液柱からの霧化粒子6bを跳ね飛ばし、跳ね
飛ばされた液滴を受ける第2の受け部12を設け、容器
内の空気を循環するようファン13を設ける。セラミッ
ク振動子に入力される電力を20Wとし、周波数が2.
5MHzの高い周波数を使用してキャビテーションが発
生するしきい値以下に設定すると、噴水状態の液柱6a
にキャピラリー波と呼ばれる細かな波が立ち、その波頭
から霧化した粒子が気体中に飛ぶ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原液を霧化するとき
に、キャビテーションを発生しないように高周波数の超
音波を使用する超音波によるアルコール分溜装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アルコール分溜装置としては、特
公平3−23149号公報、特公平5−71223号公
報が知られており、これらの装置では、キャビテーショ
ンによる気化が用いられており、又、キャビテーション
による気化を行う容器と流体を溜める槽が流路で接続さ
れることにより構成されている。
【0003】ところで、このキャビテーションは、液体
中の小さな気泡等が核となり、超音波振動によって形成
される殆ど真空状態の空隙であり、この空隙は超音波振
動の数サイクル〜数十サイクル程度にわたって成長し、
その後、空隙自体が支え切れなくなって潰れるものであ
り、この潰れる過程で、このキャビテーションの成長時
に蓄えてきたエネルギーが一度に放出されるため、キャ
ビテーションが発生している付近では局所的に高温と高
圧が発生する。
【0004】このように、キャビテーションは一種のエ
ネルギー蓄積機構として働くと考えられ、蓄えたエネル
ギーを局所的に短時間に放出するために、キャビテーシ
ョンが発生する液体に多くの作用を引き起こすものであ
る。
【0005】そして、このキャビテーションは核となる
気泡が多い程、すなわち液体中に溶けている気体が多い
程発生し易く、超音波の周波数が高くなるに従って発生
しにくくなるが、これは周波数が高くなると、一周期の
間に空隙の成長ができなくなるからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、キャビテーシ
ョンが発生すると、その付近で局所的に高温、高圧とな
り、このため、液体に種々の物理的、化学的反応が生
じ、例えば、液体中の酸化作用の原因となり、アルコー
ルの分溜の工程でこのような品質の劣化を防ぐため、キ
ャビテーションの発生しない霧化が必要である。
【0007】又、流路が気化槽と液化槽の間にあると、
構造が複雑になるばかりでなく、流路で酸化が進んだ
り、流路で硫化する等の問題が生じ、さらに、構造を簡
単にするため、霧化と霧化粒子の捕集を同一容器内で行
い、途中に流路を設けない必要がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、セラミック振
動子からの超音波によって容器の原液を霧化し、該霧化
粒子を回収して原液を分溜するようにした超音波による
アルコール分溜装置において、前記セラミック振動子を
傾けて装着し、前記セラミック振動子からの超音波振動
により前記容器に注入された原液の液柱を傾斜して発生
し、該液柱の先端から垂れる液滴を受ける第1の受け部
を前記容器内に形成し、前記液柱の上部に設けたモータ
によって回転される回転羽根で前記液柱からの霧化粒子
を跳ね飛ばし、跳ね飛ばされた液滴を受ける第2の受け
部を前記容器内に設け、前記容器内の空気を循環するよ
うにしたものである。
【0009】
【作用】本発明では、キャビテーションの発生を抑える
ために、超音波振動子はPZT系セラミックで、周波数
2.5MHzの高い周波数の超音波を使用し、電気入力
を20Wとし、キャビテーションが発生するしきい値以
下に設定し、この超音波振動子を振動子装着部の超音波
伝搬液体中に装着し、セラミック振動子を振動して液体
中に照射すると、噴水状態の液柱が生じ、この液柱にキ
ャピラリー波と呼ばれる細かな波が立ち、その波頭から
霧化した粒子が気体中に飛ぶので、霧化粒子は第2の受
け部で受け、液柱は第1の受け部で受けることにより、
2液に分溜することができる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の実施例の超音波霧化分溜装置
の断面図で、容器1の下部に振動子装着部2を設け、こ
の振動子装着部2にPZT系のセラミック振動子3が装
着され、この振動子装着部2のセラミック振動子3の周
囲は超音波伝搬液体4で充満され、セラミック振動子3
が装着された容器1の底部に傾斜部1aが形成され、さ
らに、傾斜部1aに超音波を送る通路1bが形成され、
この通路1bに合成樹脂のフィルム5が装着され、容器
1の底部に入れられた原液6が超音波伝搬液体4と混合
しないように構成されている。
【0011】又、容器1にタンク7よりコック8を通し
て原液が供給され、このコック8は原液6の液面がコッ
ク8の下面に接触すると、供給が停止されるように構成
されている。
【0012】ここで、セラミック振動子3に入力される
電力が20Wで、周波数が2.5MHzの高い周波数を
使用し、キャビテーションが発生するしきい値以下に設
定し、この超音波を原液中に照射すると、噴水状態の液
柱が生じ、この液柱にキャピラリー波と呼ばれる細かな
波が立ち、その波頭から霧化した粒子が気体中に飛ぶ。
【0013】そして、容器1の底部に傾斜部1aが設け
られているので、セラミック振動子3によって発生した
超音波で原液6の液柱6aは傾斜して形成され、この液
柱6aの先端は容器1内に設けた第1の受け部9で受け
られ、第1の受け部9で受けた原液6は送り出し管9a
から回収される。
【0014】又、液柱6aの波頭より発生した霧化粒子
6bは、容器1の上壁に装着されたモータ10の回転軸
10aに固着された回転羽根11に当たって跳ね飛ばさ
れ、容器の側壁に当たって容器1内に形成された第2の
受け部12で回収され、容器1の側壁に設けられた送り
出し管12aから回収され、さらに、モータ10の回転
軸10aに固着されたファン13で容器1内の空気は容
器1の側壁に形成されたダクト14で下方に送られ、原
液6の液柱6aから発生する霧化粒子を上方へ送るよう
にする。
【0015】本実施例では、このように、容器1の底部
に傾斜部1aを設け、この傾斜部1aに通路1bを設け
て、この通路1bに装着した合成樹脂のフィルム5を通
して高周波数の超音波を照射するようにしたので、原液
6の液柱6aにキャビテーションが発生せず、液柱にキ
ャピラリー波と呼ばれる細かな波が立ち、その波頭から
霧化した粒子が気体中に飛ぶので、原液6に物理的、化
学的反応が生じることがなく、原液6がアルコールを含
んでいる場合、原液6からアルコールに何ら影響を与え
ることなく、アルコールを分離することができ、又、途
中の流路を省いたので、途中で酸化、気化、液化等を起
こすことが少なく、回収効率を上げることができる。
【0016】なお、原液を容器1内に設けた第1の受け
部9で回収して送り出し管9aから送り出すようにした
が、この送り出し管9aからの液体の一部を再び容器1
に戻してもよい。
【0017】又、回転羽根11を板状に構成した例を示
したが、板の代わりにメッシュ状に構成してもよい。
【0018】さらに、容器1の底部に傾斜部1bを形成
したが、セラミック振動子3を傾斜して装着してもよ
い。
【0019】図2は、本発明の他の実施例の超音波によ
るアルコール分溜装置の構成を示した図で、1は容器、
9は第1の受け部、10aはモータの回転軸、11は回
転羽根、12は第2の受け部で、これらの構成は上記実
施例と同じ構成であるので、説明は省略するが、本実施
例では、第2の受け部12の上部に冷水を循環する螺旋
状の冷却パイプ15からなる液化手段を設け、又、第1
の受け部9の上部にヒータ16からなる加熱手段を設け
る。
【0020】このように構成した本実施例の超音波によ
るアルコール分溜装置では、第1の受け部9で傾斜した
液柱を受けるとともに、第1の受け部9の上部に設けた
低温のヒータ16による加熱手段で霧化粒子を加熱する
ことにより、アルコールの気化をより多くし、又、気化
したアルコールを冷却パイプ15からなる液化手段で冷
却して回収することができる。
【0021】このように構成した本実施例においては、
霧化粒子を液体した液体と霧化粒子を気化して液化した
液体の両方を得ることができ、さらに、この実施例にお
いても、途中の流路を省いたので、装置の構成を簡略化
できると同時に、酸化等を防ぐことができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波に
よるアルコール分溜装置では、高周波数の超音波を使用
することにより、原液の液柱にキャビテーションを発生
することなく、霧化するので、容器設けた第1の受け部
で液柱の原液を回収し、容器の上部に設けた第2の受け
部で霧化粒子を回転羽根により叩き落として回収するこ
とにより、原液及び霧化粒子を回収した液体に何ら物理
的、化学的反応を生じることなく、さらに、1つの容器
内で分離、回収ができるので、装置が小型化できるとい
う利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の超音波によるアルコール分溜
装置の構成図である。
【図2】本発明の他の実施例の超音波によるアルコール
分溜装置の構成図である。
【符号の説明】
1 容器 2 振動子装着部 3 セラミック振動子 4 超音波伝搬液体 5 合成樹脂のフィルム 6 原液 7 タンク 8 コック 9 第1の受け部 10 モータ 11 回転羽根 12 第2の受け部 13 ファン 14 ダクト 15 冷却パイプ 16 ヒータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ャビテーションが発
生すると、その付近で局所的に高温、高圧となり、この
ため、液体に種々の物理的、化学的反応が生じ、例え
ば、液体中の酸化作用の原因となり、アルコールの分溜
の工程でこのような品質の劣化を防ぐため、キャビテー
ションの発生しない霧化が必要であり、又、構造を簡単
にするため、霧化と霧化粒子の捕集を同一容器内で行
い、途中に流路を設けない必要がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】さらに、流路が気化槽と液化槽の間にある
と、構造が複雑になるばかりでなく、流路で酸化が進ん
だり、流路で液化する等の問題が生じる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】このように構成した本実施例においては、
霧化粒子を液化した液体と霧化粒子を気化して液化した
液体の両方を得ることができ、さらに、この実施例にお
いても、途中の流路を省いたので、装置の構成を簡略化
できると同時に、酸化等を防ぐことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 一雄 兵庫県西宮市今津出在家町4番9号 大関 株式会社総合研究所内 (72)発明者 佐々木 浩 東京都中央区銀座4丁目5番16号 株式会 社服部セイコー事業開発室内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック振動子からの超音波によって
    容器の原液を霧化し、該霧化粒子を回収して原液を分溜
    するようにした超音波によるアルコール分溜装置におい
    て、前記セラミック振動子を傾けて装着し、前記セラミ
    ック振動子からの超音波振動により前記容器に注入され
    た原液の液柱を傾斜して発生し、該液柱の先端から垂れ
    る液滴を受ける第1の受け部を前記容器内に形成し、前
    記液柱の上部に設けたモータによって回転される回転羽
    根で前記液柱からの霧化粒子を跳ね飛ばし、跳ね飛ばさ
    れた液滴を受ける第2の受け部を前記容器内に設け、前
    記容器内の空気を循環するようにしたことを特徴とする
    超音波によるアルコール分溜装置。
  2. 【請求項2】 前記超音波振動子からキャビテーション
    を発生するしきい値以下の超音波を斜めに照射すること
    を特徴とする超音波によるアルコール分溜装置。
  3. 【請求項3】 前記容器の下部にセラミック振動子を装
    着する振動子装着部を設け、該振動子装着部に超音波伝
    搬液体を充満させたことを特徴とする請求項1記載の超
    音波によるアルコール分溜装置。
  4. 【請求項4】 前記回転羽根は板状及びメッシュ状であ
    ることを特徴とする請求項1記載の超音波によるアルコ
    ール分溜装置。
  5. 【請求項5】 前記霧化する液体はアルコールを含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の超音波によるアルコール
    分溜装置。
  6. 【請求項6】 前記容器にタンクから供給する原液の水
    位を一定に保つ手段を装着したことを特徴とする請求項
    1記載の超音波によるアルコール分溜装置。
  7. 【請求項7】 前記容器内に加熱手段と液化手段の打ち
    少なくとも1つを設けたことを特徴とする請求項1記載
    の超音波によるアルコール分溜装置。
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