JPH08104912A - 予備精錬方法 - Google Patents

予備精錬方法

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JPH08104912A
JPH08104912A JP24318194A JP24318194A JPH08104912A JP H08104912 A JPH08104912 A JP H08104912A JP 24318194 A JP24318194 A JP 24318194A JP 24318194 A JP24318194 A JP 24318194A JP H08104912 A JPH08104912 A JP H08104912A
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JP
Japan
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hot metal
oxygen
lance
blowing
gas
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Pending
Application number
JP24318194A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Funaoka
洋一 船岡
Hisashi Yamana
寿 山名
Masanobu Nakamura
正信 中村
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷鉄源を溶解すべく溶銑を0.1〜0.3N
3/min・溶銑tのガス流量で強撹拌しながら脱P処
理を行う予備精錬方法であって、短時間で脱P処理を行
うことができ、しかも過剰な脱C反応を生じることのな
い予備精錬方法を提供する。 【構成】 上吹きランスと底吹羽口を有する転炉形式の
酸素精錬設備を用い、上記上吹きランスにより酸素ガス
を供給すると共に、前記底吹羽口からの吹込みガスによ
り溶銑のガス撹拌を行うことによって、冷鉄源を溶解し
ながら溶銑の脱P処理を行う予備精錬方法であって、上
記底吹羽口から供給するガス流量を0.1〜0.3Nm
3 /min・溶銑tとして溶銑を攪拌すると共に、予備
精錬の初期から中期にかけては、下記(1)式を満足す
る様に、前記上吹きランスから鉄浴表面に酸素ガスを供
給することを要旨とする。 0.20≦L/L0 ≦0.30 … (1) 但し、L:酸素ジェットによる鉄浴表面のへこみ深さ
(m) L0 :酸素ガス供給前の鉄浴深さ(m)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷鉄源の溶解を伴う溶銑
の予備精錬方法に関し、詳細には転炉形式の酸素精錬設
備により冷鉄源の溶解を伴いながら、脱P処理を効率的
に行う予備精錬方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スクラップ等の冷鉄源の溶解を伴う予備
精錬には、上吹きランスと底吹羽口を有する転炉形式の
酸素精錬設備が用いられており、例えば図1は代表的な
冷鉄源溶解装置を示す縦断面説明図である。上記冷鉄源
溶解装置には、炉体3の上方に上吹きランス1、耐火物
ランス2及び冷鉄源供給用ホッパー4が設けられると共
に、炉体3の下部には底吹羽口9が配設されている。上
記冷鉄源溶解装置により冷鉄源を溶解するにあたって
は、まず炉体3に溶銑5が供給され、上記ホッパー4か
ら冷鉄源や造滓剤が供給され、上記上吹きランス1から
は酸素ガス8が吹かれると共に、耐火物ランス2の下方
端は溶銑5中に浸漬されており、溶銑5中に脱Pフラッ
クス10を供給するものである。
【0003】上記の様な冷鉄源溶解装置を用いてスクラ
ップ等の冷鉄源を溶解しながら予備精錬を行う場合は、
通常、冷鉄源の配合率は15重量%以下、溶銑のC濃度
は3重量%以上であり、冷鉄源溶解の熱源としては脱S
i反応や脱C反応の酸化反応熱が用いられている。一方
脱P反応は、1300℃程度の比較的低い温度域で効率
的に進行することから、脱P反応のプロセス中で上記冷
鉄源を溶解させるには、溶銑中のCを冷鉄源中に拡散さ
せて、冷鉄源の融点を低下させることが望まれる。そこ
で、上記底吹羽口9から供給するガス(以下、底吹ガス
ということがある)の流量を高く設定して(例えば、
0.1〜0.3Nm3/min・溶銑t)、溶銑を強くガ
ス撹拌することによって絶えず冷鉄源表面にCを供給す
ることが好ましい。しかしながら溶銑を強撹拌すること
によって、溶銑上のカバースラグへも絶えずCが供給さ
れることとなり、せっかく上吹き酸素等により酸化度を
高められて生成したカバースラグ中の酸化鉄が還元され
る(カバースラグの酸化度が低下する)。上記カバース
ラグ中のT・Fe量が下がり5%未満になると、カバー
スラグ形成のために添加された生石灰等の脱Pフラック
スの溶解は困難となり、従って溶銑を強撹拌して冷鉄源
の溶解を促進しているプロセス中には脱P反応が殆ど進
行しない。そこで、脱P処理は冷鉄源の溶解が完了した
後に、カバースラグの酸化度を低下させない程度(例え
ば0.05Nm3/min・溶銑t前後)まで底吹ガスの
流量を少なくし、鉄浴の撹拌を抑えることによって脱P
反応を進行させている。
【0004】また、脱P反応を十分に進行させるために
は、上方からカバースラグに吹き付ける酸素ガスの供給
速度を0.8Nm3/min・溶銑t以上にすればよいと
言われているが、酸素ガス供給速度をあげると脱C反応
も活性化されるので、後工程である転炉精錬において必
要な潜在発熱量(炭素量)を確保できないという問題点
がある。従って、上方よりの酸素ガス供給速度は、過剰
な脱C反応が生じない程度まで抑えることが必要であ
り、そのために脱P処理時間の短縮化が制約されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
着目してなされたものであって、冷鉄源を溶解すべく溶
銑を0.1〜0.3Nm3/min・溶銑tのガス流量で
強撹拌しながら脱P処理を行う予備精錬方法であって、
短時間で脱P処理を行うことができ、しかも過剰な脱C
反応を生じることのない予備精錬方法を提供しようとす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の予備精錬方法とは、上吹きランスと底吹羽口を有す
る転炉形式の酸素精錬設備を用い、上記上吹きランスに
より酸素ガスを供給すると共に、前記底吹羽口からの吹
込みガスにより溶銑のガス撹拌を行うことによって、冷
鉄源を溶解しながら溶銑の脱P処理を行う予備精錬方法
であって、上記底吹羽口から供給するガス流量を0.1
〜0.3Nm3 /min・溶銑tとして溶銑を攪拌する
と共に、予備精錬の初期から中期にかけては、下記
(1)式を満足する様に、前記上吹きランスから鉄浴表
面に酸素ガスを供給することを要旨とするものである。 0.20≦L/L0 ≦0.30 … (1) 但し、L:酸素ジェットによる鉄浴表面のへこみ深さ
(m) L0 :酸素ガス供給前の鉄浴深さ(m)
【0007】尚、上記Lは下記(2),(3)式により
計算すればよい。 L=Lh ・exp(−0.78h/Lh ) … (2) Lh =63(κ・Fo2/nd)2/3 … (3) 但し、Lh :ランス高さ0の場合の酸素ジェットによる
鉄浴表面のへこみ深さ(m) h:酸素ガス供給前の浴面からのランス高さ(m) κ:多孔ノズルのノズル角度による補正係数 Fo2:酸素ガス供給速度(Nm3 /min・溶銑t) n:ノズルの孔数 d:ノズル孔内径(m)
【0008】
【作用】本発明者らは、冷鉄源の溶解を伴う予備精錬方
法において、過剰な脱C反応を生じることなく、脱P反
応を効率的に進行させる方法について検討を重ねた結
果、溶銑を底吹ガスにより強攪拌したとしても、上吹き
ランスからの酸素ガス供給方法を制御すれば、前記課題
を解決できることを見出した。即ち、酸素ジェットによ
る鉄浴への侵入比(L/L0 )を制御することによっ
て、カバースラグ中のT・Fe量を適切に保ち、脱P反
応を効率的に進行させることができる。また酸素ジェッ
トによる鉄浴表面のへこみ深さLは、酸素ガス供給速
度,ランス高さ,ノズルスロート径などを調整すること
により制御可能であるから、脱P反応の促進を目的とし
て酸素ガス供給速度を高めたとしても、ランス高さやノ
ズルスロート径等を調整してL/L0 の値を0.3以下
にすれば過剰な脱C反応は進行しない。
【0009】尚、L/L0 の値を計算するには、鋼浴深
さL0 の推定と酸素ジェットによる鉄浴表面のへこみ深
さLの計算を要する。具体的には、「鉄鋼製錬」(日本
金属学会発行 講座・現代の金属学 製錬編 第1巻
第229,230頁)に記載されている方法に従って行
えばよい。例えば、Lは下記(2)、(3)式によって
算出することができる。 L=Lh ・exp(−0.78h/Lh ) … (2) Lh =63(κ・Fo2/nd)2/3 … (3) 但し、Lh :ランス高さ0の場合の酸素ジェットによる
鉄浴表面のへこみ深さ(m) h:酸素ガス供給前の浴面からのランス高さ(m) κ:多孔ノズルのノズル角度による補正係数 Fo2:酸素供給速度(Nm3 /min・溶銑t) n:ノズルの孔数 d:ノズル孔内径(m)
【0010】尚、上記文献には、L/L0 は通常0.7
〜0.8に設定されることが記載されている。これは、
底吹ガスによる溶銑の撹拌を行わない転炉精錬における
条件である。これまで上吹きランスと底吹羽口を有する
転炉形式の酸素精錬設備を用い、底吹ガスにより溶銑の
撹拌を行うことによって、冷鉄源を溶解しながら溶銑の
脱P処理を行う予備精錬方法において、L/L0 の値を
制御すること、またそれによって脱P効率の向上を図ろ
うとする技術は知られていない。
【0011】本発明に係る予備精錬方法においては、L
/L0 の値が0.20〜0.30の範囲を満足する様
に、ランス高さ,酸素供給速度,ノズルスロート径など
を調整することが必要である。L/L0 の値が0.20
未満では、カバースラグ形成用フラックスの滓化が促進
されてスロッピングが発生しやすくなり、L/L0 の値
が0.30を超えるとカバースラグ形成用フラックスの
滓化が遅れることから、脱P処理反応の開始が遅くな
る。尚、L/L0 の値の好ましい範囲は、0.22〜
0.26である。
【0012】本発明は脱Pフラックスについてはその組
成及び投入量を限定するものではないが、脱Si反応に
より溶銑表面に生成するカバースラグの塩基度が1.5
〜2.5となるように投入量を決定することが推奨され
る。上記カバースラグの塩基度が1.5〜2.5の範囲
にあると脱P反応が効率よく進行するからである。
【0013】本発明の予備精錬処理においては、溶銑の
ガス撹拌に用いるガス流量を、0.1〜0.3Nm3/m
in・溶銑tの範囲に設定した。その理由は、溶銑中で
冷鉄源を溶解するには、冷鉄源の融点を下げることが重
要であり、その為には、少なくとも0.1Nm3/min
・溶銑t以上のガス流量で溶銑を撹拌することにより、
溶銑中のCを冷鉄源の表面に供給して、冷鉄源の溶解を
促進させることが望ましいからである。但し、ガス流量
が多過ぎるとT・Fe量が下がり、脱P反応が阻害され
るので、ガス流量の上限は0.3Nm3/min・溶銑t
とした。好ましいガス流量は0.15〜0.2Nm3/m
in・溶銑tの範囲である。底吹ガスとしては、N2
Ar,CO、またはこれらの混合物など公知の底吹ガス
を用いればよい。尚、冷鉄源を完全に溶解するには、冷
鉄源の形状や大きさにもよるが、溶銑に対する冷鉄源の
配合率は15%を上限とすることが望ましい。
【0014】また、本発明において溶銑を撹拌するガス
流量とは、底吹羽口から供給される底吹ガスだけに限ら
ず、例えば前述の図1に示す酸素精錬設備を用いる場合
には、上記耐火物ランス2からフラックスを供給する際
に吹き込まれるガスのガス流量も含まれる。
【0015】尚、本発明方法で予備精錬された溶銑は、
引き続いて転炉等に供給されるが、脱P処理後の溶銑温
度は以下の理由により1280〜1350℃であること
が望ましい。即ち、溶銑温度が1280℃未満である
と、脱P反応効率は上昇するが、転炉へ供給した場合
に、溶銑の潜在発熱量が不足して、転炉側で昇熱材が必
要となり好ましくない。一方、1350℃を超える場合
には、転炉側で上記昇熱材が必要になることはないが、
脱P反応の効率が低下することから脱Pフラックスの添
加量を増加する必要があり、コストアップとなるので好
ましくない。従って、上吹きランスから供給される酸素
量は、冷鉄源の溶解に要する吸熱を補償しつつ、脱Si
反応及び脱C反応の発熱を考慮に入れて、処理後の溶銑
温度が1280〜1350℃の範囲となる様に制御する
ことが望ましい。
【0016】また本発明の方法によれば、脱Si反応が
ほぼ完了した後、脱P反応が完了するまでの間は、上吹
きランスからの酸素ガス供給速度を、カバースラグのT
・Fe量が5%以下にならない程度まで減少させること
ができ、上記酸素ガス供給量を低減することによって脱
P処理中の脱炭量を可及的に抑えることができる。即
ち、予備精錬後半の酸素ガス供給速度は、L/L0 の値
が0.20未満の範囲にまで低減してもよく、例えば
0.4〜1.1Nm3/min・溶銑tの範囲にすること
ができる。
【0017】
【実施例】実施例 Si含有量が0.25%である溶銑90tとスクラップ
5tを、図1に例示される冷鉄源溶解装置に装入し、底
吹ガスとして0.2Nm3 /min・溶銑tの窒素ガス
を吹込んで溶銑を強撹拌し、同時に予備処理後スラグの
塩基度が2になるように上方より脱Pフラックス(塊状
石灰11.5kg/溶銑t)と、固体酸素源として鉄鉱
石を13kg/溶銑tを溶銑中に投入した。
【0018】また、酸素ガス供給速度が1.5Nm3/m
in・溶銑tの条件で、L/L0 が0.22となる様に
ランス高さを2.2mに調整し、上吹きランスを介して
酸素ガスを4分間連続的に吹き付けた。さらに脱Si反
応が十分進行した4分経過後は、酸素ガス供給速度を
0.5Nm3/min・溶銑tまで低下して脱P処理を行
った。
【0019】図2に、底吹ガスと酸素ガスの供給パター
ンを示すと共に、図3には上記溶銑のSi含有量及びP
含有量の経時変化を示す。図3のグラフから明らかな通
り、本発明の予備精錬方法によれば、予備処理の初期段
階から溶銑表面に溶融スラグ層が形成され脱P反応が進
行し始めており、処理開始8分後には溶銑中のP濃度が
0.100%から0.015%まで低下している。
【0020】比較例1 図4は、L/L0 が0.33となる様にランス高さを
1.5mに調整した他は実施例と同様にして予備処理を
行った比較例1の成分変化を示すグラフである。L/L
0 が本発明範囲を超えており、上吹きランスからの酸素
ガス供給が比較的ハードブローとなっている場合の比較
例を示すものであり、予備精錬の初期段階において滓化
促進効果が殆ど発揮されず、溶銑表面に脱P能を持つ溶
融スラグ層が形成される時期が遅れており、処理開始8
分後では溶銑中のP濃度が0.100%から0.040
%までしか低下していない。
【0021】比較例2 図5は、L/L0 が0.16となる様にランス高さを
2.8mに調整した以外は実施例と同様にして予備処理
を行った比較例2の成分変化を示すグラフである。
【0022】L/L0 の値が本発明範囲を満足しておら
ず、上吹きランスからの酸素ガス供給がかなりソフトブ
ローとなっている場合の比較例を示すものであり、予備
精錬の初期段階において滓化促進効果が顕著に現れて、
スラグが炉口より炉外に溢れてしまうスロッピングが発
生した。その結果、予備精錬中期以降において脱P反応
に必要なスラグ量が確保できなくなり、処理開始8分後
でも溶銑中のP濃度が0.100%から0.035%ま
でしか低下しなかった。なお表1に、実施例、比較例
1,2の予備処理前後の成分組成を併記する。
【0023】
【表1】
【0024】本発明方法の実施例によれば鉄浴を強攪拌
しているにもかかわらずカバースラグのT・Feが6.
3%と酸素ポテンシャルが確保でき、効率よく脱P反応
が進行しており処理時間の短縮が図れることが分かる。
さらに、比較例1の処理後C量と比較すると0.3%程
度上昇しており、処理中の過剰な脱Cも防止できること
が分かる。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されているの
で、冷鉄源を溶解すべく溶銑を強撹拌しながら予備精錬
を行っても、短時間で脱P処理ができ、しかも脱C量を
可及的に抑制できる予備精錬方法が提供できることとな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷鉄源溶解装置の代表例を示す縦断面説明図で
ある。
【図2】本発明に係る予備精錬方法の処理パターンの代
表例を示す図である。
【図3】本発明に係る予備精錬方法により処理された溶
銑のSi含有量及びP含有量の経時変化を示すグラフで
ある。
【図4】比較例1の条件により処理された溶銑のSi含
有量及びP含有量の経時変化を示すグラフである。
【図5】比較例2の条件により処理された溶銑のSi含
有量及びP含有量の経時変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 上吹きランス 2 耐火物ランス 3 炉体 4 ホッパー 5 溶銑 6 スラグ 7 冷鉄源 8 酸素ガス 9 底吹羽口 10 脱Pフラックス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上吹きランスと底吹羽口を有する転炉形
    式の酸素精錬設備を用い、上記上吹きランスにより酸素
    ガスを供給すると共に、前記底吹羽口からの吹込みガス
    により溶銑のガス撹拌を行うことによって、冷鉄源を溶
    解しながら溶銑の脱P処理を行う予備精錬方法であっ
    て、 上記底吹羽口から供給するガス流量を0.1〜0.3N
    3 /min・溶銑tとして溶銑を撹拌すると共に、 予備精錬の初期から中期にかけては、下記(1)式を満
    足する様に、前記上吹きランスから鉄浴表面に酸素ガス
    を供給すことを特徴とする予備精錬方法。 0.20≦L/L0 ≦0.30 … (1) 但し、L:酸素ジェットによる鉄浴表面のへこみ深さ
    (m) L0 :酸素ガス供給前の鉄浴深さ(m)
  2. 【請求項2】 上記Lが下記(2),(3)式により計
    算される請求項1に記載の予備精錬方法。 L=Lh ・exp(−0.78h/Lh ) … (2) Lh =63(κ・Fo2/nd)2/3 … (3) 但し、Lh :ランス高さ0の場合の酸素ジェットによる
    鉄浴表面のへこみ深さ(m) h:酸素ガス供給前の浴面からのランス高さ(m) κ:多孔ノズルのノズル角度による補正係数 Fo2:酸素ガス供給速度(Nm3 /min・溶銑t) n:ノズルの孔数 d:ノズル孔内径(m)
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002322506A (ja) * 2001-04-23 2002-11-08 Nippon Steel Corp 溶銑の転炉脱りん方法
JP2015140462A (ja) * 2014-01-29 2015-08-03 株式会社神戸製鋼所 転炉型容器における上吹き条件を変更する脱りん処理方法

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Effective date: 20020604