JPH08104792A - 自動車内装部品用ポリプロピレン系樹脂組成物及びそれを用いて成形してなる自動車内装用部品 - Google Patents
自動車内装部品用ポリプロピレン系樹脂組成物及びそれを用いて成形してなる自動車内装用部品Info
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- JPH08104792A JPH08104792A JP24297094A JP24297094A JPH08104792A JP H08104792 A JPH08104792 A JP H08104792A JP 24297094 A JP24297094 A JP 24297094A JP 24297094 A JP24297094 A JP 24297094A JP H08104792 A JPH08104792 A JP H08104792A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】(A)成分エチレン構造の含有量が0.5〜8
重量%である結晶性エチレン・プロピレンブロック共重
合体60〜90重量%と、(B)成分:(a)1,2−
ビニル結合の割合が20モル%以下であるポリブタジエ
ンのブロック(ブロックI)と、1,2−ビニル結合の
割合が30〜50モル%であるポリブタジエンのブロッ
ク(ブロックII)からなるポリブタジエン系ブロック
重合体5〜20重量%、及び(C)成分タルク5〜35
重量%からなる自動車内装部品用ポリプロピレン系樹脂
組成物。 【効果】剛性や耐熱性に優れ、又、表面硬度が高く無塗
装でも成形品表面に傷が付きにくく、フローマークやウ
ェルドが目立たず製品外観が綺麗であるとともに、低光
沢で窓ガラスへの反射が少ない。
重量%である結晶性エチレン・プロピレンブロック共重
合体60〜90重量%と、(B)成分:(a)1,2−
ビニル結合の割合が20モル%以下であるポリブタジエ
ンのブロック(ブロックI)と、1,2−ビニル結合の
割合が30〜50モル%であるポリブタジエンのブロッ
ク(ブロックII)からなるポリブタジエン系ブロック
重合体5〜20重量%、及び(C)成分タルク5〜35
重量%からなる自動車内装部品用ポリプロピレン系樹脂
組成物。 【効果】剛性や耐熱性に優れ、又、表面硬度が高く無塗
装でも成形品表面に傷が付きにくく、フローマークやウ
ェルドが目立たず製品外観が綺麗であるとともに、低光
沢で窓ガラスへの反射が少ない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の内装用部品、
特にインストルメントパネル、トリム、及びピラーに好
適に用いられるポリプロピレン系樹脂組成物に関する。
特にインストルメントパネル、トリム、及びピラーに好
適に用いられるポリプロピレン系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】プロピレン・エチレンブロック共重合体
等のポリプロピレン系樹脂を主成分に、エチレン・プロ
ピレンゴムやエチレン・ブテンゴム、スチレン・ブタジ
エンブロック共重合体の水添物などのエラストマー、及
びタルク等の無機充填剤を組み合わせたポリプロピレン
系樹脂組成物は、剛性や耐衝撃性に優れ、高い成形性を
有し、かつリサイクルが比較的容易である。このため、
ポリプロピレン系樹脂組成物をインストルメントパネル
等の自動車内装用部品に用いることは、従来から広く行
われてきた。ポリプロピレン系樹脂やエラストマー、或
いは無機充填剤を適宜変えることにより、ポリプロピレ
ン系樹脂組成物の剛性や耐衝撃性、成形性等を改良する
ことは、従来から色々と検討されてきた。
等のポリプロピレン系樹脂を主成分に、エチレン・プロ
ピレンゴムやエチレン・ブテンゴム、スチレン・ブタジ
エンブロック共重合体の水添物などのエラストマー、及
びタルク等の無機充填剤を組み合わせたポリプロピレン
系樹脂組成物は、剛性や耐衝撃性に優れ、高い成形性を
有し、かつリサイクルが比較的容易である。このため、
ポリプロピレン系樹脂組成物をインストルメントパネル
等の自動車内装用部品に用いることは、従来から広く行
われてきた。ポリプロピレン系樹脂やエラストマー、或
いは無機充填剤を適宜変えることにより、ポリプロピレ
ン系樹脂組成物の剛性や耐衝撃性、成形性等を改良する
ことは、従来から色々と検討されてきた。
【0003】このようなポリプロピレン系樹脂組成物と
しては、結晶性エチレン・プロピレンと特定のエチレン
・α−オレフィン共重合体ゴム、及びタルクを組み合わ
せたもの(特開昭58−168649号)、結晶性エチ
レン・プロピレンに特定の水添スチレン・ブタジエンブ
ロック共重合体、エチレン・プロピレンゴム、及びタル
クを組み合わせたもの(特開平3−172339号)、
更に結晶性エチレン・プロピレンに特定の水添スチレン
・ブタジエンブロック共重合体、エチレン・ブテンゴ
ム、及びタルクを組み合わせたもの(特開平4−578
48号)等が検討されてきた。
しては、結晶性エチレン・プロピレンと特定のエチレン
・α−オレフィン共重合体ゴム、及びタルクを組み合わ
せたもの(特開昭58−168649号)、結晶性エチ
レン・プロピレンに特定の水添スチレン・ブタジエンブ
ロック共重合体、エチレン・プロピレンゴム、及びタル
クを組み合わせたもの(特開平3−172339号)、
更に結晶性エチレン・プロピレンに特定の水添スチレン
・ブタジエンブロック共重合体、エチレン・ブテンゴ
ム、及びタルクを組み合わせたもの(特開平4−578
48号)等が検討されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、自動車
内装用部品に対する要求は高度化し、従来の部品よりも
薄肉でかつ軽量であること及び剛性及び耐衝撃性に優れ
ていることが要求されている。又、射出成形によって生
じるフローマークやウェルドが目立たず、光沢が低いこ
とも要求されている。内装が窓ガラスに余り反射しない
ようにすることと、自動車の内装として落ち着いた雰囲
気が醸し出せるようにするためである。更に、無塗装で
も傷がつきにくいことも要求されている。これだけでな
く、短時間の射出成形サイクルで製造できるものである
ことも要求されている。しかし、このような要求を全て
充足するようなポリプロピレン系樹脂組成物は未だ得ら
れていなかった。
内装用部品に対する要求は高度化し、従来の部品よりも
薄肉でかつ軽量であること及び剛性及び耐衝撃性に優れ
ていることが要求されている。又、射出成形によって生
じるフローマークやウェルドが目立たず、光沢が低いこ
とも要求されている。内装が窓ガラスに余り反射しない
ようにすることと、自動車の内装として落ち着いた雰囲
気が醸し出せるようにするためである。更に、無塗装で
も傷がつきにくいことも要求されている。これだけでな
く、短時間の射出成形サイクルで製造できるものである
ことも要求されている。しかし、このような要求を全て
充足するようなポリプロピレン系樹脂組成物は未だ得ら
れていなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、例えばイ
ンストルメントパネル、トリム、及びピラー等の自動車
内装用部品に対する上記の諸要求を高いレベルで満たし
うるポリプロピレン系樹脂組成物を見い出すべく鋭意検
討をした結果、より優れた物性を備えたポリプロピレン
系樹脂組成物及び自動車内装用部品を発明するに至っ
た。
ンストルメントパネル、トリム、及びピラー等の自動車
内装用部品に対する上記の諸要求を高いレベルで満たし
うるポリプロピレン系樹脂組成物を見い出すべく鋭意検
討をした結果、より優れた物性を備えたポリプロピレン
系樹脂組成物及び自動車内装用部品を発明するに至っ
た。
【0006】即ち、本発明によれば、 (A)成分 (a)エチレン構造の含有量が0.5〜8重量%であ
り、(b)ポリプロピレン成分の沸騰n−ヘプタン不溶
分が95重量%以上であり、(c)メルトフローレート
(MFR:230℃、2160g)が10〜70g/1
0分の範囲である結晶性エチレン・プロピレンブロック
共重合体であり、(d)当該結晶性エチレン・プロピレ
ンブロック共重合体の常温p−キシレン可溶分の割合が
4〜20重量%であり、(e)当該常温p−キシレン可
溶分のエチレン構造の含有量が20〜45重量%、かつ
極限粘度(135℃、デカリン)が4dl/g以上であ
る、結晶性エチレン・プロピレンブロック共重合体60
〜90重量%と、 (B)成分 (a)1,2−ビニル結合の割合が20モル%以下であ
るポリブタジエンのブロック(ブロックI)と、1,2
−ビニル結合の割合が30〜50モル%であるポリブタ
ジエンのブロック(ブロックII)からなり、(b)ブ
ロックIとブロックIIが、一般式 (I−II)nX (n=3以上、XはSi、Sn、Ge、SiR(Rはア
ルキル基又はアリール基)からなる群から選択した原子
又は原子団を示す。)で表される結合をしており、
(c)ブロックIとブロックIIの総計100重量%の
うち、ブロックIの割合が30〜15重量%、ブロック
IIの割合が70〜85重量%であり、(d)二重結合
の内の90モル%以上が水素添加されており、かつ、
(e)メルトフローレート(230℃、10kg)が2
〜15g/10分であるポリブタジエン系ブロック重合
体5〜20重量%、及び (C)成分 (a)レーザー回折法で測定した平均粒子径が3〜5μ
m、(b)BET比表面積が5〜13m2 /g、(c)
トップカット径が20μm未満である、タルク5〜35
重量%からなる自動車内装部品用ポリプロピレン系樹脂
組成物が提供される。
り、(b)ポリプロピレン成分の沸騰n−ヘプタン不溶
分が95重量%以上であり、(c)メルトフローレート
(MFR:230℃、2160g)が10〜70g/1
0分の範囲である結晶性エチレン・プロピレンブロック
共重合体であり、(d)当該結晶性エチレン・プロピレ
ンブロック共重合体の常温p−キシレン可溶分の割合が
4〜20重量%であり、(e)当該常温p−キシレン可
溶分のエチレン構造の含有量が20〜45重量%、かつ
極限粘度(135℃、デカリン)が4dl/g以上であ
る、結晶性エチレン・プロピレンブロック共重合体60
〜90重量%と、 (B)成分 (a)1,2−ビニル結合の割合が20モル%以下であ
るポリブタジエンのブロック(ブロックI)と、1,2
−ビニル結合の割合が30〜50モル%であるポリブタ
ジエンのブロック(ブロックII)からなり、(b)ブ
ロックIとブロックIIが、一般式 (I−II)nX (n=3以上、XはSi、Sn、Ge、SiR(Rはア
ルキル基又はアリール基)からなる群から選択した原子
又は原子団を示す。)で表される結合をしており、
(c)ブロックIとブロックIIの総計100重量%の
うち、ブロックIの割合が30〜15重量%、ブロック
IIの割合が70〜85重量%であり、(d)二重結合
の内の90モル%以上が水素添加されており、かつ、
(e)メルトフローレート(230℃、10kg)が2
〜15g/10分であるポリブタジエン系ブロック重合
体5〜20重量%、及び (C)成分 (a)レーザー回折法で測定した平均粒子径が3〜5μ
m、(b)BET比表面積が5〜13m2 /g、(c)
トップカット径が20μm未満である、タルク5〜35
重量%からなる自動車内装部品用ポリプロピレン系樹脂
組成物が提供される。
【0007】本発明において、上記の自動車内装部品用
ポリプロピレン系樹脂組成物は、(D)成分として、
(a)エチレン構造の含有量が60〜80重量%、ムー
ニー粘度ML1+4(100℃)が10〜70のエチレン
・プロピレン共重合体ゴム、(b)エチレン構造の含有
量が60〜80重量%、ムーニー粘度ML1+4(100
℃)が10〜70のエチレン・プロピレン・ジエン三元
共重合体ゴム、(c)ブテン構造の含有量が10〜25
重量%、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が5〜20
のエチレン・ブテン共重合体ゴム、(d)ポリスチレン
構造を有するブロック(ブロックS)とポリブタジエン
構造を有するブロック(ブロックB)からなり、ブロッ
クSの全体に占める割合が10〜35重量%の範囲であ
り、ブロックBの90モル%以上が水素添加されてお
り、かつ、メルトフローレート(230℃、荷重5k
g)が0.7〜10の範囲であるスチレン・ブタジエン
ブロック共重合体、からなる群から選択した1又は2以
上のエラストマーを、(B)成分100重量部に対して
200重量部以下含有してもよい。又、本発明によれ
ば、上記の自動車内装部品用ポリプロピレン系樹脂組成
物から成形された自動車用インストルメントパネル、自
動車内装用トリム、及び自動車内装用ピラーが提供され
る。
ポリプロピレン系樹脂組成物は、(D)成分として、
(a)エチレン構造の含有量が60〜80重量%、ムー
ニー粘度ML1+4(100℃)が10〜70のエチレン
・プロピレン共重合体ゴム、(b)エチレン構造の含有
量が60〜80重量%、ムーニー粘度ML1+4(100
℃)が10〜70のエチレン・プロピレン・ジエン三元
共重合体ゴム、(c)ブテン構造の含有量が10〜25
重量%、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が5〜20
のエチレン・ブテン共重合体ゴム、(d)ポリスチレン
構造を有するブロック(ブロックS)とポリブタジエン
構造を有するブロック(ブロックB)からなり、ブロッ
クSの全体に占める割合が10〜35重量%の範囲であ
り、ブロックBの90モル%以上が水素添加されてお
り、かつ、メルトフローレート(230℃、荷重5k
g)が0.7〜10の範囲であるスチレン・ブタジエン
ブロック共重合体、からなる群から選択した1又は2以
上のエラストマーを、(B)成分100重量部に対して
200重量部以下含有してもよい。又、本発明によれ
ば、上記の自動車内装部品用ポリプロピレン系樹脂組成
物から成形された自動車用インストルメントパネル、自
動車内装用トリム、及び自動車内装用ピラーが提供され
る。
【0008】
【作用】以下、本発明について詳しく説明する。本発明
において、ポリプロピレン系樹脂組成物は、A成分、B
成分、及びC成分の3種の成分を含有するが、先ず、こ
れらの各成分について説明する。
において、ポリプロピレン系樹脂組成物は、A成分、B
成分、及びC成分の3種の成分を含有するが、先ず、こ
れらの各成分について説明する。
【0009】(A)成分 本発明において用いられる(A)成分は下記の条件、即
ち、(a)エチレン構造の含有量が0.5〜8重量%で
あり、(b)ポリプロピレン成分の沸騰n−ヘプタン不
溶分が95重量%以上であり、(c)メルトフローレー
ト(MFR:230℃、2160g)が10〜70g/
10分の範囲である結晶性エチレン・プロピレンブロッ
ク共重合体であり、(d)当該結晶性エチレン・プロピ
レンブロック共重合体の常温p−キシレン可溶分の割合
が4〜20重量%であり、(e)当該常温p−キシレン
可溶分のエチレン構造の含有量が20〜45重量%、か
つ極限粘度(135℃、デカリン)が4dl/g以上で
ある、という条件を満たす結晶性エチレン・プロピレン
ブロック共重合体である。
ち、(a)エチレン構造の含有量が0.5〜8重量%で
あり、(b)ポリプロピレン成分の沸騰n−ヘプタン不
溶分が95重量%以上であり、(c)メルトフローレー
ト(MFR:230℃、2160g)が10〜70g/
10分の範囲である結晶性エチレン・プロピレンブロッ
ク共重合体であり、(d)当該結晶性エチレン・プロピ
レンブロック共重合体の常温p−キシレン可溶分の割合
が4〜20重量%であり、(e)当該常温p−キシレン
可溶分のエチレン構造の含有量が20〜45重量%、か
つ極限粘度(135℃、デカリン)が4dl/g以上で
ある、という条件を満たす結晶性エチレン・プロピレン
ブロック共重合体である。
【0010】(A)成分は、結晶性プロピレンホモポリ
マーとエチレン・プロピレン共重合体(E/P共重合ゴ
ム)との混合物である。結晶性エチレン・プロピレンブ
ロック共重合体の製造は、二段重合法により行われ、第
一工程で結晶性プロピレンホモポリマーの重合を行い、
第二工程でエチレン・プロピレン共重合体の重合を行
う。重合反応は、通常、チーグラーナッタ型触媒と呼称
されるチタン化合物及びアルキルアルミニウム化合物と
の組合せ触媒の存在下、又はマグネシウム化合物とチタ
ン化合物との複合触媒の存在下等にて行われる。
マーとエチレン・プロピレン共重合体(E/P共重合ゴ
ム)との混合物である。結晶性エチレン・プロピレンブ
ロック共重合体の製造は、二段重合法により行われ、第
一工程で結晶性プロピレンホモポリマーの重合を行い、
第二工程でエチレン・プロピレン共重合体の重合を行
う。重合反応は、通常、チーグラーナッタ型触媒と呼称
されるチタン化合物及びアルキルアルミニウム化合物と
の組合せ触媒の存在下、又はマグネシウム化合物とチタ
ン化合物との複合触媒の存在下等にて行われる。
【0011】第一工程で重合される結晶性プロピレンホ
モポリマーの結晶性の度合いは、ポリプロピレン樹脂組
成物の剛性、耐熱変形性、耐受傷性に大きな影響を与え
る。高結晶性であることが好ましく、結晶性の指標であ
る沸騰n−ヘプタン不溶分量が95重量%未満の場合に
は、ポリプロピレン樹脂組成物の剛性、耐熱変形性、耐
受傷性が不足する。ここで、沸騰n−ヘプタン不溶分と
は第一工程で重合される結晶性プロピレンホモポリマー
を円筒濾紙に入れ、ソックスレー抽出器にてn−ヘプタ
ンで6時間沸騰抽出して得られる残渣のことである。
モポリマーの結晶性の度合いは、ポリプロピレン樹脂組
成物の剛性、耐熱変形性、耐受傷性に大きな影響を与え
る。高結晶性であることが好ましく、結晶性の指標であ
る沸騰n−ヘプタン不溶分量が95重量%未満の場合に
は、ポリプロピレン樹脂組成物の剛性、耐熱変形性、耐
受傷性が不足する。ここで、沸騰n−ヘプタン不溶分と
は第一工程で重合される結晶性プロピレンホモポリマー
を円筒濾紙に入れ、ソックスレー抽出器にてn−ヘプタ
ンで6時間沸騰抽出して得られる残渣のことである。
【0012】又、(A)成分は、エチレン構造の含有量
が0.5〜8重量%であり、2〜5重量%の範囲である
ことがより好ましい。ここで、エチレン構造の含有量と
は、(A)成分にポリエチレン或いはエチレン・プロピ
レン共重合体として含まれているエチレン構造の含有量
をいう。(A)成分のエチレン構造の含有量が0.5重
量%未満であると、耐衝撃性に優れたポリプロピレン系
樹脂組成物は得られない。一方、(A)成分のエチレン
構造の含有量が8重量%を越えると、剛性や熱変形温
度、耐受傷性の低いポリプロピレン系樹脂組成物しか得
られない。ここで、(A)成分中のエチレン構造の含有
量は、以下のようにして求めることができる。先ず、エ
チレン構造の共重合量が既知である(A)成分について
赤外吸収スペクトルを測定し、そのメチル基(プロピレ
ン構造に対応)とメチレン基(プロピレン構造及びエチ
レン構造に対応)の各々の特性吸収の吸光度を求める。
これらの特性吸収の吸光度と、共重合したエチレンの量
の割合から、検量線を作製する。このエチレン構造の含
有量は、この検量線を用いて求めることができる。
が0.5〜8重量%であり、2〜5重量%の範囲である
ことがより好ましい。ここで、エチレン構造の含有量と
は、(A)成分にポリエチレン或いはエチレン・プロピ
レン共重合体として含まれているエチレン構造の含有量
をいう。(A)成分のエチレン構造の含有量が0.5重
量%未満であると、耐衝撃性に優れたポリプロピレン系
樹脂組成物は得られない。一方、(A)成分のエチレン
構造の含有量が8重量%を越えると、剛性や熱変形温
度、耐受傷性の低いポリプロピレン系樹脂組成物しか得
られない。ここで、(A)成分中のエチレン構造の含有
量は、以下のようにして求めることができる。先ず、エ
チレン構造の共重合量が既知である(A)成分について
赤外吸収スペクトルを測定し、そのメチル基(プロピレ
ン構造に対応)とメチレン基(プロピレン構造及びエチ
レン構造に対応)の各々の特性吸収の吸光度を求める。
これらの特性吸収の吸光度と、共重合したエチレンの量
の割合から、検量線を作製する。このエチレン構造の含
有量は、この検量線を用いて求めることができる。
【0013】さらに、(A)成分は、常温p−キシレン
可溶分の割合が4〜20重量%の範囲でなくてはなら
ず、5〜12重量%の範囲であることがより好ましい。
ここで、常温p−キシレン可溶分とは、成分(A)を沸
騰p−キシレンに完全に溶解させたものを静置して20
℃に降温し、1昼夜静置し、析出してきた常温p−キシ
レン不溶分を濾別して分離し、得られた濾液から回収し
た重合物をいい、主に、エチレン・プロピレン共重合ゴ
ムと低分子ポリプロピレンから構成されている。一方、
常温p−キシレン不溶分は、主にアイソタクチックポリ
プロピレンから構成されている。
可溶分の割合が4〜20重量%の範囲でなくてはなら
ず、5〜12重量%の範囲であることがより好ましい。
ここで、常温p−キシレン可溶分とは、成分(A)を沸
騰p−キシレンに完全に溶解させたものを静置して20
℃に降温し、1昼夜静置し、析出してきた常温p−キシ
レン不溶分を濾別して分離し、得られた濾液から回収し
た重合物をいい、主に、エチレン・プロピレン共重合ゴ
ムと低分子ポリプロピレンから構成されている。一方、
常温p−キシレン不溶分は、主にアイソタクチックポリ
プロピレンから構成されている。
【0014】(A)成分中の常温p−キシレン可溶分の
割合が4重量%より少ないと、耐衝撃性に優れたポリプ
ロピレン系樹脂組成物が得られず、20重量%より多い
と、剛性や熱変形温度の低いポリプロピレン系樹脂組成
物しか得られない。常温p−キシレン可溶分中のエチレ
ン構造の含有量は、20〜45重量%の範囲である必要
がある。常温p−キシレン可溶分中のエチレン構造の含
有量は、常温p−キシレン可溶分中にエチレン・プロピ
レン共重合ゴム或いはポリエチレンとして含まれるエチ
レン構造の割合をいう。
割合が4重量%より少ないと、耐衝撃性に優れたポリプ
ロピレン系樹脂組成物が得られず、20重量%より多い
と、剛性や熱変形温度の低いポリプロピレン系樹脂組成
物しか得られない。常温p−キシレン可溶分中のエチレ
ン構造の含有量は、20〜45重量%の範囲である必要
がある。常温p−キシレン可溶分中のエチレン構造の含
有量は、常温p−キシレン可溶分中にエチレン・プロピ
レン共重合ゴム或いはポリエチレンとして含まれるエチ
レン構造の割合をいう。
【0015】常温p−キシレン可溶分中のエチレン構造
の含有量が20重量%より少ないと、常温p−キシレン
可溶分と常温p−キシレン不溶分との相溶性が良くなり
過ぎるので、このような(A)成分を用いても剛性や熱
変形温度の高いポリプロピレン系樹脂組成物は得られな
い。又、常温p−キシレン可溶分そのもののガラス転移
点が高くなるので、得られるポリプロピレン系樹脂組成
物の耐衝撃性が低下する。更にこのようなポリプロピレ
ン系樹脂組成物から製造した内装部品は光沢度が高くな
りすぎ、自動車の内装用として用いるには好ましくな
い。
の含有量が20重量%より少ないと、常温p−キシレン
可溶分と常温p−キシレン不溶分との相溶性が良くなり
過ぎるので、このような(A)成分を用いても剛性や熱
変形温度の高いポリプロピレン系樹脂組成物は得られな
い。又、常温p−キシレン可溶分そのもののガラス転移
点が高くなるので、得られるポリプロピレン系樹脂組成
物の耐衝撃性が低下する。更にこのようなポリプロピレ
ン系樹脂組成物から製造した内装部品は光沢度が高くな
りすぎ、自動車の内装用として用いるには好ましくな
い。
【0016】一方、常温p−キシレン可溶分中のエチレ
ン構造の含有量が45重量%より多いと、常温p−キシ
レン可溶分と常温p−キシレン不溶分との相溶性が悪く
なり過ぎ、(A)成分中の常温p−キシレン可溶分のド
メインが大きくなるので、得られるポリプロピレン系樹
脂組成物の耐衝撃性も低下する。
ン構造の含有量が45重量%より多いと、常温p−キシ
レン可溶分と常温p−キシレン不溶分との相溶性が悪く
なり過ぎ、(A)成分中の常温p−キシレン可溶分のド
メインが大きくなるので、得られるポリプロピレン系樹
脂組成物の耐衝撃性も低下する。
【0017】更に、常温p−キシレン可溶分は、4dl
/g(135℃、デカリン)以上の極限粘度を有する必
要があり、5dl/g(135℃、デカリン)以上であ
ることがより好ましい。常温p−キシレン可溶分の極限
粘度が4dl/g(135℃、デカリン)未満である
と、得られるポリプロピレン系樹脂組成物の溶融弾性が
低くなり過ぎるので、このポリプロピレン系樹脂組成物
を自動車内装用部品に成形した場合に部品の表面にフロ
ーマークが発生し易くなる。
/g(135℃、デカリン)以上の極限粘度を有する必
要があり、5dl/g(135℃、デカリン)以上であ
ることがより好ましい。常温p−キシレン可溶分の極限
粘度が4dl/g(135℃、デカリン)未満である
と、得られるポリプロピレン系樹脂組成物の溶融弾性が
低くなり過ぎるので、このポリプロピレン系樹脂組成物
を自動車内装用部品に成形した場合に部品の表面にフロ
ーマークが発生し易くなる。
【0018】(B)成分 本発明において用いられる(B)成分は下記の条件、即
ち、(a)1,2−ビニル結合の割合が20モル%以下
であるポリブタジエンのブロック(ブロックI)と、
1,2−ビニル結合の割合が30〜50モル%であるポ
リブタジエンのブロック(ブロックII)からなり、
(b)上記ブロックIとブロックIIが、一般式 (I−II)nX (n=3以上、XはSi、Sn、Ge、SiR(Rはア
ルキル基又はアリール基)からなる群より選択した原子
又は原子団を示す)で表される結合をしており、(c)
ブロックIとブロックIIの総計100重量%のうち、
ブロックIの割合が30〜15重量%、ブロックIIの
割合が70〜85重量%であり、(d)二重結合の内の
90モル%以上が水素添加されており、かつ、(e)メ
ルトフローレート(230℃、10kg)が2〜15g
/10分なる条件を満たす水素化ポリブタジエン系ブロ
ック重合体である。
ち、(a)1,2−ビニル結合の割合が20モル%以下
であるポリブタジエンのブロック(ブロックI)と、
1,2−ビニル結合の割合が30〜50モル%であるポ
リブタジエンのブロック(ブロックII)からなり、
(b)上記ブロックIとブロックIIが、一般式 (I−II)nX (n=3以上、XはSi、Sn、Ge、SiR(Rはア
ルキル基又はアリール基)からなる群より選択した原子
又は原子団を示す)で表される結合をしており、(c)
ブロックIとブロックIIの総計100重量%のうち、
ブロックIの割合が30〜15重量%、ブロックIIの
割合が70〜85重量%であり、(d)二重結合の内の
90モル%以上が水素添加されており、かつ、(e)メ
ルトフローレート(230℃、10kg)が2〜15g
/10分なる条件を満たす水素化ポリブタジエン系ブロ
ック重合体である。
【0019】(B)成分は、1,2−ビニル結合の割合
が20モル%以下であるポリブタジエンのブロック(ブ
ロックI)と、1,2−ビニル結合の割合が30〜50
モル%であるポリブタジエンのブロック(ブロックI
I)からなるポリブタジエン系ブロック重合体を水素添
加したものである。上記ポリブタジエン系ブロック重合
体において、ブロックIとブロックIIは、一般式 (I−II)nX (n=3以上、XはSi、Sn、Ge、SiR(Rはア
ルキル基又はアリール基)からなる群より選択した原子
又は原子団を示す)で表される結合をしている必要があ
る。具体的には、ブロックIとブロックIIとが結合し
た(I−II)なるポリマーが、原子又は原子団Xにラ
ジアル状に結合した構造を有している所謂ラジアル型で
ある必要がある。そして、中心となる原子又は原子団X
は、Si、Sn、Ge、SiR(Rはアルキル基又はア
リール基)からなる群から選ばれたものである。
が20モル%以下であるポリブタジエンのブロック(ブ
ロックI)と、1,2−ビニル結合の割合が30〜50
モル%であるポリブタジエンのブロック(ブロックI
I)からなるポリブタジエン系ブロック重合体を水素添
加したものである。上記ポリブタジエン系ブロック重合
体において、ブロックIとブロックIIは、一般式 (I−II)nX (n=3以上、XはSi、Sn、Ge、SiR(Rはア
ルキル基又はアリール基)からなる群より選択した原子
又は原子団を示す)で表される結合をしている必要があ
る。具体的には、ブロックIとブロックIIとが結合し
た(I−II)なるポリマーが、原子又は原子団Xにラ
ジアル状に結合した構造を有している所謂ラジアル型で
ある必要がある。そして、中心となる原子又は原子団X
は、Si、Sn、Ge、SiR(Rはアルキル基又はア
リール基)からなる群から選ばれたものである。
【0020】ポリブタジエン系ブロック共重体には、所
謂ラジアル型の他、ブロックIとブロックIIとが、一
般式 I−II、又はI−II−I で示される如く直線状に結合した直線状構造を有するも
のもあるが、かかるポリブタジエン系ブロック共重合体
を水素添加したものを(B)成分として用いた場合は、
耐衝撃性と剛性及び熱変形温度のすべてに優れるポリプ
ロピレン系共重合体が得られない。
謂ラジアル型の他、ブロックIとブロックIIとが、一
般式 I−II、又はI−II−I で示される如く直線状に結合した直線状構造を有するも
のもあるが、かかるポリブタジエン系ブロック共重合体
を水素添加したものを(B)成分として用いた場合は、
耐衝撃性と剛性及び熱変形温度のすべてに優れるポリプ
ロピレン系共重合体が得られない。
【0021】上記ポリブタジエン系ブロック共重合体に
おいて、ブロックIは1,2−ビニル結合の割合が20
モル%以下のポリブタジエンのブロックであり、主にc
is−1,4−結合及びtrans−1,4−結合から
なる。従って、ポリブタジエン系ブロック共重合体を水
素添加後、ブロックIはポリエチレン類似の構造を有す
ることとなるから、高い結晶性を有し、ハードセグメン
トとしての役割を果たす。従って、ブロックIは、得ら
れるポリプロピレン系樹脂組成物の剛性や熱変形温度を
高める働きを有する。ブロックIの中の1,2−ビニル
結合の割合は20モル%以下でなくてはならない。ブロ
ックI中の1,2−ビニル結合の割合が20モル%を越
えると、水素添加後、エチレン・ブテン−1共重合体類
似の構造の割合が多くなるので、結晶性が低くなり、ハ
ードセグメントとしての役割を果たすことができなくな
るからである。
おいて、ブロックIは1,2−ビニル結合の割合が20
モル%以下のポリブタジエンのブロックであり、主にc
is−1,4−結合及びtrans−1,4−結合から
なる。従って、ポリブタジエン系ブロック共重合体を水
素添加後、ブロックIはポリエチレン類似の構造を有す
ることとなるから、高い結晶性を有し、ハードセグメン
トとしての役割を果たす。従って、ブロックIは、得ら
れるポリプロピレン系樹脂組成物の剛性や熱変形温度を
高める働きを有する。ブロックIの中の1,2−ビニル
結合の割合は20モル%以下でなくてはならない。ブロ
ックI中の1,2−ビニル結合の割合が20モル%を越
えると、水素添加後、エチレン・ブテン−1共重合体類
似の構造の割合が多くなるので、結晶性が低くなり、ハ
ードセグメントとしての役割を果たすことができなくな
るからである。
【0022】ブロックIIは、1,2−ビニル結合の割
合が30〜50モル%であるポリブタジエンのブロック
である。従って、(B)成分中においては、ブロックI
Iはエチレン・ブテン−1共重合体と類似の構造を有す
ることとなるので、高いゴム性を有する。これにより、
ブロックIIは、得られるポリプロピレン系樹脂組成物
の耐衝撃性を高める働きを有する。従って、ブロックI
Iにおいて1,2−ビニル結合の割合は30〜50モル
%であることが好ましく、35〜45モル%の範囲であ
ることがより好ましい。ブロックIIの1,2−ビニル
結合の割合が30〜50モル%の範囲外となると、
(B)成分中でブロックIIはポリエチレン又はポリブ
テン−1類似の構造をとるようになり、ゴム性が低くな
るので、かかる(B)成分を用いても耐衝撃性の高いポ
リプロピレン系樹脂組成物は得られない。
合が30〜50モル%であるポリブタジエンのブロック
である。従って、(B)成分中においては、ブロックI
Iはエチレン・ブテン−1共重合体と類似の構造を有す
ることとなるので、高いゴム性を有する。これにより、
ブロックIIは、得られるポリプロピレン系樹脂組成物
の耐衝撃性を高める働きを有する。従って、ブロックI
Iにおいて1,2−ビニル結合の割合は30〜50モル
%であることが好ましく、35〜45モル%の範囲であ
ることがより好ましい。ブロックIIの1,2−ビニル
結合の割合が30〜50モル%の範囲外となると、
(B)成分中でブロックIIはポリエチレン又はポリブ
テン−1類似の構造をとるようになり、ゴム性が低くな
るので、かかる(B)成分を用いても耐衝撃性の高いポ
リプロピレン系樹脂組成物は得られない。
【0023】ブロックIとブロックIIとの割合は、ブ
ロックIの割合が30〜15重量%、 ブロックIIの
割合が70〜85重量%であることが好ましいが、ブロ
ックIの割合が15〜25重量%、ブロックIIの割合
が85〜75重量%であることがより好ましい。ブロッ
クIの割合が15重量%未満であると、(B)成分中の
ブロックセグメントが不足するため、かかる(B)成分
を用いたときは剛性や熱変形温度の高いポリプロピレン
系樹脂組成物が得られないという問題がある。一方、ブ
ロックIの割合が30重量%を越えると、(B)成分中
のブロックセグメントが過剰になるため、かかる(B)
成分を用いたときは耐衝撃性の高いポリプロピレン系樹
脂組成物が得られないという問題がある。(B)成分に
おいては、ポリブタジエン系ブロック共重合体中の二重
結合の内90モル%以上が水素添加されている必要があ
る。水素添加された二重結合の割合が90モル%未満で
あるものは、耐熱性や耐候性が不十分なので好ましくな
い。
ロックIの割合が30〜15重量%、 ブロックIIの
割合が70〜85重量%であることが好ましいが、ブロ
ックIの割合が15〜25重量%、ブロックIIの割合
が85〜75重量%であることがより好ましい。ブロッ
クIの割合が15重量%未満であると、(B)成分中の
ブロックセグメントが不足するため、かかる(B)成分
を用いたときは剛性や熱変形温度の高いポリプロピレン
系樹脂組成物が得られないという問題がある。一方、ブ
ロックIの割合が30重量%を越えると、(B)成分中
のブロックセグメントが過剰になるため、かかる(B)
成分を用いたときは耐衝撃性の高いポリプロピレン系樹
脂組成物が得られないという問題がある。(B)成分に
おいては、ポリブタジエン系ブロック共重合体中の二重
結合の内90モル%以上が水素添加されている必要があ
る。水素添加された二重結合の割合が90モル%未満で
あるものは、耐熱性や耐候性が不十分なので好ましくな
い。
【0024】又、メルトフローレート(230℃、10
kg)は2〜15g/10分であることが好ましいが、
2〜10g/10分であることがより好ましい。B成分
のメルトフローレート(230℃、10kg)が2g/
10分未満である場合には、自動車用部品を成形したと
きに部品表面にフローマークが発生し易くなるという問
題がある。一方、(B)成分のメルトフローレートが1
5g/10分を越える場合には、ブロックI及びブロッ
クIIの分子量が小さくなり過ぎるため、ポリプロピレ
ン系樹脂組成物の剛性や耐衝撃性等は余り改善されな
い。
kg)は2〜15g/10分であることが好ましいが、
2〜10g/10分であることがより好ましい。B成分
のメルトフローレート(230℃、10kg)が2g/
10分未満である場合には、自動車用部品を成形したと
きに部品表面にフローマークが発生し易くなるという問
題がある。一方、(B)成分のメルトフローレートが1
5g/10分を越える場合には、ブロックI及びブロッ
クIIの分子量が小さくなり過ぎるため、ポリプロピレ
ン系樹脂組成物の剛性や耐衝撃性等は余り改善されな
い。
【0025】(B)成分は例えば特願平3-128957号に示
されているような方法、即ち1,3−ブタジエンを二段
階でリビング重合することにより得られる。具体的に
は、1,3−ブタジエンを、有機リチウム化合物等の有
機アルカリ金属化合物でリビング重合してブロックIを
得た後、引き続いてジエチルエーテルやTHF等のエー
テル類やテトラメチルエチレンジアミン等の第3級アミ
ン等のルイス塩基及び1,3−ブタジエンを追加し、第
2段目の重合を行い、ブロックIとブロックIIとが結
合した構造のポリブタジエンを得る。
されているような方法、即ち1,3−ブタジエンを二段
階でリビング重合することにより得られる。具体的に
は、1,3−ブタジエンを、有機リチウム化合物等の有
機アルカリ金属化合物でリビング重合してブロックIを
得た後、引き続いてジエチルエーテルやTHF等のエー
テル類やテトラメチルエチレンジアミン等の第3級アミ
ン等のルイス塩基及び1,3−ブタジエンを追加し、第
2段目の重合を行い、ブロックIとブロックIIとが結
合した構造のポリブタジエンを得る。
【0026】得られたポリブタジエンを、テトラクロロ
珪素やブチルトリクロロ珪素、テトラクロロ錫、テトラ
クロロゲルマニウム等のカップリング剤と反応させ、所
謂ラジアル型のポリブタジエン系ブロック共重合体を得
る。次いで得られたポリブタジエン系ブロック共重合体
を水素化して成分(B)を得る。有機リチウム化合物と
しては、エチルリチウム、n−プロピルリチウム、イソ
プロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチ
ルリチウム、t−ブチルリチウム、ヘキサメチレンジリ
チウム、ブタジエニルリチウム、イソプレニルジリチウ
ム等が挙げられる。
珪素やブチルトリクロロ珪素、テトラクロロ錫、テトラ
クロロゲルマニウム等のカップリング剤と反応させ、所
謂ラジアル型のポリブタジエン系ブロック共重合体を得
る。次いで得られたポリブタジエン系ブロック共重合体
を水素化して成分(B)を得る。有機リチウム化合物と
しては、エチルリチウム、n−プロピルリチウム、イソ
プロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチ
ルリチウム、t−ブチルリチウム、ヘキサメチレンジリ
チウム、ブタジエニルリチウム、イソプレニルジリチウ
ム等が挙げられる。
【0027】第2段階の重合において添加されるルイス
塩基としては、ジエチルエーテル、THF、プロピルエ
ーテル、ブチルエーテル、エチレングリコールジメチル
エーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ト
リエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類
や、テトラメチルエチレンジアミン、ピリジン、トリブ
チルアミン等の第3級アミンが挙げられる。又、水素化
剤としては、ジシクロペンタジエニルチタンハライド、
有機カルボン酸ニッケル、有機カルボン酸ニッケルと周
期律表第I〜III族の有機金属化合物からなる水素化
触媒、ニッケルや白金、パラジウム、ルテニウム、レニ
ウム、ロジウム等の希土類をカーボン上に担持した触
媒、コバルト錯体、ニッケル錯体、ロジウム錯体、ルテ
ニウム錯体等の金属錯体、Zr−Ti−Fe−V−Cr
合金、Zr−Ti−Nb−Fe−V−Cr合金等が挙げ
られる。
塩基としては、ジエチルエーテル、THF、プロピルエ
ーテル、ブチルエーテル、エチレングリコールジメチル
エーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ト
リエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類
や、テトラメチルエチレンジアミン、ピリジン、トリブ
チルアミン等の第3級アミンが挙げられる。又、水素化
剤としては、ジシクロペンタジエニルチタンハライド、
有機カルボン酸ニッケル、有機カルボン酸ニッケルと周
期律表第I〜III族の有機金属化合物からなる水素化
触媒、ニッケルや白金、パラジウム、ルテニウム、レニ
ウム、ロジウム等の希土類をカーボン上に担持した触
媒、コバルト錯体、ニッケル錯体、ロジウム錯体、ルテ
ニウム錯体等の金属錯体、Zr−Ti−Fe−V−Cr
合金、Zr−Ti−Nb−Fe−V−Cr合金等が挙げ
られる。
【0028】(C)成分 本発明において用いられる(C)成分は、下記の条件、
即ち、(a)レーザー回折法で測定した平均粒子径が3
〜5μm、(b)BET比表面積が5〜13m2/g、
(c)トップカット径が20μm未満である、という要
件を満たすタルクである。
即ち、(a)レーザー回折法で測定した平均粒子径が3
〜5μm、(b)BET比表面積が5〜13m2/g、
(c)トップカット径が20μm未満である、という要
件を満たすタルクである。
【0029】(C)成分として用いられるタルクは、レ
ーザー回折法で測定した平均粒子径が3〜5μmの範囲
である必要がある。平均粒子径が3μm未満のタルクは
平均アスペクト比が小さいので、このようなタルクを用
いてもポリプロピレン系樹脂組成物の剛性を改善するこ
とは期待できない。一方、平均粒子径が5μmを越える
タルクは平均アスペクト比が小さいので、このようなタ
ルクを用いた場合、耐衝撃性の高いポリプロピレン系樹
脂組成物は得られない。又、剛性の改善も期待できな
い。
ーザー回折法で測定した平均粒子径が3〜5μmの範囲
である必要がある。平均粒子径が3μm未満のタルクは
平均アスペクト比が小さいので、このようなタルクを用
いてもポリプロピレン系樹脂組成物の剛性を改善するこ
とは期待できない。一方、平均粒子径が5μmを越える
タルクは平均アスペクト比が小さいので、このようなタ
ルクを用いた場合、耐衝撃性の高いポリプロピレン系樹
脂組成物は得られない。又、剛性の改善も期待できな
い。
【0030】又、BET比表面積、即ちタルクに液体窒
素温度で窒素を吸着させ、その物理吸着量からBET理
論によって求めた液体窒素温度での窒素の吸着量は、5
〜13m2/gであることが好ましく、7〜11m2/g
であることがより好ましい。BET比表面積が5m2/
g未満のタルクを用いた場合、ポリプロピレン系樹脂組
成物の剛性の改善は期待できない。一方、BET比表面
積が13m2/gを越えるタルクは微細粒子の割合が多
くなるので、このようなタルクを用いた場合、やはりポ
リプロピレン系樹脂組成物の剛性は改善されない。
素温度で窒素を吸着させ、その物理吸着量からBET理
論によって求めた液体窒素温度での窒素の吸着量は、5
〜13m2/gであることが好ましく、7〜11m2/g
であることがより好ましい。BET比表面積が5m2/
g未満のタルクを用いた場合、ポリプロピレン系樹脂組
成物の剛性の改善は期待できない。一方、BET比表面
積が13m2/gを越えるタルクは微細粒子の割合が多
くなるので、このようなタルクを用いた場合、やはりポ
リプロピレン系樹脂組成物の剛性は改善されない。
【0031】又、タルクのトップカット径、即ちそのタ
ルクに含まれる粒子の内最も大きなものの直径は20μ
m未満である必要がある。トップカット径が20μmを
越えるようなタルクは粒径の大きな粒子の割合が多くな
るから、このようなタルクを用いた場合、得られるポリ
プロピレン系樹脂組成物の耐衝撃性は著しく小さくな
る。
ルクに含まれる粒子の内最も大きなものの直径は20μ
m未満である必要がある。トップカット径が20μmを
越えるようなタルクは粒径の大きな粒子の割合が多くな
るから、このようなタルクを用いた場合、得られるポリ
プロピレン系樹脂組成物の耐衝撃性は著しく小さくな
る。
【0032】かかるタルクは、タルク原石をローラーミ
ルやクラッシャー等の公知の粉砕機で所定の平均粒子径
まで粉砕し、次いで、乾式分級機により粒子径の大きな
ものと小さなものを除くことによって製造することがで
きる。
ルやクラッシャー等の公知の粉砕機で所定の平均粒子径
まで粉砕し、次いで、乾式分級機により粒子径の大きな
ものと小さなものを除くことによって製造することがで
きる。
【0033】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、
(A)成分のエチレン・プロピレンブロック共重合体の
割合が60〜90重量%、(B)成分の水素化ポリブタ
ジエン系ブロック共重合体の割合が5〜20重量%、
(C)成分のタルクの割合が5〜35重量%の範囲であ
る。(B)成分の割合が5重量%未満のポリプロピレン
系樹脂組成物は耐衝撃性が小さすぎ、20重量%より多
いポリプロピレン系樹脂組成物は剛性が低い。又、
(C)成分が5重量%より少ないポリプロピレン系樹脂
組成物は剛性が低く、35重量%より多いポリプロピレ
ン系樹脂組成物は耐衝撃性が低いという問題がある。
(A)成分のエチレン・プロピレンブロック共重合体の
割合が60〜90重量%、(B)成分の水素化ポリブタ
ジエン系ブロック共重合体の割合が5〜20重量%、
(C)成分のタルクの割合が5〜35重量%の範囲であ
る。(B)成分の割合が5重量%未満のポリプロピレン
系樹脂組成物は耐衝撃性が小さすぎ、20重量%より多
いポリプロピレン系樹脂組成物は剛性が低い。又、
(C)成分が5重量%より少ないポリプロピレン系樹脂
組成物は剛性が低く、35重量%より多いポリプロピレ
ン系樹脂組成物は耐衝撃性が低いという問題がある。
【0034】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物に
は、更に(D)成分として、エチレン・プロピレンゴ
ム、エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合体ゴム、
エチレン・ブテン共重合体ゴム、水素化スチレン・ブタ
ジエン・スチレンブロック共重合体ゴム等のエラストマ
ーを添加することができる。エチレン・プロピレンゴム
としては、エチレン含有量60〜80重量%、ムーニー
粘度ML1+4(100℃)が10〜70のものを用いる
ことができる。エチレン・プロピレン・ジエン三元共重
合体ゴムとしては、エチレン含有量60〜80重量%、
ムーニー粘度ML1+4(100℃)が10〜70のもの
を用いることができる。
は、更に(D)成分として、エチレン・プロピレンゴ
ム、エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合体ゴム、
エチレン・ブテン共重合体ゴム、水素化スチレン・ブタ
ジエン・スチレンブロック共重合体ゴム等のエラストマ
ーを添加することができる。エチレン・プロピレンゴム
としては、エチレン含有量60〜80重量%、ムーニー
粘度ML1+4(100℃)が10〜70のものを用いる
ことができる。エチレン・プロピレン・ジエン三元共重
合体ゴムとしては、エチレン含有量60〜80重量%、
ムーニー粘度ML1+4(100℃)が10〜70のもの
を用いることができる。
【0035】エチレン・ブテン共重合体ゴムとしては、
ブテン含有量10〜25重量%、ムーニー粘度ML1+4
(100℃)が5〜20のものを用いることができる。
ブテン含有量10〜25重量%、ムーニー粘度ML1+4
(100℃)が5〜20のものを用いることができる。
【0036】水素化スチレン・ブタジエン・スチレンブ
ロック共重合体としては、ポリスチレン構造を有するブ
ロック(ブロックS)とポリブタジエン構造を有するブ
ロック(ブロックB)からなり、ブロックSの全体に占
める割合が10〜35重量%の範囲であり、ブロックB
の90モル%以上が水素添加されており、かつメルトフ
ローレート(230℃、荷重5kg)が0.7〜10の
範囲であるものを使用できる。
ロック共重合体としては、ポリスチレン構造を有するブ
ロック(ブロックS)とポリブタジエン構造を有するブ
ロック(ブロックB)からなり、ブロックSの全体に占
める割合が10〜35重量%の範囲であり、ブロックB
の90モル%以上が水素添加されており、かつメルトフ
ローレート(230℃、荷重5kg)が0.7〜10の
範囲であるものを使用できる。
【0037】(D)成分の添加量は、(B)成分の水素
化ポリブタジエン系ブロック共重合体100重量部に対
して200重量部以下であることが望ましい。本発明の
組成物には、必要に応じ酸化防止剤や紫外線吸収剤、光
安定剤、顔料等を添加することができる。
化ポリブタジエン系ブロック共重合体100重量部に対
して200重量部以下であることが望ましい。本発明の
組成物には、必要に応じ酸化防止剤や紫外線吸収剤、光
安定剤、顔料等を添加することができる。
【0038】酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−ブ
チルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチル
フェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−n−ブチル
フェノール、2,6−ジ−t−ブチル−α−ジメチルア
ミノ−p−クレゾール、6−(4−ヒドロキシ−3,5
−ジ−t−ブチルアニリン)−2,4−ビスオクチル−
チオ−1,3,5−トリアジン、N−オクタデシル−3
−(4′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフ
ェニル)ブタン、テトラキス〔メチレン−3−(3′,
5′−ジ−t−ブチルフェニル−4′−ヒドロキシフェ
ニル)〕プロピオネート〕メタン、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ジラウリルチオジ
プロピオネート等が挙げられる。
チルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチル
フェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−n−ブチル
フェノール、2,6−ジ−t−ブチル−α−ジメチルア
ミノ−p−クレゾール、6−(4−ヒドロキシ−3,5
−ジ−t−ブチルアニリン)−2,4−ビスオクチル−
チオ−1,3,5−トリアジン、N−オクタデシル−3
−(4′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフ
ェニル)ブタン、テトラキス〔メチレン−3−(3′,
5′−ジ−t−ブチルフェニル−4′−ヒドロキシフェ
ニル)〕プロピオネート〕メタン、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ジラウリルチオジ
プロピオネート等が挙げられる。
【0039】紫外線吸収剤及び光安定剤としては、2−
ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−
ヒドロキシ−4−オクタデシロキシベンゾフェノン、4
−ドテシロキシ−2−ヒドロキオシベンゾフェノン、2
−(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチ
ルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケート、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸−
1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノー
ルトリデシルアルコール縮合物等を挙げることができ
る。
ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−
ヒドロキシ−4−オクタデシロキシベンゾフェノン、4
−ドテシロキシ−2−ヒドロキオシベンゾフェノン、2
−(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチ
ルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケート、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸−
1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノー
ルトリデシルアルコール縮合物等を挙げることができ
る。
【0040】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明について具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるわ
けではない。以下に、実施例における物性の測定法を示
す。物性の測定に用いた試験片は、日本製鋼所株式会社
製J100SAII型射出成形機を用い、シリンダー設
定温度210℃、金型温度40℃の条件で射出成形して
製造した。 (1)メルトフローレート(MFR) ASTM D1238に規定された方法により測定し
た。 (2)曲げ弾性率 ASTM D790に規定された方法により測定した。 (3)熱変形温度 ASTM D648に規定された方法により測定した。
ファイバーストレスは18.5kg/cm2で測定し
た。 (4)表面硬度 ASTM D685に規定された方法により測定した。
鋼球はRを用い、評価の値はRスケールで示した。 (5)アイゾット衝撃強度 ASTM D256に規定された方法により測定した。
測定温度は23℃で行った。 (6)スパイラルフロー長 厚さ3mm、幅10mm、長さ2000mmのスパイラ
ル状の流路をもつ樹脂流路長測定用金型を用い、射出成
形を行い流路長を測定した。 (7)フローマーク発生率 上記スパイラルフロー長の測定によって得られたスパイ
ラル状の試験片においてフローマークが発生し始めた流
路長を測定し、サンプルの全長に対するフローマークの
発生している流路長の長さの割合をフローマーク発生率
とした。 (8)光沢度 厚さ3mm、縦75mm、横150mmの平板状の試験
片を、内面を鏡面仕上げした金型で射出成形した。射出
成形の条件は上記の物性測定用の試験片の成形と同じよ
うにして行った。光沢度の測定は、日本電子工業株式会
社製デジタル変角光度計VG−1D型を用い、JIS
Z8741方法2に則って行った。
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるわ
けではない。以下に、実施例における物性の測定法を示
す。物性の測定に用いた試験片は、日本製鋼所株式会社
製J100SAII型射出成形機を用い、シリンダー設
定温度210℃、金型温度40℃の条件で射出成形して
製造した。 (1)メルトフローレート(MFR) ASTM D1238に規定された方法により測定し
た。 (2)曲げ弾性率 ASTM D790に規定された方法により測定した。 (3)熱変形温度 ASTM D648に規定された方法により測定した。
ファイバーストレスは18.5kg/cm2で測定し
た。 (4)表面硬度 ASTM D685に規定された方法により測定した。
鋼球はRを用い、評価の値はRスケールで示した。 (5)アイゾット衝撃強度 ASTM D256に規定された方法により測定した。
測定温度は23℃で行った。 (6)スパイラルフロー長 厚さ3mm、幅10mm、長さ2000mmのスパイラ
ル状の流路をもつ樹脂流路長測定用金型を用い、射出成
形を行い流路長を測定した。 (7)フローマーク発生率 上記スパイラルフロー長の測定によって得られたスパイ
ラル状の試験片においてフローマークが発生し始めた流
路長を測定し、サンプルの全長に対するフローマークの
発生している流路長の長さの割合をフローマーク発生率
とした。 (8)光沢度 厚さ3mm、縦75mm、横150mmの平板状の試験
片を、内面を鏡面仕上げした金型で射出成形した。射出
成形の条件は上記の物性測定用の試験片の成形と同じよ
うにして行った。光沢度の測定は、日本電子工業株式会
社製デジタル変角光度計VG−1D型を用い、JIS
Z8741方法2に則って行った。
【0041】〔ポリプロピレン系樹脂組成物の各成分〕
実施例及び比較例で使用したポリプロピレン系樹脂組成
物の調製に用いた、(A)、(B)、(C)、及び
(D)の各成分の特徴を表1〜表3に示す。
実施例及び比較例で使用したポリプロピレン系樹脂組成
物の調製に用いた、(A)、(B)、(C)、及び
(D)の各成分の特徴を表1〜表3に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】(実施例1〜7)表4に示した処方で
(A)成分〜(D)成分、酸化防止剤、光安定剤、及び
顔料をタンブラーミキサーで混練後、二軸混練押出機で
溶融、混練し、ポリプロピレン系樹脂組成物を調製し、
ペレット化した。酸化防止剤としては、2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェノール及びテトラキス〔メチ
レン3(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート〕メタンを、ポリプロピレ
ン系樹脂組成物100重量部に対し、それぞれ0.1重
量部、0.2重量部用いた。光安定剤としては、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケートを、ポリプロピレン系樹脂組成物100重量部
に対し0.2重量部用いた。顔料としては酸化鉄及び酸
化チタンを用いた。ポリプロピレン系樹脂組成物のペレ
ットを射出成形機で試験片に成形し、物性試験を行っ
た。結果を表4に示す。
(A)成分〜(D)成分、酸化防止剤、光安定剤、及び
顔料をタンブラーミキサーで混練後、二軸混練押出機で
溶融、混練し、ポリプロピレン系樹脂組成物を調製し、
ペレット化した。酸化防止剤としては、2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェノール及びテトラキス〔メチ
レン3(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート〕メタンを、ポリプロピレ
ン系樹脂組成物100重量部に対し、それぞれ0.1重
量部、0.2重量部用いた。光安定剤としては、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケートを、ポリプロピレン系樹脂組成物100重量部
に対し0.2重量部用いた。顔料としては酸化鉄及び酸
化チタンを用いた。ポリプロピレン系樹脂組成物のペレ
ットを射出成形機で試験片に成形し、物性試験を行っ
た。結果を表4に示す。
【0046】
【表4】
【0047】(比較例1〜4)(A)成分を、本発明に
おいて規定している範囲外のもの(P−4〜P−7)に
変えた以外は、実施例1と同様にしてポリプロピレン系
樹脂組成物を調製し、ペレットとした。このペレットを
射出成形機で試験片に成形し、物性試験を行った。結果
を表5に示す。実施例のポリプロピレン系樹脂組成物に
比較し、例えば比較例1のポリプロピレン系樹脂組成物
はメルトフローレート及びスパイラルフローが低いこと
が判った。又、比較例2及び3のものはアイゾット衝撃
強度が低い上に、フローマーク発生率や光沢度が高く、
さらに、比較例4のものは熱変形温度や表面硬度が低い
他、フローマーク発生率や光沢度が高すぎるので自動車
内装部品用としては不適当であることが判った。
おいて規定している範囲外のもの(P−4〜P−7)に
変えた以外は、実施例1と同様にしてポリプロピレン系
樹脂組成物を調製し、ペレットとした。このペレットを
射出成形機で試験片に成形し、物性試験を行った。結果
を表5に示す。実施例のポリプロピレン系樹脂組成物に
比較し、例えば比較例1のポリプロピレン系樹脂組成物
はメルトフローレート及びスパイラルフローが低いこと
が判った。又、比較例2及び3のものはアイゾット衝撃
強度が低い上に、フローマーク発生率や光沢度が高く、
さらに、比較例4のものは熱変形温度や表面硬度が低い
他、フローマーク発生率や光沢度が高すぎるので自動車
内装部品用としては不適当であることが判った。
【0048】
【表5】
【0049】(比較例5〜8)(B)成分を本発明にお
いて規定している範囲外のもの(R−3〜R−6)に変
えた以外は、実施例1と同様にしてポリプロピレン系樹
脂組成物を調製し、ペレットとした。このペレットを射
出成形機で試験片に成形し、物性試験を行った。結果を
表6に示す。実施例に比較し、比較例5、7及び8のポ
リプロピレン系樹脂組成物は、光沢度が高すぎ、又、比
較例6のものは、アイゾット衝撃強度が低い上に、フロ
ーマークの発生率が高く、自動車内装部品用としては不
適当であることが判った。
いて規定している範囲外のもの(R−3〜R−6)に変
えた以外は、実施例1と同様にしてポリプロピレン系樹
脂組成物を調製し、ペレットとした。このペレットを射
出成形機で試験片に成形し、物性試験を行った。結果を
表6に示す。実施例に比較し、比較例5、7及び8のポ
リプロピレン系樹脂組成物は、光沢度が高すぎ、又、比
較例6のものは、アイゾット衝撃強度が低い上に、フロ
ーマークの発生率が高く、自動車内装部品用としては不
適当であることが判った。
【0050】(比較例9〜12)(B)成分を用いず
に、代わりに(D)成分を添加した以外は、実施例1と
同様にしてポリプロピレン系樹脂組成物を調製し、ペレ
ットとした。このペレットを射出成形機で試験片に成形
し、物性試験を行った。結果を表6に示す。比較例9〜
12のポリプロピレン系樹脂組成物は、実施例のポリプ
ロピレン系樹脂組成物に比較して、曲げ弾性率、熱変形
温度、表面硬度及びアイゾット衝撃強度のバランスに劣
り、又、光沢度が高すぎるので自動車内装部品用として
は不適当であることが判った。
に、代わりに(D)成分を添加した以外は、実施例1と
同様にしてポリプロピレン系樹脂組成物を調製し、ペレ
ットとした。このペレットを射出成形機で試験片に成形
し、物性試験を行った。結果を表6に示す。比較例9〜
12のポリプロピレン系樹脂組成物は、実施例のポリプ
ロピレン系樹脂組成物に比較して、曲げ弾性率、熱変形
温度、表面硬度及びアイゾット衝撃強度のバランスに劣
り、又、光沢度が高すぎるので自動車内装部品用として
は不適当であることが判った。
【0051】
【表6】
【0052】(比較例13及び14)(C)成分に、本
発明で規定している条件を満たさないものを用いた以外
は、実施例1と同様にしてポリプロピレン系樹脂組成物
を調製し、ペレットとした。このペレットを射出成形機
で試験片に成形し、物性試験を行った。結果を表7に示
す。比較例13及び14のポリプロピレン系樹脂組成物
は、実施例のポリプロピレン系樹脂組成物に比較して、
アイゾット衝撃強度が低いことが判った。
発明で規定している条件を満たさないものを用いた以外
は、実施例1と同様にしてポリプロピレン系樹脂組成物
を調製し、ペレットとした。このペレットを射出成形機
で試験片に成形し、物性試験を行った。結果を表7に示
す。比較例13及び14のポリプロピレン系樹脂組成物
は、実施例のポリプロピレン系樹脂組成物に比較して、
アイゾット衝撃強度が低いことが判った。
【0053】(比較例15〜17)比較例15では
(B)成分を2重量部とし、比較例16では(C)成分
を用いず、比較例17では(C)成分を40重量部とす
ることにより、いずれも本発明で規定する条件を満たさ
ない配合組成とした以外は、実施例1と同様にしてポリ
プロピレン系樹脂組成物を調製し、ペレット化した。こ
のペレットを射出成形機で試験片に成形し、物性試験を
行った。結果を表7に示す。実施例のポリプロピレン系
樹脂組成物に比較し、比較例15のものはアイゾット衝
撃強度が低く、比較例16のものは曲げ弾性率、熱変形
温度、表面硬度等の剛性が低く、比較例17のものはア
イゾット衝撃強度が低い上にフローマークの発生率が高
く、いずれも自動車内装部品用としては不適当であるこ
とが判った。
(B)成分を2重量部とし、比較例16では(C)成分
を用いず、比較例17では(C)成分を40重量部とす
ることにより、いずれも本発明で規定する条件を満たさ
ない配合組成とした以外は、実施例1と同様にしてポリ
プロピレン系樹脂組成物を調製し、ペレット化した。こ
のペレットを射出成形機で試験片に成形し、物性試験を
行った。結果を表7に示す。実施例のポリプロピレン系
樹脂組成物に比較し、比較例15のものはアイゾット衝
撃強度が低く、比較例16のものは曲げ弾性率、熱変形
温度、表面硬度等の剛性が低く、比較例17のものはア
イゾット衝撃強度が低い上にフローマークの発生率が高
く、いずれも自動車内装部品用としては不適当であるこ
とが判った。
【0054】
【表7】
【0055】(実施例8)実施例1のポリプロピレン系
樹脂組成物を用いて自動車用インストルメントパネルを
成形した。成形条件は次の通りに行った。 成 形 機:UBE MAX UV−4000−830 シリンダー設定温度:220℃ 金型温度:35℃ 冷却時間:30秒 全サイクル時間:75秒 その結果得られたインストルメントパネルにはフローマ
ークは殆ど認められなかった。又、自動車内装用部品
は、フロントガラスへの反射を防止したり高級感を醸し
出すという観点から、シボ加工面での光沢率が3.5%
以下であることが望まれているが、本実施例で得られた
インストルメントパネルはシボ加工面における光沢度が
3.1%と低かった。このため、このインストルメント
パネルを実車に装着したときに窓ガラスに写ることが無
かった。
樹脂組成物を用いて自動車用インストルメントパネルを
成形した。成形条件は次の通りに行った。 成 形 機:UBE MAX UV−4000−830 シリンダー設定温度:220℃ 金型温度:35℃ 冷却時間:30秒 全サイクル時間:75秒 その結果得られたインストルメントパネルにはフローマ
ークは殆ど認められなかった。又、自動車内装用部品
は、フロントガラスへの反射を防止したり高級感を醸し
出すという観点から、シボ加工面での光沢率が3.5%
以下であることが望まれているが、本実施例で得られた
インストルメントパネルはシボ加工面における光沢度が
3.1%と低かった。このため、このインストルメント
パネルを実車に装着したときに窓ガラスに写ることが無
かった。
【0056】(実施例9)実施例1のポリプロピレン系
樹脂組成物を用いて自動車内装用ピラーを成形した。成
形条件は次の通りに行った。 成 形 機:UBE MAX PZ450 シリンダー設定温度:210℃ 金型温度:40℃ 冷却時間:25秒 全サイクル時間:60秒 その結果から得られたピラーにはフローマークは殆ど認
められなかった。又、光沢度は2.8%と低かった。
樹脂組成物を用いて自動車内装用ピラーを成形した。成
形条件は次の通りに行った。 成 形 機:UBE MAX PZ450 シリンダー設定温度:210℃ 金型温度:40℃ 冷却時間:25秒 全サイクル時間:60秒 その結果から得られたピラーにはフローマークは殆ど認
められなかった。又、光沢度は2.8%と低かった。
【0057】(実施例10)実施例3のポリプロピレン
系樹脂組成物を用いて自動車内装用トリムを成形した。
成形条件は次の通りに行った。 成 形 機:UBE MAX PZ450 シリンダー設定温度:210℃ 金型温度:40℃ 冷却時間:25秒 全サイクル時間:60秒 その結果得られたトリムにはフローマークは殆ど認めら
れず、光沢度は3.4%と低かった。
系樹脂組成物を用いて自動車内装用トリムを成形した。
成形条件は次の通りに行った。 成 形 機:UBE MAX PZ450 シリンダー設定温度:210℃ 金型温度:40℃ 冷却時間:25秒 全サイクル時間:60秒 その結果得られたトリムにはフローマークは殆ど認めら
れず、光沢度は3.4%と低かった。
【0058】(比較例18)比較例4のポリプロピレン
系樹脂組成物を用いて自動車用インストルメントパネル
を成形した。成形条件は実施例8と同様に行った。その
結果得られたインストルメントパネルにはゲート付近よ
りフローマークが見られた。又光沢度が4.2%と高
く、このインストルメントパネルを実車に装着したとこ
ろ窓ガラスに写り、夜間運転時に危険なことが判った。
系樹脂組成物を用いて自動車用インストルメントパネル
を成形した。成形条件は実施例8と同様に行った。その
結果得られたインストルメントパネルにはゲート付近よ
りフローマークが見られた。又光沢度が4.2%と高
く、このインストルメントパネルを実車に装着したとこ
ろ窓ガラスに写り、夜間運転時に危険なことが判った。
【0059】(比較例19)比較例6のポリプロピレン
系樹脂組成物を用いて自動車内装用ピラーを成形した。
成形条件は実施例9と同様に行った。その結果得られた
ピラーはフローマークが目立ち無塗装では使用できない
ことが判った。
系樹脂組成物を用いて自動車内装用ピラーを成形した。
成形条件は実施例9と同様に行った。その結果得られた
ピラーはフローマークが目立ち無塗装では使用できない
ことが判った。
【0060】(比較例20)比較例12のポリプロピレ
ン系樹脂組成物を用いて自動車内装用トリムを成形し
た。成形条件は実施例10と同様に行った。その結果得
られたトリムはフローマークは目立たなかったものの、
光沢度が4.3%と高く、実車に装着したところ、テカ
テカしたプラスチック感を強く感じさせ、自動車の内装
用として不適当であることが判った。
ン系樹脂組成物を用いて自動車内装用トリムを成形し
た。成形条件は実施例10と同様に行った。その結果得
られたトリムはフローマークは目立たなかったものの、
光沢度が4.3%と高く、実車に装着したところ、テカ
テカしたプラスチック感を強く感じさせ、自動車の内装
用として不適当であることが判った。
【0061】
【発明の効果】本発明の自動車内装部品用ポリプロピレ
ン系樹脂組成物を用いて射出成形したインストルメント
パネルやトリム、ピラー等の自動車内装用部品は、剛性
や耐熱性に優れ、又、表面硬度が高く無塗装でも成形品
表面に傷が付きにくい。さらに、フローマークやウェル
ドが目立たず製品外観が綺麗であるとともに、低光沢で
窓ガラスへの反射が少ない。又、本発明の自動車内装部
品用ポリプロピレン系樹脂組成物は、従来のものよりも
高流動性であり、製品肉厚を小さくすることが可能であ
るとともに、短時間の射出成形サイクルで自動車内装用
部品を製造できるという特徴も有する。
ン系樹脂組成物を用いて射出成形したインストルメント
パネルやトリム、ピラー等の自動車内装用部品は、剛性
や耐熱性に優れ、又、表面硬度が高く無塗装でも成形品
表面に傷が付きにくい。さらに、フローマークやウェル
ドが目立たず製品外観が綺麗であるとともに、低光沢で
窓ガラスへの反射が少ない。又、本発明の自動車内装部
品用ポリプロピレン系樹脂組成物は、従来のものよりも
高流動性であり、製品肉厚を小さくすることが可能であ
るとともに、短時間の射出成形サイクルで自動車内装用
部品を製造できるという特徴も有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 53/02 (72)発明者 日根野谷 三郎 大阪府堺市築港新町3丁目1番地 宇部興 産株式会社堺工場内 (72)発明者 西尾 武純 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 野村 孝夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】(A)成分 (a)エチレン構造の含有量が0.5〜8重量%であ
り、 (b)ポリプロピレン成分の沸騰n−ヘプタン不溶分が
95重量%以上であり、 (c)メルトフローレート(MFR:230℃、216
0g)が10〜70g/10分の範囲である結晶性エチ
レン・プロピレンブロック共重合体であり、 (d)当該結晶性エチレン・プロピレンブロック共重合
体の常温p−キシレン可溶分の割合が4〜20重量%で
あり、 (e)当該常温p−キシレン可溶分のエチレン構造の含
有量が20〜45重量%、かつ極限粘度(135℃、デ
カリン)が4dl/g以上である、結晶性エチレン・プ
ロピレンブロック共重合体60〜90重量%と、 (B)成分 (a)1,2−ビニル結合の割合が20モル%以下であ
るポリブタジエンのブロック(ブロックI)と、1,2
−ビニル結合の割合が30〜50モル%であるポリブタ
ジエンのブロック(ブロックII)からなり、 (b)ブロックIとブロックIIが、一般式 (I−II)nX (n=3以上、XはSi、Sn、Ge、SiR(Rはア
ルキル基又はアリール基)からなる群から選択した原子
又は原子団を示す。)で表される結合をしており、 (c)ブロックIとブロックIIの総計100重量%の
うち、ブロックIの割合が30〜15重量%、ブロック
IIの割合が70〜85重量%であり、 (d)二重結合の内の90モル%以上が水素添加されて
おり、かつ、 (e)メルトフローレート(230℃、10kg)が2
〜15g/10分であるポリブタジエン系ブロック重合
体5〜20重量%、及び (C)成分 (a)レーザー回折法で測定した平均粒子径が3〜5μ
m、 (b)BET比表面積が5〜13m2 /g、 (c)トップカット径が20μm未満である、タルク5
〜35重量%からなる自動車内装部品用ポリプロピレン
系樹脂組成物。 - 【請求項2】(D)成分として、 (a)エチレン構造の含有量が60〜80重量%、ムー
ニー粘度ML1+4(100℃)が10〜70のエチレン
・プロピレン共重合体ゴム、 (b)エチレン構造の含有量が60〜80重量%、ムー
ニー粘度ML1+4(100℃)が10〜70のエチレン
・プロピレン・ジエン三元共重合体ゴム、 (c)ブテン構造の含有量が10〜25重量%、ムーニ
ー粘度ML1+4(100℃)が5〜20のエチレン・ブ
テン共重合体ゴム、 (d)ポリスチレン構造を有するブロック(ブロック
S)とポリブタジエン構造を有するブロック(ブロック
B)からなり、ブロックSの全体に占める割合が10〜
35重量%の範囲であり、ブロックBの90モル%以上
が水素添加されており、かつ、メルトフローレート(2
30℃、荷重5kg)が0.7〜10の範囲であるスチ
レン・ブタジエンブロック共重合体、からなる群から選
択した1又は2以上のエラストマーを、当該(B)成分
100重量部に対して200重量部以下含有する請求項
1に記載の自動車内装部品用ポリプロピレン系樹脂組成
物。 - 【請求項3】請求項1又は2に記載の自動車内装部品用
ポリプロピレン系樹脂組成物から成形されたことを特徴
とする自動車用インストルメントパネル。 - 【請求項4】請求項1又は2に記載の自動車内装部品用
ポリプロピレン系樹脂組成物から成形されたことを特徴
とする自動車内装用トリム。 - 【請求項5】請求項1又は2に記載の自動車内装部品用
ポリプロピレン系樹脂組成物から成形されたことを特徴
とする自動車内装用ピラー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24297094A JP3153079B2 (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | 自動車内装部品用ポリプロピレン系樹脂組成物及びそれを用いて成形してなる自動車内装用部品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24297094A JP3153079B2 (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | 自動車内装部品用ポリプロピレン系樹脂組成物及びそれを用いて成形してなる自動車内装用部品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08104792A true JPH08104792A (ja) | 1996-04-23 |
| JP3153079B2 JP3153079B2 (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=17096946
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24297094A Expired - Fee Related JP3153079B2 (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | 自動車内装部品用ポリプロピレン系樹脂組成物及びそれを用いて成形してなる自動車内装用部品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3153079B2 (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6107388A (en) * | 1997-08-28 | 2000-08-22 | Chisso Corporation | Polyolefin resin compositions |
| US6667359B1 (en) | 1999-06-23 | 2003-12-23 | Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. | Polypropylene compositions for automotive parts |
| US6716921B1 (en) | 1999-09-07 | 2004-04-06 | Chisso Corporation | Propylene resin composition |
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