JPH08104708A - 部分tert−ブトキシ化ポリ(p−ヒドロキシスチレン)の製造方法 - Google Patents

部分tert−ブトキシ化ポリ(p−ヒドロキシスチレン)の製造方法

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JPH08104708A
JPH08104708A JP6271909A JP27190994A JPH08104708A JP H08104708 A JPH08104708 A JP H08104708A JP 6271909 A JP6271909 A JP 6271909A JP 27190994 A JP27190994 A JP 27190994A JP H08104708 A JPH08104708 A JP H08104708A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 tert−ブトキシ基率が高度に制御された
部分tert−ブトキシ化ポリ(p−ヒドロキシスチレ
ン)を簡単かつ確実にしかも高収率で得ることができる
製造方法を提供する。 【構成】 次式(1)で表されるポリ(p−tert−
ブトキシスチレン)のtert−ブトキシ基の一部を酸
触媒で脱離する部分tert−ブトキシ化ポリ(p−ヒ
ドロキシスチレン)の製造方法において、tert−ブ
トキシ基に対する酸触媒のモル比が0.050〜2.0
であり、生成した部分tert−ブトキシ化ポリ(p−
ヒドロキシスチレン)の溶解性の変化を定量して、所望
のtert−ブトキシ基の脱離化度において反応を停止
することを特徴とする部分tert−ブトキシ化ポリ
(p−ヒドロキシスチレン)の製造方法。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レジスト材料をはじめ
とする種々の機能性材料として有用な部分tert−ブ
トキシ化ポリ(p−ヒドロキシスチレン)の製造方法に
関し、特にtert−ブトキシ基率(m/m+n)を高
度に制御することができる部分tert−ブトキシ化ポ
リ(p−ヒドロキシスチレン)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
化学増幅型レジスト材料のベースポリマーとしてポリヒ
ドロキシスチレンの水酸基の一部をtert−ブトキシ
カルボニルオキシ(t−Boc)基で置換した樹脂が提
案されているが(特開昭59−45439号、特開昭6
2−115440号公報)、熱安定性が非常に悪く、合
成方法が繁雑であり、さらにt−Boc化に用いる試薬
が高価であるという問題があった。
【0003】上記問題を解決するためポリヒドロキシス
チレンの水酸基の一部をtert−ブトキシ(t−Bu
O)基で置換した部分tert−ブトキシ化ポリ(p−
ヒドロキシスチレン)が提案されており、その製造方法
として以下の方法が挙げられている(特開平4−211
258号公報)。
【0004】第一の方法は、tert−ブトキシスチレ
ンとヒドロキシスチレンの共重合により部分tert−
ブトキシ化ポリ(p−ヒドロキシスチレン)を製造方法
であるが、ヒドロキシスチレンが自然重合性の高いモノ
マーであり、取り扱い及び重合の制御が困難であるとい
った問題がある。
【0005】第二の方法は、ポリヒドロキシスチレンに
イソブテンを反応させてt−BuO化することにより部
分tert−ブトキシ化ポリ(p−ヒドロキシスチレ
ン)を製造方法であるが、水酸基を保護したヒドロキシ
スチレン誘導体の重合、得られたポリマーの脱保護、イ
ソブテンとの付加反応によるt−BuO化というような
繁雑な合成経路を経なくてはならない。また、仕込み比
通りにイソブテンを付加することができないため、設計
通りのt−BuO基を導入することが困難であるといっ
た問題がある。
【0006】第三の方法は、ポリ(tert−ブトキシ
スチレン)の部分脱離化反応により部分tert−ブト
キシ化ポリ(p−ヒドロキシスチレン)を製造方法であ
り、tert−ブトキシスチレンのラジカル重合又はア
ニオン重合等で合成したポリ(tert−ブトキシスチ
レン)のt−BuO基を酸触媒で部分的に脱離させるだ
けの簡易な方法である。
【0007】しかし、この方法では反応が触媒的に進行
するため、反応に要する酸触媒の添加量を変化させるだ
けでは設計値通りのt−BuO基を有する部分tert
−ブトキシ化ポリ(p−ヒドロキシスチレン)を製造す
ることはできなかった。特に、t−BuO基率は現像液
に対する溶解速度などレジスト特性を決定する重要な因
子の一つであるため、高感度、高解像度のレジストを制
作する上で、t−BuO基率を最適化することは非常に
重要であり、t−BuO基率を設計値通りに厳密に制御
する必要がある。
【0008】そこで、反応中のt−BuO基の脱離化度
の定量分析を行い、所望の脱離化度まで反応が達した時
点で反応を停止せる方法が試みられており、脱離化度の
分析方法としてH−NMR、赤外線吸収(IR)スペ
クトル、ガスクロマトグラフィー等が使用される。
【0009】しかしながら、H−NMR、赤外線吸収
(IR)スペクトルでは生成した部分tert−ブトキ
シ化ポリ(p−ヒドロキシスチレン)のt−BuO基率
を直接決定することができるが、そのためにはポリマー
を十分に精製する必要があり、測定に時間を要するとい
った欠点があるため、脱離化反応の進行度合を迅速に観
察するには適当ではないという問題がある。
【0010】また、ガスクロマトグラフィーにおいて
は、脱離化反応の結果生成したイソブテン、tert−
ブチルアルコール、tert−ブチルクロリドの濃度を
測定して、これらの濃度から生成した部分tert−ブ
トキシ化ポリ(p−ヒドロキシスチレン)のt−BuO
基率を決定することができる。この方法は反応液を直接
測定に用いることができるため、迅速に分析できるが、
脱離物質から間接的に部分tert−ブトキシ化ポリ
(p−ヒドロキシスチレン)のt−BuO基率を求める
こと、脱離物質の反応液中の濃度が微小であることか
ら、再現性を有する精密な測定は困難であるという問題
がある。
【0011】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
t−BuO基率が高度に制御された部分tert−ブト
キシ化ポリ(p−ヒドロキシスチレン)を簡単かつ確実
にしかも高収率で得ることができる製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するために鋭意検討を行った結果、30〜1
00℃下、有機溶媒中で下記構造式(1)で表されるポ
リ(p−tert−ブトキシスチレン)のt−BuO基
の一部を酸触媒で脱離する部分tert−ブトキシ化ポ
リ(p−ヒドロキシスチレン)の製造方法において、t
−BuO基に対する酸触媒のモル比が0.050〜2.
0であり、生成した部分tert−ブトキシ化ポリ(p
−ヒドロキシスチレン)の溶解性の変化を定量して、所
望のtert−ブトキシ基の脱離化度において反応を停
止することにより、t−BuO基率が5〜40モル%
で、設計値に対して誤差範囲が±2%以内である高度に
制御される部分tert−ブトキシ化ポリ(p−ヒドロ
キシスチレン)を提供することを知見し、本発明をなす
に至った。
【0013】
【化2】 (式中、m/m+nは0.05〜0.40、n/m+n
は0.60〜0.95を示す。)
【0014】以下、本発明を更に詳しく説明すると、本
発明の部分tert−ブトキシ化ポリ(p−ヒドロキシ
スチレン)の製造方法は、一定温度下、有機溶媒中で下
記構造式(1)で表されるポリ(p−tert−ブトキ
シスチレン)のt−BuO基の一部を酸触媒で脱離する
に際して、加える酸触媒のモル比がボリ(p−tert
−ブトキシスチレン)のt−BuO基に対して0.05
0〜2.0であり、生成した部分tert−ブトキシ化
ポリ(p−ヒドロキシスチレン)の溶解性の変化から反
応中の脱離化度を定量して、所望のt−BuO基の脱離
化度において反応を停止することができるものである。
【化3】 (式中、m/m+nは0.05〜0.40、n/m+n
は0.60〜0.95を示す。)
【0015】ここで、反応温度としては、30〜100
℃、好ましくは50〜60℃の範囲がよい。反応温度が
100℃より高くなると反応速度は増大し、短時間でt
−BuO基が全て脱離してしまい、脱離化度の制御が困
難である一方、30℃より低いと反応速度が極めて遅く
なり、目的の脱離化度のポリマーを得るためには非常に
長時間の反応を要するといった問題がある。
【0016】また、本発明で用いる有機溶媒としては、
アセトン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、
メチルイソブチルケトン等の極性溶媒が挙げられるが、
単独もしくは2種以上であってもよい。このとき、出発
原料、生成物に対する溶解性が高く、安価なため、アセ
トンが好ましく使用される。
【0017】上記構造式(1)の部分tert−ブトキ
シ化ポリ(p−ヒドロキシスチレン)の有機溶媒中の濃
度は10〜20重量%とすることが好ましい。
【0018】酸触媒としては、塩酸、硫酸、リン酸、臭
化水素酸、p−トルエンスルホン酸、酢酸、トリフルオ
ロ酢酸等が使用でき、好ましくは塩酸が用いられる。ま
た、酸触媒のモル比は、ポリ(p−tert−ブトキシ
スチレン)のtert−ブトキシ基に対して0.050
〜2.0、好ましくは0.10〜0.50の範囲がよ
い。酸触媒のモル比が0.050以下では反応速度が遅
くなりすぎ、酸触媒の失活も起きるため、目的の脱離化
度の部分tert−ブトキシ化ポリ(p−ヒドロキシス
チレン)を得るのは困難である。一方、酸触媒のモル比
が2.0以上では反応速度が速すぎるため、t−BuO
基の全てが短時間で脱離してしまい、脱離化度の制御が
困難となる。
【0019】上記の反応条件を適切に選択することで、
ある程度の脱離化度の制御は可能となるが、厳密な制御
は難しく、再現性に乏しい。特に、レジスト材料として
部分tert−ブトキシ化ポリ(p−ヒドロキシスチレ
ン)を使用する場合、t−BuO基率が溶解速度などの
レジスト特性に大きな影響を与えるため、脱離化度の制
御は設計値に対して±2%以内の誤差範囲が望ましい。
【0020】本発明においては、脱離化度が増加するに
つれて親水性基であるフェノール性水酸基が増加し、部
分tert−ブトキシ化ポリ(p−ヒドロキシスチレ
ン)の水に対する溶解性が変化することを利用して、反
応中の脱離化度の定量分析を行い、所望の脱離化度まで
反応が達した時点で反応を停止させることにより、設計
値に対して±2%以内の誤差範囲でt−BuO基を有す
る部分tert−ブトキシ化ポリ(p−ヒドロキシスチ
レン)を得ることができる。
【0021】例えば、反応溶液中に水を添加した場合、
脱離化度が小さいときは少量の水の添加で樹脂の沈殿が
観察されるが、脱離化度が大きくなるにつれて樹脂の沈
殿が観察されるまでに添加に要する水の量は増加する。
このとき添加した水の量と生成した樹脂のt−BuO基
率の両者には良好な相関があることを見い出した。
【0022】すなわち反応液の一部を採取して、反応液
が樹脂の沈殿により白濁するまでに要する水の量を調べ
ることで反応中の脱離化度がわかるため、脱離化度の測
定が簡易で迅速に行えるとともに、生成した部分ter
t−ブトキシ化ポリ(p−ヒドロキシスチレン)の性質
を直接観察できるため精密な分析が可能となる。
【0023】上記条件で脱離化反応をした後、脱離化度
が所望の設計値に達した時点で、反応系の冷却およびピ
リジン、トリエチルアミン、水酸化ナトリウム水溶液等
の塩基を添加することにより反応を停止させることがで
きる。ここで、塩基の添加量は脱離化反応における酸触
媒の等量以上とすることが好ましい。
【0024】次いで、上記反応液に水等を添加して白色
の樹脂を晶出、アセトン−水系による再沈殿、水洗等の
操作を繰り返すことで、目的とする部分tert−ブト
キシ化ポリ(p−ヒドロキシスチレン)を単離、精製す
ることができる。
【0025】このようにして得られた部分tert−ブ
トキシ化ポリ(p−ヒドロキシスチレン)のt−BuO
基率は設計植に対して±2%以内の誤差範囲にあり、脱
離化反応中に主鎖の切断や架橋反応といった副反応は起
こらず、収率は反応に供したポリ(p−tert−ブト
キシスチレン)に基づいてほぼ100%である。
【0026】また、重合度は10〜600程度で、分子
量分布(Mw/Mn)とともに反応に供したポリ(p−
tert−ブトキシスチレン)とほぼ等しい。
【0027】分子量分布の評価はゲルパーミエーション
クロマトグラフィー(GPC)によって行うことがで
き、生成した樹脂の分子構造はH−NMR、赤外線吸
収(IR)スペクトルによって、分子量は膜浸透圧法、
光散乱法より容易に確認することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、設計値に対して誤差範
囲が±2%以内である高度に制御されたt−BuO基率
を有する部分tert−ブトキシ化ポリ(p−ヒドロキ
シスチレン)をポリ(p−tert−ブトキシスチレ
ン)の酸触媒による部分脱離化反応といった簡易な方法
で、確実にしかも高収率で得ることができる。
【0029】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0030】[比較例]1リットルのセパラブルフラス
コにポリ(p−tert−ブトキシスチレン)50.0
g、アセトン400mlを入れ、よく撹拌しながら湯浴
を用いて加熱し還流が始まったところで、あらかじめ得
られているポリ(p−tert−ブトキシスチレン)の
t−BuO基に対する酸触媒のモル比とt−BuO基率
との関係からt−BuO基率が16.0%となるように
10重量%の塩酸20.7gを10〜20分かけて滴下
し、さらに8時間還流を続けた。放冷後、ピリジン40
mlを加えて反応を停止して、反応液を大量の水に注ぎ
込み、白色樹脂の粉末を得た。さらにアセトン−水系で
再沈殿操作を繰り返して、部分tert−ブトキシ化ポ
リ(p−ヒドロキシスチレン)を単離、精製した。収量
は原料のポリ(p−tert−ブトキシスチレン)に対
してほぼ定量的であったが、t−BuO基率は10.5
〜21.4%とばらつきがみられ、再現性は得られず、
酸触媒量の最適化だけではt−BuO基率を制御するの
は困難であった。
【0031】[実施例1]1リットルのセパラブルフラ
スコにポリ(p−tert−ブトキシスチレン)50.
0g、アセトン400mlを入れ、よく撹拌しながら湯
浴を用いて加熱し還流が始まったところでポリ(p−t
ert−ブトキシスチレン)のt−BuO基に対すする
酸触媒のモル比が0.25となるように10重量%の塩
酸25.9gを10〜20分かけて滴下し、さらに8時
間還流を続けた。一定時間ごとに反応液を約4ml採取
し水を徐々に滴下して、反応液に対して白濁するまでに
要した水の重量比とt−BuO基率との関係を図1に示
す。
【0032】t−BuO基率の設計値を16.0%と
し、同様に反応液を一定時間毎に採取して反応液に対す
る要した水の重量比が図1のt−BuO基率16.0%
に相当する値になったとき放冷して、ピリジン40ml
を加えて反応を停止して、反応液を大量の水に注ぎ込
み、白色樹脂の粉末を得た。得られた部分tert−ブ
トキシ化ポリ(p−ヒドロキシスチレン)のt−BuO
基率は16.0%であり、設計値と一致した。
【0033】[実施例2]1リットルのセパラブルフラ
スコにポリ(p−tert−ブトキシスチレン)50.
0g、アセトン400mlを入れ、よく撹拌しながら湯
浴を用いて加熱し還流が始まったところでポリ(p−t
ert−ブトキシスチレン)のt−BuO基に対する酸
触媒のモル比が0.15となるように10重量%の塩酸
15.6gを10〜20分かけて滴下し、さらに8時間
還流を続けた。一定時間ごとに反応液を約4ml採取し
水を徐々に滴下して、反応液に対して白濁するまでに要
した水の重量比とt−BuO基率との関係を図2に示
す。
【0034】t−BuO基率の設計値を28.0%と
し、同様に反応液を一定時間毎に採取して反応液に対す
る要した水の重量比が図2のt−BuO基率28.0%
に相当する値になったとき放冷して、ピリジン40ml
を加えて反応を停止して、反応液を大量の水に注ぎ込
み、白色樹脂の粉末を得た。得られた部分tert−ブ
トキシ化ポリ(p−ヒドロキシスチレン)のt−BuO
基率は28.0%であり、設計値と一致した。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における反応液に対する水の重量比と
t−BuO基率との関係を図示する。
【図2】実施例2における反応液に対する水の重量比と
t−BuO基率との関係を図示する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹田 好文 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社合成技術研究所内 (72)発明者 石原 俊信 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社合成技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 30〜100℃下、有機溶媒中で下記構
    造式(1) 【化1】 (式中、m/m+nは0.05〜0.40、n/m+n
    は0.60〜0.95を示す。)で表されるポリ(p−
    tert−ブトキシスチレン)のtert−ブトキシ基
    の一部を酸触媒で脱離する部分tert−ブトキシ化ポ
    リ(p−ヒドロキシスチレン)の製造方法において、t
    ert−ブトキシ基に対する酸触媒のモル比が0.05
    0〜2.0であり、生成した部分tert−ブトキシ化
    ポリ(p−ヒドロキシスチレン)の溶解性の変化を定量
    して、所望のtert−ブトキシ基の脱離化度において
    反応を停止することを特徴とする部分tert−ブトキ
    シ化ポリ(p−ヒドロキシスチレン)の製造方法。
JP6271909A 1994-09-30 1994-09-30 部分tert−ブトキシ化ポリ(p−ヒドロキシスチレン)の製造方法 Expired - Fee Related JP3060153B2 (ja)

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