JPH08103864A - スライディングノズル孔詰物の充填構造 - Google Patents
スライディングノズル孔詰物の充填構造Info
- Publication number
- JPH08103864A JPH08103864A JP6240031A JP24003194A JPH08103864A JP H08103864 A JPH08103864 A JP H08103864A JP 6240031 A JP6240031 A JP 6240031A JP 24003194 A JP24003194 A JP 24003194A JP H08103864 A JPH08103864 A JP H08103864A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filling
- alumina
- filler
- lower layer
- nozzle hole
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D41/00—Casting melt-holding vessels, e.g. ladles, tundishes, cups or the like
- B22D41/14—Closures
- B22D41/44—Consumable closure means, i.e. closure means being used only once
- B22D41/46—Refractory plugging masses
Abstract
(57)【要約】
【構成】 上部層３にシリカ質詰物を充填し、下部層２
に粒径０．１〜５ｍｍの球状アルミナよりなる詰物を充
填したスライディングノズル孔閉塞防止用詰物の充填構
造。 【効果】 開口率がほぼ１００％を示し、酸素洗浄によ
る開口作業などが皆無となり、作業安全面で好ましいだ
けでなく、鋼鋳造工程の稼動率を向上させる。
に粒径０．１〜５ｍｍの球状アルミナよりなる詰物を充
填したスライディングノズル孔閉塞防止用詰物の充填構
造。 【効果】 開口率がほぼ１００％を示し、酸素洗浄によ
る開口作業などが皆無となり、作業安全面で好ましいだ
けでなく、鋼鋳造工程の稼動率を向上させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、スライディングノズル
孔の閉塞を防止する詰物の充填構造に関する。
孔の閉塞を防止する詰物の充填構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】溶鋼容器からの溶鋼流量を制御するスラ
イディングノズル装置において、ノズル孔を開口するま
での間、ノズル孔が溶鋼侵入で閉塞されないように、耐
火粉末よりなる詰物をノズル孔に充填することが行なわ
れている。
イディングノズル装置において、ノズル孔を開口するま
での間、ノズル孔が溶鋼侵入で閉塞されないように、耐
火粉末よりなる詰物をノズル孔に充填することが行なわ
れている。
【０００３】この詰物として、従来から種々の材質が提
案されている。例えば、特開平５−８０２３号公報に示
されるように、珪砂、ジルコン、アルミナ、クロム鉄
鉱、カーボンなどがある。また、特開昭５２−１４７５
２３号公報のとおり、上部層にシリカ質詰物、下部層に
は難焼結性の詰物を設けた二層の充填構造が知られてい
る。
案されている。例えば、特開平５−８０２３号公報に示
されるように、珪砂、ジルコン、アルミナ、クロム鉄
鉱、カーボンなどがある。また、特開昭５２−１４７５
２３号公報のとおり、上部層にシリカ質詰物、下部層に
は難焼結性の詰物を設けた二層の充填構造が知られてい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】詰物は、溶鋼の注出に
妨げにならないように、ノズル孔の開口時に自然落下す
ることが好ましい。詰物が落下しない場合は、例えば酸
素ガスを吹き付けて溶解除去しなければならず、作業に
危険が伴うと共に、それに要する時間によって溶鋼鋳造
の稼動率低下を招く。
妨げにならないように、ノズル孔の開口時に自然落下す
ることが好ましい。詰物が落下しない場合は、例えば酸
素ガスを吹き付けて溶解除去しなければならず、作業に
危険が伴うと共に、それに要する時間によって溶鋼鋳造
の稼動率低下を招く。
【０００５】従来の詰物材質のうち、珪砂、ジルコンな
どのシリカ含有材質は、低融点物質の生成で焼結が進
み、容易に落下しない。アルミナ、クロム鉄鉱は、焼結
し難いが粒間への溶鋼侵入で地金差しによる開口性に劣
る。カーボンは開口性に優れているが、このカーボン成
分が溶鋼中に介在し、溶鋼成分を正確にコントロールで
きないという問題がある。
どのシリカ含有材質は、低融点物質の生成で焼結が進
み、容易に落下しない。アルミナ、クロム鉄鉱は、焼結
し難いが粒間への溶鋼侵入で地金差しによる開口性に劣
る。カーボンは開口性に優れているが、このカーボン成
分が溶鋼中に介在し、溶鋼成分を正確にコントロールで
きないという問題がある。
【０００６】一方、前記の特開昭５２−１４７５２３号
公報のように二層の充填構造では、シリカ質詰物の充填
が上部層に限れるために、この部分の焼結が進んでも溶
鋼圧力で容易に開口する。しかし、下部層に充填される
詰物は難焼結性付与のためにカーボンが配合されてお
り、このカーボン成分が溶鋼中に介在する問題がある。
本発明の目的は、スライディングノズル孔の詰物の充填
構造において、溶鋼汚染防止と開口性とを兼ね備えさせ
ることを目的とする。
公報のように二層の充填構造では、シリカ質詰物の充填
が上部層に限れるために、この部分の焼結が進んでも溶
鋼圧力で容易に開口する。しかし、下部層に充填される
詰物は難焼結性付与のためにカーボンが配合されてお
り、このカーボン成分が溶鋼中に介在する問題がある。
本発明の目的は、スライディングノズル孔の詰物の充填
構造において、溶鋼汚染防止と開口性とを兼ね備えさせ
ることを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、上部層にシリ
カ質詰物を充填し、下部層に粒径０.１〜５ｍｍの球状
アルミナよりなる詰物を充填したスライディングノズル
孔閉塞防止用詰物の充填構造である。
カ質詰物を充填し、下部層に粒径０.１〜５ｍｍの球状
アルミナよりなる詰物を充填したスライディングノズル
孔閉塞防止用詰物の充填構造である。
【０００８】上部層のシリカ質詰物は、溶鋼との接触で
シリカ成分がガラス層を形成し、一体化することによ
り、下部層の詰物が浮上するのを阻止する。しかし、こ
の上部層のシリカ質詰物は、下部層の詰物との焼結によ
って下部層を牽引する作用を生じ、開口性を低下させ
る。
シリカ成分がガラス層を形成し、一体化することによ
り、下部層の詰物が浮上するのを阻止する。しかし、こ
の上部層のシリカ質詰物は、下部層の詰物との焼結によ
って下部層を牽引する作用を生じ、開口性を低下させ
る。
【０００９】下部層の詰物に難焼結性のカーボンを配合
した場合は上部層に牽引されることもなく、開口性に優
れているが、前記もしたように、溶鋼汚染源の問題があ
る。本発明の充填構造は、上部層にシリカ質詰物を使用
した二層の充填構造において、下部層の詰物に特定の粒
径の球状アルミナを使用したことにより、カーボンを使
用することなく優れた開口性を得ることができ、しかも
溶鋼汚染の問題を防止したものである。これは以下の理
由によるものと考えられる。
した場合は上部層に牽引されることもなく、開口性に優
れているが、前記もしたように、溶鋼汚染源の問題があ
る。本発明の充填構造は、上部層にシリカ質詰物を使用
した二層の充填構造において、下部層の詰物に特定の粒
径の球状アルミナを使用したことにより、カーボンを使
用することなく優れた開口性を得ることができ、しかも
溶鋼汚染の問題を防止したものである。これは以下の理
由によるものと考えられる。
【００１０】球状アルミナは、粉砕品に比べて粒子間
の接触面積が少なく、上部層のシリカ質詰物との焼結が
生じ難い。
の接触面積が少なく、上部層のシリカ質詰物との焼結が
生じ難い。
【００１１】同じ球状品であっても、アルミナはマグ
ネシアなどの塩基性材質に比べて熱膨張係数が小さく、
ノズル孔内において熱膨張による迫り圧が小さい。
ネシアなどの塩基性材質に比べて熱膨張係数が小さく、
ノズル孔内において熱膨張による迫り圧が小さい。
【００１２】アルミナは球状品であることで流動性に
優れ、充填率が高く、粒子間のすき間が小さい。このた
め、粒子間への熱流の浸透が少なく、下部層の詰物の焼
結が防止される。
優れ、充填率が高く、粒子間のすき間が小さい。このた
め、粒子間への熱流の浸透が少なく、下部層の詰物の焼
結が防止される。
【００１３】アルミナは、シリカ、マグネシアなどに
比べて還元され難くしかも、球状であることで溶鋼との
接触面積が少ない。このため、溶鋼の酸素濃度にほとん
ど影響しない。
比べて還元され難くしかも、球状であることで溶鋼との
接触面積が少ない。このため、溶鋼の酸素濃度にほとん
ど影響しない。
【００１４】ＳｉＯ2成分は高温下で鋼中のＡｌと反
応してＡｌ2Ｏ3を生成するが、このＡｌ2Ｏ3は鋼中に介
在して鋼品質を低下させる。本発明では、下部層をアル
ミナ材質にしたことで、鋼品質の低下原因となるＡｌ2
Ｏ3の生成を抑制する。
応してＡｌ2Ｏ3を生成するが、このＡｌ2Ｏ3は鋼中に介
在して鋼品質を低下させる。本発明では、下部層をアル
ミナ材質にしたことで、鋼品質の低下原因となるＡｌ2
Ｏ3の生成を抑制する。
【００１５】本発明において、下部槽に使用する球状
アルミナの粒径を０.１〜５mmに限定している。０.１mm
以上であることで、球状アルミナ(Ａｌ2Ｏ3)は鋼中に介
在することなく浮上し、溶鋼汚染源とならない。
アルミナの粒径を０.１〜５mmに限定している。０.１mm
以上であることで、球状アルミナ(Ａｌ2Ｏ3)は鋼中に介
在することなく浮上し、溶鋼汚染源とならない。
【００１６】表１は、後述の実施例１に示す充填構造に
おいて、下部層の詰物に使用したアルミナの形態を球状
品または粉砕品とし、アルミナの粒径と詰物の自然開口
率との関係を試験した結果である。なお、自然開口率の
試験方法は、後述の実施例に記載のものと同様にした。
おいて、下部層の詰物に使用したアルミナの形態を球状
品または粉砕品とし、アルミナの粒径と詰物の自然開口
率との関係を試験した結果である。なお、自然開口率の
試験方法は、後述の実施例に記載のものと同様にした。
【００１７】
【表１】
【００１８】表１の結果が示すように、下部層に球状ア
ルミナを使用した充填構造において、粒径が０．１〜５
ｍｍ、さらに好ましくは０．５〜５ｍｍの範囲で良好な
自然開口率が得られる。一方、粉砕アルミナは自然開口
率が低い。
ルミナを使用した充填構造において、粒径が０．１〜５
ｍｍ、さらに好ましくは０．５〜５ｍｍの範囲で良好な
自然開口率が得られる。一方、粉砕アルミナは自然開口
率が低い。
【００１９】球状アルミナの粒径が０．１ｍｍ未満では
溶鋼に介在しやすくなり、溶鋼汚染の原因となる。ま
た、球状アルミナの粒径が０．１ｍｍ未満では自然開口
率が低下するが、これはアルミナの比表面積が大きくな
って粒子間凝集力が大きくなるためである。また、粒径
が５ｍｍを超えると粒子間のすき間が大きくなり、溶鋼
熱の熱流が浸透して、自然開口率が低下する。
溶鋼に介在しやすくなり、溶鋼汚染の原因となる。ま
た、球状アルミナの粒径が０．１ｍｍ未満では自然開口
率が低下するが、これはアルミナの比表面積が大きくな
って粒子間凝集力が大きくなるためである。また、粒径
が５ｍｍを超えると粒子間のすき間が大きくなり、溶鋼
熱の熱流が浸透して、自然開口率が低下する。
【００２０】本発明の充填構造において、上部層のシリ
カ質詰物は、例えばシリカ、珪石、珪砂、長石、真珠
岩、ろう石、シヤモット、ジルコンなどのＳｉＯ2含有
原料から選ばれる一種または二種以上を主材とする。焼
結品あるいは電融品でもよい。粒径は特に限定されるも
のではないが、好ましくは３ｍｍ以下とし、焼結を促進
するために粗粒、微粒を組み合わせる。
カ質詰物は、例えばシリカ、珪石、珪砂、長石、真珠
岩、ろう石、シヤモット、ジルコンなどのＳｉＯ2含有
原料から選ばれる一種または二種以上を主材とする。焼
結品あるいは電融品でもよい。粒径は特に限定されるも
のではないが、好ましくは３ｍｍ以下とし、焼結を促進
するために粗粒、微粒を組み合わせる。
【００２１】下部層の詰物に使用する球状アルミナは、
焼結品、電融品のいずれでもよいが、球状品の生産性の
面から、焼結品が好ましい。焼結品は、例えばバイヤー
法で得られた水酸化アルミニウムに有機質または無機質
の結合剤を添加し、転動法などにより球状化した後、ロ
ータリーキルンなどで焼結させることで製造される。球
状アルミナの球状度は、真球により近いことが好ましい
が、長短径比が１．２以下の角部が滑らかなものが好ま
しい。
焼結品、電融品のいずれでもよいが、球状品の生産性の
面から、焼結品が好ましい。焼結品は、例えばバイヤー
法で得られた水酸化アルミニウムに有機質または無機質
の結合剤を添加し、転動法などにより球状化した後、ロ
ータリーキルンなどで焼結させることで製造される。球
状アルミナの球状度は、真球により近いことが好ましい
が、長短径比が１．２以下の角部が滑らかなものが好ま
しい。
【００２２】下部層の詰物に、球状アルミナ以外を組み
合わせ使用する場合、他の耐火性配合物としては、溶鋼
汚染防止を最小限にするために、粉砕アルミナ、球状ま
たは粉砕のマグネシア、カルシア、マグネシア−カルシ
ア、ドロマイト、Ａｌ2Ｏ3−ＭｇＯ系スピネル、アルミ
ン酸カルシウムなどから選ばれる一種または二種以上が
好ましい。その割合は、９０ｗｔ％未満、好ましくは７
０ｗｔ％未満である。９０ｗｔ％以上では下部層の詰物
全体に占める粒径０．１〜５ｍｍの球状アルミナの割合
が少なくなり、開口性の効果が十分に発揮されない。
合わせ使用する場合、他の耐火性配合物としては、溶鋼
汚染防止を最小限にするために、粉砕アルミナ、球状ま
たは粉砕のマグネシア、カルシア、マグネシア−カルシ
ア、ドロマイト、Ａｌ2Ｏ3−ＭｇＯ系スピネル、アルミ
ン酸カルシウムなどから選ばれる一種または二種以上が
好ましい。その割合は、９０ｗｔ％未満、好ましくは７
０ｗｔ％未満である。９０ｗｔ％以上では下部層の詰物
全体に占める粒径０．１〜５ｍｍの球状アルミナの割合
が少なくなり、開口性の効果が十分に発揮されない。
【００２３】図１は、本発明の充填構造の断面を模式的
に示したスライディングノズル装置であり、ノズル孔
（１）に、下部層の詰物（２）を充填後、上部層の詰物
（３）を充填する。上部層の詰物（３）はその焼結によ
って詰物の浮上を阻止する機能を有している。上部層の
詰物（３）の高さは、ノズル孔（１）全体の１／２〜１
／５が好ましい。
に示したスライディングノズル装置であり、ノズル孔
（１）に、下部層の詰物（２）を充填後、上部層の詰物
（３）を充填する。上部層の詰物（３）はその焼結によ
って詰物の浮上を阻止する機能を有している。上部層の
詰物（３）の高さは、ノズル孔（１）全体の１／２〜１
／５が好ましい。
【００２４】なお、本発明の充填構造は、図１に示した
構造以外の例えばスライディングゲート、ロータリーノ
ズルといったタイプのスライディングノズル装置にも使
用できる。
構造以外の例えばスライディングゲート、ロータリーノ
ズルといったタイプのスライディングノズル装置にも使
用できる。
【００２５】
【実施例】表２は、本発明の実施例およびその比較例で
ある。また、表２には、同時にその試験結果を示す。
ある。また、表２には、同時にその試験結果を示す。
【００２６】なお、この試験は３５０ｔ溶鋼取鍋の底部
に装着したスライディングノズル装置のノズル孔に実際
に充填して行った。ノズル孔の全長は約３００ｍｍであ
る。上部層、下部層の二層構造にした例では、上部層の
厚さを１００ｍｍとした。詰物を充填するノズル孔全体
の容積は、３２００ｃｍ3である。
に装着したスライディングノズル装置のノズル孔に実際
に充填して行った。ノズル孔の全長は約３００ｍｍであ
る。上部層、下部層の二層構造にした例では、上部層の
厚さを１００ｍｍとした。詰物を充填するノズル孔全体
の容積は、３２００ｃｍ3である。
【００２７】球状アルミナは、バイヤー法で得た水酸化
アルミニウムに、有機結合剤としてＰＶＡを外掛け１０
ｗｔ％添加し、転動法により球状化した後、ロータリー
キルンで１７００℃焼成を行い、製造した。Ａｌ2Ｏ3純
度は、９９ｗｔ％であった。試験方法は、次に示す方法
で行なった。 地金差し；詰物の上部層の地金差し状況を調べた。 鋼清浄化度；溶鋼中の酸素濃度を調査した。 ノズル孔の開口率；詰物を１００〜１５０回使用し、自
然落下の回数を率で示した。
アルミニウムに、有機結合剤としてＰＶＡを外掛け１０
ｗｔ％添加し、転動法により球状化した後、ロータリー
キルンで１７００℃焼成を行い、製造した。Ａｌ2Ｏ3純
度は、９９ｗｔ％であった。試験方法は、次に示す方法
で行なった。 地金差し；詰物の上部層の地金差し状況を調べた。 鋼清浄化度；溶鋼中の酸素濃度を調査した。 ノズル孔の開口率；詰物を１００〜１５０回使用し、自
然落下の回数を率で示した。
【００２８】
【表２】
【００２９】本発明実施例の詰物の充填構造は、地金差
しもなく、ノズル孔の開口率がほぼ１００％の好成績を
納めた。また、溶鋼汚染度もきわめて少ない。
しもなく、ノズル孔の開口率がほぼ１００％の好成績を
納めた。また、溶鋼汚染度もきわめて少ない。
【００３０】これに対し、下部層に粉砕アルミナを使用
した比較例１は、開口率が低い。本発明実施例に比べて
溶鋼の酸素濃度が高いのは、アルミナが粉砕品であり、
表面積が大きいことから、溶鋼中で還元されやすいため
と思われる。
した比較例１は、開口率が低い。本発明実施例に比べて
溶鋼の酸素濃度が高いのは、アルミナが粉砕品であり、
表面積が大きいことから、溶鋼中で還元されやすいため
と思われる。
【００３１】上部層、下部層に区分けすることなく、全
体を球状アルミナで充填した比較例２と、全体を粉砕ア
ルミナで充填した比較例３は、いずれも地金差しが著し
く、開口率も低い。
体を球状アルミナで充填した比較例２と、全体を粉砕ア
ルミナで充填した比較例３は、いずれも地金差しが著し
く、開口率も低い。
【００３２】下部層にマグネシアを使用した比較例４
は、マグネシアの熱膨張係数が大きいためか、開口率が
大幅に低下している。また、溶鋼の酸素濃度が高いのは
マグネシアがアルミナに比べて溶鋼中で還元され易いた
めと思われる。
は、マグネシアの熱膨張係数が大きいためか、開口率が
大幅に低下している。また、溶鋼の酸素濃度が高いのは
マグネシアがアルミナに比べて溶鋼中で還元され易いた
めと思われる。
【００３３】
【発明の効果】以上の試験結果からも明らかなように、
本発明の充填構造によれば、開口率がほぼ１００％を示
す。その結果、酸素洗浄による開口作業などが皆無とな
り、作業安全面で好ましいだけでなく、鋼鋳造工程の稼
動率を向上させる。
本発明の充填構造によれば、開口率がほぼ１００％を示
す。その結果、酸素洗浄による開口作業などが皆無とな
り、作業安全面で好ましいだけでなく、鋼鋳造工程の稼
動率を向上させる。
【００３４】しかも、本発明の充填構造は、鋼の品質管
理面で問題となるカーボンあるいはＡｌ2Ｏ3などの漏出
がない。
理面で問題となるカーボンあるいはＡｌ2Ｏ3などの漏出
がない。
【図１】 スライディングノズル装置のノズル孔に対す
る詰物の充填構造例を示す。
る詰物の充填構造例を示す。
１ ノズル孔 ２ 下部層 ３ 上部層
フロントページの続き (72)発明者 江尻 満 大分市大字西ノ洲１番地 新日本製鐵株式 会社大分製鐵所内 (72)発明者 為広泰造 兵庫県高砂市荒井町新浜１丁目３番１号 ハリマセラミック株式会社内 (72)発明者 山口恒雄 兵庫県高砂市荒井町新浜１丁目３番１号 ハリマセラミック株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 上部層にシリカ質詰物を充填し、下部層
に粒径０.１〜５ｍｍの球状アルミナよりなる詰物を充
填したスライディングノズル孔閉塞防止用詰物の充填構
造。 - 【請求項２】 上部層にシリカ質詰物を充填し、下部層
に粉砕アルミナ、球状または粉砕のマグネシア、カルシ
ア、マグネシア−カルシア、ドロマイト、Ａｌ2Ｏ3−Ｍ
ｇＯ系スピネル、アルミン酸カルシウムなどから選ばれ
る一種または二種以上が９０ｗｔ％未満と、残部が粒径
０.１〜５ｍｍの球状アルミナよりなる詰物を充填した
スライディングノズル孔閉塞防止用詰物の充填構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6240031A JPH08103864A (ja) | 1994-10-04 | 1994-10-04 | スライディングノズル孔詰物の充填構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6240031A JPH08103864A (ja) | 1994-10-04 | 1994-10-04 | スライディングノズル孔詰物の充填構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08103864A true JPH08103864A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17053443
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6240031A Pending JPH08103864A (ja) | 1994-10-04 | 1994-10-04 | スライディングノズル孔詰物の充填構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08103864A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100448509B1 (ko) * | 2001-10-29 | 2004-09-13 | 조선내화 주식회사 | 제강용 필러 |
| JP5546704B1 (ja) * | 2014-03-26 | 2014-07-09 | 山川産業株式会社 | アルミナ系スライディングノズル充填砂 |
| CN111283181A (zh) * | 2020-02-27 | 2020-06-16 | 北京首钢股份有限公司 | 一种双层引流砂的填充方法及其应用 |
| CN114985718A (zh) * | 2022-06-13 | 2022-09-02 | 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 | 一种复合型引流砂及其使用方法 |
-
1994
- 1994-10-04 JP JP6240031A patent/JPH08103864A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100448509B1 (ko) * | 2001-10-29 | 2004-09-13 | 조선내화 주식회사 | 제강용 필러 |
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| WO2015146157A1 (en) * | 2014-03-26 | 2015-10-01 | Yamakawa Sangyo Co., Ltd. | Alumina-based filling sand for sliding nozzle |
| US9938194B2 (en) | 2014-03-26 | 2018-04-10 | Yamakawa Sangyo Co., Ltd. | Alumina-based filling sand for sliding nozzle |
| CN111283181A (zh) * | 2020-02-27 | 2020-06-16 | 北京首钢股份有限公司 | 一种双层引流砂的填充方法及其应用 |
| CN114985718A (zh) * | 2022-06-13 | 2022-09-02 | 首钢京唐钢铁联合有限责任公司 | 一种复合型引流砂及其使用方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020702 |