JPH0810349A - 集合住宅の消火設備 - Google Patents

集合住宅の消火設備

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JPH0810349A
JPH0810349A JP10905095A JP10905095A JPH0810349A JP H0810349 A JPH0810349 A JP H0810349A JP 10905095 A JP10905095 A JP 10905095A JP 10905095 A JP10905095 A JP 10905095A JP H0810349 A JPH0810349 A JP H0810349A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制水弁の操作など、メンテナンスに便利な集
合住宅の消火設備を提供する。 【構成】 集合住宅1の住戸8にスプリンクラ−ヘツド
14が設けられ、住戸8には、当該住戸8のスプリンク
ラ−ヘツド14に給水配管16から消火用水を供給する
ための分岐管18が設けられ、分岐管18には制水弁1
9が設けられ、制水弁19は、当該住戸8の機器ボック
スあるいはパイプシャフト部分に設置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、集合住宅用として好
適な消火設備に関する。
【0002】
【従来の技術】スプリンクラ−を用いた消火設備は初期
消火に非常に効果があり、そのため、高層ビル、劇場、
デパ−ト等のように消防法で設置が義務づけられている
建物のほか、火災の発生し易い場所や一般住宅でも設置
が望ましい。そして、スプリンクラ−設備のための大容
量の水タンクや給水ポンプ等の多額な設備費用を省くた
めに水道管に閉鎖型のスプリンクラ−ヘツドを直結して
使用する方法が、従来、知られている。例えば図4に集
合住宅の一の住戸での消火設備の俯瞰斜視図で示すよう
に水道管101から分岐された分岐管102によって例
えば台所103に引込まれ、給水栓104が設けられて
いる。スプリンクラ−ヘツド105の設置が必要な夫々
の散水領域(範囲)、例えば台所103、居間106、仏
間107、寝室108、109、風呂場110等を順次
引通して末端は再び台所103に戻る大略ル−プ状の配
管111が形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の住宅
用スプリンクラ−消火設備では、水道管から分岐した配
管111に夫々スプリンクラ−ヘツド105を配設して
いて、スプリンクラ−ヘツド105の点検、保守のため
に、この配管111に、図示しない制水弁を設けてい
る。かかる制水弁は、水道管の制水弁とは別個に設置さ
れるが、制水弁の操作が水道の使用を停止させることの
ないように、特に集合住宅では、居住者に制水弁の操作
が迷惑とならないようにする必要がある。この発明は、
集合住宅の消火設備の前記問題点を解決すべく提案され
たものであり、制水弁の操作等、メンテナンスに便利な
集合住宅の消火設備を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
にこの発明は、集合住宅1の住戸8にスプリンクラ−ヘ
ツド14が設けられ、前記住戸8には、当該住戸8のス
プリンクラ−ヘツド14に給水配管16から消火用水を
供給するための分岐管18が設けられ、前記分岐管18
には制水弁19が設けられ、前記制水弁19は、当該住
戸8の機器ボックスあるいはパイプシャフト部分に設置
されていることを特徴とする集合住宅の消火設備であ
る。
【0005】そして請求項1の集合住宅の消火設備にお
いて、スプリンクラ−ヘツド14は枝管24に接続さ
れ、前記枝管24はこれら複数の枝管24を接続できる
ヘッダ−21に接続され、前記ヘッダ−21は前記分岐
管18に接続されていることを特徴としている。
【0006】さらに請求項1又は2の集合住宅の消火設
備において、スプリンクラ−ヘツド14が設けられた住
戸8に火災感知器23が設けられ、当該住戸8の分岐管
18に、前記火災感知器23が火災を感知したときに開
弁制御される開閉制御弁20が設けられたことを特徴と
している。
【0007】また、請求項3の集合住宅の消火設備にお
いて、前記開閉制御弁20は、当該住戸8の機器ボック
スあるいはパイプシャフト部分に設置されていることを
特徴としている。
【0008】また、請求項4の集合住宅の消火設備にお
いて、火災感知器23は、該火災感知器23が火災を感
知したときに開閉制御弁20を開弁制御する制御回路2
8に接続され、前記制御回路28が前記開閉制御弁20
に接続されていることを特徴としている。
【0009】請求項5の集合住宅の消火設備において、
制御回路28は、前記開閉制御弁20の近傍に設けられ
ていることを特徴としている。
【0010】
【作用】集合住宅の住戸8のスプリンクラ−ヘツド14
は、給水配管16に設けられた分岐管18に接続され、
この分岐管18には制水弁19を設け、制水弁19を、
当該住戸8の機器ボックスあるいはパイプシャフト部分
に設置したので、制水弁19の設置のために新たなスペ
−スを占有する如き無駄は無く、しかも、機器ボックス
あるいはパイプシャフト部分が住戸8の玄関脇等の戸外
に設けられている場合には、当該住戸8の居住者に迷惑
を掛けずに戸外から制水弁19を容易に操作できる。
【0011】請求項2の発明は、スプリンクラ−ヘツド
14は枝管24に接続され、前記枝管24は複数の枝管
24を接続できるヘッダ−21に接続され、前記ヘッダ
−21は前記分岐管18に接続される構成としたので、
スプリンクラ−ヘツド14は、それぞれ個別の枝管24
によってヘッダ−21に接続することができて、各枝管
24は他のスプリンクラ−ヘツド14の配設位置による
制約を受けることなく、屈曲数の少ない単純な配管形状
となる。これにより継手数は少なくなり、水洩れの危険
減少と、設備費の低減が得られる。全ての枝管24は、
その基部側がヘッダ−21によってまとまった位置で接
続されるため、配管工事は簡易となり、工事費が低減さ
れる。ヘッダ−を用いない従来設備に比べて、スプリン
クラ−ヘツド14毎の枝管24の長さは短くなっていて
圧力損失は小さくなった。さらに全ての枝管24を同一
径とすることができて、配管での接続ミスがなくなる。
【0012】請求項3の発明は、スプリンクラ−ヘツド
14が設けられた住戸8に火災感知器23が設けられ、
当該住戸8の分岐管18に、前記火災感知器23が火災
を感知したときに開弁制御される開閉制御弁20が設け
られている構成としたので、火災感知器23による火災
感知動作に伴い、開閉制御弁20が開弁制御してスプリ
ンクラ−ヘツド14に充水され、警戒状態となる。火災
感知動作がないときは、スプリンクラ−ヘツド14が衝
撃等で誤開放されたても開閉制御弁20は開かないので
散水されず、水損事故が防止される。
【0013】請求項4の発明は、開閉制御弁20は、当
該住戸8の機器ボックスあるいはパイプシャフト部分に
設置されている構成としたので、開閉制御弁20の設置
のために新たなスペ−スを占有する如き無駄は無く、し
かも、当該住戸8の居住者に迷惑を掛けずに戸外から開
閉制御弁20を容易に操作できる。
【0014】請求項5の発明は、火災感知器23は、該
火災感知器23が火災を感知したときに開閉制御弁20
を開弁制御する制御回路28に接続され、制御回路28
が開閉制御弁20に接続されている構成としたので、火
災感知器23を制御回路28によって開閉制御弁20に
簡易に接続配線できる。
【0015】請求項6の発明は、制御回路28は、開閉
制御弁20の近傍に設けられている構成としたので、制
御回路28は、開閉制御弁20と共に当該住戸8の戸外
に設置されている機器ボックスあるいはパイプシャフト
部分に位置していて、当該住戸8の居住者に迷惑を掛け
ずに戸外から制御回路28の点検保守ができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の一実施例を、集合住宅に用
いた場合について、図に基づいて説明する。図1は例え
ば1つの住戸に配置されるスプリンクラ−消火設備の全
体斜視図、図2は図1のスプリンクラ−消火設備を集合
住宅に適用した状態を示す正面略図である。集合住宅1
の屋上の高架水槽2に、水道本管3から受水槽4へ流入
する水がポンプ5によって揚水され、高架水槽2の水は
逆止弁6を介して上水配管7を通り、それぞれの住戸8
へ、配管9にて分岐され、蛇口10によって給水され
る。一方、高架水槽2の水は、ボ−ルタップを備えた補
助水槽11とブ−ストポンプ12とからなる加圧送水ユ
ニット13によって加圧され(高架水槽2と最上階の住
戸8のスプリンクラ−ヘツド14との落差が例えば10
m以上取れる場合はかかるブ−ストポンプ12は不
要)、逆止弁15を介して消火用の給水配管16へ送ら
れ、1階の端部には加圧送水ユニット13が正常に自動
起動するかどうかを試験する末端試験弁17が接続され
ている。
【0017】このような配管系統を用いれば、上水配管
7系と消火用の給水配管16系とは、補助水槽11のボ
−ルタップで分離されており、消火用の水が飲料水に回
り込んで飲料水が汚染されることがない。スプリンクラ
−ヘツド14の開放等によってブ−ストポンプ12が起
動して補助水槽11の水が減少すると、ボ−ルタップが
動作して高架水槽2の水を補助水槽11に自動的に供給
し、消火用水を確保することになる。それぞれの住戸8
には給水配管16に分岐管18が接続され、この分岐管
18には制水弁19、常態では閉じ状態の電磁弁タイプ
の開閉制御弁20および、ヘッダ−21が、順次、接続
されている。
【0018】この住戸8内のそれぞれの散水領域である
台所、居間、寝室、浴室等には、閉鎖型のスプリンクラ
−ヘツド14と、各スプリンクラ−ヘツド14の近くに
火災感知器23とが、それぞれ配置される。それぞれの
スプリンクラ−ヘツド14は単独で枝管24の末端側に
それぞれ継手25を介して接続される。また、互いに接
近している2〜3個程度のスプリンクラ−ヘツド14は
互いに直列状に継手25により枝管24に接続される。
そしてこれらの枝管24の基端側は、ユニオンの如き継
手26を介してヘッダ−21に接続されている。なお、
同じ部屋にスプリンクラ−ヘツド14が複数個設けられ
ている場合は、火災感知器23は複数のスプリンクラ−
ヘツド14に対して1個を設けることでもよい。前記制
水弁19、開閉制御弁20およびヘッダ−21は、住戸
8に設けられている配電盤やガスメ−タなどを収納して
いる機器ボックス内あるいはパイプシャフト等に設置す
ると便利であり、制水弁19等の近くに制御盤27を設
置している。
【0019】この制御盤27には、制御回路28と、開
閉制御弁20の開弁動作を報知する警報ベル29、警報
ランプ30と、開弁した開閉制御弁20を閉弁するため
の解除スイッチ31を、設けている。各火災感知器23
は配線32によって制御回路28に接続し、開閉制御弁
20は配線33によって制御回路28に接続される。全
ての火災感知器23は、各散水領域毎又は複数の散水領
域毎に、全てのスプリンクラ−ヘツド14よりも早期に
作動をするものを使用し、常態で閉じ状態の開閉制御弁
20を、火災感知器23の感知動作によって開くよう
に、制御回路28が構成されている。
【0020】住戸8の居間などには、玄関外との通話な
どに用いるインタホ−ン34を備えた住宅情報盤35が
設けられているので、この住宅情報盤35にも警報ベル
36を設けて配線37により制御回路28と警報ベル3
6を接続し、さらに住戸8の集中監視を行う図示外の中
央監視盤に警報ベル36の動作を配線38によって通報
する構成としている。枝管24は、可撓管を使用するも
のであって配管工事が良好なもの、例えば軽量高強度で
温度特性に優れたポリエチレン管、ポリブテン管などが
好適である。
【0021】スプリンクラ−ヘツド14を枝管24に接
続している前記継手25は、末端側ではエルボ39とユ
ニオン40とで構成され、中間位置ではT字継手41と
ユニオン40とで構成されていて、図3に要部縦断正面
を示すように、取付具42によって天井梁43に固定し
ている。例示した取付具42は┏型であってその立設片
44には上下に長孔45が設けてあり、横片46を天井
梁43へインサ−ト47を用いて固定し、エルボ39の
取付面48への立設片44の取付位置を長孔45に沿っ
て上下方向に調節して取付ねじ49を締付けることによ
り、エルボ39とスプリンクラ−ヘツド14は天井梁4
3に固定され、天井板50の切抜穴51からスプリンク
ラ−ヘツド14の先端部分が所定の高さで散水領域(範
囲)52にのぞむことになる。
【0022】符号53は、エルボ39の先端部に嵌着又
はねじ手段によって取付けられた保護キャップであっ
て、スプリンクラ−ヘツド14を天井板50などの施工
工事から保護する。内装工事が完了後、保護キャップ5
3をエルボ39から取外し、代わりに化粧用プレ−トを
取付けることになる。スプリンクラ−ヘツド14は、住
宅の場合は高感度小水量型が適しており、火災感知器2
3は、定温式スポット型を使用しているが、イオン化
式、光電式、差動式など、種々のものを使用できる。
【0023】次ぎに上記設備の動作を説明する。火災感
知器23が作動しない常態では開閉制御弁20は閉じら
れていてヘッダ−21と枝管24およびスプリンクラ−
ヘツド14には圧力水は無く、いわゆる乾式スプリンク
ラ−と同一の状態にあるか、又は枝管24内に水があっ
ても無加圧の状態にある。この状態において或る散水領
域(範囲)で火災が発生し火災感知器23が感知動作をす
ると制御回路28を介して開閉制御弁20が開き動作を
し、ブ−ストポンプ12が起動して補助水槽11の水は
給水配管16を介して分岐管18に適正圧力で送水さ
れ、分岐管18の水はヘッダ−21を通ってそれぞれの
枝管24およびスプリンクラ−ヘツド14に充水され
る。
【0024】開閉制御弁20の開き動作と同時に制御盤
27の警報ランプ30が点灯し、警報ベル29は鳴り、
住戸8内の住宅情報盤35の警報ベル36も鳴り、図示
外の中央監視盤にも、警戒状態として通報される。これ
により、居住者は、住戸8内で火災感知器23の動作を
直ちに、かつ、集中的に知ることができて、火災発生に
速やかに対応できる。火災感知器23の火災感知動作に
伴う開閉制御弁20の開弁動作は通報手段38により中
央監視盤に通報されて、住戸8の保安管理に便利となっ
ている。さらに火災が拡大して高温になると当該散水領
域のスプリンクラ−ヘツド14の可溶合金が溶けて開放
動作し、枝管24の水はこのスプリンクラ−ヘツド14
から放出され、消火が行われる。この時、スプリンクラ
−ヘツド14や継手25等は水圧の大きな変動を受けて
踊ろうとするが、継手25や枝管24の継手25側等
は、建物部材43に取付具42で固定されているので、
例えば放水開始や放水終了等の際に現われる水圧変動を
受けてもこの継手25や枝管24の継手25側等は振動
するようなことは無く、振動による継手25部の洩れな
どの損傷が防止される。
【0025】そして、上記警戒状態の手動解除および、
スプリンクラ−ヘツド14の放水停止は、制御盤27に
設けてある解除スイッチ31を投入することによって容
易に行うことができる。解除スイッチ31の投入操作に
よって開閉制御弁20は閉じ動作をし、警報ランプ30
の消灯と警報ベル29、36は停止して、待機状態に復
帰する。また、制水弁19を閉じることで、スプリンク
ラ−ヘツド14や枝管24の接続個所の点検保守を簡易
に行い得る。警戒状態でないときにスプリンクラ−ヘツ
ド14に物がぶつかる等して開放動作しても、開閉制御
弁20は閉じたままであるので放水は行われず、したが
って、スプリンクラ−ヘツド14の先端部分に誤って衝
撃を与えて開放動作しても放水しないので水損事故は発
生せず、一般人の出入り、起居する住宅用消火設備に好
適である。
【0026】住戸8のスプリンクラ−ヘツド14は、給
水配管16に設けられた分岐管18に接続され、この分
岐管18に制水弁19と開閉制御弁20とを設けている
ので、制水弁19の操作あるいは開閉制御弁20の閉弁
動作が居住者に迷惑を掛けずに消火設備の点検保守がで
きる。そして、制水弁19と開閉制御弁20を、当該住
戸8の例えば玄関脇等の戸外に設置されている例えば配
電盤やガスメ−タなどを収納している機器ボックスある
いはパイプシャフト部分に設置したので、制水弁19,
開閉制御弁20の設置のために新たなスペ−スを占有す
る如き無駄は無く、しかも当該住戸8の居住者に迷惑を
掛けずに戸外から制水弁19,開閉制御弁20を容易に
操作できて、メンテナンスに便利となっている。
【0027】スプリンクラ−ヘツド14は、それぞれ個
別の枝管24によってヘッダ−21に接続されていて、
各枝管24は他のスプリンクラ−ヘツド14の配設位置
による制約を受けることなく、屈曲数の少ない単純な配
管形状となる。これにより継手数は少なくなり、水洩れ
の危険減少と、設備費の低減が得られる。全ての枝管2
4は、その基部側がヘッダ−21によってまとまった位
置で接続されるため、配管工事は簡易となり、工事費が
低減される。ヘッダ−を用いない従来設備に比べて、ス
プリンクラ−ヘツド14毎の枝管24の長さは短くなっ
ていて圧力損失は小さくなった。さらに全ての枝管24
を同一径とすることができて、配管での接続ミスがなく
なる効果も期待できる。
【0028】実施例の場合枝管24として可撓管を使用
しているので、硬管を用いている従来の配管に比べて枝
管24の途中部分での継手類を用いた接続工事は全く不
要となり、枝管24の基部側はヘッダ−21に、末端側
はスプリンクラ−ヘツド14に、それぞれ接続するだけ
で配管作業は大略終わることになり極めて簡易であると
共に、水洩れ危険個所は一そう減少することになって住
宅用のスプリンクラ−消火設備として好適なものとなっ
た。
【0029】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば次
の効果を奏する。すなわち請求項1の発明によれば、住
戸8のスプリンクラ−ヘツド14は、給水配管16に設
けられた分岐管18に接続され、この分岐管18に制水
弁19を設け、制水弁19を、当該住戸8の機器ボック
スあるいはパイプシャフト部分に設置したので、制水弁
19の設置のために新たなスペ−スを占有する如き無駄
は無く、しかも機器ボックスあるいはパイプシャフト部
分が住戸8の玄関脇等の戸外に設けられている場合は、
当該住戸8の居住者に迷惑を掛けずに戸外から制水弁1
9を容易に操作できて、メンテナンスに便利な集合住宅
の消火設備を提供することができる。
【0030】請求項2の発明によれば、スプリンクラ−
ヘツド14は、それぞれ個別の枝管24によってヘッダ
−21に接続されていて、各枝管24は他のスプリンク
ラ−ヘツド14の配設位置による制約を受けることな
く、屈曲数の少ない単純な配管形状となる。これにより
継手数は少なくなり、水洩れの危険減少と、設備費の低
減が得られる。全ての枝管24は、その基部側がヘッダ
−21によってまとまった位置で接続されるため、配管
工事は簡易となり、工事費が低減される。ヘッダ−を用
いない従来設備に比べて、スプリンクラ−ヘツド14毎
の枝管24の長さは短くなっていて圧力損失は小さくな
った。さらに全ての枝管24を同一径とすることができ
て、配管での接続ミスがなくなるなど、施工に便利で設
備費の低廉な住宅用スプリンクラ−消火設備を提供する
ことができる。
【0031】請求項3の発明によれば、スプリンクラ−
ヘツド14が設けられた住戸8に火災感知器23が設け
られ、当該住戸8の分岐管18に、前記火災感知器23
が火災を感知したときに開弁制御される開閉制御弁20
が設けられている構成としたので、火災感知器23によ
る火災感知動作がないときは、スプリンクラ−ヘツド1
4が衝撃等で誤開放されたとしても開閉制御弁20は開
かないので散水されず、水損事故が防止されて居住性が
損なわれない集合住宅の消火設備を提供することができ
る。
【0032】請求項4の発明によれば、開閉制御弁20
は、当該住戸8の機器ボックスあるいはパイプシャフト
部分に設置されている構成としたので、開閉制御弁20
の設置のために新たなスペ−スを占有する如き無駄は無
く、しかも、当該住戸8の居住者に迷惑を掛けずに戸外
から開閉制御弁20を容易に操作できて、メンテナンス
に便利な集合住宅の消火設備を提供することができる。
【0033】請求項5の発明によれば、火災感知器23
は、該火災感知器23が火災を感知したときに開閉制御
弁20を開弁制御する制御回路28に接続され、制御回
路28が開閉制御弁20に接続されている構成としたの
で、火災感知器23を制御回路28によって開閉制御弁
20に簡易に接続配線できる集合住宅の消火設備を提供
することができる。
【0034】請求項6の発明によれば、制御回路28
は、開閉制御弁20の近傍に設けられている構成とした
ので、制御回路28は、開閉制御弁20と共に当該住戸
8の戸外に設置されている機器ボックスあるいはパイプ
シャフト部分に位置していて、当該住戸8の居住者に迷
惑を掛けずに戸外から制御回路28の点検保守に便利な
集合住宅の消火設備を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例としてのスプリンクラ−消
火設備の全体斜視図である。
【図2】図1のスプリンクラ−消火設備を集合住宅に適
用した状態を示す正面略図である。
【図3】図1の実施例におけるスプリンクラ−ヘツドの
取付状態を示す要部縦断正面図である。
【図4】従来のスプリンクラ−消火設備の1例を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 集合住宅 8 住戸 14 スプリンクラ−ヘツド 16 給水配管 18 分岐管 19 制水弁 20 開閉制御弁 23 火災感知器 24 枝管 28 制御回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集合住宅1の住戸8にスプリンクラ−ヘ
    ツド14が設けられ、前記住戸8には、当該住戸8のス
    プリンクラ−ヘツド14に給水配管16から消火用水を
    供給するための分岐管18が設けられ、前記分岐管18
    には制水弁19が設けられ、前記制水弁19は、当該住
    戸8の機器ボックスあるいはパイプシャフト部分に設置
    されていることを特徴とする集合住宅の消火設備。
  2. 【請求項2】 スプリンクラ−ヘツド14は枝管24に
    接続され、前記枝管24は複数の枝管24を接続できる
    ヘッダ−21に接続され、前記ヘッダ−21は前記分岐
    管18に接続されていることを特徴とする請求項1の集
    合住宅の消火設備。
  3. 【請求項3】 スプリンクラ−ヘツド14が設けられた
    住戸8に火災感知器23が設けられ、当該住戸8の分岐
    管18に、前記火災感知器23が火災を感知したときに
    開弁制御される開閉制御弁20が設けられたことを特徴
    とする請求項1又は2の集合住宅の消火設備。
  4. 【請求項4】 前記開閉制御弁20は、当該住戸8の機
    器ボックスあるいはパイプシャフト部分に設置されてい
    ることを特徴とする請求項3の集合住宅の消火設備。
  5. 【請求項5】 火災感知器23は、該火災感知器23が
    火災を感知したときに開閉制御弁20を開弁制御する制
    御回路28に接続され、前記制御回路28が前記開閉制
    御弁20に接続されていることを特徴とする請求項4の
    集合住宅の消火設備。
  6. 【請求項6】 制御回路28は、前記開閉制御弁20の
    近傍に設けられていることを特徴とする請求項5の集合
    住宅の消火設備。
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