JPH081027Y2 - 医療用プラスチック製廃棄物処理炉 - Google Patents
医療用プラスチック製廃棄物処理炉Info
- Publication number
- JPH081027Y2 JPH081027Y2 JP40357590U JP40357590U JPH081027Y2 JP H081027 Y2 JPH081027 Y2 JP H081027Y2 JP 40357590 U JP40357590 U JP 40357590U JP 40357590 U JP40357590 U JP 40357590U JP H081027 Y2 JPH081027 Y2 JP H081027Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace body
- heating plate
- rotary blade
- furnace
- discharge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
Landscapes
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は病院等で捨てられる使用
済みの注射器や容器等のプラスチック製廃棄物を溶解し
てその体積を減少させると共に、発生する臭いが溶解中
に殆ど外部に漏れることなく処理出来る医療用プラスチ
ック製廃棄物処理炉に関する。
済みの注射器や容器等のプラスチック製廃棄物を溶解し
てその体積を減少させると共に、発生する臭いが溶解中
に殆ど外部に漏れることなく処理出来る医療用プラスチ
ック製廃棄物処理炉に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、使用済みの注射器や容器等のプラ
スチック製廃棄物の内部には薬品が入っていたり、動物
実験の解剖後の汚物や生物学的危険物等を入れたものも
あり、それらを袋体に入れて高温殺菌しなければ廃棄出
来ないものもある。この処理方法としては、一般に袋等
に入れて回収し、燃えにくい生ゴミと共にそれを地中に
埋める方法と、それらのプラスチック製廃棄物を生ゴミ
や通常のゴミと一緒に焼却する方法とが取られている。
スチック製廃棄物の内部には薬品が入っていたり、動物
実験の解剖後の汚物や生物学的危険物等を入れたものも
あり、それらを袋体に入れて高温殺菌しなければ廃棄出
来ないものもある。この処理方法としては、一般に袋等
に入れて回収し、燃えにくい生ゴミと共にそれを地中に
埋める方法と、それらのプラスチック製廃棄物を生ゴミ
や通常のゴミと一緒に焼却する方法とが取られている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】前記地中に埋める方法
では、埋め込み可能な場所に限界があり、且つ、埋め込
んでもビニ−ル袋等を密封した状態で使用済みの注射器
や容器等のプラスチック製廃棄物が埋められるため、土
に戻らずいつまでも汚物のまま保管される形になる。
では、埋め込み可能な場所に限界があり、且つ、埋め込
んでもビニ−ル袋等を密封した状態で使用済みの注射器
や容器等のプラスチック製廃棄物が埋められるため、土
に戻らずいつまでも汚物のまま保管される形になる。
【０００４】又、前記焼却する方法では、使用済みの注
射器や容器等のプラスチック製廃棄物の中には液体が入
ったままのものが多くあるので、普通の焼却炉で焼却し
ても燃え切らないまま残ってしまったり、焼却炉内にへ
ばり付いたままになり焼却能力の低下や後処理が大変で
ある。しかも悪臭を発生するので、その処理に困ってい
るのが現状である。
射器や容器等のプラスチック製廃棄物の中には液体が入
ったままのものが多くあるので、普通の焼却炉で焼却し
ても燃え切らないまま残ってしまったり、焼却炉内にへ
ばり付いたままになり焼却能力の低下や後処理が大変で
ある。しかも悪臭を発生するので、その処理に困ってい
るのが現状である。
【０００５】本考案は使用済みの注射器や容器等のプラ
スチック製廃棄物を効率良く処理し、且つ悪臭が処理中
に殆ど外部に漏れない状態で処理出来る医療用プラスチ
ック製廃棄物処理炉を提供するにある。
スチック製廃棄物を効率良く処理し、且つ悪臭が処理中
に殆ど外部に漏れない状態で処理出来る医療用プラスチ
ック製廃棄物処理炉を提供するにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記問題点を消去するた
め、本考案は成されたものであり、つまりイ)上部には投
入口(1a)を設け、下部には排出口(1b)を設けた略円筒状
に炉本体（１）を形成させたこと。ロ)前記炉本体（１）
の中心を貫通して回転軸（２）を軸支させたこと。ハ)前
記炉本体（１）の内壁中間位置にはその内部を上下に仕
切ると共に落下用穴(3a)を有した円板状の上熱板（３）
を設け、且つ前記炉本体（１）の内部下方には、外周一
部に落下用切欠(4a)を有した円板状の下熱板（４）を水
平に取付け、前記上熱板（３）と下熱板（４）とのそれ
ぞれ中心には前記回転軸（２）が遊嵌されていること。
ニ)前記上熱板（３）の上には求心力が作用する形状に成
形された回転羽根（５）を配置させ、前記下熱板（４）
の上には外側へ押出す力が作用する形状に成形された吐
出用回転羽根（６）を配置させると共に前記回転軸
（２）には前記回転羽根（５）と吐出用回転羽根（６）
とをそれぞれ固着させたこと。ホ)前記排出口(1b)の下部
に回収箱（７）を設けたこと。ヘ)前記炉本体（１）の外
周には、その内部に連通する送風口(8a)を有する加熱用
胴部（８）を設けたこと。ト)前記炉本体（１）の上部及
び下部と一端を連通させると共に他端をファン(10)の吸
込側と接続する吸気用管（９）を配管させたこと。チ)前
記投入口(1a)内部に一端を挿入させる吸気用管部(11a)
と、前記炉本体（１）内部に一端を挿入しその高さが前
記回転羽根（５）よりも上方に適宜高さを確保する熱風
吹出兼用邪魔管部(11b)と、前記熱風吹出兼用邪魔管部
(11b)の他端と接続して配管させた加熱管部(11c)と、循
環用ファン(11d)とから成る循環装置(11)を備えたこ
と。リ)前記加熱用胴部（８）の外側に燃焼室(12)を形成
させたこと。ヌ)前記燃焼室(12)下方にバ−ナ−(13)を取
付けたこと。ル)前記回転軸（２）を回転させるための駆
動手段(14)を具備させたこと。オ)前記排出口(1b)と連通
する排気筒(15)を具備したこと。以上のような構造とす
る。
め、本考案は成されたものであり、つまりイ)上部には投
入口(1a)を設け、下部には排出口(1b)を設けた略円筒状
に炉本体（１）を形成させたこと。ロ)前記炉本体（１）
の中心を貫通して回転軸（２）を軸支させたこと。ハ)前
記炉本体（１）の内壁中間位置にはその内部を上下に仕
切ると共に落下用穴(3a)を有した円板状の上熱板（３）
を設け、且つ前記炉本体（１）の内部下方には、外周一
部に落下用切欠(4a)を有した円板状の下熱板（４）を水
平に取付け、前記上熱板（３）と下熱板（４）とのそれ
ぞれ中心には前記回転軸（２）が遊嵌されていること。
ニ)前記上熱板（３）の上には求心力が作用する形状に成
形された回転羽根（５）を配置させ、前記下熱板（４）
の上には外側へ押出す力が作用する形状に成形された吐
出用回転羽根（６）を配置させると共に前記回転軸
（２）には前記回転羽根（５）と吐出用回転羽根（６）
とをそれぞれ固着させたこと。ホ)前記排出口(1b)の下部
に回収箱（７）を設けたこと。ヘ)前記炉本体（１）の外
周には、その内部に連通する送風口(8a)を有する加熱用
胴部（８）を設けたこと。ト)前記炉本体（１）の上部及
び下部と一端を連通させると共に他端をファン(10)の吸
込側と接続する吸気用管（９）を配管させたこと。チ)前
記投入口(1a)内部に一端を挿入させる吸気用管部(11a)
と、前記炉本体（１）内部に一端を挿入しその高さが前
記回転羽根（５）よりも上方に適宜高さを確保する熱風
吹出兼用邪魔管部(11b)と、前記熱風吹出兼用邪魔管部
(11b)の他端と接続して配管させた加熱管部(11c)と、循
環用ファン(11d)とから成る循環装置(11)を備えたこ
と。リ)前記加熱用胴部（８）の外側に燃焼室(12)を形成
させたこと。ヌ)前記燃焼室(12)下方にバ−ナ−(13)を取
付けたこと。ル)前記回転軸（２）を回転させるための駆
動手段(14)を具備させたこと。オ)前記排出口(1b)と連通
する排気筒(15)を具備したこと。以上のような構造とす
る。
【０００７】
【作用】次に本考案の作用について説明する。先ず使用
済みの注射器や容器等のプラスチック製廃棄物を投入口
(1a)から炉本体（１）内部に投入すると、それらは円板
状の上熱板（３）の上に載せられる。次にバ−ナ−(13)
を点火して燃焼室(12)を加熱させる。加熱した後は、フ
ァン(10)と循環装置(11)とを作動させて熱風が炉本体
（１）内部に吹き込まれる。この熱風は送風口(8a)から
炉本体（１）内に直接送風するもの、加熱用胴部（８）
から上熱板（３）及び下熱板（４）の下部に回り込んで
それらを加熱するもの、また熱風吹出兼用邪魔管部(11
b)から吹き出されて直接送風するものがある。このため
廃棄物は、送風口(8a)と熱風吹出兼用邪魔管部(11b)で
上方から直接加熱されると共に、上熱板（３）で下方か
ら、また加熱用胴部（８）により横方向からも間接的に
加熱されるのである。この時、炉本体（１）内部の温度
は約250℃〜300℃前後になり、約60分間そのままで加熱
し続けると、前記投入されたプラスチック製廃棄物の下
方のものは溶解する。その後、駆動手段(14)によって回
転軸（２）を回転させることにより、求心力が作用する
形状に成形された回転羽根（５）は溶解物を中心側に集
めながら、落下用穴(3a)から下熱板（４）に落下させ
る。落下した溶解物は吐出用回転羽根（６）で外周に設
けた落下用切欠(4a)に寄せ集められそこから回収箱
（７）に流れ込み、回収されるのである。尚、前記熱風
吹出兼用邪魔管部(11b)の役目は、廃棄物が均等に加熱
されるように、その上面を揃える役目を成し、且つ回転
羽根（５）で回転される廃棄物を邪魔して下方へ押しや
り、前記廃棄物が上熱板（３）に押付けながら効率良く
加熱される。また吸気用管（９）及び吸気用管部(11a)
で吸込まれたガスは燃焼室(12)で再度加熱され熱風とな
り、この熱風は炉本体（１）を加熱するので、熱効率が
極めて良くなるのである。
済みの注射器や容器等のプラスチック製廃棄物を投入口
(1a)から炉本体（１）内部に投入すると、それらは円板
状の上熱板（３）の上に載せられる。次にバ−ナ−(13)
を点火して燃焼室(12)を加熱させる。加熱した後は、フ
ァン(10)と循環装置(11)とを作動させて熱風が炉本体
（１）内部に吹き込まれる。この熱風は送風口(8a)から
炉本体（１）内に直接送風するもの、加熱用胴部（８）
から上熱板（３）及び下熱板（４）の下部に回り込んで
それらを加熱するもの、また熱風吹出兼用邪魔管部(11
b)から吹き出されて直接送風するものがある。このため
廃棄物は、送風口(8a)と熱風吹出兼用邪魔管部(11b)で
上方から直接加熱されると共に、上熱板（３）で下方か
ら、また加熱用胴部（８）により横方向からも間接的に
加熱されるのである。この時、炉本体（１）内部の温度
は約250℃〜300℃前後になり、約60分間そのままで加熱
し続けると、前記投入されたプラスチック製廃棄物の下
方のものは溶解する。その後、駆動手段(14)によって回
転軸（２）を回転させることにより、求心力が作用する
形状に成形された回転羽根（５）は溶解物を中心側に集
めながら、落下用穴(3a)から下熱板（４）に落下させ
る。落下した溶解物は吐出用回転羽根（６）で外周に設
けた落下用切欠(4a)に寄せ集められそこから回収箱
（７）に流れ込み、回収されるのである。尚、前記熱風
吹出兼用邪魔管部(11b)の役目は、廃棄物が均等に加熱
されるように、その上面を揃える役目を成し、且つ回転
羽根（５）で回転される廃棄物を邪魔して下方へ押しや
り、前記廃棄物が上熱板（３）に押付けながら効率良く
加熱される。また吸気用管（９）及び吸気用管部(11a)
で吸込まれたガスは燃焼室(12)で再度加熱され熱風とな
り、この熱風は炉本体（１）を加熱するので、熱効率が
極めて良くなるのである。
【０００８】次に溶解中に発生する臭気やガスの処理に
ついて詳細に説明する。先ず大半の水蒸気やガスは、炉
本体（１）の上部から吸気用管（９）で吸込まれ、ファ
ン(10)を介して燃焼室(12)に運ばれる。この水蒸気やガ
スはバ−ナ−(13)で直接燃焼させられると共に燃焼室(1
2)の熱で水蒸気等は蒸発するのである。また回収箱
（７）に流れ込む手前で臭気やガスは、炉本体（１）下
部の吸気用管（９）で吸込まれ、上記同様に燃焼室(12)
で燃焼して無臭化される。尚、投入口(1a)からプラスチ
ック製廃棄物を投入する際は、投入口(1a)内部に挿入さ
せた吸気用管部(11a）によって臭気やガスが投入口(1a)
から外へ出る前に吸われるので、それらは殆ど外部に漏
れる心配がない。また炉本体（１）内部の圧力が高くな
ると自然に回収箱（７）の直前で排気筒(15)を経て外部
に放出される。この時のガスは、手前の吸気用管（９）
で吸込まれて殆ど無臭化されたものが排気されるのであ
る。
ついて詳細に説明する。先ず大半の水蒸気やガスは、炉
本体（１）の上部から吸気用管（９）で吸込まれ、ファ
ン(10)を介して燃焼室(12)に運ばれる。この水蒸気やガ
スはバ−ナ−(13)で直接燃焼させられると共に燃焼室(1
2)の熱で水蒸気等は蒸発するのである。また回収箱
（７）に流れ込む手前で臭気やガスは、炉本体（１）下
部の吸気用管（９）で吸込まれ、上記同様に燃焼室(12)
で燃焼して無臭化される。尚、投入口(1a)からプラスチ
ック製廃棄物を投入する際は、投入口(1a)内部に挿入さ
せた吸気用管部(11a）によって臭気やガスが投入口(1a)
から外へ出る前に吸われるので、それらは殆ど外部に漏
れる心配がない。また炉本体（１）内部の圧力が高くな
ると自然に回収箱（７）の直前で排気筒(15)を経て外部
に放出される。この時のガスは、手前の吸気用管（９）
で吸込まれて殆ど無臭化されたものが排気されるのであ
る。
【０００９】次に溶解物を捨てる場合には、炉本体
（１）内部の溶解物が殆ど空になった状態となり、回収
箱（７）には溶解された状態で回収される。この溶解物
が冷えて固化した後、回収箱（７）から出し、塊のまま
積上げ、まとまった状態で適宜に処分すれば良い。従っ
て、この塊は密度が高いので廃棄物の体積としては激減
されるのである。
（１）内部の溶解物が殆ど空になった状態となり、回収
箱（７）には溶解された状態で回収される。この溶解物
が冷えて固化した後、回収箱（７）から出し、塊のまま
積上げ、まとまった状態で適宜に処分すれば良い。従っ
て、この塊は密度が高いので廃棄物の体積としては激減
されるのである。
【００１０】処理作業を完了する時には、適宜時間を運
転した後、停止させると、回転羽根（５）と吐出用回転
羽根（６）で炉本体（１）内部の溶解物を殆ど残らずき
れいに押出すので、次に作業を始める時、従来の如きそ
の都度清掃を行わなくとも上記順序で作業が出来るた
め、効率良くプラスチック製廃棄物の処理が可能とな
る。
転した後、停止させると、回転羽根（５）と吐出用回転
羽根（６）で炉本体（１）内部の溶解物を殆ど残らずき
れいに押出すので、次に作業を始める時、従来の如きそ
の都度清掃を行わなくとも上記順序で作業が出来るた
め、効率良くプラスチック製廃棄物の処理が可能とな
る。
【００１１】新たに次のものを処理する場合には、先ず
回収箱（７）が空であることを確認し、次に前記回転羽
根（５）と吐出用回転羽根（６）を止めた状態で、投入
口(1a)から使用済みの注射器や容器等のプラスチック製
廃棄物を投入し、上記と同様に約60分間加熱する。その
後、回転軸（２）を回転させて上記順序を繰返して処理
作業を行えば良い。
回収箱（７）が空であることを確認し、次に前記回転羽
根（５）と吐出用回転羽根（６）を止めた状態で、投入
口(1a)から使用済みの注射器や容器等のプラスチック製
廃棄物を投入し、上記と同様に約60分間加熱する。その
後、回転軸（２）を回転させて上記順序を繰返して処理
作業を行えば良い。
【００１２】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
ると、（１)は上部に投入口(1a)を設け、下部に排出口
(1b)を設けた略円筒状に形成した炉本体である。また前
記投入口(1a)には密閉させるためのマグネット付き蓋体
(1c)が備えられている。（２）は炉本体（１）の中心を
貫通して軸支した回転軸である。（３）は炉本体（１）
の内壁中間位置でその内部を上下に仕切ると共に落下用
穴(3a)を有した円板状の上熱板であり、（４）は炉本体
（１）の内部下方に、外周一部に落下用切欠(4a)を有し
た円板状の下熱板であり、前記上熱板（３）と下熱板
（４）とはそれぞれ水平に取付けられていると共に、そ
れぞれの中心には回転軸（２）が遊嵌されている。また
前記上熱板（３）と下熱板（４）の下部には熱源となる
熱風が循環する風路を設けている。尚、この熱源として
はガスに限定されるものではなく、他の発熱手段を配置
させていれば良い。（５）は上熱板（３）の上に配置し
た回転羽根であり、該回転羽根（５）は、使用済みの注
射器や容器等のプラスチック製廃棄物が中心に集まり易
い形状、つまり求心力が作用する形状に成形されている
（図２参照）。（６）は下熱板（４）の上に配置させた
吐出用回転羽根であり、該吐出用回転羽根（６）は外側
へ押出す力が作用する形状に成形している。また前記回
転羽根（５）と吐出用回転羽根（６）は回転軸（２）と
固着する。（７）は排出口(1b)の下部に設けた回収箱で
ある。（８）は炉本体（１）の外周に設けた加熱用胴部
であり、該加熱用胴部（８）の内部は螺旋状に熱風が循
環するように仕切られると共にその一端側には炉本体
（１）の内部に連通する送風口(8a)が設けられ、また上
熱板（３）と下熱板（４）の下部に設けた風路とも連通
している。（９）は炉本体（１）の上部及び下部と連通
すると共に後述するファン(10)の吸込側と接続して配管
させた吸気用管である。(10)は炉本体（１）内部に送風
するファンである。(11)は投入口(1a)内部に一端を挿入
させる吸気用管部(11a)と、炉本体（１）内部に一端を
挿入しその高さが回転羽根（５）よりも上方で適宜高さ
を確保した熱風吹出兼用邪魔管部(11b)と、前記熱風吹
出兼用邪魔管部(11b)の他端と接続すると共に後述する
燃焼室(12)内部に配管した加熱管部(11c)と、循環用フ
ァン(11d)とから成る循環装置である。尚、前記吸気用
管部(11a)に挿入された一端には、図示しない吸気用ス
リットが穿設されている。(12)は加熱用胴部（８）の外
側に設けた燃焼室である。(13)は燃焼室(12)下方に取付
けたバ−ナ−である。(14)は回転軸（２）を回転させる
ための駆動手段であり、(15)は排出口(1b)と連通する排
気筒である。
ると、（１)は上部に投入口(1a)を設け、下部に排出口
(1b)を設けた略円筒状に形成した炉本体である。また前
記投入口(1a)には密閉させるためのマグネット付き蓋体
(1c)が備えられている。（２）は炉本体（１）の中心を
貫通して軸支した回転軸である。（３）は炉本体（１）
の内壁中間位置でその内部を上下に仕切ると共に落下用
穴(3a)を有した円板状の上熱板であり、（４）は炉本体
（１）の内部下方に、外周一部に落下用切欠(4a)を有し
た円板状の下熱板であり、前記上熱板（３）と下熱板
（４）とはそれぞれ水平に取付けられていると共に、そ
れぞれの中心には回転軸（２）が遊嵌されている。また
前記上熱板（３）と下熱板（４）の下部には熱源となる
熱風が循環する風路を設けている。尚、この熱源として
はガスに限定されるものではなく、他の発熱手段を配置
させていれば良い。（５）は上熱板（３）の上に配置し
た回転羽根であり、該回転羽根（５）は、使用済みの注
射器や容器等のプラスチック製廃棄物が中心に集まり易
い形状、つまり求心力が作用する形状に成形されている
（図２参照）。（６）は下熱板（４）の上に配置させた
吐出用回転羽根であり、該吐出用回転羽根（６）は外側
へ押出す力が作用する形状に成形している。また前記回
転羽根（５）と吐出用回転羽根（６）は回転軸（２）と
固着する。（７）は排出口(1b)の下部に設けた回収箱で
ある。（８）は炉本体（１）の外周に設けた加熱用胴部
であり、該加熱用胴部（８）の内部は螺旋状に熱風が循
環するように仕切られると共にその一端側には炉本体
（１）の内部に連通する送風口(8a)が設けられ、また上
熱板（３）と下熱板（４）の下部に設けた風路とも連通
している。（９）は炉本体（１）の上部及び下部と連通
すると共に後述するファン(10)の吸込側と接続して配管
させた吸気用管である。(10)は炉本体（１）内部に送風
するファンである。(11)は投入口(1a)内部に一端を挿入
させる吸気用管部(11a)と、炉本体（１）内部に一端を
挿入しその高さが回転羽根（５）よりも上方で適宜高さ
を確保した熱風吹出兼用邪魔管部(11b)と、前記熱風吹
出兼用邪魔管部(11b)の他端と接続すると共に後述する
燃焼室(12)内部に配管した加熱管部(11c)と、循環用フ
ァン(11d)とから成る循環装置である。尚、前記吸気用
管部(11a)に挿入された一端には、図示しない吸気用ス
リットが穿設されている。(12)は加熱用胴部（８）の外
側に設けた燃焼室である。(13)は燃焼室(12)下方に取付
けたバ−ナ−である。(14)は回転軸（２）を回転させる
ための駆動手段であり、(15)は排出口(1b)と連通する排
気筒である。
【００１３】
【考案の効果】本考案は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載されるような効果を奏する。使
用済みの注射器や容器等のプラスチック製廃棄物を直接
燃焼させることなく熱風で溶解させること、また回転羽
根（５）と吐出用回転羽根（６）によって炉本体（１）
内部に溶解物が押出されて殆ど残らずに処理出来るの
で、高能率で処理できると共に後処理も殆ど行わずに済
む。炉本体（１）内部が高温に保たれるので、従来か
ら行っていた高温殺菌をしなくてもそのまま投入口(1a)
から投入すれば良いため、処理作業が簡単である。排
気ガスを外部に放出する前に予めバ−ナ−(13)によって
燃焼して無臭化されるので、臭気や有害ガスが激減され
た状態で排気される。溶解物を捨てる場合には、廃棄
物が密度の高い塊となり、始めの廃棄物の体積よりも遥
かに小さくなるので、その後の処理が極めて簡単とな
る。従来の如く使用済みの注射器や容器等のプラスチ
ック製廃棄物を地中に埋めることが不要となるので、埋
め込み場所を確保する必要もなく、汚物をそのまま土に
保管されることも無い。
いるので、以下に記載されるような効果を奏する。使
用済みの注射器や容器等のプラスチック製廃棄物を直接
燃焼させることなく熱風で溶解させること、また回転羽
根（５）と吐出用回転羽根（６）によって炉本体（１）
内部に溶解物が押出されて殆ど残らずに処理出来るの
で、高能率で処理できると共に後処理も殆ど行わずに済
む。炉本体（１）内部が高温に保たれるので、従来か
ら行っていた高温殺菌をしなくてもそのまま投入口(1a)
から投入すれば良いため、処理作業が簡単である。排
気ガスを外部に放出する前に予めバ−ナ−(13)によって
燃焼して無臭化されるので、臭気や有害ガスが激減され
た状態で排気される。溶解物を捨てる場合には、廃棄
物が密度の高い塊となり、始めの廃棄物の体積よりも遥
かに小さくなるので、その後の処理が極めて簡単とな
る。従来の如く使用済みの注射器や容器等のプラスチ
ック製廃棄物を地中に埋めることが不要となるので、埋
め込み場所を確保する必要もなく、汚物をそのまま土に
保管されることも無い。
【図１】本考案の要部を示す縦断面図である。
【図２】本考案の要部を示す横断面図である。
【符号の説明】 １ 炉本体 1a 投入口 ２ 回転軸 1b 排出口 ３ 上熱板 3a 落下用穴 ４ 下熱板 4a 落下用切欠 ５ 回転羽根 8a 送風口 ６ 吐出用回転羽根 11a 吸気用管部 ７ 回収箱 11b 熱風吹出兼用邪
魔管部 ８ 加熱用胴部 11c 加熱管部 ９ 吸気用管 11d 循環用ファン 10 ファン 11 循環装置 12 燃焼室 13 バ−ナ− 14 駆動手段 15 排気筒
魔管部 ８ 加熱用胴部 11c 加熱管部 ９ 吸気用管 11d 循環用ファン 10 ファン 11 循環装置 12 燃焼室 13 バ−ナ− 14 駆動手段 15 排気筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２９Ｂ 17/00 ＺＡＢ 9350−4Ｆ // Ｂ２９Ｋ 105:26
Claims (1)
- 【請求項１】 イ)上部には投入口(1a)を設け、下部には
排出口(1b)を設けた略円筒状に炉本体（１）を形成させ
たこと。ロ)前記炉本体（１）の中心を貫通して回転軸
（２）を軸支させたこと。ハ)前記炉本体（１）の内壁中
間位置にはその内部を上下に仕切ると共に落下用穴(3a)
を有した円板状の上熱板（３）を設け、且つ前記炉本体
（１）の内部下方には、外周一部に落下用切欠(4a)を有
した円板状の下熱板（４）を水平に取付け、前記上熱板
（３）と下熱板（４）とのそれぞれ中心には前記回転軸
（２）が遊嵌されていること。ニ)前記上熱板（３）の上
には求心力が作用する形状に成形された回転羽根（５）
を配置させ、前記下熱板（４）の上には外側へ押出す力
が作用する形状に成形された吐出用回転羽根（６）を配
置させると共に前記回転軸（２）には前記回転羽根
（５）と吐出用回転羽根（６）とをそれぞれ固着させた
こと。ホ)前記排出口(1b)の下部に回収箱（７）を設けた
こと。ヘ)前記炉本体（１）の外周には、その内部に連通
する送風口(8a)を有する加熱用胴部（８）を設けたこ
と。ト)前記炉本体（１）の上部及び下部と一端を連通さ
せると共に他端をファン(10)の吸込側と接続する吸気用
管（９）を配管させたこと。チ)前記投入口(1a)内部に一
端を挿入させた吸気用管部(11a)と、前記炉本体（１）
内部に一端を挿入しその高さが前記回転羽根（５）より
も上方に適宜高さを確保する熱風吹出兼用邪魔管部(11
b)と、前記熱風吹出兼用邪魔管部(11b)の他端と接続し
て配管させた加熱管部(11c)と、循環用ファン(11d)とか
ら成る循環装置(11)を備えたこと。リ)前記加熱用胴部
（８）の外側に燃焼室(12)を形成させたこと。ヌ)前記燃
焼室(12)下方にバ−ナ−(13)を取付けたこと。ル)前記回
転軸（２）を回転させるための駆動手段(14)を具備させ
たこと。オ)前記排出口(1b)と連通する排気筒(15)を具備
したこと。以上のような構造としたことを特徴とする医
療用プラスチック製廃棄物処理炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP40357590U JPH081027Y2 (ja) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | 医療用プラスチック製廃棄物処理炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP40357590U JPH081027Y2 (ja) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | 医療用プラスチック製廃棄物処理炉 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0648876U JPH0648876U (ja) | 1994-07-05 |
| JPH081027Y2 true JPH081027Y2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=18513306
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP40357590U Expired - Lifetime JPH081027Y2 (ja) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | 医療用プラスチック製廃棄物処理炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH081027Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-12-17 JP JP40357590U patent/JPH081027Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0648876U (ja) | 1994-07-05 |
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