JPH08102464A - 突起電極構造とその形成方法及び突起電極を用いた接続構造とその接続方法 - Google Patents

突起電極構造とその形成方法及び突起電極を用いた接続構造とその接続方法

Info

Publication number
JPH08102464A
JPH08102464A JP23671594A JP23671594A JPH08102464A JP H08102464 A JPH08102464 A JP H08102464A JP 23671594 A JP23671594 A JP 23671594A JP 23671594 A JP23671594 A JP 23671594A JP H08102464 A JPH08102464 A JP H08102464A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
electric circuit
electrode
connection
protruding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23671594A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Iwabuchi
寿章 岩渕
Yoshihiro Yoshida
芳博 吉田
Tsutomu Sakatsu
務 坂津
Satoshi Kuwazaki
聡 桑崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP23671594A priority Critical patent/JPH08102464A/ja
Publication of JPH08102464A publication Critical patent/JPH08102464A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】集積回路チップのフェイスダウンボンディング
実装において短工程でかつ安価に、しかも基板との接続
時に突起電極の移動のない、弾性導電粒子に対応した低
抵抗の接続を可能にする導電粒子固定型の突起電極構造
を提供する。 【構成】本発明の突起電極構造では、突起電極を構成す
る導電部材は弾性を有する金属被覆樹脂粒子(導電粒
子)33からなっており、その粒子33は集積回路チッ
プ31側電極端子32と電気回路基板側電極端子に接触
する部位以外の全周を樹脂34で覆われており、その樹
脂の厚みdは前記粒子の半径をrとしたとき、d=r/
2〜rであることを特徴とする。 【効果】導電粒子の電極端子との接触部以外の全周を樹
脂で被覆したことにより、該樹脂が導電粒子の電極端子
への固定用接着剤と基板への接続用接着剤として機能
し、基板側への接着剤塗布工程を省略でき、短工程で安
価でかつ低抵抗の接続が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気回路基板の実装技
術、特に集積回路チップと電気回路基板のフリップチッ
プ方式によるフェイスダウン接続に関し、その接続部に
おける突起電極構造とその形成方法及び突起電極を用い
た接続構造とその接続方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子部品の接続方法としては、電
気的に接続される電子部品の電極パッド領域に対応する
基板配線パターン上の領域のみに接着剤を設けた後、導
電性球状粒子を絶縁性高分子で被覆したマイクロカプセ
ルを散布し、次いで不要個所のマイクロカプセルを除去
し、その後電子部品を位置合わせして、加熱加圧し、前
記電子部品を接着固定する接続方法が知られている(特
開昭63−47943号公報)。また、突起状電極バン
プの構造としては、半導体装置を、基板上の導体リード
にフェースダウンボンディング実装し、突起状電極バン
プを介在させて電気的接続が採られる半導体装置におけ
る突起状電極バンプの構造において、前記突起状電極バ
ンプの半導体装置側先端に、接着剤による接着層を形成
し、該接着層に金属材料からなる球状で、略同一径を有
する導電性粒子を均一に付着させたことを特徴とするも
のが知られている(特開平4−30532号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開昭63−4794
3号公報記載の技術では、用いている導電粒子の直径が
小さく、接着剤層が0.1〜数μmであり、大変薄い。
しかも接続点を少なくするために粒子は単層もしくは
2,3層としていて、かつ小さい粒子を用いている。そ
のため、良好な導電性を得るためには粒子の分散密度を
上げなければならず、分散密度を上げると接着剤の量が
減るため接着強度が落ちるという問題がある。また、特
開平4−30532号公報記載の技術では、突起状の電
極バンプを導電粒子を転写する前に半導体装置に形成す
る必要があるため、二重の手間がかかり、コスト及び時
間がかかるという問題がある。
【0004】また、本出願人は先に、図4(a),
(b)に示すように、液晶表示装置や集積回路チップ等
の電子部品11の電極端子12に固定用接着剤13を塗
布し、該接着剤13により導電粒子14を電極端子12
に固定し、基板16には接続用接着剤15を塗布して、
電子部品11と基板16とを接続する実装構造を提案し
た。しかしこの構造では、導電粒子14の固定用接着剤
13は粒子の半径以下の厚さで塗布していたため、接続
用接着剤を接続基板16に塗布し接続するときに、接続
用接着剤15が固定用接着剤を溶解し、図4(c)のよ
うに電極12に固定していた導電粒子14を移動させて
しまうことがあり、接続不良が発生する恐れがあった。
また、固定用接着剤13が薄いと導電粒子14の弾性に
よる復元力を抑えることができず、接着面積が減少し、
高抵抗となるという問題もある。ここで一例として図5
に導電粒子の固定プロセスを示すが、導電粒子の固定
は、(a)まず電子部品20の電極23に固定用接着剤
22を塗布した後、導電粒子21を転写し、(b)次に
加圧力25を加えて粒子21を加圧しながら固定用接着
剤23を硬化させ、(c)硬化後、加圧力を解除して固
定プロセスが終了するが、加圧力を解除すると、粒子2
1の弾性による復元力27により、硬化後の接着剤26
に抗して導電粒子21の形状が加圧前の状態に復元し、
このため電極22との接触面積が減少し高抵抗となる。
さらに、図4に示した接続方法では、固定用接着剤13
と接続用接着剤15の2回の接着剤塗布工程が必要なた
め手間と時間がかかるという問題もある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、集積回路チップのフェイスダウンボンディング実
装において従来の問題点を解決すべく短工程でかつ安価
に、しかも基板との接続時に突起電極(バンプ)の移動
のない、弾性導電粒子に対応した低抵抗の接続を可能に
する導電粒子固定型の突起電極構造及びその形成方法を
提供し、その突起電極を用いた接続構造及び接続方法に
より微細ピッチ接続を実現することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、相対峙し接続される第1電気回
路基板と第2電気回路基板の接続部における突起電極構
造において、突起電極を構成する導電部材は弾性を有す
る金属被覆樹脂粒子(導電粒子)からなっており、その
粒子は第1電気回路基板側電極端子と第2電気回路基板
側電極端子に接触する部位以外の全周を樹脂で覆われて
おり、その樹脂の厚みdは前記粒子の半径をrとしたと
き、d=r/2〜rであることを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は上記突起電極構造の形成
方法であって、弾性を有する金属被覆樹脂粒子に熱可塑
性接着剤がr/2〜r(r=粒子の半径)の厚さで被覆
してある粒子を熱可塑性接着剤と接着しない平面基板上
に1層のみ配列し、第1電気回路基板あるいは第2電気
回路基板の何れかの電極端子に位置合わせした後、加熱
加圧することにより該電極端子上に突起電極を形成する
ことを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は上記突起電極を用いた集
積回路チップと電気回路基板の接続構造であって、突起
電極構造を持つ第1電気回路基板が集積回路チップであ
り、該集積回路チップの突起電極と第2電気回路基板の
電極端子を接続したことを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は請求項3の接続構造の接
続方法であって、第1電気回路基板(集積回路チップ)
の突起電極と第2電気回路基板の電極端子とを位置合わ
せした後、第2電気回路基板のみ加熱し、両基板を加圧
しながら突起電極を固定している接着剤の第2電気回路
基板側の一部を再び塑性にして接続することを特徴とす
る。
【0010】請求項5の発明は上記突起電極を用いた集
積回路チップと電気回路基板の接続構造であって、請求
項1の突起電極構造を持つものが第2電極回路基板であ
り、第1電気回路基板が集積回路チップであり、該集積
回路チップの電極端子と第2電気回路基板の突起電極を
接続したことを特徴とする。
【0011】請求項6の発明は請求項5の接続構造の接
続方法であって、第1電気回路基板(集積回路チップ)
の電極端子と第2電気回路基板の突起電極とを位置合わ
せした後、第1電気回路基板のみ加熱し、両基板を加圧
しながら突起電極を固定している接着剤の第1電気回路
基板側の一部を再び塑性にして接続することを特徴とす
る。
【0012】
【作用】請求項1の突起電極構造では、突起電極を構成
する導電部材を弾性を有する金属被覆樹脂粒子(導電粒
子)で構成し、その導電粒子の第1電気回路基板側電極
端子と第2電気回路基板側電極端子に接触する部位以外
の全周がd=r/2〜r(r=粒子の半径)の厚さの樹
脂で覆われていることにより、上記樹脂が導電粒子の電
極端子への固定用接着剤と2つの基板の接続用接着剤と
して機能する。すなわち、接続時には、導電粒子は第
1,第2の電気回路基板の何れかの電極端子に上記樹脂
により固定されているので、従来のような接続時におけ
る導電粒子の移動の問題は発生せず、かつ導電粒子の弾
性変形を止めたまま固定することができるため、電極端
子に対する接触面積を大きくすることができ、低抵抗に
することが可能となる。
【0013】請求項2の突起電極構造の形成方法では、
熱可塑性接着剤をr/2〜r(r=粒子の半径)の厚さ
で被覆してある導電粒子を熱可塑性接着剤と接着しない
平面基板上に1層のみ配列し、第1電気回路基板あるい
は第2電気回路基板の何れかの電極端子に位置合わせし
た後、加熱加圧することにより、導電粒子を電極端子に
容易に固定することができ、突起電極の形成を容易に行
なうことができる。また、導電粒子は熱可塑性接着剤に
より被覆されているため、加熱時の加圧による弾性変形
を止めたまま固定することができ、電極端子との接触面
積の大きい突起電極を形成することが可能となる。
【0014】請求項3の接続構造では、集積回路チップ
側の電極端子に上記構造の突起電極を形成し、該突起電
極を基板側の電極端子と接続しているので、突起電極の
固定用接着剤がそのまま接続用接着剤として機能し、接
着剤塗布工程と接着剤の省略が図れる。
【0015】請求項4の接続方法では、集積回路チップ
側の突起電極と基板側の電極端子との接続時に、基板側
のみ加熱して突起電極を固定している接着剤の基板側の
一部を再び塑性にして接続することにより、従来に比べ
て接続を容易に行なうことができる。
【0016】請求項5の接続構造では、基板側の電極端
子に上記構造の突起電極を形成し、該突起電極を集積回
路チップ側の電極端子と接続しているので、突起電極の
固定用接着剤がそのまま接続用接着剤として機能し、接
着剤塗布工程と接着剤の省略が図れる。
【0017】請求項6の接続方法では、集積回路チップ
の電極端子と基板側の突起電極との接続時に、集積回路
チップ側のみ加熱し、突起電極を固定している接着剤の
集積回路チップ側の一部を再び塑性にして接続すること
により、従来に比べて接続を容易に行なうことができ
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。図1は本発明による突起電極構造の説明図であっ
て、(a)は突起電極の断面図、(b)は突起電極が固
定された第1電気回路基板(集積回路チップ)の要部斜
視図、(c)は突起電極が固定された第1電気回路基板
(集積回路チップ)の要部断面図である。図1(a)に
示すように、突起電極は半径rの金属被覆弾性樹脂粒子
(導電粒子)33に熱可塑性接着剤をdの厚さで覆った
ものである。熱可塑性接着剤からなる樹脂層34の厚さ
dはr/2〜rの厚さであり、従来のマイクロカプセル
や液晶等の電子部品の固着ギャップ材などの接着剤層に
比べると厚く覆っている。そのため、図1(b),
(c)に示すように、集積回路チップ等の電気回路基板
31の電極端子32に固定すると、変形した導電粒子3
3を確実に固定することができる。
【0019】次に、図2は請求項2の突起電極構造の形
成方法及び請求項4の接続方法を示した工程説明図であ
る。突起電極構造の形成方法としては、まず前述した半
径rの金属被覆弾性樹脂粒子に熱可塑性接着剤54をd
の厚さで覆った樹脂被覆導電粒子55を形成しておき、
次に図2(a)に示すように、集積回路チップの電極端
子に合わせたホールがあるメタルマスク51を粘性を持
つ樹脂52を均一に塗布した平面基板53に張り合わせ
て、メタルマスク51のホールに上記樹脂被覆導電粒子
55を入れる。そしてメタルマスク51を外すと樹脂被
覆導電粒子55は集積回路チップの電極端子と同配置で
平面基板53上に配列される。この時、樹脂被覆導電粒
子55は粘性のある樹脂52上にあるので簡単に移動す
ることがなく、樹脂被覆導電粒子55のピッチズレや欠
落がない。
【0020】次に図2(b)に示すように、平面基板5
3上に配列された樹脂被覆導電粒子55と集積回路チッ
プ56の電極端子57を位置合わせする。尚、符号58
は集積回路チップの保護膜である。次に図2(c)に示
すように、加圧しながら加熱する。その結果、図2
(d)のように電極端子57上に固定された樹脂被覆導
電粒子55の突起電極(バンプ)構造が形成される。
尚、前述の図1(b),(c)は、このようにして形成
された突起電極構造を示したものである。図2(d)や
図1(b),(c)に示す突起電極構造では、図2
(c)の工程で1回粒子を変形しているので、粒子変形
から復元した導電粒子の一部が接着剤層54から突起し
ていて接続基板と確実な接続を得ることができるバンプ
構造となっている。
【0021】次に、集積回路チップと電気回路基板との
接続方法としては、図2(e)に示すように、集積回路
チップ56の突起電極すなわち樹脂被覆導電粒子55と
接続基板60の電極端子60aとを位置合わせし、基板
側を加熱しながら接続する。この時、基板60の加熱温
度は接着剤層54の表面のみが溶解する程度にし、この
再融解部59を接続基板60の電極端子60aに接着さ
せる。すなわち、本発明による接続方法では、接着剤層
54の基板側の一部のみを再び塑性(再融解部59)に
して接続するため、接続時に導電粒子55は集積回路チ
ップ56の電極端子57に接着剤層54で固定された状
態であるため、導電粒子の移動等の問題が防止される。
また、本発明による接続方法では、導電粒子55を被覆
し集積回路チップ56の電極端子57に固定するための
接着剤層54が基板60との接着にも寄与するため、基
板側には接着剤層を塗布する必要がない。
【0022】次に、図3は請求項5,6の実施例の説明
図である。図3に示す実施例は、電極回路基板61の電
極端子61aに突起電極63を形成したときの接続の図
を示しており、集積回路チップ62の電極端子62aと
電気回路基板61の突起電極63を接続するものであ
る。尚、基板61の電極端子61aに突起電極63を形
成する方法は図2(a)〜(d)に示した工程と同様で
あり、突起電極構造も図2(d)や図1(b),(c)
と同様である。また、接続方法は、集積回路チップ62
の電極端子62aと電気回路基板61の突起電極63と
を位置合わせした後、集積回路チップ62のみ加熱し、
加圧しながら突起電極63を固定している接着剤の集積
回路チップ62側の一部を再び塑性(再融解)にして接
続する。
【0023】次に、突起電極構造の形成方法のより具体
的な実施例について述べる。 [実施例1]突起電極を構成する樹脂被覆導電粒子とし
ては、ジビニルベンゼン架橋重合体の樹脂球にAuメッ
キをした直径約40±2μmとほぼ均一な粒度分布を持
つ導電粒子に、熱可塑性接着剤をコートした粒子を用い
る。図2に示したように、メタルマスク51のホールは
集積回路チップ(あるいは電気回路基板)の電極端子に
合わせて空けてあり、そのメタルマスク51を、平坦な
ガラス基板上にシリコン樹脂52を塗布して硬化させた
平面基板53に密着させる。メタルマスク51の厚さは
導電粒子の直径と同じ40μmとする。それにより樹脂
被覆導電粒子55は1層のみホールに入ることになる。
ホール内の樹脂被覆導電粒子55以外のものは、スキー
ジ、エアブローなどで除去後、メタルマスク51を取り
外す。次に粒子付き平面基板53を反転し、粒子と集積
回路チップ(あるいは電気回路基板)の電極端子を位置
合わせし、加圧しながら集積回路チップ(あるいは電気
回路基板)側から加熱する。これにより導電粒子表面の
接着剤54が溶融硬化し、導電粒子が電極端子に固定さ
れ、突起電極(バンプ)が形成される。
【0024】[実施例2]集積回路チップ上に突起電極
(バンプ)を形成する場合、ウエハーの状態で上記実施
例1と同様の方法で形成し、その後、ダイシングしても
良い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の突起電
極構造では、突起電極を構成する導電部材を弾性を有す
る金属被覆樹脂粒子(導電粒子)で構成し、その導電粒
子の第1電気回路基板側電極端子と第2電気回路基板側
電極端子に接触する部位以外の全周がd=r/2〜r
(r=粒子の半径)の厚さの樹脂で覆われていることに
より、上記樹脂が導電粒子の電極端子への固定用接着剤
と2つの基板の接続用接着剤として機能する。すなわ
ち、接続時には導電粒子は第1,第2の電気回路基板の
何れかの電極端子に上記樹脂により固定されているの
で、従来のような接続時における導電粒子の移動の問題
は発生せず、かつ導電粒子の弾性変形を止めたまま固定
することができるため、電極端子に対する接触面積を大
きくすることができ、低抵抗にすることができる。ま
た、突起電極は個々に独立しているため、隣接端子間の
ショート、オープンが起こらず、ファインピッチに対応
できる。また、従来の接続方法における突起電極構造と
比較して、大きい導電粒子とその弾性変形を保持するの
に十分な接着剤層があるため、接続時の低抵抗と高接着
強度を兼ね備えている(接着剤層が厚くなると接着強度
が強くなるのは明らかである)。
【0026】請求項2の突起電極構造の形成方法では、
熱可塑性接着剤をr/2〜r(r=粒子の半径)の厚さ
で被覆してある導電粒子を熱可塑性接着剤と接着しない
平面基板上に1層のみ配列し、第1電気回路基板あるい
は第2電気回路基板の何れかの電極端子に位置合わせし
た後、加熱加圧することにより、導電粒子を電極端子に
容易に固定することができるため、フォトリソ工程等を
経ずに、加熱するだけで突起電極の形成を容易に行なう
ことができる。また、導電粒子は熱可塑性接着剤により
被覆されているため、加熱時の加圧による弾性変形を止
めたまま固定することができるため、突起電極は被覆樹
脂より導電粒子の一部が突起した形状とすることがで
き、接続側の電極端子との接触面積の大きい突起電極を
形成することができる。
【0027】請求項3の接続構造では、集積回路チップ
側の電極端子に上記構造の突起電極を形成し、該突起電
極を基板側の電極端子と接続しているので、突起電極の
固定用接着剤がそのまま接続用接着剤として機能し、接
着剤塗布工程と接着剤の省略が図れる。
【0028】請求項4の接続方法では、集積回路チップ
側の突起電極と基板側の電極端子との接続時に、基板側
のみ加熱して突起電極を固定している接着剤の基板側の
一部を再び塑性(再融解)にして接続することにより、
従来に比べて接続を容易に行なうことができる。
【0029】請求項5の接続構造では、基板側の電極端
子に上記構造の突起電極を形成し、該突起電極を集積回
路チップ側の電極端子と接続しているので、突起電極の
固定用接着剤がそのまま接続用接着剤として機能し、接
着剤塗布工程と接着剤の省略が図れる。また、基板側に
突起電極を形成するため、集積回路チップはベアチップ
のまま接続できるので、チップは突起電極形成工程を経
ずにすみ、破壊や故障が起こりにくい。
【0030】請求項6の接続方法では、集積回路チップ
の電極端子と基板側の突起電極との接続時に、集積回路
チップ側のみ加熱し、突起電極を固定している接着剤の
集積回路チップ側の一部を再び塑性にして接続すること
により、従来に比べて接続を容易に行なうことができ
る。また、接続時に再加熱する電気回路基板は集積回路
チップであり、材料がほぼ均一なので温度制御がしやす
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による突起電極構造の説明図であって、
(a)は突起電極の断面図、(b)は突起電極が固定さ
れた第1電気回路基板(集積回路チップ)の要部斜視
図、(c)は突起電極が固定された第1電気回路基板
(集積回路チップ)の要部断面図である。
【図2】請求項2の突起電極構造の形成方法及び請求項
4の接続方法を示した工程説明図である。
【図3】請求項5,6の実施例の説明図である。
【図4】従来の突起電極構造及び突起電極を用いた接続
方法の説明図である。
【図5】従来の導電粒子固定プロセスの説明図である。
【符号の説明】
31:電気回路基板(集積回路チップ等) 32:電極端子 33,55:金属被覆樹脂粒子(導電粒子) 34,54:樹脂層(熱可塑性接着剤) 35,58:保護膜 51:メタルマスク 52:樹脂 53:平面基板 56,62:集積回路チップ 57,62a:集積回路チップの電極端子 59:再融解部 60,61:電気回路基板 60a,61a:電気回路基板の電極端子 63:突起電極
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9169−4M H01L 21/92 604 Z (72)発明者 桑崎 聡 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対峙し接続される第1電気回路基板と第
    2電気回路基板の接続部における突起電極構造におい
    て、突起電極を構成する導電部材は弾性を有する金属被
    覆樹脂粒子(導電粒子)からなっており、その粒子は第
    1電気回路基板側電極端子と第2電気回路基板側電極端
    子に接触する部位以外の全周を樹脂で覆われており、そ
    の樹脂の厚みdは前記粒子の半径をrとしたとき、d=
    r/2〜rであることを特徴とする突起電極構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の突起電極構造の形成方法に
    おいて、弾性を有する金属被覆樹脂粒子に熱可塑性接着
    剤がr/2〜r(r=粒子の半径)の厚さで被覆してあ
    る粒子を熱可塑性接着剤と接着しない平面基板上に1層
    のみ配列し、第1電気回路基板あるいは第2電気回路基
    板の何れかの電極端子に位置合わせした後、加熱加圧す
    ることにより該電極端子上に突起電極を形成することを
    特徴とする突起電極構造の形成方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の突起電極構造を持つ第1電
    気回路基板が集積回路チップであり、該集積回路チップ
    の突起電極と第2電気回路基板の電極端子を接続したこ
    とを特徴とする接続構造。
  4. 【請求項4】請求項3記載の接続構造の接続方法におい
    て、第1電気回路基板の突起電極と第2電気回路基板の
    電極端子とを位置合わせした後、第2電気回路基板のみ
    加熱し、両基板を加圧しながら突起電極を固定している
    接着剤の第2電気回路基板側の一部を再び塑性にして接
    続することを特徴とする接続方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の突起電極構造を持つものが
    第2電極回路基板であり、第1電気回路基板が集積回路
    チップであり、該集積回路チップの電極端子と第2電気
    回路基板の突起電極を接続したことを特徴とする接続構
    造。
  6. 【請求項6】請求項5記載の接続構造の接続方法におい
    て、第1電気回路基板の電極端子と第2電気回路基板の
    突起電極とを位置合わせした後、第1電気回路基板のみ
    加熱し、両基板を加圧しながら突起電極を固定している
    接着剤の第1電気回路基板側の一部を再び塑性にして接
    続することを特徴とする接続方法。
JP23671594A 1994-09-30 1994-09-30 突起電極構造とその形成方法及び突起電極を用いた接続構造とその接続方法 Pending JPH08102464A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23671594A JPH08102464A (ja) 1994-09-30 1994-09-30 突起電極構造とその形成方法及び突起電極を用いた接続構造とその接続方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23671594A JPH08102464A (ja) 1994-09-30 1994-09-30 突起電極構造とその形成方法及び突起電極を用いた接続構造とその接続方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08102464A true JPH08102464A (ja) 1996-04-16

Family

ID=17004705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23671594A Pending JPH08102464A (ja) 1994-09-30 1994-09-30 突起電極構造とその形成方法及び突起電極を用いた接続構造とその接続方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08102464A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6073829A (en) * 1997-02-27 2000-06-13 Nokia Mobile Phones Limited Method and arrangement for attaching a component
US10115691B2 (en) 2016-05-13 2018-10-30 Canon Kabushiki Kaisha Module, method for manufacturing the same, and electronic device
WO2024070369A1 (ja) * 2022-09-28 2024-04-04 デクセリアルズ株式会社 接続構造体

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6073829A (en) * 1997-02-27 2000-06-13 Nokia Mobile Phones Limited Method and arrangement for attaching a component
US10115691B2 (en) 2016-05-13 2018-10-30 Canon Kabushiki Kaisha Module, method for manufacturing the same, and electronic device
WO2024070369A1 (ja) * 2022-09-28 2024-04-04 デクセリアルズ株式会社 接続構造体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2596960B2 (ja) 接続構造
JP2891184B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH03131089A (ja) 回路基板の接続方法
KR100563890B1 (ko) 전기적 접속 장치 및 전기적 접속 방법
EP0385787B1 (en) Method of producing connection electrodes
EP0662256A1 (en) An electrical connecting structure and a method for electrically connecting terminals to each other
JP2985640B2 (ja) 電極接続体及びその製造方法
JPS63151033A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH08102464A (ja) 突起電極構造とその形成方法及び突起電極を用いた接続構造とその接続方法
JP4118974B2 (ja) Icチップ搭載基板及びicチップ搭載基板の製造方法
JPH0951018A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH07318962A (ja) 電気装置の電極基板、電極形成方法及び実装方法
JPH06224256A (ja) 半導体装置
JPH0955279A (ja) 電極の接続方法および該方法で得た電極の接続構造
JP2959215B2 (ja) 電子部品およびその実装方法
JP4032320B2 (ja) 電極の接続方法
JP2000174066A (ja) 半導体装置の実装方法
JPH02103944A (ja) 半導体チップの実装方法
JPH0793482B2 (ja) 回路基板の接続方法
JP3265316B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3596512B2 (ja) 電子部品の製造方法
JPS6297340A (ja) Icチツプの電気的接続方法
JPS61198738A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0547839A (ja) 半導体集積回路素子実装方法
JPH08111434A (ja) 集積回路チップと基板の接続部構造及び接続方法