JPH0810159A - 炊飯器の異常検出装置 - Google Patents

炊飯器の異常検出装置

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JPH0810159A
JPH0810159A JP14996894A JP14996894A JPH0810159A JP H0810159 A JPH0810159 A JP H0810159A JP 14996894 A JP14996894 A JP 14996894A JP 14996894 A JP14996894 A JP 14996894A JP H0810159 A JPH0810159 A JP H0810159A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソフト制御によって、前記のような異常昇温
を容易かつ適正に検出できるようにする。 【構成】 内鍋2と当接し合ってこの内鍋2の温度を検
出する内鍋温度センサ50と、器体1内の内鍋2を種々
に発熱させる炊飯操作過程での内鍋温度センサ50によ
る検出温度が、基準温度よりも低い異常検出状態を検出
する検出手段57とを備えたものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炊飯器の異常検出装置に
関するものであり、詳しくは器体内の内鍋を電磁誘導に
より発熱させて炊飯を行う炊飯器の異常検出装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁誘導を利用して内鍋を発熱さ
せて炊飯を行う炊飯器は、本発明の一実施例を示す図1
を参照して、器体1に収容した内鍋2を、器体1側のワ
ークコイル3からの電磁誘導作用によって、メニューや
炊飯の進行状態に応じた温度で発熱させるように制御す
るのに、内鍋2の温度をこの内鍋2の底部中央と当接し
合う内鍋温度センサ50によって検出しモニタするよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで内鍋温度セン
サ50は、内鍋2の底部中央と当接し合うように、器体
1の底部中央にて器体1内に露出させられており、器体
1内に収容されてくる内鍋2が載るようになっている。
【0004】内鍋2が内鍋温度センサ50の上に載ると
き、内鍋2の底部と内鍋温度センサ50との間に米粒等
の異物が挟まることがときとしてある。
【0005】このような状態では、内鍋温度センサ50
は内鍋2からの熱伝導を妨げられ、内鍋2の昇温状態を
的確に捕らえられなくなる。このため、内鍋2が所定の
温度に達しているのに、内鍋温度センサ50が検知する
内鍋2の温度はこれよりも低く、内鍋2を所定温度にま
で上げるための制御が続き、内鍋2が過剰に発熱させら
れ、器体1の樹脂製肩部が溶けるようなことが考えられ
るし、火災の危険もある。
【0006】これにつき、本発明者等が種々に実験し研
究した結果、図8に示す異物の挟まりのない正常炊飯時
と、図9に示す異物が挟まっている異物炊飯時とでは、
内鍋温度センサ50による内鍋2の検出温度と、内鍋2
の口部を閉じる内蓋14が内鍋2からの熱伝導により昇
温する場合の温度との関係が異なることが判明した。
【0007】正常炊飯時では内鍋温度センサ50による
沸騰温度の検出とほぼ同時に内蓋14も沸騰温度に達
し、フルパワー通電による初期加熱炊飯操作から、メニ
ューや炊飯の進行状態に応じた通電による炊き上げ炊飯
操作への移行が適正になされる。
【0008】異物炊飯時では、内蓋14の昇温が正常炊
飯時よりも早く、早期に沸騰温度に達するが、内鍋温度
センサ50による内鍋2の検出温度の上昇が遅れ、初期
加熱炊飯操作から炊き上げ炊飯操作への移行が、沸騰状
態になった時点よりも遅れる。
【0009】本発明は従来のような問題を解消すること
を課題とし、上記のような知見と、内蓋の温度はこれに
取り付けた蓋温度センサにより誤りなく検出できる点の
着目とから、簡単なソフト制御により、前記のような異
物による異常状態を適正に検出することができる炊飯器
を提供することを主たる目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の炊飯器の異常検
出装置は、上記のような目的を達成するために、内鍋と
当接し合ってこの内鍋の温度を検出する内鍋温度センサ
と、器体内の内鍋を種々に発熱させる炊飯操作過程での
内鍋温度センサによる検出温度が、基準温度よりも低い
異常検出状態を検出する検出手段とを備えたことを第1
の特徴とする。
【0011】前記異常検出状態の検出は、内鍋をフルパ
ワーで発熱させる炊飯操作過程にて行うのが好適であ
る。
【0012】本発明の炊飯器の異常検出装置は、上記の
ような目的を達成するために、内鍋と当接し合ってこの
内鍋の温度を検出する内鍋温度センサと、器体の蓋体の
内側に位置して内鍋に当てがわれた内蓋の温度を検出す
る蓋温度センサと、器体内の内鍋を種々に発熱させる炊
飯操作過程での内鍋温度センサによる検出温度に対し、
蓋温度センサによる検出温度が、通常の温度差と異なる
ことで異常昇温を検出する検出手段とを備えたことを第
2の特徴とする。
【0013】本発明の炊飯器の異常検出装置は、内鍋と
当接し合ってこの内鍋の温度を検出する内鍋温度センサ
と、器体内の内鍋を種々に発熱させる炊飯操作過程での
内鍋温度センサによる検出温度が、基準温度よりも低い
異常検出状態を検出する第1の検出手段と、器体の蓋体
の内側に位置して内鍋に当てがわれた内蓋の温度を検出
する蓋温度センサと、前記内鍋温度センサの検出温度に
対し、蓋温度センサによる検出温度が、通常の温度差と
異なることで異常昇温を検出する第2の検出手段とを備
えたことを第3の特徴とするものである。
【0014】
【作用】本発明の炊飯器の異常検出装置の第1の特徴の
上記構成では、内鍋を種々に発熱させる炊飯操作過程に
おいて、内鍋と当接し合ってこの内鍋の温度を検出する
内鍋温度センサと内鍋との間に米粒等の異物が挟まって
いて、内鍋温度センサが内鍋からの熱伝導を妨げられて
内鍋の温度を実際よりも低く検出してしまうことがあっ
ても、内鍋温度センサの検出温度が、基準温度よりも低
い異常検出状態であることを検出手段によって検出する
ことができ、この検出結果に基づいて種々に対策される
ようにする。
【0015】この異常検出状態の検出を、内鍋のフルパ
ワーでの発熱状態時に行うと、温度センサと内鍋との間
に異物の挟みこみがある場合の、温度センサの検出温度
と内鍋の実際の温度との開きが大きくなるので、異常検
出状態の検出がより確実に行える。
【0016】また、本発明の炊飯器の異常検出装置の第
2の特徴の上記構成では、器体内の内鍋を種々に発熱さ
せる炊飯操作過程にて、内鍋と当接し合ってこの内鍋の
温度を検出する内鍋温度センサは次第に昇温する内鍋の
温度を検出し、内鍋からの熱伝導によって昇温する内蓋
の温度を検出する蓋温度センサによる内蓋の検出温度
と、内鍋温度センサによる内鍋の検出温度との差は通常
所定の範囲にある筈である。しかし、内鍋温度センサと
内鍋との間に異物が挟まっているようなとき、内鍋温度
センサによる内鍋の検出温度は実際の内鍋の温度よりも
低くなるので、内鍋温度センサの検出温度と蓋温度セン
サの検出温度との差は前記所定の範囲と異なることにな
り、どの温度域での炊飯操作でも内蓋の異常昇温を等し
く適正に検出することができ、遅速なく対策されるよう
にする。
【0017】本発明の炊飯器の異常検出装置の第3の特
徴の上記構成では、第1の特徴における検出手段による
場合と同様な異常検出状態を得る第1の検出手段による
検出機能と、第2の特徴における検出手段による場合と
同様な内蓋の異常昇温検出状態を得る第2の検出手段に
よる検出機能との、いずれかによって、温度センサの異
常検出状態をより適正に検出することができ、検出の精
度と確実性を向上することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の幾つかの実施例について、図
1〜図7を参照しながら説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例の炊飯ジャー
を示している。図示のものは、器体1内に内鍋2を収容
し、この内鍋2を器体1の底部に有するワークコイル3
による電磁誘導にて炊飯および保温を行う。保温時は炊
飯時に比し低容量状態の通電とする。
【0020】器体1は、外装ケースとなる外容器4と内
鍋収容空間20を形成する内容器5とが樹脂製の肩部材
6により一体に結合して形成され、これら内外容器4、
5間に、前記ワークコイル3、電源制御基板7、これの
発熱素子等を冷却するファン8、表示部9と、前端の動
作制御を行うマイクロコンピュータ57を搭載したマイ
コン制御基板10等を収容している。
【0021】器体1の開口には樹脂製の蓋体12が設け
られ、器体1の口縁の後部軸受部17に軸13によって
開閉自在に枢支されている。蓋体12は樹脂製の外板2
3と内板24との2重構造であり、内板24の開口に金
属製の内蓋14が嵌め付けられている。この嵌め付け部
には内鍋2の口縁と内蓋14の外周との間をシールする
シールパッキング82が設けられ、内蓋14によって内
鍋2の口部を閉じるようにしてある。
【0022】内蓋14には内鍋2内で発生する蒸気を外
部へ逃がす蒸気パイプ15を有し、これが外板23が形
成する開口16に臨みこの開口16を通じて蒸気を蓋体
12の外部に排出する。開口16の下縁と内蓋14の蒸
気パイプ15を設けた部分の外まわりとの間にはシール
パッキング27が設けられ、双方間をシールして開口1
6に出てくる蒸気が蓋体12内に侵入しないようにして
いる。
【0023】蓋体12は枢支部まわりに働かせたばね1
8の付勢によって開き方向に付勢されているが、閉じ状
態では器体1の口縁の前部に軸25により枢支されたロ
ックレバー19に先端12a部が係合することによって
閉じ状態に係止され安定する。ロックレバー19がばね
18に抗して押圧操作され先端1aとの係合が外れるこ
とにより蓋体12はばね18によって自動的に開かれ
る。しかしこの開き動作には蓋体12の後部内に設けた
板ばね22が前記軸受部17の一部に摺接することによ
り制動を受け、蓋体12が緩やかな速度で開かれるよう
になっている。
【0024】内容器5は、ポリアミド等の樹脂製の底部
5bと、金属製の胴部5aとを突き合わせた状態で形成
して、上端を肩部材6の内周に連結されている。胴部5
aの外まわりには胴部ヒータ21を巻付けるとともに、
内蓋14の上面に蓋ヒータ35が設けられ、これら胴部
ヒータ21および蓋ヒータ35によってワークコイル3
の低容量通電による保温時の加熱を補うだけで、まわり
から温度差なしに加熱できて、結露が生じるようなこと
なく、内鍋2内のご飯を長時間おいしく保温することが
できる。
【0025】内容器5の外まわりにはまた、金属製の囲
い壁31や、ポリアミド等の樹脂製の囲い壁32が設け
られ、内容器5との間に断熱空間34を形成し、前記内
容器5の底部5bとこれに対向している囲い壁32との
間の部分に前記ワークコイル3を設置している。これに
より、内鍋収容空間20に収容する内鍋2の外まわり
を、内容器5および囲い壁31、32がなす2重壁とこ
れらの間の断熱空間34とで囲って3重に断熱すること
になるので、内鍋2のまわりでの外部への放熱を防止し
易い。
【0026】囲い壁32の外側にはフェライトコア14
2を設けてワークコイル3による電磁誘導のための磁界
形成が安定するようにしてある。
【0027】外容器4は、樹脂製の容器型一体成形物で
あり、肩部材6の外周との無理嵌めにて連結されてい
る。外容器4の底壁37との間に、電源制御基板を収容
する収容室39を形成し、ファン8は電源制御基板7の
ない部分の、囲い壁32と底壁37との間に設けられて
いる。底壁37の一部にはファン8の吸気口43が設け
らている。
【0028】器体1の前部の外容器4と内容器5との間
には、他の部分よりも広い拡張空間51が形成され、こ
の拡張空間51に前記表示部9とマイコン制御基板10
が設けられている。
【0029】表示部9は肩部材6の前部上面にシールシ
ート101を貼り付けて形成された操作パネル52の直
ぐ裏に位置し、肩部材6の裏側にビス53により取付け
られ、操作パネル52からのキー操作を受けるととも
に、この操作パネル52に対し操作や動作の状態、炊飯
のスタート等各種の点灯表示を行うようになっている。
【0030】マイコン制御基板10は、表示部9の樹脂
製の基体60と一体形成され前記拡張空間51内に垂下
するようにした保護壁54の外面にビス55により取付
けられている。
【0031】図2は本実施例の炊飯ジャーの電源制御基
板7、表示部9、およびマイコン制御基板10にて構成
される全体の制御回路を示し、交流電源55に胴部ヒー
タ21および蓋ヒータ35がトライアック56a、56
bを介し接続され、これらトライアック56a、56b
をマイクロコンピュータ57によって動作制御して、胴
部ヒータ21および蓋ヒータ35を設定通りに通電制御
できるようにしている。
【0032】なお、マイクロコンピュータ57には内鍋
2の底部と当接し合って炊飯温度や保温温度を検出する
内鍋温度センサ(以下本実施例ではセンターセンサと言
う)50の他、内蓋14の上面に取付けられて内蓋14
の温度を検出する蓋温度センサ70が接続され、センタ
ーセンサ50および蓋温度センサ70からの温度情報を
もとに前記炊飯や保温のための通電制御を行うようにし
てある。
【0033】センターセンサ50は図1に示してあるよ
うに、センサホルダ62により保持し、内容器5の底部
5bと囲い壁32との中央に形成した筒71内にばね6
3により上方への突出習性を与えて設けられ、内鍋2が
器体1内に嵌め込まれたときセンサホルダ62が所定量
下動されることにより、センターセンサ50が内鍋2の
底部下面に密着するようになっている。またセンサホル
ダ62が上方への突出状態にあるか、内鍋2によって下
動された状態にあるかを、センサホルダ62の両側にあ
るマグネット65およびリードスイッチ64間が、筒7
1の下端に取付けた蓋部材72から立設された遮蔽板7
3によって遮蔽されるか、この遮蔽を解除されるかによ
って検出するようになっている。この検出信号はマイク
ロコンピュータ57に入力され、この信号の有無によて
内鍋2の装着、未装着が判別される。未装着の判別時に
はワークコイル3、胴部ヒータ21および蓋ヒータ35
への通電を阻止し、内鍋2を装着すべき表示等の警告を
行うようにする。
【0034】また、前記交流電源55は、整流回路58
を介してワークコイル3およびこれの共振回路59が接
続され、共振回路59の動作周波数をマイクロコンピュ
ータ57からの指令信号通りに変更する周波数変更回路
61が接続されている。
【0035】これによって、炊飯時はワークコイル3の
みを高容量で通電することにより、炊飯に十分な発熱を
得て首尾よく炊きあげることができる。
【0036】保温はワークコイル3の低容量通電と、胴
部ヒータ21および蓋ヒータ35への通電との組み合わ
せによって、前記温度差なく首尾よく保温できるように
する。
【0037】ところで本実施例では、器体1内の内鍋2
を種々に発熱させる炊飯操作過程にて、内鍋2と当接し
合ってこの内鍋の温度を検出するセンターセンサ50の
検出温度が、基準温度よりも低い異常検出状態をマイク
ロコンピュータ57の判別機能により検出するようにし
てある。
【0038】したがって、内鍋2を種々に発熱させる炊
飯操作過程において、内鍋2と当接し合ってこの内鍋2
の温度を検出するセンターセンサ50と内鍋2との間に
米粒等の異物が挟まっていて、センターセンサ50が内
鍋2からの熱伝導を妨げられて内鍋2の温度を実際より
も低く検出してしまうことがあっても、センターセンサ
50の検出温度が、基準温度よりも低い異常検出状態で
あることをマイクロコンピュータ57によって検出する
ことができ、この検出結果に基づいて種々に対策される
ようにし、使用の安全を無駄なく図れる。
【0039】しかも、この異常検出状態の検出を、内鍋
2のフルパワーでの発熱状態時に行うようにしてあり、
センターセンサ50と内鍋2との間に異物の挟みこみが
ある場合の、センターセンサ50の検出温度と内鍋2の
実際の温度との開きが大きくなるので、異常検出状態の
検出がより確実に行える。
【0040】また、本実施例では、器体1内の内鍋2を
種々に発熱させる炊飯操作過程にて、内鍋2と当接し合
ってこの内鍋2の温度を検出するセンターセンサ50の
検出温度に対し、器体1の蓋体12の内側に位置して内
鍋2に当てがわれた内蓋14の蓋温度センサ70による
検出温度が、通常の温度差と異なるように昇温する異常
昇温を、マイクロコンピュータ57の判別機能により検
出するようにしてある。
【0041】通常、器体1内の内鍋2を種々に発熱させ
る炊飯操作過程にて、内鍋2と当接し合ってこの内鍋2
の温度を検出するセンターセンサ50は次第に昇温する
内鍋2の温度を検出し、内鍋2からの熱伝導および内容
物が沸騰する上記によって昇温する内蓋14の温度と、
前記センターセンサ50による内鍋2の検出温度との差
は、所定の範囲にある筈である。しかし、センターセン
サ50と内鍋2との間に異物が挟まっているようなと
き、センターセンサ50による内鍋2の検出温度は実際
の内鍋2の温度よりも低くなるので、検出温度と内蓋1
4の温度との差は前記所定の範囲よりも小さくなる、ま
た、内鍋2の温度が沸騰温度に達する前に内蓋14の温
度が沸騰温度に達することから、前記構成にてマイクロ
コンピュータ57はどの温度域の炊飯過程でも、内蓋1
4の異常昇温を、センターセンサ50の検出温度と蓋温
度センサ70の検出温度とから、適正に検出することが
でき、この検出結果に基づき遅速なく対策されるように
する。
【0042】このように本実施例は、マイクロコンピュ
ータ57によってセンターセンサ50の異常検出状態
と、これに関連した内蓋14の蓋温度センサ70により
異常昇温検出状態との2通りの検出を行って、センター
センサ50の異物による検出異常を検出するので、検出
の精度と確実性を向上することができる。
【0043】なお、前記異物による異常検出結果に基づ
く安全処理として、初期加熱状態時であれば、内鍋2の
発熱操作を停止するようにすると、それ以降も炊飯操作
が無駄に行われることや、炊飯操作の続行による危険を
防止することができ、炊き上げ状態時であれば、炊飯の
早期終了を強制的に図るようにすると、誤検出による影
響少なく御飯を炊き上げてしまい、それまでの炊飯が無
駄にならないようにすることができる。
【0044】さらに、前記各安全処理と同時に、警告を
も行うようにすると、安全処理が行われたことを使用者
等に告知することができ、必要な措置を促したり、御飯
が炊けても安全処理による不満足なものであることを理
解させることができる。
【0045】図3〜図5のフローチャートは、本実施例
での異常昇温検出とこれに基づく安全処理の具体的な制
御例を示している。
【0046】図3では、低温域での吸水炊飯操作後、主
としてワークコイル3のフルパワー通電による初期加熱
を、センターセンサ50の検出温度がT0 ℃に達するま
でと、T0 ℃に達した後は、12秒単位で、15回行
い、センターセンサ50の検出温度がT0 ℃に達する前
に内蓋14が80℃を越えている場合、ステップS1に
てこれを異常昇温と判別し、ステップS2に移行してブ
ザー動作信号を発信し、異常を知らせるとともに、ステ
ップCに進み、加熱の停止と初期モードへの復帰と云っ
た安全処理を行う。
【0047】後の15回分の初期加熱では、ステップS
3、S4にて、センターセンサ50の検出温度が100
℃以下であるのに、蓋温度センサ70が80℃異常を検
出している場合に、内蓋14の異常昇温として判別し、
この場合もステップS2、Cに移行し、警告と安全処理
を行う。
【0048】初期加熱終了時は、ステップS5にてメニ
ューが炊き込み御飯であるかどうかの確認をした後、こ
れに応じたフローに移行する。
【0049】本実施例では図4、図5に示すフローのブ
ロックB1にて、合数等の違いによる炊飯の進行度合い
の違い、つまりセンターセンサ50により検出している
炊飯温度の違いに応じた炊き上げ炊飯操作の必要時間を
得てこれを設定し、また次のブロックB2にて、前記炊
き上げ炊飯操作の必要時間での、白米硬めかどうか、寿
司飯かどうか、のメニューの違いに応じたワークコイル
3の通電条件を設定した上で、この通電条件でのワーク
コイル3の通電をブロックB3にて、また胴部ヒータ2
1および蓋ヒータ35の前記違いに応じた通電条件での
通電を次のブロックB4にて、それぞれ、前記設定時間
分だけ繰り返し行って、炊き上げ炊飯操作を実行する。
【0050】この炊き上げ炊飯操作が終了すると、ブロ
ックB4の通電を、ステップS6またはS7にて所定の
温度例えば130℃になるまで、あるいはステップS8
にて総炊飯時間Z秒が経過するまで、蒸らし炊飯操作を
実行し、これが終了するとステップYの炊飯終了操作に
移行し、炊飯を終える。
【0051】ここで、前記炊き上げ炊飯操作や蒸らし炊
飯操作が繰り返し行われる過程に設けたブロックB5に
て、センターセンサ50によって検出している炊飯温度
が105℃に達して以降、35秒経過しても炊飯温度が
110℃を越えるかどうかを見、越えていなければセン
ターセンサ50が異物の挟まりによって内鍋2の温度を
的確に検出できていないものと判断できるので、以降の
炊飯走査の早期終了を強制的に図るようにしている。
【0052】150℃を検出してから35秒間は異物検
出メモリーをセットし、この間のみワークコイル3を連
続して通電し、正常な炊飯との差が生じやすくしてい
る。
【0053】図6、図7は本発明の第2の実施例を示
し、図4、図5に示す制御とほぼ同様な炊き上げ炊飯操
作および蒸らし炊飯操作を行っているが、ブロックB5
では、ステップS11、S12にて、センターセンサ5
0の検出温度が100℃以下であるのに、蓋温度センサ
70が80℃異常を検出している場合に、内蓋14の異
常昇温とし判別し、ステップS13、Cに移行し、警告
と安全処理を行う。
【0054】また、第1の実施例で説明したように、セ
ンターセンサ50によって検出している炊飯温度が10
5℃に達して以降、35秒経過しても炊飯温度が110
℃を越えるかどうかをステップS21〜S25で見、越
えていなければセンターセンサ50が異物の挟まりによ
って内鍋2の温度を的確に検出できていないものと判断
できることにより、ステップYに以降していきなり炊飯
終了処理を行うようにしている。
【0055】
【発明の効果】本発明の第1の特徴の炊飯器の異常検出
装置によれば、内鍋を種々に発熱させる炊飯操作過程に
おいて、内鍋と当接しあってこの内鍋の温度を検出する
内鍋温度センサと内鍋との間に米粒等の異物が挟まって
いて、内鍋温度センサが内鍋からの熱伝導を妨げられて
内鍋の温度を実際よりも低く検出してしまうことがあっ
ても、温度センサの検出温度が、基準温度よりも低い異
常検出状態であることを検出手段によって検出するの
で、この検出結果に基づき種々な対策がなされるように
することができ、使用の安全が無駄なく図れる。
【0056】この異常検出状態の検出を、内鍋のフルパ
ワーでの発熱状態時に行うと、内鍋温度センサと内鍋と
の間に異物の挟み込みがある場合の、内鍋温度センサの
検出温度と内鍋の実際の温度との開きが大きくなるの
で、異常検出状態の検出がより確実に行える。
【0057】また、本発明の第2の特徴の炊飯器の異常
検出装置によれば、器体内の内鍋を種々に発熱させる炊
飯操作過程にて、内鍋と当接し合ってこの内鍋の温度を
検出する内鍋温度センサは次第に昇温する内鍋の温度を
検出し、内鍋からの熱伝導によって昇温する内蓋の蓋温
度センサによる検出温度と、前記内鍋温度センサによる
内鍋の検出温度との差は通常所定の範囲にある筈であ
る。しかし、内鍋温度センサと内鍋との間に異物が挟ま
っているようなとき、内鍋温度センサによる内鍋の検出
温度は実際の内鍋の温度よりも低くなるので、内鍋温度
センサによる検出温度と蓋温度センサによる内蓋の検出
温度との差は前記所定の範囲と異なることになり、どの
温度域での炊飯操作でも内蓋の異常昇温を適正に検出す
るので、この検出結果に基づいて種々な対策がなされる
ようにすることができ、使用の安全が無駄なく図れる。
【0058】本発明の第3の特徴の炊飯器によれば、第
1の特徴における検出手段による場合と同様な異常検出
状態を得る第1の検出手段の検出機能と、第2の特徴に
おける検出手段による場合と同様な内蓋の異常昇温検出
状態を得る第2の検出手段の検出機能との、いずれかに
よって、温度センサの異常検出状態をより適正に検出
し、検出の精度と確実性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す炊飯器の断面図で
ある。
【図2】図1の炊飯器の制御回路図である。
【図3】図1の炊飯器の初期炊飯操作の主な制御動作を
示すフローチャートである。
【図4】図1の炊飯器の炊き上げ炊飯操作の主な制御動
作の前半部を示すフローチャートである。
【図5】図1の炊飯器の炊き上げ炊飯操作の主な制御動
作の後半部を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施例を示す炊飯器の炊き上げ
操作の主な制御動作の前半部を示すフローチャートであ
る。
【図7】本発明の第2の実施例を示す炊飯器の炊き上げ
操作の主な制御動作の後半部を示すフローチャートであ
る。
【図8】正常炊飯時の内鍋のセンサ検出温度と内蓋温度
との関係を示すグラフである。
【図9】異物炊飯時の内鍋のセンサ検出温度と内蓋温度
との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 器体 2 内鍋 3 ワークコイル 12 蓋体 14 内蓋 50 センターセンサ 70 蓋温度センサ 57 マイクロコンピュータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内鍋と当接し合ってこの内鍋の温度を検
    出する内鍋温度センサと、器体内の内鍋を種々に発熱さ
    せる炊飯操作過程での内鍋温度センサによる検出温度
    が、基準温度よりも低い異常検出状態を検出する検出手
    段とを備えたことを特徴とする炊飯器の異常検出装置。
  2. 【請求項2】 異常検出状態の検出は、内鍋をフルパワ
    ーで発熱させる炊飯操作過程にて行う請求項1に記載の
    炊飯器。
  3. 【請求項3】 内鍋と当接し合ってこの内鍋の温度を検
    出する内鍋温度センサと、器体の蓋体の内側に位置して
    内鍋に当てがわれた内蓋の温度を検出する蓋温度センサ
    と、器体内の内鍋を種々に発熱させる炊飯操作過程での
    内鍋温度センサによる検出温度に対し、蓋温度センサに
    よる検出温度が、通常の温度差と異なることで異常昇温
    を検出する検出手段とを備えたことを特徴とする炊飯器
    の異常検出装置。
  4. 【請求項4】 内鍋と当接し合ってこの内鍋の温度を検
    出する内鍋温度センサと、器体内の内鍋を種々に発熱さ
    せる炊飯操作過程での内鍋温度センサによる検出温度
    が、基準温度よりも低い異常検出状態を検出する第1の
    検出手段と、器体の蓋体の内側に位置して内鍋に当てが
    われた内蓋の温度を検出する蓋温度センサと、前記内鍋
    温度センサの検出温度に対し、蓋温度センサによる検出
    温度が、通常の温度差と異なることで異常昇温を検出す
    る第2の検出手段とを備えたことを特徴とする炊飯器の
    異常検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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