JPH08101198A - 免疫的測定方法及び装置 - Google Patents

免疫的測定方法及び装置

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JPH08101198A
JPH08101198A JP7205543A JP20554395A JPH08101198A JP H08101198 A JPH08101198 A JP H08101198A JP 7205543 A JP7205543 A JP 7205543A JP 20554395 A JP20554395 A JP 20554395A JP H08101198 A JPH08101198 A JP H08101198A
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賢司 守永
Yoji Takahashi
洋二 高橋
Katsuo Mitani
勝男 三谷
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本発明は抗体を固定化したラテックス試
薬を用いた抗原抗体反応によって生ずる免疫複合体によ
る濃度の変化から透過光の減少又は散乱光の増加信号の
一定時間後の値、あるいは最大速度又は最大加速度の値
を基準として検量線を作成し、該検量線を用いて検体中
の被検物の濃度を測定する反復濃度測定方法において、
試薬調製時に作成された検量線又は試薬調製時に導かれ
たパラメーターを記録媒体に記録させ、試薬調整後の試
薬保証期間内における該測定を被連続的に実施する際の
新たな測定に際し、新たな測定開始前にその都度濃度既
知の標準物質を用いて検量線を作成することなく、該記
録媒体に記録された検量線又は試薬調製時に導かれたパ
ラメーターに基づき作成された検量線により被検物の濃
度を計算することを特徴とする免疫的測定方法及び該免
疫的測定を行う装置である。 【効果】 本発明は検体の新たな測定に際し、検量線を
作成することなく、試薬調整時に作成された検量線を用
いて被検物の濃度を効率的に計算できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は免疫的測定方法、さらに
詳しくは、抗原または抗体を定量的に測定するのに好適
な免疫的測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、体液成分たとえば、イムノグロブ
リンG.A.M,捕体C3,C4,CRP,RF等の測定方法として、多量
の検体を処理する方法としてコンピューターを内蔵した
自動分析装置を用いて行う比濁法、ラテックス比濁法、
レーザー光散乱法等の測定方法がある。
【0003】これらの方法は、溶液中での抗原抗体反応
による光学的性質の変化を、透過光又は散乱光の変化と
してとらえ、これを、その都度予め濃度既知の標準物質
を測定することにより作成されている検量線との比較に
おいて濃度を決定する方法である。
【0004】この自動分析装置を用いて測定を行う従来
方法の操作手順をさらに具体的に述べると以下の通りで
ある。即ち、 測定する試薬(検体)をキュベット等の容器に入れ、
自動分析装置にセットし適温(37℃)にインキュベート
する。
【0005】標準物質を用いて検量線を作成する。
【0006】−1 測定項目に対応して、装置内蔵の
ROM又はパソコンに入力されている検量線の所定の計算
式、例えば、Y=Ax+B/xを呼び出す。
【0007】−2 標準物質の測定により上記パラメ
ーターA及びBの値を決定する。
【0008】−3 上記決定したパラメーターA及び
Bに基づき上記計算式により検量線を完成する。
【0009】検体を測定し、その抗原または抗体の濃
度を上記検量線を用いて決定する。
【0010】そして、上記従来の方法においては、一回
の連続的測定(多量の検体を測定する場合は、1日に40
0〜500検体についての連続的測定が行われる。)が終了
し、翌日乃至一週間程度後に新たに測定を行う際には、
測定開始前にその都度検量線を新たに作成してから測定
することが必須とされている。
【0011】これを、試薬メーカーとユーザーとの役割
分担について見れば、次のようになる。
【0012】(試薬メーカー) 試薬の製造 グラフ等で検量線を作成し、この検量線に対応する計
算式、例えば、Y=Ax+B/xを決定する。そして、この
計算式がユーザーに知らされる。
【0013】(ユーザー) 検体の測定開始前に最初に濃度既知の標準物質の測定
を行い、その測定結果により、前記計算式のパラメータ
ーの値を決定し前記計算式による検量線を完成する。
【0014】上記完成した検量線に基づき、検体の一
回の連続的測定を行う。
【0015】新たに測定を開始する毎に上記及びをく
りかえして検体の測定を行う。
【0016】これらの従来の方法は、キャリブレーショ
ンシステムといわれる測定方式であって、少数の検体の
測定を行う場合や、緊急性のある検体の測定において
は、その都度検量線を作成する点が非常に問題となるも
のである。また、測定開始前に、毎回標準物質を測定し
て検量線を作成するため試薬の効率的使用が困難であ
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的は
前記検体の新たな測定に際し、その都度検量線を作成す
ることなく試薬調製時に作成された検量線又は試薬調製
時に導かれたパラメーターに基づき検体測定時に作成さ
れた検量線を用いて被検物の濃度を計算する免疫的測定
方法及び装置を提供することである。
【0018】また本発明の目的は非連続的な検体中の被
検物の濃度を効率的に測定する免疫的測定方法を提供す
る。
【0019】更にまた本発明は免疫的測定方法に使用す
る新規な装置を提供する。
【0020】本発明の更に詳しい目的は以下の説明から
自ら明らかになるであろう。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の最大の特徴は抗
原又は抗体を固定化したラテックス試薬を用いた抗原抗
体反応によって生ずる免疫複合体による濁度の変化か
ら、透過光の減少又は散乱光の増加信号の一定時間後の
値、あるいは最大速度又は最大加速度の値を基準として
検量線を作成し、該検量線を用いて被検物の濃度を測定
する反復濃度測定方法において、試薬調製時に作成され
た検量線又は試薬調製時に導かれたパラメーターを記録
媒体に記録させ、試薬調製後の試薬保証期間内における
該測定を非連続的に実施する際の新たな測定に際し、測
定開始前にその都度濃度既知の標準物質を用いて新たな
検量線を作成することなく、記録媒体に記録された検量
線又は試薬調製時に導かれたパラメーターに基づき作成
された検量線により、被検物の濃度を計算することを特
徴とする免疫的測定方法である。
【0022】また本発明は、 (a)光源 (b)抗原抗体反応を実施し且つ光源からの光が通過す
る反応キュベット (c)反応キュベットを通過した特定波長の光が受光さ
れる光検出器 (d)光検出器で受光された光が電気信号に変換されて
演算処理されるコンピューター (e)光検出器で受光された光で透過光量の変化速度が
求められる微分回路 (f)予め決定した検量線又は検量線を与える情報を記
録させた記録媒体 (g)記録媒体から検量線又は検量線作成に必要な情報
を読みとり、コンピューターに入力する入力装置 及び (h)コンピューターの演算処理結果を表示するデータ
ー表示部 よりなる免疫的測定装置をも提供する。
【0023】本発明の免疫的測定方法の測定手順を、既
に従来技術における自動分析装置を用いた免疫的測定方
法でのべた操作手順と対比した形で説明すると、次の通
りである。
【0024】測定する試薬をキュベット等の容器に入
れ、自動分析装置にセットし適温(37℃)にインキュベ
ートする。
【0025】検量線を作成する。
【0026】−1 測定項目に対応して、装置内蔵の
ROM又はパソコンに入力されている検量線の所定の計算
式、例えば、Y=Ax+B/xを呼び出す。
【0027】−2 試薬キットに添付された磁気媒体
に記録されているパラメーター、例えばA及びB、の値
を入力することにより検量線を完成する。
【0028】検体を測定し、抗原又は抗体の濃度を決
定する。
【0029】そして、上記本発明の方法においては、同
一ロットの試薬についてのパラメーターは同一であるか
ら、試薬調製後の保証期間内は、同一ロットの試薬を使
用しての非連続的な反復的測定に際し、前記従来方法に
おける如き測定開始前にその都度濃度既知の標準血清を
用いて検量線を作成する操作は行わず、試薬調製時に作
成された上記検量線により、被検物の濃度の測定が行わ
れることとなる。また上記検量線の作成は前記試薬調製
時に必らずしも作成する必要はなく、前記パラメーター
のみを試薬調製時に決定しておき、このパラメーターに
基づき測定時に作成してもよい。
【0030】本発明の最大の特徴は、前記試薬調製時に
作成された検量線又は試薬調製時に導かれたパラメータ
ーを記録媒体に記録し、この記録媒体を使用し被検物の
濁度測定の検量線を作成することである。
【0031】これを試薬メーカーとユーザー側との役割
分担について見れば、次のようになる。
【0032】(試薬メーカー) 試薬の製造 検量線の作成 濃度既知の標準物質を使用しての検量線の作成を行う。
即ち、測定項目に対応した検量線の計算式、例えば、Y
=Ax+B/xを作成しコンピューターに入力する。
【0033】また、試薬に対応するパラメーター、例え
ばA及びBの決定も行う。
【0034】前記作成した検量線又はパラメーターに
関する情報を記録媒体に記録する。
【0035】前記記録媒体としては、次のようなもので
ある。
【0036】i.磁気カード;ICカード;パンチカード等
のカード類 ii.磁気テープ;カセットテープ等のテープ類 iii.フロッピーディスク iv.グラフ用紙 なお、記録媒体がグラフ用紙の場合は計算式のコンピュ
ーター入力は行わない。
【0037】(ユーザー) 試薬メーカーが試薬製造時に検量線が作成されていな
いときは予め決定したパラメーターを入力することによ
って、その試薬に対応した検量線を完成する。
【0038】検体を非連続的に測定し、その都度新た
な検量線を作成せず上記予め作成された検量線を用いて
被検物の濃度を決める。
【0039】この本発明の方法は、ノンキャリブレーシ
ョンシステムといわれる方式であって、これを更にくわ
しく述べれば、試薬調製時に作成された検量線とは、溶
液中での抗原抗体反応による光の透過率の減少又は散乱
の増加を測定する方法において、被検物に対する抗体又
は抗原で感作されたラテックスよりなる測定試薬を調製
した際にこの試薬と濃度既知の被検物とを反応させ被検
物と濁度及び又は濁度の増加の関係を1つ又は複数の直
線あるいは曲線を単独又は組み合わせて作成したもので
ある。上記検量線は試薬調製時に完成させるのが最も一
般的であるが、検量線を決めるための上記直線あるいは
曲線の式だけを予め決定しておき直線あるいは曲線の係
数となるパラメーターを別に用意し、検体測定時に該パ
ラメーターから検量線を完成させてもよい。この検量線
をあらかじめグラフ上に記録しておいた場合には、これ
を用いて日常の非連続的な被検物の測定に際しても、毎
回濃度既知の標準物質を用いることなく測定が出来る。
また前記の検量線又はパラメーターは、前記のように磁
気カード、ICカード等のカード類;フロッピーディス
ク;カセットテープ、磁気テープ等のテープ類の記録媒
体に記録しコンピューターの利用により濃度既知の標準
物質を用いることなく被検物濃度を計算できる。
【0040】上記記録媒体に記録される情報を検量線に
するのか或いは試薬調製時に導かれたパラメーターにす
るのかは必要に応じて決定すればよいが一般には記録媒
体の記録のための容量で決定される。例えばカード類を
記録媒体とするときは記録容量が一般に少ないので上記
パラメーターを記録媒体に記録するのが好ましい。記録
媒体の記録容量が多いもの例えばフロッピーディスク、
テープ類を使用するときは検量線を記録するのが好まし
い。
【0041】詳しく説明すれば上記検量線は、被検物濃
度をyとし、濁度の変化を表わす値をxとすると、一般
的な関数の型y=f(x)(ここでf(x)=a1n
2n-1……an+1又はa1'logx又はea1"x等)で近似
することができる。一般に例えば試薬製造時に行なった
被検物濃度の濁度の変化を表わす値との関係を近似する
式のパラメーター(定数項)を最小二乗法を用いて決定
する。このパラメーターを前記関数の定数とすれば検量
線を定めることが出来る。上記検量線又はパラメーター
と関数の型(a1n…an+1又はa1′logxまたはe
a1x等)を記録媒体に記録する。
【0042】上記パラメーターが記録媒体に記録されて
いるときは、濃度未知の検体を測定する前に或いは該測
定後に該パラメーターを用いて検量線を作成する必要が
ある。
【0043】未知濃度の検体は試薬と反応させることに
よって濁度が変化する。この濁度の変化を測定すること
により、前記検量線を用いて被検物の濃度を算出出来
る。一般には前記検量線をコンピューターにインプット
し、更に上記濁度の測定値又は濁度の変化量をインプッ
トするとき、被検物の濃度が算出出来るプログラムをコ
ンピューターに入力すると好ましい。該プログラムは特
に工夫する必要はなく通常当該分野で利用されているも
のをそのまま使用すればよい。
【0044】本発明で用いるラテックス試薬は使用期間
内にわたって安定なものを調製又は選択して使用するも
のであり、前記ラテックス試薬はその平均粒子径(D)
が0.1〜0.5μmで且つラテックス粒子の平均粒子径
(d)に対するラテックス試薬の平均粒子径(D)の比
(D/d)が1.3〜3.0の範囲でかつゼータ電位−20mV〜10m
Vの範囲でさらに吸光度が光路長10mmで0.5〜1.5の範囲
にある長期間安定なラテックス試薬を用いる。上記ラテ
ックス粒子の種類は抗原抗体反応に使用されるものが種
々知られていて本発明にあってもこれらの公知のラテッ
クス粒子が特に限定されず使用出来る。特に好適に使用
されるものを例示すると例えばポリスチレン,スチレン
−ブタジエン共重合体,スチレン−メタクリル酸共重合
体,ポリメチルメタアクリレート,ポリグリシジルメタ
クリレート,アクロイン−エチレングリコールジメタク
リレート共重合体の様な乳化重合により得られる有機高
分子ラテックス,あるいはシリカ,シリカ−アルミナ,
アルミナの様な無機酸化物又は該無機酸化物等にシラン
カップリング処理等の操作で官能基を導入した無機粒子
等である。
【0045】本発明に於いて使用する抗体又は抗原は、
特に限定的でなく、公知のものが使用できる。好適に使
用される代表的なものを例示すれば、例えば、変性ガン
マグロブリン,抗核因子,ヒトアルブミン,抗ヒトアル
ブミン抗体,イムノグロブリンG(IgG),抗ヒトIgG抗
体,イムノグロブリンA(IgA),抗ヒトIgA抗体,イム
ノグロブリンM(IgM),抗ヒトIgM抗体,抗ヒトIgE抗
体,ストレプトリジンO,ストレプトキナーゼ,ヒアルロ
ニダーゼ,C−反応性蛋白(CRP),抗ヒトCRP抗体,アル
ファ−フエトプロティン(AFP)、抗AFP抗体,癌胎児性
抗原(CEA),抗ヒトCEA抗体,ヒト絨毛性ゴナドトロピ
ン(HCG),抗HCG抗体,抗エストロゲン抗体,抗インシ
ュリン抗体,B型肝炎表面抗原(HBs),抗HBs抗体,梅毒
トレポネマ抗原,風疹抗原,インフルエンザ抗原,補体
C1q,抗C1q抗体,抗C5抗体、抗C4抗体,抗トランスフエ
リン抗体,等である。
【0046】本発明において抗原抗体反応によって生ず
る免疫複合体による濁度又は濁度の変化を測定する装置
は特に限定されず公知のものが使用出来る。一般には分
光光度計、光散乱光度計、濁度計等が好適に使用出来
る。特に透過光の減少を測定出来る分光光度計が好適で
ある。一般には透過光を測定する場合においては、特定
の波長が選択でき試薬と検体を混合する攪拌機構を有
し、特定の温度にセルと試薬を保温でき、検体添加の信
号を受信後、抗原抗体反応の生成による透過光信号の変
化を連続的に追跡できるものであれば良い。更に、この
信号の変化から1次微分、2次微分の信号を出力できる
回路を有することが望ましい。
【0047】本発明の測定方法に使用する具体的な測定
装置のブロック図を第1図に示す。光源1による光束は
先ず分光素子2に照射され、ここで特定波長の光が選択
された後、あらかじめ反応試薬が封入された反応キュベ
ット3に照射される。反応キュベット3を透過した光は
光検出器5により受光されて電気的信号に変換される。
【0048】この透過光量にもとずく電気的信号は増幅
器6により増幅され、1つは直接コンピューター8によ
り演算処理されて抗原あるいは抗体の濃度が算出され、
データ表示部10に表示される。また、平行して電気的信
号は微分回路7により微分処理、すなわち透過光量の変
化速度(dA/dt)が求められ、コンピューター8により
演算処理され、抗原あるいは抗体の濃度が算出されてデ
ータ表示部10に表示される。
【0049】さらに、本発明を実施するにあたり検量線
に必要な情報を入力する入力装置9、反応キュベット3
の攪拌機構4、及び検体分注機構11より装置は構成され
る。
【0050】光源1は例えば通常のタングステンランプ
を使用することができ、反応キュベット3は例えば内径
7mmの透明なガラスあるいは合成樹脂(例えばポリスチ
レン)製のキュベットでよい。
【0051】分光素子2は通常の干渉フィルターを使用
することができ、本発明に供される測定波長は抗原−抗
体反応の方式により最適なものを選ぶことができる。ま
た、光検出器5は通常のフォトセルでよく、検量線に必
要な情報を入力する入力装置9は例えば磁気カードリー
ダー、カセットテープレコーダー、ディスクドライブユ
ニット、バーコードリーダーなどが使用できる。
【0052】そして、本発明の測定方法は、以下に説明
するモノテスト試薬を使用した測定方法において特に有
効である。すなわち、モノテスト試薬は、1検体分の試
薬を分注してあり、試薬の容器が実質的に光を通すこと
のできる透明あるいは半透明のプラスチック製例えばポ
リスチレン,ポリメチルメタクリレート,ポリ塩化ビニ
ル,ポリプロピレン等を材質とした或いはガラス製の試
験管及び光学測定用セルを兼用しているため、ユーザー
は試験管及び光学測定用セルを別に準備する必要がな
く、試薬は分注済であるため器具(ピペット類)も不必
要である。更に、ディスポーザブルであるため使用後は
廃棄し、試験管やセルの洗浄の必要がない。また、試薬
の充填は管理された製造工程により行われるため、分注
誤差が小さく再現性の良い成績が得られる。そして、緊
急に持ち込まれた検体に対しても必要な測定回数の試薬
を準備するだけでよく、また、試薬を取り違えることも
起こりにくい。
【0053】上記のように、モノテスト試薬は小数の検
体の処理に非常に適しているものである。しかし、この
モノテスト試薬を用いて測定をする場合において、既に
述べた従来の測定方法による場合、ユーザーは測定日毎
に検量線を作成するため数本の標準液を測定しなければ
ならない。そして、このような測定日毎の標準液の測定
は、1日に多量の検体を処理する施設では、大きな負担
とはならないが、1日に数本の未知試料しか測定しない
ような場合には、それがかなりの負担となり、上記のモ
ノテスト試薬による測定のメリットを十分に活かすこと
ができないものである。
【0054】これに対し、本発明の測定方法において
は、ユーザーは試薬調製後の試薬の保証期間内、例え
ば、6カ月間の内の反復的測定においては、その都度検
量線作成のために標準物質の測定を行う必要がないか
ら、モノテスト試薬による測定のメリットをフルに活か
すことが可能となるものである。
【0055】なお、本発明の免疫的測定方法に用いるキ
ットは、上記試薬、特に好ましくはモノテスト試薬、と
上記のように試薬調製時に作成された検量線又は検量線
を完成するためのパラメーターが記録された記録媒体、
例えば前記カード類、テープ類又はフロッピーディスク
等とを適宜組み合わせることにより作成される。
【0056】本発明の免疫的測定方法をシステマティッ
クに説明すると下記の通りである。
【0057】先ず抗原抗体反応によって生ずる免疫複合
体による濁度の変化から、透過光の減少又は散乱光の増
加信号の一定時間後の値、あるいは最大速度又は最大加
速度の値を基準として検量線又は検量線を作成するため
のパラメーターを決定する検量線測定部を必要とする。
この検量線測定部では被検物の濃度既知の試料にもとづ
き前記したように或いは後述する実施例で示すように、
被検物濃度yと抗原抗体反応に伴う濁度の変化を表わす
値xとの間の関数y=f(x)を決定する。同時に上記
f(x)に関する数式の定数(パラメーター)について
は一般に最小二乗法を用いて決定する。上記検量線測定
部に於いて作成する検量線又は検量線を作成するための
パラメーターは検体中の被検物の濃度を算出するための
唯一の検量線又は検量線を作成するためのパラメーター
となるものであるから最も重要な操作部となる。
【0058】上記検量線測定部で作成された検量線又は
パラメーターは記録媒体に記録されて保管され、例えば
試薬メーカーからユーザーへ伝達される。上記記録媒体
は保管、伝達及び取扱いの容易性から一般には前記カー
ド類,テープ類,フロッピーディスク等を用いるのが好
適である。
【0059】上記検量線又はパラメーターが記録された
記録媒体からこれらの情報はコンピューターを内蔵する
分析装置のコンピューターに供給され演算部にインプッ
トされる。該情報がパラメーターである場合は、該パラ
メーターから検量線を作成する必要がある。従って該パ
ラメーターを記録媒体の情報とするときは、同時にまた
は別に検量線を作成する関数式をコンピューターに予め
又は同時に入力し、コンピューターによって検量線を作
成するのが好ましい。上記演算部では検体中の被検物の
抗原抗体反応によって生ずる濁度又は濁度の変化を測定
する検体測定部から伝達される濁度又は濁度の変化に基
づき前記検量線を使用して被検物の濃度を算出し、アウ
トプットするようにすればよい。該演算部で、インプッ
ト情報からアウトプット条項を算出するために利用する
プログラムは特に特徴的なものではなく当該分野の自動
分析装置などで利用されている公知のもの或いは公知の
ものを必要に応じてアレンジしたものを使用すればよ
い。
【0060】上記演算部へのインプット情報として必要
な要素の1つは検体中の被検物が試薬と抗原抗体反応を
生起するときに生ずる濁度又は濁度の変化である。かか
る情報は前記添付図面で説明した検体測定部によって測
定される。該検体測定部での操作は前記した通り、検体
中の被検物と試薬との抗原抗体反応によって生ずる濁度
又は濁度の変化を光検出器でキャッチし、その情報を利
用するのが一般的である。
【0061】上記説明から明らかなように本発明は、検
量線測定部、記録部、検体測定部及び演算部を機能的に
結びつけた免疫的測定システムとして著しく価値を有す
るものである。
【0062】本発明を更に詳しく説明するために以下実
施例を挙げて説明するが本発明はこれらの実施例にのみ
限定されるものではない。
【0063】
【実施例】
実施例1 (1) リウマチ因子測定試薬の調製 平均粒子径0.178μmのポリスチレンラテックス粒子を
ホウ酸緩衝液(0.1M PH8.2,NaCl0.05M,以下BBSと略す)
で希釈しラテックス濃度が1重量%の懸濁液を調製す
る。次いで60℃で10分間加熱処理したヒトIgGをBBSによ
り希釈しその濃度を1mg/mlに調整する。上記ラテックス
懸濁液1容に加熱変性ヒト溶液1容をラテックス試薬の
平均粒子径Dがラテックス粒子の平均粒子径dに対して
D/d=1.3〜3.0になるようパーティクルアナライザーで
分析しつつ攪拌速度を調節しながら添加し、次いで攪拌
下2時間放置した。次いでこれを遠心分離し、上清を除
去した後、沈澱をウシ血清アルブミンを0.05重量%の濃
度で添加したBBSで再分散しラテックス濃度を0.03重量
%に調整し、リウマチ因子測定試薬を得た。パーティク
ルアナライザーで分析した結果、ラテックス試薬の平均
粒子径は0.240μmであった。また、LASER ZEE Model 5
01(PEN KEM 社製)でゼーター電位を測定した結果、−
2.5±0.2mV(BBS中)であった。ラテックス試薬の吸光
度は1.25(光路長10mm,580nm)であった。
【0064】(2) 測定方法 日立製作所U-3200型自記分光光度計の測光部に温度調節
器及びマグネット式攪拌装置を取り付けた装置により吸
光度を測定した。光路長10mmのガラス製光学セルに円筒
状の攪拌子を入れ、次いで(1)で得たリチウム因子測
定用試薬1980μlを分注し、測光部に挿入し、37℃に保
温した。
【0065】次いで、該攪拌装置によりリウマチ因子測
定用試薬を攪拌しつつ、被検液20μlを添加した。添加
と同時に吸光度の測定を開始した。吸光度の測定は、58
0nmの波長の光線を用いて行なった。なお、攪拌は被検
液添加後3秒で停止した。
【0066】(3) 検量線の作成 リウマチ因子濃度1600IU/mlであるリウマチ患者血清の
プール血清を生理食塩水で希釈しリウマチ因子濃度5,1
0,20,40,80,100,200,500,1000IU/mlの被検液を得た。
(2)の測定条件下で上記9種の被検液及びBBSにつき
吸光度を各5回測定した。
【0067】得られた吸光度のうち、被検液添加後1分
後と5分後の吸光度より一定間隔時間に対する吸光度の
差を得た。この結果を第1表に示す。
【0068】
【表1】
【0069】*1 各5回の測定結果より平均値、標準
偏差及び標準偏差を平均値で除してパーセント表示した
変動係数を求めた。
【0070】*2 BBSでの測定結果。
【0071】第1表の結果から吸光度の差の平均値を縦
軸Yとし、添加被検液中のリウマチ因子濃度を横軸Xと
した時、試薬作成後7日目では Y=(42.95x+1.047)×1/1000 (式1) 良好に近似できた。
【0072】(式1)の検量線のパラメーター (A=42.95×1/1000, B=1.047×
1/1000) を磁気カードに磁気カード書き込み装置を用いて書き込
んだ。
【0073】(4) 未知試料の測定 検量線のパラメーターを書き込んだ磁気カードをコンピ
ューターに接続された磁気カード読み取り装置によりパ
ラメーターA及びBをコンピューターに入力し、 Y=(42.95x+1.047)×1/1000 を計算するプログラムを完成させた。
【0074】リウマチ因子濃度未知の血清を(2)の測
定方法で測定したところ試薬作成後7日目では、(式
1)の検量線により59.0IU/ml濃度と計算された。同一
の試薬を4℃で12カ月保存した後に同様にして測定し、
(式1)の検量線を用いてコンピューターで計算すると
56.9U/mlであった。
【0075】従って、試薬調製時(試薬調製後7日目)
に作成した検量線を用いることにより、12カ月後にも正
確な測定ができる。
【0076】なお、4℃,12カ月保存後の試薬の平均粒
子径は0.24μm、ゼーター電位は−2.3±0.2mVで吸光度
は1.26であった。
【0077】実施例2 (1) C−反応性蛋白質測定試薬の調製 平均直径0.123μmのポリスチレンラテックス粒子を塩
化アンモニウム−アンモニア緩衝液(pH=8.0)で希釈
しラテックス濃度が1重量%の懸濁液を調製する。次い
でC−反応性蛋白質(以下CRPと略す)をヤギに免疫し
て得た抗CRP血清より塩析処理により分画した抗CRPヤギ
IgG分画を塩化アンモニウム−アンモニア緩衝液(pH=
8.0)で希釈し、蛋白濃度2mg/mlの溶液を調製する。上
記ラテックス懸濁液1容に抗CRPヤギIgG分画の溶液1容
を実施例1と同様に攪拌速度を調節しつつ加え37℃で2
時間攪拌下反応させた。次いで遠心分離し、上清を除去
した後沈澱をウシ血清アルブミンを0.05重量%の濃度で
添加した塩化アンモニウム−アンモニア緩衝液(pH=8.
0)で再分散しラテックス濃度を0.05重量%に調製し、C
RP測定試薬を得た。
【0078】パーティクルアナライザーで分析した結
果、ラテックス試薬の平均粒子径は0.213μmであっ
た。またゼーター電位は−2.0±0.2mV(塩化アンモニウ
ム−アンモニア緩衝液中)で吸光度は1.30であった。
【0079】(2) 測定方法 試薬1990μlと被検液10μlを用いる以外は実施例1と
同様にして測定した。
【0080】(3) 検量線の作成 CRP濃度240mg/dlの精製CRP溶液をCRPを吸収処理して実
質的にCRPを含まない状態としたCRP不含血清により希釈
し、CRP濃度が0.10,0.25,0.50,1.0,2.5,5.0,10,15,20,3
0,40,60mg/dlの被検液を得た。
【0081】(2)の測定条件下で上記12種の被検液及
び塩化アンモニウム−アンモニア緩衝液につき吸光度を
各5回測定した。
【0082】得られた吸光度のうち、被検液添加後1分
後と5分後の吸光度より一定間隔時間に対する吸光度の
差を得た。吸光度の差の平均値をXとし、添加被検液中
のCRP濃度をYとした時、10mg/dl以下の範囲で Y=exp(1.011 InX +3.204) (式2) に良好に近似できた。
【0083】(式2)の検量線をフロッピーディスクに
入力した。
【0084】(4) 未知試料の測定 (式2)の検量線を記録したフロッピーディスクをコン
ピューターに入力し、(式2)により未知試料の濃度を
計算するプログラムを完成させた。
【0085】CRP濃度未知の血清を(2)を測定方法で
経時的に測定し、得られた吸光度(x)を、試薬調製時
に作成した検量線(式2)に入力して濃度をコンピュー
ターで計算すると以下の如くであった。
【0086】 従って、試薬調製時(試薬調製後7日目)に作成した検
量線を用いることにより、12カ月後にも正確な測定がで
きる。(試薬の保存温度:4℃) なお4℃,12カ月保存後の試薬の平均粒子径は0.214μm
で、ゼーター電位は−2.1±0.3mV、吸光度は1.31であっ
た。
【0087】実施例3 (1) リウマチ因子測定試薬の調製 実施例1で調製した試薬を円筒状の攪拌子を含む光路長
10mmのポリスチレン製光学セルに1980μlづつ分注し、
接着剤付きアルミ箔で密栓することにより、モノテスト
試薬を調製した。
【0088】(2) 測定方法 第1図のブロック図に示す機能を有する装置を用いて測
定した。リウマチ因子測定用モノテスト試薬(3)を測
光部に挿入し、37℃に加温した。次いで攪拌装置(4)
により試薬を攪拌しつつ、被検液20μlを検体分注器
(11)を用いて添加した。添加と同時に吸光度の測定を
開始した。吸光度の測定は、タングステンランプ(1)
の日色光を分光素子(2)で分光して580nmの波長の光
線を用いて行なった。なお、攪拌は被検液添加後3秒で
停止した。
【0089】(3) 検量線の作成 検量線は実施例1の(3)と同様の操作で作成した。吸
光度の差の平均値をY、添加被検液中のリウマチ因子濃
度をXとした時、試薬調製時の検量線は Y=(44.27X+1.081)×1/1000 (式3) に良好に近似できた。
【0090】(式3)の検量線のパラメーター (A=44.27×1/1000, B=1.081×
1/1000) を磁気カードに磁気カード書き込み装置を用いて書き込
んだ。
【0091】(4) 未知試料の測定 検量線のパラメーターを書き込んだ磁気カードを入力装
置(9)によりコンピューター(8)に入力し、を計算
するプログラムを完成させた。
【0092】リウマチ因子濃度未知の血清を試薬調製時
に作成した検量線を用いて(2)の方法に従い経時的に
測定したところ、濃度が以下の如くデータ表示部(10)
に各々表示された。
【0093】 従って、モノテスト試薬を用いて試薬調製時に作成した
検量線で十分信頼性のある測定が可能である。(試薬の
保存温度:4℃) 実施例4 (1) 抗ストレプトリジンO抗体価(ASO)測定試薬
の調製 平均粒子径0.123μmのポリスチレンラテックス粒子を
ホウ酸緩衝液(0.1M pH8.2,NaCl0.15M,以下BBSと略す)
で希釈し、ラテックス濃度が1重量%の懸濁液を調製す
る。β−溶血性連鎖球菌の培養上清を常法に従って分画
精製し、ストレプトリジンO(SLO)を得る。得られたS
LOの溶血活性は12,000U/mlであった。次いでSLO溶液をB
BSで10倍希釈する。上記ラテックス懸濁液1容とSLO希
釈溶液1容をラテックス試薬の平均粒子径Dがラテック
ス粒子の平均粒子径dに対してD/d=1.3〜3.0になるよ
うに実施例1と同様にして攪拌速度を調節しつつ混合
し、37℃で2時間攪拌下に反応した。さらに、45℃で30
分間攪拌下に加熱処理した。
【0094】次いで遠心分離し、上清を除去した後沈澱
を0.05重量%のウシ血清アルブミンを含むBBSにラテッ
クス濃度が0.05重量%になるように調製してASO試薬を
得た。
【0095】パーティクルアナライザーで分析した結
果、ラテックス試薬の平均粒子径は0.257μmであっ
た。またゼーター電位は−1.5±0.1mV(BBS中)で吸光
度は1.42(光長路10mm,波長580nm)であった。
【0096】該ASO試薬を円筒状の攪拌子を含む光路長1
0mmのガラス製キュベットに990μlづつ分注し、水蒸
気,液が漏れないようにパラフィルムで密栓して、モノ
テスト試薬を調製した。
【0097】(2) 測定方法 第1図のブロック図に示す機能を有する装置を用いて測
定した。ASOモノテスト試薬(3)を測光部に挿入し、3
7℃に加温した。次いで攪拌装置(4)により試薬を攪
拌しつつ、被検液10μlを検体分注器(11)を用いて添
加した。添加と同時に濁度の測定を開始した。濁度の測
定は分光素子(2)を用いることなく、タングステンラ
ンプ(1)の光線を用いて行なった。なお、攪拌は被検
液添加後5秒で停止した。また、濁度は積分球濁度計SE
P−PT−501D(日本精密光学社製) を用いて、散乱光強
度/透過光強度として測定した。
【0098】(3) 検量線の作成 ASO濃度が4000IU/mlである溶連菌感染症患者血清を生理
食塩水で希釈し、ASO濃度10,40,160,640,1280,2560IU/m
lの被検液を得た。(2)の測定条件下で上記6種類の
被検液及びBBSについて濁度を各5回測定した。
【0099】得られた濁度のうち、被検液添加約1分後
と5分後の濁度の変化量の平均値をYとし、添加被検液
中のASO濃度をXとした時、試薬調製時の検量線は Y=6.25×10-4X+0.215 (式4) に良好に近似できた。(式4)の検量線のパラメーター
(A=6.25×10-4,B=0.215)を磁気カードに磁気カー
ド書き込み装置を用いて書き込んだ。
【0100】(4) 未知試料の測定 検量線のパラメーターを書き込んだ磁気カードを入力装
置(9)によりコンピューター(8)に入力し、Y=6.
25×-4X+0.215を計算するプログラムを完成させた。
【0101】ASO濃度未知の血清を試薬調製時に作成し
た検量線を用いて(2)の方法に従って経時的に測定し
たところ、濃度は次の如くなった。
【0102】 従って、モノテスト試薬を用いて試薬調製時に作成した
検量線で十分信頼性のある測定が可能である(試薬の保
存温度,6℃)。
【0103】なお、6℃、,12カ月保存後の試薬の平均
粒子径は0.259μmで、ゼーター電位は−1.7±0.2mV,吸
光度は1.46であった。
【0104】
【発明の効果】本発明により、従来の比濁法の実施にお
いて、必要とされていた、測定開始前にその都度、濃度
既知の標準物質を用いて検量線を作成することなく、試
薬の保証期間内において未知試料の測定を反復的に行な
うことができ、測定時の検量線作成のための操作の煩雑
性が解消され、また、試薬の節約がもたらされた。さら
に、本発明は検体数の少ない測定、特に、モノテスト試
薬を使用する測定においてきわめて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の測定法方を実施する装置のブロック
図である。
【符号の説明】
1 光源 2 分光素子 3 反応キュベット(又はセル) 4 攪拌機構 5 光検出器 6 増幅器 7 微分回路 8 コンピューター 9 入力装置 10 データー表示部 11 検体分注機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 洋二 神奈川県相模原市大野台1−6−39 須山 方 (72)発明者 三谷 勝男 神奈川県藤沢市鵠沼神明2−12−21

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗原又は抗体を固定化したラテックス試
    薬を用いた抗原抗体反応によって生ずる免疫複合体によ
    る濁度の変化から透過光の減少又は散乱光の増加信号の
    一定時間後の値、或いは最大速度又は最大加速度の値を
    基準として検量線を作成し、該検量線を用いて検体中の
    被検物の濃度を測定する反復濃度測定方法において、試
    薬調製時に作成された検量線又は試薬調製時に導かれた
    パラメーターを記録媒体に記録させ、試薬調製後の試薬
    保証期間内における該測定を非連続的に実施する際の新
    たな測定に際し、新たな測定開始前にその都度濃度既知
    の標準物質を用いて検量線を作成することなく、該記録
    媒体に記録された検量線又は試薬調製時に導かれたパラ
    メーターに基づき作成された検量線により、被検物の濃
    度を計算することを特徴とする免疫的測定方法。
  2. 【請求項2】 (a)光源 (b)抗原抗体反応を実施し且つ光源からの光が通過す
    る反応キュベット (c)反応キュベットを通過した特定波長の光が受光さ
    れる光検出器 (d)光検出器で受光された光が電気信号に変換されて
    演算処理されるコンピューター (e)光検出器で受光された光で透過光量の変化速度が
    求められる微分回路 (f)予め決定した検量線又は検量線を与える情報を記
    録させた記録媒体 (g)記録媒体から検量線又は検量線作成に必要な情報
    を読みとり、コンピューターに入力する入力装置 及び (h)コンピューターの演算処理結果を表示するデータ
    ー表示部 よりなる免疫的測定装置
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