JPH08100286A - 複極型イオン交換膜電解槽 - Google Patents
複極型イオン交換膜電解槽Info
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- JPH08100286A JPH08100286A JP6259775A JP25977594A JPH08100286A JP H08100286 A JPH08100286 A JP H08100286A JP 6259775 A JP6259775 A JP 6259775A JP 25977594 A JP25977594 A JP 25977594A JP H08100286 A JPH08100286 A JP H08100286A
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- C25—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
- C25B—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
- C25B9/00—Cells or assemblies of cells; Constructional parts of cells; Assemblies of constructional parts, e.g. electrode-diaphragm assemblies; Process-related cell features
- C25B9/70—Assemblies comprising two or more cells
- C25B9/73—Assemblies comprising two or more cells of the filter-press type
- C25B9/77—Assemblies comprising two or more cells of the filter-press type having diaphragms
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Abstract
室内における電圧変動が生じにくい気液分離器を有す
る、複極型イオン交換膜電解槽を提供する。 【構成】陽極室枠と陰極室枠の極板より上の背板5、3
aの上方部分が逆U字形になるようにそれぞれ外側に曲
げられ、その逆U字形部分内にU字形の樋状部材10が
背板と間に通路12となる隙間が設けられるように配置
固定され、逆U字形部分とU字形の樋状部材で区画され
る部分が気液分離室11となっている。
Description
槽に関する。
ス(締め付け)型の電解槽が多く用いられている。これ
は図4のようにイオン交換膜20と室枠体21とをガス
ケット22(実際より厚めに描いてある)を介して交互
に多数配置して両側から油圧式プレス等で締め付けてな
るもので電解槽の形式は電気的な接続方法の相違から並
列接続形式の単極型電解槽と、直列接続形式の複極型電
解槽とに大別される。
場合室枠体21は、陽極室枠30と陰極室枠40とを背
中合わせに配置結合してなり、陽極室31を構成する陽
極室枠30は背板32と、これと間隔を置いてほぼ平行
に配置されたメッシュ状の陽極板33とよりなり、背板
32と陽極板33との間には間隔を保持するために支持
部材34が配置されている。各支持部材34には、それ
を通じて極液が図5の左右方向に流通できるように複数
の孔が設けられている。
も陽極室枠30と同じで、背板42と、メッシュ状の陰
極板43と、支持部材44とよりなっている。なお背板
32と背板42は一体に結合されて複極電解槽用の隔壁
を構成している。背板32及び42の周縁部は、折曲げ
られて筒状体24に固定されている。
みると図6のようになる。27は陰極液が導入される陰
極室枠40側の導入口であり、28は排出口である。陽
極室枠30側にも同様に陽極液の導入口27a及び排出
口28aが設けられている。
では塩素ガスが発生し、また陰極室41内では水素ガス
が発生し、ガスが液相中に混じった気液混相流が各極室
内を上昇し、各極室の上方に設けられた気液分離器29
で気相と液相とに分離されてそれぞれ排出口28、28
aから極室外に排出される。
84に開示されているように極板より上の非通電部に気
液分離室を設け、この気液分離室の底部に穴を穿ち、極
室内を上昇してきた気液混相流がそこから気液分離室内
に入るようにしたものがある。また特公昭60ー461
91に開示されているように通電部にL形の樋状体によ
り気液分離室を設け、気液混相流が極板側から気液分離
室内に入り排出されるようになされているものもある。
解槽では気液混相流の排出がスムースに行われないと、
極室内の上方にガスだまりが生じ、これは極室内に圧力
変動を生じさせ、電圧変動の原因にもなる。さらに極室
内での圧力変動により隣接するイオン交換膜が振動して
極板との接触をくり返してイオン交換膜の劣化を引き起
こす原因となる。従って気液分離器で気体と液体とを速
やかに分離して極室外に排出する必要があり、気液分離
器の性能は重要である。
れるような非通電部に設けた気液分離器では、気液分離
室の底部に設けられた穴の付近にガスだまりが形成され
やすく、極室内の圧力の変動を生じさせ、イオン交換膜
の劣化、極室内における電圧変動を生じさせる。
開示のような通電部内に設けた気液分離器では、気液混
相流は極板と気液分離室との隙間を通って気液分離室内
に入るが、極板はメッシュ状である為、極板とイオン交
換膜との間にガスだまりが形成され、極室内の圧力の変
動、イオン交換膜の劣化、極室内における電圧変動の原
因となる。
換膜の劣化、極室内における電圧変動が生じにくい気液
分離器を有する、複極型イオン交換膜電解槽を提供する
ことを目的としている。
板とメッシュ状の極板とを間隔を置いてほぼ平行に配置
してなる陽極室枠と陰極室枠とをその背板を背中合わせ
にして結合してなる室枠体をイオン交換膜を挾んで複数
配置し締め付けてなる複極型イオン交換膜電解槽におい
て、各陽極室枠と陰極室枠の極板より上の背板の上方部
分が逆U字形になるようにそれぞれ外側に曲げられ、そ
の逆U字形部分内にU字形の樋状部材が背板と間に通路
となる隙間が設けられるように配置固定され、逆U字形
部分とU字形の樋状部材で区画される部分が気液分離室
となっているように構成されている。
孔が穿たれている保持部材がほぼ水平に配置され、保持
部材より上の部分が気液分離室の気相室を構成し、保持
部材より下の部分が気液分離室の液相室を構成している
ように構成されている。
幅が極室枠の幅の5〜20%であるように構成されてい
る。
気液分離室への入口の寸法が、気液分離室の高さの5〜
30%であるように構成されている。
ン交換膜電解槽の室枠体1は陽極室枠2と陰極室枠3と
を背中合わせに配置し結合したものからなる。陽極室枠
2は背板5と、これとほぼ平行に配置されたメッシュ状
の陽極板6とよりなり、陽極側背板5と陽極板6との間
には間隔を保持するために支持部材7が配置されてい
る。支持部材7には所どころに極液を流通させる孔7a
が穿たれている。一方、陰極室枠3も陰極側背板3a
と、陰極板3bと、支持部材3cとからなる。なお4は
ガスケット、1aはイオン交換膜である。
チタンやチタン合金からなり、陽極板6はチタン等の導
電性のメッシュ状板を基板としこれに酸化チタンや貴金
属の酸化物(例えば酸化ルテニウム、酸化イリジウム
等)をコーティングしてなる。一方、陰極室枠3の構造
も陽極室枠2と同じであるが、陰極板3bは耐アルカリ
性の例えば鉄、ニッケル、ステンレス等の導電性のメッ
シュ状板を基板としこれにラネーニッケルや貴金属をコ
ーティングしてなり、背板3a及び支持部材3cは例え
ば軟鋼、ニッケル、ステンレス等からなる。
が通電部であり、気液分離器8は陽極室枠2、陰極室枠
3の上部の非通電部にそれぞれ設けられている。気液分
離器8は、陽極室枠2の背板5の上方部分を逆U字形に
なるように外側に曲げてその外枠9が構成され、その中
にU字形の樋状部材10が配置されている。この外枠9
と樋状部材10で区画される部分が気液分離室11を構
成する。
9b、外側部9cから構成され、外枠9の外側部9cの
下端9dは、樋状部材10の外側部10bの下端付近で
点溶接などにより外側部10bに固着されている。
の外側部10bの上端付近までしかないときは、液漏れ
が生じないよう線状に厳重に溶接するなどする必要があ
り、これにより室枠に歪を生じさせる可能性がある。し
かし図のように外枠9の外側部9cが樋状部材10の外
側部10bの下端付近まで伸びていると、液漏れを心配
する必要がなく点溶接で済ませることができる。
9の内側部9aとの間には気液混相流の通路12となる
隙間が設けられている。通路12には所どころにスペー
サ13(図3)が配置され、この存在により陽極室枠2
と陰極室枠3からなる室枠体1が両側からガスケット4
を介してプレスされたときに隙間の間隔を保持する。樋
状部材10及びスペーサ13は例えば背板と同じ材質か
らなる。
bより好ましくは高くなされ、樋状部材10の内側部1
0aの上端と外枠9の上部9bとの間には、通路12を
通じて上昇してきた気液混相流が気液分離室へ入る入口
14となる間隙が形成される。
保持部材15が設けられ、保持部材15には所どころに
孔16が穿たれている。保持部材15は両室枠が両側か
らプレスされたときに樋状部材10の間隔を保持し、ま
た気液分離室11内での気相と液相を分離する分離板の
役目をし、気液分離室11内は保持部材15より上の部
分17が気相室、下の部分18が液相室となる。
ら見た場合、例えば横240cm、縦120cm、幅
(厚さ)2cm程度で、気液分離室11の大きさは、外
枠9の外側部9cの長さが例えば60mm、上部9bの
幅が例えば20mm程度である。樋状部材10の内側部
10aの上端と外枠9の上部9bとの間の、入口14と
なる間隙の寸法Aは10mm程度になされている。寸法
Aは気液分離室11の高さの5〜30%が好ましく、更
に好ましくは10〜20%がよい。
10bの高さは、外側部10bを高くして同じにしても
よいが、外側部10bを低くした方が、保持部材15を
樋状部材10内に配置するときの作業がしやすい。通路
12の幅は2mm程度になされている。通路12の幅は
極室枠の幅の5〜20%が好ましく、更に好ましくは7
〜15%がよい。
て、陽極室枠2内を上昇してきた気液混相流は、背板5
側の狭い通路12をサイホン現象で上昇するが、その際
に気泡が液相中に小さく分散された気泡流の状態にな
り、入口14から気液分離室11の気相室17に入る。
気相室17に入った気泡流のうち液相はさらに保持部材
15の孔16を通って下の液相室18に入る。このよう
に通路12を上昇してきた気液混相流が先ず気液分離室
の気相室に入ることにより、気相と液相の分離が迅速に
行われる。気液分離室11で分離された気相と液相は、
横方向(図2の前後方向、図6の左右方向)に移動して
排出口から排出される。このような動作は陰極室枠3側
でも同様である。
材で構成してもよい。しかし同一部材の方が溶接個所が
少なく加工は容易である。またU字形の樋状部材10の
代わりにU字形の変形であるL字形部材を用いて気液分
離室11と背板5、3a側の通路12を形成するように
してもよい。
からなる室枠体を用いた複極型イオン交換膜電解槽にて
電解試験を実施し、陽極室枠内の圧力変動値を測定し
た。各極室枠の極板の寸法は幅240cm、高さ120
cmで、陽極板には板厚1.7mmのチタンエキスパン
ドメッシュ、陰極板には板厚1.2mmのニッケルパン
チドメッシュを用いた。陽極側背板には厚み1.2mm
のチタン板、支持部材には厚み2.0mm、幅30mm
のチタン板を用いた。支持部材は縦方向に等間隔で24
本背板と極板に溶接して固定した。また陰極側背板には
厚み1.2mmのニッケル板、支持部材は厚み1.0m
m、幅30mmのニッケル板を用いた。支持部材は電解
面の縦方向に等間隔で24本背板と極板に溶接して固定
した。
0mm、入口14の寸法Aは10mm、通路12の幅は
2mmである。通路12を確保するために厚み2mm、
幅5mm、高さ50mmのスペーサ13を24か所等間
隔に配置した。
ら25mmの箇所に水平に保持部材15が固定されてい
る。保持部材15には直径12mmの孔が等間隔に24
個設けられている。
室枠体とイオン交換膜をガスケットを挾んで交互に並
べ、両側から鉄製の締め具で締め付けて複極型イオン交
換膜電解槽を組み立てた。なおイオン交換膜にはフレミ
オン膜F−893(旭硝子株式会社製)を使用した。
リットルになるよう300g/リットルの食塩水が室枠
下部の入口から供給され、陰極室には出口のカセイソー
ダの水溶液濃度が32重量%になるよう希薄カセイソー
ダ水溶液を室枠下部の入口から供給した。
電解試験を行い圧力変動値を測定した。その結果を表1
に示す。6か月運転後解体し、イオン交換膜の観察及び
調査をしたが、外観上、膜強度とも全く異常なかった。
た以外は実施例1と同じ条件で電解試験を行い圧力変動
値を測定した。その結果を表1に示す。6か月運転後解
体したが全く異常なかった。
た以外は実施例1と同じ条件で電解試験を行い圧力変動
値を測定した。その結果を表1に示す。6か月運転後解
体したが全く異常なかった。
じ複極型イオン交換膜電解槽とし、極板、背板、イオン
交換膜の材質も同じにした。ただし気液分離室は極板と
背板で構成される室枠内、即ち通電部内に作った。極板
と背板で構成される室枠の上方にL形部材を背板に固定
して気液分離室を作り、室枠内を上昇してきた気液混相
流はL形部材と極板との間の通路を通ってL形部材の上
方と室枠の上部との間の隙間からなる入口から気液分離
室内に入るようになされている。通路の幅は10mm、
L形部材の高さは60mm、入口の隙間の高さは10m
mとした。
力変動値を測定した。その結果を表2に示す。3か月運
転後解体し、膜の観察及び調査を実施した。膜の上部は
ガスだまりにより白色化しており、膜強度も膜の中央部
及び下部に比べると明らかに低下していた。
た以外は比較例1と同じ条件で電解試験を行い、圧力変
動値を測定した。その結果を表2に示す。
た以外は比較例1と同じ条件で電解試験を行い、圧力変
動値を測定した。その結果を表2に示す。
本発明による複極イオン交換膜電解槽は、比較例1〜3
の電解槽に比べて、陽極室内圧力変動値が低く、イオン
交換膜に対する影響が少ないことがわかる。
混相流は、気液分離室の側部に設けられた通路からサイ
ホン現象により吸い上げられるように気液分離室に入る
ので、気液分離室の外側下部にガスだまりが出来にく
い。また気液混相流が狭い通路を通ることにより、小さ
い気泡が分散された気泡流となり気液の分離がスムース
に行なわれ、迅速に排出できるので、極室内での圧力変
動や電圧変動がなく、40A/dm2 以上の高電流密度
で且つ高温運転でも安定した運転ができる。
に設けられ、気液分離室への通路は背板側に設けられて
いるので、メッシュ状の極板側、ことに極板とイオン交
換膜との間にガスだまりができないため、イオン交換膜
が劣化する可能性がすくない。
U字形になるように外側に曲げられ、その中に気液分離
室となるU字形の樋状部材が背板と間に通路となる隙間
が設けられるように固定されて気液分離器を構成してい
るので、溶接個所を少なくでき、製造が容易でしかも、
高い剛性の室枠が得られる。
所どころに孔が穿たれている保持部材がその長手方向に
伸びるように配置され、気液分離室の保持部材より上の
部分が気相室を構成し、保持部材より下の部分が液相室
を構成しているので、気液分離室が両側からプレスされ
てもつぶれることがなく、しかも保持部材により気相室
と液相室とを構成するので、極室外への排出がスムース
に行なわれ、極室内での圧力変動を小さくできる。また
通路を上昇してきた気泡流は、気液分離室の先ず気相室
に入るので、気相と液相の分離が効率よく行われる。
の縦断面図。
分離器付近の縦断面を示す図。
縦断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】それぞれ背板とメッシュ状の極板とを間隔
を置いてほぼ平行に配置してなる陽極室枠と陰極室枠と
をその背板を背中合わせにして結合してなる室枠体をイ
オン交換膜を挾んで複数配置し締め付けてなる複極型イ
オン交換膜電解槽において、各陽極室枠と陰極室枠の極
板より上の背板の上方部分が逆U字形になるようにそれ
ぞれ外側に曲げられ、その逆U字形部分内にU字形の樋
状部材が背板と間に通路となる隙間が設けられるように
配置固定され、逆U字形部分とU字形の樋状部材で区画
される部分が気液分離室となっていることを特徴とする
複極型イオン交換膜電解槽。 - 【請求項2】U字形の樋状部材内に、所どころに孔が穿
たれている保持部材がほぼ水平に配置され、保持部材よ
り上の部分が気液分離室の気相室を構成し、保持部材よ
り下の部分が気液分離室の液相室を構成していることを
特徴とする請求項1に記載の複極型イオン交換膜電解
槽。 - 【請求項3】U字形の樋状部材と背板と間の通路の幅が
極室枠の幅の5〜20%であることを特徴とする請求項
1又は2に記載の複極型イオン交換膜電解槽。 - 【請求項4】U字形の樋状部材の通路側の上端の気液分
離室への入口の寸法が、気液分離室の高さの5〜30%
であることを特徴とする請求項1〜3のいづれか1つに
記載の複極型イオン交換膜電解槽。
Priority Applications (5)
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JP25977594A JP3555197B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 複極型イオン交換膜電解槽 |
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JPH08100286A true JPH08100286A (ja) | 1996-04-16 |
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Family
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Family Applications (1)
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EP (1) | EP0704556B1 (ja) |
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