JPH11106977A - 複極型イオン交換膜電解槽 - Google Patents

複極型イオン交換膜電解槽

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JPH11106977A
JPH11106977A JP9281089A JP28108997A JPH11106977A JP H11106977 A JPH11106977 A JP H11106977A JP 9281089 A JP9281089 A JP 9281089A JP 28108997 A JP28108997 A JP 28108997A JP H11106977 A JPH11106977 A JP H11106977A
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cathode
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JP9281089A
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Tatsuto Kimura
達人 木村
Mikio Suzuki
幹夫 鈴木
Tatsushi Ozawa
達志 小澤
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B9/00Cells or assemblies of cells; Constructional parts of cells; Assemblies of constructional parts, e.g. electrode-diaphragm assemblies; Process-related cell features
    • C25B9/70Assemblies comprising two or more cells
    • C25B9/73Assemblies comprising two or more cells of the filter-press type
    • C25B9/77Assemblies comprising two or more cells of the filter-press type having diaphragms

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高電流密度においても電解槽室内の
電解液の濃度分布を均一に保持することができる複極型
イオン交換膜電解槽を提供する。 【解決手段】 陽極板と陽極背板との間隔を、陰極板
と陰極背板との間隔よりも広く形成し、かつ、隣り合う
陽極( 陰極 )支持部材の間に、陽極( 陰極 )仕切りシー
トを挿入して、電解液の内部循環通路を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高電流密度におい
ても電解槽室内の電解液の濃度分布を均一に保持するこ
とができる複極型イオン交換膜電解槽に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、イオン交換膜電解槽には、フィル
タープレス型の電解槽が多く用いられている。これは、
陽極室枠と陰極室枠からなる室枠体とイオン交換膜とを
交互に多数配置して、両側から油圧プレス等で締め付け
てなるものである。電解槽の形式は、電気的な接続方法
の相違により、並列接続形式の単極型電解槽( モノポー
ラーセル )と直列接続形式の複極型電解槽( バイポーラ
ーセル )とに大別される。
【0003】複極型電解槽用の室枠体( 陽極室枠+陰極
室枠 )は、図1および図2に示したように、陽極室15
と陰極室25とを背中あわせに配置してなり、陽極室1
5を構成する陽極室枠10は、陽極板30と、これと間
隔をおいてほぼ平行に配置された陽極背板40とからな
る。なお、通常、陽極板は、メッシュ状または多孔性の
ものが用いられる。例えば、チタン、ジルコニウム、タ
ンタル等の導電性メツシュ状板を基板とし、これに酸化
チタンや酸化ルテニウムもしくは酸化イリジウム等の貴
金属の酸化物をコーティングするものである。
【0004】陽極板30と陽極背板40の間には、両者
を電気的に接続し、かつ、その間隔を保持するために、
チタンもしくはチタン合金などの耐蝕性のある導電性の
陽極支持部材( リブ )50a が配置されている。陽極支
持部材50a は、例えば板状の部材からなり、図1およ
び図2の左右方向に電解液が流通できるように複数の孔
( 図示せず )が設けられている。
【0005】陰極室25を形成する陰極室枠20の構造
も陽極室枠10と同じで、通常メッシュ状または多孔性
の陰極板60、陰極背板70および陰極支持部材80a
からなっている。
【0006】すなわち、陰極板60と陰極背板70の間
には、両者を電気的に接続し、かつ、その間隔を保持す
るために、鉄、ニッケル、ニッケル合金などの耐蝕性の
ある導電性の陰極支持部材80a が配置されている。な
お、陽極背板40と陰極背板70は一体に結合されて隔
壁9を構成している。隔壁9を構成する陽極背板40と
陰極背板70との間には導電性を高めるためにクラッド
材等の導電性の中間部材( 図示せず )を挟んでもよい。
隔壁を構成する陽極背板40と陰極背板70の周辺部は
折り曲げられて、筒状体7に溶接等により固定されてい
る。なお、11はイオン交換膜、12はガスケットであ
る。陰極板は耐アルカリ性の材質、例えば、ニッケル、
ステンレス等の導電性のメッシュ状板等を基板とし、こ
れにラネーニッケルなどの陰極活物質をコーティングし
たものが好ましい。
【0007】このような複極型電解槽をハロゲン化アル
カリ、例えば食塩の電気分解に用いる場合には、陽極電
解液としてほとんど飽和した食塩水溶液を、通常陽極室
の下辺部近くに設けられた陽極電解液供給口3から陽極
室に供給する。陽極室内部では、電気分解により、陽極
板上で塩素ガスが発生し、電解液たる食塩水溶液ととも
に、通常陽極室の上辺部近くに設けられた陽極電解液排
出口4から陽極室枠の外へ排出される。
【0008】一方、陰極室には、一般に陰極室の下辺部
に設置された陰極電解液供給口5から、陰極電解液とし
て、水または希釈苛性ソーダ水溶液を陰極室に供給す
る。陰極室内では、水素ガスおよび苛性ソーダが生成
し、陰極室の上辺部近くに設けられた陰極電解液排出口
6から陰極室の外へ排出される。
【0009】この食塩電気分解に用いられるイオン交換
膜の役目は、陽極室側からナトリウムイオンを陰極室側
へ通過せしめ、かつ、陰極側で発生した水酸化イオンの
陽極室側への移動を遮断することである。水酸化イオン
の移動の遮蔽性が高いほどイオン交換膜の電流効率が高
いということになる。
【0010】イオン交換膜の性能は、(1)陽極室内の
食塩濃度と(2)陰極室内の苛性ソーダ濃度に大きく影
響をうけ、最適な濃度が存在する。したがって、陽極室
内の食塩濃度と陰極室内の苛性ソーダ濃度は、イオン交
換膜の性能を最高に発揮させる最適な濃度に、室枠体内
全体が均一に保持されていることが好ましい。
【0011】しかしながら、実際は、枠室内を電解液が
下から上へ上昇していく過程で、陽極側では食塩が消費
され、その濃度が希薄になっていく。一方、陰極側で
は、苛性ソーダが生成されるので、陰極室の上方ほど苛
性ソーダの濃度は高くなる。
【0012】現在、より高い生産性を達成するために、
5〜6KA/m2 のような高い電解電流密度で運転する
ことが望まれているが、このように電解電流密度を高く
すればするほど、物質移動速度は大きくなる。それ故、
陽極室側の下部と上部での食塩濃度勾配および陰極室側
の下部と上部での苛性ソーダ濃度勾配が大きくなる可能
性がある。このように、濃度勾配が大きくなると、つい
には、イオン交換膜の適性な運転濃度から逸脱する結果
となり、イオン交換膜の性能が大幅に低下する事態に陥
る。
【0013】従来公知の電解槽の構造( 例えば特公平6
−74513号 )では、枠室体内における電解液の上下
方向の循環流がほとんど生じないため、電解電流密度を
上げるほど、上に述べたように、電解液の上下方向の濃
度勾配が大きくなり、ついには事実上運転出来ない事態
になってしまう。
【0014】このような問題を解決するため、室枠体内
での内部循環を促すように、例えば、特許第25816
85号や特開昭58−217684号に記載されている
ごとく、断面が台形状または三角形状の導電性リブと背
板との間に空間部を形成し、この空間部を下降流の内部
循環通路とするものや、特開平4−289186号のご
とく室枠内に筒状内部循環ダクトを垂直方向に設置し、
同じく内部循環通路とするものが提案されている。しか
しながら、本発明者らが検討したところ、このような構
造では、一応の内部循環流は形成できるものの、本発明
が対象としているような高電解電流密度に対しては、依
然として十分でなく、濃度勾配を実質的に解消すること
は困難であることを見出した。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高い電解電
流密度の運転に対しても、陽極室内部および/または陰
極室内部の電解液濃度を電解液の内部循環を促進させて
電解面全体に渡って均一にすることにより、イオン交換
膜の性能を長期間に渡って高性能に維持することができ
る電解槽を提供することを目的とする。
【0016】すなわち、より具体的には、5KA/m2
以上、さらには6KA/m2 という高い電解電流密度で
も安定した運転ができる、高い電流効率と低い電解電圧
を達成した複極型イオン交換膜電解槽を提供することを
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、以下の
発明が提供される。 (1) 陽極板と陽極背板とを間隔をおいてほぼ平行に
配置し、該陽極板と該陽極背板との間に、導電性の陽極
支持部材を配置してなる陽極室枠と、陰極板と陰極背板
とを間隔をおいてほぼ平行に配置し、該陰極板と該陰極
背板との間に、導電性の陰極支持部材を配置してなる陰
極室枠とを、その背板どうしを背中合わせに結合して複
極電解槽用隔壁としてなる複極型イオン交換膜電解槽に
おいて、(a)陽極板と陽極背板との間隔が、該陰極板
と陰極背板との間隔よりも広く形成されており、(b)
陽極支持部材が複数配置されており、かつ、(c) 隣り
合う陽極支持部材の間に、陽極板とほぼ平行に陽極仕切
りシートを挿入して、陽極仕切りシートと陽極板および
陽極背板との間でそれぞれ垂直方向に縦に延びる二つの
空間部を形成し、該二つの空間部はそれぞれその上部お
よび下部で互いに連通して電解液の内部循環通路を形成
していることを特徴とする複極型イオン交換膜電解槽。 (2) 陽極板と陽極背板とを間隔をおいてほぼ平行に
配置し、陽極板と陽極背板との間に、導電性の陽極支持
部材を配置してなる陽極室枠と、陰極板と陰極背板とを
間隔をおいてほぼ平行に配置し、陰極板と陰極背板との
間に、導電性の陰極支持部材を配置してなる陰極室枠と
を、その背板どうしを背中合わせに結合して複極電解槽
用隔壁としてなる複極型イオン交換膜電解槽において、
(a)陽極板と陽極背板との間隔が、該陰極板と陰極背
板との間隔よりも広く形成されており、(b)陰極支持
部材が複数配置されており、かつ、(c) 隣り合う陰極
支持部材の間に、陰極板とほぼ平行に陰極仕切りシート
を挿入して、陰極仕切りシートと陰極板および陰極背板
との間でそれぞれ垂直方向に縦に延びる二つの空間部を
形成し、該二つの空間部はそれぞれその上部および下部
で互いに連通して電解液の内部循環通路を形成している
ことを特徴とする複極型イオン交換膜電解槽。 (3) 陽極板と陽極背板とを間隔をおいてほぼ平行に
配置し、陽極板と陽極背板との間に、導電性の陽極支持
部材を配置してなる陽極室枠と、陰極板と陰極背板とを
間隔をおいてほぼ平行に配置し、陰極板と陰極背板との
間に、導電性の陰極支持部材を配置してなる陰極室枠と
を、その背板どうしを背中合わせに結合して複極電解槽
用隔壁としてなる複極型イオン交換膜電解槽において、
(a)陽極板と陽極背板との間隔が、陰極板と陰極背板
との間隔よりも広く形成されており、(b) 陽極支持部
材および陰極支持部材がそれぞれ複数配置されており、
かつ、(c)隣り合う陽極支持部材の間に、陽極板とほ
ぼ平行に陽極仕切りシートを挿入して、陽極仕切りシー
トと陽極板および陽極背板との間でそれぞれ垂直方向に
縦に延びる二つの空間部を形成し、該二つの空間部はそ
れぞれその上部および下部で互いに連通して電解液の内
部循環通路を形成しており、また、隣り合う陰極支持部
材の間に、陰極板とほぼ平行に陰極仕切りシートを挿入
して、陰極仕切りシートと陰極板および陰極背板との間
でそれぞれ垂直方向に縦に延びる二つの空間部を形成
し、該二つの空間部はそれぞれその上部および下部で互
いに連通して電解液の内部循環通路を形成していること
を特徴とする複極型イオン交換膜電解槽。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
について詳細に説明する。
【0019】図3は、本発明の好ましい実施の態様を示
すものである。これは、基本的に図2に示したのと同様
に、陽極板30と陽極背板40とを間隔をおいてほぼ平
行に配置し、該陽極板30と該陽極背板40との間に、
導電性の陽極支持部材50bを配置してなる陽極室枠1
0と、陰極板60と陰極背板70とを間隔をおいてほぼ
平行に配置し、該陰極板60と該陰極背板70との間
に、導電性の陰極支持部材80bを配置してなる陰極室
枠20とを、その背板40、70どうしを背中合わせに
結合して複極電解槽用隔壁9としてなる複極型イオン交
換膜電解槽であるが、該陽極板30と陽極背板40との
間隔B5が、該陰極板60と陰極背板70との間隔B8
よりも広く形成されていることが特徴である。
【0020】該支持部材( リブ )50b、80bは複数
配置される。
【0021】陽極支持部材および陰極支持部材の形状と
しては、特に限定するものでなく、図2に示したよう
な、板状のもの( 50a 、80a )でもよいが、より好
ましい形状としては、図3に示したような断面略M字状
のもの( 50b 、80b )である。
【0022】まず、陽極支持部材50b について説明す
る。陽極支持部材は、長尺のもので、図1に示す陰極支
持部材( 80a ) と同様に、陽極室の室枠下辺部1から
陽極室の室枠上辺部2まで延びている。支持部材50b
は、断面略M字状であり、陽極背板40から陽極板30
に向かって垂直方向に延びた側壁面5eの部分と、陽極
板30との間に気泡と電解液が上昇する空間部90が形
成されるようにくぼみをつけた陽極対向面5fの部分か
らなる。5fと陽極までの距離はc1、陽極背板までの
距離はc2で表示する。また、陽極背板40と二つの側
壁面5eおよび陽極対向面5fで形成される陽極支持部
材内部の空間部95は、電解液の下降する空間を形成す
る。側壁面5eおよび陽極対向面5fの上辺端部には、
孔部または切欠き部が形成されており、空間部90およ
び91を上昇してきた電解液の一部が、陽極支持部材内
部の空間部95に流入する。また、側壁面5eおよび陽
極対向面5fの下辺端部には、孔部または切欠き部が形
成されており、空間部95を通って下降してきた電解液
が再び空間部90および91へ吹き出す開口部として働
く。かくして陽極支持部材50b が陽極背板40との間
で形成する空間部95は、その上部および下部で空間部
90および91と連通して陽極電解液の内部循環通路を
形成することになる。
【0023】陽極支持部材は、陽極と同じ導電性の材
質、例えばチタンやチタン合金を用いて、ロールフォー
ミング等で一体成形されて得られ、スポット溶接等で陽
極背板および陽極に固定される。また、室枠の機械的剛
性を確保するため、陽極支持部材50bは、図1に示し
た陰極支持部材80a と同様に、陽極室枠の上辺部2と
下辺部1に溶接で取り付けられている。
【0024】陽極支持部材の横幅( 図3のC5 )は、3
0mm〜100mm、好ましくは50〜70mmであ
る。また、陽極支持部材の縦幅B5( すなわち、陽極板
30と陽極背板40との間隔 )は、30〜40mm、好
ましくは32〜38mmであり、かつ、陰極支持部材の
縦幅B8( すなわち、陰極板60と陰極背板70との間
隔 )よりも、広くなるように形成されている。その縦幅
の差( B5−B8 )は2〜10mm、好ましくは4〜7
mmである。この差を設ける理由は次のとおりである。
【0025】すなわち、本発明のように、陽極板と陽極
背板とを間隔をおいてほぼ平行に配置し、該陽極板と該
陽極背板との間に、導電性の陽極支持部材を配置してな
る陽極室枠と、陰極板と陰極背板とを間隔をおいてほぼ
平行に配置し、該陰極板と該陰極背板との間に、導電性
の陰極支持部材を配置してなる陰極室枠とを、その背板
どうしを背中合わせに結合して複極電解槽用隔壁とした
構造をもつ室枠体を配列してなる複極型イオン交換膜電
解槽においては、高電流密度で運転すると、極室内を流
れる電解液は90℃またはこれを越える温度にまで上昇
する。一方、陽極室枠と陰極室枠を構成する部材の材質
は、通常異なるため、部材間の熱線膨張係数および弾性
率の差により、陽極室枠と陰極室枠からなる室枠にたわ
みが生じ、室枠が陰極側に出っ張って弓形になる傾向が
ある。そして、この室枠のたわみ量が大きいとイオン交
換膜が相対する陽極板と陰極板間で強く挟みつけられ
て、破損したり、さらに場合によっては、電解槽の運転
を中止しなければならない事態に立ち至ることになる。
【0026】一方、これを防ぐために、イオン交換膜を
介して相対する陽極板と陰極板との距離を大きくするこ
とが考えられるが、これは、槽電圧の上昇を招くことに
なるので好ましくない。それで、本発明においては、陽
極支持部材の縦幅B5、陰極支持部材の縦幅B8よりも
広く構成することにより、偏芯モーメントとバイメタル
効率によるアンバランスモーメントを互いに打ち消す方
向に働かせて、これにより、たわみ量を抑制するように
したものである。
【0027】以上のごとくして、陽極板と陰極板との極
間距離をより短縮することが可能となり、電解電圧の低
い複極型イオン交換膜電解槽を得ることが出来る。
【0028】また、本発明において、隣り合う陽極支持
部材の距離L5は、50〜200mm、好ましくは10
0〜150mmである。この間隔で、図1に示した陰極
支持部材80a と同様に、陽極支持部材50b は、複数
列が電解面の水平方向にわたって配置されているのであ
る。
【0029】一方、陰極支持部材( リブ )80b も、陽
極支持部材と同様に、長尺のもので、図1に示すよう
に、陰極室の室枠下辺部1から陰極室の室枠上辺部2ま
で延びている。支持部材80bは、断面略M字状のもの
で、陰極背板から陰極板に向かって垂直方向に延びた側
壁面8eの部分と、陰極板との間にガスと電解液が上昇
する空間部100が形成されるようにくぼみをつけた陰
極対向面8fの部分からなる。8fと陰極板までの距離
はd1、陰極背板までの距離はd2で表示される。ま
た、陰極背板と二つの側壁面8eおよび陰極対向面8f
で形成される空間部105は、電解液の下降する空間を
形成する。側壁面8eおよび陰極対向面8fの上辺端部
には、孔部または切欠き部が形成されており、空間部1
00を気泡とともに上昇してきた電解液の一部が、陰極
支持部材内部の空間部105に流入する。また、側壁面
8eおよび陰極対向面8fの下辺端部には、孔部または
切欠き部が形成されており、空間部105を通って下降
してきた電解液が再び空間部100および101へ吹き
出す開口部として働く。かくして、陰極支持部材80b
が、陰極背板との間で形成する空間部105は、その上
部および下部で空間部100および101と連通して陰
極電解液の内部循環通路を形成する。
【0030】陰極支持部材は、陰極と同じ導電性の材
質、例えばニッケルもしくはニッケル合金( ステンレス
材も含む )を用いて、ロールフォーミング等で一体成形
されて得られ、スポット溶接等で陰極背板および陰極に
固定される。また、室枠の機械的剛性を確保するため、
陽極支持部材は、図1に示したように、陰極室枠の上辺
部2と下辺部1とに溶接で取り付けられている。
【0031】陰極支持部材の横幅( 図3のC8 )は、3
0mm〜100mm、好ましくは50〜70mmであ
り、陽極支持部材の横幅C5と同じであることが好まし
い。また、陰極支持部材の縦幅B8( すなわち、陰極板
60と陰極背板70との間隔 )は、25〜35mmであ
り、すでに述べたように、陽極支持部材の縦幅B5( す
なわち、陽極板30と陽極背板40との間隔 )よりも、
狭くなるように形成されている。
【0032】また、隣り合う陰極支持部材の距離L8
は、50〜200mm、好ましくは100〜150mm
であり、この間隔で、図1に示したように、複数電解面
の水平方向にわたって配置されているのである。
【0033】本発明においては、以上のごとき複極型イ
オン交換膜電解槽において、図4に示したように、隣り
合う陽極支持部材の間に、陽極板とほぼ平行に陽極仕切
りシート55を挿入して、該陽極仕切りシート55と陽
極板30および陽極背板40との間でそれぞれ垂直方向
に縦に延びる二つの空間部110および120を形成
し、該二つの空間部は、以下の述べるように、それぞれ
その上部および下部で互いに連通して電解液の内部循環
通路を形成する。
【0034】陽極仕切りシート55の材質としては、耐
蝕性のあるチタンやチタン合金が用いられる。
【0035】陽極仕切りシート55は、その両端が、隣
り合う陽極支持部材の側壁5e、5eに接するまで延び
ていることが好ましく、溶接等により側壁に部分的に固
定される。
【0036】電解液の内部循環通路を効果的に形成する
ため、陽極仕切りシート55と陽極板30までの距離g
1と、陽極背板40までの距離g2との比、g1:g2
は、1:2〜1:5、好ましくは1:3〜1:4である
ことが望ましい。
【0037】陽極仕切りシート55は、陽極支持部材と
同様に、陽極室の下辺部から上辺部方向に垂直方向に延
びており、その上端と下端は、図1に示す室枠上辺部2
および室枠下辺部1から、それぞれ10〜100mm、
好ましくは30〜60mm離れた位置にあるように設置
される。すなわち、陽極仕切りシート55の上端部は陽
極室枠上辺部との間で上部開口部を形成し、また、その
下端部は陽極室枠下辺部との間で下部開口部が形成され
ることになる。空間部110を気泡とともに上昇してき
た電解液の一部は、該上部開口部を通って、空間部12
0に流入し、該空間部を下降する。そして、陽極仕切り
シートの該下部開口部を通って、再び電解液が空間部1
10へ流出する。以上のごとく、二つの空間部110お
よび120は、それぞれその上部開口部および下部開口
部により互いに連通して電解液の内部循環通路を形成し
ている。
【0038】陽極仕切りシート55と陽極板30までの
距離g1および陽極背板40までの距離g2との比は、
内部循環を効果的に行う点から、上記したごとく設定さ
れるが、この比率を電解槽運転中にも維持するために、
図4に示したように、補強部材51と52を、陽極仕切
りシート55に溶接やビス止め等で取り付けることが好
ましい。この場合、補強部材の両端は、陽極板30また
は陽極背板40と、溶接等の手段で固着してもよいが、
しなくてもかまわない。なお、この補強部材51、52
は、また、陽極板30が、電解槽運転中に陰極側からの
圧力で変形するのを最小限に抑える機能をも有してお
り、そのため、陽極板30と陰極板60との距離が運転
中に広がることを防止することができる。
【0039】補強部材51、52は、基本的に、陽極仕
切りシートを機械的に保持する強度的な補強が目的であ
るから、特にその形状が限定されるものではない。例え
ば、図4から理解されるように、陽極室枠の上下方向に
延びた板状体であってよく、その場合、同図の左右方
向、すなわち空間部110や120内の電解液の自由な
流通性を確保するため、複数個の孔部や切欠き部を形成
したものが好ましい。また、円柱形のスペーサーを、陽
極仕切りシート55の陽極側および陽極背板側に背中合
わせに、複数個、室枠の上下方向に取り付けたものでも
かまわない。要は、空間部110や120内の電解液の
自由な流通性を確保できるものであればよい。補強部材
51、52の材質は導電性もしくは非導電性のどちらで
もよく、耐蝕性のあるチタンやチタン合金あるいはポリ
テトラフルオロエチレン( PTFE)などが用いられ
る。
【0040】本発明の別の態様においては、図5に示し
たように、隣り合う陰極支持部材の間に、陰極板とほぼ
平行に陰極仕切りシート85を挿入して、該陰極仕切り
シート85と陰極板60および陰極背板70との間でそ
れぞれ垂直方向に縦に延びる二つの空間部130および
140を形成し、該二つの空間部は、以下の述べるよう
に、それぞれその上部および下部で互いに連通して電解
液の内部循環通路を形成する。
【0041】陰極仕切りシート85の材質は耐蝕性のあ
るニッケルやニッケル合金( ステンレスを含む )などが
用いられる。
【0042】陰極仕切りシート85は、その両端が、隣
り合う陰極支持部材の側壁8e、8eに接するまで延び
ていることが好ましく、溶接等により側壁に部分的に固
定される。
【0043】電解液の内部循環通路を効果的に形成する
ため、陰極仕切りシート85と陰極板60までの距離h
1と、陰極背板70までの距離h2との比、h1:h2
は、1:2〜1:5、好ましくは1:3〜1:4である
ことが望ましい。
【0044】陰極仕切りシート85は、陰極支持部材と
同様に、陰極室の下辺部から上辺部方向に垂直方向に延
びており、その上端と下端は、図1に示す室枠上辺部2
および室枠下辺部1から、それぞれ10〜100mm、
好ましくは30〜60mm離れた位置にあるように設置
される。すなわち、陰極仕切りシート85の上端部は陰
極室枠上辺部との間で上部開口部を形成し、また、その
下端部は陰極室枠下辺部との間で下部開口部が形成され
ることになる。空間部130を気泡とともに上昇してき
た電解液の一部は、該上部開口部を通って、空間部14
0に流入し、該空間部を下降する。そして、陰極仕切り
シートの該下部開口部を通って、再び電解液が空間部1
30へ流出する。以上のごとく、二つの空間部130お
よび140は、それぞれその上部開口部および下部開口
部により互いに連通して電解液の内部循環通路を形成し
ているのである。
【0045】陰極仕切りシート85と陰極板60までの
距離h1および陰極背板70までの距離h2との比は、
内部循環を効果的に行う点から、上記したごとく設定さ
れるが、この比率を電解槽運転中にも維持するために、
図5に示したように、補強部材81と82を、陰極仕切
りシート85に溶接やビス止め等で取り付けることが好
ましい。この場合、補強部材の両端は、陰極板60また
は陰極背板70と溶接や接着等の手段で固着してもよい
が、しなくてもかまわない。
【0046】補強部材81、82は、基本的に、陰極仕
切りシートを機械的に保持する強度的な補強が目的であ
るから、特にその形状が限定されるものではない。例え
ば、図5から理解されるように、陰極室枠の上下方向に
延びた板状体であってよく、その場合、同図の左右方
向、すなわち空間部130や140内の電解液の自由な
流通性を確保するため、複数個の孔部や切欠き部を形成
したものが好ましい。また、円柱形のスペーサーを、陰
極仕切りシート85の陰極側および陰極背板側に背中合
わせに、複数個、室枠の上下方向に取り付けたものでも
かまわない。要は、空間部130や140内の電解液の
自由な流通性を確保できるものであればよい。補強部材
81、82の材質は導電性もしくは非導電性のどちらで
もよく、耐蝕性のあるニッケルやニッケル合金( ステン
レスを含む )あるいはポリテトラフルオロエチレン( P
TFE )などが用いられる。
【0047】本発明のさらに別の態様においては、図6
に示したように、隣り合う陽極支持部材の間に、陽極板
とほぼ平行に陽極仕切りシート55を挿入して、二つの
空間部110および120を形成し、かつ、隣り合う陰
極支持部材の間に、陰極板とほぼ平行に陰極仕切りシー
ト85を挿入して、二つの空間部130および140を
形成し、それぞれその上部および下部で互いに連通して
内部循環通路を形成させたものであり、陽極電解液およ
び陰極電解液の内部循環をそれぞれ大幅に増大せしめ、
電解電圧の低減を可能としたものである。
【0048】本発明においては、陽極支持部材または陰
極支持部材として、略M型のものに限定されるものでは
なく、種々の形状のものを使用することができる。図7
〜図8にその一例を示した。
【0049】例えば図7は、断面略H型の陽極支持部材
50c 、陰極支持部材80c を使用した例、図8は断面
略台形の陽極支持部材50d 、陰極支持部材80d を使
用した例で、いずれも図6と同じように、隣り合う陽極
支持部材の間に、陽極板とほぼ平行に陽極仕切りシート
55を挿入して、二つの空間部を形成し、かつ、隣り合
う陰極支持部材の間に、陰極板とほぼ平行に陰極仕切り
シート85を挿入して、二つの空間部を形成し、それぞ
れその上部および下部で互いに連通して内部循環通路を
形成させている。
【0050】
【発明の効果】本発明は、以上のごとき構成を採用する
ことにより、電解液の内部循環を大幅に増大せしめ、高
電流密度においても電解液の濃度分布を均一に保持する
ことができ、電解電圧の低減を可能としたものである。
【0051】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明
するが、本発明の技術的範囲がこれに限定されるもので
はない。
【0052】〔実施例1〕本発明の陽極仕切りシートを
備えた複極型イオン交換膜電解を使用して食塩の電解を
実施して、陽極枠室内の塩水濃度分布を測定した。各極
室枠の極板の寸法は幅2400mm、高さ1200mm
で、陽極板には板厚1.7mmのペルメレック電極
(株)製のエキスパンドメッシュ型DSE、陰極板には
板厚1.2mmのニッケルエキスパンドメッシュを基板
とし、これに活性化されたラネーニッケルをコーティン
グしたものを用いた。陽極背板には厚み1.2mmのチ
タン板、陰極背板厚み1.2mmのニッケル板を用い
た。
【0053】陽極支持部材( 陽極リブ )は、図4に示し
たようなチタン製で断面M型に形成したものを用いた。
C5=60mm、B5=35mm、c1( 5fと陽極板
間の距離 )=10mm、A5=1.5mm、L5=14
0mmとし、12本を図1に示した陰極支持部材と同じ
ように配列して陽極板と陽極背板に溶接して固定した。
【0054】また、陰極支持部材( 陰極リブ )も、図
3、図4に示したようなニッケル製の断面M型のものを
用いた。C8=60mm、B8=30mm、d1( 8f
と陰極板間の距離 )=10mm、A8=1.5mm、L
8=140mmとし、12本を図1に示したに示すよう
に配列して陰極板と陰極背板に溶接して固定した。すな
わち、B5−B8=5mmであった。
【0055】陽極仕切りシートとして、隣合う陽極支持
部材の間に、図4に示すように、厚み0.8mmのチタ
ン板を、陽極板から9mmの位置( g1 =9mm )に挿
入して陽極支持部材に溶接固定し、これをさらに端辺が
陽極板、陽極背板に溶接されている0.8mmのチタン
板からなる補強部材( 51、52 )により溶接固定し
た。陽極仕切りシートの設置数は11枚とした。陽極仕
切りシートの陽極背板からの距離( g2 )は25.2m
mであった( g1 +g2=34.2mm )。
【0056】このような陽極室枠および陰極室枠からな
る室枠体と、イオン交換膜をガスケットで挟んで交互に
4ユニット並べ、両側から鉄製の締め具で締め付けて複
極型イオン交換膜電解槽を組み立てた。なお、陽イオン
交換膜は、フレミオン膜F−893( 旭硝子株式会社登
録商標 )を使用した。
【0057】陽極室には、出口の塩水濃度が約210g
/lになるように、300g/lの食塩水が室枠下部の
陽極電解液供給口から供給され、陰極室には、出口苛性
ソーダ水溶液濃が32重量%になるように、希薄カセイ
ソーダ水溶液が室枠下部の陰極電解液供給口から供給さ
れた。
【0058】電流密度を1kA/m2 〜6kA/m2
範囲で変更して電解試験を行った。陽極室枠内の塩水濃
度は、数箇所の陽極支持部材上の点で上端部、中央部、
下端部のそれぞれ3点、また、数カ所の陽極支持部材間
で同様にしてそれぞれ3点において、直接その部分の電
解液をサンプリングし、濃度分析を行い、最も濃度の高
い部分と低い部分との塩水濃度差( g/l )、または苛
性ソーダ濃度差( % )を求めた。結果を表1に示した。
【0059】
【表1】 表1から明らかなように、6KA/m2 という高電流密
度においても、塩水濃度分布を10g/l以下に抑制可
能であることがわかる。なお、6KA/m2 での1ユニ
ットあたりの電解電圧は3.37Vであった。
【0060】〔実施例2〕陽極仕切りシートとして、図
4のように、隣合う陽極支持部材の間に、厚み0.8m
mのチタン板を、陽極板から6mmの位置( g1=6m
m )に挿入( 陽極背板からの距離( g2 )は28.2m
mである。) する他は、実施例1と同一の電解を行い、
塩水濃度を測定した結果を表2に示した。なお、電流密
度6KA/m2 での1ユニットあたりの電解電圧は3.
38Vであった。
【0061】
【表2】
【0062】〔実施例3〕陽極仕切りシートとして、図
4のように、隣合う陽極支持部材の間に、厚み0.8m
mのチタン板を、陽極板から12mmの位置( g1=1
2mm )に挿入(陽極背板からの距離( g2 )は22.
2mmである。) する他は、実施例1と同一の電解を行
い、塩水濃度を測定した結果を表3に示した。なお、電
流密度6KA/m2 での1ユニットあたりの電解電圧は
3.38Vであった。
【0063】
【表3】
【0064】〔実施例4〕陰極板仕切りートとして、図
6のように、隣合う陰極支持部材の間に、厚み0.8m
mのニッケル板を、陰極板から9mmの位置( h1=9
mm )に挿入( 陰極背板からの距離( h2 )は20.2
mmである。) する他は、実施例1と同一の電解を行
い、苛性ソーダ濃度を測定した結果を表4に示した。な
お、電流密度6KA/m2 での1ユニットあたりの電解
電圧は3.33Vであった。
【0065】
【表4】
【0066】〔比較例1〕実施例1において、図3のよ
うに、陽極仕切りシートを使用しない他は、実施例1と
同一の実験を行い、塩水濃度を測定した。結果を表5に
示す。なお、電流密度6KA/m2 での1ユニットあた
りの電解電圧は3.40Vであった。
【0067】
【表5】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための複極型イオン交換膜電
解槽の室枠を陰極室枠から見た正面図
【図2】図1のA−A腺による横断面をイオン交換膜お
よびガスケットと共に示す図
【図3】本発明が適用される複極型イオン交換膜電解槽
の部分横断図
【図4】本発明の複極型イオン交換膜電解槽の部分横断
【図5】本発明の複極型イオン交換膜電解槽の部分横断
【図6】本発明の複極型イオン交換膜電解槽の部分横断
【図7】本発明の複極型イオン交換膜電解槽の部分横断
【図8】本発明の複極型イオン交換膜電解槽の部分横断
【符号の説明】
1 室枠下辺部 2 室枠上辺部 3 陽極電解液供給口 4 陽極電解液排出口 5 陰極電解液供給口 6 陰極電解液排出口 7 筒状体 9 複極電解槽用隔壁 10 陽極室枠 11 イオン交換膜 12 ガスケット 15 陽極室 20 陰極室枠 25 陰極室 30 陽極板 40 陽極背板 50a 陽極支持部材( リブ ) 50b 陽極支持部材( リブ ) 50c 陽極支持部材( リブ ) 50d 陽極支持部材( リブ ) 51 陽極仕切りシートの補強部材 52 陽極仕切りシートの補強部材 55 陽極仕切りシート 60 陰極板 70 陰極背板 80a 陰極支持部材( リブ ) 80b 陰極支持部材( リブ ) 80c 陰極支持部材( リブ ) 80d 陰極支持部材( リブ ) 81 陰極仕切りシートの補強部材 82 陰極仕切りシートの補強部材 85 陰極仕切りシート 90 陽極対向面と陽極板で形成される空間部 91 陽極支持部材間で陽極と陽極背板で形成される空
間部 95 側壁面と陽極背板と陽極対向面で形成される空間
部 100 陰極対向面と陰極板で形成される空間部 101 陰極支持部材間で陰極と陰極背板で形成される
空間部 105 側壁面と陰極背板と陰極対向面で形成される空
間部 110 陽極仕切りシートと陽極板で形成される空間部 120 陽極仕切りシートと陽極背板で形成される空間
部 130 陰極仕切りシートと陰極板で形成される空間部 140 陰極仕切りシートと陰極背板で形成される空間
部 5e 陽極支持部材の側壁面 5f 陽極支持部材の陽極対向面 8e 陰極支持部材の側壁面 8f 陰極支持部材の陰極対向面 c1 陽極対向面と陽極板の距離 c2 陽極対向面と陽極背板の距離 d1 陰極対向面と陰極の距離 d2 陰極対向面と陰極背板の距離 g1 陽極仕切りシートと陽極板間の距離 g2 陽極仕切りシートと陽極背板間の距離 h1 陰極仕切りシートと陰極板間の距離 h2 陰極仕切りシートと陰極背板間の距離 A5 陽極支持部材の厚み A8 陰極支持部材の厚み B5 陽極板と陽極背板の間隔( 陽極支持部材の縦幅 ) B8 陰極板と陰極背板の間隔( 陰極支持部材の縦幅 ) C5 陽極支持部材の横幅 C8 陰極支持部材の横幅 L5 陽極支持部材間の距離 L8 陰極支持部材間の距離

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極板と陽極背板とを間隔をおいてほぼ
    平行に配置し、該陽極板と該陽極背板との間に、導電性
    の陽極支持部材を配置してなる陽極室枠と、陰極板と陰
    極背板とを間隔をおいてほぼ平行に配置し、該陰極板と
    該陰極背板との間に、導電性の陰極支持部材を配置して
    なる陰極室枠とを、その背板どうしを背中合わせに結合
    して複極電解槽用隔壁としてなる複極型イオン交換膜電
    解槽において、(a)陽極板と陽極背板との間隔が、該
    陰極板と陰極背板との間隔よりも広く形成されており、
    (b) 陽極支持部材が複数配置されており、かつ、
    (c) 隣り合う陽極支持部材の間に、陽極板とほぼ平行
    に陽極仕切りシートを挿入して、陽極仕切りシートと陽
    極板および陽極背板との間でそれぞれ垂直方向に縦に延
    びる二つの空間部を形成し、該二つの空間部はそれぞれ
    その上部および下部で互いに連通して電解液の内部循環
    通路を形成していることを特徴とする複極型イオン交換
    膜電解槽。
  2. 【請求項2】 陽極支持部材が、陽極板および陽極背板
    との間でそれぞれ垂直方向に縦に延びる二つの空間部を
    形成し、該二つの空間部はそれぞれその上部および下部
    で互いに連通して電解液の内部循環通路を形成している
    ことを特徴とする請求項1記載の複極型イオン交換膜電
    解槽。
  3. 【請求項3】 陽極板と陽極背板とを間隔をおいてほぼ
    平行に配置し、陽極板と陽極背板との間に、導電性の陽
    極支持部材を配置してなる陽極室枠と、陰極板と陰極背
    板とを間隔をおいてほぼ平行に配置し、陰極板と陰極背
    板との間に、導電性の陰極支持部材を配置してなる陰極
    室枠とを、その背板どうしを背中合わせに結合して複極
    電解槽用隔壁としてなる複極型イオン交換膜電解槽にお
    いて、(a)陽極板と陽極背板との間隔が、該陰極板と
    陰極背板との間隔よりも広く形成されており、(b)陰
    極支持部材が複数配置されており、かつ、(c) 隣り合
    う陰極支持部材の間に、陰極板とほぼ平行に陰極仕切り
    シートを挿入して、陰極仕切りシートと陰極板および陰
    極背板との間でそれぞれ垂直方向に縦に延びる二つの空
    間部を形成し、該二つの空間部はそれぞれその上部およ
    び下部で互いに連通して電解液の内部循環通路を形成し
    ていることを特徴とする複極型イオン交換膜電解槽。
  4. 【請求項4】 陰極支持部材が、陰極板および陰極背板
    との間でそれぞれ垂直方向に縦に延びる二つの空間部を
    形成し、該二つの空間部はそれぞれその上部および下部
    で互いに連通して電解液の内部循環通路を形成している
    ことを特徴とする請求項3記載の複極型イオン交換膜電
    解槽。
  5. 【請求項5】 陽極板と陽極背板とを間隔をおいてほぼ
    平行に配置し、陽極板と陽極背板との間に、導電性の陽
    極支持部材を配置してなる陽極室枠と、陰極板と陰極背
    板とを間隔をおいてほぼ平行に配置し、陰極板と陰極背
    板との間に、導電性の陰極支持部材を配置してなる陰極
    室枠とを、その背板どうしを背中合わせに結合して複極
    電解槽用隔壁としてなる複極型イオン交換膜電解槽にお
    いて、(a)陽極板と陽極背板との間隔が、陰極板と陰
    極背板との間隔よりも広く形成されており、(b) 陽極
    支持部材および陰極支持部材がそれぞれ複数配置されて
    おり、かつ、(c)隣り合う陽極支持部材の間に、陽極
    板とほぼ平行に陽極仕切りシートを挿入して、陽極仕切
    りシートと陽極板および陽極背板との間でそれぞれ垂直
    方向に縦に延びる二つの空間部を形成し、該二つの空間
    部はそれぞれその上部および下部で互いに連通して電解
    液の内部循環通路を形成しており、また、隣り合う陰極
    支持部材の間に、陰極板とほぼ平行に陰極仕切りシート
    を挿入して、陰極仕切りシートと陰極板および陰極背板
    との間でそれぞれ垂直方向に縦に延びる二つの空間部を
    形成し、該二つの空間部はそれぞれその上部および下部
    で互いに連通して電解液の内部循環通路を形成している
    ことを特徴とする複極型イオン交換膜電解槽。
  6. 【請求項6】 陽極支持部材が、陽極板および陽極背板
    との間でそれぞれ垂直方向に縦に延びる二つの空間部を
    形成し、該二つの空間部はそれぞれその上部および下部
    で互いに連通して電解液の内部循環通路を形成してお
    り、また、陰極支持部材が、陰極板および陰極背板との
    間でそれぞれ垂直方向に縦に延びる二つの空間部を形成
    し、該二つの空間部はそれぞれその上部および下部で互
    いに連通して電解液の内部循環通路を形成していること
    を特徴とする請求項5記載の複極型イオン交換膜電解
    槽。
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