JPH079989A - 単軌道運搬車用駆動輪 - Google Patents
単軌道運搬車用駆動輪Info
- Publication number
- JPH079989A JPH079989A JP15057993A JP15057993A JPH079989A JP H079989 A JPH079989 A JP H079989A JP 15057993 A JP15057993 A JP 15057993A JP 15057993 A JP15057993 A JP 15057993A JP H079989 A JPH079989 A JP H079989A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cart
- drive wheel
- rack teeth
- pin
- rail
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Carriers, Traveling Bodies, And Overhead Traveling Cranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 カーブにおける走行をスムーズにし、騒音や
振動の少ない単軌道運搬車を得る。 【構成】 荷役作業等に使用される運搬車の駆動輪4
に、紡錘形のピン6を複数個等間隔で同心円状に配置す
る。ピン6がレール7のラック歯8と噛み合った状態で
駆動輪5が回転することにより、運搬車はレール7に沿
って走行する。 【効果】 紡錘形のピン6がラック歯8と一点で接触す
るため、接触抵抗が低減して運搬車が円滑に走行すると
共に、運搬車走行時の騒音や振動が少なくなる。また、
隣接するラック歯8の間隙がレール7の幅方向で異なる
カーブにおいても、ラック歯8とピン7との噛み合い状
態は良好に維持される。
振動の少ない単軌道運搬車を得る。 【構成】 荷役作業等に使用される運搬車の駆動輪4
に、紡錘形のピン6を複数個等間隔で同心円状に配置す
る。ピン6がレール7のラック歯8と噛み合った状態で
駆動輪5が回転することにより、運搬車はレール7に沿
って走行する。 【効果】 紡錘形のピン6がラック歯8と一点で接触す
るため、接触抵抗が低減して運搬車が円滑に走行すると
共に、運搬車走行時の騒音や振動が少なくなる。また、
隣接するラック歯8の間隙がレール7の幅方向で異なる
カーブにおいても、ラック歯8とピン7との噛み合い状
態は良好に維持される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特にカーブをもって敷
設された単軌道に沿って移動する運搬車の走行状態を安
定化させる駆動輪に関する。
設された単軌道に沿って移動する運搬車の走行状態を安
定化させる駆動輪に関する。
【0002】
【従来の技術】単軌道運搬装置は、ラック歯やピン孔を
設けた単軌道に対して、ラック歯又はピン孔に噛み合う
ことができる駆動輪をもつ運搬車を走行させることで、
傾斜地での荷役作業を省力化したものである。たとえ
ば、実公昭47−24090号公報、実公昭51−47
685号公報等で、単軌道運搬装置が紹介されている。
本出願人も、駆動輪が異常高速回転になったとき運搬車
が走行停止するように、遠心力を利用した制動機構を組
み込んだ制動輪をもつ運搬車を実開平1−99766号
公報で紹介した。
設けた単軌道に対して、ラック歯又はピン孔に噛み合う
ことができる駆動輪をもつ運搬車を走行させることで、
傾斜地での荷役作業を省力化したものである。たとえ
ば、実公昭47−24090号公報、実公昭51−47
685号公報等で、単軌道運搬装置が紹介されている。
本出願人も、駆動輪が異常高速回転になったとき運搬車
が走行停止するように、遠心力を利用した制動機構を組
み込んだ制動輪をもつ運搬車を実開平1−99766号
公報で紹介した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、荷役作業用
の単軌道運搬車が使用される場所は、山や丘の中腹等の
ように傾斜地が多い。このような場所で運搬車を走行さ
せる単軌道は、傾斜地の斜面に沿って敷設されることか
ら、単軌道を構成するレールが一定の曲率で曲げて設置
される。カーブを付けた箇所では、レールに設けたラッ
ク歯の隣接間距離がレール幅方向で異なり、カーブの内
側ほど小さくなる。この隣接間距離が異なる箇所を運搬
車が走行すると、運搬車の駆動輪とラックとの間の噛合
いに無理が生じる。その結果、きしみ音が発生し、作業
者に不快感を催す。極端な場合には、駆動輪とラックと
の間の噛合いが解除され、運搬車が走行不能になる虞れ
もある。本発明は、このような問題を解消すべく案出さ
れたものであり、紡錘形のローラピンを備えた駆動輪を
使用することにより、隣接ラック間距離の変動による影
響を受けることなく、運搬車を円滑に走行させることを
目的とする。
の単軌道運搬車が使用される場所は、山や丘の中腹等の
ように傾斜地が多い。このような場所で運搬車を走行さ
せる単軌道は、傾斜地の斜面に沿って敷設されることか
ら、単軌道を構成するレールが一定の曲率で曲げて設置
される。カーブを付けた箇所では、レールに設けたラッ
ク歯の隣接間距離がレール幅方向で異なり、カーブの内
側ほど小さくなる。この隣接間距離が異なる箇所を運搬
車が走行すると、運搬車の駆動輪とラックとの間の噛合
いに無理が生じる。その結果、きしみ音が発生し、作業
者に不快感を催す。極端な場合には、駆動輪とラックと
の間の噛合いが解除され、運搬車が走行不能になる虞れ
もある。本発明は、このような問題を解消すべく案出さ
れたものであり、紡錘形のローラピンを備えた駆動輪を
使用することにより、隣接ラック間距離の変動による影
響を受けることなく、運搬車を円滑に走行させることを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の単軌道運搬車用
駆動輪は、その目的を達成するため、単軌道のラック歯
と噛み合うピンを紡錘形に形成し、該ピンを複数個等間
隔で同心円状に駆動輪に設けたことを特徴とする。
駆動輪は、その目的を達成するため、単軌道のラック歯
と噛み合うピンを紡錘形に形成し、該ピンを複数個等間
隔で同心円状に駆動輪に設けたことを特徴とする。
【0005】
【実施例】本発明が適用される単軌道運搬車は、図1に
示すようにエンジン1とトランスミッション2との間に
ベルト3を捲回し、トランスミッション2の出力軸を駆
動輪4に動力的に接続している。駆動輪4は、複数のピ
ン6を同心円状に配列している。それぞれのピン6は、
運搬車走行時にレール7に設けたラック歯8に噛み合
う。また、駆動輪4とは独立した制動輪5を設ける場合
もある。制動輪5にも、同様にラック歯8と噛み合う複
数のピン9が同心円状に配列されている。通常、ラック
歯8は、レール7の下側に設けられており、下方から駆
動輪4が接する。レール7の上側には、車体側に設けら
れた走行輪10が転動可能に接している。
示すようにエンジン1とトランスミッション2との間に
ベルト3を捲回し、トランスミッション2の出力軸を駆
動輪4に動力的に接続している。駆動輪4は、複数のピ
ン6を同心円状に配列している。それぞれのピン6は、
運搬車走行時にレール7に設けたラック歯8に噛み合
う。また、駆動輪4とは独立した制動輪5を設ける場合
もある。制動輪5にも、同様にラック歯8と噛み合う複
数のピン9が同心円状に配列されている。通常、ラック
歯8は、レール7の下側に設けられており、下方から駆
動輪4が接する。レール7の上側には、車体側に設けら
れた走行輪10が転動可能に接している。
【0006】駆動輪4は、図2に示すように車体と一体
的になったフレーム11に設けられた車軸12に回転可
能に支持されている。図2の駆動輪4は、一対の側板1
3,14の間に複数のピン6を同心円状に配列してい
る。ピン6の配列は、これに拘束されることなく、図3
に示すように一体的な車輪15にボルト16,押え板1
7等で固定又は回転可能に取り付けても良い。ピン6
は、図2(b)及び図3に示されているように、中央部
の径が大きく、両端部に向かって徐々に径が小さくなる
紡錘形をもっている。この紡錘形のピン6を組み込んで
いるため、ラック歯8に対する接触箇所が一点となり、
レール7がカーブした箇所でもラック歯8との噛合いが
良好な状態に維持される。
的になったフレーム11に設けられた車軸12に回転可
能に支持されている。図2の駆動輪4は、一対の側板1
3,14の間に複数のピン6を同心円状に配列してい
る。ピン6の配列は、これに拘束されることなく、図3
に示すように一体的な車輪15にボルト16,押え板1
7等で固定又は回転可能に取り付けても良い。ピン6
は、図2(b)及び図3に示されているように、中央部
の径が大きく、両端部に向かって徐々に径が小さくなる
紡錘形をもっている。この紡錘形のピン6を組み込んで
いるため、ラック歯8に対する接触箇所が一点となり、
レール7がカーブした箇所でもラック歯8との噛合いが
良好な状態に維持される。
【0007】レール7の直線部を運搬車が走行すると
き、ピン6は、図4(a)に示すようにラック歯8と噛
み合う。直線部ではレール7の幅方向にラック歯8が平
行に配置されており、隣接するラック歯8の間隙dは、
レール7の幅方向に関して一定になっている。したがっ
て、ピン6は、径が最も大きな中央部C1 でラック歯8
に噛み合う。レール7がカーブしている箇所では、図4
(b)に示すように、隣接するラック歯8の間隙は、カ
ーブの内側で小さく(d1)、外側で大きく (d2)なって
いる。このとき、ピン6は、周面が紡錘形になっている
ので、中央部からカーブの内側に若干変位した箇所C2
でラック歯8と接触する。この接触により、ストレート
な円柱状ピンを組み込んだ従来の駆動輪にみられたよう
に、ラック歯8との間の噛み合いに無理が生じることが
ない。すなわち、間隙差Δd (=d2 −d1)は、ピン6
のラック歯8に対する接触点がC1 からC2 に移行する
ことによって吸収される。
き、ピン6は、図4(a)に示すようにラック歯8と噛
み合う。直線部ではレール7の幅方向にラック歯8が平
行に配置されており、隣接するラック歯8の間隙dは、
レール7の幅方向に関して一定になっている。したがっ
て、ピン6は、径が最も大きな中央部C1 でラック歯8
に噛み合う。レール7がカーブしている箇所では、図4
(b)に示すように、隣接するラック歯8の間隙は、カ
ーブの内側で小さく(d1)、外側で大きく (d2)なって
いる。このとき、ピン6は、周面が紡錘形になっている
ので、中央部からカーブの内側に若干変位した箇所C2
でラック歯8と接触する。この接触により、ストレート
な円柱状ピンを組み込んだ従来の駆動輪にみられたよう
に、ラック歯8との間の噛み合いに無理が生じることが
ない。すなわち、間隙差Δd (=d2 −d1)は、ピン6
のラック歯8に対する接触点がC1 からC2 に移行する
ことによって吸収される。
【0008】図4から明らかなように、駆動輪4のピン
6は、直線部及びカーブの何れにおいてもラック歯8と
一点C1 又はC2 で接触する。そのため、ラック歯8に
対する接触抵抗が小さくなり、運搬車走行時の騒音や振
動が低減する。しかも、カーブを運搬車が走行するとき
も、安定した走行状態が得られる。また、ピン6とラッ
ク歯8が点接触することから、レール7の損傷も少なく
なる。以上の例においては、駆動輪4のピン6を紡錘形
にした場合を説明した。しかし、本発明はこれに拘束さ
れるものではなく、制動輪5のピン9に対しても同様に
適用されることは勿論である。
6は、直線部及びカーブの何れにおいてもラック歯8と
一点C1 又はC2 で接触する。そのため、ラック歯8に
対する接触抵抗が小さくなり、運搬車走行時の騒音や振
動が低減する。しかも、カーブを運搬車が走行するとき
も、安定した走行状態が得られる。また、ピン6とラッ
ク歯8が点接触することから、レール7の損傷も少なく
なる。以上の例においては、駆動輪4のピン6を紡錘形
にした場合を説明した。しかし、本発明はこれに拘束さ
れるものではなく、制動輪5のピン9に対しても同様に
適用されることは勿論である。
【0009】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の単軌道
運搬車用駆動輪は、駆動輪に設けられるピンを紡錘形に
し、単軌道のラック歯と一点で接触させている。そのた
め、接触抵抗が小さくなり、運搬車の走行がスムーズに
行われると共に、走行時に発生する騒音や振動も少なく
なる。また、カーブで隣接間距離が異なるラック歯に対
しても、ピンの軸方向に接触点が変位することにより間
隙差が吸収され、ラック歯とピンとの噛み合いに無理が
生じることがない。そのため、特にカーブが多い斜面等
に敷設されている単軌道を走行する運搬車の駆動輪とし
て有効である。
運搬車用駆動輪は、駆動輪に設けられるピンを紡錘形に
し、単軌道のラック歯と一点で接触させている。そのた
め、接触抵抗が小さくなり、運搬車の走行がスムーズに
行われると共に、走行時に発生する騒音や振動も少なく
なる。また、カーブで隣接間距離が異なるラック歯に対
しても、ピンの軸方向に接触点が変位することにより間
隙差が吸収され、ラック歯とピンとの噛み合いに無理が
生じることがない。そのため、特にカーブが多い斜面等
に敷設されている単軌道を走行する運搬車の駆動輪とし
て有効である。
【図1】 単軌道を走行している運搬車
【図2】 駆動輪とラック歯との噛み合い状態を示す側
面図(a)及び正面図(b)
面図(a)及び正面図(b)
【図3】 紡錘形のピンを設けた駆動輪
【図4】 単軌道を走行している運搬車の駆動輪に設け
たピンとラック歯との直線部での噛み合い状態(a)及
びカーブでの噛み合い状態(b)
たピンとラック歯との直線部での噛み合い状態(a)及
びカーブでの噛み合い状態(b)
1 エンジン 2 トランスミッション 3
ベルト 4 駆動輪 5 制動輪 6
紡錘形のピン 7 単軌道 8 ラック歯 9
ピン 10 走行輪 11 フレーム 12
車軸 13,14 側板 15 車輪 16
ボルト 17 押え板 d,d1 ,d2 隣接するラック歯の間隙 C1 ,C2 ピンとラック歯の接触点
ベルト 4 駆動輪 5 制動輪 6
紡錘形のピン 7 単軌道 8 ラック歯 9
ピン 10 走行輪 11 フレーム 12
車軸 13,14 側板 15 車輪 16
ボルト 17 押え板 d,d1 ,d2 隣接するラック歯の間隙 C1 ,C2 ピンとラック歯の接触点
Claims (1)
- 【請求項1】 単軌道のラック歯と噛み合うピンを紡錘
形に形成し、該ピンを複数個等間隔で同心円状に駆動輪
に設けたことを特徴とする単軌道運搬車用駆動輪。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15057993A JPH079989A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 単軌道運搬車用駆動輪 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15057993A JPH079989A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 単軌道運搬車用駆動輪 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH079989A true JPH079989A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=15499974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15057993A Pending JPH079989A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 単軌道運搬車用駆動輪 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH079989A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102490727A (zh) * | 2011-12-06 | 2012-06-13 | 华南农业大学 | 一种电动式山地果园单轨道运输机 |
CN110271831A (zh) * | 2019-07-16 | 2019-09-24 | 重庆共展科技有限公司 | 一种新型单轨运输机 |
-
1993
- 1993-06-22 JP JP15057993A patent/JPH079989A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102490727A (zh) * | 2011-12-06 | 2012-06-13 | 华南农业大学 | 一种电动式山地果园单轨道运输机 |
CN110271831A (zh) * | 2019-07-16 | 2019-09-24 | 重庆共展科技有限公司 | 一种新型单轨运输机 |
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