JPH0799791A - モータ駆動回路 - Google Patents

モータ駆動回路

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JPH0799791A
JPH0799791A JP5238289A JP23828993A JPH0799791A JP H0799791 A JPH0799791 A JP H0799791A JP 5238289 A JP5238289 A JP 5238289A JP 23828993 A JP23828993 A JP 23828993A JP H0799791 A JPH0799791 A JP H0799791A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直流モータを駆動する駆動回路に関し、直流
モータのコイルに大きな電流を供給することができるモ
ータ駆動回路を提供することを目的とする。 【構成】 モータの回転によるロータのステータに対す
る相対回転角度に応じた信号を出力する回転位置検出手
段(HE)と、モータのコイルに交番電流を供給するた
めの複数のスイッチ手段(Q1、Q2)と、回転位置検
出手段が出力する信号に基づいて、所定回転角度毎に複
数のスイッチ手段の全てを所定時間オフにする全オフ信
号を生成出力する全オフ信号生成手段(2,Q5,R
5,R6,R7,C1,CP1)と、全オフ信号を受け
たときは複数のスイッチ手段の全てをオフとし、全オフ
信号を受けないときは回転位置検出手段が出力する信号
に基づいて複数のスイッチ手段の内の少なくとも1つを
オンするスイッチ制御手段(3)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直流モータに関し、特に
直流モータを駆動する駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】DCブラシレスモータは、ブラシを有さ
ないため、高信頼性、長寿命であり、発生するノイズも
低い。また、メンテナンス時の不良率も低い。
【0003】たとえば、電子機器や制御機器は熱に弱
く、発熱を伴う時は冷却を行う必要がある。自然冷却で
は冷却力が不足する場合は、軸流ファン、横流ファン、
遠心ファン等のファンで強制的に冷却する方法が機器の
正常動作確保のために有効である。DCブラシレスモー
タの特性は、たとえばこのような機器冷却用ファンのド
ライブ用等として非常に適している。
【0004】図3に従来の技術によるブラシレス2相直
流モータ回路の例を示す。マグネットを有するモータの
ロータ(図示せず)は、ステータのコイルL1,L2に
流れる電流によって駆動され、回転する。コイルL1,
L2に流れる電流は、オペアンプOP51,OP52に
よって制御され、交互に流れる。ロータの回転は、ホー
ル素子HEによって検出され、検出信号はオペアンプO
P51,OP52に供給される。
【0005】ホール素子HEには、抵抗Rhを介して正
電位電源端子V[V]が接続され、約V/Rh[A]の
電流が流れる。この電流方向に対して交差するように、
ロータに備えられたマグネットから発せられる磁束が、
ホール素子HEを通過すると、起電力が生じる。この起
電力は正弦波信号を形成し、ホール素子HEの検出信号
となる。
【0006】ロータの回転によりホール素子HEが検出
した正弦波電圧信号は、オペアンプOP51の+入力端
子とオペアンプOP52の−入力端子に供給される。同
時に、その電圧信号に対して正負符号が反転した正弦波
電圧信号が、ホール素子HEからオペアンプOP51の
−入力端子とオペアンプOP52の+入力端子に供給さ
れる。
【0007】オペアンプOP51の+入力端子に供給さ
れる電圧信号と−入力端子に供給される電圧信号とは、
正負符号が反転した信号である。したがって、オペアン
プOP51の出力は、一定の周期で正電位を有する。
【0008】オペアンプOP52の−入力端子に供給さ
れる電圧信号と+入力端子に供給される電圧信号とは、
正負符号が反転した信号である。そして、オペアンプO
P52の出力は、一定の周期で正電位を有する。オペア
ンプOP52の出力信号とオペアンプOP51の出力信
号とは、周期は同じであるが正負符号が逆になってい
る。
【0009】以上のオペアンプOP51,OP52の両
出力端子に接続されたコイルL1,L2には、交番電流
が流れる。この交番電流により、コイルL1,L2に生
成される磁界は、ロータに備えられたマグネットが生成
する磁界に作用して、モータのロータが回転する。
【0010】以上のように、2個のオペアンプOP5
1,OP52を用いて、モータのコイルL1,L2に流
れる電流を制御することができる。しかし、オペアンプ
OP51,OP52は、電流供給能力に制限があるため
に、コイルL1,L2に流すことができる電流の大きさ
に限界がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のモータ駆動回路
は、オペアンプを用いて、モータのコイルに供給する電
流を制御する。しかし、オペアンプは、電流供給能力に
制限があるために、モータのコイルに供給することがで
きる電流の大きさに限界がある。
【0012】本発明の目的は、直流モータのコイルに大
きな電流を供給することができるモータ駆動回路を提供
することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のモータ駆動回路
は、モータの回転によるロータのステータに対する相対
回転角度に応じた信号を出力する回転位置検出手段と、
モータのコイルに交番電流を供給するための複数のスイ
ッチ手段と、回転位置検出手段が出力する信号に基づい
て、所定回転角度毎に複数のスイッチ手段の全てを所定
時間オフにする全オフ信号を生成出力する全オフ信号生
成手段と、全オフ信号を受けたときは複数のスイッチ手
段の全てをオフとし、全オフ信号を受けないときは回転
位置検出手段が出力する信号に基づいて複数のスイッチ
手段の内の少なくとも1つをオンするスイッチ制御手段
とを有する。
【0014】
【作用】モータのコイルに供給する電流を制御するため
にスイッチ手段を用いることにより、大きな電流をコイ
ルに供給することが可能になる。また、全オフ信号生成
手段を用いることにより、スイッチ手段の切替わり時に
過大電流が流れることを防止することができる。
【0015】
【実施例】オペアンプを用いて、コイルに供給する電流
を制御する場合には、オペアンプの特性上、電流供給能
力に制限があった。そこで、トランジスタを用いて、コ
イルに供給する電流の制御を行えば、電流の大きさの制
限はほとんど考えなくてもよい。
【0016】図4は、トランジスタを用いてモータ駆動
を行うブラシレス2相直流モータ回路の例を示す。4つ
のトランジスタQ1,Q2,Q3,Q4を用いて、モー
タのステータに備えられたコイルL1,L2に供給する
電流の制御を行う。
【0017】マグネットを有するモータのロータ(図示
せず)は、ステータのコイルL1,L2に流れる電流に
よって駆動され、回転する。コイルL1,L2に流れる
電流は、トランジスタQ1,Q2,Q3,Q4のスイッ
チングにより制御され、交互に流れる。トランジスタQ
1,Q2,Q3,Q4は、駆動用IC50により制御さ
れる。
【0018】正電位電源端子VccはトランジスタQ4
のエミッタに接続され、トランジスタQ4のコレクタは
コイルL2,L1に接続される。コイルL2,L1は、
トランジスタQ1のコレクタに接続され、トランジスタ
Q1のエミッタは接地端子に接続される。
【0019】トランジスタQ1のベースとトランジスタ
Q4のベースは、駆動用IC50に接続される。駆動用
IC50が、トランジスタQ1,Q4をオン状態とし、
トランジスタQ2,Q3をオフ状態に制御した場合にお
いて、電流は、正電位電源端子Vccからトランジスタ
Q4を介してコイルL2,L1に流れる。そして、トラ
ンジスタQ1を介して接地端子に電流が流れる。
【0020】また、正電位電源端子Vccはトランジス
タQ3のエミッタに接続され、トランジスタQ3のコレ
クタはコイルL1,L2に接続される。コイルL1,L
2は、トランジスタQ2のコレクタに接続され、トラン
ジスタQ2のエミッタは接地端子に接続される。
【0021】トランジスタQ2のベースとトランジスタ
Q3のベースは、駆動用IC50に接続される。駆動用
IC50が、トランジスタQ2,Q3をオン状態とし、
トランジスタQ1,Q4をオフ状態に制御したばあいに
おいて、電流は、正電位電源端子Vccからトランジス
タQ3を介してコイルL1,L2に流れる。そして、ト
ランジスタQ2を介して接地端子に電流が流れる。
【0022】以上のように、トランジスタQ1,Q4の
みがオンされた状態とトランジスタQ2,Q3のみがオ
ンされた状態とが交互に繰り返されることにより、コイ
ルL1,L2には、交番電流が流れる。この交番電流に
よりコイルL1,L2に生成される磁界は、ロータに備
えられたマグネットが生成する磁界に作用して、モータ
のロータが回転する。
【0023】トランジスタを用いてコイルに供給する電
流を制御すれば、オペアンプと異なり、供給する電流の
大きさにはほとんど制限がない。しかし、トランジスタ
Q1とトランジスタQ3が同時にオンすると、正電位電
源端子VccからトランジスタQ3およびトランジスタ
Q1を介して、接地端子に電流が流れるので、過大電流
が流れる。すると、この過大電流によりトランジスタQ
1,Q3は破壊されてしまう。
【0024】同様に、トランジスタQ2とトランジスタ
Q4が同時にオンすると、正電位電源端子Vccからト
ランジスタQ4およびトランジスタQ2を介して、接地
端子に電流が流れるので、過大電流が流れる。すると、
この過大電流によりトランジスタQ2,Q4は破壊され
てしまう。
【0025】したがって、トランジスタQ1とトランジ
スタQ3とが同時にオンする時間、およびトランジスタ
Q2とトランジスタQ4とが同時にオンする時間をなく
す制御が必要となる。そのような制御手段を次に説明す
る。
【0026】図1は、本発明の実施例によるモータ駆動
回路の例を示す。モータ駆動回路により、ブラシレス2
相直流モータを駆動する場合を例に説明する。マグネッ
トを有するモータのロータ(図示せず)は、ステータの
コイルL1,L2に流れる電流によって駆動され、回転
する。ロータの回転は、ホール素子HEによって検出さ
れる。
【0027】ホール素子HEには、抵抗Rhを介して正
電位電源端子V[V]が接続される。これにより流れる
電流の方向に対して交差するように、ロータに備えられ
たマグネットから発せられる磁束が、ホール素子HEを
通過すると、起電力が生じる。この起電力は正弦波信号
を形成し、ホール素子HEの検出信号となる。
【0028】ロータの回転によりホール素子HEが検出
した正弦波電圧信号は、ホールアンプOP1の+入力端
子と−入力端子に供給される。ホールアンプOP1に入
力される電圧波形を図2に示す。ホールアンプOP1の
+入力端子には、波形OP1+の正弦波電圧が供給さ
れ、−入力端子には、波形OP1−の正弦波電圧が供給
される。波形OP1+と波形OP1−とは、お互いに信
号レベルの正負符号が逆となった波形を形成する。
【0029】波形OP1+と波形OP1−は、2相モー
タを構成するコイルL1とコイルL2の関係に相当し、
2つの波形でロータの回転を表すことができる。これら
の波形の周期は、ロータのマグネットが有する磁極数に
より決まり、磁極数が多いほど周期は短くなる。
【0030】ホールアンプOP1は、ホール素子HEの
検出信号を増幅し、タイミング回路2に供給する。タイ
ミング回路2は、ホール素子HEの出力信号の切替わり
毎に、コンデンサC1に充電された電荷を放電させるた
めの放電パルスを生成する。タイミング回路2から出力
される電圧波形を図2に示す。
【0031】タイミング回路2は、ホールアンプOP1
の+入力と−入力が交叉した時点から一定時間継続する
放電パルスを出力する。この放電パルスは、タイミング
回路2内に含まれる交叉を検出する回路と、遅延回路に
よって作られる。交叉を検出する回路によって+入力と
−入力が交叉したことが検出されると、遅延回路がセッ
トされる。一定時間経過すると遅延回路はリセットされ
る。遅延回路がセットされている時間は、放電パルスの
パルス幅に等しい。
【0032】タイミング回路2の出力は、トランジスタ
Q5のベースに接続され、放電パルスを供給する。この
放電パルスによりトランジスタQ5のスイッチングが制
御され、コンデンサC1に蓄積された電荷は、トランジ
スタQ5のコレクタ−エミッタ間を通じて接地端子に放
電される。
【0033】コンデンサC1の端子電圧は、比較器CP
1に入力される。比較器CP1の入力電圧波形を図2に
示す。コンデンサC1と抵抗R5の直列接続に電圧V
[V]が印加されている。トランジスタQ5がオフ状態
のとき、比較器CP1の入力電圧は、時定数(C1・R
5)に応じた充電特性を示し、時間とともに増加する。
【0034】タイミング回路2の出力がローレベルの間
は、トランジスタQ5はオフ状態である。ホールアンプ
OP1の+入力と−入力が交叉すると、タイミング回路
2は一定時間ハイレベルを出力する。タイミング回路2
がハイレベルを出力している間は、トランジスタQ5は
オン状態となり、コンデンサC1が放電される。その
後、比較器CP1の入力に供給される電圧は、一定時間
ほぼ0[V]を継続する。
【0035】つまり、ホール素子HEの出力信号の切替
わり点で放電パルスが発生して、この放電パルスによっ
てコンデンサC1がほぼ0[V]に放電される。放電終
了後は、抵抗R5を介してコンデンサC1が充電され
る。比較器CP1の入力電圧は三角波に近似可能な充電
電圧波形であり、ホール素子HEの出力信号の切替わり
毎に繰り返される。
【0036】比較器CP1には、前記の入力電圧としき
い電圧Vrが入力され、しきい値電圧Vrは比較器CP
1の非反転入力端子に入力される。しきい電圧Vrは、
抵抗R6と抵抗R7の直列接続の分圧により得られる。
しきい電圧Vrは、0[V]より高く、コンデンサC1
の端子電圧のピーク値より十分低く設定されている。
【0037】比較器CP1の出力電圧波形を図2に示
す。比較器CP1は、コンデンサC1からの入力電圧が
しきい電圧Vrよりも低いときにハイレベルを出力し、
しきい電圧Vrよりも高いときにローレベルを出力す
る。
【0038】比較器CP1の出力は、制御回路3に入力
される。また、制御回路3には、ホールアンプOP1か
らの出力がタイミング回路2を介して入力される。制御
回路3の出力信号は、トランジスタQ1のベースとトラ
ンジスタQ2のベースに供給され、トランジスタQ1,
Q2のスイッチングを制御する。
【0039】制御回路3は、ホールアンプOP1の+入
力が−入力より大きく、かつ比較器CP1の出力がロー
レベルの場合、トランジスタQ1をオフさせ、トランジ
スタQ2をオンさせる。また、ホールアンプOP1の+
入力が−入力より小さく、かつ比較器CP1の出力がロ
ーレベルの場合、トランジスタQ1をオンさせ、トラン
ジスタQ2をオフさせる。比較器CP1の出力がハイレ
ベルの場合、トランジスタQ1もトランジスタQ2もオ
フさせる。
【0040】したがって、トランジスタQ1とトランジ
スタQ2は、一方がオンの状態が交互に切替わる。ただ
し、切替わる際には、一定の時間トランジスタQ1,Q
2の両方がオフとなる。トランジスタQ1,Q2の両方
がオフとなる時間は、比較器CP1の出力がハイレベル
にある時間に相当する。比較の基準となるしきい電圧V
rを高く設定すれば、オフ時間は長くなる。また、時定
数(C1・R5)を大きく設定すればオフ時間は長くな
る。
【0041】トランジスタQ1がオン状態になると、正
電位電源端子Vccから抵抗R2,R3、トランジスタ
Q1のコレクタ−エミッタ間を介して、接地端子に電流
が流れる。この時のトランジスタQ1のコレクタはほぼ
0[V]になる。これにより、トランジスタQ4のベー
スにはローレベルの電圧が供給され、トランジスタQ4
はオン状態となる。
【0042】トランジスタQ4がオン状態となると、正
電位電源端子VccからトランジスタQ4のエミッタ−
コレクタ間を介して、コイルL2,L1に電流が流れ、
さらにトランジスタQ1のコレクタ−エミッタ間を介し
て接地端子に流れる。
【0043】つまり、トランジスタQ1がオンすると、
コイルL2,L1が励磁される。抵抗R2と抵抗R3の
抵抗値によって、トランジスタQ4がオン状態の時のベ
ース電流が決定され、さらにトランジスタQ4のエミッ
タ−コレクタ間に流れるオン電流の大きさも決定され
る。したがって、抵抗R2,R3により、コイルL2,
L1に流れる電流は制御される。
【0044】その後、制御回路3の制御により、トラン
ジスタQ1がオフ状態となり、一定時間経過後にトラン
ジスタQ2がオン状態となる。トランジスタQ2がオン
すると、正電位電源端子Vccから抵抗R1,R4、ト
ランジスタQ2のコレクタ−エミッタ間を介して、接地
端子に電流が流れる。これにより、トランジスタQ3の
ベースにはローレベルの電圧が供給され、トランジスタ
Q3はオン状態となる。
【0045】トランジスタQ3がオン状態となると、正
電位電源端子VccからトランジスタQ3のエミッタ−
コレクタ間を介して、コイルL1,L2に電流が流れ、
さらにトランジスタQ2のコレクタ−エミッタ間を介し
て接地端子に流れる。また、抵抗R1,R4により、コ
イルL1,L2に流れる電流は制御される。
【0046】この時にコイルL1,L2に流れる電流
は、トランジスタQ1がオン状態のときとは逆方向であ
る。したがって、トランジスタQ1とトランジスタQ2
が交互にオンすることにより、コイルL1,L2に流れ
る電流方向は反転する。
【0047】以上のようにしてコイルL1,L2は励磁
され、電流磁界を発生する。この電流磁界により、コイ
ルL1,L2と相対回転可能なロータのマグネット(図
示せず)には電磁相互作用が働き、ロータは回転する。
【0048】駆動IC1は、前述のホールアンプOP
1、タイミング回路2、制御回路3、比較器CP1、ト
ランジスタQ1,Q2,Q5を有する。したがって、モ
ータのコイルL1,L2は、駆動IC1の内部のトラン
ジスタQ1,Q2と駆動IC1の外部に設けられたトラ
ンジスタQ3,Q4の4個のトランジスタで駆動され
る。
【0049】モータのロータの回転位置はホール素子H
Eにより検出され、ホール素子HEの出力信号は駆動I
C1に入力される。駆動IC1は、ホール素子HEから
の信号に応じてトランジスタQ1とトランジスタQ2を
スイッチング制御する。
【0050】駆動IC1は、トランジスタQ1とトラン
ジスタQ2を交互にオンする切替わり点において、トラ
ンジスタQ1,Q2の両方をオフにする一定時間を有す
る。この時間は、トランジスタQ1,Q2のコレクタは
ハイレベルとなり、トランジスタQ3,Q4もオフとな
る。
【0051】したがって、トランジスタのスイッチング
切替わり点においても、トランジスタQ1とトランジス
タQ3が同時にオンとなったり、トランジスタQ2とト
ランジスタQ4が同時にオンとなることがないので、過
大電流が流れることもなく、トランジスタが破壊される
こともない。
【0052】なお、本実施例では、2相直流モータに用
いるモータ駆動回路の場合について説明したが、3相以
上の直流モータについても同様に駆動制御を行うことが
できる。
【0053】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0054】
【発明の効果】従来のモータ駆動回路は、オペアンプを
用いて制御するのでモータのコイルに供給する電流供給
能力に制限があるのに対し、モータのコイルに供給する
電流をスイッチ手段により制御することにより、高出力
のモータを実現することができる。また、スイッチ手段
に過大電流が流れることを防止しているために、モータ
駆動回路は故障し難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるモータ駆動回路の回路図
である。
【図2】図1のモータ駆動回路内において検出される電
圧波形である。
【図3】従来の技術によるブラシレス2相直流モータ回
路の概略図である。
【図4】トランジスタを用いてモータ駆動を行うブラシ
レス2相直流モータ回路の概略図である。
【符号の説明】
1 駆動IC 2 タイミング回路 3 制御回路 HE ホール素子 OP オペアンプ CP 比較器 R 抵抗 C コンデンサ Q トランジスタ L モータ巻線コイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転によるロータのステータに
    対する相対回転角度に応じた信号を出力する回転位置検
    出手段(HE)と、 モータのコイルに交番電流を供給するための複数のスイ
    ッチ手段(Q1、Q2)と、 前記回転位置検出手段が出力する信号に基づいて、所定
    回転角度毎に前記複数のスイッチ手段の全てを所定時間
    オフにする全オフ信号を生成出力する全オフ信号生成手
    段(2,Q5,R5,R6,R7,C1,CP1)と、 前記全オフ信号を受けたときは前記複数のスイッチ手段
    の全てをオフとし、該全オフ信号を受けないときは前記
    回転位置検出手段が出力する信号に基づいて該複数のス
    イッチ手段の内の少なくとも1つをオンするスイッチ制
    御手段(3)とを有するモータ駆動回路。
  2. 【請求項2】 前記全オフ信号生成手段は前記オフ信号
    を出力する所定時間を決定すべく、コンデンサ(C1)
    と抵抗手段(R5)を有する充電回路と、前記コンデン
    サの蓄積電位と所定電位とを比較することにより全オフ
    信号を生成する比較手段(CP1)とを含む請求項1記
    載のモータ駆動回路。
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