JPH0799480A - 光空間伝送装置 - Google Patents

光空間伝送装置

Info

Publication number
JPH0799480A
JPH0799480A JP5263607A JP26360793A JPH0799480A JP H0799480 A JPH0799480 A JP H0799480A JP 5263607 A JP5263607 A JP 5263607A JP 26360793 A JP26360793 A JP 26360793A JP H0799480 A JPH0799480 A JP H0799480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light beam
transmitter
optical
receiver
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5263607A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2857306B2 (ja
Inventor
Masahisa Shinoda
昌久 篠田
Yasufumi Nishiwaki
康文 西脇
Kenjiro Kime
健治朗 木目
Toshihiro Hase
智弘 長谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP5263607A priority Critical patent/JP2857306B2/ja
Publication of JPH0799480A publication Critical patent/JPH0799480A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2857306B2 publication Critical patent/JP2857306B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 送受信器相互間の光軸のずれが大きくても、
光軸修正を行ない、伝送を可能にする。また、送受信器
への、ケーブルを用いた電力の供給を不要にする。 【構成】 光伝送装置における上記第1の送受信器(4
4)は、光源(46)からの光ビームを出射させる手段
(48、49)と出射光ビームを偏向させる手段(5
0)とを備え、第2の送受信器(45)は、第1の送受
信器からの光ビームを受光する手段(53)と、受光手
段(53)での検出結果に基づいて光源(54)を駆動
する手段(64、65)とを備える。第1の送受信器
(44)はさらに、第2の送受信器(45)の光源から
出射された光ビームを検出する手段(49、56、5
7、58)と、この検出手段での検出結果に基づいて、
必要なときに、上記偏向手段で上記出射光ビームを予め
設定されたパターンで走査させる手段(61)とを備え
ている。また、送受信器に発電手段例えば太陽電池を設
け、これにより必要な電源の供給を行う。さらに、蓄電
池を備え、余剰電力を蓄える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光を空間に伝播させて情
報の伝送を行なうための光伝送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より光学的手段により空間中で情報
信号の伝送を行なう光伝送装置が知られている。図31
は実開平1−137644号公報に示された従来の光伝
送装置における光学系を示す図である。図において、第
1および第2の送受信器T1およびT2相互間で光ビー
ムによる情報の伝送が行なわれる。
【0003】第1の送受信器T1においては、情報信号
成分を含んだ主発光部1からの出射光ビームが、レンズ
2、二つのビームスプリッタ3、4、二つのレンズ5、
6を順に通って、第2の送受信器T2に向けて放射され
る。レンズ7は、主発光部1から出射された光ビームの
方向とは逆方向に進む光ビームは、ビームスプリッタ3
で反射されてレンズ7を通り、受光部8で受光される。
副発光部9からの出射光ビームは、レンズ10を通って
ビームスプリッタ4で反射されて、レンズ5、6を通っ
て放射される。
【0004】第2の送受信器T2では、受信された光ビ
ームがレンズ11、レンズ12を通りビームスプリッタ
13で反射されて、受光部15で受光される。受光部1
5が発生する電気信号は、通信情報処理回路18および
光軸ずれ検出回路19に伝えられる。光軸ずれ検出回路
19の出力は発光部駆動回路20に伝えられる。
【0005】一方発光部16から出射された光はレンズ
12、ビームスプリッタ13、レンズ12、11を通っ
て放射され、第1の送受信器T1で受信される。この光
りは前述のように、レンズ6、5およびビームスプリッ
タ4を通り、ビームスプリッタ3で反射され、レンズ7
を通り、受光部8で受光される。
【0006】先に述べたように、情報信号成分を含んだ
光ビームが主発光部1から出射され、レンズ5、6を経
て平行ビームとなって空間中に放射され、伝播される。
この光ビームは他方の送受信器T2のレンズ11に入射
し、ビームスプリッタ13で反射されて受光部15で検
出され、通信情報処理回路18によって情報信号に変換
される。一方、副発光部9の出射光ビームは発散光ビー
ムとして空間中に伝播される。この光ビームはレンズ1
1の入射面において主発光部1からの光ビームよりも充
分大きな光ビーム径を有する。この光ビームもレンズ1
1、12、ビームスプリッタ13、レンズ14を介して
受光部15で検出される。
【0007】二つの送受信器T1、T2間に相対的な位
置ずれが発生したとしても、副発光部9からの光ビーム
径が充分大きいのでその一部が受光部15で必ず検出さ
れる。そこで受光部15からの信号に基づいて光ビーム
のずれ量を光軸ずれ検出回路19で検出し、この情報信
号で発光部駆動回路20を動作させて発光部16から光
軸ずれの情報が送り返される。さらにこの信号は受光部
8で検出され、主発光部1の光軸調整が行われる。以上
の動作により、送受信器間に相対的な位置ずれが発生し
たとしても、直ちに光軸補正が行われ伝送が遮断される
ことが無い。
【0008】光軸の補正方法は、例えば「1992年電
子情報通信学会春季大会予稿集・講演番号B−914」
に開示されている。図32は従来の光伝送装置における
光軸補正の光学系を示すものである。図において、21
は発光部の光源である半導体レーザ、22はレンズ、2
3はビームスプリッタであり、これらはそれぞれ図31
の反動対レーザ1、レンズ2、ビームスプリッタ3に対
応している。24は可動ミラー、25は可動レンズであ
り、レンズ26は図31のレンズ6に対応している。2
7は図31の光検知器8に対応した光検知器であり、他
方の送受信器(図31のT2)から送られてきた光ビー
ムを検出する。28は光検知器27に接続されたエラー
信号検出回路、29はエラー信号検出回路28に接続さ
れたコントロールドライバである。30はコントロール
ドライバに接続されたアクチュエータであり、エラー信
号(光軸ずれ信号)に基づいて可動ミラー24と可動レ
ンズ25が動かされ光ビームの出射角度が補正される。
【0009】また、光軸を補正するのではなく、光軸ず
れを起こした光ビームそのものの検出を可能とする検出
方法が開示されている。図33は特開昭63−9574
2号公報に示された光ビームの検出方法であり、上記公
報の第1図と第2図を合成したものである。31は球状
レンズであり、図31のレンズ14に対応している。3
2はn個の小さな受光面に分割された光検知器である。
33は光軸ずれをおこしていない光ビームを示し、m番
目の受光面32−mに入射している。34は光軸ずれが
発生した光ビームを示し、n番目の受光面32−nに入
射しているものとする。35と36は各受光面の出力信
号が接続されたマルチプレクサであり、マルチプレクサ
35、36の出力はそれぞれ帯域通過フィルタ37、3
8および増幅器39、40を経てレベル測定回路41お
よび復調回路43に供給される。レベル測定回路41に
は制御回路42が接続され、これらの間で信号の授受が
行なわれる。制御回路42は、マルチプレクサ35、3
6にも接続されている。
【0010】制御回路42はマルチプレクサ35を制御
して受光面32−1ないし32−nからの出力信号を一
つずつ順次選択する。選択された信号は帯域通過フィル
タ37でノイズが除去された後、増幅器39を経てレベ
ル判定回路41にて信号強度が測定される。制御回路4
2はn個の受光面からなる光検知器32のうち、最大の
強度を出力する受光面を判別し、マルチプレクサ36を
制御してこの受光面からの信号を後段の回路に伝達させ
る。そして復調回路43により情報信号が抽出される。
以上のようにして、光軸ずれが発生しても複数の受光面
からの信号レベルを判別し、最大強度の受光面を選択す
ることで、常に最良の受信状態を保持できる。また、こ
のように受光面を細分化することは、太陽光などの不要
光の影響を少なくできる効果および周波数帯域を拡大で
きる効果を有している。
【0011】従来の他の光伝送装置として、特公昭56
−45541号公報に示されたものがある。図34をこ
の従来例を示すもので、同図において、301はテレビ
カメラであり、302は信号ケーブルを導くための支持
柱である。303は送信器であり、発光ダイオードなど
の光源と集光のための光学系を含んでいる。304は受
信器に設けられたレンズであり、305はレンズ304
の集光位置に設けられた光検知器である。306は光検
知器305に接続された増幅器であり、307は増幅器
306に接続されたビデオテープレコーダである。
【0012】テレビカメラ301で撮影された映像信号
は、発光ダイオードなどの光源によって強度変調された
光ビームとして、送信器303から受信器に向かって空
間中に放射される。放射された光ビームは、レンズ30
4で集光され光検知器305に入射して電気信号に変換
される。この電気信号は増幅器306で増幅され、ビデ
オテープレコーダ307で記録され、あるいは図示しな
い他の機器に信号が伝送される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図31ないし図33を
参照して説明した従来例には、以下のような問題点があ
った。
【0014】第1に、二つの送受信器間の相対的な光軸
ずれが大きく、送信器側の光ビームが受信器側に全く到
達していない場合には伝送不能になるという問題があ
る。即ち、図31の構成において、副発光部からの出射
光ビーム径を大きくして光ビーム径の一部が必ず受信器
側に到達するようにしているが、出射光ビーム径を拡大
することによって光のエネルギー密度が減少し信号品質
の劣化を招くために、出射光ビーム径の拡大には限界が
あり、この限界以上の光軸ずれは許されないことにな
る。
【0015】第2に、上記の従来例で用いられる光軸補
正機構は、例えば室内のような短距離間でしかも光軸ず
れが少ないような環境下で使用するには、必要以上に精
密でまた高価である。
【0016】第3に、多数の小さな受光面を配設しその
うちの最大強度を出力する受光面を選択する方法では、
受光面が配設されている範囲内での光ビームの検出は可
能であるものの、大きな光軸ずれによって集光点が光検
知器外となった場合に伝送が不可能となっていた。
【0017】第4に、双方向の伝送においては光学系内
の迷光によって、送信側の光ビームと受信側の光ビーム
とが混合して光検知器に入射することがある。これは、
信号品質の劣化を招き、この劣化を防止するためには光
学系の厳密な位置決めを必要としていた。
【0018】第5に、光ビーム1本当たりに伝送できる
情報量は主に電気回路の周波数帯域による制限を受け、
上限があった。この対策として複数の光ビームによる伝
送で情報量を拡大することが考えられるが、光ビームの
混合による信号品質劣化が避けられず、高精度な光ビー
ム分離方式が望まれたいた。
【0019】第6に、光ビームが例えば人や鳥類、遮蔽
物等の通過により遮断された場合には、遮断時間分の伝
送信号が欠落する。また光軸補正動作を行っている場合
には光軸ずれ信号も遮断されるので、再度信号を検出し
て補正状態に復帰するまでに時間を要したり、光軸ずれ
が大きい場合には復帰できない可能性もある。
【0020】また、図34を参照して説明した従来の光
伝送装置には、以下のような問題点があった。
【0021】即ち、送信器の光源や受信器の増幅器を駆
動させるためには電源が不可欠である。すなわち、送信
器303の場合には、テレビカメラ301からの信号ケ
ーブルと一緒に電源ケーブルを引くことによって電源の
供給を受け、受信器における増幅器306の場合には、
ビデオテープレコーダ307への信号ケーブルと一緒に
電源ケーブルを引くことによって電源の供給を受けなけ
ればならなかった。
【0022】このような場合、信号ケーブル中の映像信
号は近接する電源ケーブルからの電磁誘導雑音を受け、
信号品質の劣化を招くという問題があった。この問題は
またケーブルの距離が長くなるにつれて深刻なものとな
っていた。
【0023】また、テレビカメラ301やビデオテープ
レコーダ307から電源の供給を受けられない場合に
は、他の電源供給が可能な機器や場所の近傍でしか使用
できないという問題点もあった。
【0024】さらに、送信器と受信器以外に中継器を用
いて光伝送を行う場合には、中継器への電源供給手段を
確保しなければならないという問題があった。
【0025】本発明は上記のような問題を解消するため
になされたもので、複数の送受信器間の光軸ずれが発生
し、送信器側の光ビームが受信側に到達しない場合に
も、受信側で検出可能となるようにし、光軸の修正を行
なえるようにすることを目的とする。
【0026】本発明の他の目的は、送受信器を設置する
際に光軸の調整作業を容易にすることである。
【0027】本発明の他の目的は、受信側で検出される
光ビームの光出力を安定にすることである。
【0028】本発明の他の目的は、複数の送受信器間に
光軸のずれが発生したとしても安定に光ビームの検出が
行なえるようにすることである。
【0029】本発明の他の目的は、断面形状が非等方な
光ビームにおいても、光ビームの短軸方向における光軸
のずれの許容値を大きくすることである。
【0030】本発明の他の目的は、光軸のずれが発生し
たとしても、常に受信機側で所定の光検知器で検出でき
るようにすることである。
【0031】本発明の他の目的は、複数の送受信器を用
いた異なる波長による双方向伝送において双方の光ビー
ムの分離を可能にすることである。
【0032】本発明の他の目的は、同一波長の光源を用
いて同一方向に複数の光ビームで伝送することにより光
伝送装置による伝送量を拡大することである。
【0033】本発明の他の目的は、複数の送受信器を用
いた異なる波長による双方向伝送において伝送量を拡大
することである。
【0034】本発明の他の目的は、光ビームが遮断され
た場合に伝送が不能になるのを回避することである。
【0035】本発明の他の目的は、周囲の機器や電源供
給源からのケーブルによる電源供給を不要にすることで
ある。
【0036】本発明の他の目的は、発電手段による発電
がされない時も、例えば発電手段として太陽電池を用い
ている場合において夜間にも、光伝送装置の使用を可能
とするである。
【0037】本発明の他の目的は、発電された電力と蓄
積された電力を比較し、使用する電力を判定したり、余
剰電力を蓄積することを判定したりすることである。
【0038】本発明の他の目的は、中継器から放射され
た光ビームが自動的に受信器に入射するようにすること
である。
【0039】本発明の他の目的は片方向伝送における受
信器において、周囲の機器や電源供給源からのケーブル
による電源供給を不要にすることである。
【0040】本発明の他の目的は、ケーブルによる電源
供給を可能にするとともに受信側において電力の蓄積を
することを可能にすることである。
【0041】本発明の他の目的は、伝送信号光と電源供
給光および他の迷光成分との光学的な分離を確実にする
ことである。
【0042】本発明の他の目的は、電気信号に変換する
ことなく光信号のまま伝送することを可能にすることで
ある。
【0043】本発明の他の目的は、中継器を経た信号の
品質を向上することである。
【0044】本発明の他の目的は、光信号の品質を向上
することである。
【0045】
【課題を解決するための手段】請求項1の光伝送装置
は、送信側に光ビームの偏向機構を設け、受信側に向か
って予め設定されたパターンで光ビームを走査するよう
にしたものである。
【0046】請求項2の光伝送装置は、請求項1の装置
において、受信側の光ビーム検出手段で光軸のずれが所
定値以上であると判定されたときに上記走査を行なわせ
ることとしたものである。
【0047】請求項3の光伝送装置は、請求項2の装置
において、上記受信側から光ビームを受信したことを示
す信号が送られてこないときに上記送信側のおいて、上
記光軸のずれが所定値以上であると判定するものであ
る。
【0048】請求項4の光伝送装置は、請求項1ないし
4のいずれかの装置に置いて、上記走査中にも受信側で
光ビームを検出しないとき(即ち光ビームを受信したこ
とを示す信号が受信側から送信側に送られてこないと
き)には、より広い範囲をカバーするように走査を行な
うものである。
【0049】請求項5の光伝送装置は、光軸のずれの程
度を送信側に設けられた表示手段にて表示するようにし
たものである。
【0050】請求項6の光伝送装置は、上記表示手段と
して指示計器または音響発生器を用いたものである。
【0051】請求項7の光伝送装置は、受信側で検出さ
れた光ビームの光出力を検出し、検出された光出力の情
報を送信側に伝送し、この情報に基づいて光源を駆動す
るようにしたものである。
【0052】請求項8の光伝送装置は、光ビーム断面に
おける強度分布を均一化する手段を設け、光ビーム断面
よりも小さな受光面の光検知器で検出するようにしたも
のである。
【0053】請求項9の光伝送装置は、強度分布の均一
化手段が、所定の透過率分布を有する光学フィルターに
より形成したものである。
【0054】請求項10の光伝送装置は、光学フィルタ
ーを発散光ビーム中に配置し、かつ光軸方向に移動可能
とすることにより強度分布を均一にするものである。
【0055】請求項11の光伝送装置は、非等方的な光
ビーム断面に対して、光ビームの断面よりも小さく、長
方形もしくは楕円形の受光面の光検知器を、その長軸方
向が光ビームの断面の短軸方向と一致するように配置し
たものである。
【0056】請求項12の光伝送装置は、受信側に伝送
信号を検出する光検知器と、その周囲に光ビームの光軸
ずれを検出する素子を配置し、光軸ずれが検出された場
合に、光軸を中央の光検知器に戻るよう補正するように
したものである。
【0057】請求項13の光伝送装置は、光ビームの光
軸ずれを検出する素子が多数の光検知器をマトリクス状
に配列したものである。
【0058】請求項14の光伝送装置は、光ビームの光
軸ずれを検出する素子を2次元の半導体位置検出素子と
したものである。
【0059】請求項15の光伝送装置は、異なる波長の
光源を用いた双方向伝送において、波長分離手段を備え
たものである。
【0060】請求項16の光伝送装置は、上記請求項1
5の装置において、波長分離手段がダイクロイックプリ
ズムで構成されたものを用い、一方の送受信器内のダイ
クロイックプリズムが、同じ送受信器内の光源からの光
ビームを透過させて外部に放射させる一方、他方の送受
信器からの光ビームを反射させて同じ送受信器内の受光
手段に導き、これに対し、上記他方の送受信器内のダイ
クロイックプリズムが、同じ送受信器内の光源からの光
ビームを反射させて外部に放射させる一方上記一方の送
受信器からの光ビームを透過させて同じ送受信器内の受
光手段に導くよう配置されているものである。
【0061】請求項17の光伝送装置は、送信側で同一
波長で同一方向に進み偏光方向が異なる複数の光ビーム
を合成して伝播させ、受信側に偏光方向に応じた光ビー
ムの分離手段を備えたものである。
【0062】請求項18の光伝送装置は、上記偏光方向
の異なる光ビームとして偏光方向が互いに直交する二つ
の光ビームを用いたものである。
【0063】請求項19の光伝送装置は、各送受信器毎
に光源波長を異ならせ双方向伝送可能な送受信器におい
て、送信器で同一波長で同一方向に進み偏光方向が異な
る二つの光ビームを合成して伝播させ、受信側に偏光方
向に応じて光ビームを分離するとともに、送信されてき
た光ビームと該受信側で発生された光ビームとを波長に
応じて分離する手段とを備えたものである。
【0064】請求項20の光伝送装置は、上記偏光方向
の異なる光ビームとして偏光方向が互いに直交する二つ
の光ビームを用いたものである。
【0065】請求項21の光伝送装置は、偏光方向と波
長の分離手段を干渉フィルター膜がつけられた検光子と
したものである。
【0066】請求項22の光伝送装置は、光ビームを二
つに分割して伝播させ、受信側でこの二つの光ビームを
個別に検出するようにしたものである。
【0067】請求項23の光伝送装置は、送信器と受信
器に加えて、中継器を備え、送信器から中継器を経由し
て受信器に伝送するようにしたものである。
【0068】請求項24の光伝送装置は、送信器と受信
器からなる光伝送装置、あるいは送信器および受信器か
らなる光伝送装置において、少なくともこれらの一部に
発電手段を備えたものである。
【0069】請求項25の光伝送装置は、送信器と受信
器からなる光伝送装置、あるいは送信器、中継器および
受信器からなる光伝送装置において、少なくともこれら
の一部に発電手段を備えたものである。
【0070】請求項26および請求項28の光伝送装置
は、送信器、受信器もしくは中継器の少なくとも一つが
発電手段と電力保存手段例えば蓄電池を備えたものであ
る。請求項27および請求項29の光伝送装置は、電力
の大きさを判定する手段を備え、余剰の電力を蓄電池に
蓄えるようにしたものである。
【0071】請求項30の光伝送装置は、受信器へ入射
した光ビームの入射位置に基づいて、中継器における光
学素子の少なくとも一つの素子の位置を調整できるよう
にしたものである。
【0072】請求項31の光伝送装置は、送信器に受信
器への電源供給用の光源を備え、受信器には太陽電池を
設けたものである。
【0073】請求項32の光伝送装置は、送信器から信
号の伝送を行わないときにも、電源供給用の光源を発光
させるようにしたものである。
【0074】請求項33の光伝送装置は、送信器からの
信号伝送用の光源と電源供給用の光源を異なる波長と
し、信号伝送光を検出する光検知器の前にその波長成分
のみを透過させる光学フィルタを配置するようにしたも
のである。
【0075】請求項34の光伝送装置は、信号源と送信
器間もしくは受信器と信号再生器間での信号伝送を光学
的手段で行うようにしたものである。
【0076】請求項35の光伝送装置は、信号源と送信
器間もしくは受信器と信号再生器間での信号伝送または
中継器内での信号伝送を光学的手段で行うようにしたも
のである。
【0077】請求項36の光伝送装置は、信号源と送信
器間もしくは受信器と信号再生器間、あるいは中継器内
での信号伝送を光ファイバで行うようにしたものであ
る。
【0078】請求項37の光伝送装置は、中継器におい
て信号の増幅手段を備えたものである。
【0079】請求項38の光伝送装置は、中継器におい
て信号の電気的増幅手段を備えたものである。
【0080】請求項39の光伝送装置は、光学素子を伝
搬している光信号を光学的に増幅する手段を備えたもの
である。
【0081】請求項40の光伝送装置は、光ビームを受
光し増幅された光ビームを出射する光学素子手段を備え
たものである。
【0082】
【作用】請求項1の光伝送装置においては、送信側から
出射される光ビームを走査するので、送受信器間に大き
な光軸ずれが発生していたとしても、走査中に受信器で
光ビームを検知でき、これに基づいて偏光方向の修正、
調節を行なうことができる。
【0083】請求項2の光伝送装置においては、請求項
1の装置において、受信側の光ビーム検出手段で光軸の
ずれが所定値以上であると判定されたときに上記走査を
行なわせることとしたので、必要なときには走査が行な
われる一方、光軸のずれが所定値未満のときは、エラー
信号などに基づいて偏光機構を動作させ、光軸補正を行
なう。
【0084】請求項3の光伝送装置は、請求項2の装置
において、上記受信側から光ビームを受信したことを示
す信号が送られてこないときに上記送信側のおいて、上
記光軸のずれが所定値以上であると判定することとした
ので、光ビームを送信したこと、受信側で受信をしない
ことなどを送信側、受信側相互間で別途通信し合わなく
ても、送信側のみにおいて光軸のずれが所定値以上であ
るとの判定を行なうことができる。
【0085】請求項4の光伝送装置は、請求項1ないし
4のいずれかの装置に置いて、上記走査中にも受信側で
光ビームを検出しないとき(即ち光ビームを受信したこ
とを示す信号が受信側から送信側に送られてこないと
き)には、より広い範囲をカバーするように走査を行な
うこととしたので、光軸のずれが大きくて最初に述べた
走査の範囲に入らない場合にも、次の走査の範囲に入る
可能性がある。またこのような走査範囲の拡大を繰返す
ことにより走査の範囲が次第に広がり、いかに光軸のず
れが大きくてもいずれは走査範囲に入ることになり、光
軸修正が可能である。
【0086】請求項5の光伝送装置においては、送受信
器を設置する際に、光軸のずれが表示されるので、光軸
のずれが容易に確認でき、光軸の調整作業が容易に行な
える。
【0087】請求項6の光伝送装置においては、上記表
示手段として指示計器または音響発生器を用いたので、
指示計器の指針の動きなどあるいは音響発生器の音量、
音程等により光軸のずれを知ることができる。
【0088】このようにして光軸のずれを知ることがで
きれば、送信側の出射光ビームの偏向手段により光ビー
ムの出射方向を調整し、これにより光軸のずれを補正す
ることができる。
【0089】請求項7の光伝送装置においては、受信側
で検出された光ビームの光出力に基づいて送信側の光源
の光出力を調整するようにしたので、光が伝送される空
間の状態に拘らず、受信側で検出される光ビームの光出
力を一定値に保持される。
【0090】請求項8の光伝送装置においては、光ビー
ムの断面強度分布が均一なので、光軸ずれによる検出信
号の劣化を受けにくくなり、光ビームの検出を安定に行
ない得る。
【0091】請求項9の光伝送装置においては、透過率
が周辺にいくに従い徐々に増大するフィルターを設けた
ので、光源を備えた送信機側において光ビームの断面強
度分布を均一化できる。
【0092】請求項10の光伝送装置においては、光学
フィルターを発散光ビーム中に配置し、光軸方向中に移
動可能としたので、光源を備えた送信機側において光ビ
ームの断面強度分布を均一化できる。
【0093】請求項11の光伝送装置においては、断面
形状が非等方な光ビームにおいて、光ビームの断面より
も小さく、長方形もしくは楕円形の受光面の光検知器
を、その長軸方向が光ビーム断面の短軸方向と一致する
よう配置したので、光検知器の短軸方向の光軸ずれ許容
値が拡大される。
【0094】請求項12、13および14の光伝送装置
においては、受信器における光軸ずれが光軸検出素子に
より検出され、これに基づいて光軸が中央の伝送信号検
出用の光検知器に入射するように補正される。
【0095】請求項15の光伝送装置においては、波長
分離手段により、双方向に同一光路を伝播する異なる波
長の光ビームがその波長によって分離される。
【0096】請求項16の光伝送装置は、上記請求項1
5の装置において、波長分離手段がダイクロイックプリ
ズムで構成されたものを用い、一方の送受信器内のダイ
クロイックプリズムが、同じ送受信器内の光源からの光
ビームを透過させて外部に放射させる一方、他方の送受
信器からの光ビームを反射させて同じ送受信器内の受光
手段に導き、これに対し、上記他方の送受信器内のダイ
クロイックプリズムが、同じ送受信器内の光源からの光
ビームを反射させて外部に放射させる一方上記一方の送
受信器からの光ビームを透過させて同じ送受信器内の受
光手段に導くよう配置されているものであるので、光ビ
ームが確実に分離される。
【0097】請求項17の光伝送装置においては、同一
波長で同一方向に伝播する偏光方向が互いに異なる複数
の光ビームが、受信側でその偏光方向に応じて分離され
る。請求項18の光伝送装置は、上記偏光方向の異なる
光ビームとして偏光方向が互いに直交する二つの光ビー
ムを用いているので、光ビームが確実に分離される。
【0098】請求項19の光伝送装置においては、各送
受信器毎に光源波長を異ならせ双方向伝送可能な送受信
器において、送信器で同一波長で同一方向に進み偏光方
向が異なる二つの光ビームを合成して伝播させ、受信側
に偏光方向に応じて光ビームが分離され、また送信され
てきた光ビームと受信側で発生された光ビームとは波長
に応じて分離される。
【0099】請求項20の光伝送装置においては、上記
偏光方向の異なる光ビームとして偏光方向が互いに直交
する二つの光ビームを用いているので、光ビームが確実
に分離される。
【0100】請求項21の光伝送装置においては、偏光
方向よる分離手段および波長による分離手段が、干渉フ
ィルター膜がコーティングされた検光子で構成されてお
り、これにより光ビームが分離される。
【0101】請求項22の光伝送装置においては、伝送
光路を二系統としたので、一方の光ビームが遮断された
としても他方の光ビームにより伝送ができる。
【0102】請求項23の光伝送装置においては、中継
器を設けて二系統による伝送を行なうので、一方の光路
系が遮断されたとしても他方の光路系により伝送ができ
る。請求項24および請求項25の光伝送装置において
は、発電手段、例えば太陽電池からの電力で光伝送装置
の一部もしくは全部を駆動することができる。
【0103】請求項26および請求項28の光伝送装置
においては、発電手段で得られた電力が電力保存手段例
えば蓄電池に蓄えられる。さらに光伝送装置を駆動する
電力が蓄電池から供給される。
【0104】請求項27および請求項29の光伝送装置
においては、発電手段で得られた電力と電力保存手段例
えば蓄電池に蓄えられた電力の大きさが判定され、光伝
送装置を駆動するための電力が選択される。さらに発電
手段に余剰電力が生じた場合には、電力保存手段への電
力供給が行われる。
【0105】請求項30の光伝送装置においては、光学
素子の位置が調整できるので中継器から放射される光ビ
ームの方向が変えられ、光ビームが常に受信器の所定の
位置に入射される。
【0106】請求項31の光伝送装置においては、送信
器から出射された光ビームから受信器を駆動するのに必
要な電力が供給される。
【0107】請求項32の光伝送装置においては、信号
の伝送を行わないときにも、送信器の電源供給用の光源
を発光させるようにしたので、受信側に電力が蓄積され
る。請求項33の光伝送装置においては、伝送信号光の
波長成分のみが光検知器で受光され、伝送信号光が検出
される。
【0108】請求項34の光伝送装置においては、信号
源と送信器間もしくは受信器と信号再生器間での信号伝
送を光学的手段で行うようにしたので、これらの伝送路
において電気信号に変換することなく光信号の形態で伝
送が行なわれる。
【0109】請求項35の光伝送装置においては、信号
源と送信器間もしくは受信器と信号再生器間での信号伝
送または中継器内での信号伝送を光学的手段で行うよう
にしたので、これらの伝送路において電気信号に変換す
ることなく光信号の形態で伝送が行なわれる。
【0110】請求項36の光伝送装置においては、信号
源と送信器間もしくは受信器と信号再生器間、あるいは
中継器内での信号伝送が、光ファイバによって光信号の
形態で行われるので信号の伝送が確実に行なわれる。
【0111】請求項37の光伝送装置においては、中継
器において信号成分が増幅され、信号の品質が向上す
る。
【0112】請求項38の光伝送装置においては、中継
器において電気的な伝送信号成分が増幅され、電気的信
号の品質が向上する。
【0113】請求項39の光伝送装置においては、光学
素子を伝搬している光信号が光学的に増幅され、光信号
の品質が向上する。
【0114】請求項40の光伝送装置においては、光ビ
ームを受光した光学素子手段から増幅された光ビームが
出射され、伝送信号品質が向上する。
【0115】
【実施例】
第1の実施例 以下、図1ないし図3を参照して、本発明の第1の実施
例を説明する。図1は第1の実施例の光伝送装置におけ
る光学系を示すものである。図において、44と45は
送受信器であり、送受信器44はそのうちの送信に関す
る部分を、送受信器45はそのうち受信に関する部分を
図示している。46は半導体レーザなどの光源であり、
その出射光ビーム47の経路上には、レンズ48、ビー
ムスプリッタ49、偏向機構50が順に配設されてい
る。偏向機構50は光ビーム47を光軸と垂直な面内の
二方向に偏向する。偏向機構50を出射した光ビーム4
7は空間中を伝播し、他方の送受信器45に入射する。
【0116】送受信器45では入射した光ビームの経路
上に、ビームスプリッタ51、レンズ52、受光素子5
3が順に配設されている。ビームスプリッタ51の反射
方向には、半導体レーザなどの光源54とレンズ55が
配設されており、光源54からの出射光ビームはレンズ
55、ビームスプリッタ51を経て、空間中を光ビーム
47と同じ光路を反対向きに伝播する。ビームスプリッ
タ49の反射方向には光源54からの光ビームを入射す
る方向にレンズ56と光検知器57が順に配設されてい
る。
【0117】光検知器57は検出回路58に接続され、
検出回路58の出力はレベル指示計器(インジケータ)
59、光源駆動回路60、偏向機構駆動回路61に接続
されている。光源駆動回路60は信号源62からの送信
信号が入力される一方、光源46に接続されており、偏
向機構駆動回路61の出力は偏向機構50に接続されて
いる。
【0118】受光素子53は信号検出回路63とエラー
信号検出回路64に接続されている。エラー信号検出回
路64の出力は光源駆動回路65に接続され、光源駆動
回路65の出力は光源54に接続されている。
【0119】送受信器44側において、信号源62から
の送信信号に従って光源駆動回路60が光源46を駆動
し、空間中に光ビーム47が出射される。光ビーム47
は他方の送受信器45に入射して受光素子53で検出さ
れる。受光素子53の出力は信号検出回路63によって
送受信器44から送られた送信信号が抽出される。また
受光素子53は光ビーム47の受光素子53の受光面に
おける入射位置をも出力する。エラー信号検出回路64
は光ビーム47の所定の入射位置からのずれをエラー信
号として検出し、このエラー信号によって光源駆動回路
65が光源54を駆動する。光源54からの光ビームは
送受信器45から44に伝播されて、光検知器57に入
射される。検出回路58はエラー信号成分を抽出し、レ
ベル指示計器59は光ビーム47の位置ずれの程度を表
示する。また、エラー信号に基づいて偏向機構駆動回路
61が偏向機構50を駆動し、光ビーム47が常に受光
素子53の所定の位置に入射するように光ビーム47を
走査する。従って、光ビーム47の光軸ずれが発生した
としても偏向機構による光軸の補正が行えるので、安定
した伝送が行える。
【0120】しかし、例えば電源を停止した状態から伝
送を開始する場合では、電源投入以前に例えば大きな光
軸ずれが発生し、このために光ビーム47が送受信器4
5に入射しないようなことが起こりうる。そこで、本実
施例では光ビーム47が検出されない場合に偏向機構5
0によって光ビーム47の走査を行なう。図2は光ビー
ム47の走査パターン図を示し、O点は送受信器45の
位置、A点は電源投入直後において送受信器44からの
光ビーム47の照射位置を示す。図2の状態では、光ビ
ーム47の光軸ずれによってA点とO点とがずれている
ために、送受信器45は光ビーム47を検出できず、従
って送受信器45から送受信器44に向かってエラー信
号を送り返すこともできない。
【0121】次に光軸ずれの確認から、光軸ずれの補正
を完了するまでの過程を図3を参照して説明する。ま
ず、送受信器44の光源46を点灯させる(201)。
次に光軸ずれの有無の判断を行う(202)。光軸ずれ
の有無は、送受信器45からエラー信号が戻ってくるか
否かで判断される。エラー信号が戻ってくればそのまま
光軸の補正動作を行い、情報が伝送される(203)。
しかし、所定の時間が経過してもエラー信号が戻ってこ
ない場合には、光軸ずれが発生していると判断される。
この場合、光ビーム47がある所定の走査パターンに従
って走査される(204)。走査パターンは送受信器4
5に向かって、ある想定された光軸ずれ量だけ光ビーム
47を平面的に走査させるように定められており、図2
では、まず開始点S点に光ビーム47を移動させ、終了
点E点に向かって走査させる。この走査の途中で光ビー
ム47が送受信器45を通過したかどうかが判定される
(205)。送受信器45の位置O点に出会えば、ここ
で光軸の補正動作が開始され、以後電源を停止するまで
自動的に補正が行われる(203)。もし、この走査で
送受信器45の位置O点に出会わなければ、走査範囲よ
りも光軸ずれ量の方が大きいと判断され、さらに大きな
範囲で光ビーム47を走査させるよう走査範囲の拡大が
なされる(206)。以後、光ビーム47が送受信器4
5の位置O点を通過するまで、走査範囲を拡大しながら
この動作が反復される。このような走査によって最終的
に光ビーム47が送受信器45に到達し、直ちに光軸の
補正動作が開始され、同時に情報の伝送が行える。以後
電源を停止するまで自動的に補正が行われる。
【0122】なお、上記実施例では送受信器44から光
ビームを出射してから所定時間内に、送受信器45から
送受信器44にエラー信号が送られてこないときに光軸
のずれが所定値以上であると判断して、光ビームの走査
を行なうこととしたが、エラー信号以外の信号であっ
て、送受信側で光ビームを受信したときにこの受信した
ことを示す信号を送受信器45から送受信器44に送る
こととしておき、この信号が上記所定時間内に送受信器
44に送られてこないときに光軸のずれが所定値以上で
あるとの判断をすることとしても良い。
【0123】図2では平行線の折り返し走査としたが、
どのようなパターンであってもよい。以上のような図3
に示す動作は、偏向機構駆動回路61によって行なわれ
る。また、図1のような送受信器44、45を伝送した
い場所に設置する場合、光ビーム47を検出するように
送受信器45の位置決め調整をするか、もしくは送受信
器45に光ビーム47が入射するように送受信器44の
位置決め調整が必要である。後者の方法ではレベル指示
計器59が光軸のずれの程度を表示するので、送受信器
44側で調整の程度を知ることができ、調整作業を容易
に行える。
【0124】図1ではレベル指示計器として示したが、
例えば音響発生器例えばスピーカであってもよい。この
場合、光軸の調整の程度によって、音量の変化、音程の
変化、間欠音の間隔の変化等による音声手段にて調整の
程度を認識することができる。
【0125】また、光伝送装置では空気の清浄度、煙の
有無等により光ビームの伝達効率が変動する。本発明で
は、エラー信号検出回路64にて光ビームの光出力変動
を合わせて検出し、この情報を光源54を用いて送受信
器44に伝送する。送受信器44では、検出回路58で
光出力に関する信号を検出し、光源46を駆動回路60
で駆動させ光源46における光出力を調整することによ
って、受光素子53で検出される光ビーム47の光出力
を一定値に保持できる。
【0126】第2の実施例 次に、図4ないし図7を参照して第2の実施例を説明す
る。この実施例の全体的構成は図1に示す第1の実施例
と同様である。しかし、以下の点で異なる。図4は図1
との相違部分のみを示す。図示のように、この実施例で
は、一方の送受信器45内において、光学フィルター6
7が光源46とレンズ48の間に挿入されている。光学
フィルター67は光軸方向に移動可能となっている。他
方の送受信器46においては、集光レンズ52(図1)
は設けられておらず、受信された光ビーム47がビーム
スプリッタ51を介してそのまま即ち、集光レンズを通
すことなく、受光素子69で受光される。受光素子69
は、図1の受光素子53に対応するものであるが、その
受光面がレンズ48を透過した光ビーム47の径よりも
小さい。
【0127】図5は半導体レーザと光ビーム斜視図、図
6は半導体レーザ出射光ビームの断面強度分布図であ
る。一般に半導体レーザ46の出射光ビーム47は発散
状であり、しかもビームの断面形状(所定の強度の点を
結ぶ曲線が断面形状)が楕円的であり、また断面強度分
布は一様ではなく、図7(a)に示すように、光ビーム
の中央部で強く周辺部でなめらかに弱くなるガウス分布
となる特性を有している。
【0128】一方、光学フィルター67としては、図7
(b)に示す透過率分布を持つものが用いられる。この
分部は、半導体レーザ46と同じ楕円率で、しかも透過
率が中央部で低く周辺部でなめらに弱くなるような分布
である。従って、この光学フィルター67を透過した半
導体レーザ46の光ビーム47はほぼ一様な断面強度分
布を有する。受光素子69はその受光面が、レンズ48
を透過した光ビーム47の径よりも小さいので、光ビー
ム47の径と受光素子69の受光面が重なる範囲内で光
軸ずれが発生したとしても光ビームの検出を安定に行な
うことができ支障なく伝送を行なうことできる。
【0129】また半導体レーザ46の発散性は個々に異
なるので、光学フィルター67を発散光ビーム中の光軸
方向に移動調整することによって、断面強度分布の均一
性を最適化することができる。
【0130】第3の実施例 次に、図8を参照して、第3の実施例を説明する。この
実施例の全体的構成も図1と同様であり、異なる部分の
みを図8に示す。同図において、図4と同一の符号は同
一または対応する部材を示す。71は送受信器46内の
受光素子であり、光ビーム70の径よりも小さい長方形
もしくは楕円形の受光面を有する。光ビーム70の長軸
方向と受光素子71の短軸方向が一致するように配設さ
れている。
【0131】光ビーム径に対して受光素子71の形状が
小さければ、両方が重なる範囲内の光軸ずれが許容され
ることは第2の実施例で述べた。一般に市販されている
受光素子はその受光面が円形、正方形、長方形である。
しかし図5に示すように半導体レーザ66の出射光ビー
ムの断面は楕円的である。受光素子71として円形もし
くは正方形の受光面のものを用いた場合、図5に示すよ
うに長軸方向(y軸)に比べて短軸方向(x方向)の重
なり範囲が狭く、光軸ずれ許容値も小さくなる。本発明
では図8のように長方形もしくは楕円形の受光面を有す
る受光素子71をその短軸方向が光ビーム70の長軸方
向と一致するように配設されているので、光ビーム70
がその短軸方向(x方向)にずれても受光素子71との
重なり範囲が広くなり、結果として光軸ずれの許容値が
拡大される。
【0132】第4の実施例 次に、図9を参照して第4の実施例を説明する。この実
施例の全体的構成も第1の実施例と同様であり、相違す
る部分のみが図9に示されている。この部分は送受信器
45の一部をなす受信部を示すものである。図におい
て、47、52、63は図1と同じものである。72は
図1の53に対応する受光手段であり、中央に位置して
伝送信号を検出する光検知器72aと、その周囲にマト
リクス状に配置された多数の光軸ずれ検出用素子72b
とで構成されている。光検知器72aの出力は信号検出
回路63に接続されている。光軸ずれ検出用素子72b
の各出力はそれぞれ検出回路73に接続され、さらに検
出回路73の出力は制御回路74に接続されている。制
御回路74の出力は偏向機構76を駆動させるための偏
向機構駆動回路75に接続されている。偏向機構76は
本実施例では、レンズ52を光軸と垂直でかつ互いに直
交する二つの方向に駆動するものであるが、他の方式の
ものであってもよい。
【0133】光ビーム47に光軸ずれが発生した場合、
集光点は中央の光検知器72aの位置からずれて周囲に
配置された光軸ずれ検出用素子72bのどれかに移動す
る。制御回路74は各光軸ずれ検出用素子72bからの
検出信号を取り込み、集光点がどの素子に移動したかを
判断する。さらに、制御回路74は、集光点を中央の光
検知器72aの位置に戻すために必要な偏向機構76の
補正量を求め、偏向機構駆動回路75で偏向機構76を
駆動する。なお、ここでは送受信器の受信部側に偏向機
構76があるとして示したが、送信側にあってもよい。
この場合にはエラー信号を送信側に伝送しなければなら
ないが、これには図1に示す伝送方法を用いればよい。
【0134】図9に示すの受光手段の代りに、図10に
示す受光手段を用いても良い。図10において、77a
は中央にあり伝送信号を検出する光検知器であり、その
周囲に二次元の半導体位置検出素子77bが配設されて
いる。二次元の半導体位置検出素子は、受光面積が広く
光検知器77aの周囲を連続的にカバーしており、光ビ
ームを受光し、その受光位置を表わす座標データを出力
可能な素子である。光軸ずれによる集光点の移動は二次
元の半導体位置検出素子77bによって検出され、中央
の光検知器77aに戻るように補正される。
【0135】第5の実施例 次に、図11を参照して第5の実施例を説明する。図1
1において、83は一方の送受信器を示し、符号48、
50、56、57、60〜64は図1と同じものであ
る。84は波長λ1の光源、85はレンズ48と偏向機
構50の間に配設され、波長λ1を透過し波長λ2(λ
2≠λ1)を反射するダイクロイックプリズムである。
86は他方の送受信器を示し、87は波長λ2の光源で
ある。送受信器86が送受信器83と異なる点は、光源
87とレンズ48がダイクロイックプリズム85の反射
側に配設され、レンズ56と光検知器57がダイクロイ
ックプリズム85の透過側に配設されていることであ
り、その他の部分は同じである。
【0136】一方の送受信器83内の光源84からの波
長λ1の出射光ビーム88はダイクロイックプリズム8
5を透過し、偏向機構50により光軸を補正されて空間
中に放射され伝播される。この光ビーム88は他方の送
受信器86に入射し、ダイクロイックプリズム85を透
過して光検知器57で検出される。同様に、送受信器8
6内の光源87からの波長λ2の出射光ビーム89はダ
イクロイックプリズム85で全反射され、偏向機構50
により光軸を補正されて空間中に伝播される。この光ビ
ーム89は他方の送受信器83に入射し、ダイクロイッ
クプリズム85で全反射され光検知器57で検出され
る。回路系および光軸補正の動作は図1と同じである。
【0137】このように各送受信器83、86において
ダイクロイックプリズム85は同じ送受信器83、86
内の光源からの光ビームと他方の送受信器86、83か
らの光ビームをその波長の相違に基づいて分離する。
【0138】第6の実施例 次に、図12を参照して第6の実施例を説明する。この
実施例の全体的構成は図1と同じである。図12は相違
する部分のみを示す。48ないし51、54ないし57
は図1と同じものである。90は一方の送受信器44の
送信部を示し、91はP偏光の光ビーム92を出射する
光源、93は光源91と同じ波長でS偏光の光ビーム9
4を出射する光源であり、それぞれレンズ48で平行光
ビームに変換される。95は光ビーム92を透過させ、
光ビーム94を反射させて同一方向に進むように合成さ
せる偏光ビームスプリッタである。96は他方の送受信
器45の受信部を示し、97は同一光路で入射してきた
P偏光の光ビーム92を透過させ、S偏光の光ビーム9
4を反射させる偏光ビームスプリッタである。
【0139】一方の送受信器の送信部90の光源91か
らのP偏光の出射光ビーム92は偏光ビームスプリッタ
95を透過し、光源93からのS偏光の出射光ビーム9
4は偏光ビームスプリッタ95を反射し、両光ビームは
偏向機構50により光軸を補正されて空間中に伝播され
る。これらの光ビーム92、94は他方の送受信器の受
信部96に入射し、光ビーム92は偏光ビームスプリッ
タ97を透過して第1の光検知器57で検出され、光ビ
ーム94は偏光ビームスプリッタ97を反射して第2の
光検知器57で検出される。光源54は光軸補正用のエ
ラー信号等を送受信器90側に伝送するためのものであ
り、光源91および93と同じ波長であってもまたは異
なる波長であってもよい。
【0140】このように一方の送受信器では異なる光源
91、93からのP偏光とS偏光を合成し、他方の送受
信器ではP偏光とS偏光とを分離して異なる受光部57
に入射させる。
【0141】このように偏光方向の異なる複数の光ビー
ムを用いて同一方向に複数の光ビームで伝送することと
しているので、伝送量の拡大を図ることができる。
【0142】なお上記実施例では受信部96において、
二つの光ビーム92と94の分離に偏光ビームスプリッ
タ97を用いたが以下のような構成としてもよい。すな
わち、偏光ビームスプリッタ97は通常の無偏光ビーム
スプリッタとする。光ビーム92を検出する第1の光検
知器57の前面にはP偏光のみを透過させるように位置
決めされた検光子、光ビーム94を検出する第2の光検
知器57の前面にはS偏光のみを透過させるように位置
決めされた検光子を配設する。従って第1の光検知器5
7にはP偏光成分の光ビームしか検出されず、光源91
の光ビーム92が選択的に検出される。第2の光検知器
57には同様にS偏光成分の光ビーム94が選択的に検
出される。
【0143】第7の実施例 次に、図13を参照して第7の実施例を説明する。同図
において、48、50、56、57は図1と同じもので
あり、97は図12と同じものである。106は一方の
送受信器を示し、107は波長λ1でP偏光の光ビーム
108を出射する光源、109は光源107と同じ波長
λ1の光ビーム110を出射する光源であり、それぞれ
レンズ48で平行光ビームに変換される。111は光ビ
ーム108を透過させ、光ビーム110を反射させて同
一方向に進むように合成させる偏光ビームスプリッタで
ある。112は偏光ビームスプリッタ111の出射方向
に配設され、波長λ1を透過させ、波長λ2(λ2≠λ
1)を反射させるダイクロイックプリズムである。11
3は他方の送受信器を示し、114は波長λ2でP偏光
の光ビーム115を出射する光源、116は光源114
と同じ波長λ2の光ビーム117を出射する光源であ
り、それぞれレンズ48で平行光ビームに変換される。
118は光ビーム115を透過させ、光ビーム117を
反射させて同一方向に進むように合成させる偏光ビーム
スプリッタである。119は偏光ビームスプリッタ11
8の出射方向に配設され、波長λ2を透過させ、波長λ
1を反射させるダイクロイックプリズムである。基本的
に二つの送受信器106および113は、それぞれの送
受信器における送信光の波長が異なる点で違いがあり、
他の部分における構成と動作は同じである。
【0144】送受信器106の光源107からの波長λ
1でP偏光の出射光ビーム108は偏光ビームスプリッ
タ111を透過し、光源109からの波長λ1でS偏光
の出射光ビーム110は偏光ビームスプリッタ111で
反射し、両光ビームはダイクロイックプリズム112を
透過し、偏向機構50により光軸を補正されて空間中に
伝播される。この光ビーム108および110は、送受
信器113に入射される。この二つの光ビーム108お
よび110は、ダイクロイックプリズム119で反射さ
れる。さらに、P偏光の光ビーム108は偏光ビームス
プリッタ97を透過して第1の光検知器57で検出さ
れ、同じくS偏光の光ビーム110は偏光ビームスプリ
ッタ97で反射されて第2の光検知器57で検出され
る。
【0145】一方送受信器113の光源114からの波
長λ2でP偏光の出射光ビーム115は偏光ビームスプ
リッタ108を透過し、光源116からの波長λ2でS
偏光の出射光ビーム117は偏光ビームスプリッタ10
8で反射し、両光ビームはダイクロイックプリズム11
9を透過し、偏向機構50により光軸を補正されて空間
中に伝播される。この光ビーム115および117は、
送受信器106に入射される。この二つの光ビーム11
5と117は、ダイクロイックプリズム112で反射さ
れる。さらに、P偏光の光ビーム115は偏光ビームス
プリッタ97を透過して第1の光検知器57で検出さ
れ、同じくS偏光の光ビーム117は偏光ビームスプリ
ッタ97で反射されて第2の光検知器57で検出され
る。
【0146】なお、上記実施例では送受信器106にお
いて、二つの光ビーム108と110の合成に偏光ビー
ムスプリッタ111を用いたが通常の無偏光ビームスプ
リッタとしてもよい。また、二つの光ビーム115と1
17の分離に偏光ビームスプリッタ97を用いたが、以
下のような構成としてもよい。すなわち、偏光ビームス
プリッタ97は通常の無偏光ビームスプリッタとする。
光ビーム115を検出する第1の光検知器57の前面に
はP偏光のみを透過させるように位置決めされた検光
子、光ビーム117を検出する第2の光検知器57の前
面にはS偏光のみを透過させるように位置決めされた検
光子を配設する。従って第1の光検知器57にはP偏光
成分の光ビームしか検出されず、光ビーム115が選択
的に検出される。第2の光検知器57には同様にS偏光
成分の光ビーム117が選択的に検出される。以上のこ
とは他方の送受信器113についても同様である。
【0147】また、上記実施例では送受信器106にお
いて、波長λ1の光ビーム108および110と波長λ
2の光ビーム115および117との分離にダイクロイ
ックプリズム112を用いたが以下のような構成として
もよい。すなわち、ダイクロイックプリズム112は通
常のビームスプリッタとする。光ビーム115と117
をそれぞれ検出する第1および第2の光検知器57の前
面には波長λ2のみを透過させる干渉フィルターを配設
する。これらの光検知器57には波長λ2の光ビームが
選択的に検出される。以上のことは他方の送受信器11
3についても同様である。
【0148】さらに、上記実施例において以下のような
構成としてもよい。すなわち送受信器106において、
偏光ビームスプリッタ97と111およびダイクロイッ
クプリズム112を通常のビームスプリッタとする。光
ビーム115を検出する第1の光検知器57の前面に
は、波長λ2でかつP偏光のみを透過させるように干渉
フィルター膜がコーティングされた検光子、光ビーム1
17を検出する第2の光検知器57の前面には、波長λ
2でかつS偏光のみを透過させるように干渉フィルター
膜がコーティングされた検光子を配設する。従って、第
1の光検知器57には波長λ2でP偏光成分の光ビーム
しか検出されず、光ビーム115が選択的に検出され
る。第2の光検知器57には同様に波長λ2でS偏光成
分の光ビーム117が選択的に検出される。以上のこと
は他方の送受信器113についても同様である。
【0149】さらに、三つ以上の異なる波長の光源を用
いてもよい。
【0150】第8の実施例 次に、図14を参照して第8の実施例を説明する。同図
において、46ないし57は図1と同じものである。1
20は一方の送受信器を示し、121は偏向機構50の
出射側に配設されたビームスプリッタである。ビームス
プリッタ121の反射方向には反射ミラー122が配設
されている。123は他方の送受信器であり、ビームス
プリッタ51はビームスプリッタ121の透過光ビーム
47aを入射するように配設されている。125は反射
ミラー122からの光ビーム47bを入射するように配
設されているビームスプリッタである。ビームスプリッ
タ125の透過方向もしくは反射方向にはレンズ52と
光検知器53が順に配設されており、他の方向にはレン
ズ55と光源54が順に配設されている。
【0151】光源46からの出射光ビーム47は偏向機
構50により光軸を補正されたのち、ビームスプリッタ
121に入射する。ビームスプリッタ121の透過光ビ
ーム47aは空間中に伝播され、反射光ビーム47bは
反射ミラー122にて反射されて、上記透過光ビーム4
7aと平行に空間中に伝播される。透過光ビーム47a
は他方の送受信器123のビームスプリッタ51に入射
し、第1の光検知器53で検出される。一方反射光ビー
ム47bはビームスプリッタ125に入射し、第2の光
検知器53で検出される。同様に、光源54からの光ビ
ーム126も二つのビームスプリッタ51と125から
出射され、他方の送受信器121の光検知器57で検出
される。
【0152】このように、光ビームが二つの異なる光路
で同時に伝播されるので、一方の光路が遮断されても他
方の光路による伝送が行える。
【0153】第9の実施例 次に、図15を参照して第9の実施例を説明する。同図
において、127は二方向への送信が可能な送受信器、
128は二方向からの受信が可能な送受信器、129は
一方向の受信および一方向の送信が可能な中継器であ
る。送受信器127は送受信器128および中継器12
9に向かっての伝送が可能であり、中継器129は送受
信器128に向かっての伝送が可能である。
【0154】送受信器127から送受信器128および
中継器129に向けて、同一の信号を乗せた光ビームが
同時に伝送される。さらに中継器129は送受信器12
7からの光ビームをそのまま送受信器128に向けて伝
送する。送受信器128は送受信器127および中継器
129からの伝送を同時に受信する。
【0155】こうのように構成する結果、送受信器12
7からの直接の伝送が不通の場合にも、中継器129か
らの伝送にて送受信器127からの光ビームを受け取る
ことができる。
【0156】なお、上記の実施例では、送受信器127
が二方向への送信が可能で、送受信器128が二方向か
らの受信が可能で、中継器129が一方向の受信および
送信が可能であったが、送受信器127として三方向以
上の送信が可能なものを用い、送受信器128として三
方向以上の受信が可能なものを用い、中継器(129と
同様のもの)を二以上設け、送受信器127の発生する
光ビームの内一つは直接送受信器128に伝送し、他の
光ビームをそれぞれ中継器を介して伝送することとして
もよい。
【0157】第10の実施例 以下、図16ないし図23を参照して第10の実施例を
説明する。図16は本発明の第10の実施例による光伝
送装置の全体的構成を示すブロック図である。同図にお
いて、308は第1の送受信器、309は中継器、31
0は第2の送受信器である。
【0158】図17は第1の送受信器308の詳細を示
すブロック図である。同図において、311は伝送すべ
き信号の信号源であり、例えばテレビカメラ、VTRな
どの映像信号源や、計算機、パーソナルコンピュータな
どのコードデータ信号源といった種々の信号源であって
よい。312は信号源311から第1の送受信器308
へ信号源311からの信号を伝送するためのケーブルで
あり、例えば電線であっても光ファイバであってもよ
い。ケーブル312は光源駆動回路313に接続され、
光源駆動回路313は発光ダイオードやレーザダイオー
ド等の光源314に接続されている。光源314の出射
方向にはコリメータレンズ315、ビームスプリッタ3
16、リレーレンズ317、318が順に配設されてい
る。ビームスプリッタ316の反射方向には収束レンズ
319、光検知器320が順に配設されている。光検知
器320の出力信号は検出回路321に接続され、検出
回路321の一方の出力信号はケーブル322を介して
第1の送受信器308の外部にある信号再生器323に
接続されている。検出回路321の他方の出力信号は偏
向機構駆動回路324に接続されており、偏向機構駆動
回路324の出力信号は一方のリレーレンズ317に設
けられた偏向機構325に接続されている。偏向機構3
25はリレーレンズ317を光軸と垂直な面内の直交す
る二方向に変位させることができる。326は太陽電池
であり、太陽光や照明光からの光線Sを受けるように向
けられている。なお、ここでは326を太陽電池とした
が他の発電手段であっても差し支えない。327は太陽
電池326に接続された判定回路であり、蓄電池328
と相互に接続されている。判定回路327からの出力
は、第1の送受信器308内において電源を必要とする
回路系や駆動機構に接続されている。ただし、図面では
簡単のために光源駆動回路313との接続のみが示され
ている。
【0159】図18は中継器309の詳細を示すブロッ
ク図である。同図において、329は第1の送受信器3
08から放射された光ビームを透過および反射させるた
めのビームスプリッタである。ビームスプリッタ329
の透過方向には、収束レンズ330と光検知器331が
順に配設されており、一方反射方向にはコリメータレン
ズ332と光源333が順に配設されている。光検知器
331の出力信号は検出回路334に接続されており、
検出回路334の一方の出力信号は、エラー信号検出回
路335に接続されている。エラー信号検出回路335
の出力信号は光源駆動回路336に接続されており、光
源駆動回路336の後段には光源333が接続されてい
る。検出回路334の他方の出力信号は、光源駆動回路
337に接続されており、光源駆動回路337の後段に
光源338が接続されている。光源338の出射方向に
はコリメータレンズ339、ビームスプリッタ340、
リレーレンズ341、342が順に配設されている。ビ
ームスプリッタ340の反射方向には収束レンズ34
3、光検知器344が順に配設されている。光検知器3
44の出力信号はエラー信号検出回路345に接続さ
れ、エラー信号検出回路345の出力信号は偏向機構駆
動回路346に接続されており、偏向機構駆動回路34
6の後段には一方のリレーレンズ341に設けられた偏
向機構347に接続されている。偏向機構347は第1
の送受信器308内の偏光機構325と同様にリレーレ
ンズ341を光軸と垂直な面内の直交する二方向に変位
させることができる。また、中継器309に設けられた
太陽電池326、判定回路327、蓄電池328は第1
の送受信器308に設けられたものと同じものである。
ただし、図示を簡単にするため、検出回路334との接
続のみが示されている。
【0160】図19は第2の送受信器310の詳細を示
すブロック図である。同図において、348は中継器3
09から放射された光ビームを透過および反射させるた
めのビームスプリッタである。ビームスプリッタ348
の透過方向には、収束レンズ349と光検知器350が
順に配設されており、一方反射方向にはコリメータレン
ズ351と光源352が順に配設されている。光検知器
350の出力信号は検出回路353に接続されており、
検出回路353の一方の出力信号は、エラー信号検出回
路354に接続されている。エラー信号検出回路354
の出力信号は光源駆動回路355に接続されており、光
源駆動回路355の後段には光源352が接続されてい
る。検出回路353の他方の出力信号はケーブル356
を介して、第2の送受信器310の外部にある信号再生
器357に接続されている。信号再生器357は伝送さ
れた信号を再生や加工したりするものであり、例えばテ
レビモニタやVTR、パーソナルコンピュータといった
ものであってよい。358は第2の送受信器310の外
部にある信号源であり、ケーブル359を介して光源駆
動回路355に接続されている。また、第2の送受信器
310に設けられた太陽電池326、判定回路327、
蓄電池328は第1の送受信器308に設けられたもの
と同じものである。ただし、図示を簡単にするため、検
出回路353との接続のみが示されている。
【0161】まず第1の送受信器308から第2の送受
信器310へ信号の伝送を行なう場合の動作を説明す
る。信号源311からの伝送すべき信号はケーブル31
2によって第1の送受信器308の光源駆動回路313
に伝送される。光源駆動回路313は伝送信号に基づい
て光源314を駆動し、光源314は光信号として光ビ
ームを放射する。なお伝送信号の形態はアナログであっ
てもディジタルであってもよく、また必要に応じて変調
がかけられる。光ビームはビームスプリッタ316とリ
レーレンズ317、318を経て、中継器309へ向け
て伝搬される。
【0162】中継器309では、第1の送受信器308
から放射された光ビームを光検知器331で受光し、さ
らに検出回路334で伝送信号を検出する。さらに一方
で検出回路334からの信号はエラー信号検出回路33
5に送られ、光検知器331における光ビームの入射位
置を示す信号(エラー信号)が検出される。このエラー
信号は光ビームを常に光検知器331の所定の位置に入
射させるようにするためのものである。もし、第1の送
受信器308と中継器309との間に相対的な位置ずれ
が生じたような場合には、光ビームによる伝送が行え
ず、信号が遮断されるといった事態が起こる。そこで中
継器309から第1の送受信器308に向けてこのエラ
ー信号を送り返す。これは中継器309にある光源駆動
回路336がエラー信号に基づいて光源333を駆動さ
せ、光源333は光ビームを第1の送受信器308に向
けて放射する。
【0163】この光ビームは第1の送受信器308にあ
る光検知器320によって受光され、検出回路321で
エラー信号成分が検出される。このエラー信号成分は偏
向機構駆動回路324において、リレーレンズ317に
設けられた駆動機構325を動作させる信号に変換され
る。駆動機構325はエラー信号に従って、リレーレン
ズ317を光軸と垂直な面内の直交する二方向に変位さ
せる。駆動機構325の方式としては例えば、コイルと
磁石による電磁力を用いるものなどが挙げられる。これ
によって常に中継器309の光検知器331面において
所定の位置に入射するように、第1の送受信器308か
ら放射される光ビームの方向が変えられる。このように
して伝送中に第1の送受信器308と中継器309の間
に位置ずれが生じたとしても、随時光ビームの放射方向
が補正されるため伝送が遮断されることはなくなる。ま
た、このような補正機構によって、第1の送受信器30
8や中継器309が放送中継車のような移動体上にあっ
ても信号を伝送することが可能となる。しかし伝送中に
位置ずれが発生する場合のほかに、伝送開始以前に大き
な位置ずれがあって、第1の送受信器308から放射さ
れた光ビームが全く中継器309に到達しないような場
合も考えられる。このような場合には第1の送受信器3
08から放射される光ビームを、中継器309の方向に
向かってあらかじめ決められたパターンで走査させ、中
継器309でこの走査中の光ビームを検出できたら、先
に述べたエラー信号を用いて補正動作を行うようなこと
を行えばよい。このような補正は上記実施例に関連して
説明した方法により行なえる。中継器309の検出回路
334で検出された伝送信号はまた、光源駆動回路33
7および光源338によって再び光ビームに変換され、
第2の送受信器310に向かって放射される。中継器3
09からの放射の方法、第2の送受信器310における
光ビームおよび信号成分の検出方法、第2の送受信器3
10から中継器309に向けてのエラー信号の伝送方法
は先に述べたのと同じである。さらに中継器309と第
2の送受信器310の位置ずれによる光ビームの補正方
法もリレーレンズ341と駆動機構347によって同様
に行われる。
【0164】第2の送受信器310で検出された伝送信
号はケーブル356を介して外部にある信号再生器35
7に送られ、映像や音声あるいはコードデータ信号とい
った形態となって再生される。太陽電池326は太陽光
や周囲の照明光の照射によって電力を発生する。判定回
路327は太陽電池326で発生した電力を、電源を必
要とする電気回路系や駆動機構類に供給する。また、非
伝送時には太陽電池326で発生した電力を蓄電池32
8で蓄えるようにする。さらに、夜間時のように太陽電
池326での発生電力が小さい場合には、蓄電池328
から電力を供給させるようにする。このように第1の送
受信器308、中継器309、第2の送受信器310が
発電手段を有することは、外部からの電源供給を不要に
できることとなり、光伝送装置にとっては有効なことと
なる。特に中継器309の場合では、完全なケーブルレ
スを実現でき、設置性に極めて優れたものとなる。
【0165】なお、第1の送受信器308から中継器3
09を経て第2の送受信器310に信号を片方向伝送す
る場合について説明したが、双方向伝送を行なうことも
できる。即ち、第2の送受信器310の外部に信号源3
58を設け、ケーブル359を介して光源駆動回路35
5に信号を伝送させる。光源352は中継器309から
放射された光ビームの第2の送受信器310におけるエ
ラー信号成分に加えて、信号源358からの信号を重畳
して光ビームを中継器309に向けて放射する。この光
ビームは光検知器344で検出され、光源駆動回路33
6に、伝えられる。光源333はエラー信号検出回路3
35からのエラー信号成分に、光検知器344からの信
号を重畳して光ビームを第1の送受信器308に向けて
放射する。この光ビームは第1の送受信器308の検出
回路321で検出された後、ケーブル322を介して外
部にある信号再生器323へ伝送される。
【0166】また上記実施例では中継器309を用い
た。中継器309を用いれば、第1の送受信器308と
第2の送受信器310とを結ぶ直線上に障害物がある場
合にも、中継器309を上記直線から離れた位置に配置
することにより、伝送が可能になる。
【0167】また上記実施例の中継器309において、
第1の送受信器308から伝搬してきた光ビームは大気
中での減衰を受け、信号成分が微弱となっている場合が
ある。そこでこの伝送信号を中継器9内で増幅させた後
に、第2の送受信器310に向けて伝送させることで、
信号の品質を保持または向上させることができる。
【0168】なお、第1および第2の送受信器308、
310を結ぶ直線上に障害物がなく、また第1および第
2の送受信器308、310間の距離が十分短ければ、
中継器309を省略することができる。
【0169】また、上記実施例の中継器309は第1の
送受信器308と第2の送受信器310間で信号を中継
するだけでなく、中継器309に信号源や信号再生器を
接続し、中継器309の地点で新たな信号の入出力を行
うこととしてもよい。
【0170】図16ないし図19に示した光伝送装置の
動作をさらに明確にするため、実際の使用例を示して説
明する。図20は本実施例の光伝送装置の野外音楽ステ
ージ会場における設置図である。図において、360は
ステージである。361はステージ360の様子を撮影
するテレビカメラであり、図16の信号源311に相当
する。362はテレビカメラ361に接続された2台の
送信器であり、図16の符号308に対応する。363
は送信器362に接続された太陽電池であり、図16の
符号326に対応する。364は2台の送信器362が
放射した光ビームをそれぞれ受光する方向に配置された
2台の受信器であり、太陽電池363を備えている。3
65は受信器に接続されたモニタスクリーンであり、3
66はスピーカである。モニタスクリーン365および
スピーカ366は図16の信号再生器357に相当す
る。野外音楽ステージ会場の規模は場所によって様々で
あるが、例えばステージ360からモニタスクリーン3
65が設置されている距離は百メートル程度である。
【0171】テレビカメラ361はステージ360の様
子を撮影し、この信号が送信器362から受信器364
まで約百メートルを空間的に伝送され、モニタスクリー
ン365に映像が映し出され、そしてスピーカ366に
音声が流される。送信器362および受信器364の電
源はそれぞれに設けられた太陽電池363から供給され
る。従って送信器362および受信器364の電源を供
給するためケーブルを引く必要がなく、送信器362お
よび受信器364の設置が極めて容易になる。特にこの
ような野外での映像音響装置はイベントに合わせて仮設
されることが多く、太陽電池を備えた光伝送装置は移動
性、仮設性に適している。また夜間時の使用において
は、昼間に太陽電池によって発生した電力を蓄電池に蓄
えておき、この電力を使えばよい。他の方法として、太
陽電池を照明器具の近傍に設置することもできる。
【0172】図21は本実施例の他の使用例として、野
球場に設置した場合を示す。図において、367は野球
場であり、368は野球場内の各種情報を取り扱うコン
トロールセンタ、369はバックスクリーンである。バ
ックスクリーン369には大型ディスプレイ370、ス
コアボード371、メンバボード372のほか、受信器
373が一体化されている。374は野球場内の数箇所
に設置されたテレビカメラであり、それぞれ送信器と発
電手段を備えている。375は同じく数箇所に設置され
たテレビモニタであり、それぞれ受信器と発電手段を備
えている。各テレビカメラ374の送信器は図示の実線
のようにコントロールセンタ368に向けて光伝送でき
るように設置されており、各テレビモニタ375の受信
器は図示の実線のようにコントロールセンタ368から
の伝送光を受光できるように設置されている。またバッ
クスクリーン369にある受信器373は、コントロー
ルセンタ368からの光伝送を受光できるように設置さ
れている。コントロールセンタ368から各テレビカメ
ラ374および各テレビモニタ375までの距離は数十
メートルから百メートル程度である。
【0173】図22はコントロールセンタ368とテレ
ビカメラ374およびテレビモニタ375間の情報経路
のブロック構成図である。376はコントロールセンタ
368内に設置され、送信と受信の機能を備えた光伝送
装置である。各テレビカメラ374は試合の模様や選手
の様子を撮影するだけでなく、観客の様子や野球場内の
監視用として使われ、送信器を介してコントロールセン
タ368へ映像信号が伝送される。コントロールセンタ
368の光伝送装置376で受光された信号は、分配器
377で各テレビカメラ374からの信号に分離され、
それぞれの映像信号がテレビモニタ378に映し出され
る。各テレビモニタ378の信号はテレビモニタセレク
タ379に接続されている。テレビモニタセレクタ37
9は、例えば大型ディスプレイ370に映すべき映像信
号を選択する。380はテレビ放送受信器、381はレ
ーザディスク、382はコンピュータであり、テレビモ
ニタセレクタ379とともに混合器383に接続されて
いる。またこれらは図16の信号源311に対応するも
のである。テレビ放送受信器380やレーザディスク3
81は、観客への情報提供や試合開始前の娯楽用として
使用される。コンピュータ382は、スコアボード37
1への点数の入力、メンバボード372への選手名の入
力、その他種々の情報の提供とこれらの情報経路の制御
用として使用される。各信号は混合器383で混合さ
れ、光伝送装置376から各テレビモニタ375の受信
器に向けて伝送される。テレビモニタ375では伝送さ
れてきた混合信号が各映像信号に分配され、それぞれの
場所で映すべき信号が選択された上でテレビモニタに映
し出される。映すべき信号の選択はコンピュータ382
の信号によって行われる。
【0174】また、図21において各テレビモニタ37
5は全てコントロールセンタ368から伝送を受けるよ
うにしたが、図示の破線で示すようにテレビモニタ37
5で順に中継してもよい。
【0175】なお、野球場ではなく、サッカー場や他の
各種競技場、展覧会場等にも同様に用いる場合にも同様
の構成を採用してもよい。
【0176】図23は上記第10の実施例の光伝送装置
を競艇場において使用する場合の配置を示すものであ
る。図において、符号368ないし370、373、3
74は図21と同じものである。384は競艇場のプー
ルであり、385はボートである。386はバックスク
リーン369にあって着順等を表示するボードである。
コントロールセンタ368から各テレビカメラ374お
よびバックスクリーン369までの距離は数十メートル
から百メートル程度である。野球場と同じように、各テ
レビカメラ374はレースの様子を撮影したり競艇場内
の監視用として使用され、映像信号はコントロールセン
タ368へ伝送される。コントロールセンタ368から
は、バックスクリーン369の大型ディスプレイ370
や表示ボード386に映すべき信号が編集されて伝送さ
れる。既存の競艇場において新たに情報経路を構築しよ
うとする場合、従来の電線による方法では、プール38
4の下やもしくはプール384を迂回して電線の布線工
事を行わなければならず、このために多額の工事費を必
要としていた。これに対して、光による伝送方式では、
機器を設置するだけで簡単に情報経路を開通できるとい
う大きな利点がある。 第11の実施例 次に、図24を参照して第11の実施例を説明する。こ
の実施例は概して第10の実施例において、中継器を設
けない構成と同じであるが、以下の点で相違する。図2
4には、第10の実施例との相違点のみが示されてい
る。図24の送信器308において、314は信号を伝
送するための第1の光源であり、313は光源を駆動す
る電気回路、318は第1の光ビーム434を放射する
ための第1の光学系である。435は第1の光源314
と同じ波長もしくは異なる波長の第2の光源であり、第
2の光学系436によって第2の光ビーム437が第1
の光ビームと平行に放射される。444は第2の光源4
32を駆動するための電気回路である。また、受信器3
10において、350は第1の光ビーム434を受光す
るように配設された光検知器であり、その出力は検出回
路353に接続されている。440は第1の光源318
の波長成分のみを透過させる光学フィルタであり、光検
知器350の前面に配設されている。441は第2の光
ビーム437を受光するように配設された太陽電池であ
り、その出力は受信器310内の各電気回路部および受
信器310に接続された信号再生器357や信号源35
8(図19)などに供給される。
【0177】第1の光源314および光学系318から
放射された第1の光ビーム434が光検知器350で受
光されて信号の伝送が行われることについては、第10
の実施例と同じである。第2の光源435は光ビーム4
37によって受信器310へ電力を供給するために設け
られたものであり、第1の光源432よりも光出力の高
い、一定値で駆動される。光ビーム437は受信器31
0の太陽電池441で受光され、これによって得られた
電力が受光器310およびこれに接続された信号再生器
357や信号源358に供給される。光学フィルタ44
0は、第2の光源435からの光ビーム437や他の迷
光成分が光検知器350に入射して、伝送された信号の
品質を劣化させることを防ぐために設けられている。
【0178】なお、図24では二つの光ビーム434と
437をそれぞれ異なる光学系318および436から
放射するように構成したが、同一の光学系から放射する
ようにしてもよい。
【0179】第12の実施例 次に、図25を参照して第12の実施例を説明する。こ
の実施例の全体的構成は図16ないし図19と同様であ
る。図25には相違する部分のみを示す。即ちこの実施
例は、中継器387の構成が異なる。その他の点は図1
6ないし図19と同様である。図において、符号326
ないし328、330、340、343ないし346は
図16と同じものである。収束レンズ330の集光点に
は光ファイバ388の一端が位置決めされて配設されて
おり、光ファイバ388の他端側にはコリメータレンズ
389が配設されている。また、偏向機構390が光フ
ァイバ388のコリメータレンズ389側に近接配置さ
れている。偏向機構390は光ファイバ388を光軸と
垂直な面内の直交する二方向に変位させることができ
る。エラー信号検出回路345の出力信号は偏向機構駆
動回路346に入力され、偏向機構駆動回路346の後
段には偏向機構390がある。判定回路327はエラー
信号検出回路345と偏向機構駆動回路346に接続さ
れている。
【0180】図示しない送信器から放射された光ビーム
は、中継器387の収束レンズ330を経て光ファイバ
388に入射する。この光ビームはそのまま光ファイバ
388の出射端より出射し、コリメータレンズ389と
ビームスプリッタ340を経て、中継器387から図示
しない受信器に向けて放射される。一方、逆に上記受信
器から中継器387に向けて放射された光ビームは図1
6で説明したのと同じように、受信器における入射位置
の位置ずれ信号を含んでおり、ビームスプリッタ340
で反射され、収束レンズ343を経て光検知器344で
受光される。そしてエラー信号検出回路345で位置ず
れ信号が検出される。この位置ずれ信号に基づいて偏向
機構駆動回路346が偏向機構390を駆動させ、光フ
ァイバ388から放射される光ビームが受信器の所定の
位置に入射するように、光ファイバ388の出射端の位
置が調整されれる。中継器387における信号の伝送
は、光信号の形態のまま光ファイバ388を通して行わ
れ、電気信号には変換されない。従って電磁誘導雑音を
全く受けることが無く、伝送信号の品質が劣化しない。
【0181】第13の実施例 次に、図26を参照して第13の実施例を説明する。図
26はこの実施例の投光器を示したものである。中継器
や受信器は図16に示したのと同じでも良い。また、中
継器として図25に示すものを用いても良い。図26に
おいて、符号311は図16と同じものである。391
は送信器である。信号源311からの信号は、光ファイ
バ392を介して送信器391の光ファイバカプラ39
3の第1の入力ポート394へ入力されている。395
は励起用半導体レーザであり、出射光は収束レンズを経
て光ファイバカプラ393の第2の入力ポート397へ
入力されている。光ファイバカプラ393の出力ポート
398には光ファイバ399が接続され、光ファイバ3
99の出射端には光アイソレータ400が接続されてい
る。光アイソレータ400の後段には、コア部に例えば
エルビウムイオンが混入されたエルビウムドープ光ファ
イバ401が接続されている。エルビウムドープ光ファ
イバ401の出射端には光フィルタ402が接続されて
おり、さらに後段に光ファイバ403が接続されてい
る。光ファイバ403の出射端近傍にはコリメータレン
ズ404が配設されている。
【0182】光ファイバカプラ393およびエルビウム
ドープ光ファイバ401に関しては、光ファイバ増幅器
の一技術として良く知られており、応用物理学会誌、第
59巻、第9号(1990年)1175ないし1192
ページにおいて解説されている。信号源311からの信
号は例えば波長1.53ミクロンの信号光として光ファ
イバ392を介して光ファイバカプラ393に入力され
る。一方、例えば波長1.48ミクロンの励起用半導体
レーザ395から出射した励起光も収束レンズ396を
介して光ファイバカプラ393に入力される。光ファイ
バカプラ393ではこれら二つの光が95%以上という
効率で結合され、一つの出力ポート398から二つの光
が重ね合わされて出力される。光ファイバカプラについ
ては、「光波電子工学」(小山、西原著、コロナ社)の
260ないし262ページに解説されているのでここで
の詳細な説明は省略する。これら信号光と励起光はエル
ビウムドープ光ファイバ401へ伝搬される。ここでは
エルビウムイオンの固有な遷移での誘導放出によって、
信号光が増幅される。なお、光アイソレータ400は、
エルビウムドープ光ファイバ401中の光成分が光ファ
イバカプラ393側に戻るのを防ぐ働きをする。また、
光フィルタ402は増幅された信号光のみ通過させるよ
うに作用する。従って光ファイバ403の出射端から
は、増幅された信号光が放射される。このように信号源
311の出力信号は、光信号の形態のまま増幅作用を受
けて送信器391から放射されることになる。従って電
磁誘導雑音を全く受けることが無く、伝送信号の品質が
劣化しない。
【0183】第14の実施例 次に、図27を参照して第14の実施例を説明する。図
27は本実施例の受信器を示すものである。送信器およ
び中継器は図16に示すものと同じでよい。また、中継
器として図25に示すものを用いても良い。また、送信
器として図26に示すものを用いても良い。本実施例
(図27)の受信器は、第13の実施例(図26)に関
し説明した光ファイバ増幅器を受信器に適用したもので
ある。図27において、405は受信器である。符号3
57は図16と同じものである。また、符号393ない
し403は図26と同じものである。406は送信器ま
たは中継器から放射された光ビームを収束するための収
束レンズであり、集光点の光ファイバ407が配設され
ている。光ファイバ407の他端は光ファイバカプラ3
93の第1の入力ポート394へ接続されている。光フ
ィルタ402の後段には光ファイバ403が接続されて
おり、光ファイバ403の出射端は信号再生器357に
入力されている。
【0184】外部の送信器もしくは中継器から放射され
た光ビームは、例えば1.53ミクロンの波長であり、
収束レンズ406を介して光ファイバカプラ393に入
力される。一方、例えば波長1.48ミクロンの励起用
半導体レーザ395から出射した励起光も収束レンズ3
96を介して光ファイバカプラ393に入力される。光
ファイバカプラ393ではこれら二つの光が95%以上
という効率で結合され、一つの出力ポート398から二
つの光が重ね合わされて出力される。これら信号光と励
起光はエルビウムドープ光ファイバ401へ伝搬され、
上述したようにエルビウムイオンの作用で信号光が増幅
される。増幅された信号光は光ファイバ403を介して
信号再生器357に入力される。このように受信器40
5が受光した光ビームは、光信号の形態のまま増幅作用
を受けて信号再生器357へ入力されることになる。従
って電磁誘導雑音を全く受けることが無く、また大気中
の伝搬によって被った光ビーム強度の減衰が回復され、
伝送信号の品質が劣化しない。
【0185】なお、以上の実施例では、送信器や受信器
に増幅作用を有する光ファイバーを用いたが、この増幅
作用を有する光ファイバーを中継器に用いても良い。
【0186】第15の実施例 次に、図28および図29を参照して本発明を図に基づ
き説明する。図28は本実施例の送信器を示すもので、
中継器、受信器として上記実施例のものを用いることが
できる。図28において、符号311は図16と同じも
のである。408は送信器であり、信号源311と送信
器408は光ファイバ409で接続されている。410
は光ファイバの出射端近傍に配設された収束レンズであ
り、411は収束レンズの集光点近傍に配設された光増
幅機能素子である。光増幅機能素子411の出射方向に
はコリメータレンズ412が配設されている。
【0187】図29は光増幅機能素子411の一例を示
す断面図であり、光エレクトロニクス事典(産業調査
会、1992年)115ないし116ページに紹介され
ている。両面をAu−Zn電極411a、411bに挟
まれて、N−InP基板411c上にN−InPエミッ
タ411d、p−InGaAsPゲート411e、n−
InGaAsP緩衝層411f、N−InP緩衝層41
1g、n−InGaAsP吸収層411h、N−InP
クラッド層411i、n−InGaAsP活性層411
j、p−InPクラッド層411kが順に積層されてい
る。ここで、エミッタ411d、ゲート411e、緩衝
層411f、411gがフォトトランジスタを形成し、
活性層411jと両側のクラッド層411i、411k
が発光素子を形成している。従ってフォトトランジスタ
側への入射光に対し、発光素子から増幅された光が出力
される。信号源311からの信号は光信号の形態で光フ
ァイバ409を介して送信器408に入力される。この
光信号は光増幅機能素子411に入射し、増幅作用を受
けて出射され、送信器から放射される。すなわち光信号
の形態のままで増幅作用が受けられる。
【0188】なお、上記の説明で「N−」は電子が高濃
度であることを表わし、「n−」は電子が比較的低濃度
であることを表わす。
【0189】なお本実施例では光増幅機能素子411が
送信器にある場合を示したが、中継器や受信器にあって
もよいことは言うまでもない。
【0190】次にブロック構成図の形式で第13ないし
第15の実施例に示した光伝送装置の動作をさらに明確
にするため、実際の使用例を示して説明する。図30は
本発明の第13ないし第15の実施例による光伝送装置
のビル間伝送を示す設置図である。412はビルであ
り、互いに道路ST等を挟んで建てられている。413
は送信と受信の機能を有する光伝送装置であり、例えば
ビルの屋上等に設置されている。414はビル412の
各階に設置された光ファイバによる情報経路であり、各
階の情報経路414は光ファイバによる幹線経路415
に接続されている。幹線経路415は各ビル毎に光伝送
装置413に接続されている。二つの光伝送装置413
間の距離は数十メートルから百メートルである。
【0191】各ビル単位では、情報経路414および幹
線経路415からなるLANシステム(Local Area Netw
ork)が布設されており、ビル内にあるコンピュータや情
報関連機器が光ファイバによって接続されている。この
システムによって、ビル内での情報が光ファイバを通し
て伝達される。またシステムの経路中にある光伝送装置
413によって、他のビルに設置された光伝送装置41
3を介して相互に情報通信が行われる。従ってビル間の
光伝送装置413は、あたかもビル間が光ファイバで結
ばれているかのように作用する。
【0192】上記実施例では二つのビル間における伝送
として示したが、三つ以上の光伝送装置間での伝送であ
っても差し支えない。
【0193】また、ビル内の情報経路414および幹線
経路415が光ファイバであるとしたが、電線であって
もかまわない。
【0194】
【発明の効果】以上のように、請求項1の光伝送装置に
よれば、光ビームの偏向機構を用いてあらかじめ設定さ
れたパターンで光ビームを走査するようにしたので、電
源投入時のような場合に光ビームが受信側の送受信器に
到達していない場合でも、走査によって偏光方向の修正
を行なうことができ、伝送を開始できる効果がある。
【0195】請求項2の光伝送装置によれば、請求項1
の装置において、受信側の光ビーム検出手段で光軸のず
れが所定値以上であると判定されたときに上記走査を行
なわせることとしたので、必要なときには走査が行なわ
れる一方、光軸のずれが所定値未満(エラー信号などに
よる光軸補正によって修正可能な範囲)のときは、、走
査を行なわずに、エラー信号による光軸補正を行なうの
で、光軸のずれの大きさに応じて適切に修正動作を行な
うことができる。
【0196】請求項3の光伝送装置によれば、請求項2
の装置において、上記受信側から光ビームを受信したこ
とを示す信号が送られてこないときに上記送信側のおい
て、上記光軸のずれが所定値以上であると判定すること
としたので、光ビームを送信したこと、受信側で受信を
しないことなどを送信側、受信側相互間で別途通信し合
わなくても、送信側のみにおいて光軸のずれが所定値以
上であるとの判定を行なうことができる。
【0197】請求項4の光伝送装置によれば、請求項1
ないし4のいずれかの装置に置いて、上記走査中にも受
信側で光ビームを検出しないとき(即ち光ビームを受信
したことを示す信号が受信側から送信側に送られてこな
いとき)には、より広い範囲をカバーするように走査を
行なうこととしたので、光軸のずれが大きくて最初に述
べた走査の範囲に入らない場合にも、次の走査の範囲に
入る可能性がある。またこのような走査範囲の拡大を繰
返すことにより走査の範囲が次第に広がり、いかに光軸
のずれが大きくてもいずれが走査範囲に入ることにな
り、光軸修正が可能である。
【0198】請求項5の光伝送装置によれば、光軸のず
れの程度を示す手段を設けたので、送受信器を設置する
ような場合において光軸を調整する作業が容易になると
いう効果がある。
【0199】請求項6の光伝送装置によれば、上記表示
手段として指示計器または音響発生器を用いたので、指
示計器の指針の動きなどあるいは音響発生器の音量、音
程等により光軸のずれを知ることができる。
【0200】請求項7の光伝送装置によれば、受信側で
光ビームの光出力を検出し送信側の光源の駆動を制御す
るようにしたので、受信側で検出される光出力を一定に
でき安定した伝送が行える効果がある。
【0201】請求項8の光伝送装置によれば、光ビーム
の断面強度分布を均一にし、光ビーム断面よりも小さな
受光面の光検知器で直接検出するようにしたので、レン
ズを省略でき、光ビーム断面と受光面の重なる範囲内で
光軸ずれが許容でき、高精度な光軸補正機構を不要にで
きる効果がある。
【0202】請求項9の光伝送装置によれば、透過率が
周辺にいくに従い徐々に増大するフィルターを設けたの
で、光源を備えた送信機側において光ビームの断面強度
分布を均一化できる。
【0203】請求項10の光伝送装置によれば、光学フ
ィルターを発散光ビーム中で光軸方向に調整可能とした
ので、光源の特性に依らず均一な断面強度の光ビームが
得られる効果がある。
【0204】請求項11の光伝送装置によれば、光検知
器の受光面を非等方な光ビーム断面よりも小さな長方形
もしくは楕円形とし、光ビームの短軸方向が光検知器の
長軸方向と一致するように配置したので、光軸ずれ許容
値を拡大できる効果がある。請求項12、13および1
4の光伝送装置によれば、中央の光検知器で検出するよ
う光軸補正を行うので、大きな光軸ずれが発生しても安
定な検出が行えるという効果がある。
【0205】請求項15の光伝送装置によれば、波長分
離手段を設けたので、波長の異なる光ビームを高精度に
分離でき信号の混信が防げるという効果がある。
【0206】請求項16の光伝送装置によれば、上記請
求項15の装置において、波長分離手段がダイクロイッ
クプリズムで構成されたものを用い、一方の送受信器内
のダイクロイックプリズムが、同じ送受信器内の光源か
らの光ビームを透過させて外部に放射させる一方、他方
の送受信器からの光ビームを反射させて同じ送受信器内
の受光手段に導き、これに対し、上記他方の送受信器内
のダイクロイックプリズムが、同じ送受信器内の光源か
らの光ビームを反射させて外部に放射させる一方上記一
方の送受信器からの光ビームを透過させて同じ送受信器
内の受光手段に導くよう配置されているものであるの
で、確実に光ビームを分離することができる。
【0207】請求項17の光伝送装置によれば、偏光方
向が異なる複数の光ビームを同一方向に伝送するように
したので、伝送量を拡大できるという効果がある。
【0208】請求項18の光伝送装置によれば、上記偏
光方向の異なる光ビームとして偏光方向が互いに直交す
る二つの光ビームを用いているので、光ビームの分離を
確実に行なうことができる。
【0209】請求項19の光伝送装置によれば、各送受
信器毎に光源波長を異ならせ双方向伝送可能な送受信器
において、送信器で同一波長で同一方向に進み偏光方向
が異なる二つの光ビームを合成して伝播させ、受信側に
偏光方向に応じて光ビームを分離し、また送信されてき
た光ビームと受信側で発生された光ビームとを波長に応
じて分離することとしたので、双方向伝送において伝送
量を拡大することができる。
【0210】請求項20の光伝送装置によれば、上記偏
光方向の異なる光ビームとして偏光方向が互いに直交す
る二つの光ビームを用いているので、光ビームを確実に
分離することができる。
【0211】請求項21の光伝送装置によれば、偏光方
向よる分離手段および波長による分離手段が、干渉フィ
ルター膜がコーティングされた検光子で構成されている
ので、分離を確実に行なうことができる。
【0212】請求項22の光伝送装置によれば、同一の
信号を複数の光路で伝送するようにしたので、一方の光
路が遮断されても伝送が欠落しないという効果がある。
【0213】請求項23の光伝送装置によれば、中継器
を設け複数の伝送路で伝送するようにしたので、一方の
光路が遮断されても伝送が欠落しないという効果があ
る。
【0214】請求項24および請求項25の光伝送装置
によれば、発電手段例えば太陽電池により電力の供給が
なされるので、周囲の機器や電源供給源からのケーブル
による給電が不要となり、光伝送装置の設置が簡便に行
えるという効果がある。
【0215】請求項26および請求項28の光伝送装置
によれば、発電手段に蓄電池が接続されるので、余剰の
電力を蓄えることができるとともに、発電手段からの給
電ができないような場合にも、例えば夜間などにも、蓄
電池からの電力で光伝送装置を使用できるという効果が
ある。
【0216】請求項27および請求項29の光伝送装置
によれば、発電手段で得られた電力と蓄電手段に蓄えら
れた電力の大きさが判定され、光伝送装置を駆動するた
めの電力が選択される。さらに発電手段で生じた余剰電
力が蓄電手段に蓄えられるので、発電手段からの給電が
できないような場合にも、蓄電手段からの電力で光伝送
装置を使用できるという効果がある。
【0217】請求項30の光伝送装置によれば、光ビー
ムが常に受信器の所定の位置に入射されるように、中継
器から放射される光ビームの方向が補正されるので、光
伝送装置の設置が簡便に行えるという効果があるという
効果がある。
【0218】請求項31の光伝送装置によれば、送信器
からの光ビームによって受信器の電力が供給されるの
で、周囲の機器や電源供給源からのケーブルによる給電
が不要となり、受信器の設置が簡便に行えるという効果
がある。
【0219】請求項32の光伝送装置によれば、電源供
給用の光ビームを常時放射するようにしたので、蓄電池
への充電が行われるという効果がある。
【0220】請求項33の光伝送装置によれば、信号伝
送用の光源と電源供給用の光源を異なる波長としたの
で、信号伝送用の光源からの光ビームのみが光学フィル
タを透過して検出され、信号の劣化が防止されるという
効果がある。
【0221】請求項34および請求項35の光伝送装置
によれば、信号源と送信器間もしくは受信器と信号再生
器間、あるいは中継器内での信号伝送が、光学的手段に
よって光信号の形態で行われるので、伝送信号の品質が
劣化しないという効果がある。
【0222】さらに、請求項36の光伝送装置によれ
ば、上光学的手段が光ファイバーで構成されているの
で、信号の伝送を確実に行なうことができる。
【0223】請求項37の光伝送装置によれば、中継器
において信号成分が増幅されるので、信号の品質が向上
できるという効果がある。
【0224】請求項38の光伝送装置によれば、中継器
において電気的な伝送信号成分が増幅されるので、電気
的信号の品質が向上できるという効果がある。
【0225】請求項39の光伝送装置によれば、光学素
子を伝搬している光信号が光学的に増幅されるので、光
信号の品質が向上できるという効果がある。
【0226】請求項40の光伝送装置によれば、光ビー
ムを受光した光学素子手段から増幅された光ビームが出
射されるので、光伝送装置を小さくできるとともに、伝
送信号品質を向上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の光伝送装置における光
学系の概略図および回路接続図である。
【図2】本発明の第1の実施例の光伝送装置における光
ビームの走査パターン図である。
【図3】本発明の第1の実施例の光伝送装置における光
ビームの走査の制御動作をしめすフローチャートであ
る。
【図4】本発明の第2の実施例の光伝送装置における光
学系の概略図である。
【図5】半導体レーザと出射光ビームの斜視図である。
【図6】半導体レーザ出射光ビームの断面強度分布図で
ある。
【図7】本発明の第2の実施例の光伝送装置における光
学フィルターの概略図および透過率分布図である。
【図8】本発明の第3の実施例の光伝送装置における光
学系の斜視図である。
【図9】本発明の第4の実施例の光伝送装置における光
ビーム検出の光学系の概略図および回路接続図である。
【図10】本発明の第4の実施例の光伝送装置における
受光素子の他の例を示す概略図である。
【図11】本発明の第5の実施例の光伝送装置における
光学系の概略図および回路接続図である。
【図12】本発明の第6の実施例の光伝送装置における
光学系の概略図である。
【図13】本発明の第7の実施例の光伝送装置における
光学系の概略図である。
【図14】本発明の第8の実施例の光伝送装置における
光学系の概略図である。
【図15】本発明の第9の実施例の光伝送装置を示す概
略図である。
【図16】本発明の第10の実施例による光伝送装置を
示すブロック構成図である。
【図17】図16の光伝送装置におけるの第1の送受信
器を示すブロック構成図である。
【図18】図16の光伝送装置におけるの中継器を示す
ブロック構成図である。
【図19】図16の光伝送装置におけるの第2の送受信
器を示すブロック構成図である。
【図20】本発明の第10の実施例による光伝送装置の
野外音楽ステージ会場における設置図である。
【図21】本発明の第10の実施例による光伝送装置の
野球場における設置図である。
【図22】本発明の第10の実施例による光伝送装置の
情報経路のブロック構成図である。
【図23】本発明の第10の実施例による光伝送装置の
競艇場における設置図である。
【図24】本発明の第11の実施例による光伝送装置を
示すブロック構成図である。
【図25】本発明の第12の実施例による光伝送装置を
示すブロック構成図である。
【図26】本発明の第13の実施例による光伝送装置を
示すブロック構成図である。
【図27】本発明の第14の実施例による光伝送装置を
示すブロック構成図である。
【図28】本発明の第15の実施例による光伝送装置を
示すブロック構成図である。
【図29】本発明の第15の実施例による光伝送装置に
おける光増幅機能素子の断面図である。
【図30】本発明の第13の実施例乃至第15の実施例
による光伝送装置のビル間伝送を示す設置図である。
【図31】従来の光伝送装置における光学系の概略図お
よび回路接続図である。
【図32】従来の光伝送装置における光軸補正の光学系
の概略図および回路接続図である。
【図33】従来の光伝送装置において、光ビームの検出
方法を示す光学系の概略図および回路接続図である。
【図34】従来の光伝送装置のブロック図である。
【符号の説明】
44、45、78、79、83、86、90、96、9
8、104、106、113、120、123、12
7、128、130、132、133、134:送受信
器 46、54、84、87、91、93、99、101、
107、109、114、116、314、338:光
源 47、70、82、88、89、92、94、100、
102、108、115、117、126:光ビーム 50、76、347、390:偏向機構 53、69、77a:受光素子 57、71、72a、77b、331、344、35
0:光検知器 58、73、334、353:検出回路 59:レベル指示計器 60、65、313、337:光源駆動回路 62、311、358:信号源 61、75、346、391:偏向機構駆動回路 62、311、358:信号源 63:信号検出回路 64:エラー信号検出回路 66、395:半導体レーザ 67:光学フィルター 72b:光軸ずれ検出用素子 77:半導体位置検出素子 80、95、97、111、118:偏光ビームスプリ
ッタ 81:四分の一波長板 85、103、105、112、119:ダイクロイッ
クプリズム 121、125:ビームスプリッタ 122:反射ミラー 129、131、309、387:中継器 308、362、391、408:送信器 310、364、373、405:受信器 312、322、356、359:ケーブル 315、339:コリメータレンズ 317、318、341、342:リレーレンズ 323、357:信号再生器 326、363:太陽電池 327:判定回路 328:蓄電池 330、343、349:収束レンズ 335:エラー信号検出回路 376、413:光伝送装置 388、392、399、403、409:光ファイバ 393:光ファイバカプラ 400:光アイソレータ 401:エルビウムドープ光ファイバ 402:光フィルタ 411:光増幅機能素子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項15
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項25
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項26
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項27
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項28
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項29
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項30
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項31
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項32
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項33
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項34
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項35
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項37
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項38
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】第1の送受信器T1においては、情報信号
成分を含んだ主発光部1からの出射光ビームが、レンズ
2、二つのビームスプリッタ3、4、二つのレンズ5、
6を順に通って、第2の送受信器T2に向けて放射され
る。主発光部1から出射された光ビームの方向とは逆方
向に進む光ビームは、ビームスプリッタ3で反射されて
レンズ7を通り、受光部8で受光される。副発光部9か
らの出射光ビームは、レンズ10を通ってビームスプリ
ッタ4で反射されて、レンズ5、6を通って放射され
る。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】一方発光部16から出射された光はレンズ
12、ビームスプリッタ13、レンズ12、11を通っ
て放射され、第1の送受信器T1で受信される。この光
前述のように、レンズ6、5およびビームスプリッタ
4を通り、ビームスプリッタ3で反射され、レンズ7を
通り、受光部8で受光される。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】光軸の補正方法は、例えば「1992年電
子情報通信学会春季大会予稿集・講演番号B−914」
に開示されている。図32は従来の光伝送装置における
光軸補正の光学系を示すものである。図において、21
は発光部の光源である半導体レーザ、22はレンズ、2
3はビームスプリッタであり、これらはそれぞれ図31
半導体レーザ1、レンズ2、ビームスプリッタ3に対
応している。24は可動ミラー、25は可動レンズであ
り、レンズ26は図31のレンズ6に対応している。2
7は図31の光検知器8に対応した光検知器であり、他
方の送受信器(図31のT2)から送られてきた光ビー
ムを検出する。28は光検知器27に接続されたエラー
信号検出回路、29はエラー信号検出回路28に接続さ
れたコントロールドライバである。30はコントロール
ドライバに接続されたアクチュエータであり、エラー信
号(光軸ずれ信号)に基づいて可動ミラー24と可動レ
ンズ25が動かされ光ビームの出射角度が補正される。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】第5に、光ビーム1本当たりに伝送できる
情報量は主に電気回路の周波数帯域による制限を受け、
上限があった。この対策として複数の光ビームによる伝
送で情報量を拡大することが考えられるが、光ビームの
混合による信号品質劣化が避けられず、高精度な光ビー
ム分離方式が望まれていた。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】本発明の他の目的は、光軸のずれが発生し
たとしても、常に受信器側で所定の光検知器で検出でき
るようにすることである。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正内容】
【0082】
【作用】請求項1の光伝送装置においては、送信側から
出射される光ビームを走査するので、送受信器間に大き
な光軸ずれが発生していたとしても、走査中に受信器で
光ビームを検知でき、これに基づいて偏向方向の修正、
調節を行なうことができる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正内容】
【0083】請求項2の光伝送装置においては、請求項
1の装置において、受信側の光ビーム検出手段で光軸の
ずれが所定値以上であると判定されたときに上記走査を
行なわせることとしたので、必要なときには走査が行な
われる一方、光軸のずれが所定値未満のときは、エラー
信号などに基づいて偏向機構を動作させ、光軸補正を行
なう。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】変更
【補正内容】
【0084】請求項3の光伝送装置は、請求項2の装置
において、上記受信側から光ビームを受信したことを示
す信号が送られてこないときに上記送信側において、
記光軸のずれが所定値以上であると判定することとした
ので、光ビームを送信したこと、受信側で受信をしない
ことなどを送信側、受信側相互間で別途通信し合わなく
ても、送信側のみにおいて光軸のずれが所定値以上であ
るとの判定を行なうことができる。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0126
【補正方法】変更
【補正内容】
【0126】第2の実施例 次に、図4ないし図7を参照して第2の実施例を説明す
る。この実施例の全体的構成は図1に示す第1の実施例
と同様である。しかし、以下の点で異なる。図4は図1
との相違部分のみを示す。図示のように、この実施例で
は、一方の送受信器44内において、光学フィルター6
7が光源46とレンズ48の間に挿入されている。光学
フィルター67は光軸方向に移動可能となっている。他
方の送受信器45においては、集光レンズ52(図1)
は設けられておらず、受信された光ビーム47がビーム
スプリッタ51を介してそのまま即ち、集光レンズを通
すことなく、受光素子69で受光される。受光素子69
は、図1の受光素子53に対応するものであるが、その
受光面がレンズ48を透過した光ビーム47の径よりも
小さい。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0128
【補正方法】変更
【補正内容】
【0128】一方、光学フィルター67としては、図7
(b)に示す透過率分布を持つものが用いられる。この
部分は、半導体レーザ46と同じ楕円率で、しかも透過
率が中央部で低く周辺部でなめらかに弱くなるような分
布である。従って、この光学フィルター67を透過した
半導体レーザ46の光ビーム47はほぼ一様な断面強度
分布を有する。受光素子69はその受光面が、レンズ4
8を透過した光ビーム47の径よりも小さいので、光ビ
ーム47の径と受光素子69の受光面が重なる範囲内で
光軸ずれが発生したとしても光ビームの検出を安定に行
なうことができ支障なく伝送を行なうことできる。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0130
【補正方法】変更
【補正内容】
【0130】第3の実施例 次に、図8を参照して、第3の実施例を説明する。この
実施例の全体的構成も図1と同様であり、異なる部分の
みを図8に示す。同図において、図4と同一の符号は同
一または対応する部材を示す。71は送受信器45内の
受光素子であり、光ビーム70の径よりも小さい長方形
もしくは楕円形の受光面を有する。光ビーム70の長軸
方向と受光素子71の短軸方向が一致するように配設さ
れている。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0131
【補正方法】変更
【補正内容】
【0131】光ビーム径に対して受光素子71の形状が
小さければ、両方が重なる範囲内の光軸ずれが許容され
ることは第2の実施例で述べた。一般に市販されている
受光素子はその受光面が円形、正方形、長方形である。
しかし図5に示すように半導体レーザ46の出射光ビー
ムの断面は楕円的である。受光素子71として円形もし
くは正方形の受光面のものを用いた場合、図5に示すよ
うに長軸方向(y軸)に比べて短軸方向(x方向)の重
なり範囲が狭く、光軸ずれ許容値も小さくなる。本発明
では図8のように長方形もしくは楕円形の受光面を有す
る受光素子71をその短軸方向が光ビーム70の長軸方
向と一致するように配設されているので、光ビーム70
がその短軸方向(x方向)にずれても受光素子71との
重なり範囲が広くなり、結果として光軸ずれの許容値が
拡大される。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0139
【補正方法】変更
【補正内容】
【0139】一方の送受信器の送信部90の光源91か
らのP偏光の出射光ビーム92は偏光ビームスプリッタ
95を透過し、光源93からのS偏光の出射光ビーム9
4は偏光ビームスプリッタ95を反射し、両光ビームは
偏向機構50により光軸を補正されて空間中に伝播され
る。これらの光ビーム92、94は他方の送受信器の受
信部96に入射し、光ビーム92は偏光ビームスプリッ
タ97を透過して第1の光検知器57で検出され、光ビ
ーム94は偏光ビームスプリッタ97を反射して第2の
光検知器57で検出される。光源54は光軸補正用のエ
ラー信号等を送受信器44側に伝送するためのものであ
り、光源91および93と同じ波長であってもまたは異
なる波長であってもよい。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0143
【補正方法】変更
【補正内容】
【0143】第7の実施例 次に、図13を参照して第7の実施例を説明する。同図
において、48、50、56、57は図1と同じもので
あり、97は図12と同じものである。106は一方の
送受信器を示し、107は波長λ1でP偏光の光ビーム
108を出射する光源、109は光源107と同じ波長
λ1でS偏光の光ビーム110を出射する光源であり、
それぞれレンズ48で平行光ビームに変換される。11
1は光ビーム108を透過させ、光ビーム110を反射
させて同一方向に進むように合成させる偏光ビームスプ
リッタである。112は偏光ビームスプリッタ111の
出射方向に配設され、波長λ1を透過させ、波長λ2
(λ2≠λ1)を反射させるダイクロイックプリズムで
ある。113は他方の送受信器を示し、114は波長λ
2でP偏光の光ビーム115を出射する光源、116は
光源114と同じ波長λ2でS偏光の光ビーム117を
出射する光源であり、それぞれレンズ48で平行光ビー
ムに変換される。118は光ビーム115を透過させ、
光ビーム117を反射させて同一方向に進むように合成
させる偏光ビームスプリッタである。119は偏光ビー
ムスプリッタ118の出射方向に配設され、波長λ2を
透過させ、波長λ1を反射させるダイクロイックプリズ
ムである。基本的に二つの送受信器106および113
は、それぞれの送受信器における送信光の波長が異なる
点で違いがあり、他の部分における構成と動作は同じで
ある。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0145
【補正方法】変更
【補正内容】
【0145】一方送受信器113の光源114からの波
長λ2でP偏光の出射光ビーム115は偏光ビームスプ
リッタ118を透過し、光源116からの波長λ2でS
偏光の出射光ビーム117は偏光ビームスプリッタ11
で反射し、両光ビームはダイクロイックプリズム11
9を透過し、偏向機構50により光軸を補正されて空間
中に伝播される。この光ビーム115および117は、
送受信器106に入射される。この二つの光ビーム11
5と117は、ダイクロイックプリズム112で反射さ
れる。さらに、P偏光の光ビーム115は偏光ビームス
プリッタ97を透過して第1の光検知器57で検出さ
れ、同じくS偏光の光ビーム117は偏光ビームスプリ
ッタ97で反射されて第2の光検知器57で検出され
る。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0167
【補正方法】変更
【補正内容】
【0167】また上記実施例の中継器309において、
第1の送受信器308から伝搬してきた光ビームは大気
中での減衰を受け、信号成分が微弱となっている場合が
ある。そこでこの伝送信号を中継器309内で増幅させ
た後に、第2の送受信器310に向けて伝送させること
で、信号の品質を保持または向上させることができる。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0176
【補正方法】変更
【補正内容】
【0176】図23は上記第10の実施例の光伝送装置
を競艇場において使用する場合の配置を示すものであ
る。図において、符号368ないし370、373、3
74は図21と同じものである。384は競艇場のプー
ルであり、385はボートである。386はバックスク
リーン369にあって着順等を表示するボードである。
コントロールセンタ368から各テレビカメラ374お
よびバックスクリーン369までの距離は数十メートル
から百メートル程度である。野球場と同じように、各テ
レビカメラ374はレースの様子を撮影したり競艇場内
の監視用として使用され、映像信号はコントロールセン
タ368へ伝送される。コントロールセンタ368から
は、バックスクリーン369の大型ディスプレイ370
や表示ボード386に映すべき信号が編集されて伝送さ
れる。既存の競艇場において新たに情報経路を構築しよ
うとする場合、従来の電線による方法では、プール38
4の下やもしくはプール384を迂回して電線の布線工
事を行わなければならず、このために多額の工事費を必
要としていた。これに対して、光による伝送方式では、
機器を設置するだけで簡単に情報経路を開通できるとい
う大きな利点がある。 第11の実施例 次に、図24を参照して第11の実施例を説明する。こ
の実施例は概して第10の実施例において、中継器を設
けない構成と同じであるが、以下の点で相違する。図2
4には、第10の実施例との相違点のみが示されてい
る。図24の送信器308において、314は信号を伝
送するための第1の光源であり、313は光源を駆動す
る電気回路、318は第1の光ビーム434を放射する
ための第1の光学系である。435は第1の光源314
と同じ波長もしくは異なる波長の第2の光源であり、第
2の光学系436によって第2の光ビーム437が第1
の光ビームと平行に放射される。444は第2の光源4
32を駆動するための電気回路である。また、受信器3
10において、350は第1の光ビーム434を受光す
るように配設された光検知器であり、その出力は検出回
路353に接続されている。440は第1の光源314
の波長成分のみを透過させる光学フィルタであり、光検
知器350の前面に配設されている。441は第2の光
ビーム437を受光するように配設された太陽電池であ
り、その出力は受信器310内の各電気回路部および受
信器310に接続された信号再生器357や信号源35
8(図19)などに供給される。
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0177
【補正方法】変更
【補正内容】
【0177】第1の光源314および光学系318から
放射された第1の光ビーム434が光検知器350で受
光されて信号の伝送が行われることについては、第10
の実施例と同じである。第2の光源435は光ビーム4
37によって受信器310へ電力を供給するために設け
られたものであり、第1の光源314よりも光出力の高
い、一定値で駆動される。光ビーム437は受信器31
0の太陽電池441で受光され、これによって得られた
電力が受光器310およびこれに接続された信号再生器
357や信号源358に供給される。光学フィルタ44
0は、第2の光源435からの光ビーム437や他の迷
光成分が光検知器350に入射して、伝送された信号の
品質を劣化させることを防ぐために設けられている。
【手続補正33】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0181
【補正方法】変更
【補正内容】
【0181】第13の実施例 次に、図26を参照して第13の実施例を説明する。図
26はこの実施例の投光器を示したものである。中継器
や受信器は図16に示したのと同じでも良い。また、中
継器として図25に示すものを用いても良い。図26に
おいて、符号311は図16と同じものである。391
は送信器である。信号源311からの信号は、光ファイ
バ392を介して送信器391の光ファイバカプラ39
3の第1の入力ポート394へ入力されている。395
は励起用半導体レーザであり、出射光は収束レンズ39
6を経て光ファイバカプラ393の第2の入力ポート3
97へ入力されている。光ファイバカプラ393の出力
ポート398には光ファイバ399が接続され、光ファ
イバ399の出射端には光アイソレータ400が接続さ
れている。光アイソレータ400の後段には、コア部に
例えばエルビウムイオンが混入されたエルビウムドープ
光ファイバ401が接続されている。エルビウムドープ
光ファイバ401の出射端には光フィルタ402が接続
されており、さらに後段に光ファイバ403が接続され
ている。光ファイバ403の出射端近傍にはコリメータ
レンズ404が配設されている。
【手続補正34】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0194
【補正方法】変更
【補正内容】
【0194】
【発明の効果】以上のように、請求項1の光伝送装置に
よれば、光ビームの偏向機構を用いてあらかじめ設定さ
れたパターンで光ビームを走査するようにしたので、電
源投入時のような場合に光ビームが受信側の送受信器に
到達していない場合でも、走査によって偏向方向の修正
を行なうことができ、伝送を開始できる効果がある。
【手続補正35】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0195
【補正方法】変更
【補正内容】
【0195】請求項2の光伝送装置によれば、請求項1
の装置において、受信側の光ビーム検出手段で光軸のず
れが所定値以上であると判定されたときに上記走査を行
なわせることとしたので、必要なときには走査が行なわ
れる一方、光軸のずれが所定値未満(エラー信号などに
よる光軸補正によって修正可能な範囲)のときは、走査
を行なわずに、エラー信号による光軸補正を行なうの
で、光軸のずれの大きさに応じて適切に修正動作を行な
うことができる。
【手続補正36】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0197
【補正方法】変更
【補正内容】
【0197】請求項4の光伝送装置によれば、請求項1
ないし4のいずれかの装置において、上記走査中にも受
信側で光ビームを検出しないとき(即ち光ビームを受信
したことを示す信号が受信側から送信側に送られてこな
いとき)には、より広い範囲をカバーするように走査を
行なうこととしたので、光軸のずれが大きくて最初に述
べた走査の範囲に入らない場合にも、次の走査の範囲に
入る可能性がある。またこのような走査範囲の拡大を繰
返すことにより走査の範囲が次第に広がり、いかに光軸
のずれが大きくてもいずれかが走査範囲に入ることにな
り、光軸修正が可能である。
【手続補正37】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0211
【補正方法】変更
【補正内容】
【0211】請求項21の光伝送装置によれば、偏光方
向による分離手段および波長による分離手段が、干渉フ
ィルター膜がコーティングされた検光子で構成されてい
るので、分離を確実に行なうことができる。
【手続補正38】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0212
【補正方法】変更
【補正内容】
【0212】請求項22の光伝送装置によれば、同一の
信号を複数の光路で伝送するようにしたので、一方の光
路が遮断されても伝送信号が欠落しないという効果があ
る。
【手続補正39】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0213
【補正方法】変更
【補正内容】
【0213】請求項23の光伝送装置によれば、中継器
を設け複数の伝送路で伝送するようにしたので、一方の
光路が遮断されても伝送信号が欠落しないという効果が
ある。
【手続補正40】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0222
【補正方法】変更
【補正内容】
【0222】さらに、請求項36の光伝送装置によれ
ば、上記光学的手段が光ファイバーで構成されているの
で、信号の伝送を確実に行なうことができる。
【手続補正41】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 44、45、83、86、90、96、106、11
3、120、123、127、128:送受信器 46、54、84、87、91、93、107、10
9、114、116、314、338、435:光源 47、70、82、88、89、92、94、108、
115、117、126:光ビーム 48、52、55、56:レンズ 50、 76、347、390:偏向機構 53、69、77a:受光素子 57、71、72a、77b、331、344、35
0:光検知器 58、73、334、353:検出回路 59:レベル指示計器 60、65、313、337、444:光源駆動回路 61、 75、346:偏向機構駆動回路 62、311、358:信号源 63:信号検出回路 64:エラー信号検出回路395:半導体レーザ 67:光学フィルター 72b:光軸ずれ検出用素子 77:半導体位置検出素子 80、95、97、111、118:偏光ビームスプリ
ッタ 81:四分の一波長板85、112、 119:ダイクロイックプリズム 49、51、95、97、121、 125:ビームスプ
リッタ 122:反射ミラー129、309、 387:中継器 308、362、391、408:送信器 310、364、373、405:受信器 312、322、356、359:ケーブル315、318、339、436:コリメータレンズ 317、318、341、342:リレーレンズ 323、357:信号再生器 326、363、441:太陽電池 327:判定回路 328:蓄電池 330、343、349:収束レンズ 335:エラー信号検出回路 376、413:光伝送装置 388、392、399、403、409:光ファイバ 393:光ファイバカプラ 400:光アイソレータ 401:エルビウムドープ光ファイバ 402:光フィルタ 411:光増幅機能素子
【手続補正42】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正43】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正44】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】
【手続補正45】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/10 10/22 10/24 9372−5K H04B 9/00 X (72)発明者 長谷 智弘 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電機 株式会社映像システム開発研究所内

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の送受信器(44)および第2の送
    受信器(45)を備え、 上記第1の送受信器(44)は、光源(46)と、上記
    光源(46)からの光ビームを出射させる手段(48、
    49)と、上記光源からの出射光ビームを偏向させる手
    段(50)とを備え、 上記第2の送受信器(45)は、上記第1の送受信器
    (44)からの光ビームを受光する手段(53)と、光
    源(54)と、上記受光手段(53)での検出結果に基
    づいて上記光源(54)を駆動する手段(64、65)
    とを備え、 上記第1の送受信器(44)はさらに、上記第2の送受
    信器(45)の光源(54)から出射された光ビームを
    検出する手段(49、56、57、58)と、この検出
    手段での検出結果に基づいて、必要なときに上記偏向手
    段で上記出射光ビームを予め設定されたパターンで走査
    する手段(61)とを備えていることを特徴とする光空
    間伝送装置。
  2. 【請求項2】 上記検出手段で、上記第1の送受信器
    (44)と上記第2の送受信器(45)との光軸のずれ
    が所定値以上であることが検出されたときに上記走査手
    段(61)が上記走査を行なうことを特徴とする請求項
    1に記載の光空間伝送装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の送受信器(44)で光ビーム
    を出射したのち、所定時間内に上記第2の送受信器(4
    5)から光ビームを受信したことを示す信号が送られて
    こないときに上記第1の送受信器が、上記光軸のずれが
    所定値以上であるとの判断をすることを特徴とする請求
    項2に記載の光空間伝送装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の送受信器(44)の走査中に
    上記第2の送受信器(45)が光ビームを検出しないと
    きには、上記第1の送受信器(44)はより大きな範囲
    をカバーするようにして走査を行なうことを特徴とする
    請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】 第1の送受信器(44)および第2の送
    受信器(45)を備え、 上記第1の送受信器(44)は、光源(46)と、上記
    光源(46)からの光ビームを出射させる手段(48、
    49)とを備え、 上記第2の送受信器(45)は、上記第1の送受信器
    (44)からの光ビームを受光する手段(53)と、光
    源(54)と、上記受光手段(53)での検出結果に基
    づいて上記光源(54)を駆動する手段(64、65)
    とを備え、 上記第1の送受信器(44)はさらに、上記第2の送受
    信器(45)の光源(54)から出射された光ビームを
    検出する手段(49、56、57、58)と、上記第1
    の送受信器(44)からの出射光ビームが上記第2の送
    受信器(45)の上記受光手段(53)に対する光軸の
    ずれの程度を表示する手段(59)とを備えていること
    を特徴とする光伝送装置。
  6. 【請求項6】 上記表示手段が指示計器または音響発生
    器であることを特徴とする請求項5に記載の光伝送装
    置。
  7. 【請求項7】 第1の送受信器(44)および第2の送
    受信器(45)を備え、 上記第1の送受信器(44)は、光源(46)と、上記
    光源(46)からの光ビームを出射させる手段(48、
    49)と、上記光源からの光ビームを偏向させる手段
    (50)とを備え、 上記第2の送受信器(45)は、上記第1の送受信器
    (44)からの光ビームを受光する手段(53)と、光
    源(54)と、上記受光手段(53)での検出結果に基
    づいて上記光源(54)を駆動する手段(64、65)
    とを備え、 上記第1の送受信器(44)はさらに、上記第2の送受
    信器(45)の光源(54)から出射された光ビームを
    検出する手段(49、56、57、58)と、この検出
    手段での検出結果に基づいて、上記出射光ビームの光出
    力を制御する手段(58、60)とを備えていることを
    特徴とする光伝送装置。
  8. 【請求項8】 送信器(44)および受信器(45)を
    備え、 上記送信器(44)は、光源(46)と、上記光源(4
    6)からの光ビームを出射させる手段(48、49)
    と、上記出射光ビームの断面強度分布を均一にする手段
    (67)とを備え、 上記受信器(45)は、上記送信器(44)からの上記
    出射光ビームを検出する(69)手段を備え、該検出手
    段が、上記光ビームを集光レンズを通すことなく受光
    し、かつ上記光ビームの断面よりも寸法の小さな受光面
    を有することを特徴とする光伝送装置。
  9. 【請求項9】 上記断面強度分布を均一にする手段は、
    上記光ビームが入射する中央部分の透過率が低く、周辺
    にいくに従い徐々に透過率が増大する光学フィルター
    (67)であることを特徴とする請求項8に記載の光伝
    送装置。
  10. 【請求項10】 上記光学フィルターが上記光ビームの
    発散光ビーム中に配置され、光軸方向に移動可能である
    ことを特徴とする請求項9に記載の光伝送装置。
  11. 【請求項11】 送信器(44)および受信器(45)
    を備え、 上記送信器(44)は、光軸と垂直な平面方向において
    非等方断面強度分布を有する光源(46)と、上記光源
    (46)からの光ビームを出射させる手段(48、4
    9)とを備え、 上記受信器(45)は、上記送信器(44)からの上記
    出射光ビームを検出する(69)手段を備え、該検出手
    段が、上記光ビームを集光レンズを通すことなく受光
    し、かつ上記光ビームの断面よりも寸法が小さな長方形
    もしくは楕円形の受光面を有し、上記受光面の短辺また
    は短軸の方向が上記出射光ビームの長軸方向と一致する
    ように配置されていることを特徴とする光伝送装置。
  12. 【請求項12】 送信器(44)および受信器(45)
    を備え、 上記送信器(44)は、光軸と垂直な平面方向において
    非等方断面強度分布を有する光源(46)と、上記光源
    (46)からの光ビームを出射させる手段(48、4
    9)とを備え、 上記送信器(44)または上記受信器(45)の少なく
    とも一方が上記光ビームを偏向させる手段(76)を備
    え、 上記受信器(45)は、上記送信器(44)からの上記
    出射光ビームを検出する手段(72)を備え、 該検出手段が、中央の光検知器(72a、77a)とそ
    の周囲に配置された受光素子(72b、77b)であ
    り、上記受光素子からの検出信号に基づいて上記出射光
    ビームを上記光検知器に入射させることを特徴とする光
    伝送装置。
  13. 【請求項13】 上記受光素子がマトリクス状に配置さ
    れた多数の光検知器(72b)であることを特徴とする
    請求項12に記載の光伝送装置。
  14. 【請求項14】 上記受光素子が二次元の半導体位置検
    出素子(77b)であることを特徴とする請求項12に
    記載の光伝送装置。
  15. 【請求項15】 第1の送受信器(83)および第2の
    送受信器(86)を備え、 上記第1の送受信器(83)は、第1の波長(λ1)の
    光ビームを発生する光源(84)を備え、 上記第2の送受信器(86)は、上記第1の波長とは異
    なる第2の波長(λ2)の光ビームを発生する光源(8
    4)を備え、 上記第1の送受信器(83)および第2の送受信器(8
    6)の各々は、さらに同じ送受信器内の上記光源(8
    4)からの光ビームを出射させる手段(48、50)
    と、他方の送受信器(86、83)からの光ビームを受
    光する手段(57)と、出射光ビームおよび受信光ビー
    ムの経路上にあってこれらを分離する手段(85)とを
    備えていることを特徴とする光伝送装置。
  16. 【請求項16】 上記分離手段がダイクロイックプリズ
    ムで構成されており、上記第1の送受信器(83)内の
    ダイクロイックプリズムは、上記第1の送受信器(8
    3)内の上記光源(84)からの光ビームを透過させて
    外部に放射させる一方、上記第2の送受信器(86)か
    らの光ビームを反射させて上記第1の送受信器(83)
    内の上記受光手段(57)に導き、上記第2の送受信器
    (86)内のダイクロイックプリズムは、同じ送受信器
    (86)内の上記光源(84)からの光ビームを反射さ
    せて外部に放射させる一方上記第1の送受信器(83)
    からの光ビームを透過させて上記第2の送受信器(8
    6)内の上記受光手段(57)に導くよう配置されてい
    ることを特徴とする請求項15に記載の光伝送装置。
  17. 【請求項17】 互いに偏光方向の異なる複数の光ビー
    ムを受光する送受信器(45)を備え、 該送受信器が、偏光方向の異なる光ビームを互いに分離
    する手段(97)と、分離された光ビームをそれぞれ個
    別に検出する手段(57、57)とを備えたことを特徴
    とする光伝送装置。
  18. 【請求項18】 上記偏光方向の異なる光ビームは偏光
    方向が互いに直交する二つの光ビームであることを特徴
    とする請求項17に記載の光伝送装置。
  19. 【請求項19】 第1および第2の送受信器(106、
    113)を備え、 上記第1の送受信器(106)が、互いに同一の第1の
    周波数で、偏光方向が互いに異なる光ビームをそれぞれ
    発生する複数の光源(107、109)と、これらの光
    ビームを合成して出射する出射手段(111)とを備
    え、 上記第2の送受信器(113)が、互いに同一で上記第
    1の周波数とは異なる第2の周波数で、偏光方向が異な
    る光ビームをそれぞれ発生する複数の光源(114、1
    16)と、これらの光ビームを合成して出射する出射手
    段(108)とを備え、 上記第1および第2の送受信器(106、113)各々
    がさらに、その内部で合成された光ビームと他方の送受
    信器(113、106)からの合成された光ビームとを
    波長に応じて分離する手段(112、119)と、他方
    の送受信器(113、106)からの光ビームをその偏
    光方向に応じて分離する手段(97)と、上記偏光方向
    に応じて分離された光ビームをそれぞれ個別に検出する
    手段(57)とを備えることを特徴とする光伝送装置。
  20. 【請求項20】 上記第1および第2の送受信器(10
    6、113)の各々の光源から発生される光ビームの偏
    光方向が互いに直交していることを特徴とする請求項1
    9に記載の光伝送装置。
  21. 【請求項21】 上記偏光方向に応じて光ビームを分離
    する手段および上記波長に応じて光ビームを分離する手
    段が、上記光ビームの検出手段の前に配置され、干渉フ
    ィルター膜がコーティングされた検光子であることを特
    徴とする請求項19に記載の光伝送装置。
  22. 【請求項22】 送信器(120)と受信器(123)
    とを備え、 上記送信器(120)は、光ビームを発生する光源(4
    6)と、該光源からの光ビームを複数本の互いに平行な
    光ビームに分割して放射する手段(121、122)と
    を備え、 上記受信器(123)は、上記分割された複数本の互い
    に平行な光ビームそれぞれ個別に受光する手段(53、
    57)を備えた光伝送装置。
  23. 【請求項23】 光ビームを空間中に伝播させて情報の
    伝送を行う光伝送装置において、少なくとも二方向への
    送信が可能な送信器(127)と、少なくとも二方向か
    らの受信が可能な受信器(128)と、少なくとも一つ
    の受信と送信が可能な中継器(129)とを備え、上記
    送信器の発する光ビームのうちの少なくとも一つを上記
    中継器を介して上記受信器へ伝送することを特徴とする
    光伝送装置。
  24. 【請求項24】 光源(314)と、この光源からの光
    ビームを出射させる送光手段(315、316、31
    7、318)とを有する送信器(308)と、空間中を
    伝播してきた上記光ビームを検出する受信器(310)
    とを備えた光伝送装置において、上記送信器(308)
    および上記受信器(310)の少なくとも一つが発電手
    段(326)を備えたことを特徴とする光伝送装置。
  25. 【請求項25】 光源(314)と、この光源からの光
    ビームを出射させる送光手段(415、416、41
    7、418)とを有する送信器(408)と、上記送信
    器(408)から出射され空間中を伝播してきた上記光
    ビームを検出して、出射する中継器(409)と、上記
    中継器(409)から出射され空間中を伝播してきた上
    記光ビームを検出する受信器(410)とを備えた光伝
    送装置において、上記送信器(408)、上記中継器
    (409)および上記受信器(410)の少なくとも一
    つが発電手段(426)を備えたことを特徴とする光伝
    送装置。
  26. 【請求項26】 光源(414)と、この光源からの光
    ビームを出射させる送光手段(415、416、41
    7、418)とを有する送信器(408)と、空間中を
    伝播してきた上記光ビームを検出する受信器(410)
    とを備えた光伝送装置において、上記送信器(408)
    および上記受信器(410)の少なくとも一つが発電手
    段(426)および電力保存手段(427、428)を
    備えたことを特徴とする光伝送装置。
  27. 【請求項27】 上記電力保存手段が蓄電手段(42
    8)と電力判定手段(427)とを有し、この電力判定
    手段(427)が上記発電手段と上記蓄電手段からの電
    力の供給を制御するとともに、上記発電手段による余剰
    電力を上記蓄電手段に蓄えるように制御することを特徴
    とする請求項26に記載の光伝送装置。
  28. 【請求項28】 光源(414)と、この光源からの光
    ビームを出射させる送光手段(415、416、41
    7、418)とを有する送信器(408)と、上記送信
    器(408)から出射され空間中を伝播してきた上記光
    ビームを検出して、出射する中継器(409)と、上記
    中継器(409)から出射され空間中を伝播してきた上
    記光ビームを検出する受信器(410)とを備えた光伝
    送装置において、上記送信器(408)、上記中継器
    (409)および上記受信器(410)の少なくとも一
    つが発電手段(426)および電力保存手段(427、
    428)を備えたことを特徴とする光伝送装置。
  29. 【請求項29】 上記電力保存手段が蓄電手段(42
    8)と電力判定手段(427)とを有し、この電力判定
    手段(427)が上記発電手段と上記蓄電手段からの電
    力の供給を制御するとともに、上記発電手段による余剰
    電力を上記蓄電手段に蓄えるように制御することを特徴
    とする請求項28に記載の光伝送装置。
  30. 【請求項30】 送光手段(416、417、418)
    を有する送信器(408)、受光手段(450)を有す
    る受信器(410)と、上記送信器から空間中を伝播し
    てきた光ビームを検出するとともに上記受信器に向けて
    第2の光ビームを出射させる光学的手段(488)を有
    する中継器(487)を備えた光伝送装置において、上
    記中継器は、上記光学的手段(488)を駆動して、上
    記中継器から出射される上記第2の光ビームの出射方向
    を調整する手段(446、490)を備えたことを特徴
    とする光伝送装置。
  31. 【請求項31】 第1の光源(532)と、上記第1の
    光源からの第1の光ビームを出射させる第1の送光手段
    (533)を備えた送信器(530)と、空間中を伝播
    してきた上記第1の光ビームを検出する受光手段(53
    8)を備えた受信器(531)とを有する光伝送装置に
    おいて、第2の光源(535)と、この第2の光源を一
    定値で駆動する電気回路系(544)と、上記第2の光
    源からの第2の光ビームを出射させる第2の送光手段
    (536)とを上記送信器(530)に設け、上記第2
    の光ビームを受光する太陽電池(541)を上記受信器
    (531)に設け、この太陽電池(541)により上記
    受信器(531)に給電をすることを特徴とする光伝送
    装置。
  32. 【請求項32】 上記第2の光源(535)は、第2の
    光ビームを常時放射することを特徴とする請求項31に
    記載の光伝送装置。
  33. 【請求項33】 上記第1の光源(532)および第2
    の光源(535)は、波長が異なり、上記受光手段(3
    38)の前に第1の波長成分のみを透過させる光学フィ
    ルタ(540)を設けたことを特徴とする請求項31に
    記載の光伝送装置。
  34. 【請求項34】 信号源(411)から伝送路手段(4
    12)で接続された送信器(408)、信号再生手段
    (457)と伝送路手段(456)で接続された受信器
    (410)とを備えた光伝送装置において、上記伝送路
    手段(412、456)のいずれかが光学的手段により
    形成されていることを特徴とする光伝送装置。
  35. 【請求項35】 信号源(411)から伝送路手段(4
    12)で接続された送信器(408)と、信号再生手段
    (457)と伝送路手段(456)で接続された受信器
    (410)と、上記送信器および上記受信器の空間的中
    間位置に配置された中継器(409)とを備えた光伝送
    装置において、上記伝送路手段(412)のいずれかま
    たは上記中継器における伝送手段が光学的手段により形
    成されていることを特徴とする光伝送装置。
  36. 【請求項36】 上記伝送路手段および中継器における
    伝送手段が光ファイバであることを特徴とする請求項3
    4または請求項35に記載の光伝送装置。
  37. 【請求項37】 光ビームを出射する送信器(408)
    と、該送信器から出射された光ビームを受光して出射す
    る中継器(409)と、該中継器から出射された光ビー
    ムを受光する受信器(410)とを有する光伝送装置に
    おいて、上記中継器は、上記送信器から空間中を伝播し
    てきた光ビームを受光する手段(429、430、43
    1))と、上記受信器に向けて光ビームを出射する手段
    (439、440、441、442)と、上記受光手段
    で受光した光ビームを増幅して上記出射手段に伝える手
    段(431、434、437、438)とを備えること
    を特徴とする光伝送装置。
  38. 【請求項38】 上記増幅手段が上記光ビームを電気的
    信号に変換する手段(431)と、この電気的信号を増
    幅する回路手段(434、437)と、この回路手段に
    よって増幅された電気的信号を上記第2の光ビームに変
    換する手段(438)であることを特徴とする請求項3
    7に記載の光伝送装置。
  39. 【請求項39】 上記送信器、受信器および中継器にお
    ける伝送手段が、コア部に希土類イオンを混入させた光
    ファイバーを備え、このイオンからの固有な遷移からの
    誘導放出による増幅作用を利用した光ファイバ増幅器で
    あることを特徴とする請求項34に記載の光伝送装置。
  40. 【請求項40】 上記送信器、受信器または中継器の伝
    送手段が、光入力機能と光学的増幅機能および放射機能
    を備えた光機能増幅素子を備えたことを特徴とする請求
    項34に記載の光伝送装置。
JP5263607A 1992-12-14 1993-10-21 光空間伝送装置 Expired - Fee Related JP2857306B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5263607A JP2857306B2 (ja) 1992-12-14 1993-10-21 光空間伝送装置

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33278292 1992-12-14
JP4-332782 1993-07-12
JP19550093 1993-07-12
JP5-195500 1993-07-12
JP5263607A JP2857306B2 (ja) 1992-12-14 1993-10-21 光空間伝送装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10112591A Division JPH10276135A (ja) 1992-12-14 1998-04-23 光空間伝送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0799480A true JPH0799480A (ja) 1995-04-11
JP2857306B2 JP2857306B2 (ja) 1999-02-17

Family

ID=27327096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5263607A Expired - Fee Related JP2857306B2 (ja) 1992-12-14 1993-10-21 光空間伝送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2857306B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005514650A (ja) * 2001-10-24 2005-05-19 インテル・コーポレーション 光ファイバスイッチの校正および制御用光学系
JP2007194927A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光空間通信システムの光路修正制御装置
JP2008003607A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Asml Holding Nv 光学ズーム組立体における光学素子の軸外トランスレーションの補正
JP2010530715A (ja) * 2007-06-18 2010-09-09 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. ミスアライメント耐性自由空間光学トランシーバ
WO2014181871A1 (ja) * 2013-05-10 2014-11-13 三菱電機株式会社 通信装置
WO2020144858A1 (ja) * 2019-01-11 2020-07-16 三菱電機株式会社 光通信装置及び光通信方法
WO2022123703A1 (ja) * 2020-12-09 2022-06-16 三菱電機株式会社 光空間通信送受信ターミナルおよび光空間通信システム

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005514650A (ja) * 2001-10-24 2005-05-19 インテル・コーポレーション 光ファイバスイッチの校正および制御用光学系
JP2007194927A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光空間通信システムの光路修正制御装置
JP4520414B2 (ja) * 2006-01-19 2010-08-04 日本電信電話株式会社 光空間通信システムの光路修正制御装置
JP2008003607A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Asml Holding Nv 光学ズーム組立体における光学素子の軸外トランスレーションの補正
JP2010530715A (ja) * 2007-06-18 2010-09-09 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. ミスアライメント耐性自由空間光学トランシーバ
US8315526B2 (en) 2007-06-18 2012-11-20 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Misalignment tolerant free space optical transceiver
WO2014181871A1 (ja) * 2013-05-10 2014-11-13 三菱電機株式会社 通信装置
US9729233B2 (en) 2013-05-10 2017-08-08 Mitsubishi Electric Corporation Communication device
WO2020144858A1 (ja) * 2019-01-11 2020-07-16 三菱電機株式会社 光通信装置及び光通信方法
JPWO2020144858A1 (ja) * 2019-01-11 2021-03-11 三菱電機株式会社 光通信装置及び光通信方法
WO2022123703A1 (ja) * 2020-12-09 2022-06-16 三菱電機株式会社 光空間通信送受信ターミナルおよび光空間通信システム
JPWO2022123703A1 (ja) * 2020-12-09 2022-06-16

Also Published As

Publication number Publication date
JP2857306B2 (ja) 1999-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5777768A (en) Multiple transmitter laser link
US7671337B1 (en) System and method for pointing a laser beam
US4886334A (en) Optical amplifying repeater
US6295393B1 (en) Polarized light synthesizing apparatus, a polarized light splitting apparatus and a pump light outputting apparatus
JP2857306B2 (ja) 光空間伝送装置
JPH10276135A (ja) 光空間伝送装置
US20070127926A1 (en) Free space optical conditioner
JP2000022632A (ja) 画像表示装置
EP1166469B1 (en) Atmospheric optical communication
JP3307654B2 (ja) 光アイソレータ複合モジュール及びこれを用いた光増幅器
JP2006333070A (ja) 空間光通信方法および空間光通信装置
JPH1084154A (ja) 光増幅装置
US3536922A (en) Space diversity optical communication system
CA2325114C (en) Method and arrangement for establishing a connection between satellites
US20200127738A1 (en) Optical communication device
Szajowski et al. High-power optical amplifiers enable 1550-nm terrestrial free-space optical data links operating at WDM 2.5-Gb/s data rates
JP3160995B2 (ja) 信号処理システム
Matsumoto et al. Innovative tracking system for next generation FSO systems under massive earthquakes
JP2003309524A (ja) 光空間伝送装置及びそれを用いた光伝送システム
US6412989B1 (en) Directable laser transmission module
JPH09326761A (ja) 空間光伝送装置及び方法
JPH01305734A (ja) 光空間伝送装置
RU2744040C1 (ru) Способ наведения лазерных пучков и устройство для его осуществления
JP2007511968A (ja) 光空間通信
JPH1168628A (ja) 局所情報提供システム

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19981117

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees