JPH079848B2 - 有極電磁石 - Google Patents

有極電磁石

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JPH079848B2
JPH079848B2 JP62326323A JP32632387A JPH079848B2 JP H079848 B2 JPH079848 B2 JP H079848B2 JP 62326323 A JP62326323 A JP 62326323A JP 32632387 A JP32632387 A JP 32632387A JP H079848 B2 JPH079848 B2 JP H079848B2
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JP
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pole piece
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洋一 横山
博昭 浜口
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は、4つの主空隙を有する4空隙ブリッジ型磁気
回路構成からなる有極電磁石に関するものである。
[背景技術] 第7図は従来の有極電磁石の斜視図を示し、第8図は断
面図を示している。コイルボビン2の外周にはコイル1
が巻装されており、このコイルボビン2の内部に略コ字
型の鉄心3が嵌挿してある。鉄心3の両端部を夫々内側
に対向して折曲して、この部分を磁極片4,5としてい
る。コイルボビン2に巻装したコイル1と鉄心3等でコ
イルブロック6を構成している。可動ブロック10は2つ
の接極片7,8と永久磁石9とで略H字型に構成され、接
極片7,8の中央部で永久磁石9をはさむ形にしている。
可動ブロック10はコイルブロック6の側方に位置して軸
11により回動自在に軸支されるようになっている。接極
片7,8の両端部の間に夫々鉄心3の磁極片4,5が位置し、
接極片7,8と磁極片4,5の磁極面との間を夫々主空隙〜
を形成しており、この構成は4空隙ブリッジ型の磁気
回路構成である。そして、接極片7,8及び磁極片4,5の磁
極面は夫々面対向している。尚、第7図では接点部を図
示してしないが、可動接点板と、可動接点板に固着して
ある可動接点と相対する固定接点を有する固定端子板と
が設けられており、これら接点部が可動ブロック10によ
り駆動されて、接点の開閉を行なうようになっている。
つまり、有極電磁石は電磁開閉装置に用いられるもので
ある。尚、復帰バネも図示していない。
第8図において、破線は励磁状態を示し、実線は無励磁
状態を示している。永久磁石9による磁束は、図の矢印
の如く、接極片8→磁極片4→鉄心3→磁極片5→接極
片7→永久磁石9と通り、可動ブロック10は実線の位置
で保持されている。次に、接極片7,8の磁極と反対にな
るようにコイル1を励磁することで、可動ブロック10を
破線の位置まで吸引駆動する。この励磁開始時において
は、磁極片4と接極片8との主空隙が広く磁気抵抗が
大きくなる。ところで、この有極電磁石の構成は、4空
隙ブリッジ型の磁気回路構成であり、高効率な有極磁気
回路構成として公知なものであり、電磁開閉装置によく
使われている。つまり、電磁開閉装置において、接点バ
ネ荷重は、接点の位置ずれによるオーバートラベル(O
T)のバラツキ、接点バネそのもののバラツキ、接点消
耗によるOTの減少等、接点バネ荷重のバラツキ要因が多
く、充分な吸引力の余裕あることが望ましい。しかし、
上述のように磁極片4と接極片8との磁極面とが対向し
ており、その間の主空隙が広く磁気抵抗が高く、充分
な吸引力が得られないという問題があった。尚、磁極片
5と接極片7との間においても同様なことが言える。
[発明の目的] 本発明は、上述の点に鑑みて提供したものであって、励
磁時の磁気効率を向上させ、充分な吸引力を得ることを
目的とした有極電磁石を提供するものである。
[発明の開示] (構成) 本発明は、両端部を夫々磁極片とした鉄心の外周にコイ
ルが巻装されたコイルブロックを形成し、2つの接極片
の中央部で永久磁石をはさんで回動自在に軸支される可
動ブロックを形成し、鉄心の磁極片が2つの接極片の端
部間に夫々位置するように可動ブロックをコイルブロッ
クに対して回動自在に配置して2つの接極片と鉄心の磁
極片との間で4つの主空隙を形成する4空隙ブリッジ型
磁気回路構成であって、コイルの励磁により可動ブロッ
クを回転させるようにした有極電磁石において、無励磁
時に1つ若しくは2つの主空隙を構成する鉄心の磁極片
と接極片との磁極面を夫々非対向に配置し、鉄心の磁極
片を接極片の端部側に、あるいは接極片の端部を鉄心の
磁極片側に延出形成することにより、無励磁時に1つ若
しくは2つの主空隙を構成する鉄心の磁極片と接極片と
の磁極面を夫々対向させずに配置し、鉄心の磁極片を接
極片の端部側に、あるいは接極片の端部を鉄心の磁極片
側に延出形成、当該主空隙を狭くして両磁極面間の磁気
抵抗を小さくし、もって励磁時に充分な吸引力を得るよ
うにしたことを特徴とするものである。
(実施例1) 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。尚、
全体の構成は従来例とほぼ同様であるので要旨の部分に
ついて説明する。本発明は第1図に示すように、鉄心3
の一方の磁極片4を可動ブロック10の接極片8側に折曲
して延出形成し、磁極片4と接極片8との間をリーケー
ジギャップとしたものである。また、この磁極片4に対
応する接極片8の端部を従来より短くしている。すなわ
ち、無励磁時に磁極片4の磁極面と接極片8の磁極面と
を対向させずに、磁極片4を接極片8に近付けたもので
ある。尚、図中の破線は無励磁状態を示し、実線は励磁
状態を示している。磁極片4の磁極面と接極片8の磁極
面との間を主空隙とし、この主空隙の寸法を短くし
て磁気抵抗を小さくし、励磁時における吸引力を増加さ
せている。他の構成は従来例と同じである。
この主空隙において、磁極片4の磁極面と接極片8の
磁極面との距離が第8図の場合よりも近く、磁気抵抗は
小さくなっている。従って、励磁時、磁束のループ全体
の磁気抵抗は、第8図の場合より小さくなり、励磁効率
が良くなる。第2図はこの場合の吸引力特性を示してい
る。第2図の動作開始吸引力特性において、実線は本発
明の実施例の場合を示し、破線は従来例の場合を示して
いる。従って、動作開始時においてはFの吸引力の差が
生じ、同じ励磁アンペアターンで吸引力は大きくなるも
のである。
このように構成することにより、励磁時の吸引力が大き
くなり、接点OTのバラツキ、接点消耗等によりバネ荷重
が変動しても、電磁開閉装置の動作電圧は所定値で動作
することができるものである。また、電磁開閉装置の高
感度化も可能である。
(実施例2) 第3図は第2実施例を示し、接極片8の一方の端部を磁
極片4側に折り曲げて、接極片8と磁極片4との磁極面
との間を主空隙としてリーケージギャップにしたもの
である。
尚、第3図において、破線は無励磁状態を、実線は励磁
状態を夫々示している。また、以下に示す図においても
同様である。
(実施例3) 第4図は、鉄心3の両側の磁極片4,5を夫々接極片8の
端部側に折り曲げてリーケージギャップにしたラッチン
グタイプとしたものである。ここでは、磁極片4と接極
片8の一方の端部との磁極面の間を主空隙とし、磁極
片5と接極片8の他方の端部との磁極面の間を主空隙
としている。
第5図は吸引力特性を示し、実線は本実施例の場合を示
し、破線は従来のラッチングタイプの場合を示してい
る。第5図のAは本実施例の場合の吸引力幅を示し、B
は従来例の吸引力幅を示している。そして、A>Bとな
っている。第4図に示すような構成とすることにより、
先の実施例と同様に主空隙をリーケージ型として磁気効
率を向上させて吸引力を向上させることができる。尚、
第5図に示すように、ストロークの最終端付近は、永久
磁石7による吸引力は低下するが、励磁した時の吸引力
幅は増え、励磁効率が改善されるものである。
(実施例4) 第6図は第4実施例を示し、接極片8の両端部を夫々磁
極片4,5側に折り曲げてリーケージギャップにしたラッ
チングタイプのものである。
[発明の効果] 本発明は上述のように、両端部を夫々磁極片とした鉄心
の外周にコイルが巻装されたコイルブロックを形成し、
2つの接極片の中央部で永久磁石をはさんで回動自在に
軸支される可動ブロックを形成し、鉄心の磁極片が2つ
の接極片の端部間に夫々位置するように可動ブロックを
コイルブロックに対して回動自在に配置して2つの接極
片と鉄心の磁極片との間で4つの主空隙を形成する4空
隙ブリッジ型磁気回路構成であって、コイルの励磁によ
り可動ブロックを回転させるようにした有極電磁石にお
いて、無励磁時に1つ若しくは2つの主空隙を構成する
鉄心の磁極片と接極片との磁極面を夫々非対向に配置
し、鉄心の磁極片を接極片の端部側に、あるいは接極片
の端部を鉄心の磁極片側に延出形成したものであるか
ら、無励磁時に1つ若しくは2つの主空隙を構成する鉄
心の磁極片と接極片との磁極面を夫々対向させずに配置
し、鉄心の磁極片を接極片の端部側に、あるいは接極片
の端部を鉄心の磁極片側に延出形成、当該主空隙を狭く
して両磁極面間の磁気抵抗を小さくし、もって励磁時に
充分な吸引力を得ることができる効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の断面図、第2図は同上の吸引
力特性を示す特性図、第3図は同上の実施例2を示す断
面図、第4図は同上の第3実施例のラッチングタイプの
有極電磁石の断面図、第5図は同上の吸引力特性を示す
図、第6図は同上の実施例4の断面図、第7図は従来例
の斜視図、第8図は同上の断面図である。 1はコイル、3は鉄心、4,5は磁極片、6はコイルブロ
ック、7,8は接極片、9は永久磁石、10は可動ブロッ
ク、〜は主空隙である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端部を夫々磁極片とした鉄心の外周にコ
    イルが巻装されたコイルブロックを形成し、2つの接極
    片の中央部で永久磁石をはさんで回動自在に軸支される
    可動ブロックを形成し、鉄心の磁極片が2つの接極片の
    端部間に夫々位置するように可動ブロックをコイルブロ
    ックに対して回動自在に配置して2つの接極片と鉄心の
    磁極片との間で4つの主空隙を形成する4空隙ブリッジ
    型磁気回路構成であって、コイルの励磁により可動ブロ
    ックを回転させるようにした有極電磁石において、無励
    磁時に1つ若しくは2つの主空隙を構成する鉄心の磁極
    片と接極片との磁極面を夫々非対向に配置し、鉄心の磁
    極片を接極片の端部側に、あるいは接極片の端部を鉄心
    の磁極片側に延出形成して成ることを特徴とする有極電
    磁石。
JP62326323A 1987-12-23 1987-12-23 有極電磁石 Expired - Fee Related JPH079848B2 (ja)

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