JPH0798429B2 - 平版印刷版用アルミニウム支持体の電解粗面化処理方法 - Google Patents

平版印刷版用アルミニウム支持体の電解粗面化処理方法

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JPH0798429B2
JPH0798429B2 JP7162988A JP7162988A JPH0798429B2 JP H0798429 B2 JPH0798429 B2 JP H0798429B2 JP 7162988 A JP7162988 A JP 7162988A JP 7162988 A JP7162988 A JP 7162988A JP H0798429 B2 JPH0798429 B2 JP H0798429B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の分野〕 本発明は、平版印刷版用アルミニウム支持体の電解粗面
化処理方法に関し、特に、電解処理中に通電を休止する
時間を2回以上設ける、均一かつ緻密なピットが存在す
る砂目を設けた平版印刷版用アルミニウム支持体を得る
電解粗面化処理方法に関するものである。
〔従来技術及びその解決すべき課題〕
従来、平版印刷版用支持体としてアルミニウム板が広く
使用されているが、支持体と感光層との密着性を良好に
し、かつ非画像部に保水性を与えるため、支持体の表面
を粗面化処理する、所謂、砂目立て処理がなされてい
る。
この砂目立ての具体的手段としては、サンドブラスト、
ボールグレイン、ワイヤーグレイン、ナイロンブラシと
研磨材/水スラリーによるブラシグレイン、研磨材/水
スラリーを表面に高圧で吹きつける方法などによる機械
的砂目立て方法があり、またアルカリまたは酸あるいは
それらの混合物からなるエッチング剤で表面を粗面化処
理する化学的砂目立て方法がある。また、特開昭54−14
6234号公報及び特開昭48−28123号公報に記載されてい
る電気化学的砂目立て方法、例えば特開昭53−123204号
公報に記載されている機械的砂目立て方法と電気化学的
砂目立て方法とを組合せた方法、特開昭56−55291号公
報に記載されている機械的砂目立て方法と鉱酸のアルミ
ニウム塩の飽和水溶液による化学的砂目立て方法とを組
合せた方法も知られている。
以上のような種々の粗面化処理方法のうち、粗面形状の
制御が容易であり、しかも微細な粗面が得られる方法と
しては電解粗面化処理が挙げられる。
しかしながら、アルミニウム表面を全面均一に粗面化処
理するには通常数100クーロン/dm2以上の電気量を必要
とし、このように多くの電気量を一度にアルミニウム表
面に印加すると、不均一で約10μ以上の粗大なピットが
生じてしまう。このような砂目を有するアルミニウム支
持体を用いる平版印刷版では良好な印刷物の得られる枚
数(以下、耐刷枚数と呼ぶ)が低下し、また非画像部が
汚れ易いという問題点を有していた。
そのため、次のような工夫がなされていた。即ち、2重
ピット構造の深い砂目を得る技術として硝酸溶液中で交
流電解粗面化処理する際第1段目を高電流密度で電解粗
面化した後、デスマット処理し、第2段目を低電流密度
で電解粗面化処理する方法が特開昭54−85802号公報に
記載されており、また米国特許第4,545,875号明細書に
は、均一なピット形状を得るために、アノード側及びカ
ソード側の両者に各々複数の電圧ゼロとなる部分を有す
る電流で、塩酸溶液中で電解粗面化処理する方法が記載
されている。しかしながら、特開昭54−85802号公報記
載の方法では非画像部の汚れたり、米国特許第4,545,87
5号明細書記載の方法では耐刷枚数が充分でないなど満
足な性能を有する方法はなかった。
また、印刷版の分野ではないが、特開昭61−158133号公
報には塩酸溶液中で交流電解エッチングする際に正及び
負の半サイクルごとに電流がゼロになる(OFF時間)、
波形を持った電流でエッチングする電解コンデンサー用
電極箔のエッチング方法が記載されており、また特公昭
54−21541号公報には腐食工程を中断して、腐食を抑制
する膜を形成する工程を少なくとも1回含む方法などが
掲げられているが、これらのものは、拡面率をアップす
ることが目的であり、これらの方法によって得られる粗
面は非常に粗い表面であり、印刷版としては適さないも
のであった。
〔発明の目的〕
従って本発明は、優れた印刷枚数と、非画像部の汚れに
くい性質とを合わせ持つ直径約10μ以上のピットのな
い、均一で微細なピットを有するアルミニウム支持体を
形成する電解粗面化処理方法を提供することを目的とす
る。
〔発明の構成〕
本発明者らは上記の目的を達成するため鋭意検討を重ね
た結果、アルミニウム又はその合金を電解液中で電解粗
面化処理する方法において、電解処理時間の途中に、休
止時間を少くとも2回以上設けることにより、直径10μ
以上のピットがなく、かつ均一で微細なピットを有し、
そのため優れた耐刷枚数と、非画像部の汚れを生じさせ
ないアルミニウム支持体が得られることを見い出し、本
発明に到ったものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明において使用されるアルミニウム板には、純アル
ミニウム板及びアルミニウム合金板が含まれる。アルミ
ニウム合金板としては、種々のものが使用でき、例えば
鉄、珪素、銅、マンガン、マグネシウム、亜鉛、クロ
ム、鉛、ニッケル、ジルコニウム、ビスマスなどの金属
とアルミニウムの合金板が用いられる。一部市販のアル
ミニウム板の例としては、1050材、1100材、3003材など
が掲げられる。特に好ましいアルミニウム合金板は3003
材、1100材のような低純度アルミニウム板及びアルミニ
ウム合金板である。
本発明の実施にあたっては、まず必要に応じてアルミニ
ウム板の表面に付着している油脂、さび、ごみなどを除
去することを目的として清浄化処理してもよい。この清
浄化処理としては、例えばトリクレンなどによる溶剤脱
脂、或いは苛性ソーダなどによるアルカリエッチング脱
脂等が含まれる。苛性ソーダのようなアルカリエッチン
グ脱脂をした場合にはスマットが発生するので、これを
除去するためのデスマット処理(例えば、10〜30%の硝
酸に浸漬する処理)が更に施されるのが通例である。
このように清浄化処理されたアルミニウム板には次に電
解粗面化処理が施される。
本発明法における電解粗面化処理は、交互に極性の変化
する商用交流や交番波形電流を用いて行なわれるが、そ
の交番波形は正弦波、矩形波、台形波等いかなる波形の
電流でもよい。本発明では、電解粗面化処理の途中にお
いて通電をまったく行なわない休止時間を2回以上設け
ることが必要である。この休止時間中においても電解液
に接触した状態、即ち、アルミニウム板表面が電解液と
接することが好ましく、浸漬、シャワー、スプレー法い
かなる手段であってもよい。電解液と接していない状態
が生じると、アルミニウム板表面に自然酸化皮膜などの
妨害皮膜が形成し、そのため不均一な直径10μ以上の粗
大ピットが生じ易くなる。
この通電を休止する回数は2回以上ならば何回でもよい
が、1回以下では直径10μ以上の粗大ピットを生じてし
まう。また、通電を休止する時間は交番波形電流の1周
期より長いことが好ましい。それ以下では、均一なピッ
ト形状が得られず、直径10μ以上の粗大ピットが生成し
やすい。
本発明における電解粗面化処理の条件は、休止時間の前
後で変える必要はなく、単に電解粗面化処理を休止時間
で区切るのみで、均一な粗面が得られる。
電解粗面化処理に用いる交番波形の電流密度は10〜200A
/dm2が好ましく、10A/dm2未満では、各段階での微細ピ
ット生成が起りにくくなり、一方、200A/dm2より大きい
ときは、均一なピット生成の制御が困難となり、直径10
μ以上の粗大ピットが生じ易くなる。
電解粗面化処理の電気量は、陽極時の総電気量で、100
〜3000クーロン/dm2が好ましい。100クーロン/dm2より
少ない場合には、ピットの生じない平滑な部分が広くな
りすぎ、感光層に対するアンカー効果が低下し、耐刷力
が低下する。一方、3000クーロン/dm2より大きい場合に
は、非常に複雑で入り組んだ表面構造となり、非画像部
の汚れが生じ易くなるため好ましくない。
電解粗面化処理に用いられる電解液としては、通常の交
流電解エッチングに用いられるものがいずれも使用でき
るが、特に好ましいものは、硝酸を2〜40g/含有する
水溶液または、塩酸を2〜40g/含有する水溶液、ある
いは両者を合せて2〜40g/含有する水溶液である。温
度は常温〜90℃の範囲であり、好ましくは、常温〜50℃
の範囲で実施される。また、カルボン酸、アミン、アル
デヒド、ケトンなどの腐食抑制剤を添加してもよい。
本発明は、バッチ処理、連続処理のいずれの方法でも実
施することができる。例えば、バッチ処理では、1つの
電解槽を用い、アルミニウムシートを対極とともに電解
液に浸漬した状態で通電と休止とを繰り返すことによっ
て実施できる。また、連続処理では例えば、複数の電解
槽(電解粗面化処理の対極を具備している)と、その間
に電解液をアルミニウムに常時吹き付けることのできる
スプレー装置とを順に配置し、電解槽中にアルミニウム
ウエブを連続的に通過させて処理することにより、実施
できる。
以上のようにして電解粗面化処理されたアルミニウム板
は次いで化学的に清浄化処理しておくことが好ましい。
これは表面残存物である所謂、スマットを表面から除去
する作用を有するかかる化学的処理の詳細は、米国特許
第3,834,998号明細書に記載されている。
以上のようにして処理されたアルミニウム板は、平版印
刷版用支持体に供するに当たり、保水性、感光層との密
着性、非画像部表面の機械的強度を向上させるために、
陽極酸化処理に付して、アルミニウム板の表面に酸化皮
膜を形成させてもよい。陽極酸化処理は従来より周知の
方法に従って行なうことができる。例えば、硫酸、燐
酸、蓚酸、アミドスルホン酸、スルホサリチル酸又はこ
れらの混合物、あるいはこれらにAl3-イオンを含有させ
た水溶液などが電解液として使用される。電流として
は、直流が主に使用されるが、交流又はこれらの電流の
組合せを使用してもよい。電解質濃度は1〜80%、温度
は5〜70℃の範囲、電流密度は0.5〜60A/dm2の範囲、酸
化皮膜重量は0.3〜5g/m2の範囲が好ましい。
以上のように陽極酸化されたアルミニウム板は、更に米
国特許第2,714,066号及び米国特許第3,181,461号の各明
細書に記されているようにアルカリ金属シリケート、例
えば珪酸ナトリウムの水溶液に浸漬するなどの方法によ
り処理したり、米国特許第3,860,426号明細書に記載さ
れているように、水溶性金属塩(例えば、酢酸亜鉛な
ど)を含む親水性セルロース(例えば、カルボキシメチ
ルセルロースなど)の下塗り層を設けたり、米国特許第
4,153,461号明細書に記載されているようにポリビニル
ホスホン酸で処理してもよい。
このようにして得られた平版印刷版用支持体の上には、
PS版(Pre−Sensitized Plateの略称)の感光層とし
て、従来より知られている感光層を設けて、感光性平版
印刷版を得ることができ、これを製版処理して得た平版
印刷版は、優れた性能を有している。
上記の感光層の組成物としては次のようなものが含まれ
る。
ジアゾ樹脂とバインダーとからなる感光層: ネガ作用型感光性ジアゾ化合物としては米国特許第2,06
3,631号及び同第2,667,415号の各明細書に開示されてい
るジアゾニウム塩とアルドールやアセタールのような反
応性カルボニル基を含有する有機縮合剤との反応生成物
であるジフェニルアミン−p−ジアゾニウム塩とフォル
ムアルデヒドとの縮合生成物(所謂、感光性ジアゾ樹
脂)が好適に用いられる。この他の有用な縮合ジアゾ化
合物は特公昭49−48001号、同49−45322号、同49−4532
3号の各公報等に開示されている。これらの型の感光性
ジアゾ化合物は通常水溶性無機塩の形で得られ、従って
水溶液から塗布することができる。又、これらの水溶性
ジアゾ化合物を特公昭47−1167号公報に開示された方法
により1個又はそれ以上のフェノール性水酸基、スルホ
ン酸基又はその両者を有する芳香族又は脂肪族化合物と
反応させ、その反応生成物である実質的に水不溶性の感
光性ジアゾ樹脂を使用することもできる。
また、特開昭56−121031号公報に記載されているように
ヘキサフルオロ燐酸塩または、テトラフルオロ硼酸塩と
の反応生成物として使用することもできる。
フェノール性水酸基を有する反応物の例としては、ヒド
ロキシベンゾフェノン、4,4−ビス(4′−ヒドロキシ
フェニル)ペンタン酸、レゾルシノール、又はジレゾル
シノールのようなジフェノール酸であって、これらは更
に置換基を有していてもよい。ヒドロキシベンゾフェノ
ンには2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロ
キシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン又は2,2′,4,
4′−テトラヒドロキシベンゾフェノンが含まれる。好
ましいスルホン酸としては、例えばベンゼン、トルエ
ン、キシレン、ナフタリン、フェノール、ナフトールお
よびベンゾフェノン等のスルホン酸のような芳香族スル
ホン酸、又はそれ等の可溶性塩類、例えば、アンモニウ
ム及びアルカリ金属塩が例示できる。スルホン酸基含有
化合物は、一般に低級アルキル、ニトロ基、ハロ基、及
び/又はもう一つのスルホン酸基で置換されていてもよ
い。このような化合物の好ましいものとしては、ベンゼ
ンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ナフタリンスルホ
ン酸、2,5−ジメチルベンゼンスルホン酸、ベンゼンス
ルホン酸ナトリウム、ナフタリン−2−スルホン酸、1
−ナフトール−2−(又は4)−スルホン酸、2,4−ジ
ニトロ−1−ナフトール−7−スルホン酸、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、
m−(p′−アニリノフェニルアゾ)ベンゼンスルホン
酸ナトリウム、アリザリンスルホン酸、o−トルイジン
−m−スルホン酸及びエタンスルホン酸等が挙げられ
る。アルコールのスルホン酸エステルとその塩類も又有
用である。このような化合物は通常アニオン性界面活性
剤として容易に入手できる。その例としてはラウリルサ
ルフェート、アルキルアリールサルフェート、p−ノニ
ルフェニルサルフェート、2−フェニルエチルサルフェ
ート、イソオクチルフェノキシジエトキシエチルサルフ
ェート等のアンモニウム又はアルカリ金属塩が挙げられ
る。
これ等の実質的に水不溶性の感光性ジアゾ樹脂は水溶性
の感光性ジアゾ樹脂と前記の芳香族又は脂肪族化合物の
水溶液を好ましくはほぼ等量となる量で混合することに
よって沈澱として単離される。
また、英国特許第1,312,925号明細書に記載されている
ジアゾ樹脂も好ましい。
もっとも好適なジアゾ樹脂はp−ジアゾジフェニルアミ
ンとホルムアルデヒドとの縮合物の2−メトキシ−4−
ヒドロオキシ−5−ベンゾイルベンゼンスルホン酸塩で
ある。
ジアゾ樹脂の含有量は、感光層中に5〜50重量%含まれ
ているのが適当である。ジアゾ樹脂の量が少なくなれば
感光性は当然大になるが、経時安定性が低下する。最適
のジアゾ樹脂の量は約8〜20重量%である。
一方、バインダーとしては、種々の高分子化合物が使用
され得るが、本発明においては、ヒドロキシ、アミノ、
カルボン酸、アミド、スルホンアミド、活性メチレン、
チオアルコール、エポキシ等の基を含むものが望まし
い。このような好ましいバインダーには、英国特許第1,
350,521号明細書に記されているシェラック、英国特許
第1,460,978号および米国特許第4,123,276号の各明細書
に記されているようなヒドロキシエチルアクリレート単
位またはヒドロキシエチルメタクリレート単位を主なる
繰り返し単位として含むポリマー、米国特許第3,751,25
7号明細書に記されているポリアミド樹脂、英国特許第
1,074,392号明細書に記されているフェノール樹脂およ
び例えばポリビニルフォルマール樹脂、ポリビニルブチ
ラール樹脂のようなポリビニルアセタール樹脂、米国特
許第3,660,097号明細書に記されている線状ポリウレタ
ン樹脂、ポリビニルアルコールのフタレート化樹脂、ビ
スフェノールAとエピクロルヒドリンから縮合されたエ
ポキシ樹脂、ポリアミノスチレンやポリアルミルアミノ
(メタ)アクリレートのようなアミノ基を含むポリマ
ー、酢酸セルロース、セルロースアルキルエーテル、セ
ルロースアセテートフタレート等のアルロース誘導体等
が包含される。
ジアゾ樹脂とバインダーからなる組成物には、更に、英
国特許第1,041,463号明細書に記されているようなpH指
示薬、米国特許第3,236,646号明細書に記載されている
燐酸、染料などの添加剤を加えることができる。
o−キノンジアジド化合物からなる感光層: 特に好ましいo−キノンジアジド化合物はo−ナフトキ
ノンジアジド化合物であり、例えば米国特許第2,766,11
8号、同第2,767,092号、同第2,772,972号、同第2,859,1
12号、同第2,907,665号、同第3,046,110号、同第3,046,
111号、同第3,046,115号、同第3,046,118号、同第3,04
6,119号、同第3,046,120号、同第3,046,121号、同第3,0
46,122号、同第3,046,123号、同第3,061,430号、同第3,
102,809号、同第3,106,465号、同第3,635,709号、同第
3,647,443号の各明細書をはじめ、多数の刊行物に記さ
れており、これらは好適に使用することができる。これ
らの内でも、特に芳香族ヒドロキシ化合物のo−ナフト
キノンジアジドスルホン酸エステルまたはo−ナフトキ
ノンジアジドカルボン酸エステル、および芳香族アミノ
化合物のo−ナフトキノンジアジドスルホン酸アミドま
たはo−ナフトキノンジアジドカルボン酸アミドが好ま
しく、特に米国特許第3,635,709号明細書に記されてい
るピロガロールとアセトンとの縮合物にo−ナフトキノ
ンジアジドスルホン酸をエステル反応させたもの、米国
特許第4,028,111号明細書に記されている末端にヒドロ
キシ基を有するポリエステルにo−ナフトキノンジアジ
ドスルホン酸、またはo−ナフトキノンジアジドカルボ
ン酸をエステル反応させたもの、英国特許第1,494,043
号明細書に記されているようなp−ヒドロキシスチレン
のホモポリマーまたはこれと他の共重合し得るモノマー
との共重合体にo−ナフトキノンジアジドスルホン酸ま
たはo−ナフトキノンジアジドカルボン酸をエステル反
応させたもの、米国特許第3,759,711号明細書に記され
ているようなp−アミノスチレンと他の共重合しうるモ
ノマーとの共重合体にo−ナフトキノンジアジドスルホ
ン酸またはo−ナフトキノンジアジドカルボン酸をアミ
ド反応させたものは非常にすぐれている。
これらのo−キノンジアジド化合物は、単独で使用する
ことができるが、アルカリ可溶性樹脂と混合して用いた
方が好ましい。好適なアルカリ可溶性樹脂には、ノボラ
ック型フェノール樹脂が含まれ、具体的には、フェノー
ルホルムアルデヒド樹脂、o−クレゾールホルムアルデ
ヒド樹脂、m−クレゾールホルムアルデヒド樹脂などが
含まれる。更に米国特許第4,123,279号明細書に記され
ている様に上記のようなフェノール樹脂と共に、t−ブ
チルフェノールホルムアルデヒド樹脂のような炭素数3
〜8のアルキル基で置換されたフェノールまたはクレゾ
ールとホルムアルデヒドとの縮合物とを併用すると、よ
り一層好ましい。アルカリ可溶性樹脂は、感光層を構成
する組成物の全重量を基準として中に約50〜約85重量、
より好ましくは60〜80重量%、含有させられる。
o−キノンジアジド化合物からなる感光性組成物には、
必要に応じて更に染料、可塑剤、例えば英国特許第1,04
1,463号、同第1,039,475号、米国特許第3,969,118号の
各明細書に記されているようなプリントアウト性能を与
える成分などの添加剤を加えることができる。
アジド化合物とバインダー(高分子化合物からなる感
光層: 例えば英国特許第1,235,281号、同第1,495,861号の各明
細書および特開昭51−32331号、同51−36128号公報など
に記されているアジド化合物と水溶性またはアルカリ可
溶性高分子化合物からなる組成物の他、特開昭50−5102
号、同50−84302号、同50−84303号、同53−12984号の
各公報などに記されているアジド基を含むポリマーとバ
インダーとしての高分子化合物からなる組成物が含まれ
る。
その他の感光性樹脂層: 例えば、特開昭52−96696号証に開示されているポリエ
ステル化合物、英国特許第1,112,277号、同第1,313,390
号、同第1,341,004号、同第1,377,747号等の各明細書に
記載のポリビニルシンナメート系樹脂、米国特許第4,07
2,528号および同第4,072,527号の各明細書などに記され
ている光重合型フォトポリマー組成物が含まれる。
電子写真用感光層 例えば、米国特許3,001,872号公報に開示されているZnO
感光層を用いることもできる。
また、特開昭61−238063号、特開昭60−186847号、特開
昭56−161550号等の公報に記載されている電子写真感光
体を用いた感光層を設けてもよい。
支持体上に設けられる感光層の量は、約0.1〜約7g/m2
好ましくは0.5〜4g/m2の範囲である。
PS版は、画像露光されたのち、常法により現像を含む処
理によって樹脂画像が形成される。例えばジアゾ樹脂と
バインダーとからなる前記感光層を有するPS版の場合
には、画像露光後、例えば米国特許第4,186,006号明細
書に記載されているような現像液で未露光部分の感光層
が現像により除去されて平版印刷版が得られる。
また、感光層を有するPS版の場合には、画像露光後、
米国特許第4,259,434号明細書に記載されているような
アルカリ水溶液で現像することにより露光部分が除去さ
れて、平版印刷版が得られる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。な
お、「%」は特に指示しない限り「重量%」を示す。
実施例1 厚さ0.24mmのアルミニウム板を10%水酸化ナトリウム水
溶液中に50℃で20秒間浸漬して、脱脂/クリーニング処
理を行なった後、水洗し、10%硝酸水溶液で中和洗浄し
た。水洗後、濃度9g/の硝酸水溶液を電解液として矩
形波交流を用いて、周波数60Hz、電流密度30A/dm2、陽
極時電気量150クーロン/dm2となるように電解粗面化処
理した。そのまま電解液に浸漬した状態で、0.5秒間の
休止後再び陽極時電気量が150クーロン/dm2となるよう
に同様の電解粗面化処理を行なった。この操作を6回繰
り返し陽極時の総電気量が900クーロン/dm2になるよう
に電解粗面化処理した。
次いで、電解粗面化処理で生成したスマットを60℃、30
%硫酸水溶液を1分間浸漬して溶解除去した。
このアルミニウム板を15%硫酸水溶液中、直流を用い、
3A/dm2で陽極酸化皮膜重量が2g/m2となるように陽極酸
化処理した後、水洗し、次に3%珪酸ナトリウム水溶液
に浸漬し、更に、水洗、乾燥した。
このようにして得られた支持体に下記組成の感光液を塗
布し乾燥して感光層を設けた。感光層の乾燥塗布量は、
2.0g/m2であった。
このようにして得られた感光性平版印刷版をメタルハラ
イドランプを光源として、ネガ画像フイルムを通して露
光した後、富士写真フイルム社製ネガ型PS版現像液DN−
3Cの標準液にて現像処理して、更にガム引きして、平版
印刷版とした。版には5μm以下の径の微細なピットが
均一に存在していた。常法により印刷したところ、非画
像部の汚れのない良好な印刷物が100,000枚得られた。
実施例2 実施例1において電解粗面化処理の休止時間を5分間に
した以外は実施例1と同様にして処理を行なった。
実施例1と同様に良好な微細ピットが得られ、また、良
好な印刷物が100,000枚得られた。
比較例1 実施例1において電解粗面化処理を休止時間を設けず
に、陽極時電気量が900クーロン/dm2となるように電解
エッチングしたこと以外は実施例1と同様にして行っ
た。電子顕微鏡により表面観察を行なったところ、10μ
以上の粗いピットが生じており、しかも不均一な表面で
あった。また、ハイデル印刷機に取付けて印刷したとこ
ろ、わずかな湿し水量の変動で、非画像部分に汚れが生
じ易く、また、耐刷枚数も60,000枚とわずかであった。
実施例3 実施例1において電解粗面化処理の電解液として塩酸を
5g/含む電解液としたこと以外、実施例1と同様に印
刷まで行なった。その結果、10μmより小さい径の均一
ピットが存在していた。また、非画像部の汚れは生じに
くく、しかも耐刷枚数は100,000枚であった。
比較例2 実施例1において休止回数を1回にして総電気量900ク
ーロン/dm2電解粗面化処理を行なったこと以外は実施例
1と同様に行なった。
実施例1の支持体に比べ10μm以上の粗いピットが生
じ、不均一であり、また非画像部は汚れ易く、耐刷枚数
は70,000枚と少なかった。
なお、上記実施例では、ネガ型感光層と本発明により製
造された支持体との組合せの場合について示したが、ポ
ジ型感光層を使用した場合も、本発明の方法により得ら
れた支持体は優れた印刷性能を示すことが確認された。
〔発明の効果〕
本発明によれば、電解粗面化処理において、少なくとも
2回の休止期間を設けることにより、直径10μ以上のピ
ットのない、均一で微細のピットを有するアルミニウム
支持体が得られ、この支持体により優れた耐刷枚数と、
汚れのない優れた非画像部とを有する平版印刷版が得ら
れる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム板を電解液中で電解粗面化処
    理する方法において、電解処理時間の途中に、休止時間
    を少くとも2回以上設けることを特徴とする平版印刷版
    用電解粗面化法。
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