JPH0798253A - 温度センサの製造方法 - Google Patents
温度センサの製造方法Info
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- JPH0798253A JPH0798253A JP26825293A JP26825293A JPH0798253A JP H0798253 A JPH0798253 A JP H0798253A JP 26825293 A JP26825293 A JP 26825293A JP 26825293 A JP26825293 A JP 26825293A JP H0798253 A JPH0798253 A JP H0798253A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 環状の感温磁性体と、環状の永久磁石と、環
状の非磁性スペーサの中心にリードスイッチを挿入し構
成する温度スイッチの製造方法に於て、リードスイッチ
と外周に組込む環状の永久磁石、環状の感温磁性体、環
状の非磁性スペーサとの間を接着剤により固定するの
に、流れ垂れの生ずることのない温度スイッチの製造方
法とする。 【構成】 リードスイッチ１と、感温磁性体２と永久磁
石３と非磁性スペーサ４との環状の組合せ体の間の隙間
に、樹脂製チューブ１０を貫通して挿入して初めに高粘
度接着剤である７０００ｃＰないし１２０００ｃＰの二
液性反応型シリコン接着剤を永久磁石の厚さの１／２な
いし厚さ程注入固化して封止し後、他方から隙間に低粘
度接着剤６の５００ｃＰないし１０００ｃＰの二液性反
応型シリコン接着剤を注入し固化して固定する。
状の非磁性スペーサの中心にリードスイッチを挿入し構
成する温度スイッチの製造方法に於て、リードスイッチ
と外周に組込む環状の永久磁石、環状の感温磁性体、環
状の非磁性スペーサとの間を接着剤により固定するの
に、流れ垂れの生ずることのない温度スイッチの製造方
法とする。 【構成】 リードスイッチ１と、感温磁性体２と永久磁
石３と非磁性スペーサ４との環状の組合せ体の間の隙間
に、樹脂製チューブ１０を貫通して挿入して初めに高粘
度接着剤である７０００ｃＰないし１２０００ｃＰの二
液性反応型シリコン接着剤を永久磁石の厚さの１／２な
いし厚さ程注入固化して封止し後、他方から隙間に低粘
度接着剤６の５００ｃＰないし１０００ｃＰの二液性反
応型シリコン接着剤を注入し固化して固定する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はリードスイッチの外周
に、リードスイッチの接点部分に環状の感温磁性材と、
環状の感温磁性の両側に環状の非磁性スペーサを介し環
状の永久磁石を配置し組合せ構成した温度センサで、車
両のラジエータ等の水温又は油温検知、或は電力用半導
体素子に取りつけた放熱板が過熱した際に半導体素子が
破壊するのを防止する等に用いられている温度センサの
製造方法に関するものである。
に、リードスイッチの接点部分に環状の感温磁性材と、
環状の感温磁性の両側に環状の非磁性スペーサを介し環
状の永久磁石を配置し組合せ構成した温度センサで、車
両のラジエータ等の水温又は油温検知、或は電力用半導
体素子に取りつけた放熱板が過熱した際に半導体素子が
破壊するのを防止する等に用いられている温度センサの
製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の温度センサは図３に断面
図で示すように、リードスイッチ１を中央にして、リー
ドスイッチの外周に環状の永久磁石３と、非磁性材の通
常黄銅板を用いた環状の非磁性スペーサ４と、軟磁性材
のマンガン・亜鉛フェライトを用いたキューリー点が検
出する温度に近い特性を持つ環状の感温磁性体２と、前
記スペーサと同種のスペーサと、前記永久磁石と同じ環
状の永久磁石とを順に積層した環状の積層した組合せ体
の中央にリードスイッチ１の開閉接点（図示せず）が位
置するように、即ち感温磁性体２の中心に位置する様に
位置決めした後、永久磁石３の内径内側とリードスイッ
チとの隙間に、一方から１０００センチポァズ（以下ｃ
Ｐと記す）程のシリコンゴム系の流動性のある接着剤を
注入し、夫々の構成部品を接着固定し、ついでねじつき
の金属ケース８に収めて実装され、リードスイッチの一
端を端子９に、リードスイッチの他端を金属ケース８側
に接地して温度センサが形成されていた。
図で示すように、リードスイッチ１を中央にして、リー
ドスイッチの外周に環状の永久磁石３と、非磁性材の通
常黄銅板を用いた環状の非磁性スペーサ４と、軟磁性材
のマンガン・亜鉛フェライトを用いたキューリー点が検
出する温度に近い特性を持つ環状の感温磁性体２と、前
記スペーサと同種のスペーサと、前記永久磁石と同じ環
状の永久磁石とを順に積層した環状の積層した組合せ体
の中央にリードスイッチ１の開閉接点（図示せず）が位
置するように、即ち感温磁性体２の中心に位置する様に
位置決めした後、永久磁石３の内径内側とリードスイッ
チとの隙間に、一方から１０００センチポァズ（以下ｃ
Ｐと記す）程のシリコンゴム系の流動性のある接着剤を
注入し、夫々の構成部品を接着固定し、ついでねじつき
の金属ケース８に収めて実装され、リードスイッチの一
端を端子９に、リードスイッチの他端を金属ケース８側
に接地して温度センサが形成されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】永久磁石３と、非磁性
スペーサ４又は、非磁性スペーサ４と感温磁性体２間を
接着固定するためには、粘度の低い浸透性の良いシリコ
ンゴムからなる接着剤をリードスイッチの外周と環状の
組合せ体の内径面との間に注入し固化しているが、浸透
性の良い接着剤は逆に１５０℃程に昇温して熱乾燥硬化
する時に、リードスイッチの外周寸法と環状の組合せ体
の内径寸法との隙間が大きいため、従来用いていた流れ
性が良い接着剤では、リードスイッチのリードの外周面
を伝って接着面の外に流れ出してしまい、リードスイッ
チのリード部分に流れ垂れを生じ、その後の工程でリー
ド線の流れ垂れを除去しなければならない面倒さと、リ
ードスイッチと組合せ体との間が完全に充填されず隙間
を生じ、衝撃を受けた時誤作動を生ずる恐れがあると云
う問題があった。本発明は温度センサを形成するリード
スイッチと、環状の感温磁性体と環状の永久磁石と環状
の非磁性スペーサとを固定する際、接着剤がリードスイ
ッチのリードに流れ垂れの生ずることのない、又リード
スイッチと構成部品との間の空隙を接着剤で完全に充填
した信頼性の高い温度センサの製造方法を提供するにあ
る。
スペーサ４又は、非磁性スペーサ４と感温磁性体２間を
接着固定するためには、粘度の低い浸透性の良いシリコ
ンゴムからなる接着剤をリードスイッチの外周と環状の
組合せ体の内径面との間に注入し固化しているが、浸透
性の良い接着剤は逆に１５０℃程に昇温して熱乾燥硬化
する時に、リードスイッチの外周寸法と環状の組合せ体
の内径寸法との隙間が大きいため、従来用いていた流れ
性が良い接着剤では、リードスイッチのリードの外周面
を伝って接着面の外に流れ出してしまい、リードスイッ
チのリード部分に流れ垂れを生じ、その後の工程でリー
ド線の流れ垂れを除去しなければならない面倒さと、リ
ードスイッチと組合せ体との間が完全に充填されず隙間
を生じ、衝撃を受けた時誤作動を生ずる恐れがあると云
う問題があった。本発明は温度センサを形成するリード
スイッチと、環状の感温磁性体と環状の永久磁石と環状
の非磁性スペーサとを固定する際、接着剤がリードスイ
ッチのリードに流れ垂れの生ずることのない、又リード
スイッチと構成部品との間の空隙を接着剤で完全に充填
した信頼性の高い温度センサの製造方法を提供するにあ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は叙上の欠点を除
去する為、最初に粘度が常温で７０００ｃＰないし１２
０００ｃＰの高粘度接着剤の二液性反応型シリコン系接
着剤を用いて、一方の端でリードスイッチと環状の永久
磁石と環状の非磁性スペーサとからなる環状の組合せ体
の、リードスイッチの外周と永久磁石との間の隙間を充
填密着させて１次の１５０℃程の加熱乾燥を行って固定
した後、５００ｃＰないし１０００ｃＰの低粘度接着剤
の二液性反応型のシリコン系接着剤を、リードスイッチ
と環状のスペーサ及び感温磁性体と永久磁石との間に注
入し、２度目の加熱乾燥を施してリードスイッチと環状
の組合せ体との間を接着固定し、接着強度の信頼性を確
保しかつ接着剤がリードスイッチのリードに流れ垂れの
生ずることのない温度スイッチとする。
去する為、最初に粘度が常温で７０００ｃＰないし１２
０００ｃＰの高粘度接着剤の二液性反応型シリコン系接
着剤を用いて、一方の端でリードスイッチと環状の永久
磁石と環状の非磁性スペーサとからなる環状の組合せ体
の、リードスイッチの外周と永久磁石との間の隙間を充
填密着させて１次の１５０℃程の加熱乾燥を行って固定
した後、５００ｃＰないし１０００ｃＰの低粘度接着剤
の二液性反応型のシリコン系接着剤を、リードスイッチ
と環状のスペーサ及び感温磁性体と永久磁石との間に注
入し、２度目の加熱乾燥を施してリードスイッチと環状
の組合せ体との間を接着固定し、接着強度の信頼性を確
保しかつ接着剤がリードスイッチのリードに流れ垂れの
生ずることのない温度スイッチとする。
【０００５】即ち本発明は、１．リードスイッチと、環
状の感温磁性体と環状の永久磁石と環状の非磁性スペー
サとを組合せた環状の組合せ体とからなり、リードスイ
ッチを前記環状の組合せ体の内周内に挿入設置し、リー
ドスイッチと環状の組合せ体との間に接着剤を充填し夫
々を接着固化した後、金属ケースに封入し形成する温度
センサの製造方法において、環状の永久磁石と環状の感
温磁性体と環状の非磁性スペーサとの環状の組合せ体と
リードスイッチとの間の隙間の一端を７０００ｃＰない
し１２０００ｃＰの二液性反応型シリコン系接着剤の高
粘度接着剤で封止し接着し固化した後、他端の隙間に５
００ｃＰないし１０００ｃＰの二液性反応型シリコン系
接着剤の低粘度接着剤を注入し封止接着し固化してなる
ことを特徴とする温度センサの製造方法である。
状の感温磁性体と環状の永久磁石と環状の非磁性スペー
サとを組合せた環状の組合せ体とからなり、リードスイ
ッチを前記環状の組合せ体の内周内に挿入設置し、リー
ドスイッチと環状の組合せ体との間に接着剤を充填し夫
々を接着固化した後、金属ケースに封入し形成する温度
センサの製造方法において、環状の永久磁石と環状の感
温磁性体と環状の非磁性スペーサとの環状の組合せ体と
リードスイッチとの間の隙間の一端を７０００ｃＰない
し１２０００ｃＰの二液性反応型シリコン系接着剤の高
粘度接着剤で封止し接着し固化した後、他端の隙間に５
００ｃＰないし１０００ｃＰの二液性反応型シリコン系
接着剤の低粘度接着剤を注入し封止接着し固化してなる
ことを特徴とする温度センサの製造方法である。
【０００６】２．上記１項記載の高粘度接着剤注入時
に、リードスイッチとリードスイッチを挿入した環状の
組合せ体との間に、前記高粘度接着剤の充填部分を貫通
して樹脂チューブを挿入することを特徴とする温度セン
サの製造方法である。
に、リードスイッチとリードスイッチを挿入した環状の
組合せ体との間に、前記高粘度接着剤の充填部分を貫通
して樹脂チューブを挿入することを特徴とする温度セン
サの製造方法である。
【０００７】
【作用】室温で７０００ｃＰないし１２０００ｃＰの粘
度を有する二液性反応型シリコン接着剤は、環状の永久
磁石と感温磁性体と非磁性スペーサとを組合せた環状の
組合せ体の内径内に挿入したリードスイッチの外径との
間の隙間に、環状の永久磁石の厚さのほぼ１／２ないし
永久磁石の厚さ分だけ注入され、１５０℃程に昇温して
加熱硬化する。本発明に用いる二液性反応型シリコン接
着剤は粘度が７０００ｃＰないし１２０００ｃＰの範囲
において加熱硬化した時にも流れ垂れを生ずることはな
く、又常温での作業性もよく、７０００ｃＰ以下の接着
剤では加熱硬化時リードスイッチのリードに流れ垂れを
生じ、１２０００ｃＰ以上の粘度では隙間への充填に手
間を要する。ついで他端より低粘度接着剤をリードスイ
ッチの外径と環状の組合せ体との隙間に注入する。二液
性反応型シリコン接着剤の粘度は低粘度で狭い空隙内に
隙間なく充填する様流れ性から５００ｃＰないし１００
０ｃＰの二液性反応型シリコン系接着剤を用いる。
度を有する二液性反応型シリコン接着剤は、環状の永久
磁石と感温磁性体と非磁性スペーサとを組合せた環状の
組合せ体の内径内に挿入したリードスイッチの外径との
間の隙間に、環状の永久磁石の厚さのほぼ１／２ないし
永久磁石の厚さ分だけ注入され、１５０℃程に昇温して
加熱硬化する。本発明に用いる二液性反応型シリコン接
着剤は粘度が７０００ｃＰないし１２０００ｃＰの範囲
において加熱硬化した時にも流れ垂れを生ずることはな
く、又常温での作業性もよく、７０００ｃＰ以下の接着
剤では加熱硬化時リードスイッチのリードに流れ垂れを
生じ、１２０００ｃＰ以上の粘度では隙間への充填に手
間を要する。ついで他端より低粘度接着剤をリードスイ
ッチの外径と環状の組合せ体との隙間に注入する。二液
性反応型シリコン接着剤の粘度は低粘度で狭い空隙内に
隙間なく充填する様流れ性から５００ｃＰないし１００
０ｃＰの二液性反応型シリコン系接着剤を用いる。
【０００８】なお初めの一方の端に高粘度接着剤を注入
する際に、リードスイッチと環状の組合せ体との隙間
に、挿入出来る太さの樹脂チューブを用いてシリコン接
着剤の注入部分の上下面を貫通して内径内に孔を有する
樹脂チューブを挿入固定することにより、他方から注入
する低粘度接着剤の注入を行う時、環状の組合せ体とリ
ードスイッチの間の隙間の空気抜きを容易にし、リード
スイッチと環状の組合せ体との間の隙間に空隙を正ずる
ことなく完全に充填接着して固化する作用を行う。
する際に、リードスイッチと環状の組合せ体との隙間
に、挿入出来る太さの樹脂チューブを用いてシリコン接
着剤の注入部分の上下面を貫通して内径内に孔を有する
樹脂チューブを挿入固定することにより、他方から注入
する低粘度接着剤の注入を行う時、環状の組合せ体とリ
ードスイッチの間の隙間の空気抜きを容易にし、リード
スイッチと環状の組合せ体との間の隙間に空隙を正ずる
ことなく完全に充填接着して固化する作用を行う。
【０００９】又、高粘度接着剤を注入する際のリードス
イッチと環状の組合せ体との間に挿入する樹脂チューブ
は、低粘度接着剤をリードスイッチと環状の組合せ体の
隙間に注入した時に、低粘度接着剤がリードスイッチと
組合せ体の間の隙間を流下する時内部の空気を押し出す
働きをし、樹脂チューブの一端を深く隙間に挿入するこ
とにより、より安定に低粘度接着剤による隙間の充填を
容易にする。
イッチと環状の組合せ体との間に挿入する樹脂チューブ
は、低粘度接着剤をリードスイッチと環状の組合せ体の
隙間に注入した時に、低粘度接着剤がリードスイッチと
組合せ体の間の隙間を流下する時内部の空気を押し出す
働きをし、樹脂チューブの一端を深く隙間に挿入するこ
とにより、より安定に低粘度接着剤による隙間の充填を
容易にする。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用い説
明する。図１は本発明による高粘度接着剤５の充填部分
に樹脂チューブ１０を挿入した温度センサの製造方法を
示す外観斜視図であり、図２は本発明における温度セン
サの製造方法を示す縦断面図である。図１及び図２にお
いて、図１の（ａ）及び図２（ａ）に示すように、環状
の永久磁石３、環状の非磁性スペーサ４、環状の感温磁
性体２の環状の組合せ体の中央にリードスイッチ１を挿
入し、治具を用いて互いの位置を固定し（図示せず）、
高粘度接着剤５を図２の（ａ）に示すように、環状の永
久磁石３の厚さの半分の厚さから永久磁石の厚さに相当
するだけ注入する。高粘度接着剤は常温での粘度が７０
００ｃＰないし１２０００ｃＰの二液性反応型シリコン
系接着剤である高粘度接着剤を用いる。
明する。図１は本発明による高粘度接着剤５の充填部分
に樹脂チューブ１０を挿入した温度センサの製造方法を
示す外観斜視図であり、図２は本発明における温度セン
サの製造方法を示す縦断面図である。図１及び図２にお
いて、図１の（ａ）及び図２（ａ）に示すように、環状
の永久磁石３、環状の非磁性スペーサ４、環状の感温磁
性体２の環状の組合せ体の中央にリードスイッチ１を挿
入し、治具を用いて互いの位置を固定し（図示せず）、
高粘度接着剤５を図２の（ａ）に示すように、環状の永
久磁石３の厚さの半分の厚さから永久磁石の厚さに相当
するだけ注入する。高粘度接着剤は常温での粘度が７０
００ｃＰないし１２０００ｃＰの二液性反応型シリコン
系接着剤である高粘度接着剤を用いる。
【００１１】本発明の実施例においてリードスイッチの
外径は２．５ｍｍφ、環状の永久磁石、環状の非磁性ス
ペーサ、環状の感温磁性体の外径は８ｍｍ、内径４ｍ
ｍ、永久磁石と感温磁性体の厚さは４ｍｍであり、非磁
性スペーサの厚さは０．５ｍｍである。環状の永久磁石
２の内周内側のリードスイッチとの間の空隙内に少量、
隙間が埋まる程度に７０００ｃＰないし１２０００ｃＰ
の二液性反応型シリコン接着剤を注入し、１５０℃程の
温度での加熱硬化により、リードスイッチと温度センサ
組合せ体の間の固定を行う。この時高粘度接着剤５は、
永久磁石３の厚さＸとすると、厚さＸの半分（１／２
Ｘ）ないし永久磁石の厚さの分の深さで固化する程の量
を充填する。なお、次の反対方向から注入する接着剤の
注入を容易にするため、高粘度接着剤を永久磁石とリー
ドスイッチとの間に注入固化する際に、低粘度接着剤の
注入時の空気の抜孔を形成する樹脂チューブ１０を挿入
固定してもよい。
外径は２．５ｍｍφ、環状の永久磁石、環状の非磁性ス
ペーサ、環状の感温磁性体の外径は８ｍｍ、内径４ｍ
ｍ、永久磁石と感温磁性体の厚さは４ｍｍであり、非磁
性スペーサの厚さは０．５ｍｍである。環状の永久磁石
２の内周内側のリードスイッチとの間の空隙内に少量、
隙間が埋まる程度に７０００ｃＰないし１２０００ｃＰ
の二液性反応型シリコン接着剤を注入し、１５０℃程の
温度での加熱硬化により、リードスイッチと温度センサ
組合せ体の間の固定を行う。この時高粘度接着剤５は、
永久磁石３の厚さＸとすると、厚さＸの半分（１／２
Ｘ）ないし永久磁石の厚さの分の深さで固化する程の量
を充填する。なお、次の反対方向から注入する接着剤の
注入を容易にするため、高粘度接着剤を永久磁石とリー
ドスイッチとの間に注入固化する際に、低粘度接着剤の
注入時の空気の抜孔を形成する樹脂チューブ１０を挿入
固定してもよい。
【００１２】次に高粘度接着剤５を加熱乾燥固化した
後、図２の（ｂ）に示すリードスイッチと環状の組合せ
体が一体となった温度センサ素子を上下に１８０゜反転
して二液性反応型シリコン接着剤の粘度が５００ｃＰな
いし１０００ｃＰの低粘度接着剤６を、図１の（ｂ）、
及び図２の（ｃ）、図２の（ｄ）に示すように永久磁石
３の内径とリードスイッチ１の外径との間の隙間のリー
ドスイッチと環状の組合せ体の隙間に完全に充填する様
に注入し、低粘度接着剤の加熱乾燥固化を通常１５０℃
程の温度で行う。この時の低粘度接着剤６は、リードス
イッチと環状の組立体との間の隙間のみでなく、環状の
感温磁性体２、環状の永久磁石３、及び非磁性スペーサ
４間の合わせ面全体に接着剤が浸透するように決められ
た粘度のものであり、リードスイッチと、環状の永久磁
石、環状の非磁性スペーサ、環状の感温磁性体との間を
完全に接着固化される。
後、図２の（ｂ）に示すリードスイッチと環状の組合せ
体が一体となった温度センサ素子を上下に１８０゜反転
して二液性反応型シリコン接着剤の粘度が５００ｃＰな
いし１０００ｃＰの低粘度接着剤６を、図１の（ｂ）、
及び図２の（ｃ）、図２の（ｄ）に示すように永久磁石
３の内径とリードスイッチ１の外径との間の隙間のリー
ドスイッチと環状の組合せ体の隙間に完全に充填する様
に注入し、低粘度接着剤の加熱乾燥固化を通常１５０℃
程の温度で行う。この時の低粘度接着剤６は、リードス
イッチと環状の組立体との間の隙間のみでなく、環状の
感温磁性体２、環状の永久磁石３、及び非磁性スペーサ
４間の合わせ面全体に接着剤が浸透するように決められ
た粘度のものであり、リードスイッチと、環状の永久磁
石、環状の非磁性スペーサ、環状の感温磁性体との間を
完全に接着固化される。
【００１３】なお、本発明の実施例では、環状の永久磁
石２個、環状の感温磁性体１個と、環状の非磁性スペー
サを２個を組合せた例で示したが、永久磁石や感温磁性
体の厚さ、及び永久磁石や感温磁性体の組合せる数が異
なる此の種の他の温度センサにも本発明を適用し得るこ
とは当然である。
石２個、環状の感温磁性体１個と、環状の非磁性スペー
サを２個を組合せた例で示したが、永久磁石や感温磁性
体の厚さ、及び永久磁石や感温磁性体の組合せる数が異
なる此の種の他の温度センサにも本発明を適用し得るこ
とは当然である。
【００１４】
【発明の効果】本発明の温度センサの製造方法とするこ
とにより、予め常温で高粘度ではあるが流動性があり、
かつ１５０℃で硬化する時はリードスイッチのリードに
流れ垂れを生ずることのない高粘度接着剤の二液性反応
型シリコン接着剤と、他端から粘度の低いリードスイッ
チと環状の組合せ体との間の内部を隙間なく充填する低
粘度接着剤とを組合せ用いることにより、リードスイッ
チと組合せ体の温度を高め加熱接着しても、リードスイ
ッチと組合せ体との間から接着剤が外部へ流れてリード
スイッチのリード部分に流れ垂れを生ずるのを防止で
き、又、リードスイッチと、環状の永久磁石と、環状の
非磁性スペーサと、環状の感温磁性体との間を強固に固
化する接着強度が得られ、組立工程も容易な品質も安定
した温度センサの製造方法とすることが出来た。
とにより、予め常温で高粘度ではあるが流動性があり、
かつ１５０℃で硬化する時はリードスイッチのリードに
流れ垂れを生ずることのない高粘度接着剤の二液性反応
型シリコン接着剤と、他端から粘度の低いリードスイッ
チと環状の組合せ体との間の内部を隙間なく充填する低
粘度接着剤とを組合せ用いることにより、リードスイッ
チと組合せ体の温度を高め加熱接着しても、リードスイ
ッチと組合せ体との間から接着剤が外部へ流れてリード
スイッチのリード部分に流れ垂れを生ずるのを防止で
き、又、リードスイッチと、環状の永久磁石と、環状の
非磁性スペーサと、環状の感温磁性体との間を強固に固
化する接着強度が得られ、組立工程も容易な品質も安定
した温度センサの製造方法とすることが出来た。
【図１】図１は本発明による温度センサの製造方法にお
いて高粘度接着剤を貫通して樹脂チューブを挿入した例
を示す図で、図１の（ａ）は高粘度接着剤をリードスイ
ッチと環状の永久磁石との間に注入する状況を示す外観
斜視図、図１の（ｂ）は１８０度方向を変えて低粘度接
着剤を注入する外観斜視図。
いて高粘度接着剤を貫通して樹脂チューブを挿入した例
を示す図で、図１の（ａ）は高粘度接着剤をリードスイ
ッチと環状の永久磁石との間に注入する状況を示す外観
斜視図、図１の（ｂ）は１８０度方向を変えて低粘度接
着剤を注入する外観斜視図。
【図２】本発明による温度センサの製造方法を示す図
で、図２の（ａ）は高粘度接着剤でリードスイッチと環
状の永久磁石との間の隙間を封止した縦断面図。図２の
（ｂ）は図２の（ａ）を固化固定した縦断面図。図２の
（ｃ）は図２の（ｂ）に示す温度スイッチを上下１８０
度方向を回転し高粘度接着剤の固定部分を下にして上方
より低粘度接着剤をリードスイッチと永久磁石と、感温
磁性体と非磁性スペーサとの間の隙間にディスペンサよ
り注入している断面側面図。図２の（ｄ）はリードスイ
ッチの外周と環状の組合せ体との間の空隙に低粘度接着
剤を注入している状態を示す断面図。
で、図２の（ａ）は高粘度接着剤でリードスイッチと環
状の永久磁石との間の隙間を封止した縦断面図。図２の
（ｂ）は図２の（ａ）を固化固定した縦断面図。図２の
（ｃ）は図２の（ｂ）に示す温度スイッチを上下１８０
度方向を回転し高粘度接着剤の固定部分を下にして上方
より低粘度接着剤をリードスイッチと永久磁石と、感温
磁性体と非磁性スペーサとの間の隙間にディスペンサよ
り注入している断面側面図。図２の（ｄ）はリードスイ
ッチの外周と環状の組合せ体との間の空隙に低粘度接着
剤を注入している状態を示す断面図。
【図３】従来の温度センサの製造方法を示す図で、図３
の（ａ）はリードスイッチと環状の組合せ体との間の隙
間に接着剤を注入している状態を示す縦断側面図。図３
の（ｂ）は接着剤がリードスイッチと構成部品との間を
流下して隙間を充填し、一部が下部に流れ垂れを生じた
状態を示す縦断面図。図３の（ｃ）は車のラジエータの
温度センサに組込んだ縦断面図で、一方のリードスイッ
チのリードは金属ケースに接地されている。
の（ａ）はリードスイッチと環状の組合せ体との間の隙
間に接着剤を注入している状態を示す縦断側面図。図３
の（ｂ）は接着剤がリードスイッチと構成部品との間を
流下して隙間を充填し、一部が下部に流れ垂れを生じた
状態を示す縦断面図。図３の（ｃ）は車のラジエータの
温度センサに組込んだ縦断面図で、一方のリードスイッ
チのリードは金属ケースに接地されている。
１ リードスイッチ １ａ リード ２ 感温磁性体 ３ 永久磁石 ４ 非磁性スペーサ ５ 高粘度接着剤 ５ａ 流れ垂れ ６ 低粘度接着剤 ７ ディスペンサ ８ 金属ケース ９ 端子 １０ 樹脂チューブ
Claims (2)
- 【請求項１】 リードスイッチと、環状の感温磁性体と
環状の永久磁石と環状の非磁性スペーサとを組合せた環
状の組合せ体とからなり、リードスイッチを前記環状の
組合せ体の内周内に挿入設置し、リードスイッチと環状
の組合せ体との間に接着剤を充填し夫々を接着固化した
後、金属ケースに封入し形成する温度センサの製造方法
において、環状の永久磁石と環状の感温磁性体と環状の
非磁性スペーサとの環状の組合せ体とリードスイッチと
の間の隙間の一端を７０００ｃＰないし１２０００ｃＰ
の二液性反応型シリコン系接着剤の高粘度接着剤で封止
し接着し固化した後、他端の隙間に５００ｃＰないし１
０００ｃＰの二液性反応型シリコン系接着剤の低粘度接
着剤を注入し封止接着し固化してなることを特徴とする
温度センサの製造方法。 - 【請求項２】 請求項１記載の高粘度接着剤の注入時
に、リードスイッチとリードスイッチを挿入した環状の
組合せ体との間に、前記高粘度接着剤の充填部分を貫通
して樹脂チューブを挿入することを特徴とする温度セン
サの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26825293A JPH0798253A (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 温度センサの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26825293A JPH0798253A (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 温度センサの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0798253A true JPH0798253A (ja) | 1995-04-11 |
Family
ID=17456000
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26825293A Pending JPH0798253A (ja) | 1993-09-29 | 1993-09-29 | 温度センサの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0798253A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113091775A (zh) * | 2021-02-20 | 2021-07-09 | 昆山瑞以森传感器有限公司 | 一种干簧管传感器及其制造方法 |
-
1993
- 1993-09-29 JP JP26825293A patent/JPH0798253A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113091775A (zh) * | 2021-02-20 | 2021-07-09 | 昆山瑞以森传感器有限公司 | 一种干簧管传感器及其制造方法 |
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