JPH0798180B2 - 石綿溶融方法 - Google Patents

石綿溶融方法

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JPH0798180B2
JPH0798180B2 JP1123261A JP12326189A JPH0798180B2 JP H0798180 B2 JPH0798180 B2 JP H0798180B2 JP 1123261 A JP1123261 A JP 1123261A JP 12326189 A JP12326189 A JP 12326189A JP H0798180 B2 JPH0798180 B2 JP H0798180B2
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asbestos
melted
melting
furnace
asbestos material
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忠生 藤本
宏司 石田
健治 平松
悟 芝軒
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は石綿溶融方法に関する。
従来の技術 近年、石綿材の有害性が指摘され、石綿材の廃棄処分が
行われている。そして、従来は廃棄された石綿材を箱状
のコンクリートブロックに詰め込んで密封し、コンクリ
ートブロックを土中に埋設するなどして投棄していた。
発明が解決しようとする課題 しかし、上記したようにコンクリートブロックなどに詰
め込む場合には、詰め込み作業に手間がかかり、またコ
ンクリートブロックのコストが高くつく問題があった。
また、石綿材を溶融することによって有害性をなくする
ことが考えられるが、石綿材を単独で溶融するには1500
℃以上に加熱する必要があるので、従来の溶融炉におい
て石綿材を溶融することは困難であった。
本発明は上記課題を解決するもので、既存の溶融炉にお
いて石綿材を容易に溶融して無害化処理することができ
る石綿溶融処理方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明は、都市ごみ焼却炉か
ら排出される都市ごみ焼却灰と石綿材とを混合して被溶
融物を形成し、この被溶融物を表面式溶融炉において溶
融し、石綿材を都市ごみ焼却炉とともに溶融スラグ化す
る構成としたものである。
作用 上記した構成により、都市ごみ焼却灰が溶融助材として
作用し、石綿材の溶融点が引き下げられ、石綿材を含む
被溶融物が石綿材の通常の溶融点以下の温度で溶融して
溶融スラグとなる。このため、石綿材を既存の表面式溶
融炉において溶融することが可能となる。
実施例 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。第1
図において、炉外筒体1の底部にはスラグポート2が開
口しており、炉外筒体1の内部には炉内筒体3が配置さ
れている。また、炉内筒体3の底部は炉天井部4に形成
され、炉天井部4には燃焼バーナ5が設けられている。
そして、炉外筒体1と炉内筒体3の間には被溶融物6が
炉内筒体3の周囲に沿って環状に配置されており、被溶
融物6は炉内筒体3の下端周縁部からスラグポート2の
開口周縁部に向けてすり鉢状の傾斜面を形成している。
また、炉天井部4の下面と被溶融物6の傾斜面との間の
空間が燃焼室7に形成されている。そして、被溶融物6
は、都市ごみ焼却炉から排出される都市ごみ焼却灰と、
石綿材とを7:3の割合で混合したものである。
以下、上記構成における作用について説明する。炉外筒
体1の内部に滞留する被溶融物6は、主として燃焼バー
ナ5の火炎による燃焼熱によって傾斜面の表面側を溶融
面として溶融し、溶融スラグ8となる。このとき、都市
ごみ焼却灰が溶融助材として作用し、石綿材の溶融点が
引き下げられ、石綿材を含む被溶融物6が石綿材の通常
の溶融点(石綿材が単独で溶融するときには炉内温度を
1500℃以上にすることが必要)以下の温度、すなわち13
55℃で溶融して溶融スラグ8となる。そして、溶融スラ
グ8は1375℃で溶流が始まり、溶流した溶融スラグ8は
被溶融物6の傾斜面に沿って流下し、スラグポート2か
ら炉外筒体1の外部に流出する。したがって、石綿材を
都市ごみ焼却灰と混合した状態で溶融することにより、
単独では溶融し難い石綿材が従来の表面式溶融炉におい
て溶融されることとなる。第1表は石綿材と都市ごみ焼
却灰の混合比率を変えた場合の溶融点と溶流点を示すも
のであり、表面式溶融炉の燃焼室7における常用最高温
度が1400℃とすることを考慮すれば、第1表から明らか
なように、都市ごみ焼却灰と石綿材の混合割合が7:3の
ときに最も効率良く石綿材を溶融処理することができ
る。
すなわち、石綿材の混合割合が低くなればより低い炉内
温度において石綿材を溶融することができるが、石綿材
の溶融処理が減少する。また、石綿材の混合割合を高く
すると溶融点および溶流点が1400℃以上となり、表面式
溶融炉において溶融することが困難となる。
そして、本実施例における溶融点および溶流点は以下に
述べるようにして定義したものである。第2図におい
て、磁製ボート11は舟型形状に形成されており、磁製ボ
ート11の上方側には被溶融試料12が所定の初期試料充填
長さL0にわたって設けられている。そして、予め所定温
度に保持した電気炉内に上記した磁製ボート11を水平面
に対して傾斜角度5°に傾けて配置し、15分間保持した
後に取り出して室温にて冷却する。このとき、被溶融試
料12は未溶融、溶融初期状態、溶融直後固化状態、ある
いは溶岩流状固化状態のいずれかになっている。そし
て、第3図に示すように、溶流性を、溶流固化長さLと
初期試料充填長さL0から次式で定義し、これを溶流度M
と呼称する。
M=(L−L0)/L0×100 そして、M値30となる炉内温度を溶融点と定義してお
り、M値60となる炉内温度を溶流点と定義している。こ
れは、実験結果から判定されたもので、M値30であれば
溶融処理が可能で、M値60になれば非常に高い処理能力
が期待できると判定した結果である。
発明の効果 以上述べたように本発明によれば、都市ごみ焼却灰を溶
融助材として作用させることにより、石綿材の溶融点を
引き下げて、石綿材を含む被溶融物を石綿材の通常の溶
融点以下の温度で溶融して溶融スラグとすることがで
き、石綿材を既存の表面式溶融炉において溶融すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す表面式溶融炉の断面
図、第2図および第3図は磁製ボートの全体断面図であ
る。 1……炉外筒体、2……スラグポート、3……炉内筒
体、6……被溶融物、7……燃焼室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝軒 悟 大阪府大阪市浪速区敷津東1丁目2番47号 久保田鉄工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−237984(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】都市ごみ焼却炉から排出される都市ごみ焼
    却灰と石綿材とを混合して被溶融物を形成し、この被溶
    融物を表面式溶融炉において溶融し、石綿材を都市ごみ
    焼却灰とともに溶融スラグ化することを特徴とする石綿
    溶融方法。
JP1123261A 1989-05-17 1989-05-17 石綿溶融方法 Expired - Lifetime JPH0798180B2 (ja)

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JPH02303585A JPH02303585A (ja) 1990-12-17
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IT1274417B (it) * 1995-05-03 1997-07-17 Enel Spa Procedimento per vetrificare materiali compositi contenenti amianto
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