JPH079721A - 熱転写用インクカセット - Google Patents
熱転写用インクカセットInfo
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- JPH079721A JPH079721A JP14896693A JP14896693A JPH079721A JP H079721 A JPH079721 A JP H079721A JP 14896693 A JP14896693 A JP 14896693A JP 14896693 A JP14896693 A JP 14896693A JP H079721 A JPH079721 A JP H079721A
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- ink film
- cassette
- film
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Abstract
(57)【要約】
【目的】熱転写記録時にインクフィルムの支持体面に付
着した、異物による白すじの発生のない熱転写インクカ
セットを提供する。 【構成】ロール状に巻回した熱転写用インクフィルムを
繰り出して用いる熱転写用インクカセットにおいて、前
記インクカセットのサーマルヘッド動作用空隙のインク
動作方向の開口部が、サーマルヘッドの接する位置を中
心にして、前記インクフィルム繰り出し側が15mm以
下、巻取り側が20mm以上であることを特徴とする熱
転写用インクカセット。
着した、異物による白すじの発生のない熱転写インクカ
セットを提供する。 【構成】ロール状に巻回した熱転写用インクフィルムを
繰り出して用いる熱転写用インクカセットにおいて、前
記インクカセットのサーマルヘッド動作用空隙のインク
動作方向の開口部が、サーマルヘッドの接する位置を中
心にして、前記インクフィルム繰り出し側が15mm以
下、巻取り側が20mm以上であることを特徴とする熱
転写用インクカセット。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルヘッドにより
溶融または昇華可能なインクを支持体上に層設した熱転
写インクカセットに関し、特に、転写記録後のプリント
に,転写不良箇所(白いすじ)が発生することを防止す
る熱転写用インクカセットに関する。
溶融または昇華可能なインクを支持体上に層設した熱転
写インクカセットに関し、特に、転写記録後のプリント
に,転写不良箇所(白いすじ)が発生することを防止す
る熱転写用インクカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報産業の急速な発展に伴い、種
々の情報処理システムが開発され、またそれぞれの情報
処理システムに適した記録方法および装置も開発、採用
されている。このような記録方法の一つとして熱転写記
録方法は、使用する装置が軽量かつコンパクトで騒音が
なく、操作性、保守性にも優れており、カラー化も容易
であり、最近広く使用されている。熱転写記録方法は支
持体上にバインダーと熱移行性色素を含有する色素供与
層を有する熱転写色素供与材料(インクフィルム)を熱
転写受像材料(記録媒体)と重ね合わせて,色素供与材
料の支持体側から熱印加し、熱印加したパターン状に熱
移行性色素を記録媒体(熱転写受像材料)に転写させて
転写像を得る方法である。具体的には図4に示すよう
に、プラテンローラ11の回転に伴って搬送される受像
材料12に対して、インクカセット1内の供給側リール
5から巻取側リール4に送られるインクフィルム6のイ
ンク面aを受像材料12に接触させて、更に支持体面b
に接するサーマルヘッド13によってインクフィルム6
を加熱し受像材料12にインクを転写させて記録を行う
方法である。
々の情報処理システムが開発され、またそれぞれの情報
処理システムに適した記録方法および装置も開発、採用
されている。このような記録方法の一つとして熱転写記
録方法は、使用する装置が軽量かつコンパクトで騒音が
なく、操作性、保守性にも優れており、カラー化も容易
であり、最近広く使用されている。熱転写記録方法は支
持体上にバインダーと熱移行性色素を含有する色素供与
層を有する熱転写色素供与材料(インクフィルム)を熱
転写受像材料(記録媒体)と重ね合わせて,色素供与材
料の支持体側から熱印加し、熱印加したパターン状に熱
移行性色素を記録媒体(熱転写受像材料)に転写させて
転写像を得る方法である。具体的には図4に示すよう
に、プラテンローラ11の回転に伴って搬送される受像
材料12に対して、インクカセット1内の供給側リール
5から巻取側リール4に送られるインクフィルム6のイ
ンク面aを受像材料12に接触させて、更に支持体面b
に接するサーマルヘッド13によってインクフィルム6
を加熱し受像材料12にインクを転写させて記録を行う
方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、熱転写記録
材料は一般にインクフィルムのインクを溶融させるか、
または昇華させて記録媒体に転写記録を行っている。こ
れらのうち、昇華型の場合は、記録媒体表面に転写され
る染料の量をコントロールしながら記録を行うことがで
き、中間調画像の記録品位が向上する特徴がある。しか
しながら、前記昇華型のインクフィルムの場合、インク
を昇華させるため色素供与材料の支持体側からサーマル
ヘッドにより熱印加するため、色素供与材料の支持体側
にゴミ、チリ、ホコリ等の異物が付着していると、サー
マルヘッドの熱が前記異物により遮断され、熱印加が不
十分となりその部分の色素が転写されなくなる。その結
果、処理後の受像材料に白いすじが発生してしまう。熱
溶融型の場合も同様の白すじが発生する。インクフィル
ムの支持体側に、ゴミ、チリ、ホコリ等が付着する可能
性は種々あり、インクフィルムの製造時または加工時、
および熱転写記録装置を使用中、インクカセットまたは
受像材料の交換時に記録装置周辺のゴミ、チリ、ホコリ
等の呼び込み、さらに、記録装置内冷却のためのファン
による外部ゴミの呼び込み、その他、受像材料が持ち込
んだ紙粉、装置停止中に入り込んだゴミ等々が挙げられ
る。
材料は一般にインクフィルムのインクを溶融させるか、
または昇華させて記録媒体に転写記録を行っている。こ
れらのうち、昇華型の場合は、記録媒体表面に転写され
る染料の量をコントロールしながら記録を行うことがで
き、中間調画像の記録品位が向上する特徴がある。しか
しながら、前記昇華型のインクフィルムの場合、インク
を昇華させるため色素供与材料の支持体側からサーマル
ヘッドにより熱印加するため、色素供与材料の支持体側
にゴミ、チリ、ホコリ等の異物が付着していると、サー
マルヘッドの熱が前記異物により遮断され、熱印加が不
十分となりその部分の色素が転写されなくなる。その結
果、処理後の受像材料に白いすじが発生してしまう。熱
溶融型の場合も同様の白すじが発生する。インクフィル
ムの支持体側に、ゴミ、チリ、ホコリ等が付着する可能
性は種々あり、インクフィルムの製造時または加工時、
および熱転写記録装置を使用中、インクカセットまたは
受像材料の交換時に記録装置周辺のゴミ、チリ、ホコリ
等の呼び込み、さらに、記録装置内冷却のためのファン
による外部ゴミの呼び込み、その他、受像材料が持ち込
んだ紙粉、装置停止中に入り込んだゴミ等々が挙げられ
る。
【0004】前記、ゴミ等の付着の可能性としては、イ
ンクフィルムの製造または加工時の可能性は、その生産
工程のクリーン度が十分に管理されており、極めて低い
ことが考えられる。よって、ゴミ等の付着の可能性は、
記録装置が使用されている間、装置内に存在しているゴ
ミ等が、ある確率でインクフィルムの支持体側に付着す
ることが考えられる。また、装置内に存在していたゴミ
等が、装置を運転停止後インクフィルムに降り積もる可
能性も極めて大きい。本発明は、上述したような事情に
考慮してなされたもので、その目的は、熱転写記録時に
インクフィルムの支持体面に付着した、異物による転写
不良箇所(白すじ)を発生しない熱転写用インクカセッ
トを提供することにある。
ンクフィルムの製造または加工時の可能性は、その生産
工程のクリーン度が十分に管理されており、極めて低い
ことが考えられる。よって、ゴミ等の付着の可能性は、
記録装置が使用されている間、装置内に存在しているゴ
ミ等が、ある確率でインクフィルムの支持体側に付着す
ることが考えられる。また、装置内に存在していたゴミ
等が、装置を運転停止後インクフィルムに降り積もる可
能性も極めて大きい。本発明は、上述したような事情に
考慮してなされたもので、その目的は、熱転写記録時に
インクフィルムの支持体面に付着した、異物による転写
不良箇所(白すじ)を発生しない熱転写用インクカセッ
トを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロール状に巻
回した熱転写用インクフィルムを繰り出して用いる熱転
写用インクカセットにおいて、該インクカセットのサー
マルヘッド動作用空隙のインク動作方向の開口部が、サ
ーマルヘッドの接する位置を中心にして、前記インクフ
ィルム繰り出し側が15mm以下、巻き取り側が20m
m以上であることを特徴とする熱転写用インクカセッ
ト。または、ロール状に巻回した熱転写用インクフィル
ムを繰り出して用いる熱転写用インクカセットにおい
て、前記インクフィルムの繰り出しインクフィルム収容
部のインク動作開口部高さが、9〜10mmであること
を特徴とする熱転写用インクカセット。または、ロール
状に巻回した熱転写用インクフィルムを繰り出して用い
る熱転写用インクカセットにおいて、該インクフィルム
の繰り出し側インクフィルム収容部のインク動作開口部
高さが、9〜10mmであり、開口部はサーマルヘッド
の接する位置を中心にして、前記インクフィルム繰り出
し側が15mm以下、巻取り側が20mm以上であるこ
とを特徴とする熱転写用インクカセットによって達成さ
れた。
回した熱転写用インクフィルムを繰り出して用いる熱転
写用インクカセットにおいて、該インクカセットのサー
マルヘッド動作用空隙のインク動作方向の開口部が、サ
ーマルヘッドの接する位置を中心にして、前記インクフ
ィルム繰り出し側が15mm以下、巻き取り側が20m
m以上であることを特徴とする熱転写用インクカセッ
ト。または、ロール状に巻回した熱転写用インクフィル
ムを繰り出して用いる熱転写用インクカセットにおい
て、前記インクフィルムの繰り出しインクフィルム収容
部のインク動作開口部高さが、9〜10mmであること
を特徴とする熱転写用インクカセット。または、ロール
状に巻回した熱転写用インクフィルムを繰り出して用い
る熱転写用インクカセットにおいて、該インクフィルム
の繰り出し側インクフィルム収容部のインク動作開口部
高さが、9〜10mmであり、開口部はサーマルヘッド
の接する位置を中心にして、前記インクフィルム繰り出
し側が15mm以下、巻取り側が20mm以上であるこ
とを特徴とする熱転写用インクカセットによって達成さ
れた。
【0006】インクカセットは熱転写記録装置16内で
は図3に示される通り、インクフィルムの支持体側が上
方斜めにセットされる。そのため、記録装置運転中は、
冷却ファン18により取り込まれた外部のゴミ、チリ、
ホコリ等がインクフィルムの支持体側に付着する確率は
大になる。また、インクカセットを交換する時インクカ
セット用扉19を開放すると外部からゴミが持ち込ま
れ、同様にインクフィルムの支持体側に付着する。さら
に、記録装置停止中においても、熱転写室21に存在し
ていたゴミ等が、インクフィルムの支持体側に蓄積する
ことが十分考えられる。また、受像紙収容部17から受
像材料ピックアップロール22および受像材料搬送ロー
ル対23(A)、23(B)によって受像材料12が、
プラテンロール11に巻き付けられた時、受像材料の切
り口端面に付着していた紙粉等が、また熱転写室21の
ゴミ、ホコリ等が供給側リール5に巻面してあるインク
フィルムの支持体側に付着することが十分考えられる。
は図3に示される通り、インクフィルムの支持体側が上
方斜めにセットされる。そのため、記録装置運転中は、
冷却ファン18により取り込まれた外部のゴミ、チリ、
ホコリ等がインクフィルムの支持体側に付着する確率は
大になる。また、インクカセットを交換する時インクカ
セット用扉19を開放すると外部からゴミが持ち込ま
れ、同様にインクフィルムの支持体側に付着する。さら
に、記録装置停止中においても、熱転写室21に存在し
ていたゴミ等が、インクフィルムの支持体側に蓄積する
ことが十分考えられる。また、受像紙収容部17から受
像材料ピックアップロール22および受像材料搬送ロー
ル対23(A)、23(B)によって受像材料12が、
プラテンロール11に巻き付けられた時、受像材料の切
り口端面に付着していた紙粉等が、また熱転写室21の
ゴミ、ホコリ等が供給側リール5に巻面してあるインク
フィルムの支持体側に付着することが十分考えられる。
【0007】図4は記録装置内で実際に熱転写される様
子を示す。インクフィルムはインクカセット内で、供給
側リール5から巻き取り側リール4に送られる。その間
でサーマルヘッド13により熱印加され、画像が受像材
料12に転写される。この時、前述したような理由でイ
ンクフィルムの支持体面6(b)に異物が付着している
と、サーマルヘッドとインクフィルムの間に異物が入り
込み、熱印加阻害を起こす。よって、異物が入り込んだ
箇所においては、熱転写が行われずインクが転写しない
箇所が発生する。この箇所は他部が色素の色を呈してい
るのに対し、インクが転写されないため、受像材料の支
持体そのものの「白地」として現れる。この熱印加阻害
は、インクフィルムが供給側リール5から巻き取り側リ
ール4に送られる間ずっと続くため、「白」が連続的に
発生し「白すじ」となって表れる。
子を示す。インクフィルムはインクカセット内で、供給
側リール5から巻き取り側リール4に送られる。その間
でサーマルヘッド13により熱印加され、画像が受像材
料12に転写される。この時、前述したような理由でイ
ンクフィルムの支持体面6(b)に異物が付着している
と、サーマルヘッドとインクフィルムの間に異物が入り
込み、熱印加阻害を起こす。よって、異物が入り込んだ
箇所においては、熱転写が行われずインクが転写しない
箇所が発生する。この箇所は他部が色素の色を呈してい
るのに対し、インクが転写されないため、受像材料の支
持体そのものの「白地」として現れる。この熱印加阻害
は、インクフィルムが供給側リール5から巻き取り側リ
ール4に送られる間ずっと続くため、「白」が連続的に
発生し「白すじ」となって表れる。
【0008】第1の発明によれば、図1に示すようにイ
ンクカセットのインクフィルム繰り出し支持体側空隙
を、図2の斜線部分14のように狭くすることにより、
装置内に蔓延するゴミ等の付着を防止することができ、
前記のような「白すじ」の発生を抑えることができる。
特に、図2における斜線部分14は、サーマルヘッドの
動作範囲にあたるため、サーマルヘッドの動作を妨げな
い構造が必要である。インクカセット全体は、インクフ
ィルムの保護、および装置内への脱着等を含めたハード
適性を持たせるため、適当な強度を持ったプラスチック
材料で構成されるが、斜線部分はサーマルヘッドの上下
動に対応してそれ自身、上下に可動する必要があるた
め、他部に比較してその部分のみ、プラスチック材料を
薄くして構成されることが好ましい。インクカセット全
体は、プラスチック材料の厚みを1〜2mmで構成され
るが,斜線部分の厚みは50〜120μmで構成され
る。斜線部分のみ薄くする方法として、インクカセット
を製造する金型の斜線部分を予め薄く、50〜120μ
mになるように設計する。
ンクカセットのインクフィルム繰り出し支持体側空隙
を、図2の斜線部分14のように狭くすることにより、
装置内に蔓延するゴミ等の付着を防止することができ、
前記のような「白すじ」の発生を抑えることができる。
特に、図2における斜線部分14は、サーマルヘッドの
動作範囲にあたるため、サーマルヘッドの動作を妨げな
い構造が必要である。インクカセット全体は、インクフ
ィルムの保護、および装置内への脱着等を含めたハード
適性を持たせるため、適当な強度を持ったプラスチック
材料で構成されるが、斜線部分はサーマルヘッドの上下
動に対応してそれ自身、上下に可動する必要があるた
め、他部に比較してその部分のみ、プラスチック材料を
薄くして構成されることが好ましい。インクカセット全
体は、プラスチック材料の厚みを1〜2mmで構成され
るが,斜線部分の厚みは50〜120μmで構成され
る。斜線部分のみ薄くする方法として、インクカセット
を製造する金型の斜線部分を予め薄く、50〜120μ
mになるように設計する。
【0009】また、もう一方の方法として、図1のよう
なインクカセットの空隙部9に図2の斜線部分14に相
当する薄いフィルム等をカーテンとして、貼り付けるこ
ともできる。カーテンに用いられる素材は、それ自身が
ゴミを発生させないものであれば何でもよく、多くの場
合ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボ
ネート、ポリスチレン、ナイロン、塩化ビニル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリイミド等のプラスチック
で、その厚みはサーマルヘッドの上下動の妨げにならな
いように、30〜120μmの比較的薄い材料が用いら
れる。カーテンのインクカセットへの取り付けは、一般
に広く用いられる「瞬間接着剤」や、市販の両面接着テ
ープ等が用いられるが、剥がれが懸念される場合にに
は、インクカセットへビス等で留めることもできる。前
記金型仕上げのインクカセットの図2における斜線部分
の天井面、およびカーテンの天井面には、静電気対策を
施してもよく、さらに、ゴミ等を付着させる目的で、多
少の粘着性を持たせることもできる。さらに図4におい
て、繰り出し側インクフィルム収容部のインク面側空隙
から装置内のゴミ等が回り込み、供給側インクリールに
巻回してある、インクフィルムの支持体側に付着するこ
とが考えられる。またこの箇所は、プラテンローラに巻
きつけられた受像材料の回転により、受像材料に付着し
たゴミ、または受像材料の加工切り口からの紙粉等の剥
落があり、装置内に飛散し供給側インクリールに巻回し
てある、インクフィルムの支持体側に付着することが考
えられる。
なインクカセットの空隙部9に図2の斜線部分14に相
当する薄いフィルム等をカーテンとして、貼り付けるこ
ともできる。カーテンに用いられる素材は、それ自身が
ゴミを発生させないものであれば何でもよく、多くの場
合ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボ
ネート、ポリスチレン、ナイロン、塩化ビニル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリイミド等のプラスチック
で、その厚みはサーマルヘッドの上下動の妨げにならな
いように、30〜120μmの比較的薄い材料が用いら
れる。カーテンのインクカセットへの取り付けは、一般
に広く用いられる「瞬間接着剤」や、市販の両面接着テ
ープ等が用いられるが、剥がれが懸念される場合にに
は、インクカセットへビス等で留めることもできる。前
記金型仕上げのインクカセットの図2における斜線部分
の天井面、およびカーテンの天井面には、静電気対策を
施してもよく、さらに、ゴミ等を付着させる目的で、多
少の粘着性を持たせることもできる。さらに図4におい
て、繰り出し側インクフィルム収容部のインク面側空隙
から装置内のゴミ等が回り込み、供給側インクリールに
巻回してある、インクフィルムの支持体側に付着するこ
とが考えられる。またこの箇所は、プラテンローラに巻
きつけられた受像材料の回転により、受像材料に付着し
たゴミ、または受像材料の加工切り口からの紙粉等の剥
落があり、装置内に飛散し供給側インクリールに巻回し
てある、インクフィルムの支持体側に付着することが考
えられる。
【0010】第2の発明によれば、図4に示すようにイ
ンクカセットの繰り出し側インクフィルム開口部の高さ
15を、9〜10mmに設定することにより、装置内に
存在するゴミ等の付着を防止する事ができ、前記のよう
な「白すじ」発生を抑えることができる。開口部高さを
狭く(数値が小さく)するほど遮蔽効果は大きいが、イ
ンクフィルムと接触してしまうため、9〜10mmの開
口が必要である。
ンクカセットの繰り出し側インクフィルム開口部の高さ
15を、9〜10mmに設定することにより、装置内に
存在するゴミ等の付着を防止する事ができ、前記のよう
な「白すじ」発生を抑えることができる。開口部高さを
狭く(数値が小さく)するほど遮蔽効果は大きいが、イ
ンクフィルムと接触してしまうため、9〜10mmの開
口が必要である。
【0011】第3の発明によれば、第1および第2の発
明のカーテンを兼備すれば、装置内上部からのゴミとイ
ンクフィルム収容部に回り込んでくるゴミを同時に防止
することができ、より完璧に「白すじ」発生を抑えるこ
とができる。
明のカーテンを兼備すれば、装置内上部からのゴミとイ
ンクフィルム収容部に回り込んでくるゴミを同時に防止
することができ、より完璧に「白すじ」発生を抑えるこ
とができる。
【0012】以下、本発明の一実施態様を説明する。図
1は熱転写用インクカセットの分解斜視図であり、図3
に示す方向で、図4に示す状態で記録装置内に装填され
て用いられる。インクカセット1は、上下ハーフケース
2、3内に一対のリール4、5に巻回されたインクフィ
ルム6を収容した構成であり、一方のリール4が駆動さ
れることにより、インクフィルム6が巻き取られ、他方
のリール5から繰り出される。インクフィルム6にはフ
リカラーを発色可能な昇華型のインクが層設されてい
る。上下ハーフケース2、3はロール状に巻回したイン
クフィルム6の形状に対応した、中空円筒状のインクフ
ィルム収容部7、8を形成しており、インクフィルム収
容部7、8間にはサーマルヘッド13が入り込むための
空隙13が形成されている。そして、インクフィルム6
は空隙9内に張設され、空隙9内でインクフィルム6と
受像材料12が重ね合わされサーマルヘッド13により
印字が行われる。
1は熱転写用インクカセットの分解斜視図であり、図3
に示す方向で、図4に示す状態で記録装置内に装填され
て用いられる。インクカセット1は、上下ハーフケース
2、3内に一対のリール4、5に巻回されたインクフィ
ルム6を収容した構成であり、一方のリール4が駆動さ
れることにより、インクフィルム6が巻き取られ、他方
のリール5から繰り出される。インクフィルム6にはフ
リカラーを発色可能な昇華型のインクが層設されてい
る。上下ハーフケース2、3はロール状に巻回したイン
クフィルム6の形状に対応した、中空円筒状のインクフ
ィルム収容部7、8を形成しており、インクフィルム収
容部7、8間にはサーマルヘッド13が入り込むための
空隙13が形成されている。そして、インクフィルム6
は空隙9内に張設され、空隙9内でインクフィルム6と
受像材料12が重ね合わされサーマルヘッド13により
印字が行われる。
【0013】図2には第1発明の実施例に係わるインク
カセットの概略全体構成図が示されており、上ハーフケ
ース2のインクフィルム供給側のインクフィルム収容部
8の上面に、供給側空隙9を覆うようにインクフィルム
の流れの方向に15mm、インクフィルムの幅方向にイ
ンクフィルム幅+3mmの、素材がポリエチレンテレフ
タレート、厚みが80μmのカーテンが、瞬間接着剤ア
ロンアルファでインクカセットに貼りつけられている。
図4には第2発明の実施例に係わるインクカセットの概
略全体構成図が示されており、下ハーフケース3のイン
クフィルム供給側のインクフィルム収容部8の開口部の
高さを10mmに設計した。第3発明の実施例に係わる
インクカセットは、図2のカーテンと図4の開口部高さ
10mmのインクカセットを準備した。
カセットの概略全体構成図が示されており、上ハーフケ
ース2のインクフィルム供給側のインクフィルム収容部
8の上面に、供給側空隙9を覆うようにインクフィルム
の流れの方向に15mm、インクフィルムの幅方向にイ
ンクフィルム幅+3mmの、素材がポリエチレンテレフ
タレート、厚みが80μmのカーテンが、瞬間接着剤ア
ロンアルファでインクカセットに貼りつけられている。
図4には第2発明の実施例に係わるインクカセットの概
略全体構成図が示されており、下ハーフケース3のイン
クフィルム供給側のインクフィルム収容部8の開口部の
高さを10mmに設計した。第3発明の実施例に係わる
インクカセットは、図2のカーテンと図4の開口部高さ
10mmのインクカセットを準備した。
【0014】
【実施例】表1表に基づくインクカセットを作成した。
【0015】
【表1】
【0016】表1のようにして得られたインクカセット
試料No. 101〜104と富士写真フィルム(株)製受
像材料VPーHGとを、富士写真フィルム(株)製熱転
写記録装置VP−9000によりパターンジェネレータ
ーから出力したグレーステップの信号をサーマルヘッド
の出力0.25W/ドット、パルス幅0.14-15ms,ドット
密度6ドット/mmの条件で加熱を行い,熱転写受像材
料の受像層にフルカラーの転写記録をインクカセット試
料1につき500枚行った。この時の記録装置が置かれ
た部屋は,通常の実験室で人の出入りが適当にある雰囲
気であった。
試料No. 101〜104と富士写真フィルム(株)製受
像材料VPーHGとを、富士写真フィルム(株)製熱転
写記録装置VP−9000によりパターンジェネレータ
ーから出力したグレーステップの信号をサーマルヘッド
の出力0.25W/ドット、パルス幅0.14-15ms,ドット
密度6ドット/mmの条件で加熱を行い,熱転写受像材
料の受像層にフルカラーの転写記録をインクカセット試
料1につき500枚行った。この時の記録装置が置かれ
た部屋は,通常の実験室で人の出入りが適当にある雰囲
気であった。
【0017】これらの試料の転写後の「白すじ」発生頻
度を評価すると表2のようになった。
度を評価すると表2のようになった。
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】表2のように、インクカセットの上ハー
フケースの供給側空隙を狭くすることと、下ハーフケー
スのインクフィルム供給側インクフィルム収容部の、開
口高さを10mmにすることで「白すじ」発生頻度がは
るかに少なくなった。その効果は、上ハーフケース空隙
を狭くする方が大きいが、いずれの場合にもインクフィ
ルムの支持体側露出度を小さくしたほうが、「白すじ」
発生減に顕著な効果がある。
フケースの供給側空隙を狭くすることと、下ハーフケー
スのインクフィルム供給側インクフィルム収容部の、開
口高さを10mmにすることで「白すじ」発生頻度がは
るかに少なくなった。その効果は、上ハーフケース空隙
を狭くする方が大きいが、いずれの場合にもインクフィ
ルムの支持体側露出度を小さくしたほうが、「白すじ」
発生減に顕著な効果がある。
【図1】本発明実施態様の熱転写インクカセットの分解
斜図であり、支持体空隙側は従来のものを示す。
斜図であり、支持体空隙側は従来のものを示す。
【図2】図1において、上ハーフケースの供給側空隙を
狭くした図を示す。
狭くした図を示す。
【図3】記録装置の前面配置図を示す。
【図4】印字装置の概略拡大図であり、下ハーフケース
にの開口部高さを10mmにした図を示す。
にの開口部高さを10mmにした図を示す。
1.インクカセット 2.上ハーフケース 3.下ハーフケース 4.巻き取り側リール 5.供給側リール 6.インクフィルム(aインク面、b支持体面) 7.8.インクフィルム収容部 9.10.空隙 11.プラテンロール 12.受像材料 13.サーマルヘッド 14.上ハーフケース用覆い 15.下ハーフケースインク送りだし開口部 16.熱転写記録装置 17.受像材料収容部 18.冷却ファン 19.インクカセット用とびら 20.受像材料収容部とびら 21.熱転写室 22.受像材料ピックアップロール 23(A,B).受像材料搬送ローラー対
Claims (3)
- 【請求項1】 ロール状に巻回した熱転写用インクフィ
ルムを繰り出して用いる熱転写用インクカセットにおい
て、該インクカセットのサーマルヘッド動作用空隙のイ
ンク動作方向の開口部が、サーマルヘッドの接する位置
を中心にして、前記インクフィルム繰り出し側が15m
m以下、巻取り側が20mm以上であることを特徴とす
る熱転写用インクカセット。 - 【請求項2】 ロール状に巻回した熱転写用インクフィ
ルムを繰り出して用いる熱転写用インクカセットにおい
て、前記インクフィルムの繰り出し側インクフィルム収
容部のインク動作開口部高さが、9〜10mmであるこ
とを特徴とする熱転写用インクカセット。 - 【請求項3】 インクフィルムの繰り出し側インクフィ
ルム収容部のインク動作開口部高さが9〜10mmである
ことを特徴とする請求項1記載の熱転写用インクカセッ
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14896693A JPH079721A (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | 熱転写用インクカセット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14896693A JPH079721A (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | 熱転写用インクカセット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH079721A true JPH079721A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=15464652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14896693A Pending JPH079721A (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | 熱転写用インクカセット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH079721A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7048817B1 (en) | 2003-09-12 | 2006-05-23 | Hammond Ronald J | Method of making a composite carton |
US7059494B2 (en) | 2001-01-09 | 2006-06-13 | Harrelson Glenn R | Carton with an improved dispensing feature |
US7337942B2 (en) | 2004-05-27 | 2008-03-04 | The Coca-Cola Company | Carton |
TWI481532B (zh) * | 2012-07-10 | 2015-04-21 | Meadwestvaco Packaging Systems | 具有分配器之包裝和紙箱及其胚片 |
US9926121B2 (en) | 2000-04-04 | 2018-03-27 | C. Brown Lingamfelter | Container for providing easy access to beverage cans |
US10981693B2 (en) | 2003-10-15 | 2021-04-20 | Graphic Packaging International, Llc | Display/vending carton |
-
1993
- 1993-06-21 JP JP14896693A patent/JPH079721A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9926121B2 (en) | 2000-04-04 | 2018-03-27 | C. Brown Lingamfelter | Container for providing easy access to beverage cans |
US7059494B2 (en) | 2001-01-09 | 2006-06-13 | Harrelson Glenn R | Carton with an improved dispensing feature |
US7048817B1 (en) | 2003-09-12 | 2006-05-23 | Hammond Ronald J | Method of making a composite carton |
US10981693B2 (en) | 2003-10-15 | 2021-04-20 | Graphic Packaging International, Llc | Display/vending carton |
US7337942B2 (en) | 2004-05-27 | 2008-03-04 | The Coca-Cola Company | Carton |
TWI481532B (zh) * | 2012-07-10 | 2015-04-21 | Meadwestvaco Packaging Systems | 具有分配器之包裝和紙箱及其胚片 |
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