JPH0796279A - イオン水生成器用チタン系電極電流制御 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］ イオン水生成器におけるチタン電極（ここで
いうチタン電極とはチタンを基材にし表面にプラチナ、
ルテニウム等をメッキやその酸化物を焼結コーティング
したものをいう）の寿命を延ばすことを目的とする。 ［構成］ 電圧、電流制御回路と極切換手段を有するも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は水道水等の用水を電気分
解して、アルカリイオン水ならびに酸性イオン水を生成
する電解式イオン水生成器で、運転時に電極とか、隔壁
についたカルシウム等の物質を除去するため逆通電し、
これらを洗い流す（逆洗）時にチタン製電極のコーティ
ングやメッキ部分の剥がれ等を防止するためのものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】一対の電極の中間に、仕切膜と有するイ
オン水生成器において、使用時には時々電極に加える電
流の向きを換えて通電し、その極板とか仕切膜に付いた
カルシウム等の付着物を除去する逆洗という作業が必要
となってくる。これをしないと電圧を加えても電解作業
が効率良くできなくなるから、一定時間に必ず行なわな
くてはならない。耐久性の良好なことからチタン電極
（ここでいうチタン電極とは、チタン板に白金メッキを
したものや、酸化膜コートしたものも含む）の使用がめ
ざましい。だんだん処理能力も大型化し電流密度も大き
くなっている。

【０００３】この時一定時間になり、逆洗に入ると電解
槽がコンデンサーと同じ働きをしてしまい、設定電流の
数倍の電流が流れる。一般にチタン電極の欠点は一過電
流と逆通電に弱くメッキやコーティング材が剥離し、電
極表面の高価なプラチナ、パラジュウム、ルテニウム等
が、この逆通転時の突入電流により剥離し、電極の寿命
を縮めていた。また切り換えるリレー等の接点面も過大
電流で損傷がいちじるしかった。

【０００４】図１は電圧、電流制御手段を用いないで、
極性切換を行なった場合の時間と電流を表にしたもの
で、電解槽がコンデンサーのようになっており、急に極
性切換（逆洗）を行なうと短時間であるが、Ｃ部のよう
に運転電流の２〜３倍の突入電流が流れる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、電解逆通電時（逆洗時）に過大な電流が流れるこ
とである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は逆通電（逆洗）
直前に、電流電圧制御手段で電圧を下げるか、遮断し、
その後極性切換手段で極切換を行なう。この時、電解槽
は電解処理をしていないので入水は止めてもかまわな
い。極性切換後通水と同時に極板に加える電圧を電圧制
御手段で低くし、徐々に電圧を上昇させて突入電流値を
下げ、過大電流によるチタン電極の被覆材の剥がれ等を
防止する。

【０００７】

【実施例】図２は、本発明の実施例で電解槽に加わる電
流の制御を表わしており、Ａ−Ｂの間で極性切換を行な
い、Ｂの切換後電圧制御し突入電流の無いようにしてあ
る。図２は、本制御の一つのブロック回路図である。

【０００８】

【発明の効果】以上説明したように極性切換に弱いチタ
ン系電極であるが、本発明のように、極性切換時の電流
制御を行なうと大巾に寿命を延ばすことが出来る。使用
金属が高価なもので資源保護や経済的効果は非常に大き
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の電流制御をしない場合の時間と電流の関
係を示すグラフである。

【図２】本案の電流制御した場合の時間と電流の関係を
示すクラフである。

【図３】電流制御をするための参考ブロック図である。

【符号の説明】

ｉ 電流 ｔ 時間 １ トランス ２ 整流器 ３ ＳＳＲ ４ コンデンサー ５ 電流センサー ６ 極性切換リレー ７ 制御部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 イオン水生成器用チタン電極に、始動時
   と逆洗時の電流が過大にならないようにしたイオン水生
   成器用チタン電極制御システム。