JPH0795878B2 - スピーカのエッジ - Google Patents

スピーカのエッジ

Info

Publication number
JPH0795878B2
JPH0795878B2 JP2410391A JP41039190A JPH0795878B2 JP H0795878 B2 JPH0795878 B2 JP H0795878B2 JP 2410391 A JP2410391 A JP 2410391A JP 41039190 A JP41039190 A JP 41039190A JP H0795878 B2 JPH0795878 B2 JP H0795878B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
edge
vibration
speaker
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2410391A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04213997A (ja
Inventor
三千三 佐伯
孝 柿木
治男 竹中
正洋 西浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Onkyo Corp
Original Assignee
Onkyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Onkyo Corp filed Critical Onkyo Corp
Priority to JP2410391A priority Critical patent/JPH0795878B2/ja
Publication of JPH04213997A publication Critical patent/JPH04213997A/ja
Publication of JPH0795878B2 publication Critical patent/JPH0795878B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、適度のスティフネスを
有し、水分、熱に安定で、かつ、軽量で吸振効果の大き
なスピーカエッジに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なダイナミックスピーカの構造
は、図4に示すように、マグネット(10)を組み込んだ磁
気回路(9)の形成する円環状磁気空隙(9a)内に、 振動板
(6)の先端に取り付けたボイスコイル(8)を懸垂し、 ダン
パ(11)及び振動板(6)の外縁に張り付けたエッジ(05)で
フレーム(7)に支持している。 したがって、 振動板(6)の
振動は、 エッジ(05)に直に伝わり、 エッジ(05)の振動は
逆に振動板(6)に反射して振動板(6)の振動を干渉した
り、 抑制したりするので、 スピーカのエッジ(05)は、 単
に振動板(6)を支持するだけでなく、 スピーカの再生音
質に大きく影響を及ぼす。
【0003】従来のスピーカエッジは、綿織物を基材と
して、保形材、硬度調節材として、フェノール樹脂を含
浸及びコーティングしたものが多く用いられている。ま
た、耐水分性を保持したものにウレタンエラストマー
や、ポリプロピレンエラストマーなどの熱可塑性樹脂エ
ラストマーがある。更に、実開昭57−160289号
のように、芳香族ポリアミド系モジュラス繊維を基材と
したものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらのスピーカエッ
ジは、木綿織物が適度のヤング率を有するので好都合で
あるが、吸湿性が大きいので、自動車用などの水分の多
い雰囲気で使用されると、吸湿して変形したり、軟化し
たりして異常音を発生したり、スピーカの最低共振周波
数(f0)を低下させて、音質の劣化を生じることがある。
また熱可塑性樹脂エラストマーを使用したものは、熱に
よる変形が起こり易い欠点がある。更に、前記の芳香族
ポリアミド繊維を基材としたものは、高い剛性を要求さ
れる振動板素材に多用されているように、ヤング率が約
13000kg/mm2あって弾性率が高いので、スピーカエ
ッジ基材に用いた場合スティフネスが大き過ぎて、スピ
ーカのf0を高めるので、 用途的に制約され、かつ、振動
板の形状保持性にすぐれている反面、吸振力が不十分
で、コストが高価につく欠点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は以上のような欠
点を除去して、優れた吸振効果を有するスピーカエッジ
であって、図1にその断面を示すように、その構成は、
木綿織物基材よりも耐熱性、耐湿性に優れた芳香族ポ
リアミド繊維のうち、ヤング率が木綿繊維(約600〜
1100kg/mm) に近いポリメタフェニレンイ
ソフタルアミド繊維の織物を基材として、その費用面及
び織り目穴に、アクリル樹脂を主体とする吸振用樹脂材
(2)を、さらにその上に、より高い硬度を有するウレ
タン樹脂からなる拘束用樹脂(3)をそれぞれコーティ
ングして、三層構造としたスピーカのエッジ(5)にお
いて、ポリメタフェニレンイソフタルアミド繊維の織物
を基材として、その表面及び織り目穴に、吸振効果の大
きいブチルアクリレート樹脂の吸振材(2)を、さらに
その上により硬度の高いウレタン樹脂からなる拘束用樹
脂(3)をそれぞれコーティングして、三層構造とした
スピーカのエッジ(5)、さらに前記のようなスピー
カエッジ(5)において、ポリメタフェニレンイソフタ
ルアミド繊維の織物を基材として、その表面に及び織り
目穴に、アクリル樹脂を主体とする吸振樹脂材(2)
を、さらにその上により高い硬度を有する拘束用ウレタ
ン樹脂(3)をそれぞれコーティングして、三層構造と
したスピーカのエッジ(5)である。
【0006】
【作用】本発明のスピーカエッジは、以上のような構成
であるから、ポリメタフエニレンイソフタルアミド繊維
の軟らかく、且つ耐水、耐熱性に優れた性質を基礎とし
て、基礎材の織物を構成し、その表面、織り目穴にコー
ティングしたアクリル樹脂を主体とした樹脂の吸振性に
より、前記の基礎材の組織の軟らかさに加えて、振動を
和らげてスムースにして、基礎材の共振を押さえるとと
もに、その上にコーティング下吸振材より硬いウレタン
樹脂によって、拘束性の高い層を形成して、前記のアク
リル樹脂を主体とした吸振用樹脂材(2)のズレの変形
に起因する吸振性を尚一層増大させた三層構造とし、こ
れら互いの層の相乗効果によって、水分、熱に対する耐
力を有せしめ、スピーカエッジとして適度のスティフネ
スを保持して、吸振力の大きなエッジを得ることができ
るのである。
【0007】
【実施例】本願発明を図1に示す実施例に基づいて説明
する。(1)は織物基材であって、 経糸(1a),緯糸(1b)から
成り、 糸番手30、経糸(1a)×緯糸(1b) 60×60本/
インチ、96g/m2のポリメタフェニレンイソフタルア
ミド繊維織物に、20%メタノール溶液フェノール樹脂
を含浸して、ゴムローラーで絞って、熱風乾燥して得た
約108g/m2の樹脂含浸織物基材である。(2)は樹脂
濃度45%のブチルアクリレート樹脂エマルジョンから
成る吸振用樹脂材で、それを前記の樹脂含浸織物基材
(1)の片面にナイフコーターにより、コーティングし
て、熱風乾燥する工程を3回繰り返して得た、総重量が
約161g/m2のコート布中間物である。
【0008】そして、更にその上にトルエン、 キシレ
ン、 メチルエチルケトン混合溶剤で、 ウレタン樹脂を樹
脂量約45%になるように溶融した溶液(3)でコーティ
ングして後、 熱風乾燥して得た、 総重量約178g/m2
の三重構造のコート布(a)である。
【0009】また、 図2に示す比較のための例は、前記
のコート布中間物(2)にブチルアクリレート樹脂エマル
ジョン(3')をコーティングして得た、 約163g/m2
コート布(b)である。 更に、 図3に示す別の比較例は、
経糸(01a),緯糸(01b)から成る、 40ローン綿織物基材
に、上記と同様に20%メタノール溶液フェノール樹脂
を含浸した基材(01)に、ブチルアクリレート(2')のコー
トをして得た、総重量約167g/m2のコート布(c)で
ある。しかして、(A),(B),及び(C)は、 それぞれ前記のコ
ート布(a),(b)及び(c)を用いて、 金型温度約190℃、
プレス圧約150kg/cm2で、約30秒間加熱、加圧成形
して、製造した内径17cm,外径23cmのコルゲーショ
ン状エッジである。 表1は、前記エッジ(A),及び(B)の
外周平坦部を切り取って、 振動法によって測定したヤン
グ率(E)、 振動損失率(tan δ )の値を示す。 このよう
に、本発明品エッジ(A)は、 エッジ(B)に比してヤング率
が高く、 かつ、振動損失率も高い。
【0010】
【表1】
【0011】表2は、 エッジ(A),(B),及び(C)を平坦な
ガラス板上に置き、 42℃、相対湿度95%の湿度雰囲
気、及び約70℃の高温中で約96時間変形実験をした
結果を表している。 これから、70℃では、いずれも変
形は見えないが、湿度の高い雰囲気では本発明のエッジ
(A)が、 変形せず、 優れた保形力を有していることが明
らかである。
【0012】
【表2】
【0013】
【発明の効果】本発明のスピーカエッジは、以上のよう
な構成によって、ポリメタフェニレンイソフタルアミド
繊維織物の木綿繊維織物として同等の軟らかい性質の基
礎材を構成し、その表面、織り目穴にコーティングした
アクリル樹脂を主体とした樹脂の吸振性により、前記の
基礎材の共振を押さえることができ、その上にコーティ
ングした樹脂より硬いウレタン樹脂層によって、拘束性
の高い層を形成して、拘束型吸振効果により、より一層
吸振性を増大させた三層構造が形成されるので、互いの
層の相乗効果によって、水分、熱に対する耐力を有せし
め、スピーカエッジとして適度のスティフネスを保持し
て、保形力を有する、吸振力の大きなエッジを得ること
ができるのである。
【0014】
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例の構成を示す断面模型図であ
る。
【図2】比較のための例の断面模型図である。
【図3】比較のための別の例の断面模型図である。
【図4】ダイナミックスピーカの断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂含浸織物基材 2 吸振用樹脂層 3 拘束用樹脂層
フロントページの続き (72)発明者 西浦 正洋 大阪府寝屋川市日新町2番1号 オンキヨ ー株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−241729(JP,A) 特開 平2−236907(JP,A) 実開 昭61−21194(JP,U) 実公 昭62−33438(JP,Y2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリメタフェニレンイソフタルアミド繊
    維の織物を基材として、その表面及び織り目穴に、アク
    リル樹脂を主体とする吸振用樹脂材を、さらにその上に
    より高い硬度を有するウレタン樹脂からなる拘束用樹脂
    をそれぞれコーティングして、三層構造としたスピーカ
    のエッジ。
JP2410391A 1990-12-12 1990-12-12 スピーカのエッジ Expired - Fee Related JPH0795878B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2410391A JPH0795878B2 (ja) 1990-12-12 1990-12-12 スピーカのエッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2410391A JPH0795878B2 (ja) 1990-12-12 1990-12-12 スピーカのエッジ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04213997A JPH04213997A (ja) 1992-08-05
JPH0795878B2 true JPH0795878B2 (ja) 1995-10-11

Family

ID=18519560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2410391A Expired - Fee Related JPH0795878B2 (ja) 1990-12-12 1990-12-12 スピーカのエッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0795878B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4869876A (en) * 1984-04-30 1989-09-26 International Business Machines Corp. Multi-purpose plural-oven gas chromatography system with shared controls

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59105452A (ja) * 1982-12-08 1984-06-18 渡辺 千鶴 サウナ浴用衣服
JPS6233438U (ja) * 1985-08-12 1987-02-27
JPH02236907A (ja) * 1989-03-09 1990-09-19 Teijin Ltd 電気絶縁紙
JPH064299B2 (ja) * 1989-03-16 1994-01-19 新神戸電機株式会社 フェノール樹脂製歯車およびその製造法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04213997A (ja) 1992-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018152740A (ja) スピーカ用振動板とその製造方法およびこれを用いたスピーカ
US9277303B2 (en) Treatment for loudspeaker suspension element fabric
JPH0795878B2 (ja) スピーカのエッジ
JP2788998B2 (ja) 振動部品用積層材料とスピーカ振動部品
JP3241514B2 (ja) スピーカ振動部材の製造方法
JP3611371B2 (ja) 防塵布及びその接着方法
JP2002010390A (ja) スピーカ用エッジ
JPS62263799A (ja) スピ−カ用ダンパ−
JPH06153292A (ja) スピーカーのエッジ材料及びスピーカー用フリーエッジコーン
JP2003309895A (ja) スピーカー用部材の製造方法
JP2020181047A (ja) 吸音材及びその製造方法
JP4288397B2 (ja) スピーカー用エッジおよびその製造方法
TWI723821B (zh) 局部設置有抗噪層的喇叭振動片及其製造方法
JPH0662494A (ja) スピーカーの振動系支持体およびスピーカー
JP3039081B2 (ja) スピーカ用振動板
JPH078078B2 (ja) スピーカのダストキヤップ
JP4483460B2 (ja) スピーカ用エッジの製造方法およびスピーカ用エッジならびにこれを用いたスピーカ用振動板およびスピーカ、電子機器、装置
JPH05161196A (ja) ダストキャップ
KR101758568B1 (ko) 음향기기 스피커용 댐퍼 및 그 제조방법
JP3163849B2 (ja) スピーカ用エッジ
JPS5828960B2 (ja) スピ−カ−用振動板
JPH078077B2 (ja) スピーカのダストキヤップ
JPS5931112Y2 (ja) スピ−カ−用コルゲ−ションダンパ−
CN112008992A (zh) 成型后设置弹性支撑结构的弹波制造方法
JPH04213998A (ja) スピーカのダストキヤップ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070714

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080714

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees