JPH0795601A - カラーテレビジョン受像機のコンバージェンス補正装置 - Google Patents

カラーテレビジョン受像機のコンバージェンス補正装置

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JPH0795601A
JPH0795601A JP26153093A JP26153093A JPH0795601A JP H0795601 A JPH0795601 A JP H0795601A JP 26153093 A JP26153093 A JP 26153093A JP 26153093 A JP26153093 A JP 26153093A JP H0795601 A JPH0795601 A JP H0795601A
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JP
Japan
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convergence correction
coil
magnetic field
drive circuit
convergence
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JP26153093A
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Hiroshi Hosokawa
弘 細川
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラーテレビジョン受像機のコンバージェン
ス補正装置において、スポット特性の劣化を軽減できる
磁界発生手段を提供するとともに、消費電力の小さいコ
ンバージェンス補正装置ドライブ回路を提供する。 【構成】 陰極線管のネック部全周に導体の線材を巻回
させて形成するネックツイストコイルと、これを駆動さ
せるドライブ回路に両極性共振型のスイッチングアンプ
により構成されたコンバージェンス補正装置。また、上
記コンバージェンス補正装置を、E型のコンバージェン
ス補正ヨークとこれを駆動させるドライブ回路に電流帰
還型のリニアアンプを用いたコンバージェンス補正装置
を併用してなるコンバージェンス補正装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラーテレビジョン
受像機において、ミスコンバージェンスを補正するコン
バージェンス補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーテレビジョン受像機の陰極線管
は、放送局から発信されたテレビジョン信号に応じて、
画像を陰極線管のスクリーン部に再現するものである。
カラー信号により変調された赤、緑、青のそれぞれ独立
した3本の電子ビーム(以下Rビーム、Gビーム、Bビ
ームと呼ぶ)が電子銃から出射され、偏向されて進み、
シャドウマスクやアパーチャグリルと呼ばれる色選択パ
ネルを通して、スクリーン全面を走査する。
【0003】通常、3本の電子ビームは、偏向磁界の存
在する領域を通過すると直進し、色選択パネルを通過す
る時に、交差して、R、G、Bの各ビームがスクリーン
部の赤、緑、青の各螢光体に正確に当たるようになって
いる。そして、色度図上、これら赤、緑、青の光の3原
色が作り出す三角形内に含まれる任意の色彩の再現が可
能になる。
【0004】しかし、実際には、偏向コイルの性質や、
製造時の組み立て誤差、または、地磁気などの影響を受
けて、3本の電子ビームは正しい螢光体位置での集中が
できず、色彩を忠実に再現できなくなる。
【0005】3本の電子ビームを水平に出射するインラ
イン方式の陰極線管を駆動した場合に発生する、典型的
な垂直方向のミスコンバージェンスの例を図5に示す。
これは、日本電子機械工業会の企画によるPQVと呼称
されるミスコンバージェンスである。このPQVミスコ
ンバージェンスの特徴は、画面の上下端でサイドビーム
のずれが最大になり、画面の左右端でサイドビームのず
れの方向が反転する。
【0006】この図5に示すようなミスコンバージェン
スを補正するため、従来は、1対のE型コアを用いた磁
界発生手段と、電流帰還型のリニアアンプからなるドラ
イブ回路とを備えたコンバージェンス補正装置が用いら
れていた。
【0007】すなわち、1対のE型コア61a、61b
が図6に示すように、陰極線管のネック部60を挟んで
対向するように配置され、そのそれぞれの中央脚にコイ
ル61cが巻回されることにより、陰極線管の管軸方向
に直交する方向の磁界を発生する磁界発生手段、つまり
コンバージェンスヨーク61が形成されている。この磁
界により、図6に示すように、サイドビームに対して力
Fが加わり、コンバージェンス補正が行なわれる。
【0008】そして、コイル61cに後述するようなコ
ンバージェンス補正信号が、ドライブ回路70より供給
される構成とされる。
【0009】ドライブ回路70は、図7に示す通り、正
負の電源電圧の供給を受けるオペアンプ71の出力端が
コンバージェンスヨーク61と帰還抵抗72との直列回
路を介して接地され、ヨーク61と帰還抵抗72との接
続点がオペアンプの一方の入力端に接続されて、電磁帰
還型のリニアアンプの構成とされる。なお、図7におい
て、61Lはヨーク61の自己インダクタンス、61r
は内部抵抗である。
【0010】そして、オペアンプ71の他方の入力端よ
り、図8に示すようなコンバージェンス補正信号が供給
される。図8のコンバージェンス補正信号は、水平偏向
周波数に同期した鋸歯状波を、垂直偏向周波数の鋸歯状
波で変調した、いわゆるボウタイ(蝶ネクタイ)状の電
圧波形を有している。このコンバージェンス補正信号に
より、赤と青のサイドビームを、互いに反対方向に上下
方向(陰極線管の管軸方向に直交する上下方向)に動的
に移動させてPQVを補正している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記コンバ
ージェンスヨーク61が発生する磁束は、E型コア近傍
では、磁束密度が高く、コアから離れるにしたがって磁
束密度が低くなるという非斉一な磁束分布となる。この
ような非斉一な磁束分布は、図9に示す通り、電子ビー
ムに加わる力を位置により異ならせ、電子ビームスポッ
トの形状を歪めてしまう。図9の実線91は変形前の正
常な電子ビームスポット形状であり、点線92はE型コ
アを用いたコンバージェンスヨークによる磁界の影響を
受けて歪んだ電子ビームスポットである。
【0012】このようなスポット特性の劣化は、色彩の
再現の忠実度をさげる原因になる。
【0013】また、従来は、ボウタイ状のコンバージェ
ンス補正信号のドライブ回路として電流帰還型のリニア
アンプの構成としているため、以下のような問題があ
る。
【0014】すなわち、上記PQVのミスコンバージェ
ンスを補正する場合、画面上下端で補正量が最大にな
り、画面左右端で補正の方向が反転するようにしなけれ
ばならないことから、水平帰線帰還内に正から負、負か
ら正の最大電流をドライブ回路により制御しなければな
らない。この制御を上記電流帰還型のリニアアンプによ
り行なうと、このアンプの消費電力は大きくなり、アン
プ自体に負担がかかるだけでなく、このアンプに供給す
る電源の確保も負担となる。
【0015】上記電流帰還型のリニアアンプの消費電力
の増大については、E型ヨーク61に発生する電圧を考
えることにより容易に理解できる。今、上記ヨーク61
に流れる電流の瞬時値をi(t)とし、このときヨーク
61に発生する電圧の瞬時値をe(t)とし、帰還抵抗
の値をR、ヨーク61の直流抵抗をr、自己インダクタ
ンスをLとすると、電圧e(t)は、 e(t)=(r+R)+L・di(t)/d(t) …(1) で表わすことができる。
【0016】前述したように、PQVミスコンバージェ
ンスは、画面の上下端で最大になり、画面の左右端で補
正量の極性が反転している。このため、コンバージェン
ス補正信号は、水平帰線期間内で、正から負または負か
ら正に電流の向きを反転させるものであって、しかも、
その反転時の電流値は、その1水平期間内で最大となっ
ている必要がある。このため、水平帰線期間において
は、(1)式のL・di(t)/dtが支配的である。
つまり、電流を正から負、負から正へという最大電流を
制御しなければならないため、ヨーク61に発生する電
圧e(t)は高くなり、これに対応して電流帰還型のリ
ニアアンプとしては、高い電源電圧と、電流i(t)の
最大値を供給できる能力が要求され、消費電力は増大し
てしまう。この電流帰還型のリニアアンプは、電流変化
率が高くなることにより消費電力が増えるという特徴が
あるとも言える。したがって、グラフィックディスプレ
イモニタのように高解像度が要求され、水平偏向周波数
が高くなれば当然消費電力も増えてしまう。
【0017】この発明は、上記のことにかんがみ、電子
ビームスポットの歪みを軽減できるコンバージェンス補
正装置を提供することを第1の目的とする。また、この
発明は、消費電力が少ないコンバージェンス補正装置を
提供することを第2の目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明のコンバージェ
ンス補正装置を、後述する図1〜図3の実施例の参照符
号を対応させて説明すると、第1の目的を達成するた
め、電子ビームを管軸方向と直交する方向に変位させる
ための磁束を発生させる磁界発生手段22と、コンバー
ジェンス補正信号をこの磁界発生手段22に供給するた
めのドライブ回路100とを有し、磁界発生手段22
は、陰極線管のネック部21の全周にわたってコイルを
巻回して、陰極線管の管軸方向の磁束を発生するように
構成する。そして、このコイル22に、ドライブ回路1
00からの図6に記載のコンバージェンス補正信号を供
給する。
【0019】また、第2の目的を達成するため、ドライ
ブ回路100は、両極性共振型のスイッチングアンプで
構成する。
【0020】
【作用】この発明のコンバージェンス補正装置は、図2
に示すように、陰極線管のネック部21の全周にわたっ
てコイルが巻回され、上記陰極線管の管軸方向の磁束を
発生する磁界発生手段22が用いられる。サイドビーム
は、管軸に直交する電流成分を持っているから磁界との
相互作用によりサイドビームを互いに反対方向に捻り、
垂直方向のミスコンバージェンスの補正が可能になる。
また、上記磁界発生手段22の発生する磁束分布は、お
およそ斉一である。よって、電子ビームスポットの形状
の歪みを軽減できる。
【0021】また、この発明のコンバージェンス補正装
置では、ドライブ回路として、両極性共振型のスイッチ
ングアンプ100の構成としている。両極性共振型のス
イッチングアンプ100は、ダイオードブリッジで一方
向に整流したところにスイッチング素子を挿入し、ダン
パー導通期間は他辺のダイオードで電流ループを確保
し、電源電圧が正負にかかわらず磁界発生手段22に水
平の鋸歯状波状のコンバージェンス補正信号を供給する
ことができる。また、コンバージェンス補正信号の振幅
は、電源電圧で自由に変調でき、しかも電源電圧の正負
によりコンバージェンス補正信号の極性も反転できる。
したがって、電源電圧に垂直周期の正負に交番する鋸歯
状波を用いれば、磁界発生手段22にボウタイ状の電流
を流すことができる。そして、この両極性共振型のスイ
ッチングアンプ100は、低電圧・小電流の電源で磁界
発生手段22に大きな電流を供給することができる。ま
た、スイッチング素子であるダイオードやトランジスタ
の消費電力は、極めて少ない。そのため、消費電力の著
しい抑制が可能になる。
【0022】
【実施例】以下、この発明によるカラーテレビジョン受
像機のコンバージェンス補正装置の一実施例を図を参照
して説明する。
【0023】図1は、磁界発生手段にネックツイストコ
イルを用い、これにコンバージェンス補正信号を供給す
るドライブ回路に両極性共振型のスイッチングアンプを
用いた実施例である。
【0024】端子1aは、チョークコイル2を介して共
振コンデンサ10の一端と接続され、このコンデンサ1
0の他端は接地される。チョークコイル2と共振コンデ
ンサ10との接続点は、ダイオード3aのカソードと接
続され、このダイオード3aのアノードとダイオード3
bのアノードが接続される。ダイオード3bのカソード
は接地される。チョークコイル2と共振コンデンサ10
との接続点は、また、ダイオード4aのアノードと接続
され、このダイオード4aのカソードとダイオード4b
のカソードが接続される。ダイオード4bのアノードは
接地される。さらに、チョークコイル2と共振コンデン
サ10との接続点は、ネックツイストコイル22の一端
に接続され、コイル22の他端は直流阻止用コンデンサ
9を介して接地される。
【0025】また、ダイオード3a,3bのアノード同
志の接続点と、ダイオード4a,4bのカソード同志の
接続点との間に、スイッチングトランジスタ5のエミッ
タ−コレクタ間が接続される。スイッチングトランジス
タ5のベースは、抵抗6を介してドライブトランス7の
2次巻線7bの一端に接続され、この2次巻線7bの他
端はスイッチングトランジスタ5のエミッタに接続され
る。
【0026】この図1の構成において端子1aと接地さ
れている端子1eとの間に、図示のような垂直周期(1
V)の鋸歯状波電圧PVが印加される。また、ドライブ
トランス7の1次巻線7aには、水平周期(1H)の負
のパルスPHが供給され、トランス7および抵抗6を介
して、スイッチングトランジスタ5のベースに供給され
る。図10は、上記両極性共振型のスイッチングアンプ
に供給される後述の水平周期のパルスPHにより、コイ
ル22に流れる電流波形を示す図である。
【0027】スイッチングトランジスタ5は、水平走査
の後半でオンになっており、ネックツイストコイル22
に流れる電流は、ダイオード4b−スイッチングトラン
ジスタ5−ダイオード3aと流れ、電流は図10のik
のように時間とともに増加する。次に、スイッチングト
ランジスタ5のベースに帰線区間の負のパルスPHが供
給されると、このスイッチングトランジスタ5はオフに
なり、ネックツイストコイル22と共振コンデンサ10
との共振によって電流の向きが図10のirのように反
転する。そして、水平走査の前半で、スイッチングトラ
ンジスタ5はオンになり、電流はダイオード4a−スイ
ッチングトランジスタ5−ダイオード3bと流れ、電流
は図10のikのように徐々に増大してゼロになる。こ
の時点から再び水平走査の後半となり、徐々に電流が増
加し、以上の動作が繰り返される。
【0028】このようにして得られる水平周期の鋸歯状
波電流は、端子1a−1e間に印加される垂直周期の鋸
歯状波電圧PVにより振幅が変調され、垂直周期の前半
で水平周期の鋸歯状波電流の振幅が徐々に小さくなり、
垂直周期の中央でゼロとなり、垂直周期の後半で水平周
期の鋸歯状波電流の位相が反転し、振幅が徐々に大きく
なる電流波形が得られる。つまり、図8に示したボウタ
イ状の電流がネックツイストコイル22に供給されるこ
とになり、PQVミスコンバージェンスを補正するため
の磁束を発生させることができる。
【0029】次に、ボウタイ状のコンバージェンス補正
信号の供給を受けるネックツイストコイルについて説明
する。
【0030】図2に示すように、ネックツイストコイル
22は、陰極線管のネック部21の全周にわたって導体
の線材が巻回されて形成された磁界発生手段である。こ
のネックツイストコイル22に右回りの電流を流すと図
2に示すように紙面の表側から裏側に向かう管軸方向に
磁束が発生する。サイドビームは、管軸に直交する成分
23、24を持っているから、磁束との相互作用によ
り、Rビームは矢印25の方向に力を受け、また、Bビ
ームは矢印26の方向に力を受け、サイドビームの軌道
が修正される。
【0031】また、ネックツイストコイル22に流れる
電流の方向が逆向きになれば、発生する磁束も逆向きに
なり、RビームとBビームの受ける力の向きも反転す
る。
【0032】図3は、ネックツイストコイルの平面図で
あり、サイドビームが含んでいる管軸に直交する電流成
分を示すものである。矢印23、24で示す電流方向
が、サイドビームが含んでいる管軸に直交する電流成分
である。複数の矢印27が示す方向に磁束が発生してい
るとすると、図2でも説明したように、サイドビームに
働く力が、管軸方向と直交する方向に働くから垂直方向
のミスコンバージェンスの補正が可能になる。
【0033】このネックツイストコイル22には、前述
のようにして、ボウタイ状電流が流れるので、その結
果、PQVミスコンバージェンスが補正されるものであ
る。
【0034】このとき、ネック部内部に発生する磁束
は、ほぼ斉一に分布するためスポット特性の劣化を軽減
することが可能になる。
【0035】このように、ネックツイストコイルと両極
性共振型のスイッチングアンプの構成とからなるコンバ
ージェンス補正装置は、スポット特性の劣化を軽減し、
消費電力を抑制することが実現できるという効果を有す
る。
【0036】なお、以上の例において、スポット特性の
劣化のことを考慮しなければネックツイストコイル22
をE型コアを用いたコンバージェンスヨークに変更する
ことも可能であり、スポット特性の劣化については考慮
するが、消費電力のことを考慮しなければネックツイス
トコイル22と、電流帰還型のリニアアンプとによりコ
ンバージェンス補正装置を構成することも可能である。
【0037】図4は、この発明の他の実施例を示す回路
図である。この実施例では、上述の実施例のコンバージ
ェンス補正装置を主たる補正回路とするとともに、これ
に微調整用のコンバージェンス補正回路を加える。
【0038】主たるコンバージェンス補正回路は、この
例では磁界発生手段にネックツイストコイル22を使用
するものを用い、コンバージェンス補正信号を供給する
ドライブ回路に両極性共振型のスイッチングアンプ10
0を用いて構成する。これは、図1に示した回路構成と
同一のものである。
【0039】微調整用のコンバージェンス補正回路20
0は、その磁界発生手段にE型のコアを用いたコンバー
ジェンスヨークを使用するものを用い、この微調整用の
コンバージェンス補正信号を供給するドライブ回路とし
て電流帰還型のリニアアンプを用いた構成とする。微調
整用の磁界発生手段は、微調整用に限って使用されるた
め、強い磁束を発生させる必要はなく、同様に、微調整
用のドライブ回路である電流帰還型のリニアアンプも大
きな電流を供給する必要はない。したがって、スポット
の劣化も防ぐことができ、かつ、消費電力も抑制でき
る。
【0040】この微調整用のコンバージェンス補正回路
200は、正負に交番する電源電圧の供給を受けるオペ
アンプ201とこのオペアンプ201の出力が、ヨーク
202と帰還抵抗203との直列回路を介して接地さ
れ、ヨーク202と帰還抵抗203との接続点よりオペ
アンプ201に電流が帰還されるように構成されてい
る。
【0041】オペアンプ201には、主たる補正回路で
のPQVミスコンバージェンスでは補正されずに残留す
る画面の各部位でのミスコンバージェンスを補正するた
めの微調整用の補正信号Asが供給され、これによりヨ
ーク202によって微調整用の補正磁界が発生する。
【0042】上記の両コンバージェンス補正回路を備え
ることにより、PQVのミスコンバージェンスのような
画面周囲の比較的規則性のあるミスコンバージェンスの
補正と、デジタルコンバージェンスシステムのように画
面特定部位のみに着目してさらに微調整が必要とされる
場合には、極めて有効なコンバージェンス補正装置が実
現できる。また、画面特定部位の微調整の場合には、コ
ンピュータにより、その微調整が必要な特定部位にコン
バージェンスの補正が実施できるようにプログラミング
して管理することもでき、画面全面でコンバージェンス
特性とスポット特性が厳しく要求される大型の高精細度
ディスプレイでは、理想的な補正装置が得られる。
【0043】また、ネックツイストコイルとE型のコン
バージェンス補正ヨークは、カラーテレビジョン受像機
の部品として、もともと存在しているものである。した
がって部品点数を増やすことなくPQVのミスコンバー
ジェンスと画面特定部位のミスコンバージェンスの両方
が補正できるコンバージェンス補正装置が得られる。
【0044】なお、図1、図4に記載の両極性共振型の
スイッチングアンプの回路構成において、スイッチング
トランジスタをFET(電界効果トランジスタ)に換え
ることも可能であり、ベースドライブ回路ではドライブ
トランス7で絶縁したが、これをフォトカプラに換える
ことも可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように、この発明によるコンバー
ジェンス補正装置によれば、磁界発生手段にネックツイ
ストコイルを使用することにより、ネック部内にほぼ斉
一に発生する管軸方向の磁束を用いて電子ビームの軌道
を管軸と直交する方向に修正して、PQVのミスコンバ
ージェンスの補正が可能となる。この場合、発生する磁
束はほぼ斉一なため、電子ビームスポットの歪みを軽減
させることができる。
【0046】また、磁界発生手段にコンバージェンス補
正信号を供給するドライブ回路に両極性共振型のスイッ
チングアンプを使用することにより、ボウタイ状のコン
バージェンス補正信号を、低電圧、小電流でコンバージ
ェンス補正用コイルに流すことができる。したがって、
ドライブ回路の消費電力を著しく抑制することができ
る。
【0047】磁界発生手段にネックツイストコイルを使
用し、コンバージェンス補正信号を供給するドライブ回
路に両極性共振型のスイッチングアンプを使用すること
により、上述したように電子ビームスポットの歪みを軽
減し、かつ消費電力を著しく抑制することが可能である
コンバージェンス補正装置を提供できる。
【0048】さらに、E型のコンバージェンス補正ヨー
クと電流帰還型のリニアアンプとにより、構成された微
調整用のコンバージェンス補正装置と、ネックツイスト
コイルと両極性共振型のスイッチングアンプにより構成
されたコンバージェンス補正装置を組合せることによ
り、画面全面のコンバージェンスの補正が可能になる。
しかも、E型のコンバージェンス補正ヨークと電流帰還
型のリニアアンプを補正量の小さい微調整用に使用する
ことにより、電子ビームスポットの歪みの軽減と消費電
力の抑制効果も維持できる。したがって、大型で高精細
度の陰極線管の理想的なコンバージェンスの補正装置を
提供できる。
【0049】以上、この発明による実用上の効果は著し
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるコンバージェンス補正装置の一
実施例の構成を示す回路図である。
【図2】この発明に用いられるネックツイストコイルの
縦断面図である。
【図3】この発明に用いられるネックツイストコイルの
横断面図である。
【図4】この発明によるコンバージェンス補正装置の他
の実施例の構成を示す回路図である。
【図5】PQV、ミスコンバージェンスを示す図であ
る。
【図6】E型コアを使用したコンバージェンス補正装置
の一実施例の構成を説明する図である。
【図7】電流帰還型のリニアアンプの一実施例の構成を
示す回路図である。
【図8】この発明によるコンバージェンス補正装置で使
用する鋸歯状波状のコンバージェンス補正信号を説明す
る図である。
【図9】従来のコンバージェンス補正装置の場合のビー
ムスポットの歪みについて説明するための図である。
【図10】両極性共振型のスイッチングアンプに、水平
周期のパルスが供給されて流れる電流の変化を示す図で
ある。
【符号の説明】
3a ダイオード 3b ダイオード 4a ダイオード 4b ダイオード 5 スイッチングトランジスタ 7 ドライブトランス 10 共振コンデンサ 21 陰極線管ネック部 22 ネックツイストコイル 23 Rビームに内在する電流成分 24 Bビームに内在する電流成分 25 Rビームに動く力の方向 26 Bビームに動く力の方向 100 ネックツイストコイルを含む両極性共振型
のスイッチングアンプ 200 電流帰還型のリニアアンプ 201 オペアンプ 202 E型コアを用いたコンバージェンスヨーク 203 帰還抵抗
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】3本の電子ビームを水平に出射するインラ
イン方式の陰極線管を駆動した場合に発生する、典型的
な垂直方向のミスコンバージェンスの例を図5に示す。
これは、日本電子機械工業会の規格によるPQVと呼称
されるミスコンバージェンスである。このPQVミスコ
ンバージェンスの特徴は、画面の上下端でサイドビーム
のずれが最大になり、画面の左右端でサイドビームのず
れの方向が反転する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】そして、オペアンプ71の他方の入力端よ
り、図8に示すようなコンバージェンス補正信号が供給
される。図8のコンバージェンス補正信号は、水平偏向
周波数に同期した鋸歯状波を、垂直偏向周波数の鋸歯状
波で変調した、いわゆるボウタイ(蝶ネクタイ)状の
波形を有している。このコンバージェンス補正信号に
より、赤と青のサイドビームを、互いに反対方向に上下
方向(陰極線管の管軸方向に直交する上下方向)に動的
に移動させてPQVを補正している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】すなわち、上記PQVのミスコンバージェ
ンスを補正する場合、画面上下端で補正量が最大にな
り、画面左右端で補正の方向が反転するようにしなけれ
ばならないことから、水平帰線期間内に正から負、負か
ら正の最大電流をドライブ回路により制御しなければな
らない。この制御を上記電流帰還型のリニアアンプによ
り行なうと、このアンプの消費電力は大きくなり、アン
プ自体に負担がかかるだけでなく、このアンプに供給す
る電源の確保も負担となる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】上記電流帰還型のリニアアンプの消費電力
の増大については、E型ヨーク61に発生する電圧を考
えることにより容易に理解できる。今、上記ヨーク61
に流れる電流の瞬時値をi(t)とし、このときヨーク
61に発生する電圧の瞬時値をe(t)とし、帰還抵抗
の値をR、ヨーク61の直流抵抗をr、自己インダクタ
ンスをLとすると、電圧e(t)は、 e(t)=(r+R)・i(t)+L・di(t)/d(t) …(1) で表わすことができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームを管軸方向と直交する方向に
    変位させるための磁束を発生させる磁界発生手段と、 コンバージェンス補正信号をこの磁界発生手段に供給す
    るためのドライブ回路とを有し、 上記磁界発生手段は、陰極線管のネック部の全周にわた
    ってコイルが巻回され、上記陰極線管の管軸方向の磁束
    を発生する手段で構成され、上記コイルに上記ドライブ
    回路からの上記コンバージェンス補正信号が供給されて
    なるカラーテレビジョン受像機のコンバージェンス補正
    装置。
  2. 【請求項2】 上記磁界発生手段は、電子ビームのサイ
    トビームを互いに反対方向に捻って、電子ビームの軌道
    を修正するネックツイストコイルも兼用する請求項1に
    記載のカラーテレビジョン受像機のコンバージェンス補
    正装置。
  3. 【請求項3】 電子ビームを管軸方向と直交する方向に
    変位させるための磁束を発生させる磁界発生手段と、 コンバージェンス補正信号をこの磁界発生手段に供給す
    るためのドライブ回路とを有し、 上記ドライブ回路は、両極性共振型のスイッチングアン
    プで構成されてなるカラーテレビジョン受像機のコンバ
    ージェンス補正装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 陰極線管のネック部を挟んで対向する1対のE型コアに
    コイルが巻回されて構成され、管軸方向に直交する方向
    に磁束を発生する第2の磁界発生手段と、 微調整用のコンバージェンス補正信号を上記第2の磁界
    発生手段の上記コイルに供給するための第2のドライブ
    回路とが設けられてなる、カラーテレビジョン受像機の
    コンバージェンス補正装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、上記第2のドライブ
    回路が、電流帰還型のリニアアンプで構成されてなるカ
    ラーテレビジョン受像機のコンバージェンス補正装置。
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