JPH0795539A - 画像記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 １つのフィールドメモリを用いてＴＢＣと電
子ズームを行うようにすること。 【構成】 ＣＣＤ２からの撮像信号又はディジタルレコ
ーダ１０からの再生信号がセレクタ６で選択されフィー
ルドメモリ７に書込まれる。電子ズームを行う時は、ズ
ームスイッチ１６によるズーム倍率に応じて書込み、読
出しアドレス発生回路１２、１３からのアドレスを制御
して画像を拡大する。一方、ＴＢＣ回路９により書込み
アドレスを制御し、基準クロック発生器１５のクロック
で読出しを行うことにより、時間軸補正を行い、ジッタ
を除去する。 【効果】 メモリの有効利用を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電子ズーム機能を有する
カメラ一体型ＶＴＲ等に用いられる画像記録再生装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】テレビカメラにおいて、高倍率画像を得
ようとする場合、高倍率レンズを使用する方法、電子ズ
ームを搭載する方法がある。しかし高倍率レンズは容量
が大きくなり実用的ではない。そこでカメラ一体型ＶＴ
Ｒにおいて、電子ズームを用いる場合、撮像信号をフィ
ールドメモリに一度書き込み、読み出した撮像信号に補
間データを補うことにより、撮像した画像を電子的に拡
大・縮小するようにしている。

【０００３】また、ＶＴＲの再生時において、再生信号
のジッタを除去するためにＴＢＣ（時間軸補正）回路が
用いられている。ＴＢＣ回路は再生信号の水平同軸信号
に応じた書込みクロックにより再生信号をフィールドメ
モリに書込み、これを基準クロックで読出すようにして
いる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】カメラ一体型ＶＴＲ等
において、電子ズームに用いられるフィールドメモリ
は、ズームを行わないときは使用されない。従って、Ｔ
ＢＣ回路用のフィールドメモリと共用するように成せば
メモリの有効利用を図ることができることになる。

【０００５】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、電子ズーム用のフィールドメモリ
とＴＢＣ回路用のフィールドメモリとを共用できる画像
記録再生装置を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明においては、メモ
リを用いて撮像信号又は再生信号の時間軸補正を行う時
間軸補正装置と、上記撮像信号又は再生信号に基づく再
生画像のズーム倍率に応じて上記メモリの書込みアドレ
ス及び読出しアドレスを発生するアドレス発生回路とを
設けている。

【０００７】

【作用】１つのフィールドメモリを用いて、カメラの撮
像信号又は記録媒体からの再生信号に対して、時間軸補
正処理を行いジッタの除去を行うことができると共に、
電子ズームを行って再生画像の拡大・縮小を行うことが
できる。

【０００８】

【実施例】図１は本発明の第１の実施例を示す。

【０００９】図１において、１は撮像レンズ・絞り・フ
ィルターを有するレンズ、２は撮像素子であるＣＣＤ、
３はＡＤコンバータ、４はディジタル処理によるガンマ
補正・ローパスフィルタ・クリップ回路を有する撮像信
号処理回路、５は撮像信号のサンプリング周波数をレコ
ーダのサンプリング周波数に変換するレート変換器、６
はカメラからの入力又はディジタルレコーダ１０からの
入力を選択するセレクタ、７はフィールドメモリ、８は
画像の画素間データを補間し、画像のエッジを検出して
エッジ強調を行う補間・エッジエンハンサ回路、９は水
平同期信号からジッタを検出し、再生信号をフィールド
メモリ７に書込むためのクロックを出力するＴＢＣ回
路、１０はディジタル処理により記録再生を行うディジ
タルレコーダ、１１はＤＡコンバータである。

【００１０】また、１２はフィールドメモリ７の書込み
アドレスを指定する書込みアドレス発生回路、１３はフ
ィールドメモリ７の読出しアドレスを指定する読出しア
ドレス発生回路、１４はＴＢＣ回路９から出力されるジ
ッタ補正用クロック又は基準クロック発生回路１５から
出力される基準クロックを選択するセレクタ、１５は基
準クロックを出力する基準クロック発生器、１６はズー
ム倍率に応じた信号を出力するズームスイッチ、１７は
ＴＢＣ回路９出力のジッタ補正クロックの使用をｏｎ／
ｏｆｆするスイッチである。

【００１１】次に動作について説明する。

【００１２】撮像信号がレンズ入力の場合、レンズ１
より光学的に入力された映像は、ＣＣＤ２によって撮像
信号となる。ＡＤコンバータ３により上記撮像信号はデ
ィジタル信号となる。次に撮像信号処理回路４でガンマ
補正、ローパスフィルタ、クリップ回路処理等が行われ
る。撮像信号処理回路４の出力はレート変換器５によ
り、撮像信号のサンプリング周波数からレコーダのサン
プリング周波数へとレート変換される。セレクタ６はレ
ート変換されたカメラ入力を選択する。

【００１３】ズームスイッチ１６から出力される倍率に
応じた信号により書込みアドレス発生回路１２からの書
込みアドレスが決定され、フィールドメモリ７に撮像信
号が書込まれる。次いで、ズームスイッチ１６から出力
される倍率に応じた信号によって読出しアドレス発生回
路１３からの読出しアドレスが決定され、この結果フィ
ールドメモリ７から拡大（又は縮小）された画像信号が
出力される。

【００１４】次に補間・エッジエンハンサ回路８により
上記画像信号は、画素間データを線形補間等の方法で補
間され、バンドパスフィルタ等を用いてエッジ強調処理
が行われる。セレクタ６がカメラ入力の際には、補間・
エッジエンハンサ回路８の出力は、ディジタルレコーダ
１０により記録媒体に記録される。もしくは、ＤＡコン
バータ１１によりＤＡ変換され、外部に出力される。

【００１５】再生信号の場合、ディジタルレコーダ１
０から出力された再生信号は、セレクタ６を通じてＴＢ
Ｃ回路９によりジッタを軽減するようなクロックにより
フィールドメモリ７に書込まれる。基準クロック発生器
１５から出力される基準クロックに応じて読出されるフ
ィールドメモリ７の出力はジッタが取り除かれた遅延信
号として補間・エッジエンハンサ回路８に入力される。

【００１６】ＴＢＣ回路９では、再生信号であるセレク
タ６の出力信号の水平同期信号を入力し、ジッタを軽減
するジッタ補正クロックが、ＴＢＣスイッチ１７がｏｎ
であるときセレクタ１４により書込みアドレス発生回路
１２に送られ、ジッタが軽減された画像信号がフィール
ドメモリ７に書き込まれる。フィールドメモリ７の画像
信号は基準クロック１５の出力である基準クロックに応
じて出力される。この場合も、ズームスイッチから出力
される信号が１倍でなければ、読出しアドレス発生回路
１３により拡大（又は縮小）された画像が出力される。

【００１７】フィールドメモリ７の出力は補間・エッジ
エンハンサ回路８により補間・エッジ強調される。補間
・エッジエンハンサ回路８の出力はＤＡコンバータ１１
によりＤＡ変換され、出力される。

【００１８】図２は補間・エッジエンハンサ回路８の詳
細図である。図２において、２０１は１ライン遅延回
路、２０２、２０３は１クロック遅延回路、２０４〜２
０７は補間する時の周囲の画素への係数を演算する係数
演算器、２０８はＢＰＦ（バンドパスフィルタ）等を含
むエッジを強調するエッジエンハンサ、２０９〜２１２
は乗算器、２１３〜２１５は加算器である。

【００１９】補間を行う場合、周辺の画素のデータを１
ライン遅延回路２０１、１クロック遅延回路２０２、２
０３を用いピックアップする。ピックアップされた画素
データに対し、係数演算器２０４〜２０７より出力され
た係数を乗じた総和を加算器２１３〜２１５により求
め、補間画素データを計算する。補間画素データは、エ
ッジエンハンサ２０８に入力され、ＢＰＦ等を用いるこ
とにより緩やかなエッジを急峻にし、拡大（又は縮小）
された画像信号を出力する。

【００２０】図３はＴＢＣ回路９の詳細図である。図３
において、３０１は水平同期信号分離回路、３０２は２
入力の位相差を検出する位相検出器、３０３はＬＰＦ
（ローパスフィルタ）、３０４はＶＣＯ（電圧制御発振
器）、３０５は分周回路である。

【００２１】ジッタを軽減するためのＴＢＣ回路９で
は、再生信号の水平同期信号を水平同期信号分離回路３
０１により分離する。位相検出器３０２は水平同期信号
と分周回路３０５の出力との位相差を検出する。位相検
出器３０２の出力はＬＰＦ３０３を通過しＶＣＯ３０４
の入力信号となり、ＶＣＯ３０４の出力信号の周波数を
変化させる。

【００２２】ＶＣＯ３０４の分周回路３０５によって１
ライン分のクロックとなる。分周回路３０５の出力は位
相検出器３０２により再生信号の水平同期信号と位相比
較される。ＴＢＣが安定すると、再生信号と位相が等し
い１ライン分のクロックが生成される。

【００２３】図４は第２の実施例を示し、図１と対応す
る部分には同一符号を付している。図４において、１８
はセレクタ６の出力画像の動きを検出し、読出しアドレ
ス制御信号と映像信号とを出力する動き検出回路、１９
はフィールドメモリ７から読出した画像信号を補間する
補間回路、２０は防振をｏｎ／ｏｆｆするセレクタ、２
１は防振をｏｎ／ｏｆｆするスイッチである。

【００２４】次に動作について説明する。

【００２５】第１の実施例と同様に、セレクタ６により
フィールドメモリ７はレンズ画像入力又は再生信号入力
をセレクトできる。動き検出回路１８では画像内の動き
が手振れであるかどうかを識別し、防振スイッチ２１が
ｏｎの時、手振れであると識別されれば読出しアドレス
制御信号を読出しアドレス発生回路１３に出力する。フ
ィールドメモリ７は書込みアドレス発生回路１２の出力
する書込みアドレスに画像データを書込み、読出しアド
レス発生回路１２の出力する読出しアドレスから画像デ
ータを読出す。この画像データは補間回路１９により画
素データが補間され、ディジタルレコーダ１０もしくは
ＤＡコンバータ１１に入力される。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
子ズーム用のフィールドメモリとＴＢＣ回路用のフィー
ルドメモリとを共用することにより、メモリ容量を少な
くでき、低コスト、高性能な画像記録再生装置を実現で
きる。また本発明によれば、再生画像に対しても電子ズ
ームが使用でき、拡大（又は縮小）された再生画像のジ
ッタ補正が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示すブロック図であ
る。

【図２】図１の補間・エッジエンハンサ回路を示すブロ
ック図である。

【図３】図１のＴＢＣ回路のブロック図である。

【図４】本発明の第２の実施例を示すブロック図であ
る。

【符号の説明】

２ ＣＣＤ ６ セレクタ ７ フィールドメモリ １０ ディジタルレコーダ １２ 書込みアドレス発生回路 １３ 読出しアドレス発生回路 １６ ズームスイッチ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 撮像信号又は再生信号が書込まれるメモ
   リと、 上記メモリを用いて上記撮像信号又は再生信号の時間軸
   補正を行う時間軸補正装置と、 上記撮像信号又は再生信号に基づく再生画像のズーム倍
   率に応じて上記メモリの書込みアドレス及び読出しアド
   レスを発生するアドレス発生回路とを設けたことを特徴
   とする画像記録再生装置。